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「慢心せずしてなにが王か!」


プロフィール編集

真名ギルガメッシュ
クラスアーチャー
性別男性
身長182cm
体重68kg
出典シュメール文明、『ギルガメシュ叙事詩
地域バビロニアウルク
属性混沌・善・天
イメージカラー金色
特技お金持ち
好きなもの自分、権力、財宝
苦手なもの自分、(SN、Zero)
嫌いなもの自己の限界に挑まない人(FGO)
天敵アーチャー
テーマ曲「黄金の王」、「cosmic air」、「星が降るユメ」
設定担当奈須きのこ
ILLUST
CV関智一
丘山晴己

概要編集

Fateシリーズ」に登場するアーチャークラスサーヴァント

黄金の鎧を身に纏う、全てを見下した尊大な態度の金髪と赤目の様相をした美青年。


第五次聖杯戦争ではイレギュラーな存在かつ、既にいるアーチャーと区別するために正体発覚後はクラス名ではなく真名で呼ばれる事が多い。『CCC』では「我にクラスなどない。ギルガメッシュ、貴様もそう呼ぶがよい」と自ら提案している。


Fateのもう1つの顔とも言える存在であり、『Fate/stay night』及びその前日譚『Fate/Zero』を皮切りに、CCC以降の『EXTRA』シリーズや『strange Fake』、『Grand Order』にも登場するため、聖杯戦争への参加が確認された回数は全サーヴァント中最多を誇る。

しかも「Fate/EXTRAシリーズ」では続編である『CCC』にてそのスペックから月の裏側へと封印されていた事が判明したので、「ルーマニア聖杯大戦」以外は全て参戦している事になる。


真名編集

英雄王


紀元前、シュメルの都市国家ウルクを治めていた半神半人の王。

伝説だけではなく実在したとされる、人類最古の物語『ギルガメシュ叙事詩』に記された王。


古代メソポタミア文明における、ウルク第1王朝の第五代王、「ギルガメッシュ」。

125年支配した伝説を持ち、実在した人物とされ、記録が残る中では人類最古の英雄譚の一つとされるギルガメッシュ叙事詩の主人公であり、本人は自分のことは叙事詩を読めと言い放っている。圧倒的神性を持つ半神半人でかつ、古代オリエント世界を代表する存在。


なお、英雄王という二つ名は「英雄にして王である」という意味ではなく、「全ての英雄たちの王」という意味。『ギルガメッシュ叙事詩』が人類最古の物語であるということは、古今東西あらゆる神話や英雄譚、ひいてはそれらを包括する「物語」というものの源流を遡れば全てギルガメッシュの伝承に集約されるということであり、ギルガメッシュこそが全ての英雄たちの基本モデルであるといっても過言ではないためである。


極端に言ってしまえば、ギルガメッシュは人類史上唯一の純正オリジナルの英雄であり、彼から見れば後世の英雄たちとその物語は、自分と自分の活躍の伝承を(直接的であれ間接的であれ)模倣して派生・発展させた「贋作」、或いは「雑種」に過ぎない。


ギルガメッシュがあらゆる「宝具の原典」たる原初宝具の「所有者」であるのも、このため。

宝具の本質とは英雄たちの生前の逸話や伝説を形作る「人類の幻想」が、カタチとなって顕現した「物質化した奇跡」であり、ギルガメッシュの伝承は、後世の英雄たちの物語に合わせてアレンジされる前の伝説の原型を内包した原典だからである(たとえ実話を基にした伝説でも、伝説となった時点で彼の系譜に数えられる伝説、物語として扱われる)。


逆説的に言うと、全ての英雄の原型であるギルガメッシュが所持していなければ、その発展型である後代の英雄たちの元にその宝は伝わっていないといってもいい。


英霊にして、対英霊戦における絶対強者。“全ての英雄たちの王”の名をいただくのは、天地においてギルガメッシュただ一人であろう。「英雄王」と呼ばれる由縁はここにある。


意外にもFate世界において知名度が低いとされる英雄。これは最古の英雄であるが故に無銘とのこと。知名度がゼロでも宝具が強力であることから強く、宝具も「王の財宝」1つ、スキルも戦闘向けのものが一切ないことを考えると確かに知名度補正には左右されていない。

奈須きのこ氏によると、生前の魔力量は神霊に匹敵する。


過去編集

無題


ウルク王たる父ルガルバンダと女神である母リマトから生まれた、神の血と人間の血との混血(ただし本人曰く、真っ当な生の営みで生まれたわけではないらしい)。ギルガメッシュは神から独立し、神という自然現象から人格を奪うことになるであろう人間を諌め、地上に繋ぎ止めるための「天の楔(くさび)」として、星の抑止力によって生み出された存在であった。


ギルガメッシュが神の思惑から外れて暴君と化した時に備え、神は泥人形エルキドゥ「天の鎖」として作り出し、彼を天上へと連れ戻し諌めるよう遣わした(なおエルキドゥも星の抑止力から力を借りて人を繋ぎ止める力を持つ)。


人々の思い描く理想であった少年王ギルガメッシュは、エルキドゥが諫める必要を疑うほど公明正大だった。そのためエルキドゥは数年間接触はせず、彼の成長を見守るのみだったのだが、彼は成長に伴い己の在り方を変えてしまった。


神でも人でもない独立した存在であった彼は、生まれながらに神ですら理解できないほど広く遠い視野を有していて、彼のありあまる力は、ありあまる孤独となった。

そして、それを理解していたのはエルキドゥだけだった。


ギルガメッシュの慢心を諌めるために、聖婚の儀を執り行う建物の前で出逢った2人は、数日間に及ぶ戦いの末に互いを認め合って友となり、共に抑止力の意思と神の使命に逆らうようになる。

エルキドゥと出逢って彼は改心し、横暴な態度を改め、民達の尊崇を集めるようになっていく。


共に生き、共に語らい、共に戦う。

世界の終わりまで傍にいると誓った唯一の相手。

二人の中でその関係を「友」と呼んだ。

幕間 -共に在るもの- (※キャプション必読)


杉の森の怪物フワワの討伐をはじめ、多くの武勲を立てる彼に愛と美の女神イシュタルが求婚を迫るが、ギルガメッシュはそれを拒否し断った為、イシュタルは激怒し父神アヌを半ば脅して作らせた天の牡牛「グガランナ」をウルクに放つ。多くの民を殺して七年の災厄をもたらしたグガランナを、ギルガメッシュとエルキドゥは力を合わせて打倒する。


人を超えた力を持つ2人だが、大きすぎる力は神々の怒りに触れることとなる。神に逆らった罰による熱病に冒されたエルキドゥは、ゆっくりと衰弱し息を引き取った。

死に際に、罪悪感に苦しむエルキドゥは「この先、自分を上回る宝はいくらでも現れる」「とって代わるただの道具である自分のことを忘れてほしい」と懇願する。


しかし、その価値を薄れさせたくない彼は、その願いに応えず未来永劫孤独になる事を代償に、エルキドゥを蔵に蓄える財全てと比してもなお尊く眩い、唯一無二の絶対の価値がある者だと誓う。


その後、不老不死を求めて放浪の旅に出るなかで、あと一歩のところで不死の薬草を蛇に奪われたギルガメッシュは人生の価値を一笑する。帰国した彼は、神の思惑を完全に裏切り、神を廃して人類を憎み愛することを選ぶ。彼は人類の守護者として君臨することを決め、後に「全てを見通す者」、賢王ギルガメッシュとして巨大文明ウルクを築く。

かくして、人類は神と決別し、幼年期を終えたのであった。


このギルガメッシュの誓いは、奈須氏によると「ギルガメッシュにとっては重要な誓約で、エルキドゥには呪いのように見えた」とのこと。また、奈須氏は「この世界の神話における二人が辿る結末は『stay night』でも『Fake』でも同じですが、過程は微妙に違うのです。」と述べている。

この過去は、『stay night』の頃には設定として存在していたようであり、少なくとも『hollow ataraxia』(と『Fake』の『TYPE-MOON』エース版)ではそれを匂わせる場面があった。

スタッフの間では共有されていた初期設定はこんな感じ。

万瘴森羅-フンババ-



人物編集

一人称は「我」と書いて「オレ」と読む(ただしギャグでは「われ」と読む事がある)。

二人称は基本的に「雑種」「貴様」である。※「雑種」とは始まりの王である自分を頂点とし、それ以外は基本的に「有象無象の雑種」という持論からである。

他にも「王気(オーラ)」など独特なルビを使いこなす。


かつてこの世の全てを統べ、全ての宝を所有した王であり、強烈な自我の持ち主。傲岸不遜、唯我独尊、傍若無人、好戦的かつ残忍な人物。自身の我欲で周囲にどれだけ被害を与えても頓着することはない、サーヴァント界屈指の危険人物。例外を除き、己以外は全て「雑種」と見做している。


しかし、彼には彼なりの哲学があり、自分に対して堂々と物を言ってくる雑種は嫌いではないらしく、それに価値があると認めれば、彼の自尊心の琴線に触れない限りは、笑って許す度量を持つ。

人間(雑種)そのものに価値は無く、人間(雑種)が作る物、成果には価値があるとしている。


この世全ての悪」でも染めきれない強靭な自我の持ち主であることや、この世の全てを背負った偉大な王としての姿も描かれており、後の作品まで続く強大な王としての姿の原型が窺える。

とはいえ「逆らえば殺す。どれだけ執着したものであろうと、従わぬのなら殺す。それがこの英霊の本心、ギルガメッシュという男の真実。」と語られている通り、どんなに価値を認められ寛大に接してくれていたとしても、根底には冷酷な思考がある。しかし、それと同時に全ての雑種(人類)がどのように成長していくのかを自身の主観に基づいて見守り導く裁定者でもあり、そういう意味で全ての人類を「愉しみ」の対象としている。


真面目に聖杯戦争に取り組めば一夜で終わらせるだけの実力があるが、「たかが願望機ごときに本気になるのは王の沽券にかかわる」ということでよほどの理由がない限り全力は出さず、聖杯は自らの宝物の1つであり、あくまで「我の宝物を勝手に奪い合う不届き者」に鉄槌を下すと言う考えのもと、聖杯戦争に参加している。


での彼の興味は綺礼セイバーなどの、聖杯戦争の参加者にこそ向けられている。

Fate/Zero』の聖杯問答でセイバーを道化と嘲笑うも彼女の見果てぬ望みに苦悩する儚い眩さにエルキドゥの面影を重ねた事で執着し、セイバーに求婚をしては拒絶され断られている。

諦めるつもりはない様子だが、かといって手に入れてしまえば、興味を失うという難儀な欲であるらしい。セイバーは、真面目にやってるのに変な目で見られ、挙句に興味なぞ皆無なのに求婚され「お前に反対する権利はない。これは我が下した決定だ」などと言われて、ただただ迷惑極まりないのだが、そこらへんの配慮はしないのが英雄王としての在り方らしい。


性格と宝具頼りな戦法が常に慢心と油断を生み、格下相手に不覚を取った「UBWルート」の印象が強かったため慢心王とも評される。その点に関しては彼自ら「慢心せずして何が王か!」と宣うあたり完全に開き直っているので、治す気はさらさらないようだ。


初出の『stay night』ではイリヤの目を抉ってから殺したり、言峰から子ども達の生命力を捧げ物として受け取る悪役の一面や、聖杯を手に入れようとするセイバーの邪魔をするなどいわば当て馬的な立ち回りをしている。このときの悪役としての一面に関しては、第四次聖杯戦争で「受肉した」ことで過去を生きた者ではなく、現代に存在する者であったことも要因の1つであったと後の作品で語られており、他の作品で登場した場合には、通常のサーヴァントであるため事情が異なる。


奈須きのこ氏によると「召喚された時代の世相にパーソナリティが大きく左右される」「消費文明に毒されている現代を度し難い世の中として嫌悪している」「素直に頼られると興が乗って応じるタイプで、遠坂時臣は頼み方が適切でなかっただけ」とのこと。

公式側も「『Zero』『SN』では相対的に不機嫌だった」とコメントを出している。


マスターに対しては、偽ろうとさえしなければ意外と寛容。大きな違いとして、『stay night』のように受肉すれば、その時代の者として裁定を始めようとするが、そうでなければ自身が「サーヴァント」といういわば一側面のコピーにすぎないという立場は、むしろわきまえている。

ただし、これはギルガメッシュの悪性を否定しているというより、条件(環境・頼み方)が悪かったというものであり、条件が噛み合わなければ、人類にとって悪性に働くこと自体は変わらない。


そもそも、価値観自体が人類と違うので、善人か悪人かというより、善に働くか悪に働くかというのが正確だろう。『stay night』の「UBWルート」では、人類の大半が滅んでも導くに値する人間達が残ればいいと考えていて、『Grand Order』でも主人公達に言われるまで戦う気のないものは見捨てていたりと、確かに本質は相違がなかったりする。ただし、逆説的に言えばウルクの民達のように導くに値する者(雑種)が多ければ、「UBWルート」のギルガメッシュでも賢王のような立ち振舞いとなると推測できる。要は、どの作品のギルガメッシュも良い面も悪い面も含めて性格は一切ブレておらず、環境により天使にも悪魔にもなるといったところ。


恐らく、イシュタルのギルガメッシュへの評価もそういった意味が込められている。


『Fate』シリーズで彼の本来の英雄としての側面が初めて書かれたのは、「Fateルート」の終盤。


「『Fateルート』では『執着』、『UBWルート』では『慢心』、『HFルート』では『油断』」で敗北しているというのが公式見解である。


ちなみにufo版UBWでは、作り物という点でエルキドゥを彷彿とさせるホムンクルス達には、その純粋さを評価して「道具に人の心を与えるな」と呟き、バーサーカーには「最後に己が神話を乗り越えた」と賞賛する等の一面を見せており、悪役描写はほんの少しだけ、控えめとなっており冷酷さを見せながらも英雄としての振る舞いも見せている。また、TM15周年展で開示された設定で「ギルは『天の鎖』を黒い泥に触れさせない」とあったらしい。


好きな女性のタイプは幼少期では「野に咲く花」で、成長してからは「崇高な処女(おとめ)」、『CCC』では、より明確に「金髪碧眼の美少女」と述べている。そして「中性的な美人」が好みらしい。

女主人公を選択しても恋愛対象として枠外だと一線を引かれる。同様に子供や実年齢が大人でも幼児体型な女性に対しても枠外であり、ロリコンに引くらしい。

生前の女神との因縁もあって、色気を武器にする「女性らしい女性」を嫌っている。


『stay night』以降の作品での人物像は以下の通り(各作品での活躍は後述)。


Fate/Zero

遠坂時臣に召喚される。

衛宮切嗣セイバーからすれば敵であるが、この作品は時臣の弟子にして切嗣の宿敵言峰綺礼の内面にもフォーカスしており、彼と共闘するギルガメッシュはいわばもう一人の主人公の仲間といったポジションとも言える。『stay night』との大きな違いは、自身の本質である「生まれついての空虚」に悩み抗う言峰綺礼への興味。『stay night』の頃には見られない積極的なやり方で彼へと働きかけ覚醒へと導いている直接非道を働く悪というよりは、後の巨悪に対しての悪の意味に多大な影響を与えた人物としての面が強い。当初は魔術師ならではの思考・言動・行動や慇懃な態度で気分を害してくる時臣に対してもサーヴァントとして振舞っていたが、より興味を惹かれ(彼基準では)好意的な存在が召喚世界にいた事が時臣の敗因になった。

自身を殺そうとした時臣の魂胆はむしろ面白く思っていたが、臣下として敬意を払い接していたにもかかわらず、王を騙そうとしたことは許せなかったらしい。そして、「王の財宝」を奪って自分の武器に変えてくるバーサーカーに対しては、度々怒りを露わにしている。


Fate/EXTRA CCC

奈須氏によると「舞台である2030年代の電脳世界は気に入っており、神話時代の彼に近いフラットな性格に戻っている」とのこと。選択肢によってはデッドエンドとなるが、その在り方や主人公が見る夢、彼自身の語りの中で、英雄としてのギルガメッシュ像が描かれており、主人公の生き様や闘志、その物語を「愉しみ」とし、見守り導いた。

更に続編『EXTELLA』ではトップサーヴァントと呼ばれる英雄の中の英雄として登場した。


Fate/strange Fake

『SN』と同様に消費文明への嫌悪を強く持ち続け不機嫌でいたところ、エルキドゥが召喚されたのを感じ取ってからは上機嫌となってこれまでにない程のやる気を出しており(それまでは興味も関心もない為、子供の頃の自分に全て丸投げしようとしていた)、いきなり初手から全力を出して戦い、またある時にはカジノも全力でエンジョイしている。


王を敬い臣下として敬意を払う2人目のマスターに対して自信を持たせて成長を促し、導こうと見守っている。その一環として、ティーネの従者に紛れたスパイについて、勘づいていながら敢えて気づかぬフリをする食えない一面を見せるが、そこは愚直にマスターを守って折角の成長の機会を潰させまいとする、為政者なりの長期的な視点が成せる技といったところか。一方で、1人目のマスターの末路はティーネに殺されて惨いものであった。しかし、ギルガメッシュは彼のことを道化と言いつつも、彼の命はティーネや現代に生きる人々の命の価値と同等と考えている。


なお、本作では死徒でありながら、令呪を宿しアサシンのマスターとなったジェスター・カルトゥーレが登場するが、それを見た彼は「よくわからん」と豪語している。あとがきでは「ギルガメッシュが死徒をよく知らないのには大きな意味がある」とされているが、詳細は不明。

ちなみに死徒は「英霊召喚を可能とする世界」では力を持てないとされるが、『Fake』世界は「Fate世界」と「月姫世界」の二つの間にある特殊領域であり、どっちもアリの世界であるという。


Fate/Grand Order

サーヴァントとして切り取られた一側面ではない、生前の姿が描かれている。こちらは不老不死の霊薬を求める旅を終えてウルクに帰還した後の姿で、アーチャーのサーヴァントとしてのギルガメッシュと比べればかなり落ち着いており、部下からの進言を受け入れていたようだ。

生前の姿なのでクラスなどは無いが、こちらの「民を導く王としての全盛期」を側面として切り出して召喚するとキャスターになる。詳細は該当記事を参照。


そんな彼が唯一にして絶対としたのは、上述した通り、神によって作られた泥人形だけであり、代わりなどいない。ただ一人の存在である。


第1部7章の終盤で死亡するが、死亡した場所が冥界だったのと本人が我がルールを地でいくお人だったため、その場でサーヴァント化して自力で駆け付けるという横紙破りで復活する。

この時復活したのは死亡時の王の姿ではなく、「英雄王としての全盛期」であるアーチャークラスのサーヴァントとして、例の金ぴか鎧での復活。アーチャーなのでエアも持ってきている。

この時は人類悪との人類存亡をかけた決戦の真っ最中であり、慢心王と呼ばれるギルガメッシュでも全力を賭すべき戦いとして完全な本気モード。ボスとの最終バトルではNPCサポーターとしてギルガメッシュを使用できるが、戦闘ボイスが一通りこの時のみの専用ボイスとなっており、一切手を抜かない完全本気ギルガメッシュという世にも珍しいものが見られる。


Fate/Samurai Remnant

江戸時代の浅草に逸れのルーラーとして召喚され、現地では縮緬問屋「巴比倫弍屋(ばびろにや)」の若旦那として振る舞い、主人公に無茶振りをしつつもバトルに必要なアイテムを売り手助けをしている。

シリーズの作品内でルーラークラスの適性があると指摘されても本人は自身を基準とした裁定者としての在り方と聖杯戦争における裁定者は違うとし、またやる気の無さでそれを否定していたが、今作でついにそのクラスで召喚される。詳細は該当記事を参照。


様々な時空で様々な人物と出会いギャグからシリアスまで幅広くこなす男である。ちなみに幼いころは、別人かと思われるほどの好少年であった(ランサー曰く「サルから人類以上の進化」)。


能力編集

能力・強みを一言で表すならば「金に飽かした最強装備」

世界の全てを手に入れた王である彼は実体を持つ殆ど全ての宝具(正確にはその伝説の元となった「宝具の原典」)の所有者であり、それらを収めている自身の宝具「王の財宝」から空間を通して自由自在に取り出すことができる。単体でさえ絶大な威力を持つ原初宝具を雨あられの如く撃ち出すことが可能であり、その火力はサーヴァント5体分+α。


さらに火力だけでなく、敵の弱点となる宝具や防御系の宝具も取り出せるために、攻防共にほぼあらゆる敵・状況へ優位に対応できる。実はこれこそが「王の財宝」の強さの肝。

『Fate』における戦いは単純なパワーや性能の競い合いではなく、「自分ルールのぶつけ合い」と原作者が語っている通り、相性の良し悪しが何より重要となってくる。この点において多種多様な宝具を、それもその根幹を為す「原典」というカタチで取り出せる「王の財宝」は、どの相手に対しても常に相性有利を取れるも同然。並のサーヴァントでは到底太刀打ちできない。

一例を挙げるなら、魔人アーチャーがギルガメッシュ自体には完全に相性勝ち(神秘神性に効果バツグンの特効スキル&宝具を所有)していても、なお「勝てない」と明言されるほどである。

またTVアニメ版『stay night』では、衛宮士郎が投影したカリバーンに対し、その原典たるグラムを召喚して一蹴し、ランサーについては彼が持つ神性を「天の鎖」で拘束したうえで、相手の真名クー・フーリンが敗北を宿命づけられている武器カラドボルグを持ち出して倒している。

故に「英雄殺しの英雄」「対サーヴァント戦における絶対強者」とあだ名されており、月の聖杯戦争ではあまりの強さ故に「結果が確定してしまう」として、唯一出禁を食らっているサーヴァントでもある(後述)。


このように武器を射出する遠距離攻撃の手段がメインにしている事から、アーチャーのクラスとして召喚されている。元はエルキドゥとの戦いで、エルキドゥの弾幕の速さに追いつくために初めて使用されたものだという。


余談だが、元ネタの原典ギルガメシュ叙事詩においてはちゃんと弓を使用しているので、メタ的にも弓兵で問題は無い。と言っても弓は別の英雄王が切り札として使用することになるのだが。(一応、ギルもそれらしき宝具を「王の財宝」に所持しているが。そしてキャスター版の宝具は弩を使用している為、ある意味でアーチャーよりもアーチャーぽかったりする)。


『FGO』では、「王の財宝」からの財宝の射出を主体としつつ、様々なバリエーションを見せている(普通に背後から射出、浮遊しつつ頭上から射出、敵を全方位から取り囲んで射出)。また「天の鎖」も多用し、前方への串刺し、足元からの拘束、ジクザグな軌跡を描いての攻撃を披露。

エクストラアタックでは、宝物庫から取り出した剣、戦斧、槍による連続攻撃をした後、上下から「天の鎖」を展開しつつ拘束してトドメに「王の財宝」の一斉掃射を仕掛けている。


また、キャスターの見立てによると魔力生成量がサーヴァント界でも破格の量であるとのこと。


ステータス編集

マスター筋力耐力敏捷魔力幸運宝具
言峰綺礼BCCBAEX
遠坂時臣BBBAAEX
岸波白野BCCAAEX
ティーネ・チェルクBBBAAEX
藤丸立香BCCBAEX

保有スキル編集

対魔力(E~C)アーチャーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。魔術の無効化は出来ず、ダメージを軽減するのみ。マスターの魔力に影響されるらしく、言峰藤丸などがマスターだとEランクで、時臣やスノーフィールド内にいるティーネがマスターだとCランクになっている。ただ、宝物庫には対魔術用の防具も充実している為、殆ど問題になっていないそうである。
単独行動(A~A+)アーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。A+ランクであれば、マスター不在でも行動でき、聖杯の泥を被った影響で多大な魔力を消費する時すらマスターのバックアップを必要としない。こちらもマスターの魔力に影響されるらしいが、時臣やスノーフィールド内にいるティーネがマスターだった時は逆にAランクだった。しかしランクが下降してもなお強力な効果は健在で、長期間時臣の支配下から逃れても影響は無かった。またムーンセルにおいてはEXランクとなっており、『EXTELLA』では本人曰く、裏側の封印より『単独顕現』していると言っていた(尤も、経緯がかなり特殊だが)。
神性(A+→B)神霊適性を持つかどうか。3分の2が神という出自の為、本来はA+ランク相当だが、ギルガメッシュ自身が神を嫌っている為に、低下している。
黄金律(A)人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命。黄金の都に無限の富を持つとされるギルガメッシュは一生金に困る事はなく、大富豪として生活していける。宝具や装備品の充実という形で役立っている。
カリスマ(A+)軍や国を率いる才能。最も優れた王と称えられただけあり、ランクが現状最高値。此処まで来ると、既に魔力・呪いの類となっている。
すべてを見たもの(EX)「カリスマ(A+)」が変化したスキル。『EXTELLA』において同名の戦闘スキルを披露しており、その設定が反映されたスキルと思われる。
コレクター(EX)『CCC』で追加。より品質の良いアイテムを取得する才能。レアアイテムすら頻繁に手に入れる幸運だが、本人にしか適用されない為にマスターに恩恵はないという。「黄金律」との相乗効果は最高だと思われる。
バビロンの蔵(EX)「コレクター(EX)」が変化したスキル。ただし単なる上位スキルではなく、入手した宝物を収める彼の宝物庫を指している可能性もある。

戦闘スキル編集

風を放つ宝剣で斬りつけ、筋力ダメージを与える。
嵐を払う宝斧の縦の叩きつけ、横振りの二連撃で敵に筋力ダメージを与える。
エヌルタの灰油3ターンの間、自身の筋力を強化する。
王律権ダムキナ3ターンの間、ターン終了時にMPを最大MPの10%回復する。
王律権キシャル使用した手から4手の間、被ダメージを半減する。

『CCC』においてはアトラス院最後のホムンクルスであり人類最高峰の頭脳をもつといっても過言ではないラニチェス勝負をして勝利した実績を持つ。ちなみに主人公と契約したサーヴァントでラニに勝つことが出来たのは彼のみ。『strange Fake』でも、実力でカジノに大勝ちしている。


王曰く「先を読む、という時点で既に敗北」「盤上において未来は読むものではない。俯瞰して観るもの」「カード勝負で我に勝つなら『思い通りの手札がくる』のが最低条件」とのこと。千里眼を持ってるのに先読みNG発言である。一体なんなんだ英雄王……なお、同じくらいアホな行動をとったり、間抜けな発言をして大恥をかくこともあり、「バカと天才は紙一重」を地でいく男。


TYPE-MOON」作品における最高位の魔術師の資格である「千里眼」も保有しており、その気になればあらゆる平行世界の可能性や未来までをも見通せることができるらしいが、自分の気に入らない可能性は「そんな世界線はありえんな」と一蹴する。『CCC』や『strange Fake』にて『hollow』で自分がオーナーになった大型プール施設「わくわくざぶーん」の存在や、『CCC』と繋がっていない『EXTELLA』で主人公のことを知っていたのはこれによるものと思われる。

他の時空について「事情は知らん」と言うとおり、他人事のように感じるらしい。


魂の色は黄金で、比重は一般人数十万人分という設定がある。

冬木の聖杯を機能させるのに本来の目的を果たすなら7騎全て分の魂が必要であるのに対しランサー+キャスター+彼の魂で足りるという、他の英霊と比べても規格外に強大である。その強度はサーヴァントにとって天敵であるはずの「この世全ての悪」をもってしても汚染できないほどで、取り込んだ黒桜これは急いで消化しないと食い破られると即魔力に変換したほど。

それでも中々分解できないので「この世すべての悪」は腹痛に苦しんだとか。泥が本体と繋がっていなかった第四次聖杯戦争に至っては、呪いを逆に飲み干して本当に食い破り受肉した。



弱点編集

しかし、「慢心王」とも称される彼が100%の全力を出すのは非常に稀であり、王の沽券に関わるとして自分が認めた相手以外には余程興が乗らない限り決して本気を出さず、敢えて油断・慢心をし続ける。その為、想定外の事態や攻撃に弱く、勢いに押されてしまうこともあり、格下相手の不意打ちにあっさり打ち破られる事もしばしば。特に「HFルート」では前二つのルートでの強さが嘘のように瞬く間に再起不能に陥った。


上記のサーヴァント五体分の火力についてもあくまでも宝具を含めた評価であり、ギルガメッシュは「王」であって何かしらの武術・技芸を極めた「戦士」ではなかったため、身体能力や武器を扱う技量といった彼自身の素のフィジカルな戦闘力自体は、英霊達の中では実は然程高くない。それこそ、「UBWルート」では士郎の勢いに押され、剣を破壊され大きく後退している。

アニメ等ではセイバーと打ち合う様子も描かれてはいるが、すぐに押され、斬られてしまうだろう。いわば、宝具頼みであると言える。士郎の見立てによると、武人としての純粋な実力であればセイバーランサーバーサーカーには遠く及ばないとのこと。


それ故、何らかの手段で「王の財宝」などの優位性を覆されてしまうとそのまま押し切られかねないという脆さを併せ持つ。派生作品で自軍として使える際も、こうした特性が反映されている。

  • 『unlimited code』:強さを発揮するための操作がかなり難しいうえ、主力の「王の財宝」モードでは切り返しが困難(しかもモード切替だけでゲージを消費する)。技の発生が遅い。
  • 『CCC』:スキルの燃費が全体的に悪いので、考えなしにスキルを使用すると肝心な時にMPが尽きるという危険性が付きまとう。彼の宝物と同様MPアイテムを潤沢に用意しておくことがセオリー。
  • 『Grand Order』:防御系スキルを持たずHPもSSRキャラでは低めである(ただし複数人で戦う同時に戦うゲーム性のため他サポートキャラ等で十分カバー可能)。

要するに、マスター(プレイヤー)は一切慢心してはならないという事である。理不尽な……


しかし、ギルガメッシュ本人曰く「強さを競うなど凡夫の愚行。元より強さなど計るものではなく、王か、それ以外かの話であろう」とのことで、そもそも彼にとっては個人の強さの序列よりも王としての在り方のほうが遥かに重要なので、この辺りは気にしていない模様。


そして何より、上記の弱点は全てギルガメッシュが力を抜いていることが前提であるため、一度その脅威を彼が認識すれば、慢心を捨ててその能力を惜しみなく戦闘に注いでくる。

エアの存在もあり、全力であればシリーズ最強クラスの英霊という地位が揺るぐことはなく、そのため初手から出し惜しみせずエアを開帳しただけで大幅に勝ち目が薄れる。


だが、ギルガメッシュは基本的に全力を出さない。

これはギルガメッシュにとって「慢心を捨てて、本気を出す」とは、つまり、相手が「王」である自分と対等であり、力尽くでなければ支配できない存在だと認めてしまうことと同義であるため。

世界の全てを自分の足下に在るべき支配対象として捉える彼にとっては、実際の戦闘の結果にかかわらず「目下(雑種)相手に本気を出した(出さざるをえなくなった)時点で、王として既に敗北」だからである(逆に言えば、彼がその矜持を覆していきなりエアを抜くような時は、余程の事態であるということでもある)。めんどくさいぞ、英雄王。

そういう意味では、様々なブーストが重なった結果とはいえ、ギルガメッシュから本気と「(今は)お前が強い」との言葉を引っ張り出した「UBWルート」の士郎は本当にすごかったのだ。


なお、宝具の相性からアルクェイドすら単独で打倒可能なことが示唆されている(アルクェイドの引き出しは相手の「個体能力」に準じる上に、ギルガメッシュ側の武装はとんでもなく多く、用途も多岐にわたるため)。ちなみにギル以外で彼女に勝ち目があると言われる例としては、ゲイボルクでステータス差を無視出来るランサーが挙がっている。


ただし、リメイク版『月姫』におけるアルクェイドは相手自身と武装の合計値をもとに能力を向上させることが作中で明言されており、リメイク前とは設定が大きく異なる。その他にもリメイク版では真祖の王族と交戦する際には武装・戦闘者の質を均質にしなければならないことや、彼女程となると優れた指揮官を立て、統率の取れた軍隊で交戦する戦い方が通用しないとされるなど、強力かつ多種多様な宝具の原典を内蔵する「王の財宝」を有することが返って裏目に出る可能性が出ており、 月姫リメイク以降の設定ではギルガメッシュがアルクェイドに対して一概には有利と言えない状況となっている。

ただし、月姫リメイクで披露された相手の武装込みで合計値を算出する能力は劇中において自動計算ではなくあくまでアルクェイドの認識に基づく武装合計値で計算されており、シエルはこれを逆手にとって奥の手(カルヴァリアの星)を隠した上で偽の切り札(第七聖典)を使用することで合計値を誤認させる戦法を採っている。このため宝具が全て蔵に仕舞われているギルガメッシュは依然としてアルクェイドに対して有利なのではと言う考察も存在する。

仮に双方の戦力が拮抗していた場合、星と霊長の代理戦争の様相を呈するのでは…という意見も存在する。


因みに「UBWルート」の印象からよく勘違いされるが、白兵戦が不得手とはいえ、流石に素の士郎よりかは身体能力や技術は遥かに上であり、それこそ士郎程度であれば瞬殺出来る実力はある。実際、「Fateルート」では財宝をフル活用した戦法でセイバーを相手に優勢に戦ったり、生前や『strangeFake』ではエルキドゥを相手に手づから装備した武器で凌ぎを削った事も(というかエルキドゥ戦の途中で従来の財宝投射戦法を思いついたので、それ以前は普通に自らが武器を持ち相手を斬り込んでいたと思われる)。


「Fateルート」で説明されているが、士郎はエアを視認することすら出来なかったが、カリバーンを記憶ごと投影していたことから剣がオートガードしてくれた為、防げただけである。

また「UBWルート」では、無限の剣があっても強くない理由の説明に「ギルガメッシュにはそれだけの身体能力があるだろうが俺には無い」といった旨の記述がある。士郎が勝てたのはギルガメッシュが慢心して、士郎に「無限の剣製」の本質に気づくまでの猶予を与えてしまったことと、完全展開した「無限の剣製」の「王の財宝」に対する徹底的なまでの相性勝ちという面が強い。とはいえ、士郎がマスターのセイバー相手でも鎧の無い顔だけを守ってそれ以外は滅多切りされていることから、白兵戦特化のサーヴァントに分が悪いのは原作でも変わらない。


その他、これは弱点と呼ばれるかどうかは怪しいが、ギルガメッシュも不死の存在や機械の類ではない為、死の概念そのものともいえるうえに、戦法や弱点等が他の英霊と大きくズレているペイルライダーは、死の呪いが死因であるエルキドゥを露骨に警戒させ、ギルガメッシュですら追い詰めかねないほどの危険度を誇る、最悪のダークホースである。


ファッションセンスが良いというのが公式設定だが、本編では何度もスタイリッシュすぎる私服を披露し周囲をドン引きさせている(ぶっちゃけダサイ)等、設定には幅がある。私服もそれなりに多い方であるのに、なんともったいない。彼は本当にファッションセンスが良いのだろうか……ごめんなさいね。私たち雑種には少し理解しにくいかもです


宝具編集

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)編集

  • ランク:E~A++
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:−
  • 最大捕捉:1000人

英雄王


ありとあらゆる財を収める宝物庫とそこへ繋がる鍵。

彼の代名詞とも言える宝具で、アーチャーとして召喚された彼は無数の宝具を雨あられと撃ち込むために用いており、この宝具だけでもなかなかにチート性能。


詳細は該当記事を参照。


バビロンの宝物庫

「王の財宝」を余す事無く溜め込んでいるバビロンの宝物庫。現世のどこかに現存しているとも、あるいはこの世ならざる別の空間にあるとも言われている。

『ギルガメッシュ叙事詩』は全ての物語の始まりであるからして、人類の知恵の原典であり、死後も「この世の全ては我のもの」で人類が生み出すものであれば、遥か遠い超未来のものまで過去未来の時間軸すら超越して財宝が追加され続けている為、最早何でもアリに近い。扉を開ける王律鍵は、鍵の形状が常に変化し、複雑すぎるため雑種(人間)には扱えないとされる。


宝物庫の奥には、王がエルキドゥについて事細かに記した粘土版があるとのこと。よほど大切なものだと窺える。そして、この宝具の使い方を応用してエルキドゥにちょっかいをかけていたこともあるらしい。以下に記述するのは、名称が判明した中で代表的なものをいくつか挙げる。



乖離剣エア編集

普段は宝物庫の最奥に眠る剣でありもう1つの代名詞と言える宝具。「乖離剣エア」は便宜上そう呼ばれているだけで本来は他の宝具と同じ無銘の剣である。

余りに強力過ぎて他の財宝を破壊してしまうため、基本的に他の「王の財宝」と併用はされない。


詳細は該当記事を参照。



天の鎖(エルキドゥ)編集

  • ランク:?
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:1~30
  • 最大捕捉:1人

HOLD MY HAND


対神兵装。相手の神性が高ければ高い程に強度が高まる鎖。

かつてウルクを飢餓に追い込んだ最強の神獣・天の牡牛グガランナに対して使用し捕えたという鎖。ギルガメッシュは己の別れ身としているエア以上に、この鎖を好んで使う。


故あって敵の手に落ち、ギルガメッシュ本人に対して「天の鎖」で攻撃する時は、使い手の意思に反して『天の鎖』はギルガメッシュへ手心を加える事があるらしい。神性相手であればその硬度と張力で相手をねじ切ることも可能であり、原作でギルガメッシュはヘラクレスを拘束だけでなく殺す目的で使用している。しかし、バーサーカーとなって強化されたヘラクレスの膂力が凄まじかったことから拘束だけでとどまり、最終的には筋力で無理矢理砕かれてしまう。

数少ない対神兵装だが、逆に神性がない相手にはただ頑丈なだけの鎖にすぎないとされている。


真名は初登場の『stay night』からこれだが、未だに真名開放はされたことがない。唯一とあるギャグ時空でのレースのみ、「エルキドゥ!」と叫ばれた。


なお、ランクや種別等の表記は子ギルによるものからの引用のため、大人時も同様かは不明。


天翔ける王の御座(ヴィマーナ)編集


天下


インド神話に登場する、自在に空を飛ぶ乗り物。正確にはその原典。

水銀を燃料とする太陽水晶によって稼働し、思考によって操縦するというインド式チートマシン。

更に、オプションとして数十の迎撃宝具が搭載されており、搭乗者を守る機能がある。

劇中ではギルガメッシュの飛行戦力として用いられており、音速を超える速度で飛行している。


原罪(メロダック)編集


各地に伝わる「選定の剣」伝説の原典であり、「聖剣」の象徴。「グラム」はこれの派生品とされ、そこからさらに流れていったのが「勝利すべき黄金の剣」とされる。投影品の「勝利すべき黄金の剣」に対して使用し、これを粉砕した。「約束された勝利の剣」には及ばないものの、触れるモノを焼き払う光の渦を放つ事が出来る。敵を見定める目的で度々持ち出している。


若返りの薬編集


ギルガメッシュが不老不死を求めた旅の末に見つけ出した霊草を材料に作り上げた薬。飲むと少年期まで若返る。

第四次聖杯戦争終了後に問題を起こさず、第五次聖杯戦争が始まるまで潜伏する為に使用した。


天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)編集

  • ランク:EX
  • 種別:対界宝具
  • レンジ:1~99 / 1~999(CCC)
  • 最大捕捉:1000人


「宝物庫の鍵を開けてやろう。」

「原子は混ざり、固まり、万象(ばんしょう)織りなす星を生む。死して拝せよ!『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』!!」


かつて混沌とした世界から天地を分けた究極の一撃。もう1つの固有宝具である「乖離剣エア」から放たれる究極の空間切断であり、風の断層は擬似的な時空断層までも生み出す。


詳細は該当記事を参照。


天地波涛す終局の刻(ウト=ナビシュテム)編集

  • ランク:不明
  • 種別:不明
  • レンジ:不明
  • 最大捕捉:不明

『unlimited codes』にて使用する上記の宝具の複合技。

天の鎖で引き寄せて乖離剣で連続斬りを加え、鎖で拘束した相手に「王の財宝」の一斉射、または「天地乖離す開闢の星」を浴びせる。ゲーム中では聖杯超必殺技として扱われる。


全知なるや全能の星(シャ・ナクパ・イルム)編集

  • ランク:EX
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:−
  • 最大捕捉:1人

常時発動型の宝具。星の輝きの如く地上の隅々へと行き渡り、すべてを見通す、最古の英雄・英雄王ギルガメッシュの精神性が宝具として昇華されたモノ。相手の真名や宝具はおろか、幾重に隠された真実さえも一瞥で見通してみせる。幼少期やキャスター時の彼は有しているため、この霊基でも有している可能性が高い。


各作品での活躍編集

Fate/stay night編集

存在しないはずの8体目のサーヴァント。第四次聖杯戦争の生き残りで、終結後もある事情から消滅せずに現界し続けていた。そして第五次聖杯戦争終盤(「HFルート」以外)にその姿を見せ、最後の敵として衛宮士郎セイバーの前に立ちはだかる。


ルート毎の末路編集

Fateルート」では、終始セイバーに執着し求婚を迫る。しかし求婚を断られ戦いに入ると、高出力のエアでセイバーに大怪我を負わせるものの、士郎に対してエアを使った際に聖剣の鞘を用いて跳ね返され、ダメージを受け撤退。最後の夜の最終決戦へと続く。最期はセイバーの宝具『約束された勝利の剣』の一撃を受け敗北するが、最後まで自らに歯向かったセイバーを「手に入らぬからこそ美しいものもある」と評して潔く運命を受け入れて消滅する。セイバーに執着を見せるのはこのルートのみでありそれ以外のルートでは特に彼女に執着する様子は描かれない。


UBWルート」においては、正真正銘ラスボスとして立ちはだかる。聖杯に内包される「この世全ての悪」を、人類粛清のための兵器として利用しようとするギルガメッシュを阻止し、彼に殺されたイリヤの仇を討つべくやってきた士郎と死闘を繰り広げる。

当初は「王の財宝」による宝具の連続掃射だけで士郎を圧倒し続けたが、慢心して手加減していた上、切り札である乖離剣エアを出し惜しんだことで自分(及び「王の財宝」)の弱点、そして士郎自身の魔術特性の本質について気づかせるだけの時間を与えてしまう。

その結果、士郎に固有結界「無限の剣製」を展開されたことで形勢を逆転され、次第に追い込まれた末に、エアを抜いた腕を斬り飛ばされた上で胴体に一閃を食らわされて敗北(TVアニメ版では抜く瞬間に一瞬躊躇う描写が映っており、この躊躇いがギルガメッシュの運命を分けたような演出になっている)。それでも満身創痍のまま消滅せず、士郎の勝利を認めつつも魔力切れで固有結界が解かれた後、士郎に「貴様の勝ちだ。満足して死ね、贋作者(フェイカー)」と言いながらトドメを刺そうとしたが、セイバーに破壊された聖杯の残滓に取り込まれそうになってしまう。「天の鎖」を使って士郎の腕にしがみつき悪あがきに出たものの、消滅しかけの状態で潜伏していたアーチャーに頭部を狙撃され、最後はそのまま取り込まれて消えていった。


HFルート」ではそれまでのルートでの活躍ぶりが嘘であるかのように中盤で桜の影に取り込まれてしまいあっさり退場、士郎やセイバーと関わる前に出番が終わってしまう。

劇場版においても概ねゲーム版通りの結末を迎えるが、最期の反応がやや異なっておりゲーム版では変貌した桜の反撃に取り乱したまま取り込まれたが、劇場版では冷静さを保っており最後の台詞も取り乱す形ではなく静かに驚愕を露にしたかのような発言になっている。


余談編集

ルートによって服装が異なり、「Fateルート」では髪を逆立たせ黄金の甲冑を纏い(普段は白いジャケット姿)、「UBWルート」と「HFルート」では髪を下ろしライダースーツを着用している。


武内崇は『Fate』シリーズで最も好きなシーンに本作の「セイバーの頬を撫でるギルガメッシュ」を挙げている。この場面は2006年のアニメ『Fate/stay nigit』において初めて映像化され、武内はイメージしていたそのままだったと大絶賛した。ちなみにこのシーンはゲーム中でCGとしては存在しなかったが、没CG自体は存在しており、コンマテ等で確認することが出来る。2014年および2015年のアニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』は、日本アニメーション100周年記念プロジェクト「アニメNEXT_100」のスペシャルムービーに一部映像が使用されているのだが、なんとこれにより、英雄王屈辱の慢心シーンの1つが歴史的資料として保存されることに。


DEEN版のTVアニメ第1作、ufotabele版のTVアニメ第2作共に作中で真名が明言されるまでは、顔見せ程度に登場した回でも前者では「黄金のサーヴァント」、後者では「金髪の青年」、「金髪のサーヴァント」などとEDクレジットには表記される。しかし原作を知っている視聴者からは当然正体がバレバレなのでニコニコ動画などのコメント欄などには「一体何ガメッシュなんだ……」などのコメントが流れる。


Fate/hollow ataraxia編集

基本的に若返りの薬で変身した幼年体として登場し、大人状態で登場することはあまりない。

ランサーアーチャーとの釣りのイベントでは多くの子供達を引き連れ、釣りを楽しんでいた。

ちなみにジャンプ読者。


最終決戦では油断と慢心を捨てた一生一度となる本気の姿を見せてくれる。

この場面は数あるギルガメッシュの登場シーンの中でも屈指の名場面となっている。

なお、この姿は「ギルガメッシュ・ネイキッド」と呼ばれており、『CCC』では神話礼装として、『FGO』では第三再臨時や、とある場面でこれを思わせる本気の姿も登場する。


Fate/unlimited codes編集

キャッチコピーは「最古の英雄王」。

クリア後のエンディングはセイバーに勝利するifとなる。セイバーは桜√のようにオルタ化し、ギルガメッシュは勝った瞬間、即飽きたと発言している(どちらにとってもバッドエンドである)。


キャラ性能編集

ランサーと並ぶ最強キャラ。

近接特化の「エア」状態、リーチ特化の「バビロン」状態の2種類のモードを切り替えて戦う。

攻撃の発生が遅く守りに入ると脆い、小足のため機動力も微妙、使いこなすにはゲージ管理が肝だったりと、超上級者向けのキャラクターとなっている。しかし、ポテンシャル自体は高く、飛び道具、攻撃のリーチ、無敵技、設置技、などがえげつないくらい優れている。そのうえ「永久コンボ」まで存在し、ゲームの中でもやりたい放題。


PS2版では条件達成でライダースのコスチュームも使用可能。


Fate/Zero編集

遠坂時臣によって召喚された。聖杯そのものに興味はなく、自身の財(彼曰く、地の果てまですべて)を奪おうとする者を潰すためというスタンスで参加している。

時臣が見せる臣下としての礼儀は認めていたが、采配は気に喰わなかったようで、ついでに報いてやるか程度の情であり、基本的には自分勝手に自由に行動している。

マスターである時臣よりも、その弟子であり協力者である言峰綺礼の方に強い興味を抱いており、苦悩し続ける彼の無自覚の本質(悪)を見抜き、遠回しに突き付けていく


終盤では本来ならばセイバー陣営と同盟を結ぶはずだったが、綺礼を時臣殺害へと導く。そのため己の本質を問い続けた綺礼は、師である時臣を裏切り、彼もマスターである時臣を見殺しにして鞍替えする。最終決戦ではライダーを一騎打ちで下し、聖杯の前でセイバーと対峙していたが、破壊された聖杯から溢れだした泥を被り一時退場。その後、泥の呪いを跳ねのけることで復活し、副産物としてこの世に受肉することになった。ちなみにアニメ版では復活時にはドヤ顔で全裸という状態だったのでシリアスな笑いを誘った。


因みにEDでギルガメッシュと共に登場するライオンの名前は「シンガ」。


戦車男編集

「我のモノになれ!!この一言で片付く!!」

「TYPE-MOON」エイプリルフール企画より。通称「オタギル」

偉そうな引きこもりオタク。ジャージにバンダナ、タンクトップ、指切りグローブで、外見的には中の人ガンダム主人公に似ている。相変わらず騎士王の追っかけオタクをしているらしく、部屋のいたる所に彼女のフィギュアやグッズやポスターがある。ただし顔とスタイルはそのままなので不釣り合いこの上ない。何だかんだで全力で引きこもりライフを楽しんでいる。

母親は言峰綺礼。もう一度言うが、母親は言峰綺礼である。ただし、見た目はエプロンをつけているだけの言峰綺礼である。また、「TYPE−MOON10周年本」の漫画では遠坂家のお手伝いのおばさん(家政婦)のような立場になっている。原点が原点だけに色々とシュールである。

隣家に幼馴染みのエルキドゥが住んでいて何やら羨まけしからん生活をしている。


Fate/EXTRA CCC編集

プレイヤーサーヴァントとして選択可能に。ただし、ストーリー的には彼の発言はネタバレが多くあるため、『EXTRA』本編と「CCCルート」を先に攻略する事が推奨されている。

彼をサーヴァントに選んだ場合の難易度はチート。ただし序盤は、他のサーヴァント同様(理由はやや異なるが)レベルが落ち込んでおり、敵である赤いランサーに遅れを取りかねない戦闘力でスタートする。しかし、当の彼自身は「時戻しの秘薬はあるが、それではつまらん」と、弱体化からの成長さえ享楽の一つのように楽しんでいる。


作中での愛称は「AUO(エー・ユー・オー)」

最初は主人公に弱体化を皮肉って呼ばれた名だが、後に敵に対しても自称している。

この作品の舞台である電脳世界は気に入っている為、『Zero』や『stay night』の時よりは、かなりノリがいい。『Zero』や『SN』の時は、酷く不機嫌だったためにあのような性格になっていただけで、こちらの方が比較的に彼の素に近めであるらしい。黄金や豪華なものが大好き。隠し衣装ではあまりのバブリーぶりに、主人公が「スゴく……夜の帝王です……」と言葉を漏らすほど。


余りにも強すぎて召喚すれば勝利が確定してしまうほどのポテンシャルを持っていたため、最も優れたマスターを望む表の聖杯戦争には適さず、月の裏側に封印されていた。しかし月の裏側に落ちてきた主人公の声に応じて、3つの令呪全てを引き換えにサーヴァントとして契約する。

最初は「これは貴様の戦いだ」というスタンスを崩さず、静観に徹し、選択肢次第ではあっさり牙をむきDEAD ENDとなる。なので彼をサーヴァントとして契約する際は、小まめなセーブが必須。


だが、事態の全貌を把握すると同時に主人公の不屈の闘志を得難いものと感じていき、中盤以降BBを敵と認識してからは、口は悪いながらも主人公を気遣うようになる。

そして、とある出来事をきっかけに主人公をマスターと認め、全力で戦うことを決める。


激辛マーボーを主食にするやつは即刻契約破棄らしい。なんでさ。

彼のSGでは、彼の生誕の秘密、文句無しの名君であった子供時代との落差の真相、エルキドゥとの関係、不老不死を求める旅の顛末についてある程度は知る事ができ、固有エンディングではこれまでの世界観では考えられないほどのぶっ飛んだ終わり方をしており、ライターの奈須きのこはエクストラマテリアルで『CCC』で好きなEDとしてこれを挙げている(サーヴァント・ユニヴァースといい、奈須氏は宇宙系の世界観の話が好きなのが窺える)。


『EXTRA』世界では人類の守護者、観測者的な扱いでムーンセルに近い存在という設定がある。

ちなみに、主人公がギルガメッシュと契約する前に契約していたサーヴァントは「バーサーカー」のクラスであった事以外不明なままだが、その者について「貴様が消えた後に何処かへ去っていった薄情者」とギルガメッシュは意味深な発言をしている。


Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ編集

第2期『ツヴァイ!』(アニメでは第3期『ツヴァイ ヘルツ!』)のラスボスであり、存在しないはずの8枚目のクラスカード。冬木の地脈付近に潜伏していた為に魔術協会の探査から逃れていたが、遠坂凛の地脈調査によりその存在が発覚する。他の英霊以上に黒化しており、全身黒い魔力に覆われて影のようになり、鎧が一部鋭角化しており、顔には紋章らしきものが浮かび上がっている。しかし、自我は残っており明確に聖杯を求めていた。


戦闘でもイリヤたち5人がかりの総攻撃を容易く防ぎ、バゼットを初撃であっさり倒し、切り札である蘇生のルーンを早々に使わせるなど、相変わらずの圧倒的な強さをみせた。

その後、どうにか追い詰めたかに見えたが、宝具「天地乖離す開闢の星」によって鏡面界を切り裂き、現実空間にまで侵攻を開始。円蔵山の地下にある術式を乗っ取ろうとするが、イリヤが途中で乱入した事によって、半身のみが子供の姿で受肉して現れる。


以降の活躍については子ギルを参照。


Fate/Prototype編集

彼の原型であるキャラクターが登場。

真名は同じだが全くの別人で、性格や戦闘スタイルなども大きく異なる。ちなみにCVも違う。

詳しくは旧アーチャーを参照。


Fate/EXTELLA編集

アルテラ陣営の副官として参戦。クラスはアーチャーで宝具は「天地乖離す開闢の星」。


なおアルテラ陣営は、ギルガメッシュだけでなくルーラーを務められるほどの高位のサーヴァントであるジャンヌ、別世界では好敵手として認めていた征服王、そしてアルテラ自身も文明を破壊することに特化している、と言うかなり過剰な戦力を誇る陣営となっている。


巨神アルテラの目覚めによって表と裏の境界が揺らいだ結果、そこを突く形で自らの力をもって表の月へと現界。ビーストでもない限りはサーヴァント自ら現界することは不可能だが、この状況下のムーンセルであったためにその荒業を可能とした。口では「一万四千年前にセファールの蹂躙から逃れたメソポタミアの神々とセファールの間の契約による助力」と嘯き自ら勝手に副官を名乗り出るも、千里眼所持者である為か、並行世界の事を知っているからなのか、その興味はどうやらにある模様で、主人公とそのサーヴァントの行く末を見届けた。


冬木の聖杯戦争では聖杯の泥を飲み干した事で有名な彼だが、悪性情報に汚染されないというわけではなく、状況次第では汚染されてしまう事もある。その証拠にサブストーリーでは月の裏側にいた影響で何者かの悪性情報に汚染されやすくなっていた。この何者かの正体が何なのかは不明だが、彼がいうに「概念や魂の汚染を得意とする復讐の女神あるいはその殻を被った存在」(アルテラに続く"二人目"という口ぶりからヴェルバー関係者ではないかと思われる)であるとのこと。


Fate/EXTELLA LINK編集

第3ルートの霊基複製工場にて謎の金ピカの機械と一体化させられた状態で高笑いしながら登場。

その実態は工場の魔力源として菜種油の如く魔力を絞られている状態であり、余程余裕が無いのか

「では良いぞ、許す! 疾く! 我を! 助けよーーーーーー!」

といつもの傲岸不遜な王様発言でありながら珍しくド直球で助けを求めた。

今回は残念ながらチョイ役程度の出番だったが態々一枚絵まで用意されており、短いながらもかなり印象に残る。端的に言うと、草。と言いたくなる光景だった。


Fate/strange Fake編集

とある魔術師が宝物庫の鍵を使って召喚。しかし、召喚直後に現地民一族の長・ティーネ・チェルクがその魔術師を殺害して令呪を奪った為にマスター権はティーネへと変更される。

不機嫌なまま鞍替えは容認したものの相変わらず聖杯には興味が無いため、そのまま霊薬で若返って終盤まで高みの見物を決め込もうとしていたのだが、エルキドゥが召喚されたのを察知したことから、かつてない程のやる気を出して参戦する。

どれくらいやる気かと言うと、自分から戦いに出向いた上に、初戦からエアを抜く程。

初戦とは思えないほど壮絶な激突によって、読者達に改めて「本気を出されると手に負えない」という事実を知らしめた。戦いは横やりが入ったため中断となる。その後は、正体も隠さずカジノに興じ、大勝ちしていたりと相変わらず自由に行動をしている。時臣の時にも使ってやれば有利に立ち回れたであろう数多くの便利なアイテムや宝具も、エルキドゥが召喚された事でやる気を出している為、マスターであるティーネが望むよりも先に自分から積極的に使う。

しかし、ティーネから信奉(盲信)されて対等の関係を築けなかったことと、召喚直後にしてしまった「たったひとつの慢心」を「イレギュラー」に突かれ……『FGO』マテリアルでイシュタルが2人に対して吐いた呪詛は、『Fake』にてまさに有言実行されたのであった。そして……(リンク先ネタバレ注意!)


漫画版4巻おまけでは、エルキドゥとお揃いでメイド服をニッコニコで着用している。

男性キャラの中でギルガメッシュだけが女装をするという珍しい光景が見られる。


Fate/Grand Order編集

ふはははは! この我を呼ぶとは、運を使い果たしたな雑種!


「300万DL突破記念キャンペーン」にて本作初の期間限定☆5サーヴァントとして貫録の実装。

ただ前述の通り、古株にして出演多数のため単独ピックアップの機会もそれなりに多く、特にお正月には2020年までは毎年必ず1日は彼のピックアップが行われていたほど。

上記の台詞は初回召喚時に発するものだが、どちらかというと多くのマスター達は彼と出会うために運ではなくリアルマネー(現金)を使い果たしたことだろう……


メインストーリーでは第1部7章『絶対魔獣戦線バビロニア』にて登場。ただし、舞台は彼が生きた当時であるため、死者(サーヴァント)ではなく生前に生きていた生者であり人の王としてのクラス違いでの参戦となり、これまでのアーチャーとして知られる姿とは異なる姿で登場する。

だが、実はラストバトルでサポートキャラとして使用可能になる。この場面では登場姿およびバトル時のセリフなどの演出が専用の特殊台詞に変わり一切慢心していない正真正銘の真の「英雄王ギルガメッシュ」を拝むことが出来るウルクはここに健在です王様ぁーー!!!!


また、終局特異点では直接的な援軍とはならなかったが、最後の最後で満を持して登場し、黒幕構成単位に言葉をもって煽り、引導を渡す形となった。


アニメ版7章16話では特別エンディングが用意されており、彼の幼少期から青年までの様子がエルキドゥの記憶を見たキングゥの視点で描かれている。引用元


幕間の物語では同じ遠見(千里眼持ち)の話に触れ、どうやらメインストーリーの事件についても何か知っていることを匂わせるが、珍しく(他の遠見たちの)空気を読んで、教える気はないようだ。また、「セブンスガーディアン」という名称が彼の幕間で出てきたが、ギルガメッシュがセブンスガーディアンの一騎なのかどうかは不明であり、今のところ彼の幕間以外では見かけない名称なため、詳細は不明である。


「300万DL突破記念キャンペーン」としてギルガメッシュが選んだ(と言う名目)10騎の☆4サーヴァントの中から1騎を無料で配布するというキャンペーンが行われた。

しかし、その中に毛嫌いする贋作者がいたことなどから、ギルガメッシュが推し狙いで外したダブりではないかとマスター達に噂されている。黒いの赤いのも、キャンペーンで除外されていたことが拍車をかけていると思われていた。そして、「2000万DL突破記念キャンペーン」では、2019年までに実装された恒常入手可能な☆5サーヴァントの中から1騎を無料で配布するという破格のキャンペーンが行われた。今回は推しがちゃんと含まれている。

そして恒常☆5サーヴァントの為、なんとあのサーヴァントも含まれていて、これに対してだけは解釈違いを引き起こすマスター達も多くいた。


ゲーム上での性能編集

最大HP13097(LV90)
最大ATK12280(LV90)
コマンドカードArts:2/Quick:1/Buster:2
宝具カードBuster
スキル1カリスマ(A+) / 味方全体の攻撃力UP(3T)
スキル1(強化後)すべてを見たもの(EX) / ↑+味方全体の天の力を持つサーヴァントの宝具威力UP(3T)+スターを獲得
スキル2黄金律(A) / 自身のNP獲得量UP(3T)
スキル3コレクター(EX) / 自身のスター集中率をUP(3T)
スキル3(強化後)バビロンの蔵(EX) / ↑+NP獲得(最大30%)
宝具自身に宝具威力アップ状態を付与(1ターン、強化後に追加)+敵全体に強力なサーヴァント特攻攻撃(特別な星の力を持つサーヴァントには特攻無効)

原作で言われていた「サーヴァントキラー」が再現されているような強キャラ。

全ての攻撃が必ず五連続攻撃であり、Quickが1枚にもかかわらず仲間のスキル補助をかけるかブレイブチェインでスターを鬼のように稼ぐことが可能。

スター集中でクリティカルを連打し、一気にNPを貯めていける鬼性能。


そして宝具の効果は、極一部の「特別な星の力」を持つ者を除く、大半のサーヴァントが特攻対象の全体攻撃というとんでもないもの。強化前でも十分な性能だが、強化クエストをクリアすればさらに威力を底上げでき、下手な単体宝具と遜色ない火力となる。


このように、隙のない攻撃性能により、まさに設定通りのわかりやすい強さを見せ付けてくれる。

サーヴァント戦では相性等倍であってもゴリ押しで倒せる事が他よりも多く、クラス混成パーティ相手では八面六臂の活躍を見せてくれるだろう。


強いて弱点を挙げるとするなら、防御バフや回避等、耐久面をカバーするスキルを持たない点。

こうしたこともあり、相性の悪いランサークラスの強敵を真っ向から押し破れるものではないうえ、とりわけ神性特攻のある施しの英雄影の国の女王と男性特攻のあるなどは最大級の天敵で、クラスの相性と「特別な星の力」の相乗効果で宝具の威力を大幅に弱体化させてくるローマ建国王に対しても極めて分が悪い。そして彼の唯一無二の存在の宝具(天の鎖)は神性特性へのスタンの効果があり、それにより動きを封じられほぼ勝ち目はないのでイベント等でこれらのサーヴァントと戦う機会がある場合、流石に出番を譲ってもらう方がいいかもしれない。


また、宝具がサーヴァント戦特化であるため、サーヴァントではないボスエネミーが相手だとその強みが半減する。このようなエネミーを相性関係外のケースで相手にする場合は、単体宝具のサーヴァントや超巨大特攻などを持つサーヴァントを使った方が手っ取り早い点は留意しておきたい。


2019年9月18日にはギル祭2019開催と(恐らく)アニメ『絶対魔獣戦線 バビロニア』放送も兼ねて二度目となる戦闘グラフィック刷新が実施。立ち絵はより風格が増し、着ている鎧も重厚さが格段にあがっている。戦闘時は『CCC』に関連した台詞と攻撃モーションが追加され、宝具演出ではなんと台詞を言いながらの正面カットインが入る。また刷新前に比べると演出がややスピーディーになりテンポが良くなった。去年のギル祭での宣告通りのパワーアップした姿に、マスターもといウルクの民からはあのバトルで本気出した王様で見たい(かった)ーー!!!!」という悔しさと歓喜による阿鼻叫喚の声が上がったとか……


そして2022年12月31日、なんの前触れもなくアップデートでエルキドゥと共に強化クエストが実装。スキル1の「カリスマ(A+)」にテコ入れがされ、「すべてを見たもの(EX)」に強化された。その効果は従来の味方全体の攻撃力UPはそのままに、味方全体の天の力を持つサーヴァントの宝具威力UP(3T)+スターを獲得が追加された。これにより、ただでさえ高めの宝具威力に磨きがかかり、サーヴァント戦は言わずもがな、フリークエストでも敵陣を一掃できる性能になった。また、追加のスター獲得も最大20個と多めで、クラスとスキル3の効果も相まってクリティカルによる追撃も狙いやすくなり、より攻撃的なサーヴァントとなった。


衛宮さんちの今日のごはん編集

登場回数は少ないが、番外編で主人公になって庶民の食べ物を歩きながら食べたり、子供達に囲まれて仲良くしていたり、『hollow ataraxia』でお馴染みのメンバーである赤いアーチャーとアロハTシャツを着た青いランサーと賑やかに釣りをしていたりと、優しい世界観でそれなりに楽しく過ごしている姿が描かれている。


Fate/Samurai Remnant編集

江戸時代の浅草に召喚されたマスターが存在しないサーヴァントの一騎でクラスはルーラー

召喚されるなり「盈月の儀」と称される此度の聖杯戦争の真価を見抜き、興味を失ったようで裁定者としての仕事をするつもりはあまりなく、現地では正体を隠し縮緬問屋「巴比倫弍屋」の若旦那として振る舞い、主人公の宮本伊織と彼のサーヴァントであるセイバーのコンビに興味を持ち、彼らにアイテムを売りバトルの手助けをしている。江戸時代では彼の真名が人理に認知されていないからなのか、今作では真名を明かさずマテリアルにもそれらの情報が伏せられている。


その他客演編集

NHN×ドワンゴの提供するスマホ向けリアルタイム対戦ゲーム『#コンパス』にて、2019年12月HF劇場版とのコラボが行われた。それに伴い、コラボキャラとしてプレイアブル実装された。


ギルガメッシュのロールはアーチャーではなくガンナー。遠距離からおなじみの宝具射出による連続攻撃を行う。連射補正によって1発ごとの火力は高くなく、何も考えずにデッキを組めば高防御キャラには攻撃を完全無効化されてしまうことも。デッキを攻撃に全振りし、属性を相手の弱点にこまめに変更することを意識すればそれなりの威力は保証されるものの、属性合わせは慣れのいるテクニックでもあるため要練習。それでも通常攻撃ワンセットの火力は大したものではないが、全キャラ最長の射程によって近接キャラは近づくまでにHPのほとんどを持っていかれることになる。

アビリティは「人類最古の英雄王」で、陣地の取得数で劣勢であるほど通常攻撃の連射速度が上がるというもの。1-4で攻め込まれている時は近距離キャラにも劣らない火力を叩き出すことも。#コンパスでも負けそうになるまで慢心しているとは流石のブレなさである。

ヒーローアクションは「天の鎖」で、前方の指定した範囲に短時間鎖を展開する。エリアに踏み込んだ敵は鎖に縛られ、移動速度と防御値にデバフを受ける。今のところ#コンパスに神性持ちがいないようで、効果量はあまり高くない。追い詰められた時に追っ手を足止めして時間を稼いだり、壁越しに味方をサポートする時などに使うと良いだろう。

ヒーロースキルは「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」で、前方敵に向かって、乖離剣エアでステージ上に穴を開ける大技。穴に落ちた敵は即死判定になり、さらに穴に向かって吸引効果もついているため、敵のあらゆる行動を阻害できる強力なHSとなっている。背景が星々の海に変わるなど、彼の宝具らしく非常に幻想的かつ規模の大きい演出となっている。


特筆すべきはその体力補正値で、ガンナー中最高の1.05倍。実装当時の前衛職であるアタッカーで最も体力補正値が高いヒーローが1.05であるため、それとほぼ同等の耐久性能を持っている。現時点で単撃最高火力カード「反導砲カノーネ・ファイエル」をミリで耐えるラインとされるのが0.95であるので、多少削られていようと余裕で耐えてお釣りがくる。移動速度は全キャラ中最遅であるため攻撃カードを避けることが実質不可能であるがゆえのこの体力であるが、アタッカー殺しという他ない。また、全キャラでも連撃カードの適性が上位3位に入るほどにモーションが優秀で、「長射程で近づくアタッカーをじわじわ削り、懐にたどり着いたアタッカーの攻撃カードを高体力で耐えながらクロスカウンターで連撃を全弾ヒットさせて確殺する」というのが基本スタイル。

後の上方修正によって体力補正値が1.20倍となり今までよりも遥かに高い耐久力を得ている。


ちなみにHF仕様のため、コスチュームはライダージャケットのみとなっている。



テーマ曲編集

大きく分けて初代から使用されている「黄金の王」と『EXTRA』シリーズで使用されている「Cosmic_Air」の二種類が存在する。前者は『Grand Order』でもアレンジされてキャスター版のテーマ曲となった。ギルガメッシュの登場シーンでよく流され、彼が過労死寸前の状態まで無理をして職務に励んでいた事から、ファンからは「過労死王のテーマ」と言う変なあだ名が付いた。

後者は主に「天地乖離す開闢の星」使用シーンで流れる。後に『Fate/EXTELLA』でも新規にアレンジされ、「天地乖離す開闢の星」使用シーンだけでなくギルガメッシュが登場するシーンでも使用された。壮大さをイメージした『CCC』版から一転、壮大さを残しつつも疾走感あるアレンジになっている。『Grand Order』で使用されているのは『CCC』版である。


そしてもう一曲、彼のテーマ曲が追加された。

歌手の藍井エイル氏はギルガメッシュ好きであり、アニメ版『絶対魔獣戦線 バビロニア』ED1「星が降るユメ」は彼をモチーフにしたと語っている。また、元ネタのギルガメシュ叙事詩でギルガメシュは友と邂逅する前に「星が降る夢を見た」との伝説がある。


関連人物編集

生前編集

エルキドゥ

唯一にして絶対のただ一人の尊ぶ存在。出逢うべくして出逢い、お互いを強烈に意識し合う。彼が「友」と呼ぶのは後にも先にも、エルキドゥのみ。エルキドゥに対しては、ギルガメッシュは自分が王であることを忘れてしまう程。エルキドゥのことを他に人がいない時は「おまえ」と呼ぶ。


エルキドゥの在り方は、死後もギルガメッシュの心を占めており、エルキドゥの面影を重ねた事がセイバーへの一時的な執着の原因となり、さらに朋友は二人もいらないという征服王の勧誘を断る理由の一つとなった(もう一つの理由は王は二人もいらないとのこと)。


エルキドゥについては急に口が重くなったりはぐらかしたりで、イシュタル曰く「面倒くさい」。

エルキドゥに近づいてくる輩や、他の人とは「普通の友達」としてとはいえ友達になろうとする度に、ギルガメッシュが「試してやる」というていで無理難題をふっかけて相手を追い払っていた。実際に『strange Fake』で獅子心王が「仲良くなった」と発言しただけで「あれ?これ俺が死ぬ流れなんじゃ?」と彼に恐怖心を持たせるほどの空気をギルガメッシュは見せている。

どうやら、彼が相当嫌がっているようなので、エルキドゥは他の人と友達になる際は「普通の友達」として。と同じ言葉や発音でも友達の意味や種類が違うというのを強調している。

さらに、主人公にエルキドゥを「丁寧に扱ってやれ」と要求するなど、マスターへの圧がすごい。カルデアではお互い慎重に距離を取りながらも、エルキドゥが望めば冥界だろうが座からだろうが、どこからでも出てくるつもりらしいが、会えば彼を連れ出してしまい、迷惑をかけてしまうと悩み恐れている為なのか、エルキドゥは会おうとしない。『strange Fake』で死後二人が再会する事を条件に、大地に「神々の祝福(災厄)」という呪いが発動する事が判明している。


シドゥリ

ウルク市の祭祀長であり、ウルク王ギルガメッシュの補佐

酒場の娘から祭祀長となり、補佐官として王とエルキドゥの日々を見守った。

王に対しても女神に対しても臆することなく進言し、王からの信頼も厚く、イシュタルを信仰するところは理解出来ぬが、ウルクの民として相応しき在り方だと評され、英霊になってからも時折思い出すほど、臣下/部下として高く評価されている。


ウルクの民

シドゥリに限ったことや話ではなく、ウルクの民として相応しき在り方だと評され、王が英霊になってからも時折思い出すほど、高く評価されている人々。

ギルガメッシュにとっては例外を除き、誰もが等しく雑種であり、彼がウルクの民と認めるのは「生まれの貴賤ではなく、自ら荒野を切り拓く意志を抱いた者たち」であると『strange Fake』で語られている。「王を頼り敬う者はいても、王に阿る事しか出来ぬ奸物は、ウルクの民の中にはいなかった。もしもそのような事を企む者がいたら、王が見定めるまでもなく荒野で野垂れ死ぬ。ウルクの民が生きた時代はそういう時代だ」とギルガメッシュは断言している。

『stay night』の方では現代と異なり「不要なものなどいなかった」と述懐しており「一度奴隷の中から不要なものを殺そうと思ったことがあるが一人も殺せなかった」と慎二に語り聞かせ、それに比べて現代人は不要なものが多すぎると愚痴っていた。


イシュタル

バビロニア(ウルク)の都市神であり、ギルガメッシュに求婚してきた女神。

ギルガメッシュに求婚を拒み断われたことを逆恨みしたイシュタルによって、エルキドゥが神々に呪われ死別した原因なので最も嫌っている。そのため彼女を彷彿とさせる、女らしい女性も今でも激しく嫌っている。ギルガメッシュによると「イナゴの群と砂嵐、そして子供の癇癪。そのすべてが混ざったものがお前だ!」とかなりの酷評。


カルデアにいる今は依代としている人物と混ざり合ったことで女神でも依代でもない第三の精神を得た為、イシュタルの性格に人らしさがあり、本来よりは若干軟化しているので、依り代なしであれば即エアを抜くほどだが、とりあえずは様子を見ることにした模様で、和解には全く至らないまでも目的のために共闘するなど、彼にしてはかなり譲歩している。というより父親の権力を自分のもの同然に振るっていた女神が、幼い頃に両親と死別したことで自立した人物を依代にし混ざり合ったことで本来の残虐さが抜け落ち、度の過ぎた我儘な性格で済む程度に落ち着いている事からエレシュキガルの方と合わせて「あの小娘の血はどこまで面倒くさいのだ?」と呆れていた。


依り代の影響なのか、カルデアのイシュタルはギルガメッシュへの想いも吹っ切れていて、主人公にちょっかいをかけていたりする。しかし、マシュには「エルキドゥといた頃はかっこよかったのよ」とも語っており、七章終盤では彼にまだ未練があるような独り言を漏らしており、依り代としている人物はイシュタル本人に慰めの言葉を送り、イシュタル本人は依り代の影響ですぐに気持ちを切り替えて吹っ切れている。


ちなみに、宝石魔術の使い手であるが故に金のかかる魔術師遠坂凛と、金が集まるギルガメッシュはマスターとサーヴァントとして組んだ場合、戦力としての相性が「最高にいい」と奈須氏は明言しているが、イシュタル自身も金のかかる女神であり、遠坂凛とイシュタルは波長が合い似た者同士である事からも分かるように、彼女らの相性も「最高にいい」のだろう。


依り代なしのイシュタル本人は、『Grand Order』では冗談のように受け取られた暴言を有言実行するくらいに抜け目がない。『strange Fake』に登場した方は、ギルガメッシュ曰く、依り代としている人物の影響なのか、本来よりは殊勝らしい。


エレシュキガル

イシュタルと同じ依り代でサーヴァントとして現界した彼女の姉神であり冥界の主人。アーチャーのギルガメッシュを「うるさい方」と評しており、彼からは「あの陰気な女神が表に出てくるとは」と少々驚かれていると同時にやはり人間の生命力は聖杯に勝るものだと感慨深げにしている。


ドゥムジ

イシュタルの恋人であり夫である牧神。

『Grand Order』では黄金の羊の姿をしており、『冥界のメリークリスマス』以来、カルデアにいるようで『ギル祭2019』ではギルガメッシュを全面的に支えていた。神嫌いのギルガメッシュだが、『ギル祭2019』の開催の際にドゥムジを頼った辺りから見ても彼との仲は良い方。


フワワ

エルキドゥと共に倒した杉の森の番人。「完全な人間」となるべく無数の人間の魂をこね回して作られたもう1つの神の被造物。フワワを見たギルガメッシュがどうなるのかは、奈須きのこ氏によると「変身後のフリーザを見たベジータみたいになる」らしい。完全にビビりまくっている。

あまりの恐怖で涙すら流したのは渾身の一撃を蹴り飛ばされてからなので、どっちかと言うと「フリーザでもなんでもきやがれ……!俺はスーパーサイヤ人になったんだ」の方だろうか?


ルガルバンダ

実の父親。彼も半神の王である。型月世界においては言及がないため、息子との関係性は不明。


リマト

実の母親。メソポタミアの神であり、元ネタ(原典)ではニンスンという名で夢解の女神と伝わっており、星が降る夢を見たギルガメシュに運命が現れるということを告げている。こちらも型月世界においては言及がないため、息子との関係性は不明。


ウトゥ

メソポタミア神話の神で、フンババ(フワワ)を育んだとされる。

原典(元ネタ)の方では「太陽神シャマシュ」の名で有名であり、ギルガメシュに雄々しさを与えたエンリルに続いて彼に美しさを与え、擁護者として旅の先々で彼を支えた。だが、元ネタとは違い『Fate』のギルガメッシュは神嫌いであり、人類が神の庇護下になることを嫌っている為かフワワとの戦いでウトゥを頼ったという話はなく、関係性は不明。

ちなみにシャマシュはイシュタルとは双子であり彼女とエレシュキガルのである。


ハンムラビ

自身の後輩の王で、ハンムラビ法典で知られる。

『CCC』では、彼のことも把握しており、それなりに評価は高そうであった。


アカ

元ネタ(原典)の方では短編に登場するギルガメシュの宿敵(ライバル)であるキシュの王。

原典ではアッガという名前なのだが、『CCC』ではアカと表記されており、名前の表記は違うがFate世界にもライバルは存在していたのか、現状では名前が出ているだけで詳細不明。


Fate/stay night編集

言峰綺礼

第四次聖杯戦争から契約を継続している第五次聖杯戦争のマスター。

ギルガメッシュ曰く「我の召喚者」、「言峰」と呼ぶ。また「同盟者」として「娯楽(共犯者の関係)」について語る同士でもあるが、彼の本心と目的を最終的には理解していない。


セイバー

第四次聖杯戦争と第五次聖杯戦争に参戦したサーヴァント。

見果てぬ望みに苦悩するその儚い眩しさに、エルキドゥの面影を重ねた事で一時的に執着し求婚をしたが、もちろん断られている。『CCC』では見た目も好みだったことが判明したが、『unlimited codes』にてセイバーを打倒した際に興味を失っている為、『Fateルート』で騎士王に告げた通り「手に入らぬからこそ、美しいものもある」ということなのだろう。一方でギャグ時空になると、勝手に我の嫁発言をしたり、ハイテンションに絡んでは鬱陶しがられている。

ちなみに「Fateルート」や『カーニバル・ファンタズム』で着ているファー付きの白いコートに髪を逆立ててる格好はセイバーに会うための勝負メイクであり、この服装の登場頻度が少ないのはそういう理由から(それにしてはダサい服装だったのは、黙っておこう)。


衛宮士郎アーチャー

その能力から「贋作者(フェイカー)」と蔑む天敵。

士郎に対しては、対面して早々に彼の内包する歪み、そして能力も信念も結局は別の誰かのものを模倣することしかできないその虚無を見抜いて、散々にこき下ろしている。

人でも宝物でも唯一無二の本物(オリジナル)にこそ価値を見出すギルガメッシュにとって、「借り物の理想」を掲げて「贋作」を作り出す彼らの存在は、相当に不愉快だったのだろう。

その後、「UBWルート」の士郎との最終決戦にて様々な要因で圧倒された際には「認めてやる……今はお前が強いッ!」と、とどめを刺される寸前に高く評価し、ヤケクソな感じで認めていた。

一方、アーチャーに対しては「理念自体は俗物ではない」と一定の評価を与えている。


ランサー

第五次聖杯戦争で同じマスターと契約したサーヴァント。

「駄犬」と蔑むも能力はそれなりに評価している。

「Fateルート」では、彼と戦い半日も手こずらせており、かなりの実力者と見ているらしい。


間桐慎二

「UBWルート」で一時的にマスターとなった人物。

色々残念な彼を「道化」と称して面白がりながらも、突き抜けた道化ぶりで逆に好感度を稼いだようで、彼に過去を語るなどそれなりに彼を観察し、愉しんでいるような態度で接する。


間桐桜

間桐慎二の妹。

彼なりに情けをかけた娘で、プロローグでの忠告「人として死にたいならさっさと自害しろ」は、命令ではなく助言。よく勘違いされるが、これは「どちらに転んでも王様にとっては退屈しのぎにはなる展開だった」という理由から命令しなかっただけで、わざわざ会いに来たのも"もうひとつの聖杯"を確認しに来ただけという理由であり、桜のことを案じていたわけではない。

HFルート」では図らずも引導を渡される。


セイバーオルタ

セイバーが暴君に反転した姿。

『unlimited codes』で対峙した際には「理想を捨てた貴様になど用はない!」「下らん!雑念に堕ちたな!セイバー」と嫌悪している。一方ギャグ時空の『カーニバル・ファンタズム』では、傍若無人なセイバーオルタに振り回されていたが、むしろ喜んでいた。


Fate/hollow ataraxia編集

カレン・オルテンシア

繰り返される四日間でのマスター。

大人ギルも彼女を人使いが荒いので苦手としている。


子ギル

若返りの薬を飲んで若返った幼年期の姿。性格はまるで別人かと思うほど『いい子』。同一人物なので根っこの悪質さは全く変わっていないが、それでも遥かにマシなのは、覆し様のない事実。実際、大人になった自分の性格の酷さ(当のギル自身も自覚済み)には本気で首を傾げていた。


当然ながら大人ギルを心底嫌っており、『Grand Order』で嫌いなものを聞かれた際の言い回しやイベントでの対応を見る限り、大人になった自分への嫌悪感の強さが窺い知れる。

なお、第四次聖杯戦争終結後から第五次聖杯戦争までの間は、この姿で過ごしていたらしい。


冬木に住む子供達

ギルガメッシュに懐いている冬木で暮らしている子供達。

一緒に釣りを楽しんだり、彼らはギルガメッシュを「ギル」と呼び親しくしている。ギルガメッシュもまんざらでもない様子で、子供達を「雑種」と呼びながらも穏やかに接して仲良くしているようだ。第四次聖杯戦争においては、名を問われ「この顔を見ても誰か分からないなら生きている価値はない(から殺す)」と理不尽にキレつつも、相手が子供の場合に限り「本来なら処断するところだが子供は無知なもの、だから許す」と寛大さを見せていた。


Fate/Zero編集

遠坂時臣

契約したマスター。

彼の魔術師然とした考えを「つまらぬ」と一笑に付すも、初戦のアサシン戦や暴走したキャスターとの戦いで、頼んできた時臣の為に宝物庫を開いて戦う寛容さは向けていた(エアを抜いてくれと頼まれて「あんなのに抜いてたまるか」と怒鳴っていたが、初手で「ギルガメッシュ王のかっこいいところ見たい!あんな奴一撃でぶっ飛ばせるんだろうなぁ!」という持ち上げ方をしていればノリノリでエアを抜いてくれていたらしい)。時臣の方は臣下/部下として敬意を払い接しながらも、用済みになったら令呪を用いて即座に自害させるつもりだったが……


言峰綺礼

若い頃の言峰綺礼。

『Zero』と『stay night』ではキャラクター設定や関係性が少し異なるためここにも書く。時臣の弟子で、こちらでは『綺礼』と呼ぶ。己の「生まれついての空虚」に苦悩し、答えを求め続けるその足掻く姿に強く興味を惹かれ、遠回しに突き付けていく。そして彼を、「どこまでも我を飽きさせぬ。」と高く評価し、求道による彼の行く末を見届けるとギルガメッシュは決めている。


イスカンダル

第四次聖杯戦争に参戦したサーヴァント。

「征服王」を名乗り、民達・臣下達との絆を培ったからこその、その在り方を「王」として認めた数少ない相手である。戦闘を前に酒を飲み交わすなど、実は仲が良いのでは?とウェイバーが思った程。征服王との決戦では、エアも天の鎖も惜しみなく用いて真っ向から打ち破った。

『FGO』では、征服王を「戦士」ではなく「政治家」だとギルガメッシュは評している。


ウェイバー・ベルベット

イスカンダルのマスターであり、彼の臣下となった少年。

彼が倒された後に対面し会話をした際に、「お前が王の忠臣なら王を殺した自分を撃って仇を取る義務があるはずだが?」と問いかけるも「お前に挑めば僕は死ぬ、それは出来ない。に生きろと命じられた」とギルガメッシュに毅然と告げる。ギルガメッシュに対し、逃げも隠れもしなかったその姿勢や王への忠誠心を見定めて「忠道、大義である。努、その在り方を損なうな」と告げて彼を殺さずに見逃した。

ただし、令呪が一画でも残っていれば「臣下の癖に王に命令を下す権利を持っている」「野良サーヴァントと契約して復帰できる」の2点からこの場で即殺害していたらしい。事前に令呪を使い切っていたウェイバーはそう言った意味では幸運だったと言える。


ランスロット

第四次聖杯戦争に参戦したサーヴァント。

「狂犬」と嘲っているが、どんな物でも手に取れば自分の宝具にできてしまう性質上相性は最悪で天敵といえる英霊だった。しかし、ランスロット当人としてはギルガメッシュに眼中はなく、作中ずっとセイバーに執着していた。作中では2回ほど交戦するも最後まで決着は付かなかった。また、もう一つのZeroを描いたFGOのコラボストーリー「Fate/Accel_Zero_Order」ではカルデア側の介入によって聖杯問答の場面に乗り込んできたランスロットにそのまま倒されてしまい、出オチ同然の扱いになったことも。



EXTRAシリーズ編集

岸波白野

この世界で契約したマスター。

最初は傍観の姿勢を示すも、終盤ではマスターと認める。主人公の不屈の生き様や闘志、物語を愉しみとし、その行く末を見届けた。『EXTELLA』でも千里眼所有者だからなのか、並行世界のことを知っているようで、こちらの方も主人公とそのサーヴァントの行く末を見届けた。


BB

とある少女の姿をした上級AIで自称「月の女王」。

別世界での因縁からか、珍しく彼は「慢心も背中も見せない」と警戒している。BBの方も彼を主人公と「計画」を脅かす危険人物だと断定し、度々、主人公に契約破棄を促すほど警戒していた。

『Grand Order』世界の彼は月の聖杯戦争の事情は知らずとも千里眼所有者だからなのか、その活躍を知っているようで、「美しく羽ばたいたものだ」とBB宛のマイルームボイスにてBBを高く評価しつつも、「あまり羽目を外すなよ」と念を押して忠告もしている。


カルナ

月の聖杯戦争に参戦したサーヴァント。自身に匹敵するその実力と気品をギルガメッシュから高く評価されているが、その一方で彼が持つ「スーリヤの鎧」と「神殺しの槍」を自身の宝物庫に収めんと狙われている(スーリヤの鎧はスーリヤからの「自身の子である」という証明のためのもので、神殺しの槍はその鎧と引き換えとなる、それぞれ一点ものであるためカルナが持っているモノ以外存在せず、それ以前の原型もないため)。施しの英雄カルナのことだから、頼めば生前のごとくあっさりと渡しそうな為、シャレにならない。


アルテラ

陣営の将と据えるが、敬ってはいない“雑種もどき”。むしろ「一万数千年ぶりの見世物」。

その在り方に色々思うところはあるようで、愉しんでいるような態度でいる。


ジャンヌ・ダルク

自分と同じアルテラ陣営のサーヴァントだが、あまりにも規格外かつその性格で度々彼女を弄っており、今作では明確に彼女から「苦手なもの」認識をされている。


Fate/strange Fake編集

ティーネ・チェルク

スノーフィールドで契約した2代目マスター。エルキドゥが召喚された事で内面が丸くなり、ティーネ自身がまだ幼い子供である事もあり、比較的に穏やかに接している。だが、もしもエルキドゥが召喚されなければ、彼は無関心のままこの聖杯戦争を子ギルに任せていただろう。


一族の為、兄弟達のように魔術的に大地に縛り付けられ、いずれ命を失うだろうティーネに対し、諭し導き試すような言動が多い。素直で愚直な性格のティーネは彼を尊敬しており、臣下/部下として敬意を払いながら、上手く「乗せる」タイプなので、主従関係として相性は良いのだろう。しかし、ティーネから盲信されており、マスターとサーヴァントとして対等の関係を築けなかったことをイレギュラーに突かれ……


真アーチャー

別世界彼が打ち破った大英雄の成れの果て。

1000丁もの「王の財宝」の一斉掃射を無傷でしのぎ切り、「弱い」と自身を挑発した実力と、彼の生い立ちや生き様に興味を持ち、激闘を繰り広げる。


ロード・エルメロイⅡ世

『Zero』のウェイバー・ベルベットが大人になった姿。当初は参加するつもりはなかったものの、偽りの聖杯戦争における「偽アーチャー(ギルガメッシュ)」の写真を見て激しく動揺する。

事件簿の方でもギルガメッシュとの対決でイスカンダルが敗北した為、かなり引きずっている。


純化されし片鱗

ありえざる狭間のIF。

善意はあるが優しさが無く、アーチャーのギルガメッシュとは別ベクトルかつ異質な冷酷さを見せつける。


Fate/Grand Order編集

藤丸立香

この世界で契約したマスター。

マシュと共に振り回されることはあるが、マスターとサーヴァントとして信頼関係や絆を深めていくにつれて、別世界のマスター達と同様に目をかけてくれる。1つ目の幕間では歯牙にも掛けていなかったが、試練を乗り越えたことで考えを改め、3つ目では息のあったやり取りを見せている。


マシュ・キリエライト

主人公の後輩でありデミ・サーヴァント

幕間で散々振り回されたからか、彼女からは「この方が関わると、思い切り怖いものか変なものしか出てこない」と、若干だが苦手意識を持たれている。幕間で、彼は「カルデアの兵器」として作られ生み出されたというマシュの出生やその在り方に対してとある人物を思い出すからなのか、どこか思うところがある様子を見せた為、それをロマニから指摘されていた。


ラーマ

インドの王。

ラーマの幕間で、ギルガメッシュは先輩として愛の試練をラーマに与え、呪いにより離別した彼の妻であるシータのシャドウサーヴァントを召喚して、ラーマとシータが戦うきっかけを与えた。

彼は、ラーマVSシータの戦いっぷり(死闘)を見て「夫婦喧嘩はランサーも喰わぬ」という謎の名言(?)を呟いていた。恐らく……本来のことわざである「犬」の部分を「ランサー」に置き換えたのは、あのランサーに見立てての発言なのだろう。


オジマンディアス

エジプトのファラオ。

黄金の鎧、声が大きく笑い声が豪快であったり、慇懃無礼で偉そうな態度が似ている王様。

カルデアで召喚されてからは意気投合し、他人の幕間などで度々、行動を共にしている。

だが、実はどちらも自身を至上としている(どちらが上かと問われて「「そんなもの見た通りだ」」と答えており、双方が「あっちが二番手」という意味で言っている)ばかりか「王」としての在り方や思想など、正反対である部分が多々あるため、ギリギリのところで殺し合いを回避しているような、地雷原での綱渡りを無自覚にやらかす間柄。彼宛のマイルームボイスで彼を高く評価しているが、案の定、その言質は地雷だらけである。


イヴァン雷帝

異聞帯の方の王様その1。

その異様な大きさに感嘆すると同時に、あれで国を治められるのか?と、自身の部下であってもこの上司をフォローするのは難しいのでは?と疑問に思っている。

実際に異聞帯における彼の部下はかなり苦労していた。


始皇帝

異聞帯の方の王様その2。

同じく彼の在り方に関心しているが、未来を閉ざし、在るべき「文明の発展」を途絶えさせた事を嘆かわしく思い、「お前の登場は二千年早かったのだ」と評した。それでも、全ての責任と星を一人で背負った彼を「『人』の究極」と高く評価している。概念礼装でオジマンディアスと共に、ギルガメッシュとトリオで描かれることが多々ある為、交流があるのかもしれない。


神たるアルジュナ

異聞帯の方の王様その3。

こちらは言及がないため現時点で関わりは不明。

ちなみに彼の登場によって、『Fate』シリーズに世界四大文明の王が出揃うことになった。


セイバー・リリィ

セイバーのifの姿。

その可憐さに、彼はギャグ時空のようなわざとらしい口調で、大袈裟に胸が苦しいと発言し、魔術師に対し「羨ましい!!」と嫉妬の念を露わにするが、「だが、絶対に許すッ!!」とのこと(つまり、マーリンを褒めている)。SECOMがアップを始めないか心配である。


スペース・イシュタル

ユニヴァース時空のイシュタル。

己が開催した祭りである『ギル祭 2019』を天から妨害した事に怒り、「憎たらしい円盤に侵入し、制御装置をハックして爆破してくれるわッ!」と彼なりには真面目に怒っているようだが、名前に「スペース」が付いている事は高く評価しているようで、彼の理論では侵略者たるもの「スペース」は付けるべきらしい。


コスモギルガメス

『バトル・イン・ニューヨーク 2022』にて初登場したユニヴァース時空のギルガメッシュ。

姿は術ギルガメッシュと同じだが、『ギル祭 2019』の時のスペース・イシュタルのように初登場は『FGO』世界の姿、名前はユニヴァースの方で登場したのだと考えられるので、本来の姿や性格は少し異なる可能性がある。別世界の自分が顔を合わせているのに、彼らは互いに驚きもせず、スムーズに別世界の自分に接し、まるで兄弟のように仲が良い雰囲気で2022年の祭りを盛り上げるべく、協力し合っていた。どうやら、イシュタルと違ってギルガメッシュは別世界の自分を認識できるようだ。コスモギルガメスは、『FGO』初のユニヴァース出身サーヴァントのヒロインXのプロフィール欄で名前が確認されていたが、2022年についに本人が登場した。


ロマニ・アーキマン

カルデアの医療部門責任者。

珍しく「雑種」ではなく「医師」と呼ぶ。

基本的にチキンで英霊に対して丁寧な物腰で接し、対応するロマニだが、なぜかギルガメッシュに対してはわりかし辛辣で容赦がない。しかし、ギルガメッシュの方はロマニの雑な物言いに、特に気分を害する訳でもなく接している。ロマニの素性を把握しているのか、それとも千里眼で時代を変えて生前の時点で交流があったのか、含みの利いた発言をする。


ギルガメッシュ(術)

不老不死を求める旅を終え、人の王として再びバビロニアを治める為、ウルクに戻ってきた頃の自分自身。エルキドゥの死により死を理解し、不老不死の旅を終えて精神的にも成長した為、アーチャーの方にあった荒々しさは身を潜めている。ちなみに両者がカルデア内で鉢合わせた場合、互いの「ああ、貴様はいま、その事柄を優先しているのか」という愚かさを鼻で笑い合う為、互いに干渉はしないとのこと。


Fate/Prototype編集

旧アーチャー

別世界のギルガメッシュ。真名は同じで見た目も似ているが、全くの別人であり戦い方や姿、、性格に大きな違いがみられる。どちらかというと、赤いアーチャーに近い。


Fate/Samurai Remnant編集

ギルガメッシュ(ルーラー)

江戸時代の浅草に召喚されたルーラークラスのギルガメッシュ。彼は度々、ルーラークラスの適性があると示唆されつつも本人にやる気がなかったのかそれを否定していたが、ついにルーラークラスとして召喚される。

浅草で縮緬問屋「巴比倫弍屋(ばびろにや)」を開店し、アイテムを売っている。



余談編集

「TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票」では、男性キャラとしてはアーチャー、ライダー(Zero)に次ぐ9位を獲得した。また『Zero』と『stay night』キャラであるギルガメッシュ、セイバー言峰綺礼は明確に区別されることになった。奈須きのこ氏はコメントで「なんで『Zero』と別枠なのかと言うと、そりゃ別キャラだからだよ。」と語っている。


シルエットモデルは旧ナムコのゲーム『ドルアーガの塔』の主人公ギルガメスであり、所有している財宝にもパロディが盛り込まれている。『Fate』のギルガメッシュは、このギルガメスや『FF』のギルガメッシュと並んで現代創作におけるギルガメッシュ像に大きな影響を与えたキャラクターである為、創作作品でギルガメッシュが登場する際に彼の設定がオマージュされる場合が多々ある。ちなみに『FF』の方はエクスカリパーの使い手であり、『Fate』のギルガメッシュは聖剣エクスカリバーの使い手であるプロトセイバーの派生的要素があるキャラである。

オトギフロンティアでは女体化されたギルガメッシュが登場しており、金髪赤眼で武器は鎖とこの『Fate』のギルガメッシュをオマージュしたキャラクターとなっている。


バトルクイズ番組『99人の壁』では、チャレンジャーとしてSnowMan佐久間大介が登場した際「(賞金を獲得したら)関智一さんがギルガメッシュ声で起こしてくれる目覚まし時計が欲しい」と解答した直後、ほんの数秒間映像があの台詞と共に流れただけで瞬く間にTwitterが驚愕と歓喜で溢れかえったことからその人気ぶりが窺い知れる。


声の関智一氏は、最初にギルガメッシュを演じる際「星々に語りかけるように喋って下さい」と演技指導された。また、アニメ『バビロニア』の第5話では、関智一氏のある三文字の演技のすさまじさに、アフレコ室がざわめいたという逸話がある。⇒その演技とは


アメリカのラッパーのリル・ナズ・Xは、実際に黄金の甲冑を作成し、2021年のメットガラのステージに登壇し、Twitterにて甲冑を身に纏った自身の写真と共にアニメのギルガメッシュの写真を並べていた。後にそういった縁からか、彼の誕生日に日本での契約レーベルであるソニー・ミュージックからギルガメッシュがマイクを持った書き下ろしイラストを添えた祝福ツイートをして、「ホーリーシット!爆笑した。最高だね!」という返信を貰っている。


『Zero』で度々「愉悦」について述べているため、「愉悦部部長」と評されることもある。


関連動画編集


関連イラスト編集

弓ギギルガメ

裁きの刻だFateログ26

花と浴槽 ver.ギルガメッシュ英雄王

人ならざる魔性王の相伴

「      」ラウンド・アンド・ラウンド


関連タグ編集

Fateシリーズ サーヴァント アーチャー(Fate)


Fate/staynight Fate/hollowataraxia Fate/Zero 戦車男 Fate/EXTRAシリーズ Fate/strangeFake プリズマ☆イリヤ Fate/GrandOrder


子ギル アーチャー(Fate/Zero)

ギルガメッシュ(キャスター) エルキドゥ 旧アーチャー 女帝ギルガメッシュ


英雄王 慢心王 全裸王 AUO


教会組 愉悦部 ラスボス(笑) チート 濃いキャラ


メソポタミア最強夫婦/メソポタミア最強コンビ


天地驚愕の同盟 千里眼トリオ


ドルアーガの塔:黄金の鎧の元ネタ。アニメ版では主人公ギルの声優もまた関智一であった。同シリーズでの成長後のギルガメス王は新宿のアーチャー役の土師孝也が担当している。


ギルえもん:様々な道具を自由自在に取り出せるところから付いたアダ名。公式でも稀に呼ばれる。


スネガメッシュ中の人二代目スネ夫であり、嫌味な金持ちキャラ同士でもある。

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