基礎データ
全国図鑑 | No.0124 |
---|---|
カントー図鑑 | No.124 |
ジョウト図鑑 | No.153 |
マウンテンカロス図鑑 | No.084 |
アローラ図鑑 | No.110 |
カンムリ雪原図鑑 | No.014 |
ローマ字表記 | Rougela |
ぶんるい | ひとがたポケモン |
タイプ | こおり / エスパー |
たかさ | 1.4m |
おもさ | 40.6kg |
せいべつ | 100%♀ |
特性 | どんかん/よちむ(第4世代から)/かんそうはだ(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひとがた |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ルージュラ | rouge(フランス語で口紅)+hura(ハワイ語で踊り) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Jynx | jinx(不運、ジンクス) |
ドイツ語 | Rossana | rosso(イタリア語で赤) |
フランス語 | Lippoutou | lip(英語で唇)+poutou(キス) |
韓国語 | 루주라 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字・繁体字) | 迷唇姐 | 迷(惑わす)+唇+姐(若い女性に対する呼称) |
中国語(香港) | 紅唇娃 | 紅唇(紅を塗った唇)+娃(子供) |
ヒンズー語 | जिंक्स | 英語名の音写 |
ロシア語 | Джинкс | 英語名の音写 |
タイ語 | รูจูลา | 日本語名の音写 |
進化
ムチュール → ルージュラ(Lv30)
概要
『ポケットモンスター 赤・緑』(第1世代)から初登場したポケモン。
外見
人間の女性のような外見をしたポケモンで、見た目の通り♀しか存在しない。眩い金髪と紫色の肌、そして分厚い唇が特徴的。
胴体は赤いドレスのような部位で覆われており、両サイドからはそれに包まれるような形で突起が伸びている。…のだが、この突起、公式・非公式問わず非常に見落とされやすい。
数の多いポケモンカードで突起のないイラストが散見されるほか、初の3D出演であろうポケモンスタジアムでもやはり突起はなく、これに限らず時折作画ミスが起こるアニポケなぞは最早言うまでもない。というか、初期の公式絵二種の片割れからして明らかに裾の後ろとして描いてしまっているため見落としも無理からぬことである。
『XY』以降は3Dモデルにおいて明確に描写されるようになったため、イラストの資料にするならばそちらをおすすめする。
当初は顏や皮膚にあたる部分の色は完全に影(ベタの黒色)であったが、デザインが黒人女性をネタにしたものではないかと海外で物議を醸したため、それに配慮する形で海外版では顔や皮膚の色が紫色に変更されており、それを取り入れる形で日本版も紫色の体色に統一された。実際はゲームフリークにそのような意図はない。
黒人差別的云々以外にも、女性性を露骨に意識したデザインに対してジェンダー的な観点から批判を受けることも度々ある。
しかも驚くなかれ、この見た目で足跡が存在しない。足にあたる器官がないということになる。「ひとがたポケモン」なのに。ドレスのように見える部分の中は空洞なのだろうか?上記設定のあやふやさといい何か深い闇を感じさせるポケモンである。
掌以外の腕全体が赤かったり、顔が細めに描かれていたりとデザイン変更前の時点でもデザインが一定していなかったりする。
名前の由来は「ルージュ(口紅)」からとみられる。
生態
ひとがたポケモンの分類通り、人間の言語に似た鳴き声が特徴。しかし、何を言っているのかが理解できない為、未だに研究段階にあるという。鳴き声には何種類かパターンがあり、それぞれ意味が決まっている事がわかっている。この鳴き声を利用して音楽を作る猛者もいる。
なお、ルージュラ自身としては言葉よりも踊りで気持ちを表現する種族らしく、ついついつられて踊ってしまう不思議なダンスを踊る。特にハワイモチーフのアローラに生息するルージュラは踊りのキレが特に素晴らしいとのこと。オドリドリと感性が近いのだろうか。ここだけ聞くとリージョンフォームが出てもおかしくなさそうな生態なのだが、結局登場しなかった。
外見もさることながら鳴き声も極めて特徴的で、SVまでは全ポケモン中最も長い鳴き声を持っていた(2;24)。ゲームにおけるポケモンの鳴き声は世代を経るに従って長くなる傾向があり、実際次点としてゼクロム、ギギギアル、ボルトロス(れいじゅう)、ダイケンキ……と新世代のポケモンが続いていたがSVでついにハルクジラにその座を奪われた。
一方でガラルのルージュラは鳴き声が繊細で美しいと専らの評判である。
しかし、初代プレイヤーからは「まさこ」と呼ばれ、恐れ敬われた(?)存在なだけあり、ガラル地方のある地域でも「氷の女王」と呼ばれて人々からは恐れられていたという(伝承の元ネタはカリアッハベーラというスコットランドに伝わる冬の女神であろう)。
その分厚い唇から、キッス技を撃ってくるイメージも強い。
なお、こおりタイプ持ちにしては氷に関連する記述が図鑑では全く語られていない。アニポケ準拠のポケモン図鑑でも生息地が『まち』となっている。アローラ図鑑を見る限りでは、こおりタイプの中でも暑い地域でもある程度は平気な方である様子。ただし少なくともゲーム内で街中に出現したことは1度もない。しかし、寒冷地や涼しい洞窟に出現するなどこおりタイプ要素は意外と古くから大事にされている。
ゲーム上の特徴
- 『赤・緑』では野生個体がおらず、ハナダシティにてニョロゾとの通信交換でしか手に入らないという貴重なポケモンだった。NNは「まさこ」(FRLGでは「コリンダ」)。今でもルージュラをまさこと呼んで畏怖するトレーナーが多いのはこれが理由である。それ以降のソフトでは野生で出現するようになったが、後述する理由から『赤・緑』の個体が珍重された。
- 四天王のカンナの手持ちであり、「まさこ」を未入手だと複合タイプがエスパーと判らず手を焼いたトレーナーたちも少なからずいる。
- 『金・銀』ではエレブーにブーバーと共に進化前を手に入れたが、『ダイヤモンド・パール』で2匹のように後付け進化をもらうことはできなかった。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 65 | 50 | 35 | ※ | 95 | 95 | 340 |
第2世代から | 65 | 50 | 35 | 115 | 95 | 95 | 455 |
※第2世代以前の「とくこう」と「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた。
- ステータスでは「とくこう」はかなり高く「とくぼう」と「すばやさ」もそこそこだが、「ぼうぎょ」が非常に低い。「ふいうち」には滅法弱いので注意したい。また「こおり・エスパー」の相性補完があまりよくないせいで弱点が多く耐性も少ない。総じてかなり脆いポケモンと言える。
- 習得技は「ほろびのうた」「ねこだまし」「うそなき」「わるだくみ」などの特徴的なラインナップが揃う。ついでに「したでなめる」「ドレインキッス」「ゆうわく」「しぼりとる」なんて技も覚える。実に魔性。ただし、踊りが得意という割に踊る技は1つも覚えない。
- 専用技に「あくまのキッス」がある。相手を「ねむり」状態にする技の中では「ねむりごな」と同等の命中率を誇る有用な技で、現在に至るまで彼女だけの専用技である。ところがこの技、進化前のムチュールは覚えない上に自身はレベル1桁で覚える。にもかかわらずムチュールからの進化レベルは30。従って、技思い出しという概念がなかった第2世代ではムチュールを進化させたり、高レベルで捕まえた野生個体は二度とあくまのキッスを覚えられないという重大な問題があった(「まさこ」が珍重された理由がこれ)。
- ちなみにムチュール時代に覚えられた「てんしのキッス」は覚えなくなる。何やら意図的なものを感じる。ちなみに「あく」とつくが決してあくタイプの技ではない。あくタイプがシステムに無かった第1世代はまだしも、第2世代以降も……
第1世代
- 低い「ぼうぎょ」ながらこおりタイプでもエスパータイプでもトップメタという破格の待遇で対戦では大活躍を果たしていた。それこそタイプだけ見れば全ポケモン中1番の優遇タイプといっても過言ではなかった。「ふぶき」「サイコキネシス」「あくまのキッス」の3本柱が彼女の強さを支えていた。当時ルージュラの上を取られずに済むポケモンを採用しているかどうかは対戦の勝敗に直結するほどの重要事項であった。
- 弱点タイプも当時は3つでやや少なめな上に軒並み不遇でまず弱点を突かれなかったのも追い風だった。(そもそも現在の弱点6つは金銀以降)
- 98カップ地区予選のベスト8進出実績では、99カップ出場が許された(つまり2軍相当とされる)ニドキングに劣っていた。参考ケンタロスが重い事も然ることながら、当時の仕様上物理耐久が個体値と努力値に大きく依存していたのも大きい。当時厳選はおろか、努力値振りすら大会プレイヤーにおいても徹底されていなかったため、ルージュラの強さを引き出せないプレイヤーは今よりずっと多かった。
- とはいえルージュラは上位陣にとっては対策必須で、当時としてはルージュラミラーマッチのために「はかいこうせん」が採用されていたぐらいである。レベル差と個体値差・努力値差を付ければ(つまり一方が個体値妥協・育成不完全という前提)「はかいこうせん」急所で1発で落とすことも有り得たため、相手が弱いという前提なら誇張でも何でもなく「はかいこうせん」型は通用した。
第2世代
- 弱点タイプ強化、「ふぶき」の弱体化、新タイプのあくタイプ及びはがねタイプからはどちらにも弱点を突かれる、一致技のダメージを半減、あるいは無効化されるというありとあらゆる方面からの弱体化を受け、第一線から姿を消してしまった。一応とくこうは115と上昇しはした(ちなみにこおりタイプでとくこうが上がったのはこいつだけ)のだが。
第4世代
フラットルールの導入と「すなおこし」周辺の仕様変更からバンギラスがトップメタに君臨。特に「おいうち」型の場合は、後出しのバンギラスの「すなおこし」で「きあいのタスキ」を破れた場合、後は「おいうち」で死を待つばかりであった。そういう意味でこの時期は非常にルージュラにとって厳しかった。
第5世代以降
- 以降はこれといった強化も追加要素も貰えぬまま現在に至っている。こおりの火力もエスパーの火力も他のポケモンに見劣りするようになってしまっているが、命中75の催眠技「あくまのキッス」を素早さ95で撃てる点だけは侮れないものがあり、これがルージュラの戦術の基本と言えよう。
第8世代
- もっとも両名ともランキング入りするほどの強さではない上、ルージュラの強みは前述のように技範囲などではなく高めの素早さから催眠技を撃ちまくれることにあるため、あまり気にしなくてもよさそうではある。
- 一方、『鎧の孤島』で追加され流行した起点作り型ラグラージへのピンポイントなメタとして起用された例も見られた。あちらの技構成がステルスロック・あくび・じしん・ねっとうなどの水技の構成が主流なため、特性かんそうはだとふうせんを持たせたルージュラで完封でき、上からくろいまなざしやあくまのキッスを使えばTODも狙えるという恐ろしい型が一部で開発された。
使用トレーナー
ゲーム版
- ナツメ:ジムリーダー(カントー)
- カンナ:四天王(カントー)
- キクコ:四天王(カントー)※1
- ヤナギ:ジムリーダー(ジョウト)
- イツキ:四天王(ジョウト)
- スズナ:ジムリーダー(シンオウ)
- ナオキ:ルージュラマスター
※1:ポケモンスタジアム2
アニメ版
- サンタクロース(無印番外編)
- カンナ(無印99話)
- 氷の洞窟のジョーイ(無印250話)
- エリコ(AG115話)
漫画版
- カンナ(ポケスペ)
- ロケット団中隊長ケン(ポケスペ)
コラボ
『ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs』
番外作品
『ポケモンGO』
- 初代実装組の中ではレア枠にあたる。だがブーバー・エレブー同様巣は存在するので、そこに赴いて捕まえることになる。現在はタマゴからムチュールが孵化するようになっており、このほか定期的なイベントやレイドボス抜擢などで入手機会が増えている。
- 全体的に種類が少なめなこおりタイプの1匹であるが、特に攻撃種族値はこおりタイプのポケモンの中では上位クラスであり、総合CP値も2500台とまずまずの高さであるため、アタッカーとしては割と優秀。技を厳選すれば通常技とゲージ技の両方をこおり技で揃えることも可能であるため、ドラゴンキラーとして使える可能性を秘めたポケモン。実際に、ルージュラのみで編成されたPT×2人でレイドボスのレックウザを撃破したという報告があることからもその性能の高さを窺い知ることができるだろう。
- また、エスパー複合であるため、ルギアとも割と相性は良い。
- ただしHPが低いせいで、弱点のはがねのつばさを通常技に持つカイリューやほのおのキバを持つボーマンダを相手にするとかなりつらい。これらを相手にする場合は無理をせずにみず複合のこおりポケモンを使用した方が無難である。
- 現在はマンムー、グレイシア、マニューラといったより攻撃力の高いアタッカーが台頭してきたこともあり、かつてと比べて実戦で見かける機会は少なくなっている。とはいえ、これら3者は進化に特殊な手順を踏む必要があり、やや入手難易度が高めなので、手に入れるまでの繋ぎと考えればまだまだ活躍の機会はあるだろう。
『ポケモンスタジアム』
- 数々の記憶に残るモーションの中でもバナナの皮の如く髪の毛だけを残して消え去るというひんし時のモーションが特に印象的。こおりタイプなだけに体が溶けたという事か…?
- 『ポケモンスタジアム金銀』のミニゲーム「ゴルバットのどうくつたんけん」のハートは、実はルージュラの投げキッスである。
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 『時・闇の探検隊空の探検隊』シリーズでは♀による回避補正と特性「よちむ」による回避補正が重なり鬼の回避性能を誇り、何と必中技ですら回避してしまう。攻撃面も「こなゆき」「ふぶき」の部屋技に加えレベルが高い個体は「ほろびのうた」までやってのける。
- トラウマメーカーの1匹と言えるポケモンであるがその分味方としても頼もしく、かしこさを高めれば最初からマップの全体像を把握出来る、罠に強い等探索メンバーとして重宝する。技も有用性の高いものが揃っており、レベル1ダンジョンではムチュールには適性で劣るものの高い突破力を持ち、通常ダンジョンでも大活躍が見込める。
- 『救助隊DX』では通常ダンジョン「北風の大地」にて遂に「ほろびのうた」を引っ提げて帰ってきた。だが「よちむ」が全く使えない効果になってしまっており、以前ほどの強さはない。
『ポケモンマスターズ』
- 報酬で貰えるタマゴからムチュールが孵化する事があり、主人公のバディにする事が可能。そしてルージュラに進化させる事が可能。
『ポケモンレンジャー』
- 当たると混乱するキッスをばら撒いてくるルージュラが登場している。ちなみにこのキッス、キャプチャ中はダメージを食らってしまうという仕様。
『ポケモンスナップシリーズ』
- 初代ではどうくつコースに出現。笛を鳴らすと踊り始め、タマゴが割れて中からフリーザーが登場する。
- 続編であるNewポケモンスナップでは雪原に出現。やはりここでも踊り好きな他、サイコパワーを使い氷漬けになったアマルルガを蘇らせる光景も見られる。なお、条件を満たせば投げキッスも行う。眠らないのでご安心を。前作に続き伝説のポケモンを撮影するために重要な役割も担っており、水上を泳ぐクレベースに乗っているルージュラにある行動をとると…?
『ポケットに冒険をつめこんで』
西野七瀬主演のこのドラマに登場するまさこは上述のルージュラのまさこがモチーフ。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 番外編「ルージュラのクリスマス」
- サンタクロースの手持ちであり、複数体が助手として働いているが、その内の1体が流氷に乗って遭難してしまった。
- 途方に暮れていた所を野生個体と勘違いされてサトシに襲われたが、その後テレパシーで事情を説明し、故郷の島へ帰す手伝いをしてくれる事に。(もっとも、元より無謀な行動だったため、迎えに来たラプラスの力を借りる事となったが。)
- 実は、この個体はかつてクリスマスの夜にムサシの家に侵入して壊れた人形を持ち去ったという因縁があった。しかし、その実態は壊れた人形を修復するために預かっただけであり、修復した人形を届けようとしたが、ムサシは引っ越したためにそのまま返せずにいたのだった。
- この過去に対する逆恨みも込めてサンタクロースを拉致してプレゼントの独占を目論むムサシに人形は無事返却されるが、そのままプレゼントを持って逃げようとしたため、サイコウェーブによる一斉攻撃でプレゼントを回収し、メカギャラドスも破壊した。
- なお、この回は予定通り放映されれば1997年の12月23日に放映されることになっていたが、ポケモンショックが発生した次の回がであった為、同回が放映されるまで数ヶ月待たされることになった。お蔵入りしてしまったり出禁扱いになるよりは幾分かマシ…ともいえるが、上記の理由につき海外では本エピソードも欠番(この時期はまだ肌が黒い仕様だった)なあたりやはり不憫である。
- 無印92話
- ポケモンショーボートにてダンスを披露。まだ時期的に足跡の設定が定まってなかった故か、しっかり足が描かれた。
- 無印99話
- カンナの手持ちで登場。
- 無印250話
- ジョーイさん(オレンジ諸島編に登場したセイリングジョーイとは血縁関係にある)の手持ちという扱いで登場。ラッキーの代わりに手伝っており、ロケット団のせいで熱を出したタケシの看病をした。
- ロケット団の暖房器具のせいで氷の洞窟の温度が上がった事でセンターの氷ポケモン達が暑さで元気を無くし、自身も倒れてしまうが、サトシ達が駆けつけてロケット団の暖房器具を壊した事で元気を取り戻し、「ふぶき」でロケット団を撃退した。
- しかし、この話も「ルージュラのクリスマス」と同じ理由で海外では欠番。
- エリコのルージュラ
- AG115話と116話に登場。キナギのポケモンコーディネーターたるエリコのポケモン。
- コンテスト・キナギ大会の第1次審査を「ふぶき」と「サイコキネシス」を巧みに操り突破。決勝ではハルカのエネコと対戦し、エネコのねこのてとハルカの作戦の前に敗れ去った。
- なお、ロケット団のニャースに一目ぼれしたのかニャースにアプローチしていた
- AG168話
- 劇場版『ミュウと波導の勇者ルカリオ』
- アバンで登場。
- 金銀編ED「タケシのパラダイス」
- ラストで登場。タケシを抱きしめてキスを迫っていた(ちなみにカラーリングは旧仕様)。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- カンナのルージュラ
- 「れいとうビーム」で氷人形を作り、カンナがその人形の身体の部位に口紅で印をするとモデルの同じ部分に氷の枷をつけることができ、この氷の枷は動きを制限し、やがては全身を凍りつかせる。また氷人形が壊れると、モデルの身体も同じように破壊されてしまうという恐ろしい技を持っている。
- 本来はポケモンが受ける技なので、人間がこの技を受けると後遺症でその部分に痺れを感じるようになる。作中でレッドとナツメとサキが影響を受けており、後にレッドとナツメはシロガネ山の秘湯で完治した。なおナツメと共に枷を付けられたブルーに関しては、その腕の部分が変身したメタちゃんであった為に無傷だったうえ、腕が千切れたと見せかけてカンナとルージュラを拘束して勝利している。
- また発する冷気には、発信機のように纏わせた人物の存在をコンパクトの鏡に映し出す力もある。
- ロケット団中隊長ケンの手持ちとしても登場し、タマムシシティで登場した団員と共にレッド・ブルー、そしてミュウを襲撃する。
『穴久保版ポケットモンスター』
『4コマ漫画劇場』
- 山下たかひろ版の4コマ漫画では、ポケモン一美人(と思い込んでいる)のルージュラとしてレギュラー入りを果たしている。一人称は「あだじ」。やはりというかここでもキスを迫ってくるキャラクター扱いをされている。目が原作と比べて大きく描かれているが、『ポケモン4コマ学園』では原作寄りのデザインになっている。
『ポケモンカードになったワケ』
3巻収録「たそがれのルージュラ」の主演。
ふたごじまに住むポケモンで、口数が多くフリーザーとはいつも口喧嘩が絶えない。
しかし、ある時から夕焼けの浜辺に佇み、元気無くため息をつく姿が見られるようになる。
フリーザーはそれくらいが丁度いいんじゃないかと悪態をつくが、他の仲間達はルージュラを見過ごせず、彼女の悩みが何かを探ろうとする。
(空を飛べるフリーザーはともかく)自分だけが泳げない事が悩みではないか?
砂浜が暑いのが辛いのではないか?
と考え、密かに手助けしようとするが、当の本人は激流をものともせずに泳ぎ、暑さを意に介さぬかのように砂浜走っている。
1匹だけ傍観していた事を咎められたフリーザーは氷の花を作り、それを渡して元気づけようとするが、ルージュラは悲しそうに溢す。
こんなに運動してるのにどうしても体重が落ちないという悩みを。
それを聞いたフリーザーはあまりのくだらなさに笑いだし、その声でフリーザーの存在に気づいたルージュラは怒り心頭。2匹の口喧嘩を見ていつもの賑やかさが戻ったと仲間達は喜ぶのであった。
元となったカードは拡張シート赤のもので、3巻のおまけカードにもなっている。このカードは☆neoの仕様だったため、元カードとデザインが変わっている。
1巻のマンキー、2巻のコダックと並び、著者の姫野かげまる先生のお気に入りのポケモンとの事。
余談
エレブーとブーバーとの関係
- 初期は赤版のエレブー、緑版のブーバーと同系統の扱いだった説がある。「何を根拠に」と思うかもしれないが、まずこの3匹は図鑑番号が連続している(ルージュラが124、エレブーが125、ブーバーが126)。加えて、当時はフリーザー・サンダー・ファイヤーの三鳥が存在感を放っており、こおり・でんき・ほのおの組み合わせには何が意図があるのではないかと考えられたのだ。
- その説を裏付けるかのように、エレブーは赤版のみ、ブーバーは緑版のみ、そしてルージュラは青版のみに野生出現。さらには第2世代では他2匹共々進化前が追加された。
- だがこれには異論もある。具体的には「こおりタイプなのはいいが、エスパー複合なのがエレブーやブーバーと違う」「種族値に他の2匹に見られる類似性がない」「青版の構想は制作したゲームフリークにはなく外部から提案されたことが関係者の話で分かっている」など。
- その後、第4世代においてはエレブーとブーバーのみ最終進化形を与えられ、ルージュラは置いてけぼりを食う形となった。赤・緑開発時のルージュラの扱いについては不明な点も多いが、「少なくとも第4世代以降は」エレブーたちと同じ扱いは受けていないことがわかる。
実は
- 今となっては信じられないがこのルージュラ、初代の対戦環境ではあのミュウツーを止められる唯一のポケモンであった。
- 理由として第一に当時ミュウツーがルージュラに決定打を与えるには物理技かほのおタイプ技の「かえんほうしゃ」「だいもんじ」しか手がなかったこと、第二に当時炎が弱点のポケモンが軒並み不遇だったことが挙げられる。
- 当時ミュウツーの技構成はサイコキネシス、ふぶき、10まんボルト、ドわすれ若しくはじこさいせいが鉄板であった。炎に弱いむしタイプは不遇の時代、くさタイプははっぱカッターの使えるフシギバナとウツボットとエスパー複合のナッシー位しか環境にいなかった。
- 上記の三体も氷技のふぶきとサイコキネシスで捻じ伏せられるため、態々炎技を起用する意味がなかったのだ。同じこおりタイプも大半がでんきタイプが弱点だったため、10まんボルトで捻じ伏せられる。従って当時ミュウツーを止められたのはこのルージュラだけである。
元ネタは一体何なのか?
- とりあえず人型のポケモンだという事はわかるが、元ネタについては一切が謎に包まれている。
- ガングロギャルという説もあるが、彼女たちのファッションが流行し始めたのは90年代の半ばから後期頃とされる(※諸説あります)。つまり、ポケモンの開発時期とはズレがある(ポケモンは1990年代初頭から開発されており、96年にリリースされた)。
しかしながらその風貌から擬人化されるときはガングロギャルとして描かれる事も少なくない。
なお、アニメ無印時期発売の塗り絵のテキストでは「魔女のような外見」との文章も存在したが、魔女とは言い難い外見である。
- 外見や設定のモデルではないか?と考察される対象には他に以下のものがある。
Pixivでは
- 人によっては醜いと呼ばれるデザインから、よく美化の対象にされている。特にポケ擬などの擬人化作品でこの傾向が見られるが、中には(やはりと言うべきか)ネタに走ったイラストもちらほら見られる。
- いつもの事だが、やりすぎな扱い・ヘイトに対して不快な気持ちを抱く人も沢山いるので、気を付けて戴きたい。
- 先の通りエレブーとブーバーと同系統の扱いだった時期があることから、いつの日かエレキブルやブーバーンのように進化を経て超美人ポケモンになるだろうか?
関連イラスト
関連タグ
0123.ストライク→0124.ルージュラ→0125.エレブー
同複合タイプ
関連ポケモン等
- ♀️しかいないポケモン仲間
- その他