概要
1985年1月20日生まれ。AB型。身長162㎝。東京都武蔵野市出身。
所属事務所はボイス&ハート(2004年~2007年)※事務所が事業撤退したため。
⇒シグマ・セブン(2008年~2021年)
⇒青二プロダクション(2022年~)
学習院初等科⇒学習院女子中等科・高等科⇒学習院大学法学部政治学科卒業。
この学歴から「実はお金持ちのお嬢様なのでは…?」と思われがちだが、本人が公式で否定している1。なお、法学部を志望した理由に「卒論を書かなくて済むから」と述べている。
家族構成は父・母・兄(二歳年上で同じ誕生日)と猫(名:ちくたん)。父親は現役時代に学校教師として、社会科目を教えていた。母親は書道を嗜んでおり、幼少期の井上に指南している。兄は井上のファンから誕生日に一緒に祝ってもらえるのが恒例となっている。猫の名前「ちくたん」の由来は、最初に食べたものが竹輪であったため、兄が命名した。
声優になるまでの道のり
男の子役に憧れて
幼少の頃から芝居が好きで、小学校時代の演劇部では主役を演じることもあった。女子中学時代には有志で行っている芝居に籍を置き、身長もあったため男の子役に割り振られることが多くなる。そこで自分とはまったく違うものになれる楽しさを知り、女子高時代にはいつも男の子役をするようになる。しかし、大学では共学となったため男の子役は自然と男性が演じる環境になり、それでもやりたくて考え抜いた結果、「性別や年齢を問わず何にでもなれる」ということを面白く感じて声優を志す。
大学に通いながら声優になる方法を色々調べ、当初の予定では「まず大学1、2年次でバイトをして学費を貯めて、3、4年次で大学に行きながら声優の養成所か専門学校に通おう」と考えていた。しかし一方で、まずは自分の力でどこまで行けるのか試してみたいという思いもあり、
2003年秋、大学1年生の時にソニー・ミュージックSDグループ声優オーディションに応募する。
オーディション荒らし
運命の悪戯か、この初めて受けた一般公募のオーディションで、応募者2000人という超高倍率の中から見事グランプリを獲得し、
2004年1月に新房昭之監督によるOVA『コゼットの肖像』でいきなりのヒロイン役に抜擢され、コゼット・ドーヴェルニュ役で声優デビューを果たした。
同時に、梶浦由記プロデュースによる主題歌と挿入歌も担当した。初見でヒロインの声と歌唱の声のギャップに驚く人も多いが、紛れもない同一人物である。
実はこのオーディションで、彼女は知る人ぞ知る数々の伝説を残している。
- 数回にわたる審査だったが、最終審査を受ける前にすでにグランプリに選ばれるという、いわばぶっちぎりの合格であった。
- とんだ規格外のオーディション荒らしだったのか、2003年12月に発売された「声優グランプリ1月号」では、「声優未経験でオーディションを突破したシンデレラガール」と評された。
- 上述の通り、本人は実力試しで受けており、声優になる覚悟がまだしっかりとできていなかったため、もし、運よくある程度の段階まで進むことができたら辞退するつもりでいた。…が、上述の通り、最終審査を受ける前にグランプリに選ばれたため、非常に嬉しく感謝の思いがあった同時に、当然ながら予想外の事態に戸惑う気持ちもあり、「逃げられない…!」と思ったと後年のインタビューで語っている。もし最終審査が行われていれば、おそらく受けずに辞退していた可能性が高い。また、後述の彼女の多大なる実績や一線級の活躍ぶりを考えると、オーディション主催者側は唯一無二の逸材を危うく逃すところであった。審査員たちマジGJ。
- 上記の理由から、声優になる夢とオーディションを受けることは両親にも友人らにも事前に一切明かしていなかった。ゆえに、合格してから打ち明けられた両親や友人らは、さぞや腰を抜かしたであろう。
以上のように、声優の道を志してから夢を叶えるまでの期間がほんのわずか数か月であり、実は史上最速最短で声優になったと言っても過言ではない非常に稀有な存在でもある。
また、声優養成所や専門学校を経てではなく、いきなり一般公募のオーディションを受けて合格しそのまま鮮烈のデビューを果たしたため、声優としては珍しく同期と呼べる同期はいない。
ただし、同じオーディションを受けて同じく本作でデビューした仲間には葉山いくみ(旧:藤原郁美)がおり、同期ポジションに近い唯一の存在である。
声質・演技
「役柄に合わせて様々な表情を見せつつも、まっすぐに、クリアに、人々の心に刺さる声」と評される。その評価に違わず役幅が非常に広く、幼女から中年の女性、はては少年やマスコットまで演じ分ける実力派。特にキャラクターの細やかな心情に寄り添った演技に定評がある。
デビューから新房昭之作品に多く出演しており、シャフトの常連でもある。
デビュー当時に先輩たちから声優としての知識や技術を優しく教授された経験から、「作品は皆で作り上げるもの」という思いが強い。そのため仕事にあたっては常にチームワークを重視しており、主役級で出演した作品ではリーダーとして率先してまとめ役・盛り上げ役に徹している。
共演者や制作スタッフからの信頼も厚く、原作者や監督からのオファーも多い。一例を挙げるならば、高橋留美子(『境界のRINNE』:真宮桜)、新房昭之(『物語シリーズ』:老倉育)、羽海野チカ(『3月のライオン』:幸田香子)らは彼女の演技や声質に魅せられ、自身の作品にキャスティングしており、現場での気配り等も高く評価している。
近年では、聞き取りやすく落ち着いた声質からナレーションや吹き替えも多くこなしており、2021年より報道番組『news zero』で、木曜日・金曜日のナレーションを担当している。
また、卓越したトーク技術を買われ、2020年よりコミックシーモア主催によるインターネット番組『声優バラエティわちゃわちゃんねる』では、メインMCも担当している。
交友関係
気さくかつ礼儀正しい人柄と評され、先輩後輩問わず慕われており、石川由依、三上枝織、堀江由衣など彼女に憧れ、尊敬する者も多い。基本的に誰とでもすぐに打ち解けているが、長年共演し、苦楽を共にした梶裕貴と石川由依は特別な存在であり、共に「戦友」と認めるほど仲が良い2。
朴璐美のことを師匠として慕い、朴もまた自身の主催する朗読劇や公演に度々誘うなど井上の実力を認め可愛がっており、良好な師弟関係を築いている3。また、斎賀みつきはデビュー当時の素人だった井上を教え育ててくれた恩師であり、今でも誕生日を祝ってくれたり、SNSでたわいもないやりとりをしたりするなど親しい間柄である。
業界関係では、女優の菅井友香(元・欅坂および櫻坂46の初代キャプテン)と交友がある。菅井は母校の後輩であり、好きなキャラクターであるアルミンを演じている井上に憧れている。2023年11月末に菅井のラジオにゲストで出演したことを皮切りに、菅井からの願いで連絡先を交換し合うなど仲を深め、井上は2024年1月に開催した『進撃の巨人』の10周年記念イベントに菅井を特別に招待した。
主な出演作
アニメ
イラスト未確認
藤堂@ひだまりスケッチ
小村楓(幼少期)@好きな子がめがねを忘れた
邪神アーロン@転生貴族の異世界冒険録
劇場版
OVA
ドラマCD
ゲーム
※1東方二次創作ゲーム。元々は『東方地霊殿』のキャラクター。
※2東方二次創作ゲーム。元々は『東方紅魔郷』のキャラクター。
イラスト無し
レンジー@家庭教師ヒットマンREBORN! 絆のタッグバトル
以下@Echocalypse
以下@御城プロジェクト
躑躅ヶ崎館 | 浜松城 | 曳馬城 |
吉野ヶ里 | ノイシュヴァンシュタイン城 | |
[pixivimage::s] |
以下@陰陽師(ゲーム)
特撮
エージェントのメタルA@天装戦隊ゴセイジャー | [[]]@[[]] | [[]]@[[]] |
[pixivimage::s] | [pixivimage::s] |
吹き替え
その他
ときお@天才てれびくんYOU