アルカナ(ペルソナ)

あるかな

アルカナとは、ペルソナシリーズにおける種族・属性である。

「大アルカナは、いろんな象徴の絵柄を付けたカードです。

　番号順に一つの連続した物語になっていて、それ自身が人間の成長過程を表しています。

　人間の苦難や、変節、成功…、文字通り、人生の縮図があります。

　カードがそれぞれ、人が人になるため、必要な要素をあらわしてんですねえ。」

「知恵の実を食べた人間は、その瞬間より旅人となった…

　カードが示す旅路を巡り、未来に淡い希望を託して。」

概要

ペルソナシリーズにおいて、悪魔・ペルソナやシャドウが持つ属性。

タロットカードの大アルカナをモチーフとする。

『女神異聞録』『2』では相性の良さ・悪さこそあれ、1人のキャラが様々なアルカナのペルソナを使えたが、『3』以降は主人公以外は使えるペルソナがほぼ固定になりアルカナも1人1つとなった。

また、『3』以降はコミュニティ/コープに割り当てられ、担当キャラクター（以下コミュキャラと記述）の属性も示すようになった。

基本男女表記があるアルカナは例外もたまにあるが基本男のアルカナは男が持ち、女のアルカナは女が持つ。

また下記の通り該当するアルカナのせいで正体のネタバレになることも。

なお、同じデザインのペルソナでも作品によって別のアルカナが割り当てられる事がある。

例えばアルダーは『P4』では審判だが、『P5』では節制になっているといった具合である。

アルカナ一覧

基本 大アルカナ

『罰』以前と『3』以降で参照しているタロットの種類が全く異なるため、ここではそれぞれの世代ごとに分けて説明する。

『3』以降の作品における対応表

モチーフはマルセイユ版タロット。

同アルカナのコミュも兼任しているペルソナ使いは太字。

アルカナ名	該当するペルソナ使い	該当するコミュキャラ	その他
0. 愚者	P3男主人公 P3P女主人公 アイギス(※1) P4主人公 P5主人公	イゴール(P5)	ワイルドが最初に目覚める属性であり、『3』『4』主人公が属する集団のコミュニティもここ。
I. 魔術師	伊織順平(※2) 花村陽介 モルガナ	友近健二	順平、陽介、モルガナの立ち位置や性格の類似点から、ファンの間では「相棒枠」とみなされている。
II. 女教皇	山岸風花 天城雪子 新島真		良識のあるしっかり者の女性キャラが多い。
III. 女帝	桐条美鶴 奥村春	マーガレット	ご令嬢・気高い女性キャラが多い。
IV. 皇帝	真田明彦 巽完二 喜多川祐介	小田桐秀利	若く、強い信念を持つ男性が多い。
V. 法王	荒垣真次郎 メティス	本の虫夫婦 堂島遼太郎 佐倉惣治郎	父性ある年上の男性が多い。
VI. 恋愛	岳羽ゆかり 久慈川りせ 高巻杏		イマドキの女子高生が多い。また芸能活動に縁がある。
VII. 戦車	アイギス 里中千枝 坂本竜司	宮本一志 岩崎理緒	猪突猛進なパワータイプ・脳筋キャラが多い。
VIII. 正義	天田乾(※2) 明智吾郎	伏見千尋 堂島菜々子	『4』までは子供担当のアルカナと言われていた。その名の通り、正義感の強いキャラやフィクションのヒーローやヒロインに憧れているキャラクターが多い。
IX. 隠者	ジン 佐倉双葉	Y子 長谷川沙織 キツネ	PCスキルの高いキャラが多い。
X. 運命	タカヤ 白鐘直斗 ラビリス	平賀慶介 望月綾時 御船千早	ミステリアスな雰囲気のキャラが多い。
XI. 剛毅	コロマル(※2)	西脇結子 長瀬大輔 一条康 カロリーヌ＆ジュスティーヌ	強気な性格のキャラが多い。
XII. 刑死者	チドリ	大橋舞子 小西尚紀 岩井宗久	自分の立場に苦しんでいるキャラが多い。P3以降から人間のペルソナ使いで発現できるのはここまで。
XIII. 死神		ファルロス 黒田ひさ乃 武見妙	人の生死に関係するキャラクターが多い。強いて言えばこのキャラも。
XIV. 節制		ベベ 南絵里 川上貞代	母性ある年上の女性が多い。
XV. 悪魔		たなか社長 上原小夜子 大宅一子	何か企んでそうなキャラが多い。
XVI. 塔		無達 中島秀 織田信也	家庭で息苦しさを感じているキャラクターが多い。4のみ解放される最強ペルソナは塔ではなく審判のアルダーとなっている。
XVII. 星	クマ	早瀬護 真田明彦 東郷一二三	何かしら才能のあるキャラや目立ちたがりが多い。
XVIII. 月	ミナヅキショウ	末光望美 荒垣真次郎 海老原あい 三島由輝	過去に暗い影があるキャラが多い。クマの影も例外でここ。
XIX. 太陽		神木秋成 小沢結実 松永綾音 吉田寅之助	努力家なキャラが多い。"ペルソナ使いでは無い"皆月翔もここ。
XX. 審判		新島冴	『3』『4』では愚者コミュニティの進化がここ。
XXI. 世界	???(『PQ』のみ) ???	なし	ゲームの最も終盤で解放される特殊なアルカナ。(『3』を除く) 通常のコミュニティ/コープでは獲得できない。

※1 『P3F』以降の時系列

※2 コミュは『P3P』女性主人公限定

『罰』以前の作品における対応表

モチーフはウェイト版タロット。

パーティーメンバー全員がペルソナを自在に使い分けられ、コミュニティ/コープに相当するシステムも存在しないため、『3』以降の作品と比べアルカナとキャラクターとの結びつきは薄い。

ここでは各自の初期ペルソナのアルカナを対応する属性とする。

アルカナ名	該当するペルソナ使い	その他
I. MAGICIAN	綾瀬優香
II. PRIESTESS	園村麻希
III. EMPRESS	黛ゆきの
IV. EMPEROR	『女神異聞録』主人公
V. HIEROPHANT	南条圭
VI. LOVERS	リサ・シルバーマン	『罪』のみ
VII. CHALIOT	稲葉正男
VIII.STRENGTH	該当者なし
IX. HERMIT	該当者なし
X. FORTUNE	黒須淳
XI. JUSTICE	上杉秀彦 周防克哉	克哉は『罰』のみ
XII. HANGEDMAN	パオフゥ	『罰』のみ
XIII. DEATH	三科栄吉	『罪』のみ
XIV. TEMPERANCE	該当者なし
XV. DEVIL	城戸玲司
XVI. TOWER	該当者なし	一部メディアでは神取鷹久が含まれる
XVII. STAR	芹沢うらら	アルカナが判明しているのは『罰』のみ
XVIII. MOON	天野舞耶
XIX. SUN	周防達哉
XX. JUDGEMENT	桐島英理子
XXI. WORLD	該当者なし	当時は特別な設定の存在しないアルカナだった
0. FOOL	該当者なし	特別な方法でのみ入手可能なレア枠

その他 大アルカナ

主に『3』以降のアッパーバージョンや移植版・続編などに登場する大アルカナ。

トート・タロットやエテイヤ版タロット、ヴィスコンティ・スフォルツァ版タロット（キャリー・イェール版タロット）などを採用している。

アルカナ名	該当するコミュキャラ	その他
XXI. 宇宙	??? ???	トート版における「XXI.宇宙」。 『P3』『P3F』『P3P』においてゲームの最も終盤で解放される特殊なアルカナ。 通常のコミュニティ/コープでは獲得できない。
XX.永劫	アイギス マリー	トート版における「XX.永劫」。 『P3F』『P3P』『P4G』に登場。
0.道化師	足立透	「愚者」の別解釈。 『P4G』に登場。
XI.欲望	???	トート版における「XI.色欲」。 『P4G』に登場。ある条件を満たすと登場する。
1.顧問官	丸喜拓人	エテイヤ版における「1.男性の相談者」。 『P5R』に登場。
信念	芳澤かすみ	番号は無い。キャリー・イェール版における「信仰」。 『P5R』に登場。
V.神官	長谷川善吉	トート版における「V.神官」。 『P5S』に登場。
希望	???	番号は無い。キャリー・イェール版における「希望」。 『P5S』に登場。

小アルカナ

『2』のみペルソナに対応する属性として登場。戦闘中に変異能力を手に入れたペルソナと引き換えに入手する。

『3』『4G』では戦闘後のシャッフルタイムに登場するボーナスカードとして登場。

元ネタはトランプのスートと同じようなもので、効果は下記の表の通り。

ROD/ワンド(緑)	『2』では知識が豊富な神・仙人のペルソナの属性。 『3』『4G』では獲得経験値の増加。
CUP/カップ(青)	『2』では杯に関係するペルソナの属性。 『3』ではHPの回復。 『4G』ではHPとSPの回復。
SWORD/ソード(剣)	『2』では剣士のペルソナの属性。 『3』では武器の獲得。 『4G』『3R』ではスキルカードの獲得。
PENTACLE/コイン(黄)	『2』では七福神にまつわるペルソナの属性(ペリを除く)。 『3』『4G』ではお金の獲得。

アルカナに近しい属性

ペルソナ2罪

NAZIS	「帝国兵」。ラスト・バタリオンなどが属する
TAURUS	「牡牛座」を意味する。牡牛カメーン系が属する
LEO	「獅子座」を意味する。獅子カメーン系が属する
SCORPIO	「蠍座」を意味する。蠍カメーン系が属する
AQUARIUS	「水瓶座」を意味する。水瓶カメーン系が属する

ペルソナ2罰

RUMOR	噂悪魔。花子さんなどの都市伝説系の悪魔が属する
ZOMBIE	「ゾンビ」の意味
HUMAN	「人間」を意味する
MASQUER	「仮面党員」を意味する

種族との対応

真・女神転生シリーズの影響が特に濃かった『女神異聞録』においては、ペルソナのアルカナが悪魔としての種族を表すものとして扱われていた。

ただし、これらの情報は「女神異聞録ペルソナ 公式ガイドブック」において初めて公開されたもので、ゲーム内で明言されているわけではない。

アルカナ名	対応する種族
MAGICIAN	幻魔
PRIESTESS	女神
EMPRESS	地母神
EMPEROR	魔神
HIEROPHANT	鬼神
LOVERS	妖精
CHALIOT	破壊神
STRENGTH	龍王
HERMIT	聖獣
FORTUNE	魔獣
JUSTICE	軍神
HANGEDMAN	堕天使
DEATH	死神
TEMPERANCE	神獣(2は妖鳥、凶鳥、霊鳥)
DEVIL	魔王
TOWER	邪神
STAR	妖魔
MOON	夜魔
SUN	霊鳥
JUDGEMENT	大天使
WORLD	龍神
FOOL	民霊

しかし、『2』以降は次第に特定の種族=特定のアルカナに当て嵌まるというわけではなくなり、アルカナの名称や意味から連想する伝承や特徴を持つ悪魔がペルソナに充てがわれる傾向が強くなってくる(※全部がそうというわけではない点には留意されたし)。ここではいくつか例を挙げてみよう。

• 魔術師
  • 相棒枠だからなのか、『3』以降はジャックフロスト、ジャックランタン、ピクシー、ザントマンといった『メガテン』のマスコット枠が属する傾向にある。
  • このほかにもヘルメスやランダ、ジン、アベノセイメイ、イシス、アグリッパ、ジライヤなどの魔術(陰陽道や忍術などを含む)に関する悪魔(2ではこの傾向が強い)やスルトなどの火炎属性が得意な悪魔が属している。
• 女教皇
  • 女性の神格や悪魔が殆ど。
  • 女性聖人などが属するアルカナでもあり、『3』ではルキア、『5』ではアルカナのモデルとなったヨハンナが登場。
  • 知性や処女性を司る存在が属すると言う説もあり、前者にはスカアハ、後者にはユニコーンなどが当てはまる。
  • また、パールヴァティー、イザナミ、ラクシュミ、ハトホル、ユノなど高位の神の妻が属している事もあり、『2』はこの傾向が強め。
• 女帝
  • センリ、ティターニア、カーリー、ガイアなど格の高い女性悪魔が属する傾向にある。恐らく、異聞録で地母神が属していたことの名残だろう。
  • ペンテシレアのように伝承上で女王(あるいは高貴な身分)だった存在も含まれる。
• 皇帝
  • オベロンやキングフロスト、ナーガラジャといった特定の種族の王様・皇帝やバアル、オオクニヌシ、インドラ、アガートラーム、ヴィシュヌ、マルドゥークといった上位クラスの男神が属している事が多い。
  • カイザー(皇帝)の語源となったカエサルや読んで字の如くコウテイが属する作品も。
• 法王
  • 『2』ではゲンジョウ、シャカ、ウマヤドノオウジ、ブラフマーといった仏教・ヒンドゥー関連の神仏で占められており(ヤマオカのみ例外)、『3』以降でもだいそうじょうが所属。
  • 『P3』以降は「知」を司る存在が属しているという説がある。該当例はハルパスやダンタリオンといったソロモン72柱など。
• 恋愛
  • 恋愛(ロマンスなどの伝承を含む)や愛欲に関する悪魔が属している事がある。
  • 該当例はエロス、ヴィヴィアン、ヴィーナス、リャナンシー、イシュタルなど。
  • 2までは妖精系が中心であった。
• 戦車
  • アルカナの意味から戦神や征服などの戦いに関するペルソナが選ばれる傾向にある。
  • 過去の該当例は、トール、ホワイトライダー、トモエ、パラディオン、アレスなど。
• 正義
  • 『2』では軍神(ヘリオスは太陽ではなくこちら)、『3』以降は天使が所属。詳しくは該当項目にて。
• 隠者
  • 隠者の名前通り、正体がよくわからない存在(ヌエ、アラハバキ、モスマンなど)、修験道に関する存在(クラマテングやヒトコトヌシなど)などが属する(勿論、例外も多い)。
  • 各神話体系の賢人が属すると言う説もある他、2では動物モチーフが中心となっていた。
• 運命
  • 運命や運勢に関する女神、時間神が属する傾向にある。
  • 該当例はモイライ、ノルン、ラクシュミ、フォルトゥナ、クロノス、ヨグ=ソトースなど。
  • ワニュウドウのように単純に「運命の"輪"」から選ばれたと思しき悪魔も存在する。
• 剛毅
  • 戦闘力の高い神や英雄(ジークフリード、ハヌマーン、ティターンなど)、守護獣や守護神(シーサー、ケルベロス、ラクシャーサ、ゾウチョウテンなど)などが属する。
  • 2までは龍やドラゴンが中心となっていた。
• 刑死者
  • 元は堕天使枠だった為か、神に刃向かった者や神に背いた者等が属する傾向にある。
  • 該当例はオデュッセウス、プロメテウス、ヘカトンケイル、アザゼル、ジャターユなど。
  • 『P3』以降は何らかの犠牲を強いる/強いられるエピソードを持つ存在、英雄や神々に退治・罰せられた存在が属するという説もある。該当例はモロク、アティス、イヌガミなど。
  • 元は「首を吊った男」という名前のためか、『5』では首吊りに縁があるカハクが属する(ちなみに2に登場した自殺の女神であるイシュタムのアルカナは死神)。
• 死神
  • 死神や冥府神の他にも、死霊や対象を即死させる術を持つ悪魔が属する傾向にある。
  • 該当例はハーデス、タナトス、ペイルライダー、チェルノボグ、モト、アリス、グール、マハカーラなど。
• 節制
  • 調和を司る存在が属するという説がある。該当例はゲンブなどの四神、ニギミタマ、ミトラ、カイチなど。
  • 節制の逆位置も含まれるのか、不純を司るバイコーンや修行者を惑わすアプサラスがこのアルカナに充てがわれている事がある。
  • 2までは鳥系の悪魔が中心であった。
• 悪魔
  • 読んで字の如くバフォメットやパズズのように著名な悪神・悪魔が属する傾向にある。
  • レギオンやポルターガイストといった悪霊の類も含まれるようだ。
• 塔
  • 傾向については該当項目を参照。4のみコミュMAXのペルソナが審判に所属している。
• 星
  • アステリア、カルティケーヤ、キウン、サトゥルヌス、ルシファーなど星に関連付けられる悪魔や神格が所属した例がある。
  • その他の例としてガルーダやイーリスといった光に関する悪魔、フウキのような風や天空に関する悪魔、ガネーシャやナンディといった縁起の良い悪魔、ファリードゥーンやクー・フーリンといった英雄なども所属している。
• 月
  • アルテミスやツキヨミ、カグヤ、ナンナルといった月神または月に関する悪魔が属している事がある。
  • 初代同様にリリスやサキュバスといった夜魔が属している事がある。
  • ギリメカラやグルル、バアル・ゼブルなど異教の悪魔として語られた存在もカウントされている模様。
  • ディオニュソスが属するあたり、狂気を司る悪魔もカウントされているのだろうか。
• 太陽
  • 光明神の他にも太陽や光に関連する聖獣が多く属する傾向にある。
  • 過去の該当例はアポロ、ホルス、ヴィシュヌ、ケツアルカトル、スザク、ミトラス、ハトホル、ルーグ、スーリヤ、ジャターユなど。
• 審判
  • 裁きを司る神や終末に関する(あるいはそれを起こせるだけの力を有する)悪魔・神格が属する傾向にある(『3』は特にその傾向が強い)。
  • 該当例はトランペッターやアヌビス、アバドン、シヴァなど。
  • なお、トランペッターのモデルである黙示録のラッパ吹きこそ審判のカードに描かれた天使のモチーフである。
• 世界
  • 異聞録では龍や蛇が属していたが、2から豊穣神も加わる。
  • 『P3』以降のシリーズでは外伝作品を除けば、長らくこのペルソナの専用属性として扱われている。
• 道化師
  • 他作品では死神・悪魔・塔・月に充てがわれている悪魔が中心。いずれもマイナスイメージのあるアルカナばかりである。
• 信念
  • 強い信念や高潔さを持つペルソナが属する傾向にある模様。
  • ジークフリードやクー・フーリンといった英雄なども属する。

(参考:いまさらP3考察@wiki)

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ペルソナ能力　大アルカナ/小アルカナ　タロットカード