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CV:立木文彦


概要編集

園咲琉兵衛が率いる組織「ミュージアム」が闇取引で裏社会に流通させているアイテム。

地球に記憶された現象・事象を再現するプログラムが封じ込められており、ガイアメモリを挿してメモリに内包された「地球の記憶」を注入することで、対象の生物を怪人ドーパントに変貌させる。


メモリを挿す対象は人間に限らず、猫や鳥などの動物、果ては生体兵器他作品の機械生命体のライダー怪人までと幅広い。


ここでいう地球の記憶とは幅広く、人類の誕生前から現在までに実在した事象(生物自然現象など)や人類の誕生や文明の進歩に伴なって「生み出された」物(文明など)や実在しない事象(伝承上の存在など)、概念(感情など)の類を含む。

後者の場合は小説版の描写から人類が想像したものも地球の記憶として記録されるからであると推測される(※「存在が示唆されたメモリ」の頂も参照)。


宇宙の事象たる「星の記憶」を内包するスターメモリの存在が確認されており、「地球の記憶」という設定に「矛盾するのではないか?」と思われるかもしれないが、人類は地球から星を観測し、「天文学」というジャンルを立ち上げたぐらいなので「地球の記憶」として存在していても矛盾はない。実際スターメモリには『星座』の記憶を内包している


また、地球の記憶は細分化されており、ガイアメモリは広義的なカテゴリーと狭義的なカテゴリーの記憶を内包したものが混在する。地球の記憶を具現化するメモリ製造にあたって、広範な能力・効果を獲得させるのに成功したものもあればそうでないものもあるという事だろう。


  • 例1:「天候」の場合

「気象」という概念であれば、ガイアメモリにも気象を司る「ウェザーメモリ」が存在する一方で、気象の一つである「稲妻の記憶」を内包した「ライトニングメモリ」などが存在している。

  • 例2:「海」の場合

「海」という概念であれば、ガイアメモリには「シーメモリ」と「オーシャンメモリ」二つのメモリが存在する。これは英語の表現において陸地近くの沿岸海域を「Sea」、大洋を「ocean」と呼び分ける為


なお、ガイアメモリが内包している地球の記憶が一般的な意味と同じであるとは限らない場合もある。

例えば「バードメモリ」に関してだが、内包している記憶は鳥全般ではなく、「始祖鳥」の記憶となっている(始祖鳥は普通、「アーケオプテリクス」と英語表記される)。


また、風都探偵では単純所持しただけでもガイアメモリ不法所持の罪に問われるなど仮面ライダーWの世界ではガイアメモリに代表される「超常犯罪」に関する法整備も進んでいる模様。


メモリとしての詳細編集

外見は名前の通りUSBメモリを思わせ、大きさは掌に収まる程度。ライダーが使うメモリやT2ガイアメモリはシャープなフォルムだが、ドーパントメモリは骨のような禍々しい外装形状。後述するイニシャルの向きも異なっている(ドーパントメモリは水平。次世代型は縦もしくはスロットルの向きに合わせて傾いている。)

 

ライダーが握り潰す・拳銃のグリップで強く叩くなどで破壊できたことから、強度自体は一般人でもハンマー等で破壊できる程度という事になる。

メモリ下部に付いているボタンを押すと起動されるが、その際メモリの音声「ガイアウィスパー」がその名称を叫ぶ。

メモリ表面には、入っている記憶の内容をイメージした形状にデザインされた、アルファベットの頭文字が刻まれている。例えばサイクロンメモリであれば「渦巻く風」を象った「C」、スカルメモリであれば頭蓋骨の横顔を象った「S」であるといった具合。ここpixiv上では、作中未登場のメモリを独自にデザインした作例も多数投稿されている。→オリジナルガイアメモリ

カイジンメモリ

『W』本編以降、ミュージアム壊滅により新規製造はほぼ不可能となってしまったが、続編漫画『風都探偵』ではフィリップが空間を操る能力を持つメモリを試しに検索しただけでも153件存在すると発言している。

ガイアメモリは開発しうる種類だけでも無尽蔵と言っても過言ではない数になると考えられる。地球上に存在するか、人類のような知性体が認識・理解・想像しうるあらゆる概念に対応するとすれば「地球外にしか存在しない概念」でなければおよそあらゆるメモリとドーパントが成立しうるからだ。


ミュージアムはガイアメモリを製造する秘密工場を風都の市内に幾つも隠し持ち、麻薬や兵器のように生産・密売しているため、同じガイアメモリが(園咲家が扱うような上級メモリでもない限り)複数存在していることもザラである。更に、風都探偵では後述の次世代型ガイアメモリと同じ記憶を内包したドーパントメモリが登場し、同じ記憶を内包していてもタイプは異なる「新型・改良型」とも呼べるメモリが存在することも確実となった。

メモリは内部の記憶やそれによって引き出される能力や力の大きさによってランク付けが存在し、上位のメモリは強力な代わりに複製が難しく、下位のメモリは複製や量産も比較的容易にできる。

マスカレイドメモリのような最初から量産が前提の粗末な下級メモリもあれば、コックローチメモリのように内蔵された記憶の特性で量産が比較的容易にできるにもかかわらず、耐久性や俊敏性など誰が使ってもある程度安定した力が得られるメモリもある。


ただし小説『Zを継ぐ者』で、ガイアメモリを製造する工場には広大な底面積高い密閉性Gマイクロ波を使っても影響が少ない環境という立地上の条件が必須であることが説明された。このため精製工場を設置できる土地は限られており、現実的に考えても財団Xのバックアップを受けたミュージアムクラスの組織でもない限りは建造も運営も難しい。


劇中では当初、地球の記憶にアクセスして記憶を引き出せる運命の子が組織から連れ出されたことで新しいメモリを開発することはできなくなっていた為、ミュージアムでは現存するメモリの複製や量産、そしてメモリの強化の研究が主に進められていた(終盤ではある理由から新たなメモリを作ることも可能になった)。


ミュージアム壊滅後は、財団Xが援助を打ち切ったことや上記の精製工場の条件の問題からもメモリの製造は事実上不可能になったが、売人であった園咲霧彦が持っていたアタッシュケースなどからも察せられる通り、製造元が滅んでも既に製造されていた無数のガイアメモリは風都に残っており、闇組織などに流通している。引き続き裏で売買されるそれらを巡って、仮面ライダー達の戦いは続くのである。


メモリの名称は基本的に内包した記憶の英名だが、中にはツマサケ歌舞伎などの和名がメモリの名称になっているパターンも存在する。

またメモリごとにそれぞれ色が異なるが、これはメモリの製造過程やメモリ内部の記憶の特性によって自動的に発色するためであることも後に判明(より上位の強力なメモリは、後からランク付けのために人為的にゴールドやシルバーにコーティングされている)。

劇中で登場したメモリの色は、赤、青、黄、緑、黒、白、桃、茶、紫、橙、銅、銀、金。


地球の記憶を全て扱うという特性から、似通った記憶のガイアメモリが存在するのは至極当然のことであり、これがミスリードに利用できる為、仮面ライダーWの「探偵物」としての推理要素に深みを与えただけでなく、ギャグからシリアスまでバラエティに富んだエピソードを描きやすいというメリットも生んだ。

また2つの異なる記憶を融合させた1人版Wともいうべきガイアメモリで変身するドーパントハイパーバトルビデオに登場しているが、これはあくまで(鶏卵)という相性の良さそうな記憶2種を融合させているのであって、全く関係のない事象同士を組み合わせた場合はどうなるのかは謎である。

尤も、わざわざ別の能力を融合させるよりも「天気」や「動物園」のように最初から異なる事象同士を纏めた概念の記憶を内包したガイアメモリを使った方が効率的な気もするが。


メモリの中には特殊な形状のタイプの存在も確認されており、鳥の羽根のような装飾が付いているメモリや自律型ロボットと融合しているメモリ、ストップウォッチが付いているメモリ(ただし現時点では変身せずにタイム計測に使われたことはない)など変身以外の用途で使用できるものもある。

後述のガイアドライバーや、メモリの出力を強化するオプションメカなどメモリとの併用を前提としたアイテムも数多く存在している。


ちなみに、言及でのみ登場したメモリ以外は媒体を問わず未登場分も含めてほぼ全て玩具化されているという恐ろしいアイテムである。

『W』自体が仮面ライダーシリーズ内でも安定した人気を誇る事や、劇中で繰り返し印象的に演出された事などにより、怪人用ながらここまで商品化されている変身アイテムもそうそう無い。かと思えば現在進行形で新たなガイアメモリが登場し続けていたりする。そして……



使用者との関係編集

次世代型以外のガイアメモリをそのまま使うのは非常に危険であるため(後述)、ガイアメモリ用の生体挿入フィルターを使用する必要がある。

最も多いのが、該当メモリを入れた銃型の装置で刺青のようなフィルター生体コネクタを体に刻む手術である。


通常は「最初に挿した者(≒メモリに対応した生体コネクタを打ち込んで最初に使用した者)」が認証されて以降は該当者しかそのガイアメモリは使えなくなるが、一部の改造メモリは同じメモリを複数人で(それもコネクタ無しで)使い回すことが可能。

さらにミュージアムにはその使用者認証をリセットする装置もある(小説版で登場)。


普通の人間がガイアメモリを使った場合、その力の強大さやメモリの毒素ゆえに地球の記憶に飲み込まれたり、精神と肉体を蝕まれることで、暴走・依存症になってしまい、言い換えれば一種の麻薬といっても過言ではない。より上位の強力なメモリになるほど比例して毒素も強くなる。

これらの毒素は怒りや憎しみといった負の感情を助長・増幅させやすく、最終的には暴走に結びついてしまう。

メモリに内包された記憶の性質等に中途半端に耐性がないなどで使用者が死亡するとメモリは自動的にコネクタから排出される。『W』本編にて諸事情で変身態になれないリリィ白銀/インビジブル・ドーパントエンジンブレードの技・エレクトリックをギリギリまで微弱にしたものを浴びて 一時的に心停止させ、メモリを使用者が死亡したと誤解させ排出させる という荒業でメモリを取り出され助かった。


もし生体コネクタ手術をしないで使用したらどうなるのか? 実際にそうなったバードメモリでは、実験体の少年少女達のメモリを挿した部位が毒素に直接汚染されて爛れた痕が残り、回し挿ししていた使用者たちも苦しみながら意識が混濁して病院送りという事態となった。


各メモリには使用者との相性(適合率)があり、内包記憶と使用者の性質・願望などが近いほどメモリの力を強く引き出せる(曰く、「自分に合った鼠は、合わない獅子よりも遥かに強い」とのこと。中には変身者の適合率によって段階的に進化し、新たな能力を引き出すメモリもある)。また、適合率が高いメモリと人は強く惹かれ合う性質があり、より強い適合者を見い出して元の使用者を勝手に拒絶したまである。


その性質がより強いT2ガイアメモリに至ってはメモリ自体が適合率の高い人物を見つけ出し、無理矢理精神を支配して使用させようとした。


中には、該当するメモリとの相性が良すぎてメモリの力を過剰に引き出してしまう「過剰適合者」と呼ばれる性質の人間もいる。


さらには強く適合したメモリを使い続けた結果、メモリには本来無かった新たな能力が覚醒したり、ドーパントの能力を一部変身前にも行使できるようになったりと、ある種の超能力が覚醒したハイドープなる人間も存在する。これは『風都探偵』にて初めて判明した設定だが、TV本編やそれに準ずる劇場版の時点でもこの人物この人物、さらにはなど、ハイドープかそれに近い存在と思われるキャラクターは既に登場していた。


メモリ直挿しの副作用による暴走の程度も人によって違うらしく、メモリの力に真に適合して力を引き出せる人物ならば、毒素に呑まれることなくパワーアップも可能な様子。

正確には毒素というより、メモリの強すぎる力に心身が耐えきれず負けてしまっている……ということなのかもしれない。


仮面ライダーはガイアメモリの力を最大限に引き出し(使用者の適合性で引き出すのとは別)マキシマムドライブという総称の必殺技を発動し、ドーパントに撃ち込むことでドーパントからガイアメモリを排出し、メモリブレイクすることができる(NEVERが変身するドーパントは生体兵器という出所とT2ガイアメモリの特性ゆえ、メモリは排出に留まり肉体は消滅してしまう。またマキシマムドライブではないもののメモリブレイクはクレイドールエクストリームもできるようになった)。


通常のドーパントが仮面ライダーにメモリブレイクされた後はメモリブレイクのダメージと、これまでガイアメモリを使用してきた副作用が体に噴出してしまう。

大抵の者は目の下にクマが発生するなどの外見的変化が現れ、そのまま倒れて意識を失ってしまう(井坂深紅郎のような過剰な乱用や出力強化をしない限り死亡するまではいかない)。


メモリブレイク後の意識の混濁には体質や適合率やメモリの使用頻度によって個人差があり、それによって副作用や後遺症にも程度の差は生まれるが、多くのガイアメモリ犯罪者は逮捕後は警察病院送りとなる。「Zを継ぐ者」によると、特に組織の中核に近い者に渡されるメモリには機密保持のために記憶の破壊性が強くプログラムされており、メモリブレイク後の副作用や後遺症は重症化する傾向が強いらしい。

特にマスカレイドメモリには、破壊されると使用者ごと自爆する機能まである。


さらにそのメモリの能力や特性ゆえの特有の副作用があるメモリも中には存在し、メモリブレイクの反動によって特有の後遺症を負うことになる例もある。なお、リアクターメモリのように変身者の素質次第で克服可能な事例もある。


なお、『MOVIE大戦CORE』では矢口芸能社の社長矢口孝三(演:佐戸井けん太)が自社のタレントをガイアメモリの実験台にしていたが、ドーパント化するでもなく、ガイアメモリの端子だけが身体に刺さった状態となっていた。

絵面も水着の女性がナイトプールでラリっているというどう考えてもアレとしか思えない構図となっている。


テラー次第に恐怖心が麻痺していき、冷酷かつ残酷な人間性になる。
ナスカメモリの力が覚醒するほどに体にまわる毒素が強くなっていく。
マスカレイド自爆機能によりメモリブレイクされると自爆し死亡する。
イエスタデイメモリブレイクされると全ての昨日=過去の全ての記憶を失う。
アイズ視力・視界強化の反動により疲れ目になりやすくなり、目薬が必要。
ロード体組織の消耗により食人衝動を起こし、理性や判断力が失われていく。
アルコールメモリに体が適応できなければ急性アルコール中毒を起こす。
リアクター変身解除後も体に高熱が残留し、定期的に冷却しないと死亡する。
オウルメモリブレイクされると膨大な頭脳領域の反動で昏睡状態になる。
ハングリー内包する記憶が強すぎてメモリ自体が意思を持ち、使用者の体を乗っ取る。
ファング使用者保護機能と記憶の特性により、適性の有無にかかわらず暴走(良くて好戦的になる)してしまい特定のメモリと組み合わせないと安定運用ができない。(のちにほかのメモリでの運用も短時間ならば可能となった。)

ミュージアムが本格的に活動を開始した約10年前当時に主に流通していた初期型のガイアメモリは非常に毒素が強力で、使用を始めてそれほど間もないうちから毒素による心身の悪化や暴走が始まってしまうばかりか、メモリブレイクすると変身者はそのまま死亡してしまうという代物だった(テラーなどのゴールドメモリやビースト、ゾーンなどこの当時から既に完成していたメモリも一部はあったが、まだごく少数で主に組織と直接の繋がりがある者にしか渡されていなかった。もっとも、続編で初期のWとスカルはマキシマムドライブで変身者を殺害してしまう仕様だったことも語られたが。)

劇中ではスパイダー、バット、アントライオンが該当。


一方で前述の通り、毒素が強いということはそれだけメモリが引き出す力も大きいということなので、初期型メモリで誕生したドーパントは強力な個体も多い。中には比較的短期間で本来は備えていなかった筈の新たな力を覚醒させた例もある。


以上のように暴走・心身を蝕む危険性を秘めた非常に危険な物であるため、より毒素の強い最上位クラスのガイアメモリを使用しているミュージアムの幹部達は、人体及び精神への障害を最低限に抑えるためにガイアドライバーという生体挿入フィルターを用いて人体に有害な要素を極限まで遮断し、有益なパワーだけを抽出して変身する。


また、使用者・被害者・メモリのタイプを問わず、ガイアメモリの力の影響で負った傷やダメージは通常の医学では治療ができず、基本的には本人の自然治癒や回復力に頼るしかない。


ガイアメモリの分類編集

ドーパントメモリ編集

怪人「ドーパント」へ変貌させるためのガイアメモリ。


  • プロダクションモデル

主に一般流通しているガイアメモリ。劇中に多く登場するタイプがこれで、端子は銅色。


一部のハイドープ能力者は人間もこれらの色で見分けることができ、同じ色の人間とメモリは特に強く惹きあうとのこと。


  • プロトモデル

ガイアメモリの試作品。

プロダクションモデルと違い、接続コネクタに剥き出しになった基板が直接付いている。

劇中ではアノマロカリス、スイーツ、コックローチが該当。


ミュージアム幹部が使用する最上位メモリ。端子は名前の通り金色。


ゴールドメモリより1ランク下のメモリ。端子は名前の通り銀色。



その他編集

  • 自立行動型ガイアメモリ

独自のAIと「ライブモード」と呼ばれる動物型ロボットの姿を持ち、自らの判断で所有者の護衛やサポートを行う極めて珍しいメモリ。メモリとして使用される場合は変形する。

劇中では仮面ライダー用のファング、エクストリーム、ドーパント用のズーが該当。


  • 改造メモリ

後から人為的に手を加え、通常とは異なる性質を持つようになったメモリ。

作中ではバード、インビジブル、ケツァルコアトルスが該当。


いずれのメモリも、該当する生体コネクタを使用者の意思で消せないなどの共通した異常がある他、複数人での使い回しが可能で適性使用者が使用している状態でなければメモリブレイクできない、ドーパント態への変身が行われず使用者の体から排出もされずに使用者の体を蝕む、適性使用者の恐怖心に感応してコネクタを成長させて力を増幅してやがては使用者を取り込んで暴走する等々、いずれも通常のメモリの比ではない危険性を持っている。


次世代型メモリ編集

主に、翔太郎達が仮面ライダーへの変身や戦闘に使用するガイアメモリ。

かつてミュージアムである人物が研究していた新型のメモリでダブルドライバーロストドライバーアクセルドライバーなど専用のドライバーを用いることで変身する。


装飾の無いクリスタルのようなデザインとなっている。Wの変身に使う物は精神側の「ソウルメモリ」と肉体側の「ボディメモリ」に分けられている。なお、ソウルメモリの端子は銀色で、ボディメモリの端子は金色に施されていたが、後に登場したファングメモリはボディメモリではあるものの、ソウルメモリ側に装填されるために端子が銀色となっている。また、スカルやエターナルの変身に使う物もボディメモリだが、端子は銀色である。一方で、アクセルが変身に使う物はボディメモリとしても使えるように端子が金色となっている。


ガイアメモリの毒素を廃してできるだけ純化されており、さらにガイアドライバーを発展させた「第二世代型メモリドライバー」に挿して変身することで、変身者にメモリの悪影響を与えることなくドーパントの力を発揮できる。


通常のガイアメモリには第二世代型ドライバーは対応していないため挿入はできず、逆にこちらの次世代型ガイアメモリもあくまで第二世代型ドライバーでの使用が前提のため、生体コネクタやガイアドライバーを通じて使用することはできない。

なお、開発元が異なるものの、後述のT2ガイアメモリではこの互換性非対応は解消している。


仮面ライダーW編集

  • ソウルメモリ
ガイアメモリの名称英語表記内包する記憶ロゴデザイン
サイクロンメモリCYCLONE渦を巻いて吹く風で『C』※1
ヒートメモリHEAT熱き燃え上がる炎を模した『H』※1
ルナメモリLUNA幻想三日月に走る閃光で『L』※1,3

  • ボディメモリ
ガイアメモリの名称英語表記内包する記憶ロゴデザイン
ジョーカーメモリJOKER切札道化師の靴を模した『J』※1
メタルメモリMETAL闘士ビス留めされた鉄板で『M』※1,3
トリガーメモリTRIGGER銃撃手突き付けられた拳銃で『T』※1,3
ファングメモリFANG3本の裂傷で形取られた『F』※1

  • 特殊なメモリ
ガイアメモリの名称英語表記内包する記憶ロゴデザイン
エクストリームメモリXTREMEなし (極限エネルギーの奔流で『X』※1,2
プリズムメモリPRISMプリズムプリズムで形取られた『P』※4

仮面ライダーアクセル編集

ガイアメモリの名称英語表記内包する記憶ロゴデザイン
アクセルメモリACCEL加速タコメーターを模した『A』※1
エンジンメモリENGINEなし三又のエンジンマフラーを模した『E』グレー※5
トライアルメモリTRIAL挑戦モトクロスバイクを模した『T』

仮面ライダースカル編集

ガイアメモリの名称英語表記内包する記憶ロゴデザイン
スカルメモリSKULL骸骨横から見た頭蓋骨で『S』※1

仮面ライダーエターナル編集

ガイアメモリの名称英語表記内包する記憶ロゴデザイン
エターナルメモリETERNAL永遠中心が無限回廊となった『E』※1
T2ガイアメモリ---

シュラウド編集

ガイアメモリの名称英語表記内包する記憶ロゴデザイン
ボムメモリBOMB爆弾丸まった導火線と爆弾で『B』※6

※1:T2ガイアメモリとしても登場。

※2:本来の綴りは「Extreme」。

※3:本来の意味はルナはラテン語の月、トリガーは引き金、メタルは鋼という意味である。

※4:プリズムビッカー起動用メモリ

※5: アクセル専用武器『エンジンブレード』と併用する。本来はアクセルの能力を拡張出来る多機能型ギジメモリであるが、他のギジメモリとは違いマキシマムドライブの発動が可能。

※6:専用武器『シュラウドマグナム』と併用する。


T2ガイアメモリ編集

劇場版『AtoZ/運命のガイアメモリ』に登場する次世代型メモリを超える最新型ガイアメモリ。

詳細は該当記事を参照。


ギジメモリ編集

ガイアメモリを模して造られた、メモリガジェットのガイアメモリ型起動キー。

Zを継ぐ者」によると自律行動形態「ライブモード」に変形したメモリガジェットのAIも兼ねており音声は機械的である(エンジンメモリを除き立木文彦ボイスではない)。


ファイナルステージにて登場編集

  • 風都メモリ

頭文字は風都タワーを形どったFで、通常のメモリよりもサイズが大きい。

風都の記憶を内包している。変身するとなぜかふうとくんになる。

風都の記憶から、風都に出現したドーパントや、仮面ライダーを蘇らせる能力を持つ。ただし、風都への思いが強くないとその力を使いこなす事が出来ない。

財団X製。別の世界井坂深紅郎当たる存在である、「イサカシンクロウ」の手により、財団から盗まれた。

専用のコントローラーも作り、風都をドーパントの街として支配しようとするが、偶然鳴海亜樹子にメモリが刺さってしまう。


ネタ枠編集

  • 時代劇風メモリ

ナイトメア・ドーパントに対抗するために翔太郎が夢の中で使った実在しないメモリで、時代劇調の夢に合わせてなんと木製に漢字名

時代劇に合わせて変身する直前の一瞬、翔太郎の顔に浮かぶ紋章は歌舞伎調の隈取に、変身音は和風にそれぞれアレンジされている。

名称元ネタ
疾風メモリサイクロンメモリ
切札メモリジョーカーメモリ
牙メモリファングメモリ
幻想メモリルナメモリ
銃撃手メモリトリガーメモリ
鋼メモリメタルメモリ
熱メモリヒートメモリ

玩具としてのガイアメモリ編集

ボタン電池を入れてボタンを押すと劇中と同じく名称を叫ぶ。

DX版では発光し、連打しても名称を連呼するだけだが、食玩版ではこのあとに変身音声が鳴る。また、特殊音声が鳴ることも。ただし、2009年当時の玩具技術であるため、今の基準(例えば、ライダーガシャットライドウォッチプログライズキー)と比べるとガイアメモリ単体の台詞の数は信じられないほど貧弱である。名称を叫ぶ時の台詞はダブルドライバーの展開時にも同じ音声が鳴ることを考慮すると、実質的ななりきり遊びの音声パターンは二種類しか存在しない。(ダブルドライバーとマキシマムスロット)さらにいうとメモリ一つにLR44のボタン電池三個を搭載する必要があり、使っていない状態でも電池消耗はかなり早いため、絶縁テープを入れない場合は数か月で頻繁に電池交換が必要になってしまい、そのたびに電池を新規で購入する羽目になる。そのため、ロックシード以降は電池消耗が少ない基板が使われている。

しかし、それでも様々な遊び方ができ、フォームの数だけでなく必殺技の発動シーケンスもメモリを装填する数・種類で大幅に増加しているため、結果的には最高傑作レベルのなりきり玩具となった。キバットベルトの時点で試験的に導入されていた「個別認識によるフォームチェンジ」はこの作品から本格的に開始したと言える。ガイアメモリを食玩で購入した場合でもそれなりのごっこ遊びが可能であることから、食玩で本物のおもちゃに装填できる玩具の製造も仮面ライダーWを持って本格化したと言える。


ダブルドライバーを二回展開しても必殺技のシーケンスを放てそうなシステムとなっているが、これも当時の技術的な問題から、マキシマムスロットに挿入することを想定していないエクストリームメモリのみでそれが可能なのが現状となっている。


ドーパントメモリは先端にボタンがあり、生体コネクタぶっ刺し遊びができる。また、DX版のガイアメモリには端子部分に発光部分とスイッチがあり、合計三個のボタンにより待機音やドライバーとマキシマムスロットの判別をしている。


ちなみに一部(コンセレやCSMダブルドライバー1.5に付属しているもの)を除いた玩具版ガイアメモリは、全てボタン部分の色が本体と同じになっている。(Wが使うもののボタンはシルバー)


玩具オリジナル編集

  • ライダーメモリ

『サウンドガイアメモリ』『カプセルガイアメモリ』オリジナルのガイアメモリ。

歴代ライダーに関連した変身音や効果音が鳴る(ただしオーズのみ変身音は収録されていない)。

アギト、ブレイド、ディケイド以外の平成シリーズの仮面ライダーのメモリはベストセレクションとして新たに販売された。

一部のメモリは例外だが、多くのメモリは立木文彦ボイスで名前を叫んでくれる。

また、カプセルの一部のメモリは2つ組み合わせて同時にスイッチを長押しすることで掛け合いをさせることが可能。


2013年7月~9月に久しぶりにカプセルガイアメモリ(7~9弾)が発売された。

ダブルドライバーが再版されたのもあるかもしれないが、番組終了後3年経って関連玩具の新作が発売されるのも凄い。

ロゴデザインはモチーフの画像およびライダーズクレスト


※収録順に記載。複数のメモリがある場合はライダー名のみを記載。

収録弾名称英語表記モチーフ端子の色
サウンド1ファイズメモリFAIZ仮面ライダーファイズ銀色
サウンド1電王メモリDEN-O仮面ライダー電王金色
サウンド2カブトメモリKABUTO仮面ライダーカブト銀色
サウンド2響鬼メモリHIBIKI仮面ライダー響鬼金色
サウンド3アギトメモリAGITO仮面ライダーアギト金色
サウンド3ブレイドメモリBRADE仮面ライダーブレイド銀色
カプセル1ディケイドメモリDECADE仮面ライダーディケイド金色
カプセル11号メモリ1仮面ライダー1号銀色
カプセル2龍騎メモリRYUKI仮面ライダー龍騎金色
カプセル3クウガメモリKUUGA仮面ライダークウガ金色
カプセル3キバメモリKIVA仮面ライダーキバ銀色
カプセル2モモタロスメモリMOMOTAROS IMAGINEモモタロス金色
カプセル3ウラタロスメモリURATAROS IMAGINEウラタロス金色
カプセル3キンタロスメモリKINTAROS IMAGINEキンタロス金色
カプセル3リュウタロスメモリRYUTAROS IMGZINEリュウタロス銀色
カプセル4ディエンドメモリMASKED RIDER DIEND仮面ライダーディエンド金色
カプセル4デネブメモリDENEB IMGZINEデネブ金色
カプセル4ゼロノスメモリMASKED RIDER ZERONOS仮面ライダーゼロノス銀色
カプセル4NEW電王メモリMASKED RIDER NEW DEN-O仮面ライダーNEW電王銀色
カプセル5ダブルメモリDOUBLE仮面ライダーW金色
カプセル5翔太郎&フィリップメモリSHOTARO&RHILIP左翔太郎、フィリップ
カプセル5ディケイドメモリVer.2DECADE仮面ライダーディケイド
カプセル5モモタロスメモリVer.2MOMOTAROS IMAGINEモモタロス
カプセル5オーズメモリOOO仮面ライダーオーズ銀色
カプセル6オーズメモリVer.2OOO仮面ライダーオーズ
カプセル6アマゾンメモリMASKED RIDER AMAZON仮面ライダーアマゾン金色
カプセル6電王超クライマックスメモリDEN-O超クライマックスフォーム金色
カプセル6ジークメモリSEIG IMAGINEジーク銀色
カプセル7ジョーカーメモリ(仮面ライダージョーカーver.)JOKER仮面ライダージョーカー
カプセル7WサイクロンジョーカーメモリDOUBLEサイクロンジョーカー
カプセル7WサイクロンジョーカーエクストリームメモリXTREAMサイクロンジョーカーエクストリーム
カプセル7NEW電王ストライクフォームメモリNEWDEN-O仮面ライダーNEW電王銀色
カプセル8ウィザードメモリWIZARD仮面ライダーウィザード
カプセル8フォーゼコズミックステイツメモリCOSMIC STATESコズミックステイツ
カプセル8キバエンペラーフォームメモリEMPEROR FORMエンペラーフォーム
カプセル8電王ライナーフォームメモリLINER FORMライナーフォーム
カプセル8ファイズブラスターフォームメモリBLASTAR FORMブラスターフォーム
カプセル8龍騎サバイブメモリRYUKI SURVIVE龍騎サバイブ
カプセル8アギトシャイニングフォームメモリSHINING FORMシャイニングフォーム
カプセル82号メモリ2仮面ライダー2号金色
カプセル8ライダーマンメモリRIDERMANライダーマン金色
カプセル8ストロンガーメモリSTRONGER仮面ライダーストロンガー銀色
カプセル8BLACKメモリBLACK仮面ライダーBLACK銀色
カプセル8シンメモリSHIN仮面ライダーシン銀色
カプセル8JメモリJ仮面ライダーJ金色
カプセル9フォーゼメモリFOURZE仮面ライダーフォーゼ
カプセル9オーズプトティラコンボメモリPUTOTYIRA COMBOプトティラコンボ
カプセル9ディケイドコンプリートフォームメモリCOMPLETE FORMコンプリートフォーム
カプセル9カブトハイパーフォームメモリHYPER FORMハイパーフォーム
カプセル9装甲響鬼メモリARMED HIBIKI装甲響鬼
カプセル9ブレイドキングフォームメモリKING FORMキングフォーム
カプセル9クウガアルティメットフォームメモリULTIMATE FORMアルティメットフォーム
カプセル9V3メモリV3仮面ライダーV3銀色
カプセル9XメモリX仮面ライダーX銀色
カプセル9スカイライダーメモリSKY RIDERスカイライダー金色
カプセル9スーパー1メモリSURER 1仮面ライダースーパー1銀色
カプセル9ZXメモリZX仮面ライダーZX金色
カプセル9BLACK RXメモリBLACK RX仮面ライダーBLACK RX金色
カプセル9ZOメモリZO仮面ライダーZO銀色

  • ガンバライドメモリ

『仮面ライダーバトル・ガンバライド』第10弾で開催された「ガイアメモリキャンペーン」で抽選者にプレゼントされたガイアメモリ。

ガンバライドで使われる音声と、各ライダーのライダー名が収録されている。


  • DXドーパントメモリ

26種類のドーパント名が収録された玩具。

見た目はテラーメモリになっている。

ちなみに外見の都合で説明書のイラストが子供が笑顔で(生体コネクタすら介さずに)テラーメモリを腕に直挿しするという設定的にあまりにも危険すぎる光景になってしまっている。


余談編集

ガイアメモリ音声の立木氏は、クウガのナレーション、の武器音声、ディケイドン・ガミオ・ゼダを担当している。


次世代型メモリとT2ガイアメモリはライダーアイテムには珍しく、玩具版同様しっかりクリアで基板、配線やスピーカーが見えている(「ガイアメモリ大図鑑」でもフィリップが「中にメカ(=基板)が入ってる」と言及している他、ドーパントメモリでもメモリブレイクの際に大体基板が見える)。『運命のガイアメモリ』のルナ・ドーパントヒート・ドーパントの変身シーンではよく見るとボタン電池やネジ穴すら見えている

あとにも先にも、ここまで内部構造が見えるライダーアイテムは製作シーンや破壊時を除き、ほとんど出てきていない。


関連タグ編集

仮面ライダーW ドーパント


マキシマムドライブ メモリブレイク


ゾディアーツスイッチ:似たような物。

フルボトル:こちらも動植物、無機物などモチーフに縛られないのが特徴。それもそのはず、フルボトルは地球のエレメントから生み出されたものだからである。

ワンダーライドブック:同じくアカシックレコード(のようなもの)から生み出されたアイテム。記憶をコピーして複製されたガイアメモリに対し、こちらはそれ「その物」の欠片となっている。


ライダーカードガイアメモリオーメダル

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