『仮面ライダークウガ』におけるアマダム
変身ベルト「アークル」に収められた、戦士クウガの力の源とでも言うべき霊石。
装着者の肉体を作りかえ戦闘に適した形態へ変化させる・強力な回復力を与えるなど人智を超えた効果を発揮する。
しかし装着者の体内には神経状の組織が全身に張り巡らされていくこととなり、進行すればグロンギとほぼ同じ神経構造となる。また、強力な回復も自然の摂理に逆らって行われるため装着者には痛みと負荷が伴う。
装着者を完全な殺戮兵器に変える可能性を秘めている点では、非常に危険な物質と言える。
ダグバと戦った傷が直っていることから、アマダム本体も自己修復能力を持つ。
後年発売された公式小説によると漢字表記は「天飛」。
またその特性から『仮面ライダーBLACK/BLACKRX』に登場するキングストーンとの類似性が指摘されることなどもある。
余談
パセラ系レストラン『KAMEN RIDER THE DINER』のコラボメニューの一つ『クウガショコラケーキ』はこのアマダムをモチーフとしたデザートである。
『仮面ライダーウィザード』におけるアマダム
演:田口トモロヲ
仮面ライダーは『怪人になりそこなった者』に過ぎない!
仮面ライダーとは、悪と同じモノでおじゃる
仮面ライダーの力の源、それを『クロス・オブ・ファイア』と言う…
炎の十字架、悪から生まれたという罪の証!
概要
本編終了後の平成ライダー集合企画であるウィザード特別編にて登場した人物。
かつてライダーたちに倒された怪人たちが暮らす魔宝石の世界を統べる存在。
人間形態では尊大になったりオカマになったり幼稚になったりと、全く性格や衣装に一貫性が無いのが特徴(魔宝石の世界は時空が入り乱れており、家の門から一歩踏み出しただけで何もない荒野に出たりするのでその象徴ともいえる)。
その正体は封印された強力な魔法使いであり、闖入者であるウィザード、ビーストを含めた歴代平成ライダーの力の源を強奪し外の世界に脱出しようとしていた。
怪人たちが平成ライダーに倒された後にはハイドラグーン、ティーレックス・ドーパント、巨大グリード暴走態、キャンサー・ノヴァを呼び出して襲い掛かるがあっという間に撃退され、やむを得ず怪人態(メイン画像参照)に変身し平成ライダーたちに挑みかかる。全てのライダーのクロス・オブ・ファイア(力の源)を吸収し優位に立つが、世界を超えて飛んできた仮面ライダー鎧武(オレンジアームズ)の攻撃を受けて怯んだため、総てのCOFを解放してしまう。最後はCOFを取り戻した平成ライダーたちの15大ライダーキック(14人はCOF吸収後に最強フォームに変身済み)を受け、更にウィザードと鎧武の斬撃を胸に受けて倒された。
『仮面ライダー』の概念については年々形骸化が進んでいたが、この男との対決により『仮面ライダー』が『仮面ライダー』たる所以が確固として成立したと言って良いだろう。
「いったい、何が違うって言うんだ!?俺と、お前たちとで……」
余談
『スーパーヒーロージェネレーション』ではキャンサー・ノヴァとスコーピオン・ノヴァを復活させてヒーローたちと刃を交えた。ちなみにクウガは出ませんでした…。
人間態時に着ていた衣装は、平成ライダーシリーズの映画に登場した強敵たちの衣装。下記は衣装の一覧。
「スーパーヒーロー大戦」に登場したライダーハンター・シルバが度々口にしていたライダーが共通して持っているらしい謎の粒子「ライダー粒子」は結局何のことか明かされなかったが、アマダムが全ライダーから共通の力の源として「クロス・オブ・ファイア」を吸収していたことから、これのことであると考えることもできる。
クロス・オブ・ファイアってなんぞや?
前述した通り、簡単に言ってしまうとライダーの力の源のこと。仮面ライダーとはアマダムも語っていた通り、怪人の持っている力と根源を同じくするという概念があるのである。
該当例
※主に主役ライダーのみ記載。
元ショッカーの改造人間。
V3は彼らによって誕生した謂わば後継機。
元デストロンの科学者。
インカ帝国の超技術で改造され、ギギの腕輪を持っているのと同様に、十面鬼も対になるガガの腕輪を持っている。
城茂がブラックサタンの改造人間手術に志願して再誕した姿。
志度博士が筑波洋を死なせないが為に、ネオショッカーに改造させて誕生。
元バダンの改造人間。
暗黒結社ゴルゴムが世紀王候補として誕生させ、キングストーンを埋め込んだ。
ネオ生命体のプロトタイプとして誕生した改造人間。
超古代の遺産である人間を異形の姿に変身させ、触れたものを武器に変える力を与える石を
ベルトに持つ。
神の眷属の力を宿す。
鏡の世界に潜むミラーモンスターと契約し、鏡と現実の世界を行き来してモンスターの力を宿したカードで戦う。
オルフェノクの王を守る為に作られ、オルフェノクにしか変身できない変身システム。
魔化魍と表裏一体の、伝承の鬼に似た姿に変身する。
昆虫の姿を模し、人とは違う時間の流れの中で戦う。能力の提供者は地球外生命体。
歴史改変を目論むイマジンを憑依させて、歴史を防衛する戦力に変える。
ファンガイアに作られただけでなく、ファンガイアとは異なる魔族の力を借りて戦う。
仮面ライダーイクサも純粋に人類が作り出した物ではあるものの、システム自体はファンガイア族のフエッスルを参考にしている為、クロス・オブ・ファイアの枠組みに入る存在である。
全ての組織を統括した大ショッカーの首領の為に作られたシステム。そして、その悪から派生した仮面ライダー全てに変身できる。
敵と同じく地球の記憶を宿したガイアメモリで変身する。
敵の体を構成するメダルの力を使って肉体を変化させる。
宇宙のエネルギーが詰まったスイッチの力で体を変化させる。(エネルギー自体は善悪関係なく、自然に存在するものである。)
自分の内に潜む絶望の化身を封じ込めて希望の体現者たる魔法使いに変化させる。
人間をインベスに変えるヘルヘイムの森に生えた果実から変化したロックシードで変身。
重加速を起こす機関「コア・ドライビア」を搭載。(厳密には善良な科学者が作ったものを黒幕が怪人に組み込んだので、確かに悪と同じ力であるが、誕生には善意が前提にあるという珍しいパターンである。)
魂を内包させた眼魂の力を使い幽霊のような力を使う。
ゲームから誕生したバグスターウィルスを体に注入し、同様にゲームの登場人物を模した姿に変身する。
生物を異形の姿に変貌させるネビュラガスを浴び、エレメントを納めたボトルで変身。
この他、技術が敵組織に回った挙句に、軍事利用されたりもした。
ライダーの歴史を奪ってライダーに成り代わる敵に対し、全てのライダーの歴史を受け継ぎ、力を同じくする仮面ライダーの力で対抗する。
悪意に染まった人工衛星の作り出した力に対抗するために人工衛星が製造したキーに秘められた動物のデータを身にまとう。
大いなる本から分かたれた本の力で邪悪な本の力を持つ怪人達と戦う。
人間を食らおうとするアマゾンと同じ細胞を体に取り込んで肉体を強化した生命体達。
該当しているとは言い難い例
敵も同じ改造人間ではあるものの、力の根源を同じくしていない。
元々が宇宙開発の為に改造された存在である為、微妙な範囲である。
しかし、彼の先代ともいうべき改造人間がドグマ王国の軍門に下っている。
敵がそもそも改造人間ではなく、宇宙からの侵略者である。
そもそも彼は善から生まれた改造人間なので、該当しているとは言い難い。
クウガの姿を模してはいるが、それ以外は全て人間の手で作られた為、クロス・オブ・ファイアに該当するとは言い難い。
仮面ライダー以外に該当している存在
これらのヒーローは仮面ライダーシリーズではないが、敵と力の根源を同じくするという共通点を持っている。
あまりにも該当者が多いので、特撮ヒーローや石ノ森章太郎作品のみに止める。
ブラックゴーストによって開発されたサイボーグ兵士の研究用プロトタイプであったが、彼らを改造した科学者の一人であるギルモア博士と共に逆らって脱走した。
キカイダー自身とダーク破壊部隊、ハカイダーは元々光明寺博士によって作られたロボットである。
Kの製造者とバドーの首領は血縁関係にある。
イナズマンや新人類帝国の帝王バンバは超能力者(ミュータント)である。
ハヤテ(変身忍者嵐)や「血車党」の化身忍者は、ハヤテの父親である谷の鬼十が編み出した「人間変身の法」によって変身する。
スカイゼルとグランゼルは、ダダ星で製造されたサイバロイドにそれぞれ地球人の科学者の長男・次男の人格が移植されている。
アクマ族を裏切った3人がアクマイザー3を結成。三超神は彼らの魂を受け継ぐ存在である。
巨人頭脳ブレインから生み出された巨大ロボットの内の一体が正義に目覚めた存在。
優れた科学力を正義の為に使う科学アカデミアの生徒と科学を悪用する元同級生の物語。
ダイレンジャーの気力とゴーマの妖力は表裏一体で両者は太極図でいう陰陽の関係にある為、世界の続く限り争いが終わらないという。
オーレンジャーの持つ超力も、敵勢力であるマシン帝国バラノイアも元は超古代文明の遺産である。
メンバー全員は該当しないが、ガオシルバーの使役するガオハンターの合体能力は邪気を取り込んで獲得したものである。
ちなみにパワーアニマルは大地の精霊が動物の姿を、オルグは地球に漂う邪気の集合体が器物の姿を得たものと徹底して対になっているが、気力が具現化したと言う意味では同類だろう。
地球の忍術は宇宙から伝来したものであり、宇宙忍群ジャカンジャの扱う宇宙忍法とルーツを同じくする。
邪命体エヴォリアンと爆竜はダイノアース誕生の影響で進化した生命体。
ネガティブシンジケートもボウケンジャーもプレシャスの秘めたるパワーが組織の基盤である。
獣拳という動物の力を模した拳法を習得した存在。今でこそ流派は善と悪に分かれているが、元は同じ流派。
使用者によって形状の変化する手裏剣から術を繰り出す。
こちらは始めに善の力として存在していたものの一部が敵に利用された例。
快盗戦隊ルパンレンジャーと警察戦隊パトレンジャーの変身アイテムやギャングラーがルパン家から強奪して悪用しているアイテムとなっている「ルパンコレクション」は元々異世界で作られ、約千年前にギャングラーに故郷を蹂躙された異世界人が人間界に亡命した事件によって人間界に紛れ込み、100年前にアルセーヌ・ルパンによって人間でも扱えるように調整された代物である。
昆虫のパワーから生み出された戦士で、ライバル戦士も同じ技術で生み出された。
闇の巨人に堕ちた光の巨人が再び光を得た姿。
当初の設定では黒幕と元は同じ存在であったとされ、エピソード0でもスペースビーストと似た存在である事が示唆されている。
黒幕と元は同じ存在であり、長き時の果てに命の時間を解放する力と命の時間を止めるに別たれた。
かつて宇宙に名を轟かせた悪王の遺伝子を受け継ぎ、彼の武器と対をなす武器を使って進化する。
メインヴィランの出身が主人公と同じM78星雲で、変身アイテムの開発者であり、彼の手で作られた怪獣の指輪も使用可能。
関連タグ
JUDO:アマダムはある意味ウィザードの世界におけるJUDOの端末の様なものと言える。
フィーニス:同じく仮面ライダーの力は悪の力であると主張した敵。