ライダー戦国時代
君はこの力、どう使う?
概要
平成仮面ライダーシリーズ15作目。
正式タイトルは「仮面ライダー鎧武/ガイム」。
2013年7月25日に製作発表が行われ、10月6日から翌2014年9月28日まで毎週日曜午前8時放送。全47話(第30話と第37話は特別回のため実質的には全45話)。
本作では『仮面ライダー電王』からのダブルライダー路線を一旦廃し、当初から複数のライダーが主軸となって物語が進行する(制作発表の段階では5人のライダーの存在が明かされ、最終的に本編で14人、劇場版や外伝作品も含めると現時点でシリーズ最多のライダーが登場している)。
本作は「伝統芸能的に固定化された特撮に、新たな風を吹き込みたい」という、『仮面ライダーOOO』等を担当した武部直美プロデューサーの意向の下、斬新な要素が多数取り入れられた。
まずライダーのモチーフとして、世界各国の鎧武者とフルーツという、風変わりなものが採用されている。前者の要素は前作との差別化、後者は低年齢層への玩具展開を考慮したバンダイ側の提案である。
ライダー達は戦極(せんごく)ドライバーを装着し、錠前(=ロックシード)を使って変身するという設定になっている。
更にはスタッフ構成においても、主題歌に湘南乃風(本作限定で「鎧武乃風」名義となる)、メインライターに虚淵玄という異色の人事となった。
虚淵氏は過去に『吸血殲鬼ヴェドゴニア』や『ブラスレイター』といったライダーオマージュ作品を手がけており、後者に至っては本場のライターである小林靖子と共に仕事していた。他にも氏はところどころで平成ライダーシリーズ(特に『仮面ライダークウガ』と『仮面ライダー龍騎』)の影響を受けている事をインタビューなどで語っており、平成ライダーの初期3作品を語る書籍にも寄稿していたりする。前々作の放映前には「虚淵玄が脚本を担当する」というデマがネット上に広まったが、まさか嘘が真になり本家を担当する事になるとは本人も思わなかったであろう。
そして虚淵氏のみならず、彼の所属するニトロプラスそのものが、本作に全面協力することになった。クリーチャーデザインに山田章博とNiθが参加、ニトロプラス社員の三杜シノヴ・山田外朗も衣装デザインに参加。サブライター陣はニトロ関係者から七篠トリコ、砂阿久雁、鋼屋ジンが参加、後に『がっこうぐらし!』にて注目を浴びる海法紀光が加わり、コラボ回担当の毛利亘宏以外の全員が実写未経験者の布陣となった。
作風・総合的な評価
『龍騎』のように複数のライダーが登場する事、また『Fate/Zero』や『魔法少女まどか☆マギカ』などを手がけた虚淵氏がメインライターという事もあって、「どんな鬱展開が来るか」「何人死ぬのか」と良くも悪くもストーリー展開に期待と不安の入り混じった声が見かけられた。
実際、序盤はライトな世界観が描かれ全体を通しても所々に明るいコメディシーンが見受けられるものの、徐々に陰鬱な展開が目立つようになりファンの予感が現実のものとなった。中盤から終盤にかけては子供向けとは思えないシリアスでハードな展開が繰り広げられ、平成初期のストーリー展開に慣れていない視聴者からすれば軽いトラウマにもなりかねない作品である。
また登場人物、特にライダー変身者は全員が人間的に問題点があるのも特徴。
虚淵氏にも「鎧武世界で一番の悪」と言われている凌馬はもちろん、お人好しの熱血漢である主人公の紘汰や、正義感の強いメインヒロインの舞、劇中のライダーの中では一番完成された大人である貴虎などでさえ、甘さ、激しやすさ、浅慮さからその場の対処法として適正でないと指摘される言動が少なからず見受けられ、演者からも最もヒーローらしいと評されているザックも、中盤での決心までは厭味な不良のように描かれていた。
加えてストーリー的にも登場人物は「他者と真剣に向き合う」ことに欠けている。互いが互いに感じている捉え方のズレが大きく、それがどんどん悪化していく、解決に莫大な時間と犠牲を要する、根本的な和解には至れないというパターンが多い。これらは「罪」「欲望」「友情」「希望」と形を変えて続けてきた平成二期前半の風潮と真っ向から反しており、本作の評価を分ける要因にも繋がっている。
逆に終始、欠点らしい欠点のない人格者として描かれていたのは絋汰の姉である晶か作中における「おやっさん」的ポジションの清治郎くらいであり、両者共に作中では、紘汰が悩んだり、道を誤りそうになった時に助言や忠言を送るサポート役程度で、ストーリーの根幹に関わってはいない(また、晶にも絋汰への対応に関する批判がないわけではない)。
虚淵氏も、意図的に「本当の意味で完成された人間」を一人も置かず敢えて登場人物の殆どを問題人物として描いたとコメントおり、そうした者達が主張の果てに少なくともハッピーエンドではない顛末を迎えるのは彼なりの意向あってのことなのだろう。
その一方で、各種ライダーのデザイン・アイテム・ネーミングなどの玩具展開に関わる部分については、コミカルさがかなり強調されており、ストーリー展開との落差が凄まじい。シリアスさを好む層にとっても、このギャップを「子供向け番組ならではの味」として楽しめるかどうかで意見が割れている。
ただ、「新たな風を吹き込みたい」という武部プロデューサーの発言は伊達ではなく、少々アウトローな作劇や過激な展開だけに留まらないいくつかの画期的な試みがなされている。
「怪人を倒せば良いだけではなく、ライダーはその背後にある世界を崩壊させる自然災害と戦い、対処法を見つけねばならない」という設定や、「秘密結社や怪人の組織ではなく世間で一定の信頼を勝ち得ている企業とそこに属する人間たちが敵」という世界観、またその企業の陰謀によって仮面ライダーが一般市民の偏見とも戦わなければならないという展開はそれを顕著に表していると言えるだろう。
また、本作では人間の中における社会性が強く描写されており、その例として変身への不自由な状況や無意味を懐疑する節もあり、「自分達が不利益を被るなら怪人が人間を襲おうと無視すべきである」という従来の『仮面ライダー』としての在り方を否定するエピソードも存在する。
更に新世代のドライバーによって性能の優位性を確保する面や、それに対抗すべく旧世代のドライバーの機能拡張を行うといった「装置」に対する現実性が強調されている。また、場合によって他人のベルトを強奪して主戦力として使うことも出来るのみならず、他のライダーの形態のアーマーを装着する互換性を持つ汎用性の高さを基本に置いている点もシリーズでは珍しい。
一方、『大人のルールに反目する子供達によって結成されたストリートギャング』、『主人公の前に巨大な障壁となって立ちふさがり、幾度も敗北や挫折を与え続けるライバル』、『凶悪な犯罪者が変身するライダー』など、厳格化するTV番組のコンプライアンスや、それを重んずるテレビ局や東映の意向に屈する形で断念したり、妥協せざるをえなくなった構想や設定も少なくないが、それらも無駄になっているわけではない。
例えば『大人のルールに反目する子供達によって結成されたストリートギャング』に関しては、コンプライアンスの柵が無い舞台版にてアイディアそのままに実現している。
『主人公の前に巨大な障壁となって立ちふさがり、幾度も敗北や挫折を与え続けるライバル』についても、「虚淵氏は当初より紘汰の一番のライバルとして設定された戒斗を、紘汰よりも遥か格上の存在として描きたがっていたがグッズの販促上の都合などで実現できず、結果としてバロンの戦績の悪さにも響いていった」というのが実態であり、劇中では貴虎が代替役を担っていた。加えて以降のシリーズにおいても近いポジションのキャラクターがいくらか見られている。
『凶悪な犯罪者が変身するライダー』に関しては、虚淵氏が『龍騎』の浅倉威の熱心なリスペクターであることに由来しており、実は凰蓮が本作序盤の「浅倉枠」として設定されたのだが、上記の事情や話の雰囲気などから凶悪な人物としては設定できず、劇中の役回りに落ち着いたという事情もある。また、凌馬や外伝作品の悪役のように「悪人らしい悪人」自体はある程度存在している。
また本作は初期のライダー作品、特に『仮面ライダークウガ』~『仮面ライダー555』へのリスペクトという意味合いが強いとのこと。
近年導入されることが少なくなかった多人数ライダー制や、『クウガ』以降はほとんど用いられていない未知の言語を用いる人間とは異なる種の設定が改めて採り入れられている。
平成ライダー各作品のいくつかには、昭和ライダーの特定の作品をリスペクトしている傾向があるが、本作で平成ライダーは15作目。初期作品はすでにリスペクトされる対象になるほどの歴史を有しているのである。
いずれにせよ、不条理な世界に翻弄されながらも己の理想を叶えようと生きる人々を描いた物語として、本作が(主にネット上において)話題性の大きい作品であったことには疑いようがなく、視聴率こそ大きく落ち込んだものの、多くのファン層から支持を受けた。
※平成ライダー、というよりテレビ番組全般の視聴率がテレビ離れに伴い減少傾向であり、反面ネット視聴もあることからグッズ売上など人気は視聴率と相関しなくなっている。
その結果、本編終了後も外伝作品や完全受注生産の玩具が登場し続け、遂には本編終了から1年程度で変身ベルトが再生産される、ライダー史上初の舞台化を果たす、2020年になって再び続編の制作が決定するなど、『仮面ライダー龍騎』や『仮面ライダー電王』並の異例の事態が起きている。
2021年の全仮面ライダー大投票のライダー部門では43位仮面ライダー斬月と振るわなかったが、作品部門12位を記録。個々のライダーより衝撃なストーリーが人々の刻まれている結果となった。
この他、多人数ライダーの変身ベルトの共通化、平成二期のテイストを保ちつつも連続ドラマ性を強めたシリアスな内容など本作で採用された要素の多くは後続作品にも引き継がれている。
『仮面ライダー龍騎』との相違点
多人数ライダー制という背景から『龍騎』と似た様な雰囲気を感じさせるが、実は結構な違いもある。
『龍騎』は「選ばれた者が特殊な力を使い、叶えられない程の大きな望みの為に戦う」に対して、『鎧武』は「どこにでもいる人が特殊な力を使い、叶えられる様な小さな望みの為に戦う」といった違いが大きい。
また『龍騎』は殺し合いをする必要があり、戦いも降りられない状況下に対して、『鎧武』は殺し合いをする必要までは無く、戦いも降りようと思えば降りられる状況な為、生半可な覚悟で戦いに踏み込められる様な「緩さ」もある。
それもあってか『鎧武』では極めて人間的な承認欲求や自己顕示欲を求めていたり、境遇への強い不満の解消を持って戦いに至るなど「より身近な現代人」が多く、序盤で紘汰が「変身出来るようにはなったがその使い道に迷う」「強烈な敗北の中に味わった恐怖と挫折から戦意喪失する」という描写などは、まさに『ごく当たり前で人間的な弱さ』と『甘い気持ちで戦いに関わってしまった一般人の姿』を象徴としている。
しかしながら、こうした緩さと厳しさの違いをもちながらも奇しくも『龍騎』が「他者に戦いを強要される中で葛藤が生まれた」のに対して、『鎧武』が「自ら進んで戦いに挑み、その最中に覚悟が生まれた」という正反対な結末を辿ったのは、虚淵氏なりのリスペクトが成せる業なのかもしれない。
あらすじ
西暦2013年。巨大企業ユグドラシル・コーポレーションの企業城下町沢芽市。
企業の介入によって急速な発展を遂げたことで人々が豊かな暮らしを送る一方、閉塞感を覚えた若者たちはストリートダンスに熱中していた。彼らはフリーパフォーマンスのためのステージを取り合い、特殊な錠前ロックシードを用いた対戦競技インベスゲームに没頭していた。そうしたショーのための陣取りに参加する若者たち「ビートライダーズ」が熾烈なランキング争いに身を投じる一方、その一人だった青年、葛葉紘汰は大人への変身を願い、ダンスをやめてアルバイトに励んでいた。
そんな紘汰のもとに、かつてのチームメイトである高司舞が現れ、リーダーである角居裕也の失踪とチームの窮状を訴えて救援を要請してくる。紘汰は自分の現状に悩みながらもチームメイトの頼みを断れず、捜索の最中、裕也に呼び出されて向かった倉庫街に空間の切れ目を発見する。その向こうには奇妙な森が広がっており、普段は競技に使用している獣「インベス」が制御されない状態で跋扈していた。踏み込んだ紘汰と舞に対して敵意を剥き出しに襲いかかってくるインベス。紘汰は、突如現れた舞に似た謎の女性が発する「あなたは今、運命を選ぼうとしている」という警告に、迷いなく舞を救うことを選択、森で拾った変身ベルト「戦極ドライバー」にロックシードをはめ込み、アーマードライダー又の名を「仮面ライダー鎧武」へと変身する事を決意する。
登場人物
登場する仮面ライダーに関してはアーマードライダーの項へ。
チーム鎧武
メンバー名 | プロフィール |
---|---|
葛葉紘汰 | 仮面ライダー鎧武に変身する青年で本作の主人公。ダンスチーム「チーム鎧武」のナンバー2だったが、現在はチームを脱退。 |
呉島光実 | 仮面ライダー龍玄に変身する青年。「チーム鎧武」の一員で、紘汰の弟分。愛称は「ミッチ」。 |
高司舞 | 本作のヒロイン。プロのダンサーを志す、紘汰の幼馴染。 |
チャッキー | チームでもトップレベルの実力を持つ少女。気が強く男勝りな部分もある。 |
リカ | マイペースだがチャッキーとも遜色ない相当のダンスの腕前を持つ。 |
ラット | 派手なパフォーマンス好むチームのムードメーカー。 |
角居裕也 | 「チーム鎧武」のリーダー。紘汰やチームのメンバーを暖かく見守っている。戦極ドライバーを手に入れ、そのまま姿を消して行方不明になっていたが…。 |
チームバロン
メンバー名 | プロフィール |
---|---|
駆紋戒斗 | 仮面ライダーバロンに変身する青年。「チーム鎧武」のライバルチーム「チームバロン」の元リーダー。 |
ザック | 仮面ライダーナックルに変身する青年。「チームバロン」の新リーダー。ダンスのスキルが高く、戒斗の右腕だった。 |
ペコ | 小柄だがダンスのキレが良い上にチームに対する忠誠心は高く、それ故にインベスゲームで勝つために卑怯な手段を使うこともある。 |
ユグドラシル・コーポレーション
メンバー名 | プロフィール |
---|---|
呉島貴虎 | 仮面ライダー斬月に変身する青年。呉島光実の実兄で、巨大企業のユグドラシルコーポレーションの要職に就いている。 |
戦極凌馬 | 貴虎の知り合いに当たる仮面ライダーデュークに変身する天才科学者。戦極ドライバーの開発者。 |
シド | 仮面ライダーシグルドに変身する錠前のディーラー。インベスゲームの参加者にロックシードを販売している素性不明の男。 |
湊耀子 | 仮面ライダーマリカに変身する戦極凌馬の秘書。 |
DJサガラ | 謎のDJ。インベスゲームを流行らせた仕掛け人。 |
葛葉晶 | 葛葉紘汰の姉。家計を支える為にユグドラシルコーポレーション傘下の会社でOLをしている。常に紘汰を温かく見守っている。 |
その他
沢芽市に受け持つフルーツパーラー「ドルーパーズ」のマスター。パフェを作る腕前は超一流。
鎧武になった紘汰が出会った少女。髪の色以外は舞と瓜二つである。
仮面ライダー黒影に変身する青年。「チームレイドワイルド」のリーダー。
仮面ライダーグリドンに変身する青年。「チームインヴィット」のリーダー。
仮面ライダーブラーボに変身する洋菓子店主。元軍人のオネエ系。
呼称表
が\に | 紘汰 | 戒斗 | 光実 | 貴虎 | 舞 | 城乃内 | 凰蓮 | ザック | 湊 | 戦極凌馬 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
紘汰 | 俺 | 戒斗 | ミッチ/光実 | 貴虎 | 舞 | 城乃内 | シャルモンのおっさん | ザック | 湊さん | 戦極凌馬 |
戒斗 | 葛葉 | 俺 | 呉島光実 | 呉島貴虎 | 舞 | 城乃内 | 凰蓮 | ザック | 湊→耀子 | 戦極凌馬 |
光実 | 紘汰さん/葛葉紘汰 | 駆紋戒斗 | 僕 | 兄さん | 舞さん | 城乃内 | 凰蓮 | ザック | 湊さん | 戦極凌馬 |
貴虎 | 葛葉 | 駆紋戒斗 | 光実 | 俺/私 | ? | ? | 凰蓮 | ? | 湊 | 凌馬 |
舞 | 紘汰 | 戒斗 | ミッチ | 貴虎さん | 私 | 城乃内 | 凰蓮様 | ザック | 湊さん | ? |
城乃内 | 葛葉 | 戒斗 | ミッチ | ? | ? | 俺 | 凰蓮さん | ザック | ? | ? |
凰蓮 | みずがめ座の坊や | ムッシュバナーヌ | セパージュ坊や→偽者坊や→ミッチ | メロンの君 | ? | 坊や | ワテクシ | ザック | ? | ? |
ザック | 紘汰 | 戒斗 | ミッチ | ? | 舞 | 城乃内 | シャルモンのおっさん | 俺 | ? | ? |
湊 | 葛葉紘汰 | 戒斗 | 光実君 | 呉島主任 | ? | ? | 凰蓮 | ? | 私 | プロフェッサー凌馬 |
凌馬 | 葛葉紘汰 | 駆紋戒斗 | 光実君 | 貴虎 | 舞君 | ? | ? | ? | 湊君 | 私 |
ライダー共通アイテム/用語
本作のキーアイテム。果物を中心に植物がモチーフの錠前。戦極ドライバーにセットしてライダーに変身する。
本作の仮面ライダー共通の変身ベルト。ライダーによってバックルのプレートが異なる。
新世代ライダーが使用する変身ベルト。
本作の仮面ライダーの通称。名づけ親はDJサガラ。
鍔が銃になっている日本刀型の剣。セイバーモードとガンモードの切り替えが出来る。
弾薬には限りがあり、弾切れのリスクも存在する。再装填には反対側のレバーを引かなくてはならない。
また持ち手の底を一部のアームズウエポンとドッキングさせることができる。
正式名称は「創生弓ソニックアロー」。
新世代ライダーとジンバーアームズの共通装備。剣としても使える万能武器。
エナジーロックシードを装着すると必殺技を放つ。
紘汰たちが住む町。元々はどこにでもある地方都市の一つであったが、ユグドラシル・コーポレーションの参入により都心にも匹敵する大都市に発展した。
沢芽市を支配する巨大企業。同市の発展に大きく貢献したが、強引なやり口で一部の市民からは嫌われている。
ストリートダンスとインベスゲームに興じる若者の集団。
沢芽市のストリート文化の体現者たち。
特別な果実が実る不気味な森。謎の異次元空間。
ヘルヘイムの森に住む謎の怪物。
一般市民にとっては、下記のインベスゲームで召喚されるゲームの駒と認識されている。
インベスゲーム
ロックシードを用いてインベス同士を戦わせるゲーム。
表だっては語られないアングラの娯楽らしいが、沢芽市の若者は誰もが知っている。
ゲームプレイヤーの支配下にあるインベスは手のひらサイズの小動物にすぎず安全だが、コントロールを離れると巨大化して暴走するため、基本的には危険な遊び。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 敵怪人 | 放送日程 |
---|---|---|---|
1 | 変身!空からオレンジ!? | ビャッコインベス | 2013年10月6日 |
2 | 必殺!パインキック! | シカインベス、シカインベス(強化体) | 10月13日 |
3 | 衝撃!ライバルがバナナ変身!? | - | 10月20日 |
4 | 誕生!3人目のぶどうライダー! | シカインベス、コウモリインベス | 10月27日 |
5 | 復活!友情のイチゴアームズ! | コウモリインベス | 11月10日 |
6 | ドリアンライダー、参戦! | - | 11月17日 |
7 | 大玉スイカ、ビッグバン! | イノシシインベス、シカインベス、コウモリインベス | 11月24日 |
8 | バロンの新しき力、マンゴー! | セイリュウインベス、コウモリインベス(変種体) | 12月1日 |
9 | 怪物インベス捕獲大作戦! | コウモリインベス(変種体) | 12月8日 |
10 | ライダー大集結!森の謎を暴け! | カミキリインベス | 12月15日 |
11 | クリスマスゲームの真実 | - | 12月22日 |
12 | 新世代ライダー登場! | シカインベス、コウモリインベス、カミキリインベス | 2014年1月5日 |
13 | 鎧武、バロンの友情タッグ! | セイリュウインベス、セイリュウインベス(強化体)、ヘキジャインベス | 1月12日 |
14 | ヘルヘイムの果実の秘密 | ヘキジャインベス、ビャッコインベス | 1月19日 |
15 | ベルトを開発した男 | - | 1月26日 |
16 | 新アームズ!ジンバーレモン誕生! | ライオンインベス | 2月2日 |
17 | 桃のライダー、マリカ光臨! | - | 2月9日 |
18 | さらばビートライダーズ | コウモリインベス、カミキリインベス、セイリュウインベス | 2月16日 |
19 | 贈られた秘密兵器 | - | 2月23日 |
20 | 世界のおわり はじまる侵略 | シカインベス、コウモリインベス、カミキリインベス、ライオンインベス | 3月2日 |
21 | ユグドラシルの秘密 | - | 3月9日 |
22 | 7分の1の真実 | - | 3月16日 |
23 | いざ出陣!カチドキアームズ! | - | 3月23日 |
24 | 新たな強敵 オーバーロード | - | 4月6日 |
25 | グリドン・ブラーボ 最強タッグ | シカインベス、コウモリインベス、ライオンインベス | 4月13日 |
26 | バロンのゲネシス変身! | - | 4月20日 |
27 | 真実を知る時 | - | 4月27日 |
28 | 裏切りの斬月 | カミキリインベス | 5月4日 |
29 | オーバーロードの王 | - | 5月11日 |
30 | 赤と青のキカイダー | ヤギインベス、ハカイダー | 5月18日 |
31 | 禁断の果実のゆくえ | - | 5月25日 |
32 | 最強の力!極アームズ! | シカインベス、コウモリインベス、セイリュウインベス、カミキリインベス、ライオンインベス、ヤギインベス、デェムシュ、デェムシュ(進化体) | 6月1日 |
33 | ビートライダーズ大集結! | シカインベス、ライオンインベス、デュデュオンシュ | 6月8日 |
34 | 王の力と王妃復活 | セイリュウインベス、ライオンインベス、ヤギインベス、グリンシャ | 6月22日 |
35 | ミッチの箱舟 | シカインベス、コウモリインベス、グリンシャ | 6月29日 |
36 | 兄弟の決着!斬月VS斬月・真! | - | 7月6日 |
37 | バロン・サッカー対決 夏の陣! | イナゴ怪人 | 7月13日 |
38 | プロフェッサーの帰還 | シンムグルン | 7月20日 |
39 | 決死のタワー突入作戦! | シカインベス、コウモリインベス、セイリュウインベス、カミキリインベス、ライオンインベス、ヤギインベス、シンムグルン | 7月27日 |
40 | オーバーロードへの目覚め | ビャッコインベス、セイリュウインベス、カミキリインベス、コウモリインベス、デュデュオンシュ、シンムグルン | 8月10日 |
41 | 激突!オーバーロードの王 | シカインベス、セイリュウインベス、カミキリインベス、ライオンインベス、ヤギインベス、レデュエ、ロシュオ | 8月17日 |
42 | 光実!最後の変身! | シカインベス、セイリュウインベス、カミキリインベス、ライオンインベス、ヤギインベス | 8月24日 |
43 | バロン 究極の変身! | ロード・バロン | 8月31日 |
44 | 二人の目指す未来は | ロード・バロン、ライオンインベス、ヤギインベス | 9月7日 |
45 | 運命の二人 最終バトル! | ロード・バロン、ライオンインベス、ヤギインベス、シカインベス、シカインベス(強化体)、セイリュウインベス、セイリュウインベス(強化体)、イノシシインベス、カミキリインベス | 9月14日 |
46 | 運命の勝者 | ロード・バロン | 9月21日 |
47 | 変身!そして未来へ | 仮面ライダー邪武、イナゴ怪人、シカインベス、コウモリインベス、セイリュウインベス | 9月28日 |
音楽
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:鳴瀬シュウヘイ/歌:鎧武乃風
OP曲。なお、「鎧武乃風」は湘南乃風の本作専用の名義である。
- E-X-A (Exciting × Attitude)
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:tatsuo/歌:仮面ライダーGIRLS
1st戦闘テーマ。
- Never surrender
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:五十嵐"IGAO"淳一/歌:TEAM BARON(駆紋戒斗・ザック・ペコ/CV:小林豊・松田岳・百瀬朔)
仮面ライダーバロンテーマソング。
- 時の華
作詞:藤林聖子/作曲:NAOKI MAEDA/編曲:鳴瀬シュウヘイ/歌:仮面ライダーGIRLS
ジンバーアームズテーマソング。
- Raise Up Your Flag
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:tatsuo/歌:葛葉紘汰(CV:佐野岳)
カチドキアームズテーマソング。TVSPでのEDにも採用。
- 乱舞 Escalation
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:鳴瀬シュウヘイ/歌:葛葉紘汰&駆紋戒斗(CV:佐野岳・小林豊)
極アームズテーマソング。
- point of no return
作詞:藤林聖子/作曲:鳴瀬シュウヘイ/歌:呉島光実(CV:高杉真宙)
仮面ライダー龍玄テーマソング。
- YOUR SONG
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:鳴瀬シュウヘイ/歌:鎧武乃風
劇場版主題歌。
- Lights of my wish
作詞:藤林聖子/作曲:Ryo/編曲:Ryo・五十嵐淳一/歌:高司舞(CV:志田友美)
- Unperfected World
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:Ryo/歌:駆紋戒斗(CV:小林豊)
上記二曲はVシネマ第1作の挿入歌。
- Dance With Me
作詞:藤林聖子/作曲:五戸力/編曲:ats/歌:TEAM BARON(CV:松田岳/百瀬朔/小林豊)
Vシネマ2作目の主題歌。
関連作品
劇場版
2013年12月14日公開。本作品と前作『仮面ライダーウィザード』をメインとしたクロスオーバー作品。
2014年3月29日公開。仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。本作品のキャラクターも登場している。
2014年7月19日公開。本作品の単独劇場版作品。
2014年12月13日公開。本作品と次回作『仮面ライダードライブ』のクロスオーバー作品。
2016年12月10日公開。『仮面ライダーエグゼイド』と『仮面ライダーゴースト』をメインとしたクロスオーバー作品。仮面ライダー鎧武が登場している。
2017年12月9日公開。『仮面ライダービルド』と『仮面ライダーエグゼイド』をメインとしたクロスオーバー作品。葛葉紘汰/仮面ライダー鎧武が登場している。
鎧武外伝
- 『鎧武外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン』
2015年4月22日発売のVシネマ作品。呉島貴虎/仮面ライダー斬月と駆紋戒斗/仮面ライダーバロンがそれぞれ主役を務めている。両作品とも、TVシリーズ第20話直後を舞台としている。
- 『鎧武外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル』
2015年11月11日発売のVシネマ作品。戦極凌馬/仮面ライダーデュークとザック/仮面ライダーナックルがそれぞれ主役を務めている。『仮面ライダーデューク』はTVシリーズの第12話~第14話の間の頃を、『仮面ライダーナックル』は『MOVIE大戦フルスロットル』の1年後を舞台としている。
- 『鎧武外伝 仮面ライダーグリドンVS仮面ライダーブラーボ』
2020年10月より東映特撮ファンクラブにて配信されたスピンオフドラマ。城乃内秀保/仮面ライダーグリドンと凰蓮・ピエール・アルフォンゾ/仮面ライダーブラーボが主役を務めている。小説版や舞台版よりも後の時系列を舞台としている。
超バトルDVD
- 『てれびくん超バトルDVD 仮面ライダー鎧武 フレッシュオレンジアームズ誕生! 〜君もつかめ!フレッシュの力〜』
てれびくんにて募集された応募者全員有料サービスのDVD作品。
その他映像作品
2014年3月30日放送。本作品と『烈車戦隊トッキュウジャー』のクロスオーバー特番。
auビデオパス(現TELASA)で配信された『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』のスピンオフ作品。駆紋戒斗/仮面ライダーバロンと湊耀子/仮面ライダーマリカが登場している。
公式小説
- 『REAL RIDERS 駆紋戒斗外伝』
2014年3月に発売された『仮面ライダー鎧武ザ・ガイド』に収録された、駆紋戒斗の高校生時代を描いたスピンオフ小説。時系列は本編開始の2年前。著者は江波光則。監修は虚淵玄。イラストはserori。
2016年3月23日発売。著者は砂阿久雁と鋼屋ジン。監修は虚淵玄。
鎧武外伝2の完結編。同作に登場したカルト集団黒の菩提樹及びその組織を率いる狗道供界から沢芽市を守る為、呉島兄弟とその仲間達が戦いを挑む。
- 『小説 仮面ライダー鎧武外伝〜仮面ライダー斬月〜』(講談社キャラクター文庫)
2020年6月1日発売。著者は毛利亘宏。
後述の舞台のノベライズ版となっている。
演劇
2019年3月9日-24日に東京都・日本青年館ホール、2019年3月28日-31日に京都府・京都劇場で公演された演劇作品。タイトルの通り、呉島貴虎/仮面ライダー斬月を主役としている。
余談
- 提供画面(ED)に登場している植物は次の通りである。
- 例年通り、コレクションアイテムが登場しているライダーだが、平成2期ひいては令和ライダーでも珍しく、汎用武器や強化形態の武器を除き、個人武器の殆どがコレクションアイテムと連動しないという特異な立ち位置にあるライダーである。結果、玩具化を考慮していないデザインの武器が多数出揃った(玩具化されたのは主役3人のみで斬月以降のライダーや派生フォームのアームズウェポンは玩具化されていない)。
関連イラスト
関連動画
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仮面ライダー龍騎、仮面ライダーカブト、仮面ライダーエグゼイド:多数の仮面ライダーが登場し時に戦い合う作品。龍騎とカブトには本作で阪東清治郎を演じる弓削智久氏がレギュラー出演している。
仮面ライダー555:10年前のライダー作品、「主人公はムキになりやすい一面もあるが、優しく正義感にあふれた青年」「黄色い2号ライダーの変身者は良くも悪くも我を突き通す性格」「主人公の仲間である影の主人公は基本的には温厚で優しい性格だが、良くも悪くも流されやすい上に独善的な一面がある」「黒いサブライダーの変身者は2号ライダーとはチームメイト(クラスメイト)の関係にあり、最終的には人間としても戦士としても大きく成長を遂げた」「ヒロインは気が強い性格の少女」「仮面ライダー達の変身ベルトや量産型ライダーを開発した悪徳大企業が登場する」「白い怪人の王が登場する」「陰鬱で暗いストーリーが展開される」「登場人物の全員が人間的に問題がある」「主人公とヒロインが1体の敵怪人に遭遇した際に主役ライダーが誕生した」「主人公の仲間がすれ違いなどで闇堕ち・敵勢力について主人公達と対立してしまう展開や2号ライダーとヒロインが死亡してしまう展開がある」「主題歌がJUSTから始まる」「前作が火属性の赤い龍がモチーフのライダーが主役の作品」といった多くの共通点がある。
仮面ライダー剣:平成一期第5作目、「主人公は剣型武器を使用する鎧を着たような紺の主役ライダーに変身する熱血漢」「緑と金と紫のサブライダーに変身する少年が力や周囲の状況に翻弄される」「赤い2号ライダーが登場する」「ヒロインの一人は気が強く、勝気かつ行動的で姉御肌な性格の年齢が17歳の少女」「狡猾な性格で高い知能や相手に催眠術をかける能力を持つ緑の怪人が登場する」「仮面ライダー達のモチーフに二つの要素がある」「人類の未来の為に設立された組織がライダーシステムの開発や怪人の研究を行っていたが、実は裏で陰謀を張り巡らせていた」「物語終盤でライバルライダーが強力な怪人に変身して怪人達を大量に生み出してしまい、怪人の姿でラスボスとして主役ライダーと激闘を繰り広げる」「衝撃的な展開と自己犠牲の結末」「平成一期初期の要素が取り入れられている」「脚本家がライダー作品に初参加」「次回作がシリーズの中でも異色の作品」という多くの共通点がある。
仮面ライダーギーツ:「自分の望み・願いを叶える為に集まった多数のライダーによる生き残りを賭けたサバイバルバトル」がテーマの作品。物語後半から主人公が神になる、主人公の弟分で緑のサブライダーが闇堕ちする、ライバルライダーの変身者が植物がモチーフの敵の力を使用して想定外の姿に変貌した、湘南乃風が主題歌を担当した点も共通。
獣電戦隊キョウリュウジャー:EDにチーム鎧武が【仮面ライダー鎧武 来週からよろしくね!さん】、次週ではメインキャラが【仮面ライダー鎧武 この後いよいよスタート!さん】として登場する。
魔法少女まどか☆マギカ:脚本家が同じダーク系魔法少女アニメ。本作も龍騎の影響を受けていたのとまどマギのコンセプトやシチュエーションを再利用している事から鎧武を龍騎とまどマギの合の子と言うファンもいる。
キカイダーREBOOT:第30話は同作とのコラボ企画回になっている。
仮面ライダーウィザード → 仮面ライダー鎧武 → 仮面ライダードライブ