「すすいー!!」
基礎データ
全国図鑑 | No.0245 |
---|---|
ジョウト図鑑 | No.240 |
ローマ字表記 | Suicune |
ぶんるい | オーロラポケモン |
タイプ | みず |
たかさ | 2.0m |
おもさ | 187.0kg |
せいべつ | 不明 |
特性 | プレッシャー/ちょすい(隠れ特性・第6世代まで)→せいしんりょく(隠れ特性・第7世代から) |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | スイクン | 水+君主 |
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語 | Suicune | 日本語名の音写 |
韓国語 | 스이쿤 | 日本語名の音写 |
中国語 | 水君 | 水(shuǐ)+君(jūn、君主・国王) |
ヒンズー語 | सुइकून | 英語名の音写 |
ロシア語 | Суикун | 英語名の音写 |
タイ語 | ซุยคูน | 日本語名の音写 |
概要
『ポケットモンスター金・銀』(第2世代)に登場した伝説のポケモンで、マイナーチェンジ版である『クリスタル』のパッケージを飾る。
第一世代またLPLEを除けば、禁止級以外で唯一ジャケットに描かれたポケモンで、その神秘的な容姿から非常に人気の高いポケモン。
その姿はしなやかな体躯を持った麗しいイメージの四足獣。額にクリスタルを思わせるリング状になった六角形の角を抱き、頭からはオーロラの様に波打つ紫色のたてがみを大量になびかせている。
体色も透明感のある水色を基調をしており、腹部などは白く、体の所々には白いひし形模様が存在する。
体の左右にある白いヒラヒラしたものは尻尾であり、出処を見るとちゃんと尻にくっついている。一見細くてただの飾りに見えるが、印象に反して攻撃に使うことも有り意外と強靭。
作品によっては尾で結界を作ることもあり、風になびいてるように見えて案外自由に動かせるらしい。
スイクンが出現した時にどこからともなく北風が吹くため、「北風の化身」と呼ばれている。
わき水の優しさを宿しているとされ、汚れ濁った水を触れたり吼えたりする事で、一瞬にして綺麗に清める凄い力を持っている。
その力で世界中の濁った水を清めるべく駆け回っているらしく、清らかな水が流れる世界を求め、滑るような身のこなしで大地を駆け巡っている。
アニメや光の軌跡では沈む事なく水面に立って走行する能力を披露しており、『剣盾』のつれあるきでも見ることができる。
『ポケモンレンジャー』では3体に分身しており、曰くあまりに素早い動きのためだという。
名前の由来は、恐らく「水君(水の君主)」。中国語版でも「水君」となっている。
ジョウトのエンジュシティに伝わる伝説によると、かつては一体の名もなきポケモンであり、カネの塔(現焼けた塔)が焼け落ちた際亡くなってしまったが、それを悲しんだホウオウにより、エンテイ、ライコウらと共に今の姿へ生まれ変わったのだという。
ゲーム上の特徴
金・銀・クリスタル ハートゴールド・ソウルシルバー
- 上述した通り、三犬もとい「伝説の三聖獣」の中では、他二匹よりも頭一つ飛び抜けた扱いを受けている。
- 特に主役となる『クリスタル』では、他2匹が徘徊入手なのに対しスイクンだけ固定シンボル扱いで、特殊イベントまで用意されているなど、かなり上質な扱いを受けている。さらにゲーム上の重要キャラクターであるミナキなる人物との絡みまで用意されている。
- ラジオとう五階でロケット団幹部の二人を倒すと局長から貰える『とうめいなスズ』入手後にやけたとうで戦闘となる。
- これらの特殊な演出は『金銀』のリメイク版『ハートゴールド・ソウルシルバー』にも収録されているが、こちらでは25ばんどうろでの戦闘となる(が、捕獲できなかった場合は殿堂入り後にやけたとうに出現する。)
ファイヤレッド・リーフグリーン
- 最初にヒトカゲを選んだ場合、全国図鑑入手後にカントー地方各地へと徘徊する。
オメガルビー・アルファサファイア
ウルトラサンムーン
- ウルトラサンのみ出現のライコウ、ウルトラムーンのみ出現のエンテイ両方を手持ちに入れた状態でウルトラワープライドで行ける青色のワープホール先にて出現する。
ソード・シールド
- DLC『冠の雪原』にて、なんとダイマックスアドベンチャーのチュートリアルの相手を務めるという大役を担った。レンタル運・味方NPC運が左右するためスイクンを倒すのは困難だが、上手く倒せればそのまま捕獲できるので、カンムリ雪原に着いて間もなく貴重な伝説ポケモンを仲間にして冒険することもできる。
- このことは通常プレイヤーのみならず、RTA界隈にも影響を与えた(詳細はこちらの記事参照)。
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
- 導きの部屋でレジロック・レジスチル・レジアイス捕獲後、ブリリアントダイヤモンドでのみ「ジョウトの石板」が交換可能になり、これを持ってジョウトの部屋に入ると三犬が出現する。
- 3匹共に捕獲するとホウオウが捕獲する為の「にじのせきばん」が解禁される。
スカーレット・バイオレット
- パラドックスポケモンの一匹として、スイクンの古代の姿と思われるウネルミナモが登場した。(詳細はリンク先)
- スイクン自体はDLCゼロの秘宝の後編藍の円盤にて登場。本編ストーリークリア後におやつおやじからスイクンのおやつをもらうと、パルデア地方のオージャの湖に出現する。
- シンクロマシンでの操作では、設定に伴い水の上を地上のように走り回ることも出来る。(前述したウネルミナモも同様)
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
100 | 75 | 115 | 90 | 115 | 85 | 580 |
- 諸々の特徴からこおりタイプと勘違いしそうだが、タイプは単みず。伝説のポケモンの1匹であるため、軒並みステータスは高く設定されており、特に防御や特防といった耐久性能は非常に優れている。
- 攻撃技は「ねっとう」「なみのり」「ハイドロポンプ」「れいとうビーム」「シャドーボール」などが候補に挙げられる。特に第5世代から追加された「ねっとう」は、追加効果の「やけど」で間接的に物理耐久を更に上げることができるので重宝する。ただ火力自体は「めいそう」を使わない限り並程度。あんまり触れられないが、北風の化身だからか「かぜおこし」を覚えるが、威力は涼風程度である。
第2世代
- また、みずタイプならまだ再生回復技があるだけスターミーの方に分があった(当時全ステータスに努力値を全振りすることが可能であったため、致し方なかった)。研究が進んだ後のVC版環境でも、スイクンならではの利点はバンギラスを安定して受けるのに最も適しているぐらいなものである。
第3世代
- 鬼のようにテンポの悪いポケモンコロシアムでしか実質厳選できないという厳選難易度の高さ(FRLGで入手できる個体は、徘徊ポケモンの個体値バグのおかげで逆4V確定という代物であり、実質使い物にならない)の他、ダブルバトルではみず枠筆頭として「いかく」で相手を牽制できるギャラドスが筆頭であり、苦手なサンダーがここでも現れた点などから、少なくともダブルバトルで行われた公式大会では特筆すべき実績はなかった。
第4世代
- そんな唯でさえ優秀なスペックを持っているスイクンに、第4世代末期とんでもない技が加わる。「ぜったいれいど」である。
- 2010年の映画前売り券で配布された色違いのスイクンがまさかのまさか、「ぜったいれいど」を引っ提げて登場。「ぜったいれいど」自体は命中率が30%と心もとないが、どんな高耐久のポケモンであろうが特性「がんじょう」以外すべて一撃で薙ぎ払うことができ、他の一撃必殺技と異なり無効タイプが存在しない。そして一撃必殺技は命中、回避率のランク変動を一切受けない。
- これを高耐久のスイクンがぶっ放すのだから、どれほどの脅威かは想像に難くない。自身の火力を補うだけでなく相手に多大なプレッシャーを与えられる化け物に等しいポケモンとなった。
- 難点があるとすれば性格が「のんき」なことと出てきた時のボールや色で「ぜったいれいど」持ちかどうかがバレることくらい。
- 余談だが、同年行われたWCSの日本大会決勝戦でこのスイクンが大暴れして優勝したことから、海外から「零度japan」と皮肉られた(前売り券での配布のせいで入手できたのがほぼ日本勢だけだったため)。これにより、「ぜったいれいど」スイクン(通称「零度スイクン」)がシングルを中心に大流行、通常スイクンは差別化を迫られることとなった。
- 幸い向こうは性格が「のんき」しかいないため、「すばやさ」の高さを活かすことで十分差別化は可能だった。中には「すばやさ」に補正をかけて特性「プレッシャー」を活かした「まもる」「みがわり」の時間稼ぎ戦法を取る個体も現れた。
- 一方「零度スイクン」を持っているか否かで当時対戦の土俵に上がれるかどうかが決まる様は「資産ゲー」と揶揄され、無理矢理同じ土俵に立とうと「零度スイクン」を改造で生み出す輩も出現した。言い換えると「零度スイクン」は改造を助長する存在でもあった。
- WCS2013オンライン予選では「零度スイクン」を偽装した個体を始めとした改造ポケモンが蔓延しており、それらの使用により1500人のプレイヤーが失格処分を受ける事態に陥り、こうした面で負の印象を受けることとなった。
第6世代
- 『ORAS』期に零度スイクンがレーティングで使用禁止となったため、必然的に通常スイクンのみとなった。そのため使用率は低下したが、「ゴツゴツメット」を持たせたり、積み技の起点封じの「ほえる」を覚えさせたりと器用に戦っていた。
- そんな中、「レーティングバトルシーズン12」で過去作産のポケモンが使用可能になり、伴って一時的に零度スイクンが復活することになった。この事に多くのユーザーが震撼し「零度スイクン」がtwitterのトレンドに入り、あげくYahoo!リアルタイム検索の「話題のキーワード」で1位になるという事態にまで発展した。
- ポケモンバンクの登場によって第6世代に輸送できない不正な「零度スイクン」も見られるようになったが、正規の個体をバグでコピーすることで正規個体と同一の判定を受けられるようにするという抜け道を通った個体もあるため完全な対策とはならなかった。
第7世代
- 遂に思い出し技に「ぜったいれいど」が追加された。これにより、通常色だろうが色違いだろうが、どんな性格だろうが「ぜったいれいど」が打てるようになる、ということになる。
- こおりタイプの技はみずタイプに半減されるので、「フリーズドライ」でも覚えていない限りこおりタイプがスイクンの前に積極的に出ていくことはそこまでないが、相手の無償降臨を許してしまう可能性があるのはあまりよい状態とは言えない。また、ただでさえ低い命中率がさらに下がってしまっては、いくら試行回数を多くできるスイクンでもたまったものではないだろう。
- とはいえ、考えようによっては全スイクンがこおりタイプ以外を2割の確率で即死にできる技を持つわけなので、それ自体はかなりの脅威。ちなみに、こおりタイプ以外で「ぜったいれいど」を使えるのはこいつとドーブルとカイオーガの3体だけである。
- ただしこちらはHPが大きく上回るおかげで耐久面では突き放しておりどくが弱点にはならずはがねは半減、また「ぜったいれいど」もあれば流し技として強力な「ほえる」、「とつげきチョッキ」とも相性が良い「ミラーコート」があるため差別化には一切困らない。このため受け一辺倒よりは攻撃に重点を置いたタイプが少しずつ増加していった。
- 隠れ特性は当初「ちょすい」だったようだ(未解禁だったがバトルハウスで確認できる)が、『サン・ムーン』からは「せいしんりょく」に変更された。『金・銀』のバーチャルコンソールで捕まえたスイクンを第7世代に送ることで初めて手に入る。また同世代『ウルトラサン・ウルトラムーン』で「すすいー!!」という登場時の雄叫びが追加された(これまでは存在しなかった)。
第8世代
- 配布個体限定だったしんそく・エアスラッシュを獲得。既存の耐久型に加え、めいそうからのダイマックスでダイジェットを積んでくるエースアタッカー型スイクンが一定数存在するようになり、カプ・レヒレとの差別化点がまた1つ増えることになった。
- スイクンを相手にした場合中々に難攻不落だが、主な攻撃技がみずタイプとこおりタイプの2つしかないケースが多いため、それらを相性や耐久力で受け止めつつ、弱点であるでんきタイプ、またくさタイプの技で畳みかけると比較的楽に倒せる。
- 火力が並程度なことを逆手に取って積み技を使うのもよい。いずれのパターンも「ほえる」や「ねっとう」による「やけど」に注意。「ぜったいれいど」持ちはとりあえずこおりタイプを出しておけば回避はできる。こちらから真の「ぜったいれいど」をお見舞いしてもよいが「プレッシャー」に注意。
- 彼の耐久数値そのものは悪名高いしんかのきせきのあいつやクレセリアに肩を並べるほどではある。ただし、こちらは弱点のタイプに汎用性の高めなポケモンが多いうえ、「くさむすび」で命中安定で威力100を狙えたりと弱点をつける技がこいつらよりも遥かに充実している。
- また、スイクン自身は自己再生技を持たず回復手段が「ねむる」のみであり、これはこれで状態異常が効かなかったりそれなりに厄介だが、「エレキフィールド」・「ミストフィールド」を展開できればねむりを封じられる上に、弱点のうちくさタイプは近年火力偏重の傾向があり、仮に交代されても交代先を大きく削ることができる。
- 上記の2体のような耐久数値となるとゲームバランス的にも問題の声が多いが、スイクンの場合高速再生がない上こうしたまともで汎用的な対策が充実しており広範囲に露骨な嵌めができるわけではないからこそ許されている耐久ポケモンであり、耐久方面でのゲームバランスを考える上で基準のひとつとして期待できるだろう。それでも「ぜったいれいど」が命中率30で使えていた頃は明らかにバランス崩壊の温床だったが。
- この世代ではカプ・レヒレの壁が同じ耐久型として厚かった。しかし「せいしんりょく」を事実上獲得したことで、「ねこだまし」に阻まれず「おいかぜ」「バークアウト」「こごえるかぜ」といった技を放てるダブルのサポーターとしての味が出るようになった。
第9世代
- 藍の円盤配信に伴い解禁。
- 元々のタイプも優秀であるが、耐久型と相性の良いテラスタイプに変わることが出来ることは非常マッチしている。テラスタイプの候補は、耐性の良いフェアリー、どくどく対策となり、環境に多いフェアリーかくとう技を半減できるどく、ほうし無効や水ウーラオスに強いくさなどがあげられる。また面白い所だとこおりタイプになり、ぜったいれいどの命中率を無理やり上げたりなんてのも出来る。
- 解禁早々王道を往くHBSずぶとい「たべのこし」耐久型が使われるに至った。技は「ねっとう」「めいそう」「みがわり」「ほえる」が主流で、テラスタルはフェアリーが大多数。
- だが使われたのはシーズン14ぐらいで、シーズン15には既により受けに特化したドヒドイデやクッション性能やサイクル、対面操作により長けたママンボウの後塵を拝するように。
- 何と言っても第9世代においては、パオジアンのこおりウエポンやれんげきウーラオスの「すいりゅうれんだ」を素で半減にできるのが大きい。フェアリーテラスタルを切れば、カイリューを始めとする諸々のドラゴンの「スケイルショット」や「りゅうせいぐん」によるごり押しも無効化でき、環境に広く刺さる。
使用トレーナー
- ウコン:パレスガーディアン
- ルスワール:バトルシャトレーヌ
- マキシ:ジムリーダー(シンオウ)※1
- クリス:ポケモントレーナー※2
- ミナキ:ポケモントレーナー※2、3
- ゴウ(アニポケ)
- ※1.バトルタワー
- ※2.ポケモンマスターズでのバディ
- ※3.色違い
番外作品
ポケモンGO
- ライコウ、エンテイ共々2017年9月~11月までの期間限定で世界中のジムにレイドボスとして登場。日本では9月1日~30日にかけて出現した。
- 性能
- HP・防御の種族値はトップクラスであり、非常に倒れにくい。だが、みずタイプには既に汎用的なアタッカーとしてシャワーズがおり、何と最大CPでも技性能でもシャワーズに完敗を喫するという悲惨な事態になっている(一応防御力のみスイクンの方が上回っているが、正直殆ど気にならないレベル)。
- 原作の種族値を引き継いだせいでシャワーズに比べ火力が低く、技も通常技が何故か「めざめるパワー」と「じんつうりき」の二択。「めざめるパワー」がみずタイプになれば漸く扱いやすくはなるが、それでも「みずでっぽう」の驚異的な連射性でダメージを稼げるシャワーズにはダメージ効率の面では圧倒的に不利である。ならばゲージ技はどうかというと、全てみず技で、最大火力が「ハイドロポンプ」になるためシャワーズと差が出ない。せめてこおり技くらい持たせてあげてもよかったものだが。
- このように、実装当初はシャワーズの完全な劣化版のような性能になってしまっており、三犬最初の一匹として実装を心待ちにしていた多くのアジア・太平洋地域のファンから総スカンを喰らうことになってしまった。twitterでも「スイクン」と検索すると、関連予測に弱いという言葉まで出てくるという体たらく。いつぞやの唯一神現象(エンテイがウインディに完敗状態)をまさかスイクンが食らうことになろうとは……(当のエンテイは唯一神を畏怖の称号にしたというのに)
- 一応名誉のために言っておくと、スイクンは決して弱いポケモンではない(クセが強く扱いづらいという点に関しては否定はできないが)。上記の通り、HPと防御の種族値は全ポケモンの中でもトップクラスに位置しており、きちんと育成すれば相手の攻撃を受けても中々倒れないしぶとさを見せてくれる。
- ここまで残念扱いされてしまったのは、シャワーズのCP値が非伝説枠としては異常なまでに高すぎることや技の使い勝手の良さで差が出てしまったこと、原典とは戦闘面におけるシステムや環境が大きく変わっており(ターン制バトルではなく、ポケモン同士のわざのぶつかり合いになるため、どうしても耐久性よりもDPSなどの火力の高さの方が優先されてしまう)、持ち前の耐久力の高さをうまく活かせる機会がなかったことに原因がある。
- また、一応伝説ということもあり、レイドバトルの報酬の質・量は最高クラスである。従ってレイドバトル期間中は報酬目当てでスイクンレイドをこなしていたトレーナーが多かった。
- トレーナーバトル
- こんな具合に、当初は散々な評価であり、トレーナーバトルでも当初は高耐久の割にパッとしなかった。
- しかし、2019年9月に「バブルこうせん」と「バークアウト」にテコ入れがなされ、「バークアウト」の圧倒的なゲージ回収率から「バブルこうせん」の確定デバフを連発できる存在として立場が急上昇。スーパーリーグおよびハイパーリーグ共に活躍できる存在に名乗りを上げたのである。「れいとうビーム」でトロピウスなどの苦手な草タイプや、ハイパーリーグ屈指の強豪であるギラティナ:アナザーフォルムに対抗できるのも心強い。
- 上記のように高い耐久性と相手の火力を下げて被ダメージを抑えられる戦法が取れることから、場持ちも良く、GOロケット団の引きつれたシャドウポケモン(通常よりも攻撃力の引き上げられた特殊な個体)との戦闘においても目覚ましい活躍が期待できる。場合によってはカイオーガよりも粘れることも。
- ライコウ、エンテイに比べて残念扱いされていた本作であったが、長年の冷遇が(追加された不一致の攻撃技たちを含めて)ついに報われた形となった。
- ただし、スーパーリーグで使うためにはフィールドリサーチの大発見で捕獲した個体を使うか、サカキとの戦闘で勝利した際にゲットできるシャドウ個体が必須であることには注意すべし(一応レイド産でも交換でギリギリまで個体値を下げれば出場可能な個体値にすることはできるが、相応の運が絡むので非推奨)。そしてそもそもトレーナーバトルがGO内であまり人気がないのは悲しいところ。
スマブラ
- 『DX』以降の作品に登場。いずれもモンスターボールから登場するアシストキャラクターだが、『DX』では「ふぶき」で周囲の相手を凍らせ、『X』以降は「オーロラビーム」で前方一直線上を攻撃する。お前は何タイプなんだと突っ込むのは野暮というもの。
- SPでは、ライコウ+エンテイと共にスピリッツで登場。
ポッ拳
- タイプ:スタンダード
- バーストアタック:超・絶対零度
- フィールドフェイズ・デュエルフェイズ共に中・遠距離に強力な技を持つ。目の前に氷の壁を設置するFPバックシュートや、発生が早いオーロラビームをはじめ、相手の飛び道具を返すミラーコートなど、相手の仕掛ける攻撃に対して拒否の姿勢で立ち向かう防御に強いタイプのキャラとなっている。
- 体力は若干多いが、共鳴ゲージの溜まり方は遅くマニューラのはたきおとす攻撃を何度も食らうと1試合で1回もゲージが溜まらないことがある。
- また、バーストアタックは発動まで若干時間がありかつブロック属性のため、掴み攻撃やブロック貫通攻撃で潰されることがある。そのため、相手の行動や読みに注意が必要。
同キャラ(ミラー)戦では、たてがみの紫が白に変化する。
Newポケモンスナップ
- 俗にいう「準伝説」に分類されるポケモンの中では唯一の出演を果たしている。 ヒエール雪原の夜マップ、流氷地帯にて条件を満たすことで出現する。イルミナオーブを当てることで立ち止まり、もう一度当てると力を開放し、自分の周りに氷柱を出現させる。
- 星空や流氷の美しさも相まって、非常に映えるポケモンとして名高い。
- また、出現場所が異なるが今作にはホウオウとルギアも登場するため、第2世代のパッケージを飾ったポケモンが全て出演している事になる。
ポケモンマスターズ
- クリス(マジコス)&スイクン
- 2022年6月6日『悪の組織・ジョウト編』に合わせて開催された期間限定のマスターフェスにてクリス(マジコス)のバディで実装。
- バディーズエピソードによるとジョウト地方を旅していた際に邂逅したスイクンとの経験を元にすることで、パシオでも縁のあったスイクンとバディーズになることができたとのこと。
- 「ミニキズぐすりG」で味方全体の回復と「あまごい」で天気の変化もできるサポート。「勉強の成果よ!」を使うと味方全員の特攻が2段階、急所率が1段階アップ。さらに天気があめの時は味方全員の次回特殊技威力ブーストが1段階上アップする。技は「しおみず」と「なみのり」
- モデルはヒョウ等のはずだが、この個体は性格や習性的に犬に見えなくもない。
- ミナキ&スイクン(色違い)
- ミナキと組んだ経緯はエピソードイベント「駆ける北風を追う男」にて確認することができる。パシオにきたミナキがマツバやクリスと再会し話をしている時、クリスのスイクンがボールから出てきてどこかに行ってしまう。その後クリス元に戻ってくるもののしれっと色違いのスイクンも付いてくるというあまりにも伝説の威厳を感じられない登場の仕方にユーザーに多大なる衝撃を受けた。
- シンクロわざ「清浄のなみのり」で相手全員を攻撃することができ、対象が複数でも技の威力がさがらないアタッカー。「うずしお」で相手をバインド状態にでき、さらにパッシブスキルの効果で攻撃が命中するたびに自分のわざゲージを1増やす。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- 無印・金銀編
- 劇場版『セレビィ 時を超えた遭遇』
- DP28話
- 劇場版『幻影の覇者 ゾロアーク』
- ゴウのスイクン
- CV.うえだゆうじ。
- 新無印53話で登場。汚れた水を綺麗にしながら世界中を旅し、とある湖を数日に渡って守っていたが、悪質なハンター達の奸計に追い込まれていた姿を見かねたゴウが保護目的でダメ元のボールを投げた結果、なんとゲットに成功してしまう。
- 当初は人間である彼に対しても敵意しかなかったが、ポケモンハンターから守ってくれたことや傷の療養をしてくれたことで徐々に心を開いていき、最後はゴウと息と合わせてハンターに立ち向かい制圧した。
- ハンター撃退後、ゴウは自然に帰す決断をしていたが、スイクン自らの意思でボールに戻った。
- その後サクラギパークで博士達にゴウがスイクンを見せた後、スイクンはパークの高台で風と共に一吠えし、直後に何故か姿を消してしまった。しかしゴウは「姿は見えなくても近くにいる」と語っている。
- 暫くして107話でケロマツに住居を譲ったベトベターにゴウ達が新しい住処を作って最後に水を入れる所で姿を久々に見せて、あまごいを起こした後に汚れてしまった水を浄化した。その後、頑張ったワンパチを褒めた後に再び姿を消した。
- 新無印最終回にてアブソル・ナゲツケサル・レジエレキと共に、旅立つことが決まったサトシとゴウを見守っていた。
- 使用技はハイドロポンプ、れいとうビーム、あまごい
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 3章と9章に登場。
- この作品では、
- 「水晶壁」という、完成するとスイクン自身と「とうめいなスズ」を持つ者以外は中に入ることも出ることもできなくなる最強の結界を張る能力。
- 霧と氷の鏡を作り出して相手を惑わす。
- 水蒸気を刃物のように凍結させて「かぜおこし」で相手を切り裂く。
- 破壊不可能とされたツクシのキャプチャーネットを破る「オーロラビーム」。
- 「バブルこうせん」でモンスターボールどころか、人間・ポケモンの動きを止める。
- …など、伝説のポケモンに相応しい圧倒的な実力を持つ。
- 9年前、主であるホウオウを呪縛から解放した代わりにやけた塔の「時間のはざま」に封印されてしまったが、イエローが「にじいろのはね」と「ぎんいろのはね」を偶然持っていた事で封印が解かれ、共闘するトレーナーを求めてジョウト各地を巡り、トージョウの滝にてカスミをパートナーにする。
- 「仮面の男」の戦いでゴースの「のろい」を受けて消耗し、さらにカスミが負傷したため、代わりにクリスタルをパートナーに最終決戦の地・ウバメの森へ向かい、ホウオウが解放されると再び去って行った。
余談
- 『金・銀』の三体の準伝説ポケモンで唯一、中国神話・道教側に同じ名称がみられない。水徳星君という神はいるが、その名を「水君」と略する事は無いようである(中国語版ウィキペディアで「水君」と検索すると第二世代ポケモン一覧記事にリダイレクトされる)。
- ライコウ、エンテイ共々三犬とされているが、デザイナーの斉藤むねお氏曰く、豹をモチーフにしたとのこと。また、斑点模様がある身体やスレンダーな体型からは豹のほかにもチーターにも似ており、ぜったいれいどなどこおりタイプの技を多く覚えるところやポケモンスナップでは雪原にいたところなどではユキヒョウにも似ている。
- が、上述のポケマスでのクリスの個体は殆どのプレイヤーいわくもっぱら大型犬に見えるとの事。
関連イラスト
関連タグ
0244.エンテイ→0245.スイクン→0246.ヨーギラス
関連人物+ポケモン等
- ウネルミナモ:よく似たパラドックスポケモン
- ミナキ:スイクンを追い続けるトレーナー。
- クリス:クリスタルverから登場した最初の女主人公。