「決まっている……!『生きる為』だ────!」
プロフィール
- ※1 現時点で女主人公について公式に示された設定はない。
- ※2 ゲーム本編では主人公のボイスはない。CVはドラマCD及びアニメ版(ぐだ子の方は現状『Fate/Grand Carnival』でのみ担当)のもの。
- ※3 リヨ氏の描く公式マンガ『マンガで分かる!Fate/Grand Order』では、男女両方とも金田朋子女史が担当している。
- ※4 キャメロット→バビロニア→ソロモンの順に記載。
概要
『Fate/Grand Order』における主人公のデフォルトネーム。テレビアニメ化が決定した際、奈須きのこ氏によって命名。後日更新された竹箒日記にて「男女両方に違和感のない名前を」というコンセプトで命名されたことが明かされた。
藤丸は男性に、立香は女性に似合う姓名だと言われる。同じTYPE-MOONの登場人物、周瀬律架とは漢字は違うが、名前の読み方が同じ。
後の各コミカライズ作品及び小説版でも男女問わず主人公の名前として採用されている。ファンからの愛称は「ぐだ男」と「ぐだ子」、あわせて「ぐだーず」と呼ばれている。
カルデアにただ一人残された「人類最後のマスター」として、人類史の崩壊を回避すべく、数多のサーヴァントと共に前人未到の聖杯探索へと身を投じる。
数多の時空に赴くストーリーの性質上、様々な時代や場所で冒険をしており、コラボ等では他の世界線の情報を断片的にではあるが知らされたり、平安時代、冥界、神代、邪馬台国、別世界線、虚数空間、幻の大陸、理想郷、そして極めつけにアヴァロン、恐竜時代、遠未来とあり得ないレベルの大冒険を繰り広げている。
人物像
年齢は明かされていないが、物語開始(第一部)当初~第七特異点までは未成年なのは確実。
二部については、鬼一法眼絆4ボイスでの酒を断る理由がオリュンポスクリア前後で未成年→西暦がどうなっているか(≒成人しているのかどうか)わからない、と変化することから、この時点で本来ならば成人に近いらしいことが察せられる。
一方でトラオムクリアが条件のコンスタンティノスの幕間では未成年と扱われており、水着伊吹バレンタインでの人理が正常に戻るまで年齢を数えないようにしている(大意)という指摘からも、彼/彼女の年齢認識は"暫定未成年"となっている模様。
武内崇氏曰く、ビジュアルモチーフは衛宮士郎と遠坂凛の性別交換。その為二次創作では見た目がそっくりなので親子または兄弟姉妹設定にされがちのようだが、公式ではあくまでビジュアルの話であり血縁的には何の関係もない。その証拠に両者を依代としている疑似サーヴァント組(彼含む)や関係者からは、容姿についての言及は何も無い。
セリフは少なく、各所の選択肢でその時々の心情が一部窺える程度だが、相手を選ばずハッキリとものを言う性格をしている。
炎の中でマシュの手を最後まで握る、一般的には危険視されるような反英雄にも信頼を置く、自分を襲った敵にすら食糧を分けるなど、根っからのお人好しであり、それが相手にとっても自分にとっても最善だと信じれば、積極的に体を張ることもある。
あるイベントでは、"好きな人とパン屋を開業する"といういたって普通で純朴な将来の夢を恥ずかしながら暴露した(もう一つは使命に近いのでノーカン)。
恐怖の前には人並みに怯えたり足がすくんだりもするが、決して希望を捨てないポジティブな精神の持ち主。基本的にネガティブな事は引きずらず、細かい事もあまり気にしないが、若干能天気ぎみなのは否めない。
相手が爆弾だったとしても、毎日爆発したとは限らないのでは?という、まぁ大丈夫だろう程度の楽天的な危機意識で行動する向こう見ずなところはあるが、自分を犠牲にしてでも他人を助けたいという英雄願望は無い。
再三シナリオで"彼/彼女は平凡な一般人である"と言われているとおり、"絶対に助からない"と判断すれば割とあっさり諦める弱さも持つ。しかし、少しでも希望があるのならそれに縋ろうとし、最後まで生き抜くため、そして大切な後輩を守るためなら多少の無茶は通す。
周囲に助けられてこそ前に進める主人公であり、正に一般人だからこその強さの持ち主である。
良い意味でフラットな人柄で、善人にも悪党にも人外にすらも平等に接し、サーヴァントの過去や思想、人生の方向性を決して否定したりはしない。パスを繋ぐことで彼/彼女の人格に影響され、本来は悪人であってもカルデアに召喚されてからは、かなり丸くなっているサーヴァントも少なくない。
サーヴァントより前に出ては結果的に足を引っ張るようなこともなく、大きな戦いに力を貸してくれる仲間として彼らに感謝しつつ、決して目を背けたり投げ出したりせずに同じ戦場に立ち続けるのが、マスターとしての在り方であり、戦い方である。
蒼崎青子曰く、"どんな欲望にも流されづらい、軽くて重い芯"こそ召喚術に最も必要な天性らしく、「どこにでもいそうな、でもただひとりの誰か」と評された。
織田信長からは英霊たらしのお墨付きを頂戴しているが、個人である以上相性の程度はあり、過去作や他作出身の英霊とは流石に原作主従程の相棒になる事はなく、逆にマシュのように彼/彼女以外なら至れなかったであろう関係性も存在する。
コミュニケーション能力は高めで、いかなるシリアスまたはトンチキな状況にも割とすぐ順応できる高い対応力も持つ。選択肢での発言からすると、普段は穏和でノリのいい楽天家で通っており、シナリオによってはオタク趣味的な側面も垣間見える(この辺りはプレイヤー側のノリを反映させたものと思われる)。特にロボット物には男女問わず強い関心を示しており、巨大ロボット等が登場すると明らかにテンションがおかしくなる。
なお「ハロウィン」に関する事柄となると、記憶が曖昧になったり言動がおかしくなったりするらしい。
能力
元々はカルデアに集められた48人のマスター候補のひとりであり、レフが調べた"才能ある一般人枠の10人"として呼ばれたものの、魔術回路を起動したことさえない完全なド素人だった。実は魔術師の家系だったり、出生や才能が特殊だったり……などという事もなく、偶然魔術回路を持っていただけの素人である。
配属前の訓練は数時間しか受けておらず、一般家庭出身のため、魔術師としての基礎知識も皆無。歴史や英雄にまつわる知識もほとんど一般教養レベルで、マシュやダ・ヴィンチに度々レクチャーを受けている(尤も、ここら辺はプレイヤーの選択肢にもよるが)。
特に魔術に関しては多くのキャスターに師事しているもののなかなか上達せず、魔術師ならほぼ基礎中の基礎とまで言われる「強化」の魔術さえ行えない。ゲーム中でスキルとして使用する各種魔術は、魔術礼装の機能によるものである。
エルメロイⅡ世からも"才能がない"と評価を下されているが、型月作品の魔術師は世代単位で年月を重ねて力を増していく傾向があるので、彼/彼女が例外というわけではない。
夢を介した転移
就寝中、結構な頻度で夢を介して、コフィン無し・存在証明無しの状態でレイシフトのように意識だけが別世界に飛ばされる事がある。
序章アニメDVD/Blu-rayの特典ブックレットに掲載されているインタビューでは、奈須きのこ氏から「レイシフト適性があることを除けば」一般人だが、「適合者発見確率ほぼゼロと言われた日本で奇跡的に見つかった驚異の『レイシフト適性100%』」という設定も明かされている。夢転移の頻度の高さは、それがカルデアという特殊環境に来て覚醒したためなのかもしれない。
時系列と共に周囲の対応も小慣れてきたが、カルデアのバックアップ無しに危険地帯に赴く事もあるため、危険な状態である事には変わらない。
サーヴァントの召喚・使役
カルデア式召喚システム・フェイトを介し、契約した多くのサーヴァントを使役できるほか、逸れサーヴァントとも契約できる。
ただし、現界に必要な魔力はカルデアの電力で賄われており、カルデアからサーヴァントへの魔力を供給する橋渡しがマスターとしての主な役割となる(魔術師として未熟な彼/彼女がこの経路を安定させるためにはサーヴァントに近接している必要があり、必然的に前線から遠くは離れられないという制約もある)。
本契約しているサーヴァントはマシュのみだが、令呪は他のサーヴァントにも有効に作用する。このカルデア式令呪は冬木の聖杯戦争における令呪ほどの強制力を持たない代わりに拠点での補充が可能。令呪の形は性別で若干異なるものの、性能に差異はない。
作中では通常のサーヴァントへの使用の他にマシュのとある新装備の弾丸としても使われ、ある章では本来赤い令呪が青く輝き主人公も普段より調子が良いという前例のない進化を見せている。
特異点や異聞帯では、カルデアに待機しているサーヴァントを一時的に呼び出して戦ってもらう。一時的にではあるが、サーヴァントを複数騎同時に運用できるため、数的な意味でも頼もしく、英霊それぞれの特色を活かした幅広い戦術の組み立てが可能なのが強み(メタな言い方をすればゲームシステム上、ガチャ等で入手したがストーリー上は同行していない、あるいは本来ならばまだストーリー上は縁を結んでいない筈のサーヴァント達であろうとバトルでも問題無く使用できることに対する言い訳となるシステム)。
ただし、この能力については本編でも言及している一方、シナリオ的にややこしくなるためか、呼び出せるサーヴァントが本編シナリオに介入することはなく、あくまで戦う手段として紹介されているのみである(2部6.5章のトラオムではシャドウサーヴァントを召喚するとされているらしい)。RPGで例えるなら召喚士の役回りといったところである。
戦闘では一戦闘に最大5騎(サポートを入れて6騎)を召喚するが、魔力切れや負傷している際には身体の負担から多く召喚出来ず(シナリオの展開を反映してか)1騎や2騎しか召喚出来ない場合もあり、重傷の際に無理やり召喚した際には不完全召喚となった事もあった(ゲーム中ではマスタースキルも使用不可に加えての強制スタン)。
とはいえ、一個人がこれほど多くの英霊と縁を結んだのは他に前例がなく、その経験から現状では「作中(世界)で一番サーヴァントを知っているマスター」と称され、魔術師としては下の下だが"英霊のマスター"としては古今無双と言われるほど。
本人も話が進むにつれ、様々な会話や経験則、勉強などで英霊に対する知見は上がっており、既出者と関係があるサーヴァントの真名を即座に看破するという、普通の聖杯戦争でやられたらたまったもんじゃない事を度々やらかし、驚愕されたり警戒されたりしている。
毒物への強力な耐性
あらゆる毒から身を守る力。
これは元から備わっていた力ではなく、専属サーヴァントであるマシュのスキルが作用していると分析されていたが、そのマシュがサーヴァントとして機能不全を起こした状況でも問題なく作用していたり、毒だけでなく毒とは全くメカニズムの異なる病気に対しても発動したりと謎が多い。
セミラミスの検証によると、完全に無力化するのではなく、体に無害なレベルまで劣化させるものらしい(その過程でテトロドトキシンやテングダケの味を痺れる程度に味わうハメになった)。
地味にありがたい力ではあるが、純粋な毒性にしか通じないようで、呪いや精神干渉への耐性は皆無。
2部3章『人智統合真国シン』では、呪いの性質も持つ特殊な毒を受けてしまった事で、中毒症状を緩和しても生命そのものは少しずつ蝕まれていく状況に陥り、敵の思惑通りの量を摂取していたら本当に危なかったと診断されている。
ちなみに漫画版『深海電脳楽土 SE.RA.PH』では、鼻孔に直接毒を塗られたかのような匂いがする(トリスタン談)麻婆ラーメンをちょっと辛いで済ませている描写があり、肉体が毒だと認識したものに対して自動で発動している可能性が考えられる。(無論、SE.RA.PH漫画版での藤丸が単純に辛いものが平気なだけの可能性もあるが。)
また、漫画『藤丸立香はわからない』第76話では毒耐性を利用して毒キノコかもしれないヤバイ色のキノコを卑弥呼&壱与と一緒に食べていた。(ちなみに卑弥呼と壱与も『天然の肉体A』、『天然の肢体B』で毒を無効にできる)
身体能力
カルデアでは、手が空いている時は自主的に筋トレ等の訓練に励んでいるほか、多数のサーヴァントに体術や武器術の稽古をつけてもらっている。
スペック自体はどこまでいっても常人の域を出ないが、度重なる修羅場を潜り抜けるうちに基礎体力は順当に向上しており、五点着地や縄抜けなど、危機を掻いくぐるための技術も習得している。
身体強化こそ単独では使えないが、反応速度は鍛えられているようで、魔力切れで弱体化していたとはいえサーヴァントの攻撃を回避する場面もあった。
勇者王や謎の人物を見る限り、真の意味で人類最後の人間には運命力が集約し凄まじく基礎能力が上昇する様だが、彼/彼女にはそのような描写は見られない。
これは恐らくマシュやゴルドルフなどのカルデアスタッフに、ある意味もう一人のマスターと云える彼がまだ生きているからだろう。
資格
『サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!』で実装されたUDK-バーゲストのマテリアルで、大型車両免許を取得したことが明かされた。
彼女の宝具「災禍祓う日輪の角」使用時には、消防車を運転してバーゲストのもとに巨大放水装置を運ぶ。
この設定は『ぐだぐだ超五稜郭』のシナリオ上でも拾われており、
- 最近大型免許を取ったという旨のセリフがある
- 武田信玄が所有するスポーツカーの運転を任される
等の描写があった。特に後者はシナリオ終盤の作戦にも組み込まれており、何気に重要な働きをしている。
※ちなみに大型免許の取得条件は、普通自動車免許・準中型免許・中型免許・大型特殊免許のいずれかを取得しており、かつ運転経歴が通算3年以上あること、であるため、大型免許を取得している時点で、普通自動車扱いのスポーツカーも運転可能である。
なお、劇場版ソロモンでは、ダ・ヴィンチ謹製の改良型オーニソプターを運転している。
装備品
トランク型守護英霊召喚システム・フェイト
第二部序章において、ダ・ヴィンチとホームズが密かに開発していたフェイトシステムのミニマライズ版。トランクケースの形をしており、誰でも手軽に持ち運べるサイズになっている。
機能は元のフェイトシステムと完全に同等であり、サーヴァントの召喚・契約・維持や、戦闘時の簡易召喚も問題なく実行できる。さらに、以前と違ってマシュの盾を使用している描写が無いため、シールダーの協力無しでも機能する可能性がある。
ただし、動かすには莫大な電力が必要であり、内蔵バッテリーをフル充電している状態でサーヴァント一騎を召喚するのがやっと。それでも二騎目を召喚しないのであれば、上記の簡易召喚を長期に渡って実行するだけの余裕はある様子。
また、本機にはカルデアで契約したサーヴァント全ての霊基グラフデータが収められているため、安定した電力供給を確保できれば、今までに召喚・契約したサーヴァント達をカルデアでの記憶を有した状態で呼び戻すことが可能。
ノウム・カルデアという本格的な活動拠点を得て以降はそちらに常設されているため、持ちだす事はほぼなくなった。
レイシフト先の様々な環境から身を守るほか、着用することで特定の魔術をスキルとして行使可能になる礼装。詳細は記事参照。
関連人物
フィニス・カルデア
彼/彼女を“先輩”と呼び慕う少女。
マシュにとっては、今まで出会った人々の中で、最も人間らしい人、まったく脅威を感じず、敵対する理由がまったくない人であり、ハッキリと先輩と呼んだ初めての相手。
彼女と共に様々な時代を駆け巡り、共に戦い、共に語り、共に生き、共に成長していく。
通称ドクター・ロマン。
カルデアの医師長であり、司令官代行。
マスターのケアを担当する主治医でもあり、主人公にとって精神的に支えていた恩師でもあった。1部最終章にて覚悟を決める。
言わずと知れた万能の人で、カルデアのご意見番。
その叡智で彼/彼女とマシュの旅路を支え、温かく見守る。
二代目カルデア所長。
第一印象は最悪で邪険にされたものの、次第に認められ友達となる。
しかし特異点Fで帰らぬ人となってしまい、この事は彼/彼女にとって強い後悔となり後に思いがけない再会を果たした時は助けたいと強く願うが……。
ノウム・カルデア
三代目所長。
こちらも第一印象は良くなかったが、今では互いに気心の知れた仲として、彼/彼女にとっては父親のような存在となっている。
第六特異点で出会った、言わずと知れた世界一の名探偵。
新宿幻霊事件の後正式に彼/彼女と契約し、二部からはノウム・カルデアの経営顧問となる。
彼/彼女からは"正義の人"と尊敬されておりホームズも"ワトソン役"と呼ぶ程には彼/彼女を信頼、信用している。
先代のダ・ヴィンチが退去したことで起動した二代目のダ・ヴィンチ。先代と同様に彼/彼女の活躍をサポートし精神的にも支えている。
しかし、あまり長く生きられないことが示唆されている。
アトラス院にいた賢女。
カルデアの味方となって白紙化地球の旅と世界を取り戻す戦いに協力し支えてくれている。どうやら彼女はカルデアの仲間にはなれないと線引きをしているようだが、本音は仲間でいたいと思っているようだ。
シオンが召喚したサーヴァントだったが、カルデアに協力する事になり後にシオンから契約を譲渡され彼/彼女のサーヴァントとなった。彼もシオンと同様に仲間にはなれないと線引きはしつつも、その旅路を案じており共に戦っている。
その他
第1部1章ではぐれサーヴァントとして出会ったのが初の邂逅だが、彼/彼女に一目惚れし、さらにはそのままクリア報酬としてカルデア入りを行う。
本来は本契約もしていない為カルデアには来れない筈なのだが、愛の力で世界すらも超えてきたとネタにされ、特に『turas réalta』では第二のヒロインのように扱われている。
とある事件以来、その欠片が夢の片隅に住み着いている世界一有名な復讐者。
彼/彼女の精神が危機に陥った際に何らかの干渉を行ってくるため、ファンの間では"セコム"だの"彼氏面"だのと揶揄されている。そしてその果てに…。
カルデアを支援する花の魔術師。
その在り方故に、本来なら人間個人に関心は無いはずだったが、今は彼/彼女のファンを自称し、その行く末を見届けようと決めている。
当初は彼/彼女を取るに足らない存在として気にも留めていなかったが、第1部最後の戦いにおいて、互いに自らの"運命"であることを悟り、人間として無意味な、されど決して無価値ではない戦いを挑む。
悪逆の都市で出会った悪のカリスマ。
様々な経緯から、本人も“異例”と認めた信頼関係を築いており、悪人の素質があまりに薄い彼/彼女の善性をある意味誰よりも信じている。
鬼ヶ島で初めて出会って以来、下総を始め幾度となく共闘し、契約を結んだ流浪の剣士。
数多の世界を渡る旅の終わりを確信してなお、己を高みへ導いてくれた彼/彼女の道を切り拓くべく剣を振るう。
電子の海と化した海洋基地で初めて出会ったアルターエゴ。
お互いがお互いの命の恩人であり、その在り方は劇場版ヒロインとまで言われる。
第一異聞帯、永久凍土の獣国となったロシアにて出会った異端のヤガ。
人理焼却とは違い、これからの戦いが世界を滅ぼす事であると知った時に心が折れかけた彼/彼女に対し、自らの命を捨ててでも激励を贈った。その言葉は再び彼/彼女を奮い立たせるに足る想い/呪いだった。
第一異聞帯にて戦った元Aチームのメンバー。お互いの価値観はある意味で両者への劣等感と羨望とも捉えられる。その後は…。
第四異聞帯、絶対神の裁定で万物の生殺与奪が決定されるインドにて戦った元Aチームのメンバー。
第三者の介入により憚らずも共同戦線を張る事になり良好な関係を築くが、彼の方は「あくまでも自分は敵である」というスタンスを崩さないでいた。
その後は共通の敵を倒す再びの利害関係の一致の下、第六異聞帯で二度目の協力関係に至る。
第五異聞帯、神々によって管理された理想郷にて戦った元Aチームのリーダー。
全てにおいて自分の上位互換である彼に対し、劣等感と焦燥感を抱くが、当のキリシュタリアは、とある理由から信頼と言っても過言ではないほどの高い評価を置き、彼/彼女を対等の存在として認めている。
同じ歪みと走り出すきっかけを持つ数少ない同類であり、ある意味お互いが最大の理解者で親友である。
第七異聞帯で戦った最後の元Aチームのメンバー。
自らと同じ、ひょんなことから魔術世界に関わる事になった一般人という点では共通点があり、キリシュタリア同様人理修復を果たし世界を取り戻した功績を認めている。
決戦の後の僅かな会話では、自分と違って他人との信頼を築ける彼/彼女を羨むような言動をみせた。
マヤ神話の蝙蝠の神であり、上記の第七異聞帯ではカーン王国の王である人間。
自分と同じ人類最後の称号を背負う者でありその境遇から、一部のユーザーからは藤丸立香オルタと呼ばれるが、厳密には第2部以降の藤丸立香は人類最後ではない。
第七異聞帯、人間のように知恵を得て進化した恐竜が住む地底世界にて戦ったTYPE-MOON世界最強の生命体。
そのネームバリューは伊達ではなく、これまで魔神柱、人類悪、異聞帯の王、空想樹、終末装置といった脅威と相対して来た彼/彼女にさえ「正真正銘の怪物」と言わしめた。
大規模特異点、エリア51で遭遇した、異質な存在。
自分同様「人類の未来を背負った名もなき一般人」上記のカマソッソ同様人類最後の人間らしいが、この場所まで連れて来た異星の使徒は「地球外生命体」と評しており彼/彼女はその矛盾を不自然に思っているが…?。
とある奇縁で契約した唯一の人類悪。故に味方から危惧されるも、彼/彼女はドラコーに対して思うところがあるようで契約を継続する。
なお、ドラコー以外にも元ビーストのサーヴァントが多数存在しているため、ある意味で今更と言えなくもない話ではあるが。後にもう一人ビーストも来たし。
藤丸六香
2023年のエイプリルフール企画でプレイヤー側主人公とは別に登場した"もう一人の主人公"。性別は女性固定。
自らを剪定事象からこぼれ落ち、時空間を漂泊し続けていると名乗ったことや、右手の令呪がないことから、何処かの戦いで敗北した世界線の主人公ではないかと考察されている。
水着イベント2024『セレブサマー・エクスペリエンス!』及び、奏章Ⅲ『新霊長後継戦アーキタイプ・インセプション』にて参入した、月で物語を紡いだあらゆる意味での"先輩"。
元の立場やバトルスタイルも類似しており、早々に仲良くなっている。
恐らくすべての始まりの時から彼/彼女に目を付けていたであろう巨大機構。
各媒体の召喚
『First_order』、劇場版『神聖円卓領域キャメロット』、TVアニメ版『絶対魔獣戦線バビロニア』などは原作のストーリーパートに倣い、マシュ+現地召喚鯖orカルデアからの同行者の力を借りるという路線を取っているが、中には原作ゲーム同様に主人公が必要に応じて様々なサーヴァントを召喚する方式を取る作品もある。
−turas réalta−
この3騎は当作品におけるカルデア側の同行者というポジションに収まっている。
コミカライズ版『屍山血河舞台下総国』
赤衣のアーチャー、レオニダス、ヴラド三世、俵藤太、アーラシュ、キャスニキ、百貌のハサン、サンソンを召喚。
劇場版『終局特異点 冠位時間神殿ソロモン』
アレキサンダー、サンソン、ヴラド三世、ジェロニモ、オリオン、アルテラを召喚。
なお、アルテラはプレイヤー側が使用できない「涙の星、軍神の剣」を披露している(原作のストーリーパートでは使用)。
その他
レフは2015年における霊子ダイブ可能な適性者の全てを集めた、と説明していることから、数合わせの補欠ながら、発見した適性者を一挙に抹殺する計画に巻き込まれたことになる。
アニメブックレットの奈須きのこ氏のインタビューでは"カルデアに勧誘したのは誰か"という質問に対して、奈須氏が恐らく即興で考えたスカウトマン・ハリー・茜沢・アンダーソン(30)というネタ設定が登場している。コミカライズ版では献血員に偽装したカルデア職員に拉致同然にカルデアに連れてこられた設定になっている。
奈須氏は会話で意識する点としては「できるだけフラットに、かつ現代人の価値観で対話する」「価値観の違いを反発せずに受け入れ、でもそれはどういうことなんだろうという考える事もやめない」としている(ファミ通2020.8.13)。
奈須氏によると、型月には同じ無言系主人公としてEXTRA主人公がいるが、話を前に進める立ち位置であると同時に自己投影できるようにしたEXTRA主人公に対し、こちらは「作品世界全体を表す」「これまで作ってきたものを土台にして、新たな地平を目指す」という方向性で考え出したという。
プレイヤー主体の主人公として設定されており、言動に関しては、メインシナリオやイベントシナリオともにシナリオ毎に複数のライターが担当しているため、奈須による監修が入っている。
プレイヤーの選択肢は設けられているが、一部のバトルの難易度やセリフ、小エピソードの取得に関係する他は、選択よるストーリーの分岐がなく、他のシリーズ作品のようにバッドエンドや別エンドが存在しないため、心の暗黒面が比較的見えにくい仕様になっている。
だがこれらは、歴代Fate主人公が聖杯戦争で直面した、自身の願いや正義・信念・覚悟や決意・生存のために他者のそれを踏みにじる、何かを救い得るために何かを切り捨てる、といったことを強いられる必要がない、第一部の人理修復という前提あってのものだった。
そして、シリーズでもトップクラスにハードな戦いや犠牲の連続である第二部の進行と共にそれが顕在化。複数のエピソードをもって、その精神に蓄積した闇や負の側面をソシャゲ主人公屈指に深掘りされる形となり、以降は自他ともに懸念されるダークな描写も見られるようになった。
しかし、何度挫折しても諦め悪く立ち上がり、“答え”を探すべく歩き続ける決意と覚悟、そして“失意”を真っ向から打ち砕く精神力をプレイヤー達の目に焼き付けた事で、立派な型月主人公にな(らされてしま)ったと恐れ半分に称えらている。
上述の毒耐性に該当するスキルを持つ者としてはアーラシュがおり、主人公と同じく静謐ちゃんが触っても毒の影響を受け付けない。
一方、マシュに宿っていた英霊には、実は呪いにまつわる逸話はあっても毒に関する逸話がない(一応劇場版ではロマンから、聖なる加護による浄化作用の一種ではないかと推測されている)。そのため、力の由来に関しては未だファンによる議論が絶えない。
狙ったものかどうかは不明だが、苗字を変換すると藤丸→ふじまる→ふ(F)・じー(G)・まる(⚪︎)→FGOとなるという小ネタがある。
サーヴァント達との関係はおおむね良好…なのだが、その実態は女性サーヴァント限定のハーレムなんて生易しいものではなく、常に命の危険と隣り合わせの魔境魔窟そのもの。
端的に言えば一部の女性サーヴァントにより、現在の貞操や戦後の人生どころか死後の魂の処遇に至るまで多重ブッキングが発生している。
貞操云々以前に八つ裂きの憂き目に遭わない事を祈るばかりである…。
2023年のクリスマスイベントで明らかになった情報から、彼/彼女が人類最後のマスターになったこと自体に黒幕の意図があったのでは?という考察が増えている。
現状の最新章である奏章では、歪みがあると指摘された該当エクストラクラスの感情や立場、その在り方を身をもって理解している。奏章Ⅰではアルターエゴになり、奏章Ⅱでは復讐者即ちアヴェンジャーになりかけた。奏章Ⅲでは知らない間にムーンキャンサーの性質を帯びており、終盤にその権能が自動発動した。