復讐鬼
ふくしゅうき
復讐鬼とは、復讐を行うある人物が復讐という行為に没頭し鬼のようになった様を示す名詞。ここでの「鬼」とは比喩的表現で、(鬼本来の性質から)妥協せず冷酷且つ無慈悲に厳しく物事を実行する者、といった意味である。
概要
復讐に燃えるあまり、豹変して鬼のように恐ろしくなってしまった人物の総称。
フィクションにおいては、復讐鬼となることで戦闘力が跳ね上がったりするケースが多い。
総じて心の中に激烈な感情を秘めており、無関係であれば周囲を積極的に巻き込もうとはしない者もいれば、見境なく暴れ回る者もいるなど、物語によって様々。
復讐の完遂や物語の進展によって、復讐鬼ではなくなるケースも相応に存在する。
復讐鬼にありがちな傾向
- 主人公:復讐心の芽生えから物語が始まったり、復讐心によって覚醒したりする主人公。
- ダークヒーロー、ダークヒロイン:復讐相手がそのまま作中における敵となる場合、そういうつもりはないが復讐により世界を護ったり救ったりする人物も存在する。
- 悲劇のヒーロー、悲劇のヒロイン:何かしらの辛すぎる過去により暴走するが、周りの人物(主に主人公や仲間)との交流で心が和らいだ、というパターン(復讐自体は続けると決めた者もいる)。
- ライバル:復讐のやり方を主人公に否定されるなどが原因で何度も対立する関係になるパターン。もしくは復讐相手が主人公一行の敵で、普段は仲が良くないもののその時には共闘するという展開もある。
- ラスボス:過去の経験から世界そのものを無差別に憎悪し、主人公達の最大の脅威である破壊者となるパターンは、今も昔も非常に多い。
- 誤解:すれ違いによる誤解によって芽生えた復讐心であり、諍いはあったものの、その後和解して復讐心は消える。
- 対象の生存:仇を討ってやりたい対象(=復讐相手が死に追いやったはずの対象)が生きていたと知り、以降はその相手を救う事を主とするパターン。復讐鬼要素は薄れている。
- 悟りを開く:時の経過や真実を知った事で憎しみが薄れ、「復讐は何も生まない」と思うようになるパターン。
- 先を越される:復讐相手が他の人物に殺されてしまうパターン。ある意味珍しい。
当てはまる人物
漫画・アニメ・小説
- 野咲春花(ミスミソウ)
- フジキド・ケンジ(ニンジャスレイヤー)
- 三輪秀次(ワールドトリガー)
- 百夜優一郎(終わりのセラフ)
- 成瀬澪(新妹魔王の契約者)
- 高杉晋助(銀魂)
- 貝塚ひろ子(なるたる)
- 雪代縁|(るろうに剣心)
- うちはサスケ(NARUTO)
- 百樹丸雄(ヤングブラック・ジャック)
- 桜井弘斗|(GANTZ)
- 傷の男(鋼の錬金術師)
- エレン・イェーガー(進撃の巨人)
- 安藤潤也|(魔王JR)
- 結城夏野(屍鬼)
- ヒューリー(エンバーミング)
- モンテ・クリスト伯爵(巌窟王)
- ヘルブラム(七つの大罪)
- 木場祐斗(ハイスクールD×D)
- イザーズ(バトルスピリッツブレイヴ)
- 大牙和巳(バトルスピリッツダブルドライブ)
- タツミ(バトルスピリッツダブルドライブ)
- ホッパード・ザ・ガントレット(トライガン)
- 鏢(うしおととら)
- ギリョウ(うしおととら)
- ルシール・ベルヌイユ(からくりサーカス)
- ヴィラル(天元突破グレンラガン)
- ゴーストライダー(ゴーストライダー)
- 雪村あかり(暗殺教室)
- 夜明けのヴァン(ガン×ソード)
- レイ・ラングレン(ガン×ソード)
- ヒルメス(アルスラーン戦記)
- ライアン(勇者指令ダグオン)
- ガッツ(ベルセルク)
- 朱雀壱弥(クオリディア・コード)
- カイオウ(北斗の拳)
- ゼファー(ONEPIECE FILM Z)
- エルメェス・コステロ(ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン)
- アヴィリオ(91Days)
- 藤沢彩菜|(復讐教室)
- トルフィン(ヴィンランド・サガ)
- シュトヘル(シュトヘル)
- 穴沢虹海(魔法少女サイト)
- 斑井一式(ダンガンロンパ/ゼロ)
- メロウリンク・アリティ(機甲猟兵メロウリンク)
- エンギ・スリーピース(夢喰いメリー)
- ゴブリンスレイヤー(ゴブリンスレイヤー)
- 松田明日香(着信アリ)
- ティン(マッハ弐)
- 『名探偵コナン』において読者が共感できる犯行動機を持つ犯人の大半
- 『金田一少年の事件簿』の犯人(事件簿の怪人等)の大半
- クラピカ(HUNTER×HUNTER)
ガンダムシリーズ
- シャア・アズナブル(機動戦士ガンダム)
- ルイス・ハレヴィ(機動戦士ガンダムOO)
- フリット・アスノ(機動戦士ガンダムAGE)
- アイン・ダルトン(機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ)
- ライド・マッス(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ)
- マクギリス・ファリド(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ)
ゲーム
- ミトス(テイルズオブシンフォニア)
- マティウス(テイルズオブイノセンス)
- ラムダ(テイルズオブグレイセス)
- ビズリー・カルシ・バクー(テイルズオブエクシリア2)
- ベルベット・クラウ(テイルズオブベルセリア)
- ピサロ、デスピサロ(ドラゴンクエスト4)
- エルギオス(ドラゴンクエスト9)
- アシュレイ・ディナ(白猫プロジェクト)
- カイデン・バルト(白猫プロジェクト)
- 上柚木綾瀬(z/x)
- ヘクター(悪魔城ドラキュラ闇の呪印)
- 仮面の少女(学校であった怖い話)
- トキヲ・ウバウネ(妖怪ウォッチ2)
- 天魔・夜刀(神咒神威神楽)
- ウィルフレド(ヴァルキリープロファイル 咎を背負う者)
- 朽無みそぎ(止マナイ雨ニ病ミナガラ)
- プロメスティン(もんむす・くえすと!)
- 王異(真・三國無双シリーズ)
- エドモン・ダンテス(Fate/GrandOrder)
- 魔王オディオ(ライブアライブ)
- アンドルフ(スターフォックス)
- ウィルド(トラスティア)
復讐鬼と言えるか微妙なキャラ
復讐の理由が完全な逆恨み
- ファントム(ハピネスチャージプリキュア!):復讐対象の行動も微妙に問題があった。
- 柳沢誇太郎、鷹岡明(暗殺教室)
- 照橋信(斉木楠雄のΨ難)
- エンヤ婆(ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース)
- 雫芽さりな(魔法少女サイト)
- アタランテ(Fate/Apocrypha)※他作品の彼女はあのような外道ではないため要注意
- 『名探偵コナン』において読者が共感できない犯行動機を持つ犯人の大半(ハンガー事件等)
復讐心自体はあったが、復讐はついでで他に優先している目的があるタイプ
- 志々雄真実(るろうに剣心)
- クリード・グラファイト(テイルズオブハーツ)
- 牙鬼久右衛門新月(手裏剣戦隊ニンニンジャー)
- セフィロス(ファイナルファンタジー7)
- ブレン(仮面ライダードライブ)
- 六道骸(家庭教師ヒットマンREBORN!)
- ジンガ&アミリ(牙狼)
記憶の捏造や精神の干渉によって、偽りの復讐心を植え付けられていたタイプ
- シング・メテオライト(テイルズオブハーツ)
- バーナビー・ブルックスJr.(TIGER&BUNNY)
復讐自体はとっくに果たしているが、それ以降心に残り続ける虚しさによって暴走しているタイプ
- 三虎|(トリコ)
- リンネ・ベルリネッタ(ViVid_Strike!)
- 奴村露乃(魔法少女サイト)
- ヴィクトル(テイルズオブエクシリア2)
- アルトリウス・コールブランド(テイルズオブベルセリア)
- 浅野學峯(暗殺教室)