データ
初登場:『ウルトラマンジード』
概要
ウルトラマンベリアルの息子にあたる、若きウルトラ戦士。
M78星雲人の血を引いた人物であるが、地球人の少年・朝倉リクとして自らの正体を知らないまま育てられてきた(元々光の国の住人は人間と限りなく近い見た目をした種族だった)。
主役ウルトラマンとしては初のダークヒーローの要素を含むキャラクターだが、「決められた自分のSTORY 抗うたび築くHISTORY」と主題歌のフレーズにある通り、悪のウルトラマンの息子という宿命を背負い、時に苦悩しながらも、地球の平和を脅かす怪獣や宇宙人たちとの戦いの中で仲間たちと共に成長して行く求道者の側面も併せ持つ。
変身アイテムジードライザーと歴代ウルトラ戦士の力を宿したウルトラカプセルを使い、様々な姿にフュージョンライズ(変身)する。
その他にも、第6話からは各形態共通の武器としてジードクローを使うようになる。
また地球人と一時的に融合したり、元は人間型の存在が後天的にウルトラマンの力を宿したりしている訳ではなく、まさしくこれが本来の姿である(もっとも厳密な意味での本来の姿については後述の通りはっきりしていない)。
これまで通りウルトラカプセル関連の描写やジードクローの操作時をする際には周囲に細胞組織が蠢くようなインナースペースに立つリクが描写されることはあるものの、先輩方や後輩と違い、彼のみ時折(いわゆる擬態型である為か)ジードの顔に重なる様にリクの顔が浮かび上がると言う表現がされている。ちなみにこの表現はジードの形態によってきちんと変わっている。
名前の由来
ジード(GEED)という名前はリクがモアから教わった「ジード(ジーッとしてても、ドーにもならない)」から名付け、それをレムが正式に登録したものだが、第17話ではペガの言葉で「それって私の……?」とモアに訊かれた際、照れ隠しなのかとっさに「『GENE』+『DESTINY《運命》』」が名前の由来」と答える。
それでも「綴りが一致しない」とレムに突っ込まれるも、直前にライハに言われた言葉を引用し、「『運命をひっくり返す』という意味で『GEDE』のDとEの順序を逆にして『GEED』」だと説明していた。
容姿
ベリアルの遺伝子を受け継いでいるためか、目の形が父親と非常に似ており、ヒーローらしからぬ目つきの悪さが特徴。
ただし、ベリアルの目が赤っぽい色であるのに対し、ジードの目は鮮やかな青に染まっており、(とはいえ、ソフビではかなり濃い青になっているため、余計に悪役じみた顔つきになっているのだが)裂けている方向が前後逆。
各フュージョンライズ形態の共通点が顔とカラータイマーくらいしかない(メタ的な事情ではオーブとの差別化として行われている)。
前作の戦士と同様、フュージョンライズとは別に真の姿が存在するかどうかについては不明で、変身時には一瞬ではあるがベリアル(アーリースタイル)のような姿が確認できるため、存在するのでは?とも言われたが出自や最強形態もフュージョンライズであった事もあり現状演出に登場するアーリースタイルは変身の過渡期として現れるだけの素体のような存在となっている。
なお、ぐんぐんカットに入る前に現れる事や最終回にて地球に帰還したジードがリクに戻る際にも登場している事から、この姿だと巨大化できない(=ウルトラカプセルの力で巨大化している)のではないかという考察もある。
またファンの一部では裏モチーフとしてプリミティブはにせウルトラマン、ソリッドバーニングはにせウルトラセブン、アクロスマッシャーはカオスウルトラマンやにせウルトラマンコスモス、ニセハンターナイトツルギといったニセウルトラマンなのではないかという意見もある。
このことについて、デザイナーの後藤正行はTwitterでジードとニセウルトラマンの関係性についての質問に、ニセは意識してないあるいはニセっぽく見えないように意識したという旨の返信をしている。そのため少なくともデザインでは参考にされたわけではないと思われるが、夜街での初変身はにせウルトラマン登場のオマージュと思われる。だったのだが……
また、基本フォームのプリミティブは獣っぽいアクション、ソリッドバーニングはロボットやサイボーグ、そしていかにもエイリアンといった容姿のアクロスマッシャーと、全フォームには共通してミュータントやモンスターらしい要素があるのではないかと言われているがこちらもあくまでファンの一部の考えである。
ちなみに、演者の濱田氏は、初めてデザインを見せてもらった際に、目の大きさに非常に驚いたとのこと。
能力
地球での活動限界時間は他のウルトラ戦士と同様、およそ3分。
さらに一度変身を解除すると約20時間のインターバルが必要になる。
これがウルトラカプセルの問題なのか、ジード自身の問題なのかは不明。第17話ではウルトラマンゼロが20時間のインターバルについて言及していたが、これがゼロビヨンド側のウルトラカプセルについての制限のことか、囚われていたジードの再変身のインターバルについて言及していたのかは視聴者の間でも意見が分かれていた。
しかし、複数のフュージョンライズ形態を得た後もジードにこのインターバルが存在したこと、最終話や劇場版にて他の形態での戦闘中に撃破されプリミティブの姿に戻る描写があることなどを踏まえると、彼自身の問題の可能性が高いと考えられる。
このインターバル中であったために、変身したくてもできなかった例もある(その間に街に被害が出てしまった事もある)。劇場版『つなぐぜ!願い!!』はこのインターバルも物語の要素として取り上げられている。
生まれたころから一般人として生活を送ってきたためなのか、戦士としてはまだまだ未熟な部分が多く、強敵を相手に苦戦を強いられたり敗北したりする描写が目立つ。
しかし、各形態のスペック自体はかなり高めである他、記憶を頼りに光線技を放って一発で怪獣を撃破したり(あくまでかつての児童誌での設定であるが、本来、光の国では光線技を自在に使いこなせるようになるには相応の練習・訓練を積まなければならないと言う設定がある)、手に入れたばかりのカプセルの力を誰に教わるわけでもないのに自在に引き出して敵と戦闘したりと、時折父親譲りの優れた戦闘センスを見せてくれることもある。
また各形態の必殺光線の温度もメビウスのメビュームシュートの10万度や初代ウルトラマンのスペシウム光線の50万度を大きく上回る70万度以上(レッキングバーストが70万度、ストライクブーストが72万度、ビッグバスタウェイが77万度)を誇っている。
実際、最終回にてウルトラの父からは「凄い子」、ウルトラマンキングからは「本来の力はまだ秘められている。無限の可能性が」と評されている。
また『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』では、空の二つのウルトラカプセルを取り出し、そこにニュージェネレーション4人の力を注ぎ込んだ後、ジードが右手から光の波動(リトルスター?)を浴びせる事でニュージェネレーションカプセルα、βへと変化させ、ゼロをビヨンドへと変身させる新能力を見せた(ゼロも「お前………こんな事が……」と驚いていたため、ジード自身の能力の模様)。 これは素の出生ゆえにできた芸当とも言える。後述のウルティメイトファイナルでも自らの思いをカプセルに変えている。
形態
フュージョンライズ
ジードライザーと2つのウルトラカプセルを使用して変身する形態、『ウルトラマンフュージョンファイト!』には本編には登場しないオリジナルの形態が登場する、詳しくはリンク先を参照。
初代ウルトラマンとベリアルの力でフュージョンライズしたジードの基本形態。リク自身と最も親和性の高い形態で、戦闘開始時はこの形態にまず変身するのがセオリー。
ウルトラセブンとレオの師弟コンビの力を受け継いだ格闘型のタイプ。武道家のような肉弾戦を得意としており、汎用性の高さからか本編後の『絆のクリスタル』や『ウルトラギャラクシーファイト』などでも度々活躍している。
ヒカリとコスモスのカプセルでフュージョンライズしたスピード型の形態。コスモス譲りの高速移動能力やスマッシュビームブレードなどの光剣を武器に戦う。ジードクローと非常に相性が良く、劇中では同時に使用することが多かった。
ウルトラの父とゼロの力を引く超パワー形態で、ソリッドとは対照的に重々しいファイトスタイルを主軸としている。フュージョン元が二人ともベリアルと深い因縁を持つという繋がりがある。
ウルトラマンキングとベリアルの力でフュージョンしたTV版の最強形態。専用武器のキングソードを駆使した優雅な立ち振舞いで敵を圧倒する。ウルトラ6兄弟のカプセルを使うことで、それぞれに対応した専用技を使用することができる。
アルティメットエボリューション*
エボリューションカプセルを装填したギガファイナライザーをジードライザーでスキャンすることで発動するジードの究極進化。
全てのリミッターが解除され、自身の能力を極限まで高めた劇場版限定タイプ。「赤き鋼」ことギガファイナライザーを使用したジード究極の姿で、戦闘能力もさることながら再変身に掛かる20時間のインターバルなどの弱点も克服している。
ウルトラフュージョン
ウルトラゼットライザーと3枚のウルトラメダル、ウルトラアクセスカードを使用して変身する形態、こちらにもフュージョンライズと同様にアーケードオリジナルの形態が存在する。
ギンガ、エックス、オーブのメダルを使用して変身する形態。元々リクと相性が良いプリミティブをベースに合計5人分ものウルトラマンの力が融合しているため、総合的な戦闘能力は既存フュージョンライズ形態に勝るとも劣らない。
その他
変身する際や変身解除する瞬間に一瞬だけ映される姿、リクはカプセルの力を使わずにウルトラマンになる事は出来ず、この形態に直接変身する事は不可能。
周囲の評価
上記の通り、ベリアルに似た悪人面のせいで、ジードは人々からベリアルと何かしら関わりのある存在であることを見抜かれ、怪獣と同様警戒されてしまうことになり、彼を苦悩させることになる。ゼロも初めて対面した際に(直前までかつてベリアルの配下であったダークロプスゼロが出現していた状況もあって)一瞬ベリアルと間違えてしまったほど。第17話で闇堕ちしかけた際には目の色がベリアルと同等になったため、よりそっくりになった。
また、変身中リクは自分がどのような姿になっているか確認することができないため、最初の戦いが終わった後に街の大型スクリーンに映し出されたニュース映像を見て、初めて変身後の自分の姿を認識し、「あれが…僕……?」と大きなショックを受けていた。
ウルトラマンが味方かどうかを人類が初見で判断できず警戒するという展開自体はこれまでもなかった訳ではないが、ジードの場合は第3話でマスコミへ「自分が人類の敵では無い」という本人名義のメッセージをわざわざ送った事からも不信感の強さがうかがえる(その後も劇中ではジードの存在は賛否両論であり、第6話ではゼロと比較されてリクが不貞腐れる場面もあった)。
もしジードの世界に本格的な防衛チームやウルトラマンを怪獣と同列の存在と考え、徹底的に否定、迫害する過激なマスコミ関係者がいたら、防衛チームに攻撃されたせいで負傷した末怪獣を取り逃がしたあの先輩やマスゴミの浅ましい姿を見て、地球人全体に失望しかけたあの先輩のような事が起きたかもしれない……
しかし、キメラベロスを倒したあたりから世間の評価は良くなっていき、最終回ラストでは子供たちがジードごっこをしたりと、ヒーローとして認められた。
また、ウルトラ戦士でも、警戒したのは上記のゼロがジードを最初に見た時ぐらいであり、ウルトラの父やウルトラマンキングは「若きウルトラマン」と呼んで、今後の成長に期待している。
時系列として後の作品である『ウルトラマンタイガ』、『ウルトラマンZ』ではベリアルの悪名もあり彼を倒した存在としてその名が広まっていることが窺える(少なくとも光の国や別宇宙に拠点があるヴィラン・ギルドには知られていた)。
また、タイガやゼットだけでなくタイガのボイスドラマでは光の国のウルトラマンではないトライスクワッドにまでベリアルの息子であることが共通の認識として話されており、光の国以外のウルトラ戦士の間にまでその事実は広まっている。
ただし、『ニュージェネクライマックス』では人間態のリクについてタイガは知らなかった。 そのためタイガの相棒である工藤ヒロユキは、諸事情で彼の務める会社に護衛を依頼をしてたリクの友人でもあるウルトラマンロッソこと湊カツミの静止も聞かずに殴りかかってしまっている。
ウルトラマンゼットから兄弟子として扱われている…が、そもそもゼットのゼロの弟子というのが自称であり、ジードもゼロの弟子ではないためこの関係は否定している。そのため恐らくこれは周囲からの評価ではないと思われる。
ベリアルの存在が知られていないがウルトラマンがいる別の宇宙においてはジード作中でも言われた目つきの悪さが指摘されることも多い(2022年現在映像作品3回のうち2回)。
防衛隊が存在するウルトラマンZの地球ではゼットの存在やジード自身の行動からウルトラマンの一人であると認識されており、ストレイジ広報(Twitter)によれば何らかの関係性があると発表されている。また、オオタ・ユカ隊員からは前述のように「目つきの悪いウルトラマン」と呼ばれている。そのため敵対宇宙人として考えられていないようだ。
先行登場
放送開始のおよそ1か月前、『ウルトラファイトオーブ』最終回にて先行登場、事前の予告は一切なしでのサプライズ出演となった(あらすじに「衝撃のラスト」とだけ書かれていた程度だった)。
ラストシーンにて顔見せ程度の登場だったが、満身創痍となっていたレイバトスの前にプリミティブの姿で突如出現、レッキングバーストでとどめを刺した。
ジード自身、レイオニクスであるベリアルの血を受け継ぐ存在であるため、レイバトスは自身と同じレイブラッドの血を引く存在に引導を渡されたともいえる。
本放送開始前の作品で先行登場を果たすという事例は、平成ライダー等では割とよくあることであったが、ウルトラシリーズではジードが初めてである(最終的に実現してはいないがウルトラマンジャスティスが近い立場にあったことを示唆する書籍もあるが、脚本家の川上英幸氏はこれを否定している)。
なお、ジード最終話での描写を見るに、このシーンのジード登場は一種のフェイクだった可能性が高くなった(どういう意味合いだったのかは超全集にて言及されている。詳しくはレイバトスの記事を参照)。
謎
当初ジードはその素性や生い立ちに関してははっきりしていないことも多かった。
ある意味、シリーズでもトップクラスに謎の多い主人公ともいえる。
なぜベリアルはジードという息子を誕生させ、赤ん坊の彼を地球に放置したのか?
皇帝となったこともあるベリアルにとって、“世継ぎ”はあらゆる意味で重要な存在であろう。
しかし、自分の野望を引き継ぐにふさわしく信頼できる存在としてジードを誕生させた…と考えると、実はあまりしっくりこない。
なぜならベリアルは、死してなお怨霊となって復活し、新たな肉体をも手に入れるだけの手段、そして執念がある。そのため、たとえ死んだとしても、彼にとってはさほど大きな問題にはなるとは考えにくい。
同時に、それは自分だけが全宇宙の頂点に立つ者であるという自負や、総ての宇宙を自分のものにするという強い野心を持っているという証左でもある。
そんな彼にとって我が子とは、逆に自分の覇道を阻む脅威にもなりかねない。自分のやり方に異を唱えられて対立したり、下手をすれば皇帝としての地位を蹴落とされるリスクすら抱えることになるため、デメリットのほうが多いと考えられる(列伝においてベリアルは“守るべきもの”を探すための旅に出立したため、一部ではこの時期にジードを授かったのではないかという考察もあるが、ソフト化されない列伝の内容がどこまで本編に反映されているかは不明)。
彼が子供を儲けたのには、いったいどのような理由があったのだろか…?
そして、一度は破壊しようとすらした地球に子供を放置したのには、いったいどのような理由があったのだろうか…?
ジードの母=ベリアルの妻に当たる女性は何者なのか?
あのベリアル陛下の心を射止め、妻となった人物ゆえに興味を惹かれるだろう。
しかし今のところ光の国は、ベリアル以外の犯罪者を出していない(とされている)ため、ベリアル同様、悪に落ちたM78星雲出身の女性ウルトラマンなのかどうかもわからない。
それとも地球人なのか、または別の星人の女性なのか…?
また、母親はいない可能性も指摘されている。
おおむね、
- 遺伝子操作によるクローンのような形で誕生したとする説
- 『ウルトラファイトオーブ』にてウルトラマンベリアルを復活させようとしたレイバトスの前に突如ジードが現れたことから、何らかの原因でレイバトスとギガバトルナイザーの力により生み出されてしまったとする説(通称:レイバトス助産師説)
- ベリアルの分身(神様から分かれたピッコロ大魔王のような存在)であるとする説。実際、ジードの変身バンク時に、一瞬ではあるがアーリースタイルのベリアルと酷似した姿になる。
- ギンガとダークルギエルのように、ベリアルが光と闇の二つの存在に分かれた説
- 宇宙と融合したウルトラマンキングが何かしら影響を与えたとする説(通称:ジジーがいれば、ドーにかなる説)
などがあげられている。
血液による診断が妥当とはいえ、親子の確率が99.9%と言われたため、ベリアルが本当に父親なのかを疑っている視聴者もいるが、ほとんどの意見が「親子」の解釈の違い程度の差に収まっているため、上記のリストのどれかにおおむね該当している。
なぜ光の国のウルトラマンの血を引く身でありながら、わずか10代で青年期のウルトラマンとして変身できるのか?
本来光の国のウルトラマンたちは、何千何万という長すぎる歳月を経て、ようやく青年…大人へと成長する。まだ子供のウルトラマンボーイでさえ2000歳ちょい、ほぼ同年代であろうと推測されるウルトラマンゼロは5900歳(人間でいうと高校1年生ほどとされる)。
しかしジードは、まだ10数年ほどしか生きていないにもかかわらず、最初から大人の姿のウルトラマンであり、こうした設定との矛盾が生じている。
人間(に限りなく近い姿)のままで青年へと成長したことが、そのまま変身後の姿にも反映されているのであろうか?(人間としての年齢をそのまま一部を除いた光の国の人間の年齢の比率に当てはめれば19歳であるリクはゼロよりも年上になるため、変身後が大人の姿でも特段おかしくない)
(少数派に当たるが)この説の派生意見として、ジードとしての年齢と朝倉リクとしての年齢が別という説もある(赤ん坊の時点の年齢が光の国の住民の赤ん坊の年齢と等しい説)。
もしくは、前作で本来の姿に戻れない間のウルトラマンオーブが、自分の代替形態としてフュージョンアップを用いたのと同じように、ウルトラカプセルの力を借りることで一時的に大人のウルトラマンの姿になっているのかもしれない。
そうと考えると、3分間の変身時間に対して20時間のインターバルが必要なのも、相当無理のある方法で変身しているため、変身アイテムだけでなくリク自身の体にも負担がかかるからとも考えられる。
以下、ネタバレ注意
その正体
第11話『ジードアイデンティティー』にて、伏井出ケイの口からとうとう真実が明かされた。
ベリアルに忠誠を誓い、彼の復活を望むケイは、(クライシス・インパクトで肉体を失ったと思われる)ベリアルの新たな肉体となるに十分なだけのウルトラカプセルを必要としていた。しかし光の国から盗み出したカプセルを起動させるのに必要なリトルスターは、宿主がウルトラマンに祈ることでしか譲渡されない。ストルム星人である彼では、分離まではできてもそのまま霧散してしまうため、活用が不可能だった。
そこでケイは、ベリアルにカプセルを起動させるための存在を作り出すことを提案し、彼から預けられた遺伝子を用いて、いずれ“ウルトラマン”となるデザインベイビーを作り出した。それこそがジードであり、いわばウルトラマンの模造品でしかなかったのだ。
簡単に言えば、「ニセウルトラマンベリアル」である。ジードのデザインモチーフがニセウルトラマンに似ているとの指摘は多かったもののそれ自体は否定されていたが、皮肉にもジード自身がニセウルトラマンであったのだ。
つまり、ジードは主人公のウルトラマンでありながら、本物の遺伝子を使っているとはいえ系譜的にはむしろ人造ウルトラマンであるという、シリーズでも極めて異例の立ち位置となる。
上述の『謎』の項目にある仮説の中では、「遺伝子操作によるクローンのような形で誕生したとする説」が最も近い。すなわち母親は存在しない。
また、生まれてから19年しか経っていないのに成人したウルトラ戦士と同じ姿に変身できるのも(もっと言えばM78星雲出身なら手術で取り付けるはずのカラータイマーが最初からあるのも)、そもそもウルトラマンを模倣して作り出された存在であるためと思われる。
伏井出ケイは、星雲荘に用意されていた様々なシステムを作り上げたのち、赤ん坊のリクを天文台に置き去りにした。
いつか時が来て、リクが再び天文台に辿り着き、ライザーとカプセルを手にして“ウルトラマン”になり、そして“ウルトラマン”となった彼を人々が祈る対象として仕立て上げ、必要なカプセルを集めさせるために。
全ては生まれる前からケイによって書かれたシナリオだったのである。
一度は意気消沈するほどのショックを受けるが、朝倉睡との交流を経て立ち上がり、自分の人生を自分自身で肯定する強さを見せて、ペダニウムゼットンを撃破した。
その後の詳細は朝倉リクの項目を参照。
ウルトラ戦士の場合、これまでは生粋の宇宙人、人間もしくはそれに近い存在が何かしらの理由で力を授かったもの、力の化身など様々なパターンが存在したものの、ジードはヒーロー扱いされる戦士としてはどれにも当てはまらない唯一無二の存在である。
本編後の活躍
2023年現在、ジード以降の作品には劇場版も含め何かしらの形で出演している。
他のウルトラ戦士のゲスト出演等と比べると、ほとんどの作品で「ベリアル」関連の出来事に関わるか、「ベリアル」について言及するという、ある意味で特異的なウルトラ戦士とも言える。
人間態での登場はコスモスに並んでダイナの次に多い。ただし『ウルトラマントリガー』以降のテレビシリーズにはゲスト出演していない。
『セレクト!絆のクリスタル』
「「ジーッとしてても染め上げろ!!」」
連れ去られたペガを追って『R/B』時空の地球に飛来、今作では主にイサミとタッグを組んで抜群のコンビネーションを見せ、劇中では決め台詞を混ぜながら変身するという場面も。今作はカツミがメイン格ということであまりロッソとは絡みがないものの、一応既存の6形態が全て登場する。
「君は言ったよな?家族の絆は、もっと大きなものだって!お互いをどれだけ思い合えるのかが大事だって!決して絆を諦めるな、それが『家族』だろ!!」
ウルトラマントレギア・スネークダークネスとの決戦でもウルティメイトファイナルを用いて湊兄妹に加勢し、トレギアに一歩も譲らない勇姿を見せた。
『ウルトラギャラクシーファイト』
「ここで膝をついたままじゃ、ウルトラマンの名が泣きますからね!」
ほぼ全編に登場。AIBの依頼を受けてエックスと共にウルトラダークキラーを追っていたのだが、逆にエネルギーを利用されて作られたジードダークネスに返り討ちに遭う。
更にダークルギエルの追撃を受けそうになった所をギンガに救出され、ダークキラーの軍団に立ち向かうべく惑星テンネブリスに飛来、仲間たちと共にダークネス軍団と熾烈な激戦を繰り広げた。
この物語上で遂に父親の故郷にしてウルトラマンの総本山と言える光の国へ降り立った。紆余曲折を経て一人前のヒーローとして認められたジードにとっては大きな到達点と言える。
ちなみにこの時新世代ヒーローズとしては新参者であった湊兄弟の唯一の知り合いであるためロッソとブルは久しぶりと声をかけるが、当のジード本人は念願の光の国に夢中になりすぎて本当に気づいていなかったようだ。
『ウルトラマンタイガ』
他の新世代ヒーローズたちと共にウルトラマントレギアと戦っていたが、トレギアが仕掛けた地雷によって大ダメージを負ってしまい、エックスと共にウルトラマンタイタスに自身の力を与えた。
第23話「激突!ウルトラビッグマッチ!」でも名前のみ登場。ウルトラマンベリアルを倒した戦士としてその名は全宇宙に広がっているようである。
劇場版の『ニュージェネクライマックス』にも登場し、父と戦うこととなったタイガを支えた。
『ウルトラマンZ』
「集うぜ、キラ星!!」
ゲストとして本編第6話「帰ってきた男!」・第7話「陛下のメダル」・第15話「戦士の使命」に登場。
父ウルトラマンベリアルの細胞であるデビルスプリンターによる怪獣騒ぎの解決にベリアルとの因縁もあり決着をつけようとしている。また、15話で再びハルキと別れる際には「困った人たちがいればどこにでも駆け付け彼らを守る、それが僕たちウルトラマンの使命ですから」とウルトラマンとしての使命をハルキに語ってもいる。
今回は従来のジードライザーではなく主役であるゼットと同じウルトラゼットライザーでギャラクシーライジングという新形態に変身、変身バンクも一新された。後年の作品で主役と同じアイテムによる新形態への変身というのは、奇しくもかつての『ジード』本編でのゼロがビヨンドへと変身した時と全く同じである。さらに、ゼロが借りたウルトラマンたちの力の内3人が共通している。
ジードライザーは第6話の回想にてジードライザーが惑星アインにて、ギルバリスとの戦いで破損したが15話でウルトラマンヒカリによって修復された。それによって使わなくなったギンガメダルとエックスメダルとオーブメダルはハルキに託されている。
ベリアルメダルのためにセレブロから狙われており、その後ハルキたちの手に渡ったメダルから新形態・デルタライズクローが生まれた上にグリーザに飲み込まれたことで「宇宙の穴を縫う針」・ベリアロクが誕生、ジードの持つベリアル因子がベリアルの力としてウルトラマンおよび敵側で様々な役割を担うことになった。
『大いなる陰謀』
本人は登場しないが、第2章で、アブソリュートタルタロスが闇落ちする前のベリアルに見せた未来のヴィジョン(回想シーン)で、ベリアルに引導を渡す存在として登場。
ちなみに、この時、タルタロスは未来で戦う事になるジードについて「自分の遺伝子から生み出された」とだけしか説明しなかったにもかかわらず、ベリアルはまだ会ったことすらないジードのことを最初から「息子」と認識していた(レッキングバーストを発射する際のジードの声から男性であることを察したのかもしれないが)。
なお、本作ではタルタロスの差し金により、ベリアルはレイブラッド星人の憑依を受けることなく悪の道を進むこととなり、歴史が大きく歪められた別の世界線のベリアルとなっている。
『運命の衝突』
今作ではジード本人が登場、PVではゼットやニュージェネレーションズの面々と共に敵と戦おうとする場面が確認できる。本作にて彼もまたベリアロクを手に戦う姿が確認できるが…?
以下、配信中の作品でもある『運命の衝突』のネタバレを含みます。未視聴の方はブラウザバックをお薦め致します。
「あなたは、父さん……!?」
今回はデビルスプリンターの回収のためかつて父が建造していた宇宙要塞の一つをエックスと調査中にダークロプスやレギオノイドと対決、途中参戦したタイタスやゼットの援護と合わせて軍団を撃滅する。
今作の時点ではハルキが諸事情で不在のために不機嫌になっていたベリアロクと共にギナ・スペクターを圧倒したりゼットから返還されたウルトラメダルで久し振りにギャラクシーライジングに変身したりと中々優遇されている。
なお、リク自身の戦闘経験が積み重なってきたことや単純に遺伝子レベルで相性が良かったのか、ベリアロクを初期のゼットより上手く使いこなしていた(産みの親みたいなものではあるので当然とも言えるが…)。
最強フォームであるロイヤルメガマスターも今までの噛ませっぷりを汚名返上するかの如く活躍しており、ギナともベリアロクとキングソードの二刀流で切り結ぶなど最強フォームとしての威厳を取り戻した
そして、遂に前作で正史から分岐した並行同位体のベリアルと邂逅することに……。
今作ではゼットと組んで行動する事が多く、かつてゼロと父の因縁の始まりである怪獣墓場での決戦とウルトラマンとアブソリューティアンとの最終決戦の場である惑星ブリザードの決戦にも増援としてゼットと共にコンビを組んでいた。そして惑星ブリザードでの決戦で並行同位体のベリアルをゾフィーと交代する形でゼットと共に相手し、ベリアロクに真の持ち主と認められたゼットが得た新たな力の前に倒れたベリアルの元に寄りベリアロクがベリアルの手元を離れる際に言おうとしたことを子として語りかけようとするが「俺はベリアルの並行同位体だ。俺の息子じゃねぇ!」と拒絶され、その面持ちは(ウルトラマンの状態でありながらも)悲哀を帯びているようであった。
運命の衝突ではゼロとセブン、タロウとタイガと親子の共闘やその絆が描かれる中、ベリアルとジードはその歪な関係性もあって(ベリアルの姿が光の戦士としての姿を留めているとはいえ)前者とはやはり対照的なものとなっている。親子としての関係性にどのような決着がつくのか今後が注目される。
本編以外での活躍
「ウルトラヒーローズExpoTheLIVEウルトラマンZ」
『Z』第6話の前日譚として、ゼットがハルキにジードとの出会った頃のことを話している。
惑星ロインで70親子と共にデビルスプリンターで暴走してるタイラントを倒した。戦闘後他にデビルスプリンターで暴れている怪獣が居ないか見回ってる最中に、当時宇宙警備隊に入隊したてで、デビルスプリンター回収が初任務だったゼットに、デビルスプリンターの影響で暴走した宇宙人と勘違いされ、取っ組み合いになるが、ゼロがゼットに自分の事を教えてくれたことで誤解も解けた。その後ゼットに自分の生い立ちの事を話し、改めて調査を続けてるとデビルスプリンターの影響で暴走した宇宙人達と交戦するが、数が多すぎて倒れそうになった瞬間、倒したはずの父が目の前に現れて、夢にまで見た親子での共闘で宇宙人達を倒しデビルスプリンターを回収した後ゼロ達と合流してベリアルが一緒にいる経緯を説明すると別の場所でデビルスプリンターで暴走してたレッドキング達と戦ってたロッソとブルも合流して、一番デビルスプリンターの反応が強い敵のアジトにたどり着いた。アジトに潜入する際にベリアルの指示で手分けして探すためベリアルと一緒に突入する直前でセブンがベリアルの言動からあのベリアルは偽物かもしれないと言うと、まがりなりにも親子だから、偽物だと分かっていた。ゼロからはそれならなんで?と聞かれると、1度でいいからゼロ達みたいに親子で戦いたかったと吐露してベリアルの元に向かった。そして偽ベリアルに真の目的を問いただすと、ベリアルの姿を解いて、真の姿を表した。敵の待ち伏せを交わしてジードの後を追ってきゼロ達が、バット星人が黒幕と知ると警戒態勢を取るが、闇が充満してるせいで力が抜けていき、さらにバット星人の話術に乗せられ闇に落ちかけるが、住んでのところで正気を取り戻した。しかしバット星人にデビルスプリンターと自身の持つベリアル因子を元にカイザージードダークネスを作られてしまい、その圧倒的な力で自身の目の前でゼロ達が、倒されていき、簡単に信用さえしなければと追い詰めてしまうが、ゼットが『自分にはジード先輩の苦しみは分かりません、だけど!苦しみを沢山知ってるジード先輩の優しさだからジード先輩達の元にたくさんの仲間が集まったんだと思います!』と励ましたことで、再び立ち上がった。援軍として光の国からウルトラマンエースとウルトラマンヒカリが駆けつけ光を受け取り、再起したゼロ達と共に短期決戦を仕掛けて、ゼロ達にアジトにはびこる怪獣達を任せて自らは、自身のifとも言えるカイザージードダークネスと決着と戦うが圧倒的な力の前に押され、変身が解けてしまい、意識が朦朧としかけた中、父の幻影がすんでのところで助けてくれ前に進めと背中を押してくれた事を感じると、ロイヤルメガマスターにフュージョンライズし、互角に立ち回り徐々にさっきのお返しと言わんがばかりに圧倒していきロイヤルエンドでカイザージードダークネスを倒した。
そして、戦いが終わったあと、僕の事をウルトラマンと呼んでくれる人達のために戦うとゼロ達と共に進む事を新たに誓った。そしてこれを聞いたゼットは、みんなにご唱和してもらうという目標を見つけた。そして、Z6話に繋がる。
『DARKNESSHEELS -Lili-』
第3話のイーヴィルティガとベリアルの回想にてシルエットとしてではあるがロイヤルメガマスターとプリミティブが登場。前者は「現在の光の国にはウルトラマンの力を封じ込め、その力を結合して使うことまで可能としている」ということを説明するための事例として、オーブ・バーンマイトやゼット・アルファエッジと共に引き合いに出された。後者はベリアルがかつて戦った光の戦士の1人として登場している。
ウルサマボイスドラマ2022
休息中、夢の中でベリアルと邂逅する。ベリアルはウルトラマンは神様なのかどうかという存在意義に対する一つの答えや、自身のしたことが正義かどうかは他者が決めるという考えを示したり、自分の信じた道を進めとジードを励ますなどあくまでジードの夢の中とはいえ本編では見られなかった父親としての一種の優しさを見せており、力の使い方や選択の責任を息子に説いていた。
最後に「お前はお前らしく好きに生きろ、死ぬまでな」という自分を討ったものに対する覚悟を問う言葉とも、生まれてきた子に対する祝福の言葉とも受け取れる言葉を残してベリアルは姿を消した。
この事をきっかけにジードは決意を新たに、自分が自分らしくある為に前に進み続けるのであった。
また、ゼロとタイガと共に暴れてる怪獣を倒したあと、
2人と父親の事でめんどくさい父親を持つと大変だなという二世ウルトラマンならではの話をしており、夢でベリアルに出会った事を話すと、ゼロからベリアルがいなければニュージェネレーションのメンバーやウルティメイトフォースゼロに出会えなかったと感謝を告げられていた。
NEW GENERATION THE LIVEウルトラマンデッカー編STAGE2
タイガとゼロの3人で怪獣達を倒し続けてる内に黒幕のレイブラッド星人に辿り着き、これ以上の被害を防ぐために手分けしてレイブラッドを探していると、マウンテンガリバーⅡ-Ⅴと別宇宙から飛ばされてきたウルトラマンデッカー/アスミ・カナタ·とHANE2と出会う。別宇宙から飛ばされてきたデッカーを元の時空に送り届けようと考えるが、今自分たちのいる宇宙がレイブラッドの脅威にあることを話し、デッカーと行動を共にする。
道中敵の増援に苦戦するも、戦闘モードに入ったⅡ-Ⅴによって状況を切り抜けることに成功。そしてⅡ-Ⅴに善の心も悪の心もインプリットされてると知った直後、レイブラッドの策によって暴走したⅡ-Ⅴと戦うことになり、別のところでレイブラッドを追っていたゼロとタイガもスフィアゼットンとスフィアエレキングに追い詰められる形で合流。
悪意によって暴走したⅡ-Ⅴを必死に説得するも、連戦に次ぐ連戦でカラータイマーも点滅してる中Ⅱ-Ⅴの持ってたザムシャーの刀で心臓部を貫かれフュージョンライズが解けてしまう。しかし観客からの光を受けて再び立ち上がり、デッカー達と共にレイブラッド、スフィア合成獣、宇宙人軍団に立ち向かう。レイブラッドが最後の悪あがきとしてスフィアザウルスに変貌するも、ウルトラ戦士達の合体光線でスフィアザウルスを撃破した。
ウルトラマンニュージェネレーションスターズ
17話から登場。ゼロからディメンションナイザーを受けとり、初めて戦ったスカルゴモラとの戦いを振り返り、ウルトラマンとしてのルーツを振り返っていき、自身のウルトラディメンションカードを入手した。
なお、16話でオーブはジャグラス・ジャグラーがヘビクラ・ショウタとしてストレイジの隊長をやっていたことを知らなかったようで、ジードはこの事をオーブに話していなかったことが判明した。(ジードが話をしていないのはジャグラー自身が口止めをしていたか、デビルスプリンターやアブソリューティアンの件で話す暇がなかったためと思われる)
18話では、ゼロと初めて会ったダークロプスゼロ因縁の相手である伏井出ケイと争ったリトルスターを巡る騒乱を振り返ってるとディメンションナイザーがゼロビヨンドの記憶をロードした。そしてベリアルの息子という宿命から逃げないと決めると、父ベリアルのディメンションカードをロードした。
ウルトラマンレグロスファーストミッション
直接の登場は無いものの光の国にレイブラッドの報告が上がってきた時ウルトラの父の口からかつてのジードとベリアルの最終決戦でベリアルを抱き留めるシーンが新録で使われている。
余談
数千歳程度では人間換算ではまだ未成年と同じような光の国のウルトラマンの遺伝子を持っている一方、彼自身は朝倉リクの19歳がそのまま年齢に適用されている。
彼の生まれが特殊であり、仮定に仮定を重ねる形になるが、M78系ウルトラマンの年齢のうち人間換算で公式設定で明らかになっているウルトラマンは未成年が多い傾向にあるため多少推測がしやすく、このことからウルトラマンメビウスの6800歳(『メビウス』の時点』)からゼロの5900歳の間となるのではと一部では考えられている。もしそうだとしたら光の国で生まれたら、19歳を換算すると6840歳になる。
ウルトラヒーローズEXPO2018では兄弟とも言うべき失敗作がソリッドバーニングからマグニフィセントの姿をとって4体登場。ジード(リク)の心に揺さぶりをかけて悪堕ちさせた。いずれも悪堕ちしたジードと同じ赤い目をしており、失敗作である為か動きもぎこちない。
当初はベリアルと同様黄色っぽい目だったが、それではにせウルトラマンに見えてしまう事から、正義っぽい雰囲気を出すため青になった。
各フュージョンライズ形態の掛け声にはフュージョンライズに使ったウルトラマンの掛け声を意識したものが使われておりこれは通常初めての掛け声の際にはスタッフがダ行多めやハ行でお願いします等キャストに補助を出してるが濱田氏はフュージョンライズに使うカプセルのウルトラマンによって掛け声を変えるという今まで行われなかったことをしておりプリミティブは初代っぽくシュワッソリッドバーニングはレオのイヤァァっぽくアクロスマッシャーはコスモスのハアアアとなっている。最初のアフレコでも濱田氏自らアイディアを提案しておりそれを聞いた坂本監督達監督陣とスタッフは初めてなのに既に出来上がっていると驚愕している。
関連イラスト
関連項目
ウルトラマンゼロ…父の宿敵にして共闘する仲間。父親が誰なのか知らずに育ったという共通点がある。『フュージョンファイト』でもルーブノキズナ弾にて「主役は遅れてやってくる」という劇中でのやり取りが元ネタのキズナボーナスが付く。
ウルトラマンタロウ…父の旧友の息子。『フュージョンファイト』ではルーブノキズナ弾にて「父の因縁」というキズナボーナスが付き、合体必殺技「インテグレートスパーク」も登場。後にタロウにも息子がいた事が判明した。本編では『ウルトラギャラクシーファイト』にて対面を果たす。
ウルトラマンオーブ…劇場版にて共闘。同じく2人のウルトラ戦士の力を借りて戦うウルトラマン。『フュージョンファイト』でもルーブノキズナ弾にて「フュージョンファイト!」というキズナボーナスが付く。また、2人がフュージョン形態基本3種に次々と変身して攻撃を繰り出す合体必殺技「フュージョンクロスオーバー」は必見モノ。
ウルトラマンブル…次回作の主役の片割れ。次回作の劇場版にて共闘。初見で「目つき悪い」とは言われていた(ブル自身、人のこと言えないが……)が、戦闘では兄が置いてきぼりになるほど息の合ったコンビネーションを披露。
ウルトラウーマングリージョ…次回作のヒロイン。自身の出自に関して意気投合した事から、『フュージョンファイト』ではルーブノキズナ弾にて「家族っていいものだね」というキズナボーナスが付く。
ウルトラマンタイタス…次々回作で登場の後輩の1人。体色がジードのプリミティブと似ている、更に父親が国の反逆者であるという共通点まで持つ。そしてウルサマ2022のボイスドラマにて、タイガからその事を聞かされて驚いていた。意外にも、この話はその時初めて聞かされて知ったようである。
ウルトラマンパワード イーヴィルティガ イーヴィルトリガー…同じく目が青いウルトラマン。
テラノイド ダークザギ…人造のウルトラマン。ジードは彼らと異なり本物のウルトラマンの遺伝子を持ってはいるものの、それを模して作られている以上は彼らと同類である。前者はエネルギーが切れたのを乗っ取られてしまったが、後者は他社の体的な干渉なく自我を持っており、自分のアイデンティティーを認識して歪んでしまった。一歩違えばジードも彼らのような結末を迎えていた可能性が高い。
ババルウ星人ババリュー…前作に登場した。ニセウルトラマンでありながら、半ば済し崩し的とはいえ地球人との交流を経て改心し、最終的に身を挺して地球人を守るために戦った。
ウルトラマンオーブ→ウルトラマンジード→ウルトラマンロッソ/ウルトラマンブル/ウルトラウーマングリージョ