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ヒードランの編集履歴

2024-07-20 14:13:26 バージョン

ヒードラン

ひーどらん

ヒードランとは、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。

「ごごぼっ ごぼぼぼ!」


基礎データ

全国図鑑No.0485
ヒスイ図鑑No.228
ぶんるいかこうポケモン
ローマ字表記Heatran
タイプほのお / はがね
たかさ1.7m
おもさ430.0kg
せいべつ50%♂・50%♀
特性もらいび
隠れ特性ほのおのからだ
タマゴグループタマゴみはっけん

各言語版での名称と由来

言語名称由来
日本語ヒードラン火+Ὕδρα(ギリシャ語でヒュドラー)+heat(英語で熱)+dragon(英語で竜)
  • 英語
  • ドイツ語
  • フランス語
Heatran
韓国語히드런
中国語席多藍恩

概要

第4世代『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』から登場した、真紅の体色が特徴のトカゲのようなポケモン

ハードマウンテンの最奥で1匹のみを捕獲できる、伝説のポケモンである。

ゲームの進行上、ほとんどの人が最後の方にゲットすることになる。にもかかわらず……


かざんの ほらあなに せいそく。じゅうじの ツメを くいこませて カベや てんじょうを はいまわる。

ヒードラン

その伝説からかけ離れたあんまりな図鑑内容に拍子抜けしたプレイヤーが多かったとか。

おまけにゴキブリにも見えなくはなく、いつしかゴキブロスと呼ばれるようになってしまった。

その影響か、教え技でむしくいを覚えることができた。


一応伝説らしい伝承も存在し、それによるとシンオウ地方が誕生した際にこぼれだした火の玉からハードマウンテンと共に生まれた存在らしい。またヒードランの影響でハードマウンテンが噴火してしまうので「かざんのおきいし」で封印されたようだ。

なお、『LEGENDSアルセウス』のポケモン図鑑では「テンガン山の 内部で 煮えたぎる 溶岩より 生まれしとの 伝承あり。 溶解した 鋼の体 得体が 知れず。」と記載されているため、生まれには諸説あるようである。

また、当作品のヒードランの出現地がのちのハードマウンテンとは言い難い点を含めてますます得体の知れない存在と化している。

このテンガン山内部の溶岩とはおそらく、リメイク作品に当たる『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』で見られる「マグマの空洞」の事と推測される(一番テンガン山に近いのはカンナギタウン側)。


タイプは「ほのお・はがね」という唯一の組み合わせ。

マグマのような燃え滾る血液が流れており、その熱さは自身の鋼の体の一部を溶かすほどで、周囲の気温も大きく上昇させる。

複眼なのかは分からないが、瞼が無いらしく瞬きをしない。眠らせても目を閉じない。但しSVでは目の色が暗くなっている。


伝説のポケモンでは珍しく♂♀どちらの性別もある。交配するのかと思いきやタマゴグループが「タマゴみはっけん」であるためタマゴは見つからないので、通信交換以外で複数体入手できない。

伝説のポケモンで♂♀両方存在するのはヒードランが唯一だったが、後に『ソード・シールド』のDLC『鎧の孤島』でダクマウーラオスが登場したので唯一では無くなった。


ラティ兄妹のように広範囲を移動するわけでも、洞窟を通してシンオウとイッシュを行き来していると思しきUMAトリオとも違って、火山帯という限られた地域に住むポケモンであるにもかかわらず、結構広範囲でダンジョンボスとして出現する傾向にあり、ますます「ただの珍しいポケモンでは?」といじられる原因になってしまっている。


鳴き声はDPでは「ごごぼっ ごぼぼぼ!」となっている。恐らくは溶岩が煮えたぎるイメージであると思われる。別に嘔吐をしているわけはない。


名前の由来・モチーフ

名前の由来は恐らく、+イドラ<Ὕδρα>(ギリシャ語でヒュドラー)+ヒート(英語で)+ドラン(英語で地面を意味する「ランド」のアナグラム)+ドラゴンから。


一部設定は日本神話迦具土神(カグツチノカミ)をモデルにしていると思われる。

カグツチは火を司る神であるが、誕生後にすぐ殺されており、同じように誕生とともにかざんのおきいしで封じられた、という伝承として伝わっているのならば、語られる逸話が少ないのとも辻褄は合う。

また、鋼タイプが入ってる事から、ギリシャ神話の鍛冶と火山の神ヘファイストスもモデルに入っていると考えられる。

伝承ではヘファイストスは火山の奥底の工房で武器や特殊なアイテムを制作していると考えられており、そこからの連想でほのお・はがねタイプになったものと考えられる。

また、ヘファイストスの別名ウルカヌスをモチーフにしたポケモン次回作でも登場している。


また、モチーフとしてはズングリとした体型や特徴的な斑点模様などから、モチーフは恐らくサラマンダー(実在する両生類ファイアサラマンダーあるいは炎の精霊とされる幻獣の方)と思われる。

初見でこのポケモンを見たときはタイプが「ほのお・ドラゴン」と思い込んでいたプレイヤーも結構いたようである。


ゲームでの特徴

ダイヤモンド・パール・プラチナ

殿堂入り後に行けるファイトエリアにあるハードマウンテンにて、一度バクと最奥部まで行くと、バクが「かざんのおきいし」を持ち去ってしまい、この後にサバイバルエリアの自宅に戻ったバクと会話すれば、バクがかざんのおきいしを戻しに行く。

再びハードマウンテンへ向かうとヒードランが出現するようになる。Lv.70


『プラチナ』ではギンガ団(主にプルート)関連のイベントが発生するが、その後は上記と同じ。Lv.50


ハートゴールド・ソウルシルバー

他ソフトから連れてくる必要がある。

かつて、『ポケモンレンジャー光の軌跡』のスペシャルミッション特典で「おや:オブリビア」の個体が入手できた。


ブラック・ホワイトブラック2・ホワイト2

『BW2』で18ばんどうろから「かざんのおきいし」を持ってきた状態でリバースマウンテンに出現する。Lv.68

なんと、上から突然降ってくる。やっぱりお前はゴキ……


X・Y

他ソフトから連れてくる必要がある。


オメガルビー・アルファサファイア

グラードンまたはカイオーガのイベント後、日照りの岩戸の最深部に出現する。Lv.50


サン・ムーン / ウルトラサン・ウルトラムーン

『ウルトラサン』では、ウルトラワープライドで行ける黄色いウルトラホールの世界に登場することがある。Lv.60


海外では「おや:2018 Legends」の個体が配布された。


Let's Go!ピカチュウ・イーブイ

当然ながら未登場。


ソード・シールド

DLC『冠の雪原で解禁。ダイマックスアドベンチャーのボスとしても登場する。Lv.70


ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール

リメイク前と同様。


LEGENDSアルセウス

火吹き島の火口に生息している。

見た目や設定がアレでも伝説ポケモン、クリア後にUMAトリオクレセリアレジギガスといったお馴染みの面々と共にイベント解禁。本作において重要アイテムとなるプレートの1つを持っているため、主人公もコギトの助言に従いヒードラン(この時点では正体は明かされておらず「火山に棲む特別なポケモン」)に会いに行くため火山の洞穴を訪れる。


……のだが、イベントが開始した途端、何の前置きもなくヒードランの真ん前に放り出される。しかもヒードランは炎のバリアを纏っており、手持ちポケモンを投げても弾かれ、捕獲ボールやむしくいぼんぐりなどを投げても焼滅させられてしまう。

そう、ヒードラン捕獲イベントはキング・クイーン同様にアクションパート付きだったのである。

あまりに唐突にアクションパートが始まり、しかもバリアを破る方法がはっきり示されないため、思考が追い付かずにヒードランに轢き逃げされたり岩を当てられたりしてゲームオーバーになる者が続出(しかもキング・クイーン戦とは違いしっかりアイテムは失う)。

いくらDPからの伝統とは言えとんだ初見殺しである。


正解はヒードランの攻撃を避けつつ、辺りにごろごろ転がっている泥団子を拾って、シズメダマの要領でヒードランに投げつけること。5回ほどぶつければバリアが解除されて、ポケモンバトルができるようになる。

ヒードランの攻撃パターンさえ覚えてしまえばそこまで難しくはない。むしろ怖いのは死にながら覚えている間にアイテムをごっそり失うことなので、直前できちんとセーブをする(オートセーブOFF時)もしくはアイテム喪失画面から先へ進まない(オートセーブON時)ことを心がけつつ落ち着いて数回トライしてみよう。

あまり大量のどろだんごを要求してくるわけではないため、おまもりで主人公の耐久を上げつつ、速攻をしかけるのも手。


なお、泥団子でバリアが解除されるとしばらくの間疲れて動けなくなるので、この間に背後に回って不意打ちを仕掛けるのも手。成功すれば身動きの取れない相手を一方的に攻撃でき、うまいこと1ターンで体力を捕獲圏内にまで減らせればねむりなどの状態異常抜きでもかなりの確率でそのまま捕獲できるのでこちらの損害も少なくて済む。相手の行動が見切れるようになってきたらぜひ狙ってみよう。

勢いあまって倒してしまってもその場で即座にリポップしてくれるので安心である(ただし、アクションパートからのやり直しになるため、どろだんごの残数には気を付けること)。

しかし、この際にヒードランの個体差(性格やがんばレベルの割り振り)は再抽選されるようで、ヒードランの性別は従来作品通り♂と♀が半々で出現するため、やっつけられると性転換するという珍妙な現象を起こすポケモンになってしまった。


ちなみに入手できるプレートはこうてつプレート。

シナリオ進行のほか、レジギガスの住処に入るために必要になる。


スカーレット・バイオレット

ポケモンホーム連携により解禁。


性能

種族値

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
919010613010677600

「伝説のポケモン」という大きすぎる肩書故に不憫な扱いが絶えないヒードランだが、戦闘能力の面ではむしろ数ある準伝説級ポケモンの中でも強力な部類と評価されている。


準伝説クラスのポケモンはその多くが合計種族値570~580だが、ヒードランは600とやや高め。

特攻が一際高く、物理・特殊耐久も高水準。意外と攻撃種族値もある方。

ここまでバランスよく高いと素早さは……と言いたいところだが意外と77と中速高め程度にはあり、全体的に調整が捗るバランスになっている。


更にほのお+はがね+特性「もらいび」による強靭な耐性が持ち味。

なんと半減以下のタイプが11(半減4・1/4が5・無効が2)と言う凄まじい耐性を持っており、特に1/4耐性の5という数は全ポケモン中トップである。

第4・第5世代の時はこれにあく・ゴースト耐性まで加わっているため12

特にフェアリータイプの技を1/4にできる数少ないポケモンであるため、フェアリー相手の戦いでは重宝される。

一方メジャーなみず・じめん・かくとうが弱点。特にじめんは4倍弱点と強弱がはっきりしている。

はがねタイプに打点を持たないポケモンが、ヒードランへのピンポイントの対策にめざパ地面を採用することがあると言えばその強さは伝わるだろう。


マグマストームという専用技を習得でき、大ダメージと拘束ダメージが期待できるが、命中率が低いため、過信は禁物。

BWは命中率が70から75に上昇。

XYで威力が下がったが、代わりに拘束時の割合ダメージが増加。


戦術としては豊富な耐性、タイプ故にはがね・どくを呼ばせないことを生かした「どくどく」、「みがわり」、「マグマストーム」などでの持久戦がシングルでは主流。

かたやダブルでは晴れ時に威力が上がる「ねっぷう」、「オーバーヒート」などの炎技、はがね技「ラスターカノン」を用いたアタッカーが主流。

サブ技では相性補完に優れ同族にも強い「だいちのちから」、無効や半減が少なめの「りゅうのはどう」、「あくのはどう」、Zワザで苦手なみずタイプを返り討ちにできる「ソーラービーム」、一仕事終えたら自主退場できる「だいばくはつ」など。

補助技は前述した「どくどく」以外に「おにび」、「ステルスロック」と中々。

固有タイプを生かしてクレセリアと組んだ通称クレセドラン、『サン・ムーン』で登場したカプ・ブルルブルルドランという構築がある。


得意な相手に滅法強く、出しどころさえ間違えなければ大活躍が期待できる。


なお、かつては『ポケモンレンジャー光の軌跡』の特典として、「ふんか」持ちのヒードランLv.50を入手できた。ただし、性格は「れいせい」固定。

一見外れと思いきやクレセリアとの相性がよいことから「トリックルーム」下で降臨させると凄まじい火力を誇る。非常に強力かつ稀少価値の高い存在であることから同ソフトの中古価格が跳ね上がったことがあった。

ただし現在では同個体をレート戦で使えない。


ちなみに、さかさバトルにこいつを出してはいけない。

何故なら1/4耐性は4倍弱点に変わってしまうため、4倍弱点が5つという悲惨なことになっているからである。


第8世代

第8世代(剣盾)ではDLC第2弾『冠の雪原』で復帰。

そして本物のゴキブリモチーフであるフェローチェと初共演した。


他のポケモンのご多分に漏れず、どくどくが没収されたため、耐久型での育成が厳しくなった。

新規技でめぼしい技はてっていこうせんボディプレスを習得。前者は起点作りからの自主退場に使え、後者はてっぺきと合わせてポリゴン2等に対しての有効打になる。

なお、実は初めてのヒードランがむし技を覚えない世代である。


今作ではこれまで有利だったほのおタイプの多くに新技「ねっさのだいち」が配られてしまい、返り討ちにされる危険が大幅に増してしまった。

一方で、「マジカルフレイム」の習得者が増えたため他のはがねタイプでは受けづらくなってしまったフェアリータイプエスパータイプに相変わらず強く、今後はこれらのタイプ対策としての重要度が増していくと思われる。


同ソフトで初登場の「とくせいパッチ」によって隠れ特性の登場から10年越しでようやく隠れ特性「ほのおのからだ」が解禁された(ちなみに『BW』時点で隠れ特性が設定されていたポケモンの中でこいつが最も遅く解禁された)。

当初は「もらいび」の方が強力だとして使用率は0に近かったが、末期になるとザシアン対策として僅かながら使われるようになった。


第9世代

元々の優秀な複合に加え、「テラスタル」の登場により地面4倍弱点を消せるようになった。

また特性のもらいびもあるので、炎弱点のタイプになっても技を透かせるため、かなり相性がよい。


技方面では新たにパワージェムを習得。ちなみに前作で覚えなくなったむしくいの代わりと言わんばかりにとびつく碧の仮面にてとびかかる」も新規習得した。実用性はともかく、ますますゴキブロスっぷりに磨きがかかっているような気がする……。


テラスタイプの中でも、対戦解禁前に特に候補として注目されていたのはまさかのむし

ゴキブロスが極まっているがあながちネタと言うわけでもなく、じめんとかくとうの弱点を補完できる上に、むしの弱点の1つであるほのおはもらいびで無効化できるためである。

この件はよく話題になっていたものの、実際に解禁されてみると、ほぼ同じシナジーがあり「テラバースト」とも相性の良いくさに使用率で負けてしまった。ただ、環境的に弱点を狙いづらいテラスタイプである事は間違いないため警戒しておくに越したことはない。

また、かくとうタイプを半減にでき無難に強いフェアリーも徐々に評価を上げている。


テラスタルで耐性を変える戦術とバインド技の相性の良さはいわずもがなであり、ヒードランにおいても「マグマストーム」を覚えることがこの世代では評価されている。


ランクマで解禁されたレギュレーションD(シーズン8)が始まるとさっそく高い使用率を上げた。

使用率上位のポケモンの技の多くを優秀なタイプで受けられるのはかなり魅力である。

シーズン7まではランクバトル上位にいたテツノドクガは役割が丸被りする上にヒードランに太刀打ちできないため、シーズン8で順位を急激に落とすことになった。


ディンルー連撃ウーラオス等には素直な殴り合いでは不利が付きやすいが、テラスタルからの「テラバースト」で解決できる。

というか、むしろこの動きがテンプレになったことで向こうが退くこともある。


「ほのおのからだ」に関しても、今世代では対パオジアン特化として稀に採用される事もある様子。

また、物理技だがハバタクカミ対策に「ヘビーボンバー」が採用される事もある。


その後、DLC配信とともにオーガポンら他複数のポケモンが解禁。特にかまどのめんのオーガポンは「かたやぶり」を持っており、「もらいび」を貫通してくる非常に厄介な相手になってしまった。

そのため、シングルバトルではとくせいガードに持たせた型も現れ始めた。この道具はそれまで使用実績は皆無に等しく、一部のプレイヤーは存在自体知らなかったようである。

ただし、サブウェポンで弱点を突かれる可能性もある点には注意が必要。


レギュレーションFになるとメジャーな苦手対面としてアシレーヌが追加され、はがね枠を食い合う競合としてブリジュラス、メタグロスが参入し、激増したハッサムにもはがね枠を譲るケースが増えたため、使用率が低迷。


レギュレーションGではフェアリーテラスタルを切れば「もらいび」込みでコライドンの主要技を粗方封殺でき、相変わらず多いハバタクカミにも強い事から、それなりの立場まで回復。このレギュレーションでは特殊火力と「ヘビーボンバー」の火力を両立したS下降補正型もポピュラーになりつつあり、極端なケースでは「ボディプレス」と「ヘビーボンバー」以外の通常火力をカットしたわんぱく物理一刀型まで見られるようになった。



番外作品

ポケモンカードゲーム

こちらを参照


ポケモン不思議のダンジョンシリーズ

時・闇・空の探検隊

ハッサム救助後に突入できる追加の配信ダンジョン、「きょだいかざん」のボスとして登場。♂♀はランダム。倒した後は一定確率で仲間にできる。


冒険団シリーズ

なかよしパスワードで村に出現。性別は♂のみ。


ポケモン超不思議のダンジョン

調査団ランクがプラチナになった後に「炎の島の火山」にてランダムで出現し、倒すと仲間になってくれる。

ちなみにセリフのひとつに「かべがあったらはりつきたい……ゴボゴボッ……」がある。


ポケモンレンジャーシリーズ

ポケモンレンジャーバトナージ

看板ポケモンとして登場。ボイル火山で赤の石を守護するガーディアンという扱いで、本作でようやく伝説のポケモンっぽい仕事を貰えたことになる。戦闘ではだいもんじアイアンヘッドだいばくはつ、広がる溶岩を使用してくる。


ポケモンレンジャー光の軌跡

配信限定キャラとして登場。ファルデラ火山に出現し、噴火を引き起こしていた。先述のふんかヒードランとは誰あろう、彼の事である。

ちなみに何故ふんかを使えるのかというと、突然変異、もしくは周辺環境に刺激されて突然使えるようになったらしく、そのふんかが自分でも制御出来なかったために、周りに被害を出さないようにファルデラ火山の頂上を目指していたらしい。

なお、灼熱の肉体を持つヒードランだが、木製の船に乗っても船が燃えたりはしていない。


ポケモンGO

2018年12月19日に、ギラティナ(アナザーフォルム)、クレセリアに続く、3体目のシンオウ伝説枠として登場。そのおよそ1年1ヵ月後の2020年1月8日からは色違い個体を引っ提げて2度目の実装が行われた。他の伝説ポケモン同様、レイドバトル限定での登場となる。


CPは44905と、前回のクレセリアよりも低い。防御力も低めである上、じめんに対して二重弱点を抱えているので、グラードンドンファンなどの強力なじめんタイプのポケモンを揃えておけば、そこまで攻略には苦労しない。ダメージ効率は多少劣るものの、みずやかくとうでも十分なダメージは入るので、駒が足りない場合は、カイオーガシャワーズカイリキー等をパーティーに組み込んでみるとよい。


効果抜群のダメージ倍率が上方修正されたこともあって2人で討伐に成功したという報告も上がっているので、自信があるなら挑戦してみるのも面白いだろう。


肝心の性能はというと、原作の高いとくこうを反映してか、攻撃ステータスだけなら非常に優秀。だが、当初は覚える技に難があり、通常技がほのおのうずむしくい、ゲージ技がだいもんじアイアンヘッドストーンエッジと何とも微妙すぎるものばかりであった。一致ゲージ技が「だいもんじ」どまりなので、オーバーヒートを覚えられる他のほのおタイプのポケモンと比べるとどうしても火力では後れを取ってしまいがち。はがね技で勝負をしようにも、「アイアンヘッド」ではやや火力不足であり、さらに通常技がよりによって不一致技の「むしくい」なので、ほのお特化よりもさらに厳しい戦いを強いられることになる。


もっともヒードランは原作においても「バレットパンチ」や「メタルクロー」などといった、本作において通常技に該当するはがねタイプのわざを覚えられないので仕方の無いところはあるのだが……よりにもよってアレを連想させる技とは。


ただしヒードランは伝説のポケモンというだけあって大技の習得が多い一方で基礎的な小技には恵まれておらず、原作において習得可能な、通常技としてポケモンGOにおいて実装済みの技は他には同じくほのおタイプの「ほのおのキバ」、わざマシンさえ対応していれば誰でも習得可能な「めざめるパワー」、最新作では習得手段の断たれた「いわくだき」「どろかけ」の4つしか存在していない。


このように原作譲りのネタポジションでプレイヤーからは落胆の声が広がっているが、全く使えないかというと案外そうでもなかったりする。


まず討伐が比較的しやすいということもあって、貴重なはがねタイプの戦力となり、ステータスも高いので安定して戦える。特に初心者にとってはプレイヤーを数人集めさえすれば手に入る可能性があるというのは好材料と言える。


更に耐性も優秀で、フェアリー半減をはじめ多くのタイプに優位を取れる。特にジム常連のサーナイトトゲキッスに対しては最適解の1つと言え、「アイアンヘッド」でタイプ一致抜群を取れる他向こうから抜群を取られることもない。この他メタグロスケッキングも「じしん」さえ来なければ簡単に倒せる。


散々ネタにされている「むしくい」もゲージが溜まりやすいと考えれば悪くなく、強力なメンバーが揃うエスパータイプに抜群を取れる点は大きい(肝心のポケモンには1倍だが)。


得手不得手がハッキリしているため、ジムバトルやレイドバトルの入門(タイプ相性を覚えるという意味で)としては最適と言えるだろう。


そして、それからしばらくして、新たな炎技として「かえんほうしゃ」を習得できるようになった。分割ゲージ技とはいえ、威力70止まりなので、一見すると微妙なように思えるが、トレーナーバトルでは非常に有用。また、複合しているタイプの関係上、フェアリー技・くさ技・こおり技を半減できる。特に高威力の通常技である「あまえる」を半減できるのは何気に馬鹿にできない大きな長所と言えるだろう。

  • さらに、2023年7月の復刻時に、遂に専用技である「マグマストーム」が実装。性能はよりコスパの良くなった「かえんほうしゃ」といったところで、これにより他の強力なほのおポケモンに負けず劣らずの高火力を叩き出せるようになった。ただし、伝説の専用技のご多分に漏れず、イベント限定のレガシー技扱いとなっているため、既に捕まえた個体に覚えさせる場合は「すごいわざマシンスペシャル」が必須になる点には注意。
  • また、これ以外では地味に「だいちのちから」を覚えられるようになっている。でんきタイプとかち合った場合や、はがねタイプ同士のミラーマッチ等では出番があるかといったところ。

ステータスの強化されたシャドウサーナイト戦で真っ向から戦いを挑んで打ち勝てる貴重な存在として名を馳せるようになっている他、くさタイプのシャドウポケモンとの戦闘でもヒードラン1体でほぼ完封できるため非常に便利(ただし、最近はサボネアが「かわらわり」を使ってくることもあるため過信は禁物)。このため、GOロケット団対策として育成するユーザーもそれなりに出てくるようになった。


アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ

DP169話「ポケモンレンジャー! ヒードラン救出作戦!!」

ポケモンレンジャーナツヤの言動から珍しいポケモンであることは窺えた。しかし、ニャース妄想サカキバーベキュー用コンロ代わり(遠赤外線で旨みが増す)やサウナストーンや暖炉の燃料(光熱費が掛からない)に使われていた


DP182話「熱戦前夜! サトシのポケモン大集合!!」

シンオウリーグ編では、サトシたちがリーグの参加登録をする場面で、名も無き一般トレーナーのポケモンとして列に並んでいる姿が確認されている。しかも、ついにサトシと対戦することはなく、画面で映らないモブ戦で負けた思われる。せめてタクトに負けたのだと信じたいが、負けたポケモンの組み合わせを見る限りそんなことはないようだ。


劇場版アルセウス 超克の時空へ

ギシンのポケモンとして登場したが、ドータクンも同時に操られ普通のポケモンのように登場。しかも鎧のおかげで余計Gに見える上、シーナとギシンの会話シーンで部屋の壁を普通に這い回っていた


新無印・特別編『神とよばれしアルセウス

今回の個体は正真正銘の伝説のポケモンとしての登場である。序盤でサターンに捕獲されるが普通にバトルをして弱らせてから捕まえている。その後「ひのたまプレート」の力を使うことで時空に穴を開けたり、もらいびで限界突破した結果、オリジナル形態(暴走状態)に変化したりとまさに伝説のポケモンにふさわしい姿を見せている。


漫画版

ポケットモンスターSPECIAL

第8章に登場。

ハードマウンテンで「火山のおき石」によって封印されていたがバクの手違いによって目覚め、プルートに操られてギンガ団残党の戦力にされる。

ハクタイシティやぶれたせかいにおいてダイヤモンドぎー(レジギガス)と交戦するが敗北。

その後、プルートの制御から解放されディアルガ達と共にギラティナに挑み、終結後はバクによってハードマウンテンへと帰された。


DP物語

プラチナ編で登場。「かざんのおきいし」を動かした事によって封印が解かれ、暴れまわる。


快盗!ポケモン7

第9話でギンガ団支部の下っ端のポケモンで登場し、ギンガ団から救いだしたリリを狙いにヒオリ(怪盗ポケモン7)がいるパン屋「サンサン」を襲撃する。周辺地域のバトル大会5連続チャンピオンでサンサンの店長・ナズナパパのガブリアス相手にダメージを受けるが、「ほのおのうず」で店を放火。更にナズナ達を巻き添えにしようとした所をヒオリのルカリオの「はどうだん」で倒された。


ポケモントライアドベンチャー

メラグラー火山の主として登場。火山やその近くに住む人やポケモンが安心して暮らせる様に見守っているが、作中では火山やその周辺で異変が起き続け、何度も鳴き声をあげていた事から一部の村人から異変の犯人ではないかと疑っていた。

カツヤ達がメラグラー火山を調査すると、謎の磁場によってマグマがせき止められ続けられていた事が原因と判明。カツヤの作戦とエンテイの協力で異変が解決され、ヒードランも救われる。


余談

第5世代以降、ポケモンがねむり状態になると目を瞑るなどして眠ったグラフィックに変化するようになった。ヒードランも多くのポケモンの例に漏れず目を瞑…らず、なんと目を開けたまま眠るようになっている。これは『X・Y』以降、3Dに移行してからも続投している。

実は第4世代でも『ポケモンバトルレボリューション』では同様に目を瞑らずに眠る。(4:17秒付近参照)

しかしこれだと眠っているのか分かりづらかったのか、第9世代からは眠ると目の色が暗くなるようになった。尚、実際に複眼の色が暗くなるのはカマキリ等に見られるが、これは夜でも獲物をはっきり見られるようにするためであり、眠るためではない。

どのような設定でこうなっているのか、気になるところである。


登場当初から、実は非常に珍しいだけの一般ポケモンなのではないかいう噂がある。

根拠はいくつかあり、

  1. 両方の性別が存在する
  2. 初期なつき度が100と高い(多くの伝説ポケモンは0、一般ポケモンも70が多い)
  3. タマゴ未発見グループだが、内部データ上の孵化歩数が非常に短い(ピチューなどと同等)

など。

これらのことから、「ヒードランはハードマウンテンと結びついた土着信仰によって伝説として扱われているだけで、本来はただ強くて珍しい一般ポケモンでしかない。故に図鑑説明文も意図して伝説らしくない内容になっている」という考察がある。

本編で出てくるヒードランはたまたま人前に現れたはぐれ個体で、本来は人間が観測できない場所を生息地にしておりそこには群れも存在する、と考えれば決して不自然ではないだろう。実際、ザルードや『エメラルド』の図鑑におけるラティアス、幻のポケモンまで含めればフィオネシェイミなども群れで行動するという設定がある。

ただ、その意図がユーザーに伝わらずにネタとして扱われたため、それを分かりやすくブラッシュアップしたのがウルガモスではないかとも考えられている。

メタ的に言えば、当初は一般ポケモンとして実装するつもりだったものが、魅力的な性能やデザインになったので伝説枠に格上げされ、結果として伝説のポケモンらしくない要素がいくつか残った、と考えることもできなくはないか。


『LEGENDSアルセウス』ではアルセウスに通じるプレートの1枚を持っている(しかもたまたま拾ったわけではなく随分前から所持していた)明らかに特別なポケモンとして描かれている。

『LEGENDS』の世界観では伝説のポケモン以外にも特別なポケモンがおり、一般ポケモンの中でもかつてアルセウスに力を授けられた存在の血を引く一族はキング・クイーンという別格の存在となり崇められている。

なので『LEGENDSアルセウス』において上述のヒードラン一般ポケモン説が覆ったわけではないのだが、どこにでもいる一般ポケモンとは明らかに格が違う、という扱いになっている。


関連イラスト

天井の覇者 ヒードランヒードラン

ヒードランなんもしてない伝説



関連タグ


0484.パルキア(オリジンパルキア)→0485.ヒードラン→0486.レジギガス


関連ポケモン等

第4世代伝説・幻ポケモン


火山関係ポケモン


他ポケモン関連

  • ボーマンダ:サラマンダー(オオサンショウウオ)モチーフのポケモン仲間。
  • エンニュート:サラマンダーモチーフのほのおタイプでフェアリー技が1/4、じめん技が4倍弱点など耐性も酷似している。
  • ボスゴドラトリデプス:どちらも地面4倍のはがねタイプであり、前者はドラゴンタイプのような名前から、後者は四足歩行(ボスゴドラの進化前のコドラも)で下顎の牙部分が似ているところにちょっとした共通点がある。
  • フェローチェ:こちらは本当にGモチーフ

ネタ


その他


外部リンク

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