サンダース(ポケモン)
さんだーす
『ポケットモンスター』シリーズのキャラクター(モンスター)。
基礎データ
概要
『ポケットモンスター 赤・緑』(第1世代)から登場しているイーブイの進化系。
名前の由来は恐らく「サンダー<Thunder>」から。
体色は黄色であり、首の周りや腰の毛が鋭く尖っている。ただしこれは下記の要素に由来するもので、普段は普通の毛並みをしている模様。
感受性が非常に強い種で、とても神経質なため懐かせるのは大変らしい。わずかな刺激でも感情が変化し、それに伴って細胞から発電が行われ、体毛を始めとした身体へと電気が溜まる。
その体毛の隙間には多くのマイナスイオンが発生しやすく、常にパチパチと電気の弾ける音を発している。
細胞から生み出される電気は弱いが、それらの静電気によって纏められ、かみなりを落とせる程の強力な電気に増幅されるようだ。
そうして帯電した体毛は鋭い針のように逆立つ性質があり、これを次々と飛ばし、相手を刺し貫いて弱らせる。
また、肺の中にも電気を生み出す器官があり、吐息に混ざって電気の音がバチバチと聞こえるとの事。その為上記の電撃に加え、空気中のマイナスイオンを吸い込んで約一万ボルトの電気を吐き出す攻撃も可能としている。
一匹でも三十六匹(3ダース)。色違いは黄緑色をしている。
ゲーム上での特徴
- ピカチュウ版はライバルとの最初の2戦で両方とも勝った場合、シルフカンパニー戦で初めてイーブイからサンダースに進化する。御三家(リザードンの場合はリザードで進化を止めれば弱点は突かれないが)、三鳥、ギャラドス、フーディンなどに頼っていると撃沈させられる危険性がある。特にチャンピオン戦は屈指の難易度を誇り、使うわざは「ミサイルばり」「でんじは」「でんこうせっか」「かみなり」。一応ダグトリオやゴローニャを持っていれば育成次第でさっくり勝ててしまったりするのだが。
- BW2のポケモンワールドトーナメントからマチスの手持ちで登場しており、ピカブイ強化版でも登場する。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 65 | 65 | 60 | 110 | ※ | 130 | 430 |
第2世代から | 65 | 65 | 60 | 110 | 95 | 130 | 525 |
※第2世代以前の「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた。
参考
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
イーブイ | 55 | 55 | 50 | 45 | 65 | 55 | 325 |
シャワーズ | 130 | 65 | 60 | 110 | 95 | 65 | 525 |
ブースター | 65 | 130 | 60 | 95 | 110 | 65 | 525 |
エーフィ | 65 | 65 | 60 | 130 | 95 | 110 | 525 |
ブラッキー | 95 | 65 | 110 | 60 | 130 | 65 | 525 |
リーフィア | 65 | 110 | 130 | 60 | 65 | 95 | 525 |
グレイシア | 65 | 60 | 110 | 130 | 95 | 65 | 525 |
ニンフィア | 95 | 65 | 65 | 110 | 130 | 60 | 525 |
- 「すばやさ」が非常に高く、ついで「とくこう」が高い。逆に「HP」や「ぼうぎょ」は低い。分かりやすい高速特殊アタッカー向きの性能で、特に「すばやさ」は所謂130族と呼ばれる超高速帯に所属する1体。第1世代からでんきタイプの躍進を支えてきた老兵でもある。
- その高い「とくこう」から放たれる「10まんボルト」「かみなり」「ほうでん」はかなり強力。だがこれ以外の攻撃技に乏しく、「めざめるパワー」厳選は必須となる。粘るつもりがないなら基本使うべきではないとも言われる。
- 一応第4世代以降「シャドーボール」や「シグナルビーム」が増えたが、これといった救済になっていないのが現状。ブイズでもあるので補助技は多彩。
- アタッカーとサポーターを両方こなすことも可能。様子見の「みがわり」や「こうそくいどう」を「バトンタッチ」したり、「うそなき」「あまえる」「あまごい」「てだすけ」などでダブルバトル用に育てたり、単に「でんじは」を撒くだけでも非常に有用。その使いやすさから、かつてはめざパ入門に最適なポケモンとも言われていた。
第1世代
- 「すばやさ」の種族値が高ければ高いほど急所に当たりやすかったため、「とくしゅ」110も含めて火力はかなりのものだった。初代では、「はかいこうせん」の選択が積極的に専門書で考察されていたほどだった(当時は物理技。また相手を倒せれば次ターンでは行動できない欠点がチャラにもなった)。
- 何より対戦で活躍していたこおりタイプはジュゴンとパルシェンとラプラスがみずタイプと、フリーザーがひこうタイプと複合であり、複合がエスパータイプであるルージュラにも「ミサイルばり」などで迎撃できたことから強い相手に強い立ち位置で大活躍を果たした。反面物理耐久は低く、当時から「じしん」を貰うと大ダメージを負い、個体次第では即退場という事もザラにあった。
第2世代以降
第3世代以降
- 加わった特性「ちくでん」はでんきタイプの技を無効化することができる。これにより受け出しがしやすくなりサポートに磨きがかかった。
第4世代
- 「でんじは」も無効化するようになり更に強化された。
第5世代以降
- 隠れ特性は「はやあし」で、特にこれと言った優位点はないと思いきや、特性が発動すれば「すばやさ」が何とレベル50で最大300にもなる。下記の理由からこちらの特性が選ばれることもなくはない。
第6世代
- 主力技の「10まんボルト」や「かみなり」の威力低下、「めざめるパワー」の一律威力60に低下と次々と弱体化してしまった。加えてでんきタイプ全体がまひ状態にならなくなった関係で「ちくでん」を持つサンダースの優位性が失われた(同時に「はやあし」が使いやすくなったとも取れるが)。メガ枠を使うことになるが、ほぼ上位性能のメガライボルトの出現も辛い部分だろう。
- サブウェポンの「シャドーボール」の通りが良くなったことと、レベルアップで覚える「ミサイルばり」の大幅強化や高い「すばやさ」をメガシンカなしで得られることをどれだけ優位点と見るかといったところ。
第7世代
- 『ポケモンSM』ではサンダース自身の強化はZワザくらいだが、「あめふらし」持ちが増えたこと、「エレキフィールド」が展開されやすくなったことで動きやすさは向上した。
第8世代
第9世代
- 『ポケモンSV』では「めいそう」「テラバースト」「かいでんぱ」を新規習得。アタッカーとして幾分か挽回したと言える。特に「めいそう」は初代において使われた「かげぶんしん」を考慮しなければまともな性能のものとしては事実上初と言って良い積み技である。
- C特化「こだわりメガネ」サザンドラの「だいちのちから」ですら「めいそう」1積みなら耐久無振りでも確定2発に抑えることができるため侮れない。マスカーニャの上を取れる素早さ種族値というのも長所で、汎用性は著しく低いが「いかさまダイス」+「ミサイルばり」でマスカーニャを処理する型もある。
- が、それは最初期も最初期の話であり、シーズン3以降のパラドックスポケモン・四災・過去作準伝説の解禁と続いた事により、テラスタルを切らないと狭すぎる範囲・強みにするには厳しくなった素早さ・かと言って耐久も耐性もないと三重苦が目立つようになり、その採用率は時を経るごとに下がってしまっている。特に範囲を捨てた高速でんきと言う点でレジエレキの存在が重く、今やブイズの中でも下位に位置する採用率まで落ちてしまった。
使用トレーナー
ゲーム版
- グリーン:初代ライバル※1
- マチス:ジムリーダー(カントー)
- サクラ:まいこはん
- レッド:ポケモントレーナー※2
- デンジ:ジムリーダー(シンオウ)
- マイ:ポケモントレーナー
- カルム:XYライバル※3
- セレナ:XYライバル※3
- オロチマル:サンダースつかい
- シン:LPLEライバル
- シモン:サンダースマスター
- ニコル:モデル/マックスレイドバトルNPC
- タキ:ギンガ団警備隊
- ボタン:ポケモントレーナー
- クリス:ポケモントレーナー※4
- スパーク:チームインスティンクトリーダー
※1:ピカチュウ版でオーキド研究所と22ばんどうろのバトルの両方で勝利した場合。
※2:ポケモンスタジアム金銀
※3:最初にハリマロンを選んだ場合
※4:『ポケモンマスターズ』でのイーブイの日記念におけるバディ
漫画版
- レッド(ポケスペ)
- デンジ(ポケスペ)
- サクラ(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンGO』
- イーブイの入手が容易で進化に必要なアメも少ないので、手軽に入手できる。進化先はランダムだが「Sparky」若しくは「ライゾウ」とつけることで1度だけ確実に進化できる。
- このゲームに素早さの概念はなく、それ以外のステータスが引き継がれたせいで火力は高いが耐久面が低いというかなり使いづらいキャラになってしまった(一応、防御に関してはエーフィよりやや高めではあるようだが)。現在は素早さもある程度は攻撃、防御のCPに関わるようになりサービス開始当初よりは改善されているものの、それでもイーブイの他の進化形に比べると最大CPはやや低い。
- 現在ではでんき四強のサンダー・ライコウ・エレキブル・ジバコイル等が実装されており、サンダースの出番は大きく削られてしまっている。だが入手難易度や育成のしやすさでいえばこちらに軍配が上がるので、上記4匹の補助要員としての活躍はできる。そもそも、これでも伝説ポケモンを除けばでんき単タイプの中ではエレキブルに次ぐ最大CPを誇るので、ゲームを始めたばかりの初心者は、でんきポケモンはまずサンダースを育てることを目標にするのが良いだろう。
- また、2回目のイーブイのコミュニティ・デイで覚える技はなんとフルゲージ技の「でんじほう」。まさかのサブウェポンではなくロマン砲である。原作でよく使われるシャドーボールの枠は後輩に取られてしまったからなのか…。当然ながら、低耐久のサンダースとの嚙み合わせは微妙なので、無理に覚えさせる必要はない。どちらかといえばイベントに参加した記念といったところだろうか。
- レイドボス
- しかしレイドボスとしては話が別。ランクは中堅どころの★3なのだが、その強さはと言うと…「レイドボスは体力(HP)がランクに応じて固定の値になる仕様」「弱点がじめんタイプしかない。サービス開始当初はじめんタイプのポケモン自体が全体的に弱めで、じめん技の性能も微妙なものが多く、対策が立てづらかった。」…といった要素が重なった結果★3レイドボスでありながら実装当初はソロでは撃破出来ない程の強さだった。
- 現在ではじめんタイプでも屈指の火力を誇るグラードン、ドリュウズ、ガブリアス、れいじゅうランドロスの実装、じめん技の強化、天候ブーフト機能の実装などによりソロでもちゃんと撃破可能になっている。
『ポケモンマスターズ』
- クリス&サンダース
- 2022年11月21日のイーブイの日を記念し開催されたイベント『3つのぶいぶいメモリー』と共に期間限定のバラエティバディーズサーチにて登場。
- でんきタイプのテクニカル。『でんじは』によるまひ状態の付与やトレーナー技『予習はバッチリ!』による自身の火力強化を兼ねた味方全体への急所率上昇、スキルによる技後の能力ダウン効果を『ほうでん』によって全体へと発動できる等々テクニカルの名に恥じない器用な立ち回りが可能。
- 極めつけにバディーズわざ後のエレキフィールド展開も可能となっており、条件を整えることでバディーズわざ自体の威力も相当なものとなる。
- ジョウト地方を冒険していた過程で素早いポケモンに苦戦することが多かったためにイーブイを進化させることで入手したことが語られている。
『ポケパーク』
『Newポケモンスナップ』
- まさかのまさか、洞窟の奥深くにひっそりと生息しているのみ、しかも撮影できるのはシナリオクリア後(しかも撮影可能になるトリガーが何故かこいつ)という不遇の扱いを受けている。「ブイズのうち最後に撮影できたのがサンダースだった」という人は多いのではないだろうか。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- ライゾウのサンダース
- 無印56話
- ポケモン検定試験の試験官のポケモンで登場。
- 無印101話
- フォードのポケモンで登場。
- サツキのサンダース
- 無印183話でエンジュのサクラの姉であるサツキのポケモンで登場。サクラの旅立ちの条件としてのポケモンバトルをサトシのピカチュウと行い、「でんじほう」を使うがかわされる。ピカチュウの10まんボルトを「でんじは」で防ぐが、ピカチュウの速攻と「かみなり」で倒される。
- デンジのサンダース
- DPでのサトシとのジム戦で登場し、サトシのゴウカザルと対戦。10まんボルトとシャドーボールの乱れうちで激闘を繰り広げるが、ジャンプしたところをゴウカザルの「マッハパンチ」で狙い撃ちされて敗北した。
- バージルのサンダース
- チーム・イーブイの一体で登場。
- SM65話
- ナインエボルブーストで駆けつけている。
- ホノカのカレン
- 新無印98話にて、ポケモンサーカスの団員の1人でほのおタイプのポケモンを使うホノカのパートナーで登場。花飾りがトレードマーク。
- 当初はイーブイであり、ブースターに進化させようとした際に誤って「ほのおのいし」がビリーのライムに、「かみなりのいし」がカレンに当たってしまい、カレンがサンダースに進化してしまう。ビリーのブースターになってしまったライムとパートナー交換をしてしまうが、サンダースになってもホノカの傍に寄り添い、ホノカ・ビリーとライム、そしてコハル達共にショーを成功させた。
その他
無印 | 86話・272話 |
---|---|
AG | 11話(映像) |
BW | 135話 |
XY | 47話・90話(サナの話) |
SM | 66話 |
新無印 | 2話・49話・63話(イメージ)・120話・136話 |
劇場版 | 裂空の訪問者・氷空の花束・ボルケニオンと機巧のマギアナ・キミにきめた!・みんなの物語 |
短編 | ピカチュウとイーブイ☆フレンズ |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- レッドのブイ
- 2章までレッドのブイが一時的に進化できる形態で登場、現在はエーフィになっている。
〈レッドの手持ち〉 |
---|
ニョロ(ニョロモ→ニョロゾ→ニョロボン♂️) |
フッシー(フシギダネ→フシギソウ→フシギバナ↔️メガフシギバナ♂️) |
ピカ(ピカチュウ♂️) |
ゴン(カビゴン♂️) |
ギャラ(ギャラドス♂️) |
プテ(プテラ♂️) |
ブイ(イーブイ(↔️シャワーズorサンダースorブースター)→エーフィ♂️) |
ディグ(ディグダ♂️) |
サン(サンド♂️) |
ドリ(ニドリーノ♂️) |
オニドリル |
ウツボット |
ニドキング♂️ |
- 8章ではデンジの手持ちが登場。
- 9章ではまいこはんのサクラの手持ちが登場。