エネコロロ
えねころろ
『ポケットモンスターシリーズ』に登場するキャラクター(モンスター)。
基礎データ
全国図鑑 | No.0301 |
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ホウエン図鑑(RSE) | No.062 |
イッシュ図鑑(BW2) | No.079 |
セントラルカロス図鑑 | No.079 |
ホウエン図鑑(ORAS) | No.064 |
ローマ字表記 | Enekororo |
ぶんるい | おすましポケモン |
タイプ | ノーマル |
たかさ | 1.1m |
おもさ | 32.6kg |
せいべつ | 25%♂・75%♀ |
特性1 | メロメロボディ:直接攻撃した相手を30%の確率でメロメロ状態にする。手持ちの先頭に置くと、異性のポケモンが出現しやすくなる |
特性2(第4世代から) | ノーマルスキン:自分の技のタイプが全てノーマルタイプに変化する。第7世代から、変化した技の威力を1.2倍にする。 |
隠れ特性 | ミラクルスキン:相手の変化技に対する回避率が2段階上がる(~第5世代)。相手の使う変化技の命中率が50以上のとき50になる(第6世代~) |
タマゴグループ | りくじょう/ようせい |
各言語版での名称
英語 | Delcatty |
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ドイツ語 | Enekoro |
フランス語 | Delcatty |
韓国語 | 델케티 |
中国語 | 优雅猫 |
概要
『ルビー・サファイア』(第三世代)で初登場したエネコの進化系。
名前の由来はおそらく「イエネコ+エノコログサ(猫じゃらし)+寝転がる」などをかけあわせたものだと思われる。
糸目だったエネコとは違い目がパッチリし、進化前はピンク色だった所は紫に変化して首にファーのような物がついた。
尻尾も猫じゃらしのような感じだったのがライオンの尻尾に似たものになった。
余談だが、現実の子猫も生まれてから何日かは目が開かない。
成長して目が開いた、という事だろうか?(進化前もよく見ると瞬きはしているのだが)
色違いは赤っぽい。
分類通り性格は非常にマイペースで綺麗好き。決まった場所に定住することは無く、居心地の良い寝ぐらで毛繕いをしている。寝ぐらを他のポケモンが奪いにやって来ると歯牙にも掛けず次の寝ぐらを探す辺り、プライドが高そうである。猫らしく、夜に活動する。その外見からセレブに非常に人気があり、毛並みを競っているらしい。
ゲームでの特徴
- 基本的にエネコに「つきのいし」を使って進化での入手となる。
- 野生ではブラック2・ホワイト2では、ホワイト2のみヒウン下水道先にあるヒウンシティの草むらに出現と、それぐらいである。
- 第8世代ソード・シールドと第9世代「スカーレット・バイオレット」では未内定。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第6世代まで | 70 | 65 | 65 | 55 | 55 | 70 | 380 |
第7世代から | 70 | 65 | 65 | 55 | 55 | 90 | 400 |
- 結論から言ってしまうと「弱い」の一言に尽きる。
第3~6世代
- 種族値合計は御三家中間形態(リザードやワカシャモ)や埋葬級の吹き溜まりともいうべき序盤のむしポケモン(レディアンやアゲハントなど)をも下回る380! これはドーブル等の単独種や特殊な用途のヌケニンを除く最終形態のポケモンとしてはワースト1の数値である。おまけにどの種族値も全体的に低くて尖った部分がなく、最も高いHPと素早さですら70しかない。態々進化の石を使ってこの低さというのはどういうことなのだろうか…(これについて後述で詳しく)。
- 専用特性として第4世代から登場した「ノーマルスキン」を持つのだが、元々「すてみタックル」や「ハイパーボイス」といった優秀なノーマル技を覚える為、攻撃面では他タイプの技をあえてノーマルに変換したところで例外的にスキンの影響を受けない「めざめるパワー」以外にゴースト・いわ・はがねタイプへの有効打がなくなるデメリットの方が目立ってしまう。ただし、「じゃれつく」が「おんがえし」を超える安定した火力を持つようになる。
- 「ふぶき」や「かみなり」を、特別な制約がない威力3ケタのノーマル特殊技として使えるという点も、実際の火力はポリゴン2の「トライアタック」やバクオングの「ハイパーボイス」等とほぼ同じな為、命中率の関係上は彼等の劣化にしかならない。
- この特性を活用すれば、「でんじは」がじめんタイプを100%の命中率で麻痺させられる技になる為、一応のアイデンティティになっていはいた。しかしゴーストに無効という無視できないデメリットがある上、地面への麻痺撒きならば相性上有利な「しびれごな」持ちのくさタイプの方が、命中率を考慮しても安定性が増している。
- 第6世代ではノーマル技を他のタイプに変換して与ダメージを1.3倍にする新たなスキン系特性が登場し、「ノーマルスキン」もその恩恵に肖れるのかと思いきや、与ダメ強化は「ノーマルスキン」にだけ与えられず置いてけぼりに。
- それだけならまだしも、じめん・ゴーストタイプの双方に効く「へびにらみ」の命中率が100に上昇したせいで、スキン下での「でんじは」がその完全下位互換に成り下がるという逆風まで食らってしまった。
- では他の特性はどうかというと、「メロメロボディ」は異性ピンポイントで使おうにも活かせるだけの耐久力がなく、隠れ特性の「ミラクルスキン」もエネコロロほどの低種族値なら態々補助技を使うまでもなく普通に殴り倒した方が手っ取り早いので宝の持ち腐れ。 おまけに、「スキルスワップ」や「なかまづくり」といった自身の特性を相手に擦り付ける技すらも覚えないので結局宝の持ち腐れ。
- 以上の通り、低種族値ポケモンが活路を見出す為の糸口たる特性が総じて扱いにくいという状態に陥っており、まさしく八方塞がりで特性不利に陥っている。
- あまりのマイナーぶりのせいか、「めざめるパワー」や先述した「でんじは」等の一部を除く補助技がゴーストに無効と勘違いしている者も少なくないという。
第7世代
- …初登場してから14年、第七世代でようやく「ノーマルスキン」の性能の見直しが行われダメージ強化の恩恵(1.2倍)を受けられた。また、素早さの値も+20されて70→90になりその結果合計種族値も380から400に上昇した。これにより、例えば「ふいうち」が威力126の先制技となる。
- ただ、それ以外は特に強化もされず攻撃・特攻の種族値も変化がないため「弱い」という評価が覆されることはなかった。むしろ、「でんじは」の命中率が90%に低下、マヒの素早さ低下が1/4から1/2へと弱体化という向かい風まである。
- USUMでは「じだんだ」を習得して地面物理技を得た。しかし「ノーマルスキン」だと弱点を突く事が出来ず、別の特性を選んだところでそもそも火力が足りないという…。
- 覚える技は決して悪くはないがエネコロロ自体の性能が今のところは微妙なため、冬の時代はまだ終わらないだろう……。
第8世代~
- 剣盾及びSVではなんとリストラされてしまった。やはり、登場させても活躍は見込めないと判断されたのだろうか…。一応、BDSPには復活しているが、そもそもの性能が劣るのでやはり話題にすら上がっていない。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- アヤネ(AG60話)
- ユリ(DP95話)
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
- 種族値に関してのことであるが、進化前のエネコ時の合計種族値は「260」と、石で進化するポケモンの中ではヒマナッツの180を除いて、プリンの「270」を下回るワースト2位である。さらに、後から石による進化が追加されたムウマ→ムウマージの種族値+60を除いて、エネコ→エネコロロの種族値上昇は+120と、こちらでも他の石進化ポケモンと比べても数値は下回っている(なお、ヒマナッツ→キマワリが+245)。
- 上記のとおり、第七世代で素早さ種族値が+20されて合計加算が+140になったが、それでもプリン→プクリンの+165よりもまだ上昇値は少ない。これを聞くと、全体的にあと+10~15くらい種族値を増やしてもいいのでは…とも思ってしまう。
『ポケモン不思議のダンジョン』
- こちらではノーマルスキンのおかげで強豪ポケモンの1つに数えられている。詳細はエネコの項目を参照。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- アヤネのジョニー
- AG60話で伝説のコーディネーターと呼ばれ今はポケモン達を整体などで治療する診療所をしているアヤネのパートナーで登場。
- エネコ時代、グランドフェスティバルに出場して完璧な演技と減点無しの圧倒的な強さで優勝した。しかしあるフライゴンとのバトルで崖から落ちて重傷を負い、駆け込んだ診療所で治療してもらい回復。アヤネは診療所のドクター・マスダに弟子入りして治療法を学び、ある日の夜ドクター・マスダに「つきのいし」を渡されエネコロロに進化した。
- サトシ達と出会った時はハルカのエネコと一緒にロケット団に連れ去られたがしっぽから「ソーラービーム」を放ち脱出し。そしてムサシのハブネークの攻撃を「しんぴのまもり」でかわし、「10まんボルト」「ソーラービーム」でハブネーク達を攻撃。そしてハルカのエネコに「ふぶき」を実演して習得させ一緒にサボネアとハブネークを氷漬けにした。
- ユリのエネコロロ
その他
DP | 91話 |
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XY | 3話・88話(過去回想) |
劇場版 | 七夜の願い星・ボルケニオンと機巧のマギアナ |
漫画版
関連タグ
0300.エネコ→0301.エネコロロ→0302.ヤミラミ/メガヤミラミ
同ノーマル単タイプ
- コラッタ/ラッタ ニャース(キョダイマックスニャース)/ペルシアン ベロリンガ/ベロベルト ピンプク/ラッキー/ハピナス ガルーラ/メガガルーラ ケンタロス メタモン イーブイ/キョダイマックスイーブイ ポリゴン/ポリゴン2/ポリゴンZ ゴンベ/カビゴン(キョダイマックスカビゴン)
- オタチ/オオタチ エイパム/エテボース ノコッチ/ノココッチ(みつふしフォルム/ふたふしフォルム) ヒメグマ/リングマ オドシシ ドーブル ミルタンク
- ジグザグマ/マッスグマ ナマケロ/ヤルキモノ/ケッキング ゴニョニョ/ドゴーム/バクオング パッチール ザングース ポワルン(ポワルンのすがた) カクレオン
- ビッパ ミミロル/ミミロップ ニャルマー/ブニャット レジギガス アルセウス
- ミネズミ/ミルホッグ ヨーテリー/ハーデリア/ムーランド タブンネ チラーミィ/チラチーノ バッフロン
- ホルビー トリミアン (やせいのすがた/ハートカット/スターカット/ダイヤカット/レディカット/マダムカット/ジェントルカット/クイーンカット/カブキカット/キングダムカット)
- ヤングース/デカグース タイプ:ヌル/シルヴァディ ネッコアラ
- ホシガリス/ヨクバリス ウールー/バイウールー
- グルトン/パフュートン(オス/メス) ワッカネズミ/イッカネズミ(3びきかぞく/4ひきかぞく) テラパゴス(ノーマルフォルム/テラスタルフォルム/ステラフォルム)