ブラッキー
ぶらっきー
曖昧さ回避
- 『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の1種。本項で解説。
- 『BEMANIシリーズ』を中心に作曲活動を行うコンポーザー。→BlackY
- 『宇宙円盤大戦争』及び『UFOロボグレンダイザー』に登場したキャラクター。→ブラッキー隊長
- 『レッキングクルー』シリーズに登場するマリオのライバル。2023年よりスパイクに改名。→ブラッキー(マリオシリーズ)
基礎データ
全国図鑑 | No.0197 |
---|---|
ジョウト図鑑 | No.185 |
シンオウ図鑑 | No.168 |
イッシュ図鑑 | No.096 |
コーストカロス図鑑 | No.082 |
アローラ図鑑 | No.158 |
ガラル図鑑 | No.201 |
ヒスイ図鑑 | No.030 |
パルデア図鑑 | No.184 |
ローマ字表記 | Blacky→Bracky(2023年6月19日から) |
ぶんるい | げっこうポケモン |
タイプ | あく |
たかさ | 1.0m |
おもさ | 27.0kg |
せいべつ | 87.5%♂・12.5%♀ |
とくせい | シンクロ / せいしんりょく(隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ブラッキー | black(英語で黒)+lucky(英語で幸運な)+月 |
英語・スペイン語・イタリア語 | Umbreon | umbra(ラテン語で陰)+-eon(イーブイの進化形につく接尾辞) |
ドイツ語 | Nachtara | nacht(夜)+-a(イーブイの進化形につく接尾辞) |
フランス語 | Noctali | nocturne(夜の)+-li(イーブイの進化形につく接尾辞) |
韓国語 | 블래키 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字・繁体字) | 月亮伊布 | 月亮(月)+伊布(イーブイ) |
中国語(大陸) | 月精灵 | 月+精灵(精霊) |
中国語(香港) | 月伊貝 | 月+伊貝(イーブイ) |
中国語(台湾) | 月精靈 | 月+精靈(精霊) |
ヒンズー語 | आम्ब्रियन | 英語名の音写 |
ロシア語 | Амбреон | 英語名の音写 |
タイ語 | แบล็กกี | 日本語名の音写 |
概要
『ポケットモンスター 金・銀』(第2世代)から登場したイーブイの進化系。同期のエーフィとは対を成す。
月の波動を受けてイーブイの遺伝子が変化し、闇夜の生活に適した体へと進化した姿。
猫のような体型と、楕円体の耳や尻尾を持ち、真っ黒な全身のあちこちに黄色いリング状の模様がある。
血のように赤い瞳は、夜間でも獲物の姿をハッキリ捉える暗視能力を持っている。
狩りの際はその黒い体毛で闇に溶け込み、じっと獲物の隙を窺った後に奇襲をかけ、喉笛目掛けて喰いかかる。
「げっこうポケモン」の分類通り、全身にある輪っか模様は月光を浴びるとほのかに輝く性質があり、その身に秘められた不思議な力を発現させる。
この光には近寄る者を恐れさせる効果があるようで、獲物に襲いかかる際や、敵への威嚇時などにも光っている様子が確認できる。
その他、全身の毛穴から毒素の混じった汗を噴き出す事もでき、緊急時にはそれで目潰しを仕掛けて身を守る。
その怪しくもシックな情感漂う容姿に惹かれる者も多く、ブイズ特有の可愛さも完備しているため、エーフィとは別ベクトルで高い人気を博している。ポケモン・オブ・ザ・イヤーではブイズ最高の5位を記録している。
♂比率が圧倒的に高いにもかかわらず♀が求められがちなブイズにあって、順当に♂で育てたがる人が多いことも特徴と言える。
色違いは黄色だった模様が青色に、瞳が赤から黄色に変化しており、原色とは違った美しさを引き出している。
『SM』(第7世代)からは、一手間かければムーンボールに入れられるようになり、色合いやエフェクト等も含め色違いに良く似合う。
名前の由来は恐らく「Black(黒)+月」。もしくは「Black(黒)+y("者"を表す接尾辞)」から。先方は明らかに猫又然とした姿をしているが、こちらもポケモンカードでブロック塀の上を歩いているイラストや屋根の上で寝っ転がるイラストが度々描かれるなど、黒猫がモチーフになっている可能性がある。
ゲーム上の特徴
十分なついた状態で夜にレベルアップすると進化する。
なつき度となかよし度が統合された『剣盾』(第8世代)以降は、ブラッキーに進化させたい場合フェアリータイプのわざを忘れさせておく必要がある(フェアリータイプのわざを覚えている場合必ずニンフィアに進化してしまう)。
『GSC』『HGSS』では、まいこはんのタマオや四天王のカリンが手持ちに入れている。
このうちカリンはやや特殊な扱いで、一般的にヘルガーをエースとしているが、『HGSS』の強化パーティのみブラッキーをエースとしている。メタ的には同作に登場するロケット団幹部アポロのエースがヘルガーであるため、競合を回避したものと思われる。これを受けて、「GOTCHA!」や『ポケモンマスターズ』ではヘルガーとブラッキーを両方登場させる措置が取られている。
ちなみに、当初は殿堂入り前に通信交換無しで入手できる唯一のあくタイプポケモンだった(同時期に新登場したはがねタイプであれば、コイル系統、フォレトス、銀限定ならエアームドと、2~3種類いる)。
この点については、『クリスタル』ではニューラ(こおりのぬけみち)、『HGSS』ではヤミカラスとバンギラスに進化するヨーギラス(どちらもサファリゾーン)も殿堂入り前に入手できるようになっている。
『剣盾』ではワイルドエリアのげきりんの湖でシンボル出現していたのだが、その条件は何故か天候が砂嵐の時であり、時間帯は関係無かった。「曇りであれば昼夜問わず出現する」エーフィと共に違和感の大きい演出となった。他5種の進化形にはそれぞれ最適な天候があったため、それに合わせられた形だろうか・・・
『LEGENDSアルセウス』では、紅蓮の湿地で発生する時空の歪みから出現する。
クリア後にはセキがシャワーズと共に手持ちに加える。初戦でイーブイがいたが、このイーブイが♂・シャワーズが♂・ブラッキーが♀であることから、このイーブイはシャワーズに進化し、後からブラッキーが加わったとみて良いだろう。
『SV』では、各地の洞窟内に夜のみ野生の個体が出現する。
また、「ブイズパ」を組むボタンが先発として起用している。ちなみにエーフィはおらず、他に競合するようなトレーナーもいないことから、「当人が昼夜逆転した生活を送っているためではないか」といった考察がなされていたりする。
対戦での評価
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ブラッキー | 95 | 65 | 110 | 60 | 130 | 65 | 525 |
エーフィ | 65 | 65 | 60 | 130 | 95 | 110 | 525 |
イーブイ | 55 | 55 | 50 | 45 | 65 | 55 | 325 |
対のエーフィとは異なり、高い数値を全て防御面に充てた耐久型のステータスをしている。あくタイプとしてもこの配分は珍しい。
「とくぼう」はブイズの中で最も高い。反対に、攻撃面は物理も特殊も低め。
この特徴から「めざめるパワー」などの必要性も低く、性格補正さえ合わせれば「旅パ」の個体でもそれなりの戦力になるため、初心者向けのポケモンとされる。
一般的には素直に耐久型とするか、「積みアタッカー」として育成される。イメージ通りに「どくどく」でダメージを与え、「つきのひかり」で回復することも多い。
「積みアタッカー」というのは、主に「のろい」と「しっぺがえし」のシナジーを利用したもので、もともと高くない「すばやさ」を犠牲に、「のろい」で「こうげき」と「ぼうぎょ」を上げていく。そして後攻になった際に技の「いりょく」が2倍になるタイプ一致技「しっぺがえし」で相手に大ダメージを与えていくという戦法である。
また、低耐久な習得者が多い傾向にある「くろいまなざし」を最も使いこなせるポケモンの一種でもある。これまたイメージ的にもぴったりである。
いずれにせよ、相手にすれば非常に厭らしい戦法を多く取れるが、逆に決定力はかなり低いので短期決戦はしようと思ってもできない。「ちょうはつ」や「みがわり」にも滅法弱い。
苦手タイプに通せる技も乏しいので、基本的に不利対面では逃げるが勝ちである。
第2世代
火力と物理耐久を増強する「のろい」、「かげぶんしん」を無効化する「だましうち」、回復技の「つきのひかり」など、麻痺狙いの「のしかかり」など、耐久型としての技は当時から一通り揃っていた。当時流行していたかくとうウエポンや偶に見られるヘラクロスの「メガホーン」などにさえ気を付ければ十分回った。
00カップ予選でも地区大会やマリオスクール番組代表決定戦上位の構築に残るなどしていた。
第3世代
「てだすけ」を獲得し、ダブルバトルでも一定数使われた。
第4世代
この当時までは「くろいまなざし」→「バトンタッチ」で後続のポケモンに逃走防止を引き継げるコンボが存在しており、対戦だけでなく捕獲要員としても需要があった。
また、「しっぺがえし」の威力倍増が相手の交代際にも発動しており、あえて「くろいまなざし」を使わないという読み合いも作れた。
第5世代
上記の仕様が変わって戦略の幅が狭まった。また、強力なかくとうタイプやむしタイプが増加したため、選出自体がしにくい場面も増加した。
加えてあくタイプにも耐久寄りのステータスを持つバルジーナが登場し、シェアを争うようになった。ひこう複合で両タイプに抵抗できる上、特性「ぼうじん」で同じく猛威を振るった天候ダメージや「こな」「ほうし」系の妨害を無効にできることも評価された。
強化点としては、隠れ特性で「せいしんりょく」を得てダブルバトル・トリプルバトルに強くなった。
バルジーナとの差別化には繋がらなかったが、「イカサマ」と「バークアウト」という2種類のタイプ一致技が追加されたことで、新たな戦法も生まれた。
前者は自身ではなく相手の「こうげき」の値を利用してダメージを与える技、後者は確定で相手の「とくこう」を下げる技で、共に耐久型のあくタイプにはうってつけであった。
第6世代
フェアリータイプの出現が非常に痛い。高火力なポケモンが多く、対抗手段も碌に得られなかったため、出てきたら撤退必至となってしまった。
ただし、彼らとファイアローによってかくとうタイプやむしタイプが抑止されるようになったこと、同時に行われたタイプ相性の見直しにより、あく技がはがねタイプに半減されなくなったことは救いであった。
また、多くの特殊技の威力が下がったことで相対的に耐久型が有利になり、物理アタッカーが増加したために「イカサマ」が刺さりやすくなるといった恩恵も得ている。
第7世代
ファイアローの勢いは止まったが、フェアリータイプは止まらなかった。
尤も、かくとうタイプやむしタイプはそれ程復権しなかったため、ブラッキーは比較的優秀な部類と評価された。ブイズの中では概ねトップクラスの使用率を維持し続けた。
この世代のGSダブルではWCS2019世界大会準優勝パーティに入っている。相手のグラードンの「ひでり」にタダ乗りして「つきのひかり」での超回復をしてみせたり、相手のイベルタルの「ダークオーラ」を逆利用してイカサマを強化したりと、使用者の環境読みが的中した格好となった。
第8世代
技体系の見直しによって生命線である「どくどく」が没収されてしまう。これによって純粋な耐久型は大幅に弱体化した。
逆に初めて「かみくだく」を覚えられるようになったが、用途はほとんど見つからなかった。
新要素のダイマックスについても、他のブイズはメイン技で天候を変えたり、フィールドを展開したりできたが、唯一ブラッキーだけは特に恩恵が無かった。無理にダイマックスしたところで、よく使う技が軒並み「ダイウォール」になってしまうため、どのみち相性は悪かった。
耐久型のあくタイプ全般に共通する傾向ではあったが、ここまで来るともはや誰が「唯一王」なのか分からなくなってくるレベルである。
とは言え、残された「あくび」や「ねがいごと」でサポートを入れつつ「イカサマ」で自身もダメージを入れに行く戦法などは機能し続けたため、全く居場所が無くなったわけではなかった。特に初期環境では、汎用性が買われてシングルバトルで使用率ベスト30圏内にまで入っていた。
後期になると(リストラされていた)アシレーヌの復帰で競合したニンフィアに代わってブイズ首位の使用率となったこともある。
また、「禁止級1体エントリー可能、ダイマックス不可」のレギュレーションで行われたランクバトルシリーズ10や、バドレックス(黒)が猛威を振るったシーズン21でも活躍していた。
逆風も跳ね除けて活躍するという意味では流石ブイズの優等生と言ったところか。
第9世代
ダイマックスが廃止された上、技体系の再度の見直しで「リフレクター」「ひかりのかべ」「でんじは」を覚えたため、かなり動きやすくなった。
まずはテラレイドバトルにおけるサポート要員として注目を集め、上記に加えて「いやなおと」「うそなき」、相手の積み技、状態異常技等を封じる「ちょうはつ」、味方の火力を底上げする「てだすけ」、厄介な特性を書き換える「スキルスワップ」等、有用な変化技を一通り備えていたことから重宝されていた……初期は。
ところが、これらの技がバリア相手に何もできない上にバリアが張られた後ほぼ確実にデバフを解除されてしまうという大きな穴があることが判明し、それを知らない層がバリアを張られた後に文字通り置物になってしまうブラッキーを起用し続けた結果、野良マッチングではコアなプレイヤーから採用されないどころか忌み嫌われるまでになってしまうことに。
マイナス面はこれだけでなく、「ちょうはつ」はやや足が遅いため機能するとは言い難く、「スキルスワップ」も渡す特性が「シンクロ」と「せいしんりょく」という利敵になりかねない2つしか選べず、「てだすけ」に至っては「いけいけドンドン」がほぼ完全上位互換となるため、わざわざブラッキーを採用する理由に乏しい。
このため「手軽ではあるが、最強には程遠いサポーター」となってしまっている。
一応「バークアウト」や「どろかけ」はバリアの上からでも通る他、キタカミの里のテラレイドはデバフを解除してこないことも多いため、相手を選べば活躍してくれるだろう。
また、SNS等で連携が取れる状態でなら技を使うタイミングを合わせられるため、そのサポート性能を十二分に発揮できる。
……それでも最強のテラレイドバトルでは開幕バリアとかやり始めるポケモンもいるため、やや向かい風。
ランクマッチでは、特に初期はドラパルト・マスカーニャ・サーフゴーといった高速ポケモンが活躍する環境であったため、その多くの足を奪える「でんじは」ががっちり噛み合った。
サイクル戦が盛んに行われるようになったことも追い風で、持ち前の高耐久を活かしつつ「あくび」や「ねがいごと」でサイクルを乱してゆくスペックは貴重であった。
自身がテラスタルする場合、どくタイプやゴーストタイプとの相性が良い。耐性を大幅に変えられる上、特にゴーストタイプは「のろい」の効果まで変わるため立ち回りに幅を出せる。しかも「つきのひかり」や「ねがいごと」で回復できるため、「呪い」となった「のろい」のリカバリーまで単独で行える。
ただし先述の3種を筆頭に強いゴーストタイプやあくタイプも多いため、一致抜群となるのを避けてフェアリータイプなどとすることも提唱されている。その場合、「のろい(鈍い)」→「テラバースト」の積みアタッカーという選択肢もあり、技範囲の補強にも役立つ。惜しむらくは「しっぺがえし」が没収されてしまったことか。
シーズン1終盤になると、半ばクッションとしての運用が目立つようになり、モロバレルとのクッション2体体制も珍しくなくなった。ただ出落ちするのではなく、2体がかりで隙あらば催眠技をバラ撒いてゆくのが非常に厭らしく強力。
パラドックスポケモンが解禁されたシリーズ2になると若干勢いは衰えたが、物理・特殊の両面である程度の数値受けができるサポーターとして一定数生き残った。ブラッキーの「あくび」で起点を作り、後続のエースで一気に暴れるバトル運びも強力。
シリーズ3になって四災が解禁されるとディンルーに起点作りを奪われるケースが激増したが、「でんじは」「あくび」「ねがいごと」「イカサマ」を織り交ぜた独自の立場は辛うじて守り抜いている。
DLCでは「どくどく」のわざマシンが復活したことで、ブラッキーも久々に習得できるようになった。また、ブイズ共通で「ほえる」も習得できるようになったため、ブラッキーが苦手としていた「みがわり」への対策が可能となったのも嬉しい強化点である。
「どくどく」の復活を機に、それまで「イカサマ」「まもる」「あくび」「ねがいごと」でほぼ確定であった4枠の内「あくび」の枠が殆ど「どくどく」に取って代わられるに至ったと聞けば、「どくどく」復活の影響力の程がわかるだろう。
レギュレーションGダブルでは「ひひいろのこどう」にタダ乗りして「つきのひかり」で超回復したり「イカサマ」でこくばじょうバドレックスやルナアーラに打点を持てる枠として一定数使われ、早速シーズン18最終1桁構築に入っている。
使用トレーナー
ゲーム版
- カリン:四天王(ジョウト)
- タマオ:まいこはん
- コゴミ:アリーナキャプテン
- モミ:ポケモントレーナー
- バク:ポケモントレーナー
- ゼロック:ブラッキーつかい
- セキ:コンゴウ団リーダー
- ボタン:ポケモントレーナー
- チカ:テラレイドバトルサポートトレーナー
- レオ:ポケモンコロシアム主人公
- チェッタ(ポケモンマスターズ)
- ミヅキ:ポケモントレーナー
アニメ版
漫画版
- カリン(ポケスペ)
- コゴミ(ポケスペ)
- タマオ(ポケスペ)
- 怪盗ハイドル(トライアドベンチャー)
番外作品
『ポケモンコロシアム』
ゲーム開始時点での主人公(レオ)の手持ち。トレーナーメモによると「昔からの仲間」とのこと。
HPと防御・特防に優れており並大抵の攻撃では倒されない硬さを持つ。一方で攻撃は不得手だが、火力の低さからダークポケモンの体力を少しずつ削っていくのに向いている。また、「ちょうはつ」「あやしいひかり」「いやなおと」「つきのひかり」「どくどく」等持久戦主体の技構成にするのもいい。
『ポケモン不思議のダンジョン』
『マグナゲートと∞迷宮』ではダンジョン研究家で登場。性別は♂。性格は真面目で、抜け目がない。
エーフィ♀と共にエンターカード(4枚あり、ある一定の組み合わせで並べて地脈と呼ばれる大地のエネルギーを操ることでマグナゲートを発生させられるもの)を開発した直後、ドクロッグとブニャットに追われ、エーフィとはぐれてしまう。その後もしばらく逃走していたが、宿場町で行き倒れになりハーデリアに発見される。ドウコクの谷でエーフィを助けた後、彼女と共に主人公の仲間となる。
『ポケモンGO』
- こちらでも耐久型の性能である点は変わらず、特に防御の種族値は全ポケモン中9位とかなりの高さを誇り、HPの種族値も25位とまずまずの高さであるため、ジムの防衛での活躍が見込める。
- …が、イーブイの進化形でジムの防衛を行わせることを考えると、防御・HP・攻撃のすべてが高水準でまとまったシャワーズの方が適任であるため(一応、防御力ではブラッキーの方が上回ってはいるが、HPと攻撃力では完全にシャワーズに軍配が上がる)、わざわざブラッキーを採用するという人は少ない。
- アタッカーとしても低すぎる攻撃力が足を引っ張り、ブラッキーを使うくらいならバンギラスやヘルガーを採用した方が…という結論に至ってしまいがち。このため、対になる存在であるエーフィと比べるとイマイチ地味な存在となってしまっていた……2018年12月までは。
『ポケモンマスターズ』
- カリン&ブラッキー
- 2021年5月27日にBPバディーズ呼出券で解禁された。あくタイプの物理アタッカーで、攻撃技に必中の「だましうち」とあくチェンジであくタイプと化した「すてみタックル」の2つがあり、反動軽減を盛った「すてみタックル」でガンガン攻めるのが推奨される。
- チェッタ&ブラッキー
- 2021年7月30日にプレイアブル化した。こちらはあくタイプのサポート型で、特殊タンク兼デバッファー。パッシブの被攻撃時HP回復G1・被攻撃時技ゲージ増加4で、攻撃を受けつつ回復とサポートをこなす。
- このブラッキーはイーブイだった頃ライヤーが一番気に入る進化をしようと大切に育てていたらある夜突然に進化したらしい。慎重に決めようとしていた矢先の突然の進化だったが、ライヤーは面白いと気に入ってくれたとのこと。
- ミヅキ&ブラッキー
- 2023年11月21日(イーブイの日)に合わせて実装。バディーズわざ「夜空に浮かぶブラックホールイクリプス」を使った後パッシブスキルの効果でこわもてゾーンを展開するあくタイプのテクニカル。パッシブスキルにより、相手を対象にしたポケモンのわざを使った時と相手を対象にしたバディーズわざを使った後に相手の防御を2段階さげる。
- 技は「かみつく」「かみくだく」「つきのひかり」。トレーナー技は自分の攻撃、味方全員の特防を2段階上げる「元気もりもり!」。
『ポケモンユナイト』
諸元
ロール | ディフェンス |
---|---|
タイプ | 物理 |
攻撃範囲 | 近接 |
進化 | イーブイ→ブラッキー(レベル4) |
わざ1 | スピードスター→くろいまなざし/イカサマ(レベル4) |
わざ2 | うそなき→ねがいごと/バークアウト(レベル6) |
ユナイトわざ | ムーンライトセレナーデ(レベル8) |
とくせい | せいしんりょく |
価格 | 12000コイン/575ジェム |
- くろいまなざし
- 相手1体をしばらく一定範囲から出られなくする。また、範囲内では自身の攻撃力が増加する。
- 範囲内への第三者の出入りは自由だが、攻撃力増加の影響は受ける。
- イカサマ
- 移動しながら行う2段攻撃。当てた相手の移動速度を下げる追加効果があり、2段目にはノックバックも付く。
- 本編とは異なり、1段目は通常攻撃の扱いで、2段目のみ「ブラッキーか相手の高い方の攻撃力を参照する」というダメージ計算となっている。
- ねがいごと
- 使用すると、付近の味方ポケモンにダメージ軽減効果を付与し、最後に体力を回復する。
- 回復までの間に対象ポケモンが倒れた場合、自動的に次に近い味方ポケモンに効果が引き継がれる。付近に誰もいない場合、ブラッキー自身が対象となる。
- バークアウト
- 自身の周囲に多段ヒットする音波を放ち、当てると1段ごとに攻撃力と移動速度を低下させる(最大6段分まで蓄積)。最終段には、さらに行動不能の追加効果が付く。
- 使用中には軽いシールド効果を得られる一方、自身の移動速度も若干低下してしまう反動がある。
- ムーンライトセレナーデ
- 周囲のポケモンのシールド効果を吸収しながら飛び上がり、着地時にダメージと行動不能を与える。
- その後もしばらくの間、周囲のポケモンのシールド吸収・移動速度低下と、自身の移動速度上昇・体力回復を自動で続ける。
本作では4種類目のブイズとして2023年5月25日参戦。ブイズの参戦はグレイシア以来約10ヶ月ぶり、♂に限るとニンフィア以来約1年半ぶりとなる。
追加効果の優秀な、サポート型寄りのディフェンダー。「イカサマ」の威力が地味に高く、選択すればある程度攻撃にも参加できてしまう。
裏を返せば、純粋な耐久力では他のディフェンス型に一歩劣る。1体で攻撃を凌ぎきると言うよりも、相手チームの攪乱や分断を図りながら味方と歩調を合わせるイメージで立ち回ってゆきたい。
ユナイトわざは後出しが有利になる仕様ではあるが、着地時を除いて即効性のある効果ではないため、あまり出し惜しみしているとあっさり押し切られてしまう事も多い。初心者向けながらそのあたりの読み合いが必要になってくる点も、ブラッキーらしいと言うべきか。
参戦時にはイベント「イーブイフェスティバル」が開催されており、それに合わせてホロウェア「チェックスタイル」がブイズ共通で実装されている。
元々ニンフィア用にデザインされていたロリィタファッションを水平展開した形で、本作のブラッキーは♂。すなわち、ニンフィア以来の男の娘でもある。ブラッキーのものはグレー系の色合いにコルセット状の装飾とキャスケット状の頭飾りが特徴。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- タマオのブラッキー
- 無印183話にて、エンジュのサクラの姉・五姉妹の三女であるタマオのポケモンで登場。
- アヤコのブラッキー
- ヒカリの母・アヤコのパートナーで登場。DP138話での親子バトルではニャルマーとの絶妙なコンビネーション技を見せつけてヒカリを圧倒して勝利している。
- バージルのブラッキー
- BWではバージルのポケモンで登場。ブイズ使いの彼であるが、最初のイーブイが進化したのがこのブラッキーである。
- グラジオのブラッキー
- ハルヒのブラッキー
- 新無印79話ではコハルに瓜二つな日蝕城の当主となるハルヒのポケモンでエーフィと共に登場。エーフィと対になる首飾りが掛けられている。ハルヒが幼い頃、夜に野生のクロバットに襲われそうになったハルヒとエーフィを守るためにブラッキーに進化したという。かつて、日蝕城の当主であったヒサシが弟に暗殺されそうになった際にエーフィとブラッキーが食い止めたと言い伝えられている。
- その他
- BW4話で、スワマに捨てられたポカブが痩せて汚れで黒くなっていたため、サトシから「ブラッキーではないか?」と思われていた(当然、イッシュにブラッキーは野生で生息していないため見つけたら大発見な模様)。またこの話でニャースもブラッキーに変装している(喋るニャースはもっと珍しい気が……)。
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- スピネルのブラッキー
- ライジングボルテッカーズと敵対するエクスプローラーズの構成員の1人・スピネルのポケモンで12話で登場。アニポケの敵組織の一員が手持ちにした史上初のブイズ(悪役自体ならザンナーのエーフィが初)。
- 詳細は当記事にて。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 3章ではカリンのポケモンで登場。彼女がマスクド・チルドレンの時にはイーブイが連れていた事から、付き合いの長さが窺える。
- 6章ではコゴミの手持ちでお気に入りのポケモンで登場。エメラルドのサマヨール相手にあざやかな身のこなしを発揮して「だましうち」「あやしいひかり」で倒している。
- 9章ではまいこはんのタマオのポケモンで登場。
余談
「毒素の混じった汗を吹き出す」という設定は、当初どくタイプとしてデザインされていた名残である。長年「どくどく」をメインウェポンのように扱ってきたのも自然な成り行きか。
なお現在に至るまで、どくタイプのブイズは実装されていない。
第5世代までは、様々なタイプに月や月光に関連する要素があった(ピッピ系統や「つきのひかり」はノーマルタイプ、ブラッキーはあくタイプ、そして後続のルナトーンやクレセリアはエスパータイプであった)。
だが、第6世代(XY)でフェアリータイプが追加されて以降は、新技「ムーンフォース」を筆頭に同タイプとの関連が強まるようになり、ピッピ系統や「つきのひかり」もフェアリータイプに振り分けられた。
その後も月系ポケモンとしてエスパー+ゴーストのルナアーラが登場しているなど、絶対の法則でもないのだが、ブラッキーの場合は「ムーンフォース」でこうかばつぐんのダメージを受けながら「つきのひかり」で体力を回復するという色々と矛盾した状況に置かれた事から、一際異彩を放っている。
なお、ブラッキーは「ムーンフォース」を習得できない。
フォース(force)という単語には「暴力」「武力」という意味があるため、少量だけなら回復作用で済むが過剰に摂取すると身体に毒ということだろうか。
2023年4月20日には『レッキングクルー』のブラッキーが「スパイク」へと改名される事になった。元々英語版では「スパイク」名義だったのだが、「ポケモンの方が有名になりすぎたため」という説もまことしやかに語られている。