キングドラ
きんぐどら
基礎データ
概要
『ポケットモンスター金・銀』から追加された、シードラの進化系。
従来のみずタイプに加え新たにドラゴンタイプを得た事で、名実共に「ドラゴンポケモン」への成長を果たした。
タツノオトシゴ(もしくはシードラゴン)をモチーフとしている点は進化前と同じだが、シードラに存在した全身の毒トゲは紐状のヒレに再度変化し、それに伴って特性もタッツー時代のものに戻っている。
体躯は1.8mとドラゴンタイプの中では平均的だが、あくびで船を飲み込むほどの激しい渦潮を発生させてしまう強大な能力を秘めている。
普段は力を蓄えるために他の生物が棲まない深海の海底洞窟で眠っているが、台風が接近すると目を覚まし、獲物を探しにうろつくという。
また、同じドラゴンポケモンであるカイリューとはライバルの関係にあるらしく、お互いが出会う事は戦いが始まる合図なのだとか。
進化方法がりゅうのウロコを持たせて通信交換する事だが、キングドラの鱗は王族に献上されるほどの価値があると図鑑で解説されており、りゅうのウロコ=キングドラの鱗とも解釈できる。
ちなみにキングギドラではない。
ゲーム上での特徴
性能
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
キングドラ | 75 | 95 | 95 | 95 | 95 | 85 | 540 |
シードラ | 55 | 65 | 95 | 95 | 45 | 85 | 440 |
進化前比較 | +20 | +30 | ±0 | ±0 | +50 | ±0 | +100 |
能力値は600族含めた他のドラゴンと比べてバランス型の数値だが、弱点はフェアリータイプが登場するまではドラゴンのみの優秀なタイプと、特性「すいすい」を利用した全抜きが出来る雨パの代表的なポケモン。
すいすい発動時はどのドラゴンよりも早いので、130抜き程度の素早さではなく、スカーフ持ちの最速ガブリアスや最速ラティオスも抜けるようすばやさに全振りする人もいる。
雨状態で繰り出す一致「ハイドロポンプ」は非常に強力。対ドラゴン用の「りゅうせいぐん 」「りゅうのはどう 」も忘れずに。
ダブル、トリプルバトルでは複数攻撃の「だくりゅう」が天候の恩恵を受け、かなりの高威力で攻撃できる。勿論「れいとうビーム」も覚えるので、くさタイプもドラゴンの耐性によって恐れる事なく殲滅できる。
第5世代までは特性「あめふらし」の効果が永続であったため、ニョロトノと組み合わせたトノグドラ構築が猛威を振るった。
当時はみず技とドラゴン技を両方受けられるポケモンとしてナットレイやエンペルトしかおらず、天候をあられに変えられるユキノオーも対策として使われていたが、それら3匹でもキングドラにそこまで有利というわけではなく、非常に対策し難い強豪ポケモンであった。
また、攻撃も特攻と同じな為「りゅうのまい」と「げきりん」を搭載した物理型も存在した。故に輝石ラッキーでも万全な対策にはなりえず、「みがわり」+「かなしばり」のコンボも凶悪だった。
ただし6世代では特殊技全般の弱体化、天候特性の永続廃止に加え、新たな弱点のフェアリータイプ、4倍弱点技「フリーズドライ」の登場などが重なり、5世代の栄光に一気に陰りを見せてしまった。
その一方で「スナイパー」型は地味に強化されており、急所ダメージこそ特性込みで2.25倍に減少したものの、「ピントレンズ」を持たせて「きあいだめ」を使用すれば、すべての技を確定急所にできるようになった。
しかし時が経った第8世代では、設定に倣いわざレコードで「ぼうふう」、教え技で「クイックターン 」を覚えさせる事が出来るようになり、どちらもすいすいと非常に噛み合っている。
加えてこの世代ではダイマックスの導入により「ダイストリーム」による自力での雨発動や、「ダイジェット」によるバフも可能になっているのが強み。
なお隠れ特性は、「だいばくはつ」が弱体化された現在ではほぼ完全ハズレ特性の「しめりけ」、というかそれ以前に通常特性の方が優秀なので採用されることはほぼ無い。
初登場の金・銀ではジムリーダー・イブキの切り札として登場。キングドラの弱点はドラゴンタイプのみだったこと(この時、フェアリータイプはまだない)、この時点ではまともなドラゴン技が用意できないことが相まって実質弱点なしという状態だった。対策という策はないため、能力攻めや火力押しで勝つしか方法がなかった。この為、当時の子供たちを大いに絶望させた。
また、彼女の従兄にあたるワタルもFRLG強化後・BW2のPWTで手持ちにしている他、LPLEでは進化前のシードラを使用する。
番外作品
『ポケモンGO』
- 「ポケモンGO」ではシードラにりゅうのウロコを使って進化させることでのみ入手が可能。現状野生の個体は一切確認されていない(いたとしても超低確率でしか出現しないと思われる)。同作では進化アイテムが非常に入手しづらいこともあり、入手難易度は高い。
- 性能の方はというと、攻撃=特攻、防御=特防のキングドラにとってポケモンGOにおける攻撃と特攻、防御と特防のどちらか高い方のみが反映される仕様との相性が非常に悪く、残念ながら優れた性能のポケモンとは言い難…かった。
- 幸い、タイプが優秀なのでジム防衛に使われることはあった。
- 2018年12月13日より実装されたトレーナーバトルにおいては参加出来るポケモンの最大CPが限られているスーパーリーグ、ハイパーリーグにおいては能力の低さを克服しているのもあり、ダメージ効率がよく軽減される相手の少ない「りゅうのいぶき」に「げきりん」+「ハイドロポンプ」と驚異の攻撃性能・弱点の少なさにより誇り大きく評価を上げている。
『ポケモンマスターズ』
- イブキのバディで登場し、『メインストーリーWPM編 第13章』をクリアすると入手可能。
- 2ゲージ技のりゅうのいぶきと3ゲージ技のりゅうせいぐんを持つドラゴンの特殊アタッカー。スペシャルアップでとくこうを上げ、強力なドラゴンタイプのわざ「りゅうせいぐん」で大ダメージを与えることができる。このわざは使うたびにとくこうが下がってしまうが、トレーナー技「勝つのはわたし!」で下がった能力を元に戻し急所率を一段階上げられる。「りゅうのいぶき」でまひを狙うことができるため、テクニカルとしての側面も持つ。
- 高いステータスの反面、トレーナー技とスペシャルアップを使い切るととくこうがどんどん下がり火力不足になってしまう。また、回復手段を一切持たないため長期戦には不向き。
- 前者は「特攻ダウン無効」のポテンシャルをつけるか、バディストーンボードで「わざ後ダウン解除4」をとることによって安定した火力を出すことができる。
- 後者については短期決戦用と割りきってしまうか、キズぐすりを所持しているバディーズと組ませるという方法がある。ワタルと組むと回復に加えてチームスキル「ドラゴン」「マント」「ドラゴン使いのいとこ」が発動し火力の底上げもできるのでお得。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラーの手持ち〉
- ゴウのキングドラ
- 新無印の88話ではプロジェクト・ミュウのミッションとして、ゴウが捕獲する目標のポケモンとして登場。
- ホウエンにてシードラの目撃情報が有った為2人は調査に向かい、最初は素潜りで捜索しようとしたものの、流石に無理が有った為、偶然サトシと再会したゲンジが装備を貸した他、サトシのルカリオの波導とゴウのチョンチーのちょうおんぱによる即席ソナー、そして古代のキングドラ型潜水艇で出会った野生のシードラの協力の結果、生息している海底洞窟の発見に成功。
- そしてゴウは65話でサトシのカイリューがソウリュウジムでアイリスのオノノクスとバトルした際の動画の音声を海底洞窟内に流して、宿敵のカイリューが現れたと思い込み誘われたキングドラは、ゴウのインテレオンやタマンタとバトルを開始し、最終的にタマンタのれいとうビームで周囲を塞がれ、更にインテレオンのアクアブレイクでダウンし、最後にゴウが投げたボールをインテレオンのねらいうちで推進力を加えさせ見事捕獲に成功した。
- サトシとゴウが浮上する際に、ゴウの酸素ボンベの酸素が残り少なくなった為、サトシとゴウはゲットしたキングドラに掴まってりゅうのいぶきで急速浮上する際の推進力として使用された。
〈ゲストなど〉
- シゲルのキングドラ
- 無印156話にて、サトシがシゲルの情報を収集していた際にパソコンのページに手持ちにいた事が明らかとなっている。
- ツリオのキングドラ
- イブキのキングドラ
- XY1話
- 冒頭で登場
- 劇場版『結晶塔の帝王』
- アンノーンが作り出した幻だが、ミー・スノードンのポケモンで登場している。
- 劇場版『蒼海の王子』
- 野生で登場