曖昧さ回避
本稿では1について解説する。
基礎データ
全国図鑑 | No.0162 |
---|---|
ジョウト図鑑 | No.020 |
セントラルカロス図鑑 | No.110 |
キタカミ図鑑 | No.027 |
ローマ字表記 | Ootachi |
分類 | どうながポケモン |
タイプ | ノーマル |
高さ | 1.8m |
重さ | 32.5kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性1 | にげあし:野生ポケモンとの戦闘で必ず逃げられる |
特性2 | するどいめ:所有者に対する命中率ダウンの効果を無効化する。及び相手の回避率の上昇を無視する(第6世代以降)/所有するポケモンを手持ちの一番上に入れるとレベルの低い野生ポケモンが出にくくなる。HGSSのみ所有するポケモンを手持ちの一番上に入れると「いわくだき」でアイテムが出やすくなる |
隠れ特性 | おみとおし:フィールドに出た際に、対戦相手の所持している「もちもの」を知ることができる。相手ポケモン全てに有効 |
おとしもの | オタチのけ |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称
英語 | Furret |
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ドイツ語 | Wiesenior |
フランス語 | Fouinar |
韓国語 | 다꼬리 |
中国語 | 大尾立 |
進化
初期 | 最終 | |
---|---|---|
オタチ | → | オオタチ(Lv.15) |
概要
『金銀』で初登場したオタチの進化系。
ムササビ然とした進化前から一点、茶色とクリーム色の縞模様を持つ、細長いイタチの様な体型となった。なおリアルのイタチのように鼻先は濃くなっていない(そもそも鼻先がどこか分からない)。
可愛い顔に反して肉食獣で、すばしっこく動き回って、主食であるコラッタを襲う。『ポケットモンスターSPECIAL』第460話にロケット団の手持ちとして登場した際には肉食獣に相応しい凶悪な表情を見せていた。
その一方で外敵相手には臆病であり、「NEWポケモンスナップ」では雪原にも生息する事や、グラエナが天敵である事も判明した。
手足は短いが、細かく動かす事で草の上から雪の上まで機敏に動き回る事ができ、オオタチはこの脚を狩りや逃走に役立てている。
頭から尻尾まで凹凸が全く無い寸胴体型なため、研究者にも胴体と尻尾の境目がどこなのかは分かっていない。だが見た感じ尻尾は全体の半分くらいを占めている。
細長く自在にくねる身体は、並大抵の小型ポケモンも通れない狭い隙間を容易く通り抜ける事が出来、木々の間や倒木、小さい洞窟といった場所に逃げ込む事で、生き抜く術を見出だしている。
作る巣もその体型に合わせた、他の生物が入れない構造になっており、中も奥に進むほど入り組んだ迷路状になっている模様。
毛に覆われた体はモフモフであり、マフラーのように巻き付けて子供達を寒さから守るなど、子煩悩な一面もある。
実際、ポケモンレンジャーのジャッキーもオオタチの群れに命を救われたらしく、とても暖かったらしい。
毛深いながらも、泳ぎは得意らしく、なみのりが使える。同じく毛深いムーランドがなみのりを使える辺り、水辺でも動きやすい毛質なのだろう。
HGSSのサファリゾーンでもみずべのもりやしつげんに生息しているあたり、それなりに湿気対策はされているということか。
しかしSVのレッツゴーで水上移動する際は泳ぐのではなくフロートの上に乗って移動する。
色違いは茶色がピンク色に変わり、また違った可愛さを見せている。
体格
たびたびネタにされるのが、小動物を思わせる外見に反した大きさである。
身長は(尻尾込みで)1.8mと、意外にも序盤ノーマルポケモンの中ではダントツでデカい。ちなみに進化前のオタチも胴体だけでライチュウと同じ0.8mある。
ポケモンGOでネタにされたが、メガリザードンXの身長より0.1m大きい。
一方体重は32.5kgと軽め(10歳の子供の平均体重と同じくらい)。
後ろ足で直立した状態だと人間の腰くらいの高さ。一部ゲーム内図鑑の高さ比べやSVの連れ歩き、アニメなどを見ると分かりやすい。
2019年2月15日には、まさかの等身大ぬいぐるみの発売(受注生産)が発表された。サンプル写真で抱きしめているお姉さんの身長を優に超すその大きさから全国のトレーナーに衝撃を与え、当時のTwitterでは「オオタチ」がトレンド入りを果たしている。
このお姉さんの画像はオオタチの大きさを示す例としてたまにネット上で使われることもある。
なお、等身大とはいかずとも、上記ぬいぐるみの発表以前から大型のぬいぐるみを自作する猛者はいた。
2023年12月28日にX(旧Twitter)にて、『ポケモンコンシェルジュ』配信記念としてオオタチのハッシュタグを入力すると、ハッシュタグの後ろにオオタチの顔が表示されるようになった。
ゲームでの特徴
- 生息しているのはカントー地方の1番道路のみだったが、クリスタルでは43番道路にも出現するようになった。HGSSでの出現場所はリメイク前の金銀と同じだが、条件を満たせばサファリゾーンにも出現する。
- ポケモンSVでは、DLCゼロの秘宝から登場し、キタカミの里で出会うことができる。シナリオ上でも初めてメインキャラクターであるスグリの手持ちに起用されているが、中途加入したウッウ共々、途中で手持ちから外されてしまい、後半の藍の円盤時点では、もはやオオタチどころではなく手持ちのほぼ全てが前編とは入れ替わってしまう。
- とはいえ、番外編配信後には、唯一手持ちに残り続けた1体だけでなく、オオタチも含めた新旧すべての手持ちポケモンに対して「好き」「大事」「大切」「一番は決められない」と言っており、オオタチも他のポケモン共々しっかり愛されているようだ。恐らく、プレイヤーがよくやるのと同じようにボックスに預けただけだろう。
性能
種族値比較
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
オタチ | 35 | 46 | 34 | 35 | 45 | 20 | 215 |
オオタチ | 85 | 76 | 64 | 45 | 55 | 90 | 415 |
増減 | +50 | +30 | +30 | +10 | +10 | +70 | +200 |
- 著しく低かったHPと素早さが大きく上昇。進化が早いこともあって、シナリオ攻略の中盤までは活躍が見込める。それ以降は、豊富な習得技を活かして秘伝要員を兼ねると良いだろう。「おみとおし」個体なら、「どろぼう」を用いたアイテム収集にも役立てる。(「ほしがる」はなぜか第9世代で剝奪された)
- 対戦においては、「おみとおし」「トリック」「こだわりスカーフ」を組み合わせて、相手の行動を妨害するサポートが得意。不利と判断すれば「とんぼがえり」で退くこともできる。一応いかりのまえばからの3色パンチで殴ることもできなくはない。
- 一方、『SM』から「こうそくいどう」「とぐろをまく」を習得したことで、「バトンタッチ」を活かした積みバトン型が強化された(第8世代では同タイプのノコッチも同様のコンボが可能となった)。地味に入手しにくかった隠れ特性が、『金銀』(VC版)の登場によって、手軽に量産出来るようになったのも追い風。
- 『剣盾』では内定できず。『ダイパリメイク』では再登場したのだが、3色パンチ没収など技範囲が激減した。追加された技は「なきごえ」のみ。メガストーンやZクリスタルが消滅し、オンバーンなどライバルが不在となったので、一応動きやすくなっている。
- 第9世代では碧の仮面で内定。BDSPで没収されていた3色パンチが復活したことに加え、のしかかり、しねんのずつき、タネばくだん、じゃれつくなど優秀な物理技を数多く取得した。さらに、タマゴ技には強力な変化技である「おかたづけ」が追加。この時点で「おかたづけ」を覚えるポケモンはオオタチ系統とイッカネズミ系統だけであり、準専用技になっている。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
- サブロウ(無印266話)
- ヨーコ(AG53話)
漫画版
- ロケット団女性部隊(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンスタジアム金銀』
- 「オオタチのピョンピョンボール」というミニゲームがあり、降ってきたモンスターボールを自分のゴールに入れて制限時間内に最も得点が高かったものが勝利となる。
- スーパーは2点、ハイパーは3点、マスターは5点。得点が高いボール程見た目も大きい。
『ポケモンGO』
- 2017年2月17日にジョウト地方のポケモンが解禁された当初から入手可能になった。
- 原作通りステータスは高くないが、どういう訳か「はかいこうせん」を覚えていることがある。
- 色違いは2019年9月3日の「ウルトラボーナス」でオタチの色違いが解禁されたことで、こちらも進化させることで入手可能になった。
- 2020年9月に開催された「メガセプテンバー」の第三週では、全長の大きさから出現率アップ対象のポケモンの一体としてピックアップされた。
『ポケパークWii』
- ストーンゾーン入口に登場。「かくれんぼ」で見つければ友達になれる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- サブロウのオオタチ
その他
無印 | 250話 |
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AG | 11話 |
DP | 10話・14話・28話・141話 |
XY | 1話・9話・18話・21話・60話・105話・127話・136話・141話(神話) |
新無印 | 9話・33話 |
めざポケ | 1話・8話 |
劇場版 | 時を超えた遭遇・七夜の願い星(ジェットコースター)・蒼海の王子・ディアルガVSパルキアVSダークライ・氷空の花束・超克の時空へ・神速のゲノセクト_ミュウツー覚醒・破壊の繭とディアンシー・みんなの物語 |
短編 | ピチューとピカチュウ |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- 1話:セキエイ学園のモブ生徒の手持ちで登場し、ブラッシングされていた。
- 5話:オタチと共に「オタチごっこ」のイメージで登場。
- 8話:町のポケモンで登場。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 3章で育て屋の庭でオスメスの番がイチャイチャしていた。
- 9章ではロケット団女性部隊のポケモンで登場する。
余談
ネーミング考察
- 名前の由来は大きいオタチの略、または体型から尾+オタチではないかと思われる(中国語名でもそのまんま「大尾立」と表記)。モチーフはイタチで間違いないと思われるが、海外では解釈が分かれているようである。
- ドイツ語版は「Wiesenior」。Wiesel(イタチ)+Senior(老いた)なので、日本と同じような解釈である。
- 一方で英語名はフェレット(Ferret)に由来しており、顔の模様からフェレットを連想したのだろう。
- フランス語では「Fouinar」、これはFouine(ムナジロテン)に由来する。イタチの仲間が由来という事は共通している模様。
その他
- SVではグラフィックの向上によるモフモフ感の強化と愛くるしい動きから、解禁当初にX(旧Twitter)のトレンドにも上がることがあるほどの人気を得ている。
- 上記の理由もあってか、初めの数戦しかいないにもかかわらず、ファンからスグリの相棒ポケモンとして扱われることも多い。
- 海外では何故か2019年にカラクサタウンのBGMに合わせてオオタチがただひたすら歩くだけのネットミーム『furret walk』が大流行した。
関連イラスト
関連タグ
序盤ノーマル一覧
No. | 初期 | No. | 中間 | No. | 最終 |
---|---|---|---|---|---|
0019 | コラッタ(アローラコラッタ) | 0020 | ラッタ(アローララッタ) | - | - |
0161 | オタチ | 0162 | オオタチ | - | - |
0263 | ジグザグマ(ガラルジグザグマ) | 0264 | マッスグマ(ガラルマッスグマ) | 0862 | タチフサグマ |
0399 | ビッパ | 0400 | ビーダル | - | - |
0504 | ミネズミ | 0505 | ミルホッグ | - | - |
0506 | ヨーテリー | 0507 | ハーデリア | 0508 | ムーランド |
0659 | ホルビー | 0660 | ホルード | - | - |
0734 | ヤングース | 0735 | デカグース | - | - |
0819 | ホシガリス | 0820 | ヨクバリス | - | - |
0831 | ウールー | 0832 | バイウールー | - | - |
0915 | グルトン | 0916 | パフュートン(オス / メス) | - | - |
同ノーマル単タイプ
- コラッタ/ラッタ ニャース(キョダイマックスニャース)/ペルシアン ベロリンガ/ベロベルト ピンプク/ラッキー/ハピナス ガルーラ/メガガルーラ ケンタロス メタモン イーブイ/キョダイマックスイーブイ ポリゴン/ポリゴン2/ポリゴンZ ゴンベ/カビゴン(キョダイマックスカビゴン)
- エイパム/エテボース ノコッチ/ノココッチ(みつふしフォルム / ふたふしフォルム) ヒメグマ/リングマ オドシシ ドーブル ミルタンク
- ジグザグマ/マッスグマ ナマケロ/ヤルキモノ/ケッキング ゴニョニョ/ドゴーム/バクオング エネコ/エネコロロ パッチール ザングース ポワルン(ポワルンのすがた) カクレオン
- ビッパ ミミロル/ミミロップ ニャルマー/ブニャット レジギガス アルセウス
- ミネズミ/ミルホッグ ヨーテリー/ハーデリア/ムーランド タブンネ チラーミィ/チラチーノ バッフロン
- ホルビー トリミアン (やせいのすがた/ハートカット/スターカット/ダイヤカット/レディカット/マダムカット/ジェントルカット/クイーンカット/カブキカット/キングダムカット)
- ヤングース/デカグース タイプ:ヌル/シルヴァディ ネッコアラ
- ホシガリス/ヨクバリス ウールー/バイウールー
- グルトン/パフュートン(オス / メス) ワッカネズミ/イッカネズミ(3びきかぞく / 4ひきかぞく) テラパゴス(ノーマルフォルム/テラスタルフォルム/ステラフォルム)
関連ポケモン等
- イタチポケモン仲間
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