基礎データ
概要
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2万年前にガラル地方に落下した隕石の中に潜んでいたという、謎の超巨大ポケモン。
ザシアン、ザマゼンタに続く、ガラル地方の伝説ポケモンの1匹。
竜の骨格そのものという、ウルトラビースト並みの生物としては極めて異質な姿をしており、赤い膜状のエネルギーで包まれた頭部には六個の白目が付いている。
その大きさと姿形は博物館に展示されるような古来の生物の化石を連想させるかのようだ。
肋骨の様な胸部の中には発光するコアが剥き出しになっており、そこからビームを放つ際は、筒状に吹き抜けている肋骨があたかも大砲のような役割を果たす。
下顎に至っては歯と付け根の部分しかない顔が崩壊した様なデザインで、まるで生物というよりはアンデッドやゾンビ、または骨格で形を保つエネルギー体を彷彿とさせる。
全体的にシャープなシルエットをしておりSFのような未来感を感じなくもない。
体色は何かを連想させるかのようなスカーレットカラーとバイオレットカラーで構成されている。
その異質感の表現の為かゲーム本編以外も公式イラスト、アニメ、ポケカはゲーム内同様の3Dモデル及びそれを元に描き起こされた物で統一されている。
この為一部のフォルムチェンジ形態と同様、通常の公式絵が存在しない。
また、場にいるだけで相手のダイマックスを封じるという能力も持つらしいが、レイドバトルに出しても味方のダイマックスを邪魔したりはしない。
「キョダイポケモン」という分類の通り、全ポケモンの中でも最大の大きさを誇っていたホエルオー(14.5m)をはるかに超える20.0mの巨体が最大の特徴で、並のダイマックスやキョダイマックスしたポケモンよりデカい。重さも950.0kgと、グラードンと同じくらいめちゃくちゃ重い。
ガラルの大地から湧き出すエネルギーを胸部のコアから吸収して活動しており、ガラル独自の現象であるダイマックスの謎にも関係しているらしい。
マグノリア博士によると、ねがいぼしはムゲンダイナの一部だそうだが……。
ウツロイド、ベベノム、アーゴヨンに続くどくタイプの伝説ポケモンであるが、公式大会に出れない禁止級のポケモンではシリーズ史上初となる。
名前の由来は恐らく無限大または無限+現代+dyna(英語で力)+。
名前の由来となった無限大を記号で表すと∞となるが、それに因んでか8の倍数のレベルで技を覚えるという面白い特徴がある。
海外版ではエターナル(永遠)+タナトス(死、または死神)という名前になっている為、日本語名は無限&die(読みはダイ。意味は死ぬ)もかけた名前になっているのではないかと見られる事もある。
また、ドラゴンタイプが入っているために無限+‟恐”竜(ダイナソー→ダイナ:恐ろしい +ソー(サウルス):トカゲ、竜)という捉え方もできる。
ゲーム上での特徴
伝承
かつてガラル地方を滅ぼしかけた黒い渦「ブラックナイト」を、英雄と伝説のポケモンが退けたという伝承が残っており、その渦を模したような地上絵もあるが、未だ謎は多い。
ブラックナイトの真の名がムゲンダイナだと明かされるのも、ゲーム終盤になってローズ委員長が暴走を始めてからの事である。
名前はおろか資料すら出てこず、それらしきものが見られるのはターフタウンの地上絵のみだが、初見ではまず気付かないだろう。
戦闘
ガラルを未来永劫繁栄させるエネルギーを欲したローズ委員長の計画によって、隕石の中から目覚めさせられる。
しかしその為の触媒である「ねがいぼし」を与え過ぎた事で、ローズの支配下に収まる事無く制御不能に陥り暴走を開始。
ムゲンダイナの意思なのかは不明だが、ダイマックスのパワースポットであるスタジアムのポケモンを強制的に巨大化させて暴れさせる等の混乱を引き起こしたようだ。
エネルギープラント屋上にて駆けつけたチャンピオンダンデが戦いを挑むが、ムゲンダイナの能力なのかダイマックスが封じられてしまい、苦戦を強いられたと語られている。
それでも手持ちポケモンのチームワークを発揮させて応戦し、ムゲンダイナを追い詰めたと見たダンデはモンスターボールを投げるが捕獲に失敗してしまう。せめてハイパーボール投げろとか言ってはいけない。
そしてそのままダンデを蹴散らし、主人公に襲いかかる。
Lv60、特攻種族値145から繰り出されるダイマックスほうは強烈。
一致技を両受けできるはがねタイプと弱点を突けるこおりタイプ対策にかえんほうしゃ、対フェアリータイプ用にクロスポイズンを完備。
さらにその巨体に似合わず素早さは130族であり耐久も良水準なため、レベルやパーティー構成次第では苦戦する可能性もある。
氷以外の弱点であるエスパータイプやじめんタイプへの対策は薄い為、これらのポケモンで弱点をつけば多少は楽に渡り合える。ただしドリュウズなど複合タイプによっては弱点を突かれるポケモンもいるので要注意。
氷技で弱点を突く場合、単こおりタイプを繰り出すより弱点を突かれないみずタイプのポケモン、またはみず・こおりの複合ポケモンにれいとうビームやつららばり等をわざマシンで覚えさせてもいいだろう。
ムゲンダイマックス
これを撃破するとムゲンダイマックスという特殊なダイマックスを行う。
キョダイマックス同様、巨大化した上で姿も変化させるのだが、ドラクエなど別ゲーのラスボスと言われても違和感のないおどろおどろしい姿に変貌。
極めて長大な身体がコアを中心に渦を巻いた状態で固定され、その先端に5つの枝分かれした頭部が付いていると言う、まるでひとつの巨大な手、もしくは大の字の様なフォルムである。
元々ダイマックスポケモン並の巨体を持つ存在だけに、巨大化後の高さはなんと100.0mと、大きな建物をすっぽり覆ってしまうほどの大きさになる。
主人公はホップと共に戦いを挑むも謎の力により一切技を出す事ができず、ムゲンダイナも力を溜め込むのみで、ただターンが経過していく状態が続く。
そこでホップの提案により【朽ちた剣】/ 【朽ちた盾】を掲げると、ザシアンとザマゼンタ(以下「伝説」)が駆け付け真の力を解放。これによりようやくこちらが技を出す事が可能となり、4対1の最終決戦が始まる。
ムゲンダイマックス状態の時はHP255、攻撃115、防御250、特攻125、特防250、素早さ130、合計1125という、元々の攻撃能力にハピナスとツボツボを足したような防御能力を持つ前代未聞の種族値になっており、伝説の攻撃や弱点を突ける技でないとろくに通らない。
とは言っても、レイドバトルのような敗北条件、複数回行動、バリアもなく、伝説も強いため負けることはそうそうないだろう。
ただし、ダイマックス技によりこちらの攻撃を下げられたり相手の特攻が上がったりで時間をかけすぎるとどんどんジリ貧となっていくため、やはり全力での集中攻撃が得策。
ターゲットパターンが固定されているようで、主/ホップ→伝説→主/ホップ……となっている。
味方の行動パターンも固定されており、ザシアンはとおぼえ、ザマゼンタはひかりのかべを使った後、対ダイマックス専用技でひたすら攻めていく。ついでにホップもとにかく攻めて攻めて攻めまくる。
他のダイマックス・キョダイマックス同様タイプは変わっていないので、直前のバトルでの攻め方がそのまま通用する。ただし自分以外全員への攻撃技、例えばじしんは他の3匹も巻き込む(おまけに伝説に対しては弱点)ので使わないこと。
捕獲
HPを削りきると捕獲チャレンジに移行。
これはキャンセルすることができず、どんなボールでも確定捕獲となるので、好きなボールに入れることができる。
ちなみに、この時ボールを1つも持っていなかった場合、モンスターボール1個が自動的に与えられる。
また、手持ちとボックス(この時点で最大31個)が一杯になっていた場合でも捕獲は可能で、捕獲時に32個目のボックスが自動的に作られる。
無事捕獲が完了すると空が晴れ上がっていき、2匹の伝説は去っていく。
3日の休息の後、自身も負傷しながら闘志にあふれるダンデによりチャンピオンマッチが決行されることになるのだった。
その後
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捕獲された後は暴走が収まったのか、ストーリーには全く出ないが大人しく主人公の言う事も聞く様になり、ポケモンキャンプでも世界観離れしたその姿のまま、おもちゃで遊んだり、カレーを一緒に食べたりと愛嬌(?)のある仕草を見せてくれる。
本当に問題無く食事が出来ているのか甚だ怪しいデザインであるが……。
前作のネクロズマ同様、力こそ強大なものだが、本来は悪意や凶暴性を持って暴れる存在ではないのかもしれない。
因みにムゲンダイナを手持ちに加えた状態でチャンピオン戦に臨むと、戦闘前にちょっとした会話が追加される。気になる人はぜひ連れて挑もう。
性能
フォルム | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
通常形態 | 140 | 85 | 95 | 145 | 95 | 130 | 690 |
ムゲンダイマックス | 255 | 115 | 250 | 125 | 250 | 130 | 1125 |
上昇値 | 85 | 30 | 155 | -20 | 155 | 0 | 435 |
特殊アタッカーとしても非常に整った種族値で、どこをどうとっても隙がない。更に合計種族値は多くの禁止級ポケモンの670や680を僅かに上回る690である。
専用技はダイマックスポケモンに対してダメージが倍になる「ダイマックスほう」、反動有り・特大威力技の「ムゲンダイビーム」。
まず思いつくのは高速特殊アタッカーとしての採用だろう。シャンデラやクワガノン、サニゴーンと並ぶ特攻145はこれまでどくタイプでは特攻1位だったゲンガーを抜きトップである。
タイプ一致技はヘドロウェーブにダイマックスほうと威力、命中共に安定した技が揃っている。サブウェポンも相性補完に優れたかえんほうしゃや特攻を自力で上げられるメテオビームなどなかなか良い技が揃っている。ただしヒードランには抜群を取れる技がないので注意。メインウェポンはドラゴン半減毒無効と散々な上、だいちのちからで弱点をつかれるため原則不利。
また特攻と素早さに目が行きがちだがHP140防御95特防95と耐久面も優れている。回復技のじこさいせいや物理耐久、特殊耐久共に上昇させるコスモパワー、相手のHPをじわじわと削るどくどく、相手の特攻を下げるマジカルフレイム、積み技で強引に突破しようとする相手に強いドラゴンテールなどなど耐久型には嬉しい技を数多く覚える事ができる上、特性プレッシャーで相手のPP切れを狙う事もでき、どくタイプでもあるのでくろいヘドロでの回復も出来ることから、耐久型としての採用も十二分にあり得るだろう。
ザシアン&ザマゼンタと違い道具を持たせる必要がなく、こだわりメガネなどで強化可能で、シナリオクリア済みの誰もが捕獲しているという点で即席のレイド要員として、特に剣盾リリース直後は人気があった。
ソロでは技構成はリフレクター、ひかりのかべ、ヘドロばくだん、ダイマックスほう、持ち物にひかりのねんどを持たせる事で紙耐久のサポートポケモンを延命させながら戦闘が可能。
ダイマックスほうが無効化されるフェアリータイプのダイマックスポケモンに出してもヘドロばくだんでダイマックスほうと同等のダメージ量を叩き出せるのが強み。耐久もとてつもなく高く、こちらが受けるフェアリー技も等倍なので、そう簡単に力尽きることはない。
そんなわけでリリース直後は、マルチで複数のムゲンダイナが並ぶのが所謂いつもの光景であった。その光景とマックスレイドの仕様上クリア前でも参加できるため本編で登場する前にも目撃してしまうことが多々あった為一部では「火縄銃」「ネタバレドラゴン」と揶揄されることが多々あった。
ただ、ダイマックスほうの演出が長いことを嫌いレイド周回を効率よく行うためにウオノラゴン等を連れて行く人やレイドボスのバリアの数が多い場合は、ダイマックス不可のデメリットを嫌ってウオノラゴンなど一般ポケモンを連れ出す場合も少なくなかった。また拘り眼鏡を持たせるパターンが多い為フェアリーに無効化されるデメリットは無視できないので対フェアリーにザシアン・ザマゼンタを使い分けるプレイヤーは少なくなかった。
上記のザシアン・ザマゼンタやウオノラゴン共々ダイマックスせずに削るよりも相性の良いポケモンでダイマックスさせて削る方が安定的に攻略できる事や2020年2月以降は新たに解禁された強力な伝説・幻の存在や、状態異常技を使ってくるレイドボスなどの登場により、現在では以前ほどムゲンダイナの姿を見ることはなくなった。
レイド以外にも、そのステータスの高さから、ミミッキュや、同じくダイマックス特効技を持つザシアン・ザマゼンタと並んでバトルタワー周回用のお供としても人気が高い。
ミミッキュを先頭に据え、残りの2枠にザシアン・ザマゼンタのどちらか+ムゲンダイナといった構成にすれば、種族値の高さにものを言わせてある程度のゴリ押しも可能。特にムゲンダイナの場合、ほのお・くさ技に耐性があるので、ダンデのキョダイリザードンと相性が良いのも強みである。
後述の通りムゲンダイマックス形態はプレイヤーが使用することはできず、ムゲンダイビーム使用時にその姿を見せるのみである。
その為、この形態を合計種族値1位と呼べるのかはユーザーの判断に任せることになる。
ポケモンSVではポケモンHOME解禁と同時にパルデア地方上陸を果たす。剣盾姉弟と違い種族値の下方修正はなかったがなんとムゲンダイビームを没収された(元から使ってないとか言ってはいけない)。パルデアではダイマックスそのものが不可能であるため仕方ないと言える。また、デバフ兼炎打点として採用率の高かったマジカルフレイムやアタッカーに採用されることもあったメテオビームも没収されたものの、新たにほのおのうずを習得し耐久型は強化されたと言っても差し支えない。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:『ポケモンマスターズ』でマジコス時のバディ
アニメ版
- ゴウ➡️ダンデ
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 新無印編
- 第12話で、ガラルの伝説ポケモンでは最速登場。再びガラル地方へ『ポケモンワールドチャンピオンシップス』決勝戦を見にいくサトシ達を乗せた飛行機の側を通過しており、飛行機の窓からその一部を確認することができた。サトシやピカチュウはその気配だけで「強敵」であると察知した上、飛行機自体が不具合を引き起こし嵐の中を飛行しているかのような状態となっていた事から、存在しているだけで周囲の機器に異常をきたす事が出来る事が示唆されている。
- その後、経緯は不明だが42話からの「ソード&シールド編」でローズ率いるマクロコスモス社が所有するナックルシティの地下格納庫に封印され、ガラル地方で頻発するダイマックス暴走事件の原因でもある「ガラル粒子」を余剰エネルギーの様に地方各地に放っていた。
- 続く44話で格納庫を突き破る形でついに完全復活を果たし、ダンデとリザードンに追い詰められるもムゲンダイマックスして一蹴。しかしサトシのピカチュウ&ルカリオ、ゴウのエースバーン、そして駆けつけたザシアンとザマゼンタの一斉攻撃を食らって遂に倒れ伏し、W主人公が投げたダイモンスターボールでゲットされた。
- アニポケに於いて、主人公勢がゲットした初の禁止級伝説となったが、余りにも危険性を秘めていた事から暫くはマグノリア博士に預けられ、研究所地下深くの金庫に厳重保管される。登録上はボールを用意したゴウのポケモンとなっており、サトシがゲットした初の伝説であるアーゴヨンとは偶然にもタイプが一致している。
- PWC決勝前、ある程度安全が確保されたのかモンスターボールから出され、シュートスタジアムでゴウ達と再会。此方でも本来はそこまで凶暴ではなかったらしく、博士はガラルとムゲンダイナ双方の未来を考え、人に慣れさせ共に共存していくべきだと判断。解放当初は暴れてダンデの手を妬かせたようだが、徐々に彼の事を認めたのか大人しくなり、その話を聞いたを見たゴウはダンデにムゲンダイナを託す事にした。
- そして決勝戦中に突如、マグノリア博士達の監視を逃れてスタジアム上空に現れる。ソニア曰く、「決勝戦中に発生した、強烈なキョダイマックスとZワザのぶつかり合い、更にメガシンカの強力なエネルギーがこのスタジアムに与えてきた影響」。
- そして空に向かってダイマックスほうを放つ。……空に覆われたエネルギーを打ち消し、サトシ達を助けにきたと判明。その後はどこかに飛び去ってしまうが、見守ってくれるだろう。
- 災厄ブラックナイトではなく、『ガラルの守護者』という新たな在り方として…
- 奇しくも、上記のダイマックスほうによって、サトシとダンデはもう一度キョダイマックス対決を繰り広げる事となった。(SM編のククイ戦でも、カプ神がもう一度Zワザを使える様にしてくれていた)
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
15章で登場。約2万年前に隕石と共にガラル地方に飛来し、3千年前に活動後、現代までナックル地下で眠っていた。
ローズがビートに集めさせていたねがいぼしをエサに再活動化、ガラル地方全土でダイマックスを引き起こし、ナックルスタジアム上空から姿を現す。
「くちたけん」と「くちたたて」を持っていたシーソーコンビに一瞬ひるんだが容易く倒し、その後ローズやジムリーダー、ホップ・マリィ達の攻撃を受けて本気になり、圧倒的な力を振るう。ザシアン・ザマゼンタの攻撃とぶつかった時に発生したエネルギーの衝撃と毒で、ジムリーダーやダンデを昏睡状態に陥らせ姿を消した。
後にクララがミス・ポイズンと呼ぶ人物に連絡して解毒剤を調合した事で、毒に侵されていた剣創人やジムリーダー達の治療には成功…したが副作用で髪が伸びた。
余談
モデル・由来など
- モチーフは、宇宙出身という経歴からアーサー王伝説におけるユーサー王が目撃したと言われる『赤い竜のような彗星』と思われる(ちなみに、この星の出現からユーサー王はユーサー・ペンドラゴンと名乗ったとされる)。
- また、ここから派生した赤い竜がモチーフになっているのではないかという説もある。
- どちらにせよ、ガラルのモチーフがイギリスであることを考えれば、伝説ポケモンのモチーフとしてブリテンの伝承や民族史と関わりの深い竜がモチーフに使われたと考えても何ら不自然な話ではない。
- ちなみに、ダンデはムゲンダイナを追い詰めてあとは捕獲するのみという口ぶりであったが、主人公と対峙するムゲンダイナはHPが満タンで、状態異常にもかかっていない仕様だった。
- シングルバトルだったであろうダンデの戦闘と、二回もムゲンダイナを倒した上に二回戦では伝説2匹まで呼び寄せて4vs1をしていた主人公との戦闘では、後者の戦闘の方がムゲンダイナに生じた疲弊とダメージが大きかったとも考えられる。
敵専用ポケモンという立ち位置について
- 捕まえたムゲンダイナはムゲンダイマックスになることが不可能……というよりダイマックス自体できない。つまり敵専用ポケモンである。というかそもそもダイマックスでHPと技以外のステータスがガラッと変わってしまうのはムゲンダイナのみ。
- 体験版のポケモンを含めれば、製品版にはそもそも出現しないぬしジャランゴが、『ポケモン』に限らなければBW2のポケウッドのセットや役者が敵専用としては初である。他にはぬし個体のヨワシもこれに該当する。
- なおダークルギアは、リライブするまではスナッチしたデータ内であれば使用自体は可能(最終ボスとのバトル前のダークルギア戦の手持ちに空きがあればゲットした瞬間に使用可能だったりする)。
- 『USUM』でも似たようなケースであるウルトラネクロズマがいる(こちらはプレイヤーでも使用可能)が、多くのポケモンを一撃で屠る極端な能力を持つ一方、どくどくやはがねタイプ、またはゾロアークを有効活用して挑めば楽と難易度調整が大味だった。
- ムゲンダイナ戦は負ける事こそ少ないものの、どくが無効で、ザシアンの加勢が無ければ厳しい鉄壁要塞の如き耐久力と、ザマゼンタの壁による支援が無ければザシアンも一般ポケモンも一撃で戦闘不能に追い込まれかねない火力を備えており、難易度は調整しつつも強さ自体は表現されていると言える。
個体厳選
- 他の伝説ポケモンにも言えることであるが、厳選はシナリオ中の戦闘時の1回しか行えない。ただ、他の伝説とは異なり、ムゲンダイナの戦闘は専用のムービーが流れたり特殊な演出が挟まれたりすることからかなりの長丁場になる上、ステータスも戦闘後に一度シュートシティに戻らなければ確認できないので、厳選にはやや時間と手間がかかる。
- さらに第8世代の仕様として、固定シンボルにはシンクロによる性格固定が効かないという困った特徴もある。
- どうしても手っ取り早くやりたいというのであれば、2戦目(ムゲンダイマックス戦)で一度わざと負けた後、再戦前にセーブしておき、「なげつける」を覚えさせたポケモン(カビゴンやマニューラなど)にフィラのみを投げさせ、反応を見る(混乱すれば、現状ムゲンダイナにとって最適の性格であるひかえめかおくびょうである可能性がある)ことで最低でも性格くらいなら選別はできる(より手っ取り早く行いたいのなら攻撃時の演出をオフにしておくと討伐時間をぐっと短縮できる)。
- ちなみに、最初の戦闘で性格を判別してもムゲンダイマックス戦で性格が再抽選されるので、ムゲンダイマックスする前に判別をするのは意味が無いので注意。
- もっとも、この段階ではまだ個体値のジャッジ機能が解放されていない(慣れてくれば実数値からある程度判別することはできるが)ことに加え、本作では後からミントやおうかん等で性格・個体値をある程度カスタマイズできる。
- 結局のところ、将来的にバトルタワーでアイテムを入手する手間とその場で厳選をする手間のどちらをとるかなので、そのあたりは個々の判断に委ねられるだろう。
- 他には、別のロムから輸送した育成済みムゲンダイナのダイマックス砲で敵のムゲンダイナを瞬殺し、1ターンで捕獲するという本末転倒気味な捕獲方法も考案されてはいる。
- この時点では既に手持ちに加えられるポケモンのレベル制限がなくなっているため、ムゲンダイナを貸してくれる友達や捕獲済みロムを既に所持しているのなら一考の余地あり。…最もわざわざそこまでやるかは置いといて。
オシャボ関連
- 強制&確定捕獲という性質上、「オシャボ勢」と呼ばれるプレイヤーからは言うまでもなく格好の標的になっているほか、「せっかくの確定捕獲の伝説だから」と普段はボールの種類を気にしないスタイルのプレイヤーが珍しくオシャボへのこだわりを見せるというケースもあるようだ。
- ウルトラビーストと勘違いするようなその見た目からオシャボとして一番似合いそうなウルトラボールは、通常ではクリア後でしか入手できないのがオシャボ勢の悩みの種となっている。
- 2019年12月19日にTwitterで行われた企画「ボールガイチャレンジ」の達成記念や2020年5月29日から開始されたふしぎなおくりもののキャンペーンなどでウルトラボールが貰えたため、期間中に貰えればムゲンダイナ戦までにウルトラボールを確保しておくことが可能となった。
- ちなみに頭文字がMで紫色だからという理由でマスターボールを投げる人もいるとか。ただしこちらは(極低確率のIDくじの景品として当てない限り)クリア後ロムからの輸送が必須である。冠の雪原にて2個目のマスターボールがもらえるため、頼ってもいいかもしれない。
- DLCの鎧の孤島ではウッウロボから極低確率でガンテツボールを入手できるので、ムゲンダイナを貴重なガンテツボールに入れたいというプレイヤーへの救済になっている。
ウルトラビースト疑惑
- その異質感溢れる外見や、鳴き声の中にウルトラビースト共通の音と似た音が含まれることなどから、「ウルトラビーストではないか」という説が度々議論となった。
- 種族値が素数でないこと、ムゲンダイマックスすると例の音が消滅することなどを考慮すると少々厳しい説と言わざるを得ないが、他の宇宙由来疑惑を持つポケモンと比べても特異な見た目を持つため、少なくとも特殊な出自を持つのは間違いなさそうである。
その他
- 「ムゲンダイ」という単語が含まれているものの、「ムゲンダイエナジー」との関連性については本編中では特に触れられていない。
- また、「ゲンダイ」という単語に関してもSVの作中でコライドンやミライドン達との関連情報は無い。
- 隕石に乗って飛来したという設定から、ポケモンの舞台となる惑星(若しくは世界)とは別の場所からやってきた、所謂“エイリアン”であることが推測される(ちなみに、エイリアンであることが示唆されているポケモンにはリグレー、オーベム、デオキシスなど前例がある)。しかし、どこからやってきたのかは公式でも詳しい言及がないため不明である。
- なお、ガラルサニーゴの公式サイトの記述では、隕石が落下した際にサニーゴを滅ぼし、海であった場所を陸地に変えるなど、ガラルの生態系に多大な被害と影響を与えた可能性が仄めかされている。ただし、その隕石がムゲンダイナを乗せていたものと同一のものであるかまでは明言がない。
- また、バドレックスの図鑑説明文にも「かつて隕石の襲来から森の生き物たちを守った」という記述がある。こちらについても隕石=ムゲンダイナという明言は無いものの、「弱ったバドレックスを保護した村の人々が手を開いてバドレックスに接するとバドレックスが恐れたので拳を握って接した」という意味深な記述が雪原の石碑にある。これを「開いた手のような形をしたムゲンダイナのムゲンダイマックス形態との戦いによって重傷を負ったため」と仮定すると綺麗に筋が通るため、バドレックスがかつてムゲンダイナの隕石、そしてムゲンダイナ自身と戦ったという説を支持するプレイヤーは多い。
- 通常プレイでは色違いが入手不可能。
ポケモンSV発売直前の2022年10月21日から、色違いのシリアルコードが配布されて解禁された。(参考リンク)なお、この個体は6Vで、性格もおくびょうで固定となっており、努力値をふれば即実践投入できるガチ仕様となっている。
関連イラスト
関連タグ
0889.ザマゼンタ(れきせんのゆうしゃ/たてのおう)→0890.ムゲンダイナ(ムゲンダイマックス)→0891.ダクマ
同複合タイプ
どちらも特殊アタッカーという点も共通する。
第3伝説
世代 | ポケモン |
---|---|
第3世代 | レックウザ(メガレックウザ) |
第4世代 | ギラティナ(オリジンフォルム) |
第5世代 | キュレム(ブラックキュレム/ホワイトキュレム) |
第6世代 | ジガルデ(10%フォルム〜パーフェクトフォルム) |
第7世代 | ネクロズマ(たそがれのたてがみ/あかつきのつばさ→ウルトラネクロズマ) |
第8世代 | ムゲンダイナ(ムゲンダイマックス) |
関連ポケモン
- レジギガス:分類が「きょだいポケモン」。だが、意味合いが異なる。
- デオキシス・ウルトラビースト:宇宙または異世界から来たポケモンたち。特にムゲンダイナはそのデザインの特異性から『ウルトラビーストの一種なのではないか?』と推測されている。
- ヒトデマン/スターミー・ピィ/ピッピ/ピクシー・ジラーチ・デオキシス(ノーマルフォルム/アタックフォルム・ディフェンスフォルム・スピードフォルム)・メテノ(りゅうせいのすがた/いろのコア)・コスモッグ/コスモウム・イオルブ:星関連ポケモン
- ハカドッグ:骨だけの姿を持つポケモンつながり。
その他
- 地球外生命体
- 邪竜ギムレー:同じ任天堂発売の『ファイアーエムブレム覚醒』に登場するラスボス。形態変化後の姿やその形状、力を人に利用されていた点など様々な点に共通点が見られる。ブラックナイトとしての伝承にもギムレーと重なる点がある。
- 常闇ノ皇:ゲーム『大神』に登場するラスボス。形態変化する、宇宙から来た、最終形態が機械的な手の形状をしている、世界の生物層に影響を与える、剣や盾等の武器を司る狼型の伝説の存在が宿敵で世界を闇に包む、などの点が類似している。ポケモン超不思議のダンジョンで似た敵が登場した。
- 狭間の闇の王:「ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカのふしぎな不思議な鍵」に登場する隠しボスにしてラスボス。異形な姿で主人公と戦い、破れた後は闇への執念で更に異形の姿へと変わって戦う2連戦繋がり。
- Butter-Fly:ムゲンダイナと聞いて多くのトレーナーが反応したであろうネタ。これをやりたいが為にドリームボールで捕まえたという猛者もいたとか。ニックネームも『ユメノアト』、『ワダコウジ』などの関連ワードを付けるトレーナーが後を立たなかった。