概要
機械式の不思議な乗り物「キャラバン」と、世界に生じた異変を巡るMMORPG。
表記揺れとして「CARAVAN_STORIES」「キャラバンストーリーズ」「キャラスト」など。
3つ目は公式の略称でもある。
対応環境はAndroid・iOS・Windows・プレイステーション4で、いずれも基本無料・ゲーム内コンテンツ課金の形式を取る。
かつてはニンテンドースイッチ版・台湾(繁体字)版・韓国語版・前日譚を兼ねた派生作品『キャラスト魔法学園』・現実世界との連動イベント等も展開していたが、2024年6月までに全て終了している。
特に台湾に関してはAimingの重要な地盤であり、春節に合わせたイベントの開催を始めゲーム内にも意識した要素が散りばめられていた。
残る環境も新規開発の停止(厳密には2024年7月9日に大型アップデートを行い、その後規模の小さい更新を何回か行った後、同年9月頃より最低限度の維持に移行)が発表されており、円満な形での完結は絶望的と見られている。
日替わりで更新の入るコンテンツや、不定期開催のコンテンツに関しても従来通りの継続ができなくなるため、仕様変更や停止が行われる。
ストーリー
過去に神が関わった騒乱があったとされる「イアル」の世界。
長い年月を経て騒乱の傷跡も癒え、後に繁栄したそれぞれの種族が独自の文明を築き、多少のビースト(野生動物)の脅威や種族間の闘争はあれど概ね平穏に暮らしていた。
そうして時が過ぎていたイアルだったが、突如空に巨大な岩の塊「エニグマ」が出現し、そこから「魔獣」と呼ばれる奇怪な怪物が現れ始めたことで状況は一変する。
強大な怪物に対抗すべく、各種族の主人公とその仲間たちは不思議な移動装置「キャラバン」に乗り込み、各々の目的のために旅立つのであった。
ゲームの流れ
世界に生じた異変に対し、それぞれの種族の視点から物語を進めていく。
メインストーリーの他にも、一般市民から依頼される形式のサブクエストや、「ヒーロー」と呼ばれるプレイアブルキャラクターが個人的に抱えるエピソードを描くヒーロークエストが存在している。
クエストの達成で加入するヒーローや、解放されるフィールドがある点は一般的なRPGを踏襲する一方、イベントや有料ガチャ限定のヒーローやフィールドも存在している点はいかにもアプリゲーム的である。
重要アイテムに「アニマ」と呼ばれる魂の欠片があり、キャラクターの強化に関わってくるほか、一定数集めることで、必要なクエストを達成していないヒーローでもいきなり仲間にできたりする。ガチャでも一定の確率で排出されるため、一種の上限保証にもなっている。
ただし、当然ながら大量のアニマを使うので、順当に仲間にする手段があるならば、そちらを優先すべきとされる。
メインストーリーは最初4種族からの選択で、1つ目に選んだ種族が「自由都市ネロ」と呼ばれるターミナル的な場所に到着することで一区切りとなり、他の種族に転生する(ストーリーを切り替える)ことができるようになる。
転生しても以前のストーリーの登場人物たちは主人公も含めてそのままついてくるため、最終的には様々な種族が入り混じった大所帯となる。
このあたりの詳しい描写は特に無いが、話の流れとしては完全に一つのキャラバンに全員が乗り合わせたものとして展開している。
2~4つ目の種族はキャラバンを入手する所までストーリーを進めることで再度他の種族への転生が可能となるが、基本的には1つ目と同様にネロ到着までやり切ってしまうことが推奨される。
4つの種族でネロに到着すると更に2つの種族「ゲッシー」と「リザードマン」のストーリーが開放されるが、どれから選んでも問題無く進行するようになっていた最初の4種族から一転して難易度が劇的に跳ね上がる。
明らかにストーリー進行と要求される強さが噛み合っておらず、特に肝心のゲッシーやリザードマンのヒーローたちが、碌な育成の機会も無いまま強敵と対峙させられるので瞬殺されてしまう。
最初の4種族にしても、ネロ以降のストーリーを進めようとすると理不尽とも言えるほどの強敵が頻出するようになる。進行上必須のクエストであっても、である。
本作のコンセプトは「地道」であり、現実時間の一日にできることがかなり制限されている。
上記のアニマを始めとした強化用アイテムも、通常プレイでは一日一個といった入手ペースに対して、中盤辺りからはあらゆる強化に二桁三桁の単位で要求されるようになるため、長期間の足踏みを余儀なくされることも珍しくない。
ストーリーの流れもあって、制限バトル(特定ヒーローの強制戦闘、もしくは強制除外)もよく発生するため、経験値やアイテムを集中させて少数精鋭にするといった手段も困難である。
手っ取り早くクリアしたいなら課金してくれということでもあるのだろう。
戦闘システム
最大6人パーティで、ストーリー進行で発生するもの以外は基本的にシンボルエンカウント方式。戦闘中はかなり自由に位置取りを決められるが、特定の向きや距離で強くなるような技はあまり無く、基本的には敵の攻撃回避のために用いることとなる。
ヒーロー以外に、ビーストの編成も可能。ただし、一部の特殊な戦闘を除いて最低1人はヒーローを入れることが求められる。
ちなみにビーストは、戦闘勝利後に仲間になることがある。確率は強さに反比例する。
仲間にできるビーストにはフィールド上で鳥籠のようなマークが表示される。
キャラクターには各々
と、以下の「ロール」が設定されている。
パッシブスキルの中にある「状態異常耐性」は、レベルを最大まで上げる(「戦技指南書」とアニマを用いた「『才気の器』の解放」が必須だが)と、味方全員がその状態異常にかからなくなることは特筆される。
また、
のいずれかの属性も設定されている。
ステータスはRPGらしく物理系と魔法系に分かれており、基本的に攻撃はどちらかに特化する。
基礎的な部分はロールや属性等を含め一切変更できないが、「ルーン」と呼ばれるアイテムによってある程度強化の方向性を変えることはできる(ポケモンで言う「種族値」と「努力値」のような関係)。強化幅は武器に依存しており、上等な武器ほど入手に運や課金が絡んでくる。
飛行するキャラクターはダメージ計算がやや特殊で、地上からの近接攻撃に耐性を持ち、同じく飛行するキャラか対空技を持っていないと苦戦するようになっている。
ロールと一般的な位置付け
名前通り、体力と防御力が高い前衛型。
多くのキャラが敵を挑発するスキルを使え、攻撃を一手に引き受け他のメンバーを守る。
一応近接攻撃できるキャラもいるが基本的に攻撃力は低く、強敵へのダメージはあまり期待できない。
ストーリー中盤からタンク以外が受けると即死するレベルの火力が当たり前に飛んでくるようになるので、最低でも1人、できれば苦手属性対策にもう1人は育成しておく必要がある。
- アタッカー(物理)/マジックナイト(魔法)
近接攻撃が得意な前衛型。タンク程ではないが比較的打たれ強い(中盤以降は保って数発だが)。
アタッカーは防御面も物理防御が伸びやすく、逆にマジックナイトは魔法防御が伸びやすい、というステータスをしている傾向がある。
打たれ弱いが遠距離攻撃が得意な後衛型。
最早誤差の範疇ではあるが、アタッカー/マジックナイトと同様にシューターは物理防御が少しだけ高く、マジシャンは魔法防御が少しだけ高くなる傾向がある。
ほとんどが飛び道具や対空魔法なので、飛行する敵に対しても与えるダメージが軽減されにくい。
- ジャマー
異常な耐久力を持った敵を現実的な固さにするなど、特定の状況下で必須級の活躍をする傾向がある。
逆に噛み合わないとタンク並に低い攻撃力と、シューター/マジシャン並に低い防御力でお荷物になりかねないが、例外も多々いる。
- バッファー
名前通り、味方へのバフ掛けに特化している。
HPの継続回復などジャマーでは代用できないスキルもある一方、攻撃判定自体が無いものが大半なので腐る時は本当に腐る。
特にストーリー中盤からは「バフレス」というバフを無効化する状態異常が頻出するため、そのまま何もできなくなる可能性すらあり不遇な役回りになりやすい。
一応、後衛型としては打たれ強い傾向にはある。
名前通り、味方の体力や状態異常を回復する。
同じ属性のキャラは回復量が上がるという仕様があるため、基本的にはタンク1人につき1人をセットで運用することになる。
バッファーと同じく、スキルには攻撃判定が無い。後衛型なので打たれ弱くもあるが、流石に入れないわけにはいかないので最優先の守護対象となる。
- トリックスター
以上のどれにも当てはまらない、ユニークな効果のスキルを使えるキャラ。
ステータスも得意ポジションもキャラごとにまちまち。
実装当初はビーストに多く、仲間を召喚したり自爆するなどしていたが、後にヒーローにも「物理攻撃と魔法攻撃の両刀」「火力とバフを併せ持つ」などの例が出ている。
戦闘には基本的にキャラバンも参加し、後方から自動で砲撃支援などをしてくれるが、こちらにも体力が設定されており、キャラバンが破壊されるとその場で敗北扱いになってしまう。
キャラバンは改造でき、砲台や装甲の追加などで強化できる。中にはデバフや状態異常を掛ける弾を発射できる装備も存在している。
キャラクターやキャラバンの強さは戦闘力にあたる「BP」という基準で数値化されるが、特に敵のBPは実際の強さと乖離していることがあり、究極的には戦ってみるまで分からない。
乖離の理由もバフやデバフで疑似的に強さを変動させている場合から、合理的理由が見当たらず算定ミスとしか思えない場合まで様々である。
多くの戦闘には敗北してもステータスを一時的に嵩上げして再挑戦できる救済措置が儲けられているが、所定の報酬が受け取れなくなるなど相応のペナルティが発生する。ついでに、嵩上げがどの程度有効に働くかも戦闘によってまちまちである。
登場種族
ヒーロー
ヒューマン
ホモ・サピエンスに相当する種族であり、人口は最も多い。
大陸の東側の広範囲を占めており、気候も荒涼とした寒冷地から温暖でリゾート地のような所まで幅広い。
多すぎて大きく4つの勢力に分かれて内乱(起こした側にとっては「独立戦争」)状態にある。
他の種族のように頑強な肉体を持つわけでも、学術や魔法に長けているわけでもないが、全種族でも頭一つ抜けた勤勉さや努力を以てそれをカバーしており、様々な職種でプロフェッショナルを輩出している。
主人公は「アベル(男)/アデル(女)」。
典型的なタンクで、序盤では弱点を突かれる機会も少ない光属性。更に同属性のヒーラー(フォルク)も初期メンバーに入っていると、安定的にパーティの中核に据えられる。
余談だが、主人公と仲間にしたビーストの名前は種族を問わず自由に変更可能。
ドワーフ
大陸の北方を領地としており、南側は乾燥した荒野が広がり、北側は完全なる雪国となる。
他の種族よりも頭身が低く、大人でも子供くらいの背丈しかない。
高い技術力で精巧な製品を作る反面、装飾には割と無頓着なので彼らの作るものは素材感そのままの飾り気のないものが多い。
性格は豪快で偏屈、酒が大好きで喧嘩っ早いというのが一般的であり、登場人物の一人(キャナル)の言葉を借りると「好きなことをやり始めると止まらないが、興味のないことはさっぱり」。
なお、一部に「ノーム」の要素が混ざっていることが示唆されている。
主人公は「ルカ(男)/ルル(女)」。
パチンコによる遠距離攻撃で戦う土属性のシューターで、「スタンショット」の名の通り、命中時に行動不能にする追加効果を持つ。
オーク
筋骨隆々の肉体と緑色や灰色の肌を持つ武闘派の種族。
牙や角が生えてくる者も多く、人間というよりもむしろ鬼に近い容姿(実際に作中でもそのように形容されたことがある)で、厳つい外見に違わず身体能力は非常に高い。
大陸の南方が領地であり、多くは高温多湿なジャングル、あるいは巨大なキノコの中で狩猟中心の生活を営んでいる。
自他共に認める生粋の戦闘民族であり、戦いを勝ち抜き武勲を残すことを何よりの名誉とする反面、逆に負け犬や軟弱者扱いされることは屈辱だとして強く避ける傾向がある。
考えるより先に体が動く気質も相まって種族内での抗争が絶えず、領地内の治安もお世辞にも良いとは言えない。
また、物づくりが他の種族よりも苦手かつ嫌いで、未だに丸太や骨製の簡素な建造物や装備を利用しており、医療や学術に関しても軽視する風潮が強い。
その血の気の多さや文明の遅れた現状から、外部には彼らを野蛮な種族として忌避する者も少なくなく、中にはオークというだけで特に理由もなく不当な扱いを受けるケースも多い。
武器などの発達により、得意の戦闘すら肉体的な優位を覆す術が出てきたという事情もある。
無論、無意味に暴れるような危険人物ばかりではなく、穏やかな気質だったり、他の種族やその文化に関心を向けたりする者もおり、中にはオークの現状を嘆き、地位向上のために奮闘する人物もいる(当代の王も含まれるが、それがまた反発と抗争を呼んでもいる)。
主人公は「ガムル(男)/ガムラ(女)」。
水属性のタンク。剣士のヒューマン主人公に対し、こちらは格闘家スタイルで、より少人数の相手に対して真価を発揮する。
なお、「医療を軽視」という設定を反映してか、オークのストーリーは初期メンバーにヒーラーがおらず、代わりに炎属性のタンク(ボグス)との二枚看板になっている。
一応、それぞれに対応すると思われるヒーラー(「モーガ」と「ガンド」)も後に登場する。必然的に「オークらしくないオーク」の代表格にもなる。
エルフ
細身の体に尖った耳、流したような独特の細目が特徴の種族。
大陸の西方に領地を持ち、ヒューマン領と比べてやや冷涼な気候。地下空間にも巨大な水路網を張り巡らせているとされるが、そのあたりはほとんど描写が無い。
イアルでも特に歴史の深い種族であり、魔法や精霊関係の知識に優れている。
美意識が強く、彼らの作る物は装飾的な意匠を多用した非常に洗練されたものである。
礼節を重んじ、自然と共存して物静かに暮らすことを好む人が多いとされるが、身分志向が強く、他種族を見下して交流を避ける者も多い。
黒い肌と高い身体能力を持つ「ダークエルフ」も存在する。
システム上は完全にエルフの一員であるものの、作中の扱いは明らかに他のエルフから蔑まれており、止む無く盗賊などに身を落とす者も多い。そこに同じく立場の弱い「ハーフエルフ」や、強引な遷都で事実上見捨てられた住民なども合流し、一大勢力を形成してしまっている。
遠く離れたゲッシー領の周辺にもまとまった数のダークエルフが存在するとされるが、そちらについては断片的な描写しか無く詳細不明。
こちらはむしろ伝説的な存在として語られているが、あくまで伝説であって実際に目にしたら「なかったこと」にされると、ある意味ダークエルフより厳しい立場に置かれている。
システム上は確定で飛行キャラとなるため、挙動が他のエルフと大幅に異なる。
主人公は「セシリオ(男)/セシリア(女)」。
風属性のマジシャンで、ヒット時に中心部に引き寄せる追加効果を持つ。できるだけ一ヶ所に固めてタンクと対峙させたい本作では貴重かつ重要な能力。
ゲッシー
哺乳類型の獣人の総称。彼らの中では更に細かく種族が分かれている。
大陸から南東に存在する南国の諸島が領地。主に果物の栽培や漁で生計を立てている。
基本的に食うには困らない環境ということもあり、その日暮らしの楽天家気質が多く、あまり深く考えないのんびりとした気質。
また、耳等が大きい種族でもあるため、五感が鋭いとされている。
他種族からは時にビーストと同一視されたり、偏った愛情を注がれたりすることもある。
主人公は「タタリス(男)/タタリン(女)」。
闇属性のジャマーで、敵を混乱させて同士討ちさせる戦法を得意とする。格好も最終的にはいかにもな魔法使いとなるが、それ以外に邪悪な要素は特に見当たらず、ギャップが激しい。
リザードマン
爬虫類型の獣人の総称。リザード=トカゲであるが、登場人物の多くは背中に甲羅を背負った亀型である。ゲッシーとは逆に、全てを単一種族とする傾向が強い。
南西部に位置する別の大陸が領地であり、乾燥した砂漠地帯が広がっている。
オークほどではないが高い身体能力に、多少の怪我であれば自力で治癒してしまうほどの高い生命力を兼ね備えている。
信奉する神や所属する組織といったものに対して強い忠誠心を抱き、それらを侮辱されることを強く嫌い、汚名返上のためなら命すら投げ出すことも厭わない。そのあたりもオーク並と評される。
どちらかと言うと「耐え忍んでから爆発するタイプ」(「ノルン」などより)とも。
主人公は「セリオ(男)/セリノ(女)」。
火属性のアタッカーで、格闘技でダメージを与える。
ちなみにリザードマンの初期メンバーは、他も水属性のアタッカー(エメトロ)と水属性のシューター(ミーロ)で、パーティバランス的にもストーリー通りの進行が困難になっている。
エンシェント
ドラゴンの力をその身に宿す不思議な種族で、大昔からいたとされる。
固有の領土および主人公は実装されていない。
ワジン
「ワコク」と呼ばれる地方出身の、ヒューマンに似た謎多き一族。
当初は実際にヒューマンに含められており、展開途中の大型アップデートで分離した。
既存キャラの分類変更は無かったので、極端な例では親族とされるキャラ同士で種族が分かれることになっている(「ミサクラ・ジュリオー」と「ウスグモ・ジュリオー」)。
おそらく日本の古称「倭」が元ネタと思われるが、固有の主人公は実装されていない。
時折出てくる情報は、倭寇でもモチーフにしてるのかというくらい不穏な内容が多い。
領土に関しては、コラボ用フィールドの一部が実在する日本の領土を舞台としており、それらの中に該当するものが含まれている可能性がある。
その他
ポルカ
卵型をした精霊。
本作の案内人を務めており、プレイヤーに向けた発言も多い。
キャラバンを操縦しているが、単独ではほぼ無力。
ビースト
イアルに生息する原生生物および、それに準じた外部から持ち込まれた動物の総称。
- イヌ・ネコ・ウサギといった身近な動物
- サーベルタイガー・モア・アノマロカリスといった絶滅動物
- マンドラゴラ・ウンディーネ・ケツァルコアトルといった精霊や幻獣の類
- 麒麟が混ざった「キリン」・何故か空を飛ぶ「ユキオコジョ」・無機物に手足が生えて歩き出した「ユキダマ」といった独自の解釈が加えられたもの
- サンドウォーム・オウルベア・シャドウナイトといったRPGお馴染みの敵キャラ
- ねずみのようだがどこか雰囲気の異なる「ラットル」・頭に蓮を載せた「ハスッコ」・それ以外に形容のしようがない「モコモコ」といったオリジナル種族
などが存在している。
基本的には知能も動物並とされるが、時折平然と人語で語りかけてくる個体もいたりする。
魔獣
「エニグマ」と呼ばれるものが空に現れると、地上に落ちてくる謎の巨大生物。
動きは緩慢だが非常に強大で、基本的にレイドバトル形式で対峙することになる。
属性を持った特別な魔獣や、ヒーローストーリーで戦う透明な魔獣なども登場している。
いずれも仲間にはできない。
毎年1種類ずつ増やす計画でもあったのか「エト魔獣オオイヌ」という種類がいるものの、それ以外に類似の存在は登場していないなど、メタ的な意味でも謎が多い。
コラプター
作中では「降魔」などと呼ばれることもある。
ビーストとも魔獣とも異なる奇怪な生命体で、人々への敵意を持つことだけは確かである。
多くは夜にしか現れず、出現場所もヒューマン領北部とリザードマン領に偏るという特徴がある。
基本的に仲間にはできないが、中には喋ったり人間に化けたりする個体も存在しており、一部のヒーローとも関係している。そういう意味では知らない間に仲間になっているとも言える(システム上は普段属している種族と変わらずに扱われている)。
ムービー・ボイスについて
近年のゲームらしく、大半のヒーローには1人ごとに別の声優が付いている。
フルボイスの台詞やムービーシーンも収録されていたが、容量の肥大化を防ぐ(特にムービーは初期から不安定さが指摘されていた)ためか、途中からは汎用のパートボイスが増えたり、ムービーに至ってはボイスどころかSEすらもカットされるようになっている。
コラボイベント
炎炎ノ消防隊
- イベント名【異世界の英雄】
森羅日下部・アーサー・ボイル・茉希尾瀬・環古達・プリンセス火華・新門紅丸がヒューマンのヒーローとして実装。
BEASTARS
- イベント名【異世界の隕石祭】
イベントストーリーを進めることでハルが仲間になり、他はガチャ限定であった。
盾の勇者の成り上がり
- イベント名【盾の勇者もやり直し】
フィーロ・ラフタリアがゲッシーのヒーローとして、それぞれ実装された。
イベントストーリーを進めることで岩谷尚文・フィーロ・ラフタリアの3名が仲間になり、残りはガチャ限定であった。
ホロライブ
- 第1回イベント名【Ahoy!! イアルの宝鐘海賊団☆】
- 第2回イベント名【雪花ラミィのキャラスト活】
- 第3回イベント名【風真いろは推して参る!】
2021年末より毎年1人ずつ、同事務所所属のVTuberが実装された。
第1回の宝鐘マリンと第3回の風真いろはがヒューマン、第2回の雪花ラミィがエルフ扱いで、いずれもガチャ限定であった。
第2回イベント中には、宝鐘マリンの復刻とスキルの上方修正が行われた。
コラボ限定キャラの性能が上方修正されたのはこの時が初である。
第3回イベント中にも、雪花ラミィが同様に復刻と上方修正されている。
2024年5月28日~2024年6月25日にも、ラミィといろはのガチャのみが開かれた。
オーバーロード(アニメ)
- イベント名【イアル征服作戦】
アインズ・シャルティア・アルベドがヒューマンのヒーローとして実装。
各アニマにはフルネームが記載されたが、それ以外は上記のように表示された。
いずれもガチャ限定であった。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
- イベント名【ダンジョンにキャラストを求めるのは間違っているだろうか】
リューがエルフ族のヒーローとして、それぞれ実装された。
イベントストーリーを進めることでベルが仲間になり、他はガチャ限定であった。
この素晴らしい世界に祝福を!
- イベント名【この素晴らしいイアルに祝福を!】
アクア・めぐみん・ダクネスがヒューマンのヒーローとして実装された。
いずれもガチャ限定であった。
ゲームの仕様上、めぐみんは一日に何度も「エクスプロージョン」を放てる。何気に全ヒーローの中で最も威力が高いアクティブスキルであったりする。
あやかしトライアングル
- イベント名【イアルのあやかしトライアングル】
風巻祭里(女性の姿)・花奏すず・香炉木恋緒がヒューマンのヒーローとして実装された。
いずれもガチャ限定であった。
風巻祭里には男性の姿もあったが未実装のため、ゲーム内で性転換することはない。
推しの子
- イベント名【キャラストするならデビューしてよし!】
アクア・ルビー・有馬かな・ぴえヨンがヒューマンのヒーローとして実装。
イベントストーリーを進めることでぴえヨンが仲間になり、他はガチャ限定であった。
ぴえよんはコラボ限定キャラとしては極端にレアリティの低い「★1」扱いで、期間中に育成すると進行度に応じてアチーブメント報酬が受け取れるシステムになっていた。
このシステムは単独イベントにも逆輸入されている。
また、アクア・ルビーについてはフルネームでも問題無かったはずの文字数なのだが上記の表示で実装されたため、『この素晴らしい世界に祝福を!』のアクアとの名前被りが発生している。
東京リベンジャーズ
- イベント名【イアルのキャラ番隊】
佐野万次郎・龍宮寺堅・松野千冬・花垣武道がヒューマンのヒーローとして実装。
イベントストーリーを進めることで花垣武道が仲間になり、他はガチャ限定であった。
佐野万次郎についてはコラボ限定キャラでは初となるレアリティ「★6」であった。
イベント名に反してキャラバンの方が『東京リベンジャーズ』世界に現れたような描写がなされており、宮下公園(当時)など現代的な東京の風景が再現されていた(あくまで作品とのコラボなので、後述するような訪問特典等は無し)。
痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
- イベント名【防御特化とイアル回遊】
いずれもガチャ限定であった。
メイプルは本作全体で初となるレアリティ「★6」のタンクであった。
その救済のためか、メイプルのみヒーローストーリーが2話分存在しアニマを入手できた。
リアルコラボ・その他
伊江島コラボ
- 第1回イベント名【イエ島】
- 第2回イベント名【イエ島リリーフィールド】
- 第3回イベント名【神鏡と千年の少女】
- 第4回イベント名【イエ島ゆり祭り〜マカトゥの秘密〜】
2018年夏、2019年春・夏、2020年春に開催。
実際の地形を模したフィールドや、ハブ・マングース・ジンベエザメといった限定ビーストが実装されたほか、現地を訪れて受け取れる特典なども用意された。
これは以降のリアルコラボの基本となった一方、遅れて稼働したプレイステーション4版やニンテンドースイッチ版では現地対応ができないため、一部または全部の内容が省略されることがあった。
動物園・水族館コラボ
- 第1回イベント名【イズアニマルキングダム】
- 第2回イベント名【大地と海のいきもの係】
第1回は2018年秋に伊豆アニマルキングダム単独で開催され、小白虎・ホワイトタイガー・アミメキリンといった限定ビーストが実装された。
第2回は2019年夏~2020年夏まで、以下の対応関係で開催・実装された。
- 東武動物公園:フンボルト・ホワイトタイガー・ベニコンゴウインコ
- 群馬サファリパーク:スマトラゾウ・ホワイトタイガー・赤ちゃんライオン
- 姫路セントラルパーク:ホワイトライオン・ホワイトタイガー・赤ちゃんライオン
- しろとり動物園:アルマジロ・小虎・クジャク
- 登別マリンパークニクス:キングペンギン・モンハナシャコ・ゼニガタアザラシ
- 仙台うみの杜水族館:ツメナシカワウソ・バンドウイルカ・アシカ
- 名古屋港水族館:ベルーガ・シャチ・ミズクラゲ
また、第2回は台湾でも【大地和海洋的生物股長】の名称で同様のコラボを実施していた。
サーバルキャット・アライグマ・アカエイといった現地限定のビーストもいた。
期間終了後もゲーム内のフィールドは残っている。
温泉コラボ
- イベント名【日本全国温泉物語】
参加施設は黒川温泉・秋保温泉・湯河原温泉・加賀温泉郷・塩原温泉郷・昼神温泉。このうち昼神温泉のみ次の阿智村コラボの一環という色彩が強く、期間が異なっていた。
他5施設は2018年秋〜2019年末とかなり長く開催していた反面、実際に入湯しないとほぼ意味の無い内容であった。
また、台湾でも【特別企劃温泉物語】の名称で同様のコラボを実施していた。
阿智村コラボ
- イベント名【天空の楽園と星河の出会い】
2019年夏~秋にかけて開催。ゲーム内の地名は「アチ村」。
このイベントストーリーでは、初めて宇宙人のヒーローが実装された。
システム上はリザードマン扱いになっている。
新島村コラボ
- 第1回イベント名【ニイ島伝説と石の仮面】
- 第2回イベント名【ニイ島の天狗伝説】
2021年と2022年の夏に開催。式根島も「シキネ島」として実装されている。
例によって動物化しているガラスダマ・オニコンブや、何故か当初は頭だけで動くバケネコなど、独特な限定ビーストが多い。
期間終了後も土日限定で行ける特別なエリアとして残っている。
猿島コラボ
- 第1回イベント名【猿島BBQ探検記】
- 第2回イベント名【猿島もっとBBQ探検記】
2022年と2023年の春に開催。第2回では実物は撤去済の「第三海堡」もフィールド化された。
イベント名通り、何かとバーベキューが話題になるイベントであった。
戦国コラボ
- イベント名【第六天魔王と真田の風雲児】
自社コンテンツの『戦国大河』とのコラボ。
真田幸村がヒューマンのヒーローとして実装された。
イベントストーリーでは織田信長と戦った。
くまモンコラボ
2023年にAimingが熊本県に事業所を開設した記念として実施。
ストーリー等は無く、くまモン型のキャラバン外装が実装されたり、フィールド上にくまモンの像が置かれた。
お笑い芸人コラボ
TCクラクションの坂本NO.1、ピン芸人のシオマリアッチ、ゆるえもんがネロに出現し、クイズに10問連続で正解すると限定衣装が貰えた。
なお、シオマリアッチはオークのヒーロー「ザラ」のストーリー中に出てくるチンピラ役の声優も務めている。
2024年7月9日以降は
イアルの通貨は「ゴールド」で統一されている。
比較的簡単に手に入る(自動的にゴールドを生み出す機械まである)一方で、買える物にはかなりの制限があり、強化時に徴収されるアイテムの一種という意味合いの方が強かった。
これが存在するアイテムはほぼ全てゴールドで購入できるように改められた。ゴールドさえあれば育成時間を大幅に短縮することも可能となり、完全に金が物を言う環境になった。
もっとも、いずれも目玉が飛び出るような値段をしていて金策が必須なので、「地道」に金塊を集める下準備を重ねる必要があることには変わりがない。
また、選んだキャラのアニマ100個と交換でき、尚且つ期間限定品であった「ビーストの輝宝玉」が無期限で入手可能になり、1回のみだった交換制限も20回にまで大幅増量された。
これにより、理論上はコラボ限定など一部の例外を除いて全員仲間にできるようにもなった。
初期レアリティ「★6」(=基本的に有償ガチャのみでしか排出されず、アニマ交換ですらガチャ頼みな上に必要数は400と、ほぼ課金前提だった)のヒーローも含まれているので、無課金勢にとっては革命的なアップデートと言える。
開発陣は「今まででは育成できなかったキャラクターにも手を延ばして欲しい」と語っている。
これまで以上の収益低下が予想され、開発再開が絶望的とされる根拠にもなっているが、同時に月額制の「ロイヤルパス」「お気に入り登録拡張パス」「アニマタップ上昇パス」の有償販売等、新たな課金要素も多数追加されており、完全に諦めたわけでもないらしい。
また、「魔晶装備」という装備者を劇的に強くする装備アイテムは、これまで通りゴールドで買うことはできず、欠片合成の成功率も1%のままと無課金では入手が絶望的な仕様が続くので、ロイヤルパスか、魔晶装備が排出される「ポルカフェス」と呼ばれるガチャの利用がほぼ必須となる。
関連動画
『CARAVAN STORIES(キャラスト)』PV第1弾
『CARAVAN STORIES(キャラスト)』PV第2弾
関連タグ
ベイシスケイプ:本作楽曲担当の東原一輝(後に退社しKay Productionに所属)とサウンドデザイン担当の渡邊里佳子が所属する。