『ウマ娘』。彼女たちは、走るために生まれてきた。
ときに数奇で、ときに輝かしい歴史を持つ別世界の名前と
共に生まれ、その魂を受け継いで走る───。
それが、彼女たちの運命。
この世界に生きるウマ娘の未来のレース結果は、
まだ誰にもわからない。
彼女たちは走り続ける。
瞳の先にあるゴールだけを目指して───。
なりすましに関する注意喚起
Cygamesのなりすましとみられる権利侵害通知にご注意ください。
概要
『ウマ娘 プリティーダービー』(UMAMUSUME PRETTY DERBY)とは、Cygamesによるメディアミックスプロジェクト。
一文にまとめるなら、牡馬も牝馬もまとめて美少女化された競走馬「ウマ娘」が育成機関で仲間たちと送る学園生活を描く、という内容。
2016年3月26日開催の「AnimeJapan 2016」でのお披露目時には、18人のウマ娘の担当声優・イラストレーターと共に、P.A.WORKSが「頭おかしい感じで」という注文を受けて製作した「世界観を表現したPV」が公開された。
ウマ娘
別世界の競走馬の名前と魂を受け継いで生まれてくる少女たち。ヒトとは少し異なる独自の種族。
ヒトと似たような姿をしているものの、馬の耳や尻尾が生えており、力などもヒトなどとは比べ物にならないものを有している。
彼女達の多くがウマ娘専用の教育機関「トレセン学園」に通い、国民的スポーツ・エンターテイメントである陸上競技「トゥインクル・シリーズ」へのデビュー、そして活躍を目指し日々勉強やトレーニングに励んでいる。
プロジェクト発表時から長らくは、追加発表されたウマ娘も含めてJRA・地方競馬の引退した競走馬をモデルとしたウマ娘のみが、しかも一部大規模馬主の所有馬を避けるように登場していたが、現時点では
- 海外競走馬として初の実名ウマ娘モンジューが登場
- 発表当時現役の競走馬をモデルとしたデアリングタクトがウマ娘の仲間入りを果たし(姿だけはゲーム中のメインストーリーで1週間先行して明かされていた)
- 社台RHが馬主のネオユニヴァース、サンデーレーシングが馬主のドゥラメンテが登場
など、その枠に限らない登場例も2022年以降数多くみられており、トレーナーの間ではさらなる新ウマ娘の登場に期待が持たれている。
詳しくは→ウマ娘の項目を参照。
世界観
この世界では、若きウマ娘たちが走りの頂点を競う「トゥインクル・シリーズ」が、老若男女から愛される国民的スポーツとなっている。賭博要素は基本的に排除されており、ファンたちはそれぞれの思いでウマ娘たちを応援している。また、競馬場は「レース場」と呼ばれる。
この世界においては、ウマ娘が存在する代わりに、われわれが一般的に想像する「馬」という四足歩行の動物は存在しない。
そのため「馬」という漢字もなく、代わりに二足歩行のウマ娘を表す架空の漢字(馬の字の4点のうち真ん中の2点を取った(「,,,,」→「, ,」)もの)が使われている。
そのため、馬という字を使いたいのにフォントがない場合は、漢字をカタカナに置き換え、「有マ記念」(有馬記念)・「1バ身」(1馬身)などと表記する。
その他、「URA」「トレセン学園」などの組織や、ウマ娘の生活を支える各種用品の存在など、我々の知る世界とは細部が異なっている。
詳しくは「ウマ娘」の記事を参照。
ちなみに、レースの番組体系は作品発表時点のものが使われており、距離設定や格付が変更された高松宮記念や大阪杯は基本的に新しいものが採用されている。
ゲームに実装されているレースについては概ね2020年時点のものであるが、一部相違点が存在する。これについての詳細はウマ娘プリティーダービー(ゲーム)を参照。
ゲーム
- 『ウマ娘 プリティーダービー』(iOS・Android)
ウマ娘というコンテンツの中核を成すコンテンツであるスマホアプリ及びPCゲーム。2021年2月24日リリース(PC版は3月9日)。
ジャンルは育成シミュレーションゲーム。ゲームとしてはパワプロと似たような感じと言えば分かりやすいか。
プレイヤーはトレーナーとしてウマ娘と共にトレーニングをして育成し、トゥインクル・シリーズと呼ばれるレースでの勝利を目指す。
企画自体は2016年の発表当時から動いており、クオリティアップのための度重なる延期を経て、結果的にアニメ版2期放映により追い風に乗っている状況でのリリースとなった。
海外版も遅れて順次配信がされており、現時点では韓国語・中国語(繁体字・簡体字)版が配信済み。英語版も近日配信予定である(後述)。
詳細は該当項目を参照。
- 『ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!』 (Switch・PS4・Steam)
ウマ娘初のコンシューマー向けタイトル。2024年8月30日発売。
舞台は毎年恒例「春のファン大感謝祭」。4つの熱血硬派な競技で、ドットで描かれたウマ娘同士がチームを組んでぶつかり合う。3つのチームが活躍するオリジナルストーリーも用意されており、チームはDLCにより増やすこともできる。
また、おまけ要素として、やり込み度の高いミニゲーム『ゴルシちゃんの大冒険Ⅱ』が含まれている。
アニメ
- ウマ娘プリティーダービー(Season1・2・3)
ウマ娘プリティーダービーを原作としたテレビアニメシリーズ作品。チームスピカの面々の活躍を中心に描く。制作はP.A.WORKS(Season1)、スタジオKAI(Season2・3)。
実際の競馬史に刻まれた数々のエピソードを丹念に織り込み、誰よりも競馬・競走馬ファンへと訴えかける作風を武器に、悲喜交々の「史実」という強力な物語をベースとしながら、いつか誰かの夢見た誰も知らないレースを描き出している。
当初はその見た目から戸惑いの目で見られていた『ウマ娘』だが、このアニメでコンテンツが持つ「スポーツ・エンターテイメント」としての本性が露わとなり、視聴者を徐々に独特の世界観へと惹き込んでいった。
2024年現在、以下の全3期が放映済みである。
概要 | |
---|---|
Season1 | 2018年春放映。主人公はスペシャルウィーク。北海道の田舎から出てきた主人公が、故郷の母親や憧れの先輩サイレンススズカの思いを胸に、数多のライバルと戦い成長していく青春物語が描かれる。 |
Season2 | 2021年冬放映。主人公はトウカイテイオー。因縁のライバル・メジロマックイーンとの関係を主軸に、故障に伴う幾度の挫折を乗り越えていく。ナイスネイチャを筆頭とした「善戦ウマ娘」たちのドラマも必見。 |
Season3 | 2023年秋放映。主人公はキタサンブラック。『ウマ娘』のアニメ作品としては異例ともいえる「競走能力の衰え」が主なテーマの一つに据えられており、苦悩と向き合い乗り越えた末に「みんなの愛バ」となった主人公の物語が描かれる。 |
この他、1期の特別編としてOVA「BNWの誓い」が制作されている。
2023年春YouTubeチャンネル「ぱかチューブっ!」内で配信。史実の99世代の活躍を下敷きに、ナリタトップロードを中心にクラシックレースの頂点を目指すウマ娘たちの競い合う姿を描く。制作はCygamesPictures。
下記『新時代の扉』の公開を前に、再編集・新規カットが追加され期間限定で劇場公開された。
2024年5月24日公開の劇場アニメ。史実の01世代をメインに据えており、ジャングルポケットが主役を務める。
ストーリー上の大きな関わりはないが、上記『RTTT』の実質的な続編にあたる。制作も同じくCygamesPicturesで、一部スタッフも共通している。
後述の同タイトルのアニメ化作品。2025年に放送予定。制作はCygamesPictures。
後述の同タイトルの4コマ漫画が原作の1話6分のショートアニメ。全12話。
2020年7月から9月までTOKYOMXとBS11で放送された。
漫画原作ではあるものの、ストーリーはいずれも完全オリジナルである。DVD化の際には、原作漫画準拠の新規ショートムービーが特典映像としてこちらも全12話分収録されている。
完全オリジナルの1話3分のショートアニメ。全24話。2022年10月から翌年3月までYouTubeチャンネル「ぱかチューブっ!」内で配信された。
CD
他のコンテンツの開始に先駆けて、STARTING GATEとしてキャラクターソングとオリジナルボイスドラマを収録したCDシリーズが発売された。
一枚につき3人のウマ娘がピックアップされており、ソロ曲とユニット曲、テーマソングであるうまぴょい伝説とボイスドラマが収録されている。
また、ANIMATION DERBYとしてアニメ関連の楽曲が、WINNING LIVEとしてゲーム関係の楽曲がそれぞれCDシリーズ化し販売されている。
楽曲
ドラマCD
- トレーナー候補の為のトレセン学園案内
トレセン学園の各設定を駿川たづなの解説という形で紹介する、ドラマ仕立てのCD。新人向けということにはなっているが、色々と学園のダークな面も見え隠れする。
2016年冬の「コミックマーケット91」で販売された「ウマ娘セット」に封入されており、その後の「STARTING GATE」発売イベントや1stイベントなどでも会場限定で単品販売されたことがある。このため2021年現在は全編の音源を入手するのは難しい状況である。
『ぱかラジッ!』第8回において冒頭部分のみ公開されており、こちらは現在も視聴できる。
- ぱかラジッ!~ウマ娘広報部~ ドラマCD メイクデビュー・トレセン学園 Vol.1
スペシャルウィーク・サイレンススズカ・トウカイテイオーの3人が、とあるウマ娘との交流を通じて1話ずつ各ウマ娘の紹介をしていく。ナレーションは駿川たづな。全14話。元々は『ぱかラジッ!』第37回~第51回に存在したコーナーの1つであり、パーソナリティの3人とゲストが演じていた。
収録されている音源は『ぱかラジッ!』で放送されたものと同一であるため、現在も聴くことができる。CD自体は2017年12月に開催された「ウマ娘 プリティーダービー 2017年ファイナルイベント&アニメ新情報発表会 有明記念」で販売された「ウマ袋」に封入されており、上同様その後のイベントで単品販売もされていた。
なお「Vol.1」とあるが、コーナー自体が第51回をもって打ち切られたため、Vol.2以降は存在しない。
各話リスト
話 | ゲストウマ娘 | ラジオ放送回 |
---|---|---|
1 | ミホノブルボン | 第37回 |
2 | ビワハヤヒデ | 第38回 |
3 | ニシノフラワー | 第39回 |
4 | ヒシアケボノ | 第40回 |
5 | スイープトウショウ | 第41回 |
6 | ゼンノロブロイ | 第42回 |
7 | エアシャカール | 第43回 |
8 | アドマイヤベガ | 第44回 |
9 | マーベラスサンデー | 第45回 |
10 | ファインモーション | 第46回 |
11 | カワカミプリンセス | 第47回 |
12 | ナリタタイシン | 第49回 |
13 | マヤノトップガン※ | 第50回 |
14 | ナカヤマフェスタ | 第51回 |
※声優交代前。
- アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』サイドストーリー EXTRA DERBY
コミカライズ
サイコミ
- ウマ娘 プリティーダービー -ハルウララがんばる!-
作画:皇宇(zeco) / ネーム:中山かつみ
生涯成績113戦0勝。ナイーヴで気分屋、頑張ってるけど1着になれず、負け続けて有名になったユニークで因果な競走馬・ハルウララ号の現役時代を可愛らしい絵柄で描く。ウマ娘の世界観が固まる以前の、ゆるめの作風が特徴。
2016年5月から9月まで連載した後、完結作品として掲載されていたが、18年11月28日のサイコミ再創刊に伴って掲載を終了した。
現時点では単行本化されておらず、正規の手段での閲覧が不可能となっている。
漫画:熊ジェット / コンテ:伊藤仁
ウマ娘たちによるポップでかわいい日常4コマ漫画。
2018年3月より連載、2021年1月15日更新分をもって連載終了。全147回。
当時発表済みのウマ娘全60人が登場している唯一の作品。単行本は発売されていないが、2021年12月8日に発売予定のアニメのBlu-ray BOXの特典として全話掲載のブックレットが発行された→外部リンク。
前述の通り、2020年夏にはこの漫画を原作とするアニメが放映されている。
漫画:S.濃すぎ
Eclipse first, the rest nowhere. 一人ぼっちだった田舎娘・スペシャルウィークと、最速を追い求める天才・サイレンススズカ。トレセン学園で出会った二人と、個性的なウマ娘たちが繰り広げる青春学園ストーリー。
アプリやアニメの公開に先立って2017年3月より連載され、2019年11月に全40話で完結した。
キャラクター同士の関係性は後のアニメ版と共通する部分も多い一方、ストーリー部分は一人ひとりの機微の描写に重点が置かれている。
コミックスは電子書籍で全6巻。第5巻と第6巻のみ連載終了後も長らく発売されていなかったが、2021年6月になってようやく発売された。小学館による紙版コミックスとしても2021年11月より新装版全6巻が刊行された。
漫画:浅草九十九
ウマ娘たちの、日常やちょっと特別な時に食べる“おいしいひとしな“をテーマにした日常系料理漫画作品。毎週水曜日更新。
ヤングジャンプ
漫画:久住太陽 / 原作:Cygames / 脚本:杉浦理史 / 漫画企画構成:伊藤隼之介
それは、世界で最も数奇な物語
2020年28号より連載されている、オグリキャップ号の競走馬生活をモチーフとしたスポ根漫画作品。他の映像作品やコミカライズでは描かれなかったローカルレースが描写され、それに伴いオリジナルキャラクターや多数のオリジナルウマ娘が登場する独自色が強いものとなっている。
「次に来るマンガ大賞2021」コミックス部門において2位を受賞した。
少年ジャンプ+
漫画:保谷伸 / 原作:Cygames / 脚本:文殊咲
『不屈の精神を携えて 世界を目指したウマ娘の新たな夢が 芽吹く』
サクラローレル号の競走馬生活をモチーフとしたスポ根漫画作品。
週刊コロコロコミック
漫画:柴田直樹 / 原作:Cygames
幼稚園児になったゴールドシップを主役としたウマ娘初の児童向けギャグ漫画作品。
舞台
『ウマ娘』初の舞台化作品。メインキャラクターはダイタクヘリオス、ヤマニンゼファー、ダイイチルビー、ケイエスミラクルの4人で、短距離・マイル路線を主軸とした物語である。
2022年8月21日に制作発表、11月5日にはタイトルが発表され、2023年1月15日(日)~1月29日(日)に品川プリンスホテルステラボールで公演された。制作はネルケプランニング。
配信
Youtube
2018年3月に開設された。アニメ・コミカライズ・ゲームの告知や「ぱかライブTV」などの生放送はこのチャンネルで行う。
一方、『ウマ娘』の宣伝担当を自称するゴールドシップがバーチャルYouTuber的な活動(ゲームやアニメの紹介、ラジオ、寸劇、コラボ、デート動画、大喜利etc.)に邁進するエンタメとしての一面もある。新情報が途絶えていた時期にも活躍していたことから、ファンからは功労者の一人として認識されている。
詳細は該当記事を参照。
ウマ娘初の舞台『「ウマ娘 プリティーダービー」~Sprinters’ Story~』関連の動画を投稿している。
詳細は該当記事を参照。
Webラジオ
- ぱかラジッ!~ウマ娘広報部~
2016年11月からHiBiKi Radio Stationにて配信されていたWebラジオ番組。2019年4月の第85回をもって更新終了。テレビアニメ1期放送に合わせて、2018年4月から2019年1月までの間は『アニメ版』と称し特別編成で全42回放送された。バックナンバーは連続しておらず、放送回数は通常版・アニメ版併せて計147回。
パーソナリティは和氣あず未(スペシャルウィーク役)・高野麻里佳(サイレンススズカ役)・Machico(トウカイテイオー役)の3人で、他に天の声として藤井ゆきよ(駿川たづな役)が参加している。頻繁にゲストも加わり、トークや告知などを行う。その性格はのちに「ぱかライブTV」に引き継がれている。
過去の放送はニコニコ動画「ウマ娘チャンネル」で現在も視聴することができる。
生放送
- ファミ通presents ウマ娘研究会!
2021年3月からニコニコチャンネルにて放送中の生放送番組。MCの徳井青空(テイエムオペラオー役)が放送中にゲーム『ウマ娘』をプレイし、強いウマ娘を目指して育成を行う。ゲストを呼んだ際はゲストにまつわるキャラクターを育成する。配信頻度は月2回程度。
番組内容は大きく分けて本放送とオマケ放送に分かれており、後者はチャンネルの月額制会員登録をすることで視聴できる。本放送のアーカイブについては誰でもチャンネルのトップページから見ることが可能。
アンソロジー
星海社COMICS
- ウマ娘 プリティーダービー アンソロジーコミック STAR
漫画:有都あらゆる / おえかきえんぴつ / 大沖 / 小野ミサオ / とんぷう / 鮭乃らるかん / ハンバーガー / アマイワシ / なをををををを / あおいまなぶ / だーく
カバーイラスト:手島nari
11人の作家陣による『ウマ娘』初の公式アンソロジーコミック。2021年5月19日発売(星海社 新刊案内)。
- ウマ娘 プリティーダービー アンソロジーコミック STAR 2
漫画:小野ミサオ / かめれおん / おえかきえんぴつ / 有都あらゆる / 鮭乃らるかん / とんぷう / 遠藤海成 / なをををををを / 芝石ひらめ / ポン / だーく
カバーイラスト:CLAMP
『ウマ娘』公式アンソロジーコミック第2弾。2021年9月29日発売(新刊案内)。
海外展開
北米など英語圏で展開されている英語版タイトルは『UmaMusume Pretty Derby』で、ウマ娘はUmaMusumeと表記される。2024年6月24日のぱかライブTVで英語版アプリの配信が告知されるまでは、アニメなど一部の媒体が展開されるにとどまっていた。ウマ娘が英語に訳されるなら「Horse Girl」のほうが馴染みやすいはずだが・・・。
英語圏の国家で放送されているものの、なぜか英語版の声優が判明していない。大概『魔法少女まどか☆マギカ』や『ラブライブ!』等のように英語版の吹き替えがあるはずだが、英語版のwikiにすら書かれていなかったりする。
韓国で展開される韓国語版タイトルは『우마무스메 프리티 더비』で、ウマ娘は우마무스메(うまむすめ)と表記される。英語版と同じく日本語をハングルに置き換えただけとなっている。アプリはカカオトークで知られるカカオの子会社カカオゲームズから2022年6月20日より配信されている。
台湾・香港・マカオで展開される中国語繁体字版タイトルは『賽馬娘 Pretty Derby』で、ウマ娘は賽馬娘(さいまにゃん)と表記される。賽はCygames(賽傑思)の賽であり、要するにCygamesの馬の娘を意味する。カタカナが使えないための苦肉の策といえる。アプリは小萌科技(Komoe Game)から2022年6月27日より配信されている。
中国大陸本土で展開される中国語簡体字版タイトルは、元々は『赛马娘 Pretty Derby』で、ウマ娘は赛马娘と表記されていたが、2023年3月20日にアプリのリリースが発表された際、タイトルは『闪耀! 优俊少女』(閃耀! 優俊少女)で、ウマ娘は优俊少女(優俊少女、ようじゅんしゃおにゅ)と表記されるように変更された。「優駿」ではなく「優俊」となっていることからもわかるように、中国のゲームは政府の規制が激しく、また、ギャンブルが法律で禁止されているため、ギャンブルを意識させる競馬を連想される言葉が極力排除されたものとされている。アプリはbilibiliから2023年8月30日よりオープンベータ版が配信されている。
これをきっかけに海外の競走馬もウマ娘化してして登場する日が来るのを願うばかりである。ウマ娘になったきっかけでその馬を知った人も多いのだから。
注意喚起
モデル馬の牧場と墓参りに関して
ウマ娘を通じて実際の引退馬や牧場に興味を持ち、訪問・見学したい場合は、事前に必ず競走馬のふるさと案内所を通じて牧場それぞれの状況(出産の終了やスタッフの日程事情、見学に際してのルールなど)を確認しておこう(牧場への直接連絡は迷惑行為にあたるため、避けること)。
- 牧場は観光地ではなく私有地であり、そこにいる馬は経済動物である。許可が得られた場合でも、見学に向かう際はきちんと牧場関係者の指示に従うこと。馬は警戒心が強く不用意に近づくと噛む、蹴るなどの行動に出る事があり、指示に従わないと人馬共に生命の危機につながりかねないケガをする可能性がある。
- 馬の出産時期は3~5月に集中しており、出産の兆候を見逃さないように牧場のスタッフは寝ずの番をしている。疾病予防の観点もあわせて、この時期は見学を受け入れていないことが多い。
- 生きている馬目当てではなく、モデル馬の墓参りの場合でも、先述したように牧場は私有地であり、墓は敷地内にあることが多いため、同様の手続きをとられたい。無断での墓参りは不法侵入となる場合もある。
- 2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大も重なり、先述した事情とは無関係に見学の一切を断っている牧場も増えている。断られた場合はおとなしく家で牧場のサイトやTwitter、Instagramなどをチェックしよう。
余談にはなるが、実際の競走馬や引退馬に触れあう方法としては、こうした牧場訪問だけでなく、競馬場に行きレースを楽しむ、乗馬を通じて引退した競走馬とともに駆ける…など様々なやり方がある。必要に応じてこれらの手段を検討することも一手である。
3周年を記念したぱかライブTV vol.38にて小島菜々恵(ラインクラフト役)と希水しお(デアリングハート役)の2人が実際に訪問したノーザンホースパークは、乗馬や引退馬見学を含む数多くの馬にまつわるアクティビティを体験できる施設として著名である。
二次創作のガイドライン
公式からこのような二次創作に関してのガイドラインが発出されている。
ウマ娘を題材とした表現などをする際には一度これを確認しよう。
- ※この二次創作のガイドラインは適切な創作を行うためのもので、ファン活動の一切を否定するものではない。これを根拠に特定のユーザーに対し誹謗中傷を書き込むなどといった行為は絶対にしないように。
- 二次創作のウマ娘公式への通報は運営の対処の手間をいたずらに増やす可能性があるので、避けること。
「株式会社Cygames」からの著作権侵害通知について
※anti_piracy_exp_@cygames.co.jpというメールアドレスを使ったCygamesのなりすましからの著作権侵害通知にご注意ください。
昨今、二次創作作者に対して、著作権と著作者人格権の侵害を根拠に「株式会社Cygames」から権利侵害の申し立てがなされたとしてアカウントロックや作品の権利者削除が行われる事例が相次いでいる。
しかし、これらの申し立ては実効性や申請者とCygames本体との同一性が疑問視されるものが多く権利者を騙った第三者によるものの可能性が高い。権利者を騙り著作権侵害の申請を行うことは刑事罰につながる可能性があるため、そうした行為は行わないようにするとともに、万が一制作者としてそうした疑わしい著作権侵害通知を受けた場合は、適正な形で「虚偽の申し立てである可能性がある」とpixivを含むプラットフォームに対して異議申し立てを行うことや、(本物の)Cygamesに被害を報告することが望ましい。
配信についてのガイドライン
ゲームの配信および、ゲームの音声や動画を利用した二次著作物の配信についてもガイドラインが定められている。
なお、サービスを終了したMildomについては、Cygamesからの要請により、配信が禁止されていた。
- 当社ゲームコンテンツをプレイする際の配信ガイドライン(Cygames公式サイト)
作品タグに関して
実在の競走馬やウマ娘とは無関係の競走馬擬人化イラストとの競合を避けるため、「名称(ウマ娘)」タグの使用を強く推奨する。
例:ウマ娘関連創作にスペシャルウィーク(ウマ娘)タグのみを使い、スペシャルウィークのタグ付けをしない。
余談
ゲーム版開発の長期化
当初、ゲームアプリは2018年頃の配信開始予定とされたが、開発の難航から長きにわたって事前登録期間が続いていた。
武豊騎手をプロモーターに迎え、多くの新規ファンを引きずり込んだアニメ第1期が駆け抜けてから少々、同年7月に公開されたトレーラー第3弾では冬の稼働開始を予定していたアプリ版。しかし12月に出されたアナウンス以降、アプリ版の情報が途絶えがちになったことから「本当に開発しているのか」という憂慮や批判、あるいはネタ扱いする空気が漂っていた。キャスト陣のリアルイベントへの出演、ラジオ番組『ぱかラジッ!~ウマ娘広報部~』の配信、コミカライズ作品『STARTING GATE!』や『うまよん』の連載がユーザーの希望となっていく中で、「ぱかチューブっ!」で奮闘を続けていた宣伝担当(自称)のゴールドシップを労う声が多いのも、この期間に定期的に動画を配信していたところが大きい。
膠着状態が破られたのは2020年12月19日の「ぱかライブTV Vol.2」。2021年2月24日にリリースされることが発表され、アニメ第2期の放送開始が告げられ、新たなウマ娘が追加され、公開されたCMを彩るのは新たなメインテーマ『GIRLS' LEGEND U』。半信半疑の声も残る一方、CMから迸る見違えるほどの熱気に多くのトレーナー候補生が感嘆したことは言うまでもない。
アニメ放送開始後の2021年1月16日に「ぱかライブTV Vol.3」でPVとプレイ画面が、2月23日(※リリース前日)の「ぱかライブTV Vol.4」で具体的なゲームシステムの解説が行われたことからも、ギリギリまで開発が行われていた様子が窺える。にわかに現実味を帯びたリリース情報と予想を超えたハイクオリティに、(動作環境の見直しも含めて)ユーザーがざわつく様子が散見されるようになる。
2021年2月24日、2年11ヶ月越しの出走となった、ゲームアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(PC版にあたるDMM GAMES版は3月10日リリース)。折り返し地点を過ぎたアニメ第2期との相乗効果もあって、異様な熱狂に包まれながら走り始めた本作がどこまで駆けてゆくのか、それはまだ誰にもわからない。
コナミデジタルエンタテインメントからの特許侵害訴訟
2023年3月、コナミデジタルエンタテインメントが保有する特許を侵害したとして、損害賠償金として40億円の請求と、ウマ娘の配信差止を求め訴訟された。侵害した特許は不明だが少なくともパワプロサクセスの仕組みそのものではないことは確かである(2020-21年に特許切れ)。
この件に関してコンテンツのファンは司法の判断を待つべきであり、不用意にどちらかを批判すべきではない。
ましてやJRAや馬主の方々は無関係なので、巻き込むようなことは絶対にしてはならない。
ほんとうに余談だが、ウマ娘楽曲の一つ「うまぴょい伝説」の作曲を担当した本田晃弘氏も、実は元コナミ所属でもある。ちなみに彼がPCで作曲制作に走った理由はこのゲームがきっかけだったとか。
GI公式イラスト
2018年5月の中央競馬G1レース開催日より、当該レースでモチーフ馬が優勝したウマ娘(一部例外有り)のイラストが公式から発表されている。
2020年天皇賞(春)よりデフォルメ調のデザインとなり、メンバーも複数登場となった。
2018年
レース名 | 開催日 | 競馬場 | 描かれたウマ娘 | 史実の優勝年(鞍上) | 2018年優勝馬(鞍上) |
---|---|---|---|---|---|
NHKマイルカップ | 5月6日 | 東京 | エルコンドルパサー | 1998年(的場均) | ケイアイノーテック(藤岡佑介) |
ヴィクトリアマイル | 5月13日 | 東京 | ウオッカ | 2009年(武豊) | ジュールポレール(幸英明) |
オークス | 5月20日 | 東京 | エアグルーヴ | 1996年(武豊) | アーモンドアイ(クリストフ・ルメール) |
日本ダービー | 5月27日 | 東京 | スペシャルウィーク | 1998年(武豊) | ワグネリアン(福永祐一) |
安田記念 | 6月3日 | 東京 | オグリキャップ | 1990年(武豊) | モズアスコット(クリストフ・ルメール) |
宝塚記念 | 6月24日 | 阪神 | ゴールドシップ | 2013年(内田博幸)2014年(横山典弘) | ミッキーロケット(和田竜二) |
スプリンターズステークス | 9月30日 | 中山 | タイキシャトル | 1997年(岡部幸雄) | ファインニードル(川田将雅) |
秋華賞 | 10月14日 | 京都 | ダイワスカーレット | 2007年(安藤勝己) | アーモンドアイ(クリストフ・ルメール) |
菊花賞 | 10月21日 | 京都 | メジロマックイーン | 1990年(内田浩一) | フィエールマン(クリストフ・ルメール) |
天皇賞(秋) | 10月28日 | 東京 | テイエムオペラオー | 2000年(和田竜二) | レイデオロ(クリストフ・ルメール) |
エリザベス女王杯 | 11月11日 | 京都 | ヒシアマゾン | 1994年(中舘英二) | リスグラシュー(ジョアン・モレイラ) |
マイルチャンピオンシップ | 11月18日 | 京都 | アグネスデジタル | 2000年(的場均) | ステルヴィオ(ウィリアム・ビュイック) |
ジャパンカップ | 11月25日 | 東京 | シンボリルドルフ | 1985年(岡部幸雄) | アーモンドアイ(クリストフ・ルメール) |
チャンピオンズカップ | 12月2日 | 中京 | ハルウララ | (出走していない) | ルヴァンスレーヴ(ミルコ・デムーロ) |
阪神ジュベナイルフィリーズ | 12月9日 | 阪神 | メジロドーベル | 1996年(吉田豊) | ダノンファンタジー(クリスチャン・デムーロ) |
朝日杯フューチュリティステークス | 12月16日 | 阪神 | マルゼンスキー | 1976年(中野渡清一) | アドマイヤマーズ(ミルコ・デムーロ) |
有馬記念 | 12月23日 | 中山 | トウカイテイオー | 1993年(田原成貴) | ブラストワンピース(池添謙一) |
ホープフルステークス | 12月28日 | 中山 | アグネスタキオン | 2000年(河内洋) | サートゥルナーリア(ミルコ・デムーロ) |
2019年
レース名 | 開催日 | 競馬場 | 描かれたウマ娘 | 史実の優勝年(鞍上) | 2019年優勝馬(鞍上) |
---|---|---|---|---|---|
フェブラリーステークス | 2月17日 | 東京 | シンコウウインディ | 1997年(岡部幸雄) | インティ(武豊) |
高松宮記念 | 3月24日 | 中京 | キングヘイロー | 2000年(柴田善臣) | ミスターメロディ(福永祐一) |
大阪杯 | 3月31日 | 阪神 | マーベラスサンデー | 1997年(武豊) | アルアイン(北村友一) |
桜花賞 | 4月7日 | 阪神 | ニシノフラワー | 1992年(河内洋) | グランアレグリア(クリストフ・ルメール) |
皐月賞 | 4月14日 | 中山 | ナリタタイシン | 1993年(武豊) | サートゥルナーリア(クリストフ・ルメール) |
天皇賞(春) | 4月28日 | 京都 | スーパークリーク | 1989年(武豊) | フィエールマン(クリストフ・ルメール) |
NHKマイルカップ | 5月5日 | 東京 | シーキングザパール | 1997年(武豊) | アドマイヤマーズ(ミルコ・デムーロ) |
ヴィクトリアマイル | 5月12日 | 東京 | フジキセキ | (出走はないが産駒が通算4勝) | ノームコア(ダミアン・レーン) |
オークス | 5月19日 | 東京 | カワカミプリンセス | 2006年(本田優) | ラヴズオンリーユー(ミルコ・デムーロ)※1 |
日本ダービー | 5月26日 | 東京 | ウイニングチケット | 1993年(柴田政人) | ロジャーバローズ(浜中俊) |
安田記念 | 6月2日 | 東京 | バンブーメモリー | 1989年(岡部幸雄) | インディチャンプ(福永祐一) |
宝塚記念 | 6月23日 | 阪神 | サイレンススズカ | 1998年(南井克巳) | リスグラシュー(ダミアン・レーン) |
スプリンターズステークス | 9月29日 | 中山 | サクラバクシンオー | 1993年・1994年(どちらも小島太) | タワーオブロンドン(クリストフ・ルメール) |
秋華賞 | 10月13日 | 京都 | スイープトウショウ | 2004年(池添謙一) | クロノジェネシス(北村友一) |
菊花賞 | 10月20日 | 京都 | ビワハヤヒデ | 1993年(岡部幸雄) | ワールドプレミア(武豊) |
天皇賞(秋) | 10月27日 | 東京 | タマモクロス | 1988年(南井克巳) | アーモンドアイ(クリストフ・ルメール) |
エリザベス女王杯 | 11月10日 | 京都 | ファインモーション | 2002年(武豊) | ラッキーライラック(クリストフ・スミヨン) |
マイルチャンピオンシップ | 11月17日 | 京都 | ヒシアケボノ | 未勝利(1995年は3着、1996年は15着、1997年は14着、いずれも角田晃一) | インディチャンプ(池添謙一) |
ジャパンカップ | 11月24日 | 東京 | ゼンノロブロイ | 2004年(オリビエ・ペリエ) | スワーヴリチャード(オイシン・マーフィー) |
チャンピオンズカップ | 12月1日 | 中京 | スマートファルコン | 未出走(但し、父が出走経験あり) | クリソベリル(川田将雅) |
阪神ジュベナイルフィリーズ | 12月8日 | 阪神 | ゴールドシチー | 1986年(本田優) | レシステンシア(北村友一) |
朝日杯フューチュリティステークス | 12月15日 | 阪神 | グラスワンダー | 1997年(的場均) | サリオス(ライアン・ムーア) |
有馬記念 | 12月22日 | 中山 | ナイスネイチャ | 未勝利(1991年から3年連続3着、1994年は5着、1995年は9着、すべて松永昌博) | リスグラシュー(ダミアン・レーン) |
2020年
レース名 | 開催日 | 競馬場 | 描かれたウマ娘 | 史実の優勝年(鞍上) | 2020年優勝馬(鞍上) |
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フェブラリーステークス | 2月23日 | 東京 | ビコーペガサス | 未勝利(1997年、4着 鞍上:武豊) | モズアスコット(クリストフ・ルメール) |
高松宮記念 | 3月29日 | 中京 | カレンチャン | 2012年(池添謙一) | モズスーパーフレア(松若風馬) |
大阪杯 | 4月5日 | 阪神 | マチカネフクキタル | 未勝利(1999年、2着 鞍上:佐藤哲三) | ラッキーライラック(ミルコ・デムーロ) |
桜花賞 | 4月12日 | 阪神 | ユキノビジン | 未勝利(1993年、2着 鞍上:安田富男) | デアリングタクト(松山弘平) |
皐月賞 | 4月19日 | 中山 | セイウンスカイ | 1998年(横山典弘 ) | コントレイル(福永祐一) |
※1 カワカミプリンセス以来となるデビューから無敗のオークス制覇(史上5頭目)
関連タグ
石原章弘:本作の元コンテンツプロデューサー。アプリの配信開始を見届けることなくコンテンツプロデューサーを退任し、Cygamesを退社した。
外部リンク
『ウマ娘』関連
- UMAMUSUME PROJECT - 公式サイト
- ウマ娘プロジェクトtwitter公式アカウント@uma_musu
- アニメ版『ウマ娘 プリティーダービー』 - 公式サイト
- アニメ版公式ツイッター
- 公式YouTubeチャンネル「ぱかチューブっ!
舞台『ウマ娘 プリティーダービー〜Sprinters’ Story〜』特設サイト
舞台「ウマ娘 プリティーダービー」公式YouTubeチャンネル
- Lantis - 『ウマ娘 プリティーダービー』関連作品
- JRA日本中央競馬会 - 公式ホームページ
- 『ウマ娘』で伝説の名馬のもう一つの世界線を描く理由とは? - 電ファミニコゲーマー
- 『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』の見所 - Cygames Magazine
- 「ウマ娘と二人三脚で夢を叶える喜びを」- Cygames Magazine
- こだわりのレースシーンに注目!- animate Times
- 「うまぴょい伝説」から始まった楽曲制作5年間の歩み - ニコニコニュースORIGINAL
リアル関連
- 絶対に守ってほしい『牧場見学の9箇条』とは? - ウマフリ
- スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜大阪杯編〜 - ウマフリ(以下同)
- スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜ニュージーランドトロフィー編〜
- スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜桜花賞編〜