概要
故意に起こす場合と事故として起きる場合がある。
故意の場合は放棄した兵器の機密保持や、衝突・墜落による被害の軽減、燃料漏れによる二次災害の予防などを目的とした解体の最終手段として行われる事が多い。
あらかじめそのための機構を組み込んでおき、万一の際には遠隔操作で作動させる「指令破壊」と呼ばれる運用方法も存在する。
逆に、神風特攻隊や自爆テロのように「死なば諸共」の精神で使用者ごと吹き飛ばす戦術として行われる事も時にある。
変わったところでは、自害の手段としてこれを選んだと伝わる松永久秀のような例もある。
「日本初の爆死」というパワーワードぶりからネタ的に語られる事も多いが、城や(信長に狙われていた)茶器ごと全てを灰燼に帰すためと考えれば、かえって上記のような手段の先駆者と評価できるかもしれない。
事故の場合は単純で、自然発火や容器の設計ミス等の理由による意図しない爆発である。
もちろん具体的な原因の究明や再発防止は単純ではなく、新規設計以上の時間や労力がかかる事も珍しくない。
後者から転じて、「自滅」と同じ用法で「自らの行いが原因で自ら損害を被る」事象全般を指して比喩的に用いられる事もある。
爆発どころか火気と一切関係の無い話にも使えてしまうのは、それだけ言葉としても強いパワーを持っているという事だろうか。
創作物における自爆
「ハイリスク・ハイリターンな超火力技」として現実よりずっとカジュアルに採用される傾向がある。特にHPの概念があるコンピュータゲームが顕著で、それさえ回復すれば同一人物が何度だって爆ぜる。
メカやアジトの類もいろいろな理由を付けて元通りに復活したり、そんな描写すら無く何事も無かったように再登場したりする事が稀によくある。
もちろん悲劇や自己犠牲としての自爆シーンも存在するが、所詮は台本上の話ゆえ、前後の展開に躓いてそうは見えないと判断されるとクソコラ要員にされたりシリアスな笑いを誘ったりする可能性もあり、演出としてもハイリスク・ハイリターンであると言える。
具体例はネタバレ防止のため、記事の最後に列挙している。
関連タグ
自爆技:メガンテ メガザル じばく じばく(ポケモン) だいばくはつ ゆうばく ウルトラダイナマイト ファイナルエクスプロージョン
自爆フラグ 自爆するしかねぇ 獄殺自爆陣 自爆テロ仕様 自爆は勘弁してください 自爆営業 自爆テロ解散 自爆装置 自爆スイッチ 自爆ボタン
その他
自爆したキャラクター
悲劇の自爆とされる例
- チャオズ、ベジータ(ドラゴンボール)
- シバ(北斗の拳)
- 普賢真人(漫画版封神演義)
- 佐倉杏子(魔法少女まどか☆マギカ)……独りぼっちは、寂しいもんな
- 古代守(ヤマトよ永遠に(劇場版))
- 沖田十三+ヤマト(宇宙戦艦ヤマト完結編(劇場版))
- クレア、ドクター・バン(銀河鉄道999(TV版・劇場版両方))
- アンタレス(銀河鉄道999(劇場版))
- ロックオン・ストラトス(機動戦士ガンダム00漫画版)
- 水中バギー(ドラえもん のび太の海底鬼岩城)……分類上はドラえもんのひみつ道具
- Dr.ヒルルク(ONEPIECE)
- 綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン)
- 阿川七生(JIN-ROH)
- オウカ・ナギサ(スーパーロボット大戦OG2)
- アバン先生、ポップ(ドラゴンクエストダイの大冒険)
- レオ博士(ソウルブレイダー)
- ペンウッド卿(HELLSING)
- 羽佐間翔子、日野道生(蒼穹のファフナー)
- ケンタウルス星人(帰ってきたウルトラマン)
- アヴァンガメラ(小さき勇者たち ~ガメラ~)
- アーラシュ(Fateシリーズ)……流星一条も参照。
- 神江宇宙太/神北恵子(無敵超人ザンボット3)
- 秋津マサト/氷室美久(OVA版冥王計画ゼオライマー)
- ガルド・ゴア・ボーマン(マクロスプラス)
- 有紀渉(銀河鉄道物語)
- キタン・バチカ(天元突破グレンラガン)
- ゼロツー・ヒロ(ダーリン・イン・ザ・フランキス)
- 原作の黄金聖闘士全員(聖闘士星矢)
- ショーホー(エリア88)
- ラッセル・ケイス(インデペンデンス・デイ)
- アーヴェル・クライニッド(STARWARS)
自爆する敵
- 隠将ファントム(ロックマンゼロ)
- ウェポナイザー、ゴブニュ(ウルトラマンティガ)
- カメバズーカ(仮面ライダーV3)
- ガゾラゲゾラ(仮面ライダーBLACK RX)
- 栽培マン、セル(ドラゴンボール)
- ドメル(宇宙戦艦ヤマト)
- カイロン5(ガンヘッド)
- ダークQ(太陽戦隊サンバルカン)
- ばくだんいわ(ドラゴンクエスト)
- フローラ(ファイアーエムブレムif)
- ボム(ファイナルファンタジー)
- ボム兵(マリオシリーズ)
- キラー(マリオシリーズ)
- カミカゼボム(メタルマックス)
- スカーフィ(星のカービィ)
- ボンバー(星のカービィ 夢の泉の物語)
- ギョックン、ギョドン、ミックン、ロックン(星のカービィ64)
- バルーンボンバー(カービィのエアライド)
- ドッコーン、フォーリー(星のカービィ 鏡の大迷宮)
- ミスター・アングリップ(星のカービィ ウルトラスーパーデラックス)
- サーチス(星のカービィWii)
- セキュリティサービス(星のカービィ ロボボプラネット)
- マルマイン他(ポケットモンスターシリーズ)……たとえ仲間にしようと友好的に近付いても構わず爆ぜてくる種族が一定数いる。
- マチス(ポケットモンスター☆SPECIAL)
- コア系ボス(グラディウスシリーズ)……ただしⅤ以降では自爆せず撤退する
- クリーパー(Minecraft)
- ブラキディオスの粘菌(モンスターハンター)
- アルセルタス(モンスターハンター4)
- レギオン(ガメラ2)
- ジンラ號(ミカドロイド)
- イージスガンダム(機動戦士ガンダムSEED)……パイロットのアスラン・ザラは早期にコックピットを脱出したため片腕を骨折した程度で済んでいる。後に彼が仲間になった時搭乗したジャスティスガンダムの方も自爆させている。
- アンドルフ(スターフォックス64)
- アポカリモン(デジモンアドベンチャー)
- バクレツボンビー(桃太郎電鉄)
自爆しても蘇る猛者
- ウルトラマンタロウ(ウルトラマンタロウ)……ウルトラダイナマイトで敵諸共粉々になるが、唯一残した心臓から瞬時に再生する。
- 主人公の父親(Sa・Ga2秘宝伝説)⋯自ら自爆して生き残り、のちに敵からの自爆を受けた時も生き残った。
- ディオール(サガ3時空の覇者)⋯オリジナル版では死亡するも蘇生。リメイク版では過去の重傷が原因で施されたサイボーグ化により生き残る
- ヒイロ・ユイ(新機動戦記ガンダムW)…ただし、死ぬほど痛いらしい
- ワイルド・ドッグ(タイムクライシス)
- アクセル・アルマーorラミア・ラヴレス(スーパーロボット大戦A)
- ルガール・バーンシュタイン(KOF)
- 雨流みねね(未来日記)
- ジバクくん(ジバクくん)
- ペル(ONEPIECE)
- ルドル・フォン・シュトロハイム(ジョジョの奇妙な冒険 戦闘潮流)……自分の体内に入り込んだサンタナを確実に仕留めるため手榴弾で自爆を試みる。その後間違いなく死亡したと思われていたがまさかのサイボーグとして復活した。まさにドイツの技術は世界一ィィィィーーーー!
- 火引弾(ストリートファイター)……一部作品で「漢道」なる技が登載されている。これだけなら単なるネタ技なのだが、漫画『RYU_FINAL』で元師匠の剛拳が使用した瞬獄殺も自爆技として描かれている事から、ファン間では「殺意の波動を会得していないと自爆してしまうのではないか?」と推測されている。
自爆しても蘇るメカ
- ヤマト(宇宙戦艦ヤマト復活篇)……『宇宙戦艦ヤマト完結編』の終盤でヤマトが自爆して断ち切った水惑星の水柱の名残の氷柱内にドックを建造して修復・改造を受け復活。
- 水中バギー(FC用ソフト「ドラえもん『ギガゾンビの逆襲』」)・・・このゲーム内でのみ、ドラえもんのひみつ道具である「タイムふろしき」により修復され復活している
- マジンガーZ(マジンガーZ)……頭部さえ無事ならすぐに直せるらしい。
- ボスボロット(マジンガーZ)……スパロボに登場した時にも自爆技持ちだったが、スクラップでできているので修理代が異様に安かった。そのためアンソロなどでネタにされている。
- ウイングガンダム(新機動戦記ガンダムW)……上記のヒイロ・ユイの乗機。ぶっ壊されても自爆されてもその都度蘇るすごい機体……なのだが劇中での扱いが非常に雑であり、1話で撃墜されたり、証拠隠滅なためにヒイロにぶっ壊されかけたり、自爆した後、ウイングガンダムと1対1で戦いたいがためにゼクスに修復されたは良いものの、ヒイロに搭乗を拒否されたり、挙句、ウイングを「目立つだけで価値がない」という理由で海中に捨てるなど散々な扱いを受けている(トロワも同様の理由でヘビーアームズを地球に放棄している)。
- ガンダムサンドロック(新機動戦記ガンダムW)……ウイングガンダム同様、自爆したものの完璧に修理された。ウイングやサンドロック以外のガンダムも自爆こそしなかったが上記の通り乗り捨てられたり、見せしめに壊されたり、強化を受けるためにわざわざ破壊されたりと、自爆させられる以外にも結構ぞんざいに扱われるのだが。
- ウイングガンダムプロトゼロ(新機動戦記ガンダムW EndlessWaltz 敗者たちの栄光)……TVアニメ版では一切自爆しなかったこの機体もEW仕様が活躍する漫画版ではトラントによって自爆する。後にゼロフレームを改修してEndlessWaltzでも有名なあのウイングゼロへと姿が変わった。
- いじめてくん(戦え!軍人くん/いじめてくん)……いじめたくなる顔や言動をしている自律爆弾で、こらえきれずいじめると自爆するが本体は無事であり、なぐさめ大学生というロボが精神ケアをおこなう。その他女子高生型で誘惑してくるもげる外道兵器も。
- ブロッケン(ワールドヒーローズパーフェクト)……究極奥義「ジャーマンエクスプロージョン」で自爆を敢行、爆風が飛び道具となって相手にダメージを与える。自爆しても即座に復活し、自分へのダメージもないため何回でも自爆可能。HEROゲージ最大時の場合は出始めにガード不能判定までつく。
- アリサ・ボスコノビッチ(鉄拳6)……投げ技「スパムボム」は、おもむろに頭部を外して相手に渡し自爆してダメージを与える技である。頭部はそのあと永久機関によりなにごともなかったように再生する。韓国版ではこの描写がNGになり、ただの爆弾を渡す技になっている。
- サイラックス(モータルコンバット)……FINISHER技として使用。自爆装置を作動させて相手を自分ごと爆発四散させる。
- スモーク(モータルコンバット)……3作目に相手を地球ごと木っ端微塵にする技を使ってくる。大規模な自爆テロもいいところである。またスモークか。