概要
昨今の『仮面ライダーシリーズ』において、新たに登場した強化フォームの形である。シチュエーションとしては幾つかのパターンがあり、
- そのライダーが別のライダーの変身アイテムなどを拝借して、変身
- ライダーや変身アイテムに限らず、主人公たちの味方をする怪人との友情
- 亡き友の遺品を用いて、生まれるイレギュラー
- 第三勢力の登場により、手を取り合う形で誕生 などなど
いずれも力を託したものの意匠が取り込まれる事がほとんどであり、それまでの過程やデザインなどから世のライダーファンの心を掴んできた。しかし、場合によっては上記のように友との死別によるものなど悲しいケースも存在する。
※尚、てんこ盛りフォームとの差別化のため、「機能の詰め合わせ」や「3人以上の多数人の融合」などの例はそちらに譲ることとしています。ただし、一部その形態の性質上例外として載せているものも有り。また、ネタバレを含みますので見る際にはご注意ください。
一覧
平成ライダー
『仮面ライダーオーズ』
ドクター真木の恐竜グリードとの最終決戦において、アンクより託された割れたタカのコアメダルの意図を読み取り、変身するタジャドルコンボの特殊な形態。戦闘の際にはアンクの幻影も攻撃に加勢する。
Vシネマ「10th 復活のコアメダル」にて登場した新たなタジャドルコンボ。変身者はアンクであり、デザインは彼の怪人態を踏襲しつつタトバコンボ色の羽に加え、尾羽の先端などには映司の色を表す為かプトティラコンボの紫となっている。
『仮面ライダーフォーゼ』
仮面ライダーフォーゼの最強フォーム。各モジュールの機能を胸のパネルを押す事で行使できる能力を持ち、コズミックスイッチを用いて仮面ライダー部全員の絆によって変身する。つまり、変身の為には部全員との絆が不可欠で、それが揺らぐと変身が維持できなくなる。
映画「みんなで宇宙キターッ!」にて登場し、名前の通りフォーゼをベースにメテオの意匠を取り込んだものとなっている。変身の際にはフュージョンスイッチを用いていて、フォーゼにメテオが重なる形で変身が完了する。
『仮面ライダードライブ』
実父である蛮野天十郎が変身するゴルドドライブに苦戦する剛とチェイス。チェイスはマッハドライバー炎を破壊されたことで魔進チェイサーに変身し、蛮野を道連れに自爆を決行するものの、ゴルドドライブは無傷だった。その際に蛮野がチェイスの決死の行動を愚弄、蔑んだ事で剛が激昂。チェイスしか使えないハズのシグナルチェイサーを使用し、変身する。
映画「サプライズ・フューチャー」にて登場した仮面ライダードライブの究極フォーム。エイジの幻影と共に変身を行い、それが重なることで変身完了する。パラドックス・ロイミュードが発動させた永遠のグローバルフリーズの中でも問題なく活動可能で、ネクストシステムの運用もできる。
『仮面ライダーエグゼイド』
ハイパーバトルDYD【裏技】仮面ライダーパラドクスに登場する新形態。変身する際には永夢がパラドを体内に取り込んでからゲーマドライバーにノックアウトファイター2ガシャットを装填して行う。変身した際にはエグゼイドとパラドクスのそれぞれに分離する。
『仮面ライダービルド』
エボルトとの最終決戦において登場した特殊なトライアルフォーム。ハザードレベルが7に達したことで変化したゴールドラビットフルボトルとシルバードラゴンフルボトルを用いて、変身する。戦兎と万丈の二人の関係性を謳うかのように劇中では「ベストマッチ」の音声がなる(DX玩具では鳴らない)
映画「仮面ライダービルド Be The One」に登場したビルドの究極フォーム。変身者は戦兎と万丈の二人でベルナージュの手によりゴールドラビットフルボトルとシルバードラゴンフルボトル、ジーニアスフルボトルが融合したクローズビルド缶をビルドドライバーに装填して、変身を行う。万丈もスナップライドビルダーに取り込み、戦兎と万丈二人を心も体も一つにした姿でもある。
令和ライダー
『仮面ライダーゼロワン』
大切な人物を失ったことで、10個の悪意に塗れた飛電或人を止める為に変身した仮面ライダーバルカンの特殊形態。エイムズショットライザーに亡から託されたジャパニーズウルフゼツメライズキーを装填する。アサルトウルフのほとんどリカラーだが、オルトロスの名の通り、バルカンの顔にもう一匹の狼が嚙みついてる秀逸な形である。しかし、ライザーを使った変身に必要な脳内チップの機能を失った状態で人間では使えないゼツメライズキーを使って無理矢理変身しているようなこともあり、不破自身への反動やエイムズショットライザーへの負荷が桁違い(ショットライザーは待機音中に「WARNING」の警告音も鳴っていて、後に爆散している)。
『仮面ライダーセイバー』
神山飛羽真が神獣 プリミティブドラゴンに手を差し伸べたことで生まれた中間フォーム。ひとり孤独に何千年も何万年も彷徨い続けていたプリミティブドラゴンの悲しみの物語に続きを記し、彼と友達となったことで固い握手を交わす。エレメンタルプリミティブドラゴンの胸部装甲にはひとりだった骨竜とは別に新たな友達の手が繋がれている。
『仮面ライダーリバイス』
サンダーゲイルバイスタンプを用いて、変身するリバイとバイスが一心同体となった中間フォーム。前形態のジャックリバイスが黒やシルバーグレー、シアンを基調としていたのに対して、こちらは極彩色の如くビビットなカラーとなっている。
仮面ライダーリバイスのファイナルライブツアーにて登場したリバイスの限定フォーム。デザインは上記のリバイスと同一だがカラーリングが全く異なり、極彩色からリバイのピンクと水色がベースカラーとなり、ジャックリバイスもといバイスのカラーが左上半身の大半を覆っているため、原典のリバイスよりも二人の融合感が強い。
ホーリーウイングバイスタンプが闇の力を得て、パーフェクトウイングバイスタンプに変化し、それをツーサイドライバーに装填して、変身する仮面ライダーライブの最強フォーム。変身の際には大二とカゲロウの二人が同時にポーズを取り、大二は一旦ホーリーライブへと変身し、カゲロウが変身したエビルは黒い翼となり、ホーリーライブの左翼へと移る。そして、白と黒の羽がホーリーライブを包み込み、変身完了する。また、変身音声もエビルの悪辣な笑い声が入っている。
キングコブラバイスタンプをリベラドライバーを装填して、変身する仮面ライダージャンヌの最強フォーム。基本形態のコブラゲノムをベースとしているが胸部にはラブコフがいて、各所が強化されているのが分かる。今までは武器として共に戦っていたさくらとラブコフだったが、正真正銘二人で戦うライダーとなった。
『仮面ライダーガッチャード』
ガッチャードライバー(デイブレイクver.)にシャイニングホッパー1とシャイニングスチームライナーを装填する事で変身するガッチャードデイブレイクの最強フォーム。過去の自分からの𠮟咤激励とデイブレイクザ・サンの言葉により自身のオリジンを思い出し、仲間達と今度こそ一緒に戦う事を誓い、変身する。胸部には太陽を思わせるような造形や水色、紫色など昔の自分を含め、一緒に戦ってきた仲間達を彷彿とさせるカラーリングになっている。
マジェスティードライバーにハイアルケミストリングとプロミスアルケミストリングを翳し、トワイライトユニコンとトワイライトザ・サンを装填する事で変身するマジェードの最強フォーム。プロミスアルケミストリングはアトロポスの形見である吹きゴマから変化しており、初変身時はアトロポスの意識と共に戦った。黄昏の名に相応しく光と闇、夕闇を思わせるデザインでアトロポスの髪型を模した頭部造形が印象的。
仮面ライダーガッチャードのファイナルライブツアーで登場したガッチャードの特殊形態。ガッチャードライバーにギガントライナーと仮面ライダーレジェンダリーレジェンドのカードを装填することで変身が完了する。全身にはレジェンドのパーソナルカラーである金色とゴージャスさを飾る輝かしい宝石があちこちについており胸部にはギガントライナーのモチーフである機関車を模した胸部装甲が着いている
その他
『仮面ライダー剣 20th Anniversary STAGE&TALK』
本編内で自身を救ってくれた恩人二人のカードをラウズアブゾーバーに装填、スラッシュして変身する。本編ではキングフォームは睦月を巣食う怪人を引き剝がす為に使用されたため、姿は出られず仕舞いだった(タランチュラアンデッドの力は発揮していた)。しかし、舞台版とはいえ公式よりレンゲルのキングフォームの発表は多くのファンが歓喜した。キングフォーム特有のゴールドはもちろん、二人の怪人態の差し色であるオレンジ色が多く取り入られており、胸部のハイグレイドシンボルには大きなタランチュラのデザインがあしらわれている。
『仮面ライダーアウトサイダーズ』
善意という皮を被った別の何かを止める為、本編では敵対関係であった通信衛星ゼアとアークが手を組み、第三のシンギュラリティに達したことで生まれた。善意と悪意両方の力を持っていながらも、どちらにも属さないあくまでも第三の存在として戦う。