山口勝平
やまぐちかっぺい
概要
本名：山口 光雄（やまぐち みつお）。
劇団21世紀FOXなどで活動していた（現在は解散）。現在は声優のマネージメント会社『悟空』の社長を務めている。
1980年代から第一線で活躍を続けるベテラン男性声優である。
1988年に『どんどんドメルとロン』の船員A役で声優としてデビュー。翌1989年に『らんま1/2』の主人公早乙女乱馬(男らんま)に抜擢され、以降高橋留美子やCLAMP作品の常連となり人気声優の地位を確立した。
若々しいハイトーンボイスが特徴で、活発で明るいコメディリリーフや三枚目、人外・動物系のマスコットキャラクターを特に得意とする。
特にキャリア初期は、正統派の熱血主人公の他、『アルスラーン戦記』のアルスラーンや『東京BABYLON』皇昴流のような線の細い美少年キャラも多くこなし人気を博した。
一方、『DEATH NOTE』のLのようなアクの強い役や、『ゲゲゲの鬼太郎(6期)』の一反木綿のようなおとぼけキャラといった、いわゆる癖のある役柄もこなしている実力派である。
声優無法地帯とも呼ばれた「ビーストウォーズ」にもレギュラー出演していたこともあってかアドリブの上手さには定評がある。そのアドリブにも下ネタを仕込む事でも有名なヨゴレ声優でもある。音響監督や子安武人曰く「いつもかっこいい役ばっかりで、フラストレーションが溜まっているせいではないか」と分析されている。
学生時代からギターが得意で、ライブなどでもときおり披露している。
また絵もプロ並みに上手いことでも有名。
なお、自他ともに認める甘えん坊な性格らしい。
『ONEPIECE』は元々ルフィ役としてオーディションに参加したが落選し、その後に番組側のオファーでウソップ役に抜擢された。1部終盤でウソップが激太りしてしまうが、山口もこの回に合わせて体重を増やして収録したと言う。
声優以外の活動
上述の劇団21世紀FOXの舞台デビューが声優業よりも先であり、舞台俳優としてのキャリアのほうが長い。
1990年代後半までは個人名義での音楽活動も熱心に行っており、アルバム2枚をリリースしている。また90年代初期には、カセットブック形式で自身が企画も手がけた『やっぷんちゃい』シリーズ3作を発売しており、ライブ活動も行っている。
交友関係など
師匠は『ドラえもん』のスネ夫などで有名で所属している劇団21世紀FOX主宰の肝付兼太。
芸名は、彼から「おまえはいなかっぺだから」という理由で命名された。（東京にやって来た当時は標準語をしゃべりなれておらず、福岡弁を所々に交えて話す癖があったため）
師弟としての関係は深く、肝付の晩年において山口がすっかり役者として自立してからも山口は「師匠」「肝さん」と呼び、公私を問わない交流が続いた。自身の舞台などのゲストで呼ぶこともあった。
業界内でも親子のような仲の良さは有名であり、死去の際は代表者として涙ながらに「今の時代に師匠と弟子と呼べるのは誇り」と感謝の念を述べていた。
代表作となる『らんま1/2』、『犬夜叉』で共演した日高のり子とは『アニメ三銃士』で日高がヒロインのコンスタンス、山口がアルバイトでダルタニャンの着ぐるみの中を演じたころからのつきあいで共演も多い。
またほかに、男性声優では山寺宏一、関俊彦、子安武人、女性声優では高山みなみ、林原めぐみ、山崎和佳奈、井上喜久子、田中真弓、ゆきのさつきとの共演が多い。
舞台俳優としては、同じく声優且つ舞台俳優として活動する高木渉、関智一とともに『さんにんのかい』という三人芝居のユニットを結成して活動している(現在は充電期間中)。
既婚者。ビーストウォーズをやっていた時代は勝手にアドリブで子供の名前を使い、まだ幼かった息子から「恥ずかしいからやめてくれ」と真顔で言われたことがある。
FOX時代の後輩にして自社の所属声優となる樹元オリエの主役デビュー作「ふたりはプリキュアSplashStar」では相棒役を担当している。この際、まだ経験の浅い樹元を、山口はオーディションから必死になって支えていたという。
出演作品
アニメ
ゲーム
ドラマCD
映画・OVA
特撮
その他
| ジャコビ＠ぐ～チョコランタン(右側) | プゥート＠モノランモノラン | 矢沢栄作＠パチスロ版カメレオン |
| 大崎一番太郎＠大崎駅西口商店会のマスコットキャラクター＊5 | ||
| [pixivimage::s] |
脚注
- ＊1 元々は機動戦士クロスボーン・ガンダムのキャラ。ボイスが付いたのがSDガンダムGジェネレーションFから。
- ＊2 ペルソナ4の公式ニコ生、マヨナカ生テレビにて実物大のクマの着ぐるみが精巧に作られ、山口氏が中に入っていたことがある。ゲスト出演した『ペルソナストーカー倶楽部 第9回』でも、男バージョンの熊田のコスプレで着ぐるみの中に入っていた。
- ＊3 日本のアニメ映画に出演した作品としては、事実上のデビュー作である。
- ＊4 各種アイテムの音声、及び番組内でのアナウンスも担当している。
- ＊5 エイプリルフールネタとして「Twitter」で「CV:山口勝平」とつぶやいたところ、なんと山口氏ご本人が本当に声を担当することに。
