1965年11月7日生まれ。
おそらく世界で一番、映像化された怪人をデザインしているキャラクターデザイナー。
人物
九州工科大学に在学中、雨宮慶太の仕事現場を見学する機会があり、雨宮に超人機メタルダーのゲストキャラをデザインしてみないかと誘われキャラクターデザイナーとしてデビュー。(本人は雨宮が知人だけで結成していた有限会社クラウドに、外部から初めて入社させるためのテストだったのでは、と語っている。)
その後クラウド名義で雨宮慶太のアシスタントを務め、1989年高速戦隊ターボレンジャーに個人名義で参加。1995年にはクラウドから独立してフリーランスとして活動している。
作画にCGを早い段階で取り入れており、3DCGを駆使することも多い。
ネット活動にも積極的でHPを立ち上げており、自らの怪人デザインについて解説したり、BBSに降臨することもある。近年ではTwitter上でおこった土用の丑の日の奇跡が記憶に新しい。
なぜこのようなデザインにしたのか明確に説明できる理論派であり、デザイン画に書いてある設定が本編に採用されることも多い。出渕裕や雨宮は自らがデザインしたものが予想外の使われ方をされることを痛感して製作する側にまわったが、篠原は一貫して怪人が立体化されることに感謝しデザイナーとして参加している。
近年ではほぼ毎年、東映の特撮作品に参加することが多いが、マンネリを避けるために作品ごとに複雑なコンセプトを決めている。またデザイン量が膨大となったために、ノウハウをフィードバックできるように私家版の画集を作成している。
コットポトロやクローズ(トッキュウジャー)などのスタイリッシュな戦闘員にも定評がある。(さすがに牙鬼軍団のひょっとこ案は没になったそうであるが…)
作品
TV特撮
クラウド名義
帰郷後も「宇宙船」誌に読者投稿していたのがバレ、デザインした時点でプロであると認識していた寺田克也にツッこまれてしまった。
- 世界忍者戦ジライヤ(妖魔巨獣ゴーマ・妖忍クモ御前のラフ・魔忍シルビア・杉谷悪之坊・邪忍黒い茨・妖魔一族特殊忍者群・獣忍マクンバ兄・秘宝パコ)
妖魔巨獣ゴーマは[[ドグギャラン&ゴリゴンの改造。世界忍者達は雨宮案の仕上げが中心。
雨宮の画集「牙」によると、クライシス帝国四大隊長は篠原が原案であったという。アッチペッチーはウルトラマン80の怪獣デザイン募集で送ったもののセルフリメイクである。
この頃、クラウドの新鋭デザイナーとして「B-CLUB」誌上で紹介される。
個人名義
劇場版・Vシネマ化されたもの含む。
初の単独名義、和風モチーフ。雨宮に困ったときは七福神をモチーフにすると良いと助言を受ける。
- 特警ウインスペクター(アンドロイドR-24・アトラクション用悪ボス・同戦闘員)
- 地球戦隊ファイブマン(銀帝軍ゾーン・銀河闘士・合身銀河闘士)
大畑晃一との連名。初期は動物の甲殻類化というコンプセトでデザイン。
- 特救指令ソルブレイン(疑似頭脳A320・金属生命体Og9・サタンヘッド)
- 恐竜戦隊ジュウレンジャー(バンドーラ一味幹部・ドーラタロス)
ベテラン野口竜との連名。ドーラモンスターも狙っていたが不採用。ドーラスケルトン案は後にガシャドクロに。ドーラタロスは複数案のうちヘビーメタル風が採用。
マイケル原腸との連名。小林義明監督の意向でアクションしやすいタイツ怪人への原点回帰。野口竜の得意とした武器「棒もの」の復活。単眼は安直だと雨宮に注意された。
マイケル原腸・岡本英郎・阿部統との連名。ニューヨーク・ブロンクスにいるアメリカナイズされた妖怪というコンセプト。
シャンゼリオン自体のデザインも担当。闇生物は器物の生物化というコンセプトで、過去の特撮怪人(ダークロボットなど)が裏モチーフなのでBBSで当てっこが行なわれた。
- 鉄甲機ミカヅキ(タクティカルスーツ)
- 仮面ライダー龍騎(ミラーモンスター・仮面ライダーシザース・仮面ライダーインペラー・オルタナティブ)
ゼノバイターの頭部パーツ構成は同年亡くなった成田亨への追悼である。単色のシアゴーストがオルフェノクデザインの布石になった。
シザースは俺ガンダムとして学生時代にデザインしたもののアレンジで、後年ガンダムの公式デザイナーに選ばれている。
色は死を表わす灰色で統一。変化する際の3つの力の設定。神話怪人・ダークロボット・ハカイダー四人衆が裏モチーフとしているものも存在する。
- 美少女戦士セーラームーン(妖魔デザイン)
少女向けということで一般怪人の名称が設定されていない(属性などのコンセプトは存在)。
デザインできるものがはっきりしている韮沢靖のサブとして参加。
冥獣のデザインはドクロを散りばめている。松井大との連名。ドクロ好きの韮沢が「ドクロを我慢しすぎたからこうなる」と喜んでいた。
原田吉朗・松井大との連名。各組織を見事に描分けマスコット系のデザインも披露している。過去の戦隊ロボが裏モチーフ。
- 牙狼<GARO>スペシャル 白夜の魔獣(白夜騎士)
- 獣拳戦隊ゲキレンジャー(臨獣殿・幻獣拳・七拳聖)
臨獣拳士は胸に元になった生物の顔が配され、七拳聖は採用されないと思ったリアルなものが採用された。
共通モチーフはステンドグラスと鳥。鳥の性質を記した「真名」の考案。スパイダーファンガイアの裏モチーフは電王を超えるとの決意。レジェンドルガは植物モチーフ。韮沢が吸血鬼は自身がやりたかったモチーフであるが、デザイン設定の段階でかなりのカロリーを使っていると評価。
※アビソドンは別デザイナー。
水棲生物と和風が共通モチーフ。日本をよく知らない海外デザイナーが依頼されデザインしたというコンセプト。
出渕裕との連名。テーマは出渕風。
韮沢靖との連名。韮沢に自分より左右非対称が凄いと唸られた。反対に篠原はマンネリズムを味方につけていると韮沢を評価。
森木靖泰との連名。目玉が闇でできた身体の中から外を覗いているというイメージで、ゴシック風な器物とスチームパンクがコンセプト。
- 手裏剣戦隊ニンニンジャー(牙鬼軍団幹部)
K-SuKe・豊田幸秀・渋谷亮介との連名。
豊田幸秀との連名。
デザイン画の立体物としてのニュアンスが造形側に伝わりきれず、どのような描き方をしたら良いか悩む。
出渕裕との連名。スマッシュの件での発言で周囲から苦言を呈されたと自嘲していたが出渕からの信頼は厚く「篠原君に任せておけば大丈夫」とまでいわれている。
アニメ
- 破壊魔定光(流刑体・ヴァルチャー)
- SAMURAIDEEPERKYO(クリーチャーデザイン)
- リーンの翼(オーラバトラー・オーラシップ)
オーラシップをデザインする際、艦橋と甲板の位置関係などの美術設定を今までやっていなかったことに気づく。
映画
CG
モニターデザイン。
キャラクターデザイン
- 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼(鬼岩城)
- 仮面ライダー×スーパー戦隊スーパーヒーロー大戦
- 海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン(アシュラーダ)
- 空飛ぶ幽霊船(ロスダーク・合体戦闘員)
- 199ヒーロー大決戦(黒十字王・黒十字城)
- 宇宙刑事ギャバンTHEMOVIE(リザードダブラー)
- スーパーヒーロー大戦Z(魔王サイコ)
- 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER(フータロス・アナザーW・アナザー電王・アナザークウガ)
フータロスは亡くなった韮沢の造り出した基本ラインを元にデザインしたが、フェイクという意匠を持つ。アナザーWは、デザイン中に「あしゅら男爵みたいに」という韮沢の声が聞こえたらしい。アナザークウガは、後に髙寺成紀氏に弄ったことを詫びたという。
オリジナルビデオ
CG
キャラクターデザイン
- 女バトルコップ(背面のみ)
- 大予言復活の巨神
- 宇宙刑事Next_Generation(ピタピタ・ホラーガール)
漫画
- 超戦士ガンダム野郎(悪魔ケンプファー)やまと虹一とクラフト団作 クラウドとしてデザイン協力しておりノンクレジット
- 鉄機剣士武王伝 梶研吾原作・岡村賢二作画
- 機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ月鋼(ガンダムダンタリオン)寺馬ヒロスケ・団伍作画 設定鴨志田一
ゲーム
- PAL神犬伝説 阿部統との連名。
- デュアルヒーローズ モデリングも担当。
- ダークサマナー
- ガンダムトライエイジ ガンダムダンタリオンイラスト。
- 真・女神転生Ⅳ(必殺の霊的国防兵器:テンカイ・コウガサブロウおよび新規悪魔:ナパイア・デュラハン・ミノタウロス・ケムトレイル・混沌王サナト・エンシェントデイ)
魔人ケムトレイルのみ3DCG。DLCも含めゲストデザイナーの中で一番多くデザイン。プレイした息子が自身がデザインしたミノタウロスに苦戦。DLC用のエンシェントデイは雨宮がデザインしたラスボスと同じコンセプトにならないように修正した。
続編「真・女神転生ⅣFINAL」では、各デザイナーの個性が強すぎたため土居政之によってリデザインされているが、篠原のデザインは完成度が高く、ポーズを変えるなど微修正にとどまった。
小説
玩具
雑誌連載
- outerface
- デビルマンサイバー
- 妄想戯画
画集
- イコン
- 百化繚乱(上)(下) 関わった戦隊怪人のデザイン画とコメント掲載。
- メタルヒーロー怪人デザイン大鑑 奇怪千蛮 関わったデザイン画とコメント掲載。
- 平成ライダーデザイン大鑑 完全超悪 同上
その他
- 卑怯戦隊うろたんだー(モジュールデザイン)
- バンコレ(オルフェノクTシャツデザイン)