超巨大怪獣
ちょうきょだいかいじゅう
概要
ウルトラシリーズに登場する怪獣の中でも身長(あるいは体高)が数百~数千mクラス、あるいはそれ以上の怪獣を指す。
よく勘違いされるが、全長が非常に長くても身長や体高が基準に達していない怪獣はここに含まれない(蛇型、頭足類型の怪獣に例外あり、後述)。シリーズは違うが仮にダラ・アマデュラをこの項目に入れようと思っても基準に達していないため、カウントされないのである。
基本的に身長120m以上ある怪獣がここにカウントされる(パラゴンやヒッポリト星人の幻影も200m以上あったが、実体ではないため含まないものとする)。
ちなみに身長120mとは初代ウルトラマンの約3倍、ウルトラ戦士の中でも高身長なウルトラマングレートやウルトラマンゼアスの約2倍に相当するため、超巨大を名乗るのに相応しい大きさと言える。
また、ここでは怪獣や宇宙人を中心に記載する(超巨大な敵ではブラックスターや機械島もあったが、それらは怪獣やロボットと言うより建造物に近いためここには含まれない)。
その大きさ故にラスボスとして登場する事も多いが、物語中盤で登場する事も割とある。
どれもフルCGで描かれると思われがちだが、実際には着ぐるみや造形物を合わせて表現された怪獣の方が多い。円谷プロの凄まじさがよく分かる。
昭和シリーズでは『ザ☆ウルトラマン』や『ウルトラマンUSA』といったアニメ版での登場が殆どで、主に平成シリーズに入ってからこの手の怪獣が多く登場している。特に劇場版作品では、「複数のウルトラマンが巨大過ぎる怪獣を相手に協力して戦う」展開が多い。
しかし、新世代ヒーローズ以降はこの手の怪獣は少なくなった(恐らく、怪獣を作るための造形物やCGの予算が足りないためだったり、着ぐるみが重くて動きにくくなったり、別作品に流用辛くなるなどの理由からだろう)。
ウルトラシリーズにおける超巨大怪獣の一覧
A:造形物や着ぐるみが作られたもの
B:実写だが、特殊な演出で表現されているもの
C:フルCGによるもの
一覧1(実写作品)
主に時系列順に記載する。
昭和ウルトラマン
怪獣 | 出典 | 身長(全長) | タイプ |
---|---|---|---|
バルンガbyざらぶ | 『ウルトラQ』 | 50m~無限大 | A |
ワイアール星人byべに | 『ウルトラセブン』 | 1.8~150m※7 | A |
宇宙竜ナースbyロブジャ お仕事募集中 | 『ウルトラセブン』 | 120m※8 | A |
暗黒怪獣 バキューモンby石監督 | 『帰ってきたウルトラマン』 | 無限大 | B |
ゲランby悪役万歳(もしくはメニホビ) | 『ウルトラマンタロウ』 | 120m※8 | A |
スクラップ幽霊船バラックシップbyカツカレー750円 | 『ウルトラマン80』 | 120m | A |
怪獣戦艦 ギエロニアby石監督 | 『アンドロメロス』 | 1313m | A |
怪獣戦艦 ベムズンby石監督 | 『アンドロメロス』 | 990m | A |
怪獣戦艦 キングジョーグby石監督 | 『アンドロメロス』 | 960m | A |
円谷ロゴbyヨッシー | 『ウルトラマンになりたかった男』 | 不明(ウルトラマンの10倍以上) | A |
海外ウルトラマン
怪獣 | 出典 | 身長(全長) | タイプ |
---|---|---|---|
悠然たる尚早の巨獣_ギガザウルスby嵐 | 『ウルトラマンG』 | 120m※8 | A |
異星にそびえる一角 リュグローby嵐 | 『ウルトラマンG』 | 120m | A |
正義の行進 UF-0by嵐 | 『ウルトラマンG』 | 15~180m | A |
蹂躙する滅び シラリーby嵐 | 『ウルトラマンG』 | 120m | A |
TDG三部作
怪獣 | 出典 | 身長(全長) | タイプ |
---|---|---|---|
| 『ウルトラマンティガ』 | 200m | A |
邪神byいの介 | 『ウルトラマンティガ』 | 130m(全長200m) | A |
『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』 | 888m~無限大 | C | |
ウルトラマン5番目の使い魔『深海竜の目覚め』byD×3 @天安門1989 | 『ウルトラマンダイナ』 | 155m※8 | A |
スヒュームbyくらげ座 | 『ウルトラマンダイナ』 | 193m | C |
生物兵器 メノーファby石監督 | 『ウルトラマンダイナ』 | 164m | A |
グランスフィアbyくらげ座 | 『ウルトラマンダイナ』 | 1万2756km | C※1 |
クイーンモネラbyくらげ座 | 『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』 | 258m | A |
超巨大天体生物 ディグローブby石監督 | 『ウルトラマンガイア』 | 不明(小惑星サイズ)※2 | A |
次元竜byFumitaka | 『ウルトラマンガイア』 | 不明(首の大きさだけでウルトラマンの3倍以上)※2 | A |
超巨大単極子生物 モキアンby石監督 | 『ウルトラマンガイア』 | 333m | A |
| 『ウルトラマンガイア』 | 127m | A |
| 『ウルトラマンガイア』 | 666m | A |
コスモス・ハイコンセプト・ウルトラマン・その他
怪獣 | 出典 | 身長(全長) | タイプ |
---|---|---|---|
ファイナルリセッター ギガエンドラby石監督 | 『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス』 | 1600m | C |
暗黒妖鬼 天空魔by石監督 | 『新世紀ウルトラマン伝説』 | 666m | C |
電波怪人 レキューム人by石監督 | 『ウルトラQ darkfantasy』 | 373m(最大値) | A |
最強の宇宙忍者byメフィ | 『ウルトラマンマックス』 | 357m(最大値)※3 | A |
機械獣 ギガバーサークby石監督 | 『ウルトラマンマックス』 | 990m | A |
究極超獣・ネオbyルコント博士 | 『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』 | 303m | A※1 |
ギガキマイラbyKMD | 『大決戦!超ウルトラ8兄弟』 | 512m(全長738m) | C |
巨大暗黒卿 巨大黒い影法師by石監督 | 『大決戦!超ウルトラ8兄弟』 | 1500m | C |
ゼロ・新世代ヒーローズ・その他
怪獣 | 出典 | 身長(全長) | タイプ |
---|---|---|---|
大怪獣倉庫(仮)【81~100】byガルシア | 『ウルトラ銀河伝説』 | 4000m | A |
アークベリアルby若造りく | 『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』 | 300m | A |
【バトルスピリッツ】ハイパーゼットンコクーン【ウルトラマン】by田中 健一 | 『ウルトラマンサーガ』 | 500m | C |
宇宙恐竜 ハイパーゼットン(ギガント)by石監督 | 『ウルトラマンサーガ』 | 300m | C |
知的恐球 アルゴスby石監督 | 『ネオ・ウルトラQ』 | 1000m | C |
Dark Lugielbykatargissilent | 『劇場版ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』 | 推定数百m以上 | A |
ペダニウムゼットン・エボルドby石監督 | 『ウルトラマンジード』 | 推定200m(最大値) | A |
令和ウルトラマン
怪獣 | 出典 | 身長(全長) | タイプ |
---|---|---|---|
仕事絵【ウルトラマン フュージョンファイト!】bytatsuya | 『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』 | 推定数百m以上(最大値) | A |
| 『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』 | 推定数百m以上(最大値) | A |
「-智天使の咆哮-」by_ | 『ウルトラマンZ』 | 303m | A |
シン・ウルトラマン メイキング動画付きbyハヤケン・サレナ | 『シン・ウルトラマン』 | 推定数千m以上 | C |
「台頭」 ブルードゲバルガby嵐 | 『ウルトラマンブレーザー』 | 150m | A |
一覧3(イラストのみ公開・書籍作品など)
当ページに記載した怪獣達の基準について
※1:どう見てもCGなグランスフィアだが、実は60cm程の造形物を使って撮影されており、Uキラーザウルス・ネオの上半身は着ぐるみの流用によって表現されている。
※2:ディグローブやゾーリムの正確な大きさは「不明」だが、明らかにガイアより大きく表現されているためここに記載する。ゾーリムは首の直径だけでもガイアの3倍以上はあり、蛇型だが文句無しの超巨大怪獣である。
※3:ダークバルタンは通常51mだが、巨大化時は357mにもなるため記載する。
※4:ビクトルギエルとグリーザの身長は「測定不能」だが、こちらは諸事情で測定不能となっているだけで、実際にはウルトラマン達と同じくらいの大きさであるためここには記載しない。
※5:シルバーブルーメは無限に巨大化可能だが、殆どが触手の長さによるものであり、本体は29m程度のまま。したがって、ここでは記載しない。
※6:ダランチュラスやザ・ワン・ベルゼブア・コローネなどは翼長が120m以上あるが、本体の身長が基準を満たしてないため、ここでは記載しない。
※7:ワイアール星人は設定上の身長が最大150mのため記載しているが、実際にはそこまで巨大には描かれておらず怪しい所はある。
※8:ナース、ゾーリム、ジャニュールなどの蛇型怪獣や、ゲランやギガザウルスのような頭足類型怪獣のそれは、どちらかというと身長ではなく全長の方に見えるが、各媒体では全長ではなく身長と表記されている。蛇型の怪獣の「身長」と「全長」に関しては、今後も慎重に判断していく必要がある(条件次第では、このカテゴリーの定義そのものが変化する可能性があるため)。
番外
ゴーデス(第2形態)、ダイオリウス、ミズノエノリュウ:惜しくも身長120mに届かなかった怪獣達。それでも十分デカいが。
ガラオン:完成すれば全長400mになるはずだったが、劇中では未完成のままで終わったため、ここでは記載されない。
タイラント、スーパーグランドキング、ファイブキング、グランドキングメガロス、スフィアザウルス、アークボガール:オリジナルの個体こそウルトラ戦士とそこまで変わらない大きさだが、『ウルトラヒーローズEXPO』などのバトルステージではウルトラ戦士の何倍もの大きさで登場する事がある。着ぐるみは主にバルーンなどを使っている。
ウルトラ怪獣以外の「超巨大怪獣」
世界を見渡すと、ウルトラ怪獣以外にも「身長(あるいは全高)120m以上」という基準に該当する怪獣がいたりする(日本ではほぼゴジラ怪獣だが)。本来はこれらを「超巨大怪獣」とは呼ばないかもしれないが、同じ怪獣は比較されやすいため、おまけで紹介する。
日本(ウルトラシリーズ以外)
ゴジラシリーズ
・ゴジラ・アース:身長300m
・黄金の終焉:推定25km以上(最大値)
・ハリウッド版ギドラ:身長158.8m
・ビオランテ(植獣形態):身長120m
・スペースゴジラ:身長120m(飛行形態時は身長250m)
・デストロイア(完全体):身長120m
・ファイナルウォーズ版ヘドラ:身長120m
その他
・ブラック・ジャイアント(マグマ大使):身長150m
・ゴアゴンゴン(マグマ大使):身長200m
・ネッシー(怪獣王子:全長275m(身長でもおそらく120mは超えている。また、同作には他にも全長120m超えの敵怪獣も多数登場している)
・大ダコ(戦え!マイティジャック):全長270m(身長不明のため議論の余地あり)
・ドクロン(スペクトルマン):身長172m
・ゴメロス(ファイヤーマン):計測不能(惑星生命体であり、文字通り惑星サイズ)
・シンゲツビースト(鉄甲機ミカヅキ):身長120m
・ゴーヤベック(SSSS.GRIDMAN):体長399m(体型から身長も120mを超えていると思われるが、議論の余地あり)
・ギドドンガス(トップをねらえ!):全長3000~10000m(体型から身長も最小個体で300m以上と思われる。個体差あり)
・エグゼリオ変動重力源(トップをねらえ2!):出現時点で全長18000km(その正体は惑星規模の巨大な怪獣。その後さらに成長している)
・イグルネスティア(ミストトレインガールズ):推定身長約480m
・ワルプルギス・ナハト(魔法少女まどか☆マギカ):推定身長400m
・まどか山(魔法少女まどか☆マギカ):推定身長400m以上
・まどか星(魔法少女まどか☆マギカ):惑星規模だが計測不能
・マッシブオブリ(スクールガールストライカーズ):最大のものは惑星規模まで巨大化
おまけ
・電エース:身長2000mの巨大ヒーローが主役の作品。相対する怪獣も軒並み同スケールである)
・矢車りね:非公式Wikiによると身長最大190mになれる……らしいが、これはおふざけででっちあげた嘘設定らしいため、真に受けてはいけない。
・天元突破グレンラガン:怪獣ではないが、グランスフィアよりデカい人型ロボットや敵黒幕が登場する。…これらは怪獣と言っていいのだろうか?
これら以外にも、条件を満たす怪獣が今後各作品から登場する可能性がある。また、オリジナルの怪獣作品や二次創作で、オリジナルの超巨大怪獣が作られる事もある。