ProjectVOLTAGE
ぷろじぇくとぼるてーじ
概要
『ポケットモンスター(株式会社ポケモン)』と『初音ミク(クリプトン・フューチャー・メディア)』の公式コラボレーションプロジェクト。
正式タイトルは『ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs』。
pixivでは略称である「ポケミク」「ProjectVOLTAGE」の表記が用いられている。
2023年8月31日、初音ミクの生誕に合わせて正式発表。同年9月4日〜28日の平日にかけて6名のイラストレーターによる、ポケモンの18タイプに対応した初音ミク&パートナーポケモンのイラストが順次公開され、9月29日からは不定期の金曜日に18名のボカロPによるMVを公開予定。
18タイプミク一覧
(※発表順)
No. | 通称 | タイプ | パートナー | 担当 |
---|---|---|---|---|
1 | エスパーミク | エスパー | メロエッタ(ボイスフォルム) | 竹 |
2 | くさミク | くさ | ゴリランダー | 水谷恵 |
3 | ほのおミク | ほのお | ラウドボーン | 水谷恵 |
4 | みずミク | みず | アシレーヌ | 水谷恵 |
5 | でんきミク | でんき | ロトム | kannnu |
6 | ノーマルミク | ノーマル | ペラップ | 水谷恵 |
7 | こおりミク | こおり | ラプラス | カンタロ |
8 | いわミク | いわ | アマルルガ | 水谷恵 |
9 | じめんミク | じめん | フライゴン | kannnu |
10 | ひこうミク | ひこう | チルタリス | kannnu |
11 | フェアリーミク | フェアリー | プリン | 水谷恵 |
12 | むしミク | むし | コロトック | 水谷恵 |
13 | どくミク | どく | ストリンダー(ハイなすがた) | カンタロ |
14 | ゴーストミク | ゴースト | ムウマージ | 竹 |
15 | あくミク | あく | タチフサグマ | 浪人 |
16 | はがねミク | はがね | ジラーチ | 水谷恵 |
17 | かくとうミク | かくとう | ネギガナイト | 竹 |
18 | ドラゴンミク | ドラゴン | ミライドン | デザイン 大村祐介、イラスト ありがひとし |
ポケミク応援イラスト
(※発表順)
No. | タイトル | タイプ | ポケモン | 担当 |
---|---|---|---|---|
1 | 「海と」(みずミク&みずKAITO) | みず | オシャマリ&ゲッコウガ | イラスト&KAITOデザイン iXima |
2 | 「ハロウィン」(ゴーストミク&でんきリン) | ゴースト&でんき | パンプジン&バケッチャ&モルペコ | イラスト&鏡音リンデザイン ちほ |
3 | 「記念日」参考(初音ミク&MEIKO) | MEIKOに合いそうなポケモン? | ルージュラ&オドリドリ(めらめらスタイル)&シュシュプ | イラスト BUZZ |
4 | 「きもち かんじょう ほうよう」(エスパーミク) | エスパー | ラルトス&キルリア&サーナイト | イラスト 望月けい |
5 | 「月と太陽」(むしミク&いわリン&いわレン) | むし&いわ | ヌケニン&ウルガモス&クルミル&ルナトーン&ブラッキー&ソルロック&エーフィ | イラスト&鏡音リン&鏡音レンデザイン なじょ |
6 | 「あ らっつぁっつぁ」(はちゅねミク) | 手に棒状のものを持っている | カモネギ&ガラルカモネギ&ネギガナイト&カラカラ&サルノリ&カヌチャン | イラスト 雪乃たまご |
7 | 「クリスマス」(こおりミク&ノーマルルカ) | クリスマス | テツノツツミ&デリバード&メブキジカ(ふゆのすがた) | イラスト&巡音ルカデザイン くるみつ |
8 | 「記念日」(初音ミク&鏡音リン&鏡音レン) | 鏡音双子に合いそうなポケモン? | プラスル&マイナン&オドリドリ&ブロロローム | イラスト チェリ子 |
9 | 「大晦日」(はがねミク) | はがねタイプ(ミカルゲ以外ははがねタイプ) | ドータクン&ガラルニャース&ミカルゲ | イラスト 藤ちょこ |
10 | 「元旦」(ドラゴンミク) | ドラゴンタイプ(今年の干支が辰であることから) | ジャラランガ&ジャランゴ&ジャラコ | イラスト LAM |
11 | 「ボスの一声」(あくミク) | あくタイプ(タイトルからあくタイプぽい) | ドンカラス& ヤミカラス&ヘルガー&デルビル&ニョロトノ&ニョロゾ&ニョロモ | イラスト七原しえ |
12 | 「記念日」(初音ミク&巡音ルカ) | みずタイプ(たこルカからの連想?) | オクタン& タタッコ&オトスパス&ミロカロス&ラブカス&オドリドリ(ふらふらスタイル) | イラストモゲラッタ |
13 | 「冬のお祭り」(こおりミク&雪ミク) | ロコン(2020年にて雪ミクはアローラロコンとコラボしていることから)&こおりタイプ | アローラロコン& ロコン&ユキメノコ | イラスト三月八日 |
『ポケモン スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝』「後編・藍の円盤」配信記念イラスト
ポケミク × ポケマスEX「心揺さぶるセピアの歌声」開催記念イラスト
いにしえのうた(初音ミク(エスパー))&メイ(チャンピオン) | メロエッタ | メロエッタボイスフォルム&メロエッタステップフォルム | イラスト きりさき | 制服を着用した |
1/11(木)発売のファミ通表紙イラスト!
ミライのせんりつ(初音ミク(エスパー))&(初音ミク(ドラゴン)) | メロエッタ | メロエッタボイスフォルム&ミライドン | イラスト さいとうなおき | 詳しくことはここから |
ポケモンのチョイスについて
初音ミクがVOCALOIDであるという点から主に「音楽」や「音」に関わりの強いポケモンが選出される傾向が強い。
中にはポケモンの設定から連想した捻ったチョイスも見られるので紹介する(以下考察を含みます)。
(※発表順)
メロエッタ |
---|
ゴリランダー |
ラウドボーン |
アシレーヌ |
ロトム |
|
ペラップ |
ラプラス |
アマルルガ |
フライゴン |
|
チルタリス |
|
プリン |
コロトック |
ストリンダー(ハイなすがた) |
- |
ムウマージ |
- |
タチフサグマ |
|
ジラーチ |
|
ネギガナイト |
ミライドン |
|
パートナーポケモンを総じて見てみると、最も多く採用された世代は第4世代と第8世代で、それぞれ4匹ずつ抜擢されている。逆に第2世代のポケモンは1匹も採用されなかった(一応、ムウマージとプリンの進化前が第2世代出身という程度だろうか)。
なお、あくまでも上記のポケモンはメインのパートナーらしく、一部のミクは別のポケモンも連れていることが設定画で示唆されている。
加えて、それらのポケモンは特定のタイプで縛られているわけではなく、ミクやタイプから連想される要素から選出されている。例えばでんきミクはエンターテイナーをイメージしているためにバリコオルを連れている。
18名のボカロPによる楽曲・MV
(※発表順)
おまけ
ポケモンコラボに至るまで
初音ミクの生まれは2007年、ポケモンに置き換えると第4世代(『ダイヤモンド・パール』)と同世代に当たる。
また、両者の活躍した2000年代後期はニコニコ動画の黎明期であり、ポケモンバトルレボリューション(及びポケモン関連作品)の実況動画やVOCALOIDの楽曲動画が次々と投稿され、有名実況者や有名ボカロPを多数輩出したニコニコ動画を支えるコンテンツの一角でもあった。
ポケモンを題材としたボカロ曲もいくつか投稿されており、有名なものとしては『イッシュのポケモン言えるのか!』などがある。
そんな全盛期を経たニコニコ動画にて2019年11月15日(『ポケットモンスターソード・シールド』発売日)、自らもVOCALOID化している小林幸子御大のアカウントに初音ミクとのデュエットという形で『ポケットにファンタジー』のカバー動画が公開された(事実上のセルフカバー)。
PVの導入部分も『ポケットモンスター赤・緑』を意識したような構成で、ドットの動き一つ一つが原作を丁寧に再現している点は芸コマ。
恐らくはこれが公式(公認?)コラボの走りであると言えよう。通常の初音ミクないしクリプトンが関わった公式コラボは、この『Project VOLTAGE』が初めてである。
また、『Project VOLTAGE』以前に実現した公式コラボには、共に北海道を応援する存在として2020年さっぽろ雪まつりにおいてコラボした『SNOW MIKU 2020』と『北海道だいすき発見隊 アローラロコン』がある。ちなみに、雪ミクは『Project VOLTAGE』の応援イラスト「冬のお祭り」にも描かれており、こおりミクと共演している様子が見られる。
なお、初音ミクが今回の案件でも得物としているネギも元々はニコニコ動画から始まり、二次創作の定番としてファンに定着していったという経緯がある(※諸説あります)。
まさか、このようなビッグイベントでネギネタが拾われる事になろうとは発案者も考えもしなかっただろう。
まさかの事態
ポケモンのタイプには相性が存在するが、これを見た一部の絵師が何と「百合カップリングの受け攻めに応用する」という斜め上の行動を行い、更には「初音ミクの百合カップリングでポケモンのタイプ相性を覚える」という珍事まで発生する事になった。
例えば普段は高飛車なあくミクがむしミク相手に悲鳴を上げたり、くさミクが総受け扱いされる(くさタイプは弱点が多いため)…といえばわかりやすいだろうか?
因みに上記のイラストの場合、フェアリータイプがかくとう及びあくタイプに効果抜群ということを表現している。
中には『XY』で登場したさかさバトルのように受け攻めを逆転させたり、道具や特性、わざといったポケモンならではの要素(※参考1)を用いて関係性を変化させるという高度なテクを用いるファンも(ミクがポケモン由来の能力を使えるかはさておき)。
例えば、ノーマルタイプとゴーストタイプはお互いに無効化し合う関係だが、きもったまを使えばノーマルタイプの技がゴーストタイプに命中するという設定を二次創作に応用するといった具合。
なお、複合タイプはどのように扱われるかは公式でも設定が確認できないために不明。
合体なのか、それとも他ミクの一部の要素だけ抽出するという形にになるのだろうか?
なにはともあれ、組み合わせ次第で様々なCPが構築可能である点は実にポケモンらしい。
ユーザーの数だけ様々なCPの型ができるといったところか…。
関連タグ
株式会社ポケモン ポケモン クリプトン・フューチャー・メディア ピアプロキャラクターズ
久保帯人先生:ミクがネギを持つ遠因になった『BLEACH』の原作者(詳しくは「ロイツマ・ガール」にて)。これにより思わぬ形で話題に上がる事に。