概要
詳細はクマ科を参照のこと。
熊をモチーフとしたキャラクター
キャラクターのモチーフとしての扱い
その見た目からパワーファイターの役割を担う作品も多い。またライバル(?)である蜂同様、可愛く描かれる作品も少なくない。
スーパー戦隊シリーズ
- クマモズー、クマコング(大戦隊ゴーグルファイブ)
- マサカリベア(科学戦隊ダイナマン)
- ゴミジゲン / プータン(鳥人戦隊ジェットマン)
- ガオベアー、ガオポーラー(百獣戦隊ガオレンジャー)
- 大地の拳魔マク(獣拳戦隊ゲキレンジャー)
- バンクマッシュルーム(爆竜戦隊アバレンジャー)
- ニンジャイエロー、イエロークマード、バトルクマード、ゴッドクマード(忍者戦隊カクレンジャー)
- ゴーオンイエロー、ベアールV、ツキノワ、ケガイエロー(炎神戦隊ゴーオンジャー)
- 熊折神(侍戦隊シンケンジャー)
- コグマスカイブルー、クマボイジャー、ビッグベア総司令(宇宙戦隊キュウレンジャー)※正確にはこぐま座とおおぐま座
仮面ライダーシリーズ
- ベアーコンガー(仮面ライダー)
- リングベア(仮面ライダー(スカイライダー))
- ストロングベア(仮面ライダースーパー1)
- ポーラーベアアンデッド(仮面ライダー剣)
- キンタロス(仮面ライダー電王)
- グリズリーファンガイア、ポーラベアーファンガイア(仮面ライダーキバ)
- セイシロギンコンボ(仮面ライダーOOO)
- クマテレビフォーム(仮面ライダービルド)
- フリージングベアー(仮面ライダーゼロワン)
その他特撮
アニメ
- プーさん (くまのプーさん)
- ブラザーベア
- テッド(映画)
- フリッピー、ディスコベア、ポップ、カブ(HTF)
- 熊徹(バケモノの子)
- こぐまのミーシャ
- ヨタロウ(蒼き鋼のアルペジオ)
- シルバーベアー(キカイダーTheAnimation)
- ベアー号、真ベアー号(ゲッターロボシリーズ)
- イヨマント(ドロロンえん魔くん)
- グリズラー(超合体魔術ロボギンガイザー)
- ボリノーク・サマーン(機動戦士Zガンダム)
- ベアッガイ、ベアッガイⅢ、プチッガイ(ガンダムビルドファイターズシリーズ)
- テリ(おかしなガムボール)
- ユリ熊嵐
- レオナルド博士(秘密結社鷹の爪)※ただし、「熊」と本人の前で言ってはいけない。
- ギガワルもんざえモン(デジモンクロスウォーズ)
- モフルン / キュアモフルン(魔法つかいプリキュア!)
- シートン動物記くまの子ジャッキー
漫画
- プー太郎(クマのプー太郎)
- クマ吉(ギャグマンガ日和)
- クマ二郎(Axis Powers ヘタリア)
- 赤カブト(銀牙-流れ星銀-)
- 仔熊のミーシャ(エロイカより愛をこめて)
- コロちゃん(やったねたえちゃん!)
- かってにシロクマ
- タータベア
- キムンカムイ
- 靴ずれ戦線
- しろくまカフェ
- ロシア人(CatShitOne)
- あんこ熊王(しあわせのかたち)
- ヒグマドン(ザ・ワールド・イズ・マイン)
- コズロフ(バイオメガ)
- ヒ山ララァ(シドニアの騎士)
- クマ井ナツ(くまみこ)
- ポーラマン(キン肉マン)
- ハイキングベア、バーソロミュー・くま、ベポ(ONEPIECE)
- 野獣(地獄戦士魔王)
ゲーム
- ヒメグマ / リングマ、ヌイコグマ / キテルグマ(ポケットモンスター)
- うんちく魔、ケマモン(妖怪ウォッチシリーズ)
- クマ(鉄拳)
- クマ(ペルソナ4及びペルソナシリーズ)
- アオアシラ(MHP3rd)
- モノクマ(ダンガンロンパシリーズ)
- ジャミロ熊井(ポップンミュージック)
- オックスベア、グリズリー、ダースリカント、ごうけつぐま、シルバーベア(ドラゴンクエストシリーズ)
- ベアル、スカイベアル、くま、しろくま、グリズリー、かいりきベア、かいりきベア・セブン(MOTHER)
- ブラウ(ロマンシング・サガ)
- クレッセント・グリズリー(ロックマンX5)
- クールインテリシティボーイベアカムイ(白猫プロジェクト)
- バンジョー、チューティ、ボギー(バンジョーとカズーイの大冒険シリーズ)
- クマ(けものフレンズ)、ヒグマ(けものフレンズ)(けものフレンズ)
- オリオン(Fate/GrandOrder)
- 坂田金時(ライダー)(Fate/GrandOrder)※宝具のみ
- もんざえモン、ワルもんざえモン(デジタルモンスター)
神話・昔話
- カリスト(ギリシャ神話)
- ジャーンバヴァット(ジャンバヴァン)(インド神話)
- ベルセルク / バーサーカー(北欧神話)
- メドヴェーチ(スラブ神話)
- プルソン(ソロモン72柱)
- バラム(ソロモン72柱)
- ジャン・ドゥ・ロール(フランス)
- 金太郎(日本)
- 鬼熊(日本)
- 川熊(日本)
小説
玩具
童話・マスコット・ゆるキャラなど
- くまのパディントン
- くまのがっこう
- くまの子ウーフ
- 夕張メロン熊
- くまモン
- モモ(ポストペット)
- ハンバーグマのグーグー
- コアックマ
- コーベアー
- アックマ
- アルクマ
- B・B
- リラックマ
- アナロ熊
- ダッフィー
- ケアベア
- クマー
- ふぁっ熊
- ダベア
- もちぐまん
- きるぐまー
- ヌイグルマー
- ブラックベア
- 熊ジェット
人間キャラクター
- 後藤熊男(マカロニほうれん荘)
- ビッグ・ベア(餓狼伝説シリーズ)
- 球磨(艦隊これくしょん)※名前ネタ
- クマとインテリ
- マッシュ・レネ・フィガロ(FF6)
- ビクトール(幻想水滸伝)
- 熊野さん(ミカグラ学園組曲)
- ユナ(くまクマ熊ベアー)
曲名
日本語の発音
長年、放送での正式な発音はク↓マ↑とされていた。しかし、ク↑マ↓も一般的になったため2016年版『NHK日本語発音アクセント新辞典』ではどっちでもいいことになった。
スラヴ系の言語で
ロシア語のмедведь (medvédʹ)に該当する言葉が、スラヴ諸語では共通して「熊」を差す言葉に当てられている。この語は日常的な会話の中で、タブーとされた本来の動物の名と入れ替わった婉曲表現に由来する(※1)。その「本来の名」は、現在のスラヴ諸語においては保存されていない。インド・ヨーロッパ語族において「熊」を差す言葉は*r̥ḱs-os/*r̥ḱt-osで、ラテン語のursus(ロマンス諸語のorso、oursの前身)、ギリシア語のάρκτος (árktos)、ケルト語、ヒッタイト語、そしてサンスクリット語の形へと発展していったとみられ、さらにこの言葉自体が恐らく、印欧祖語における呼び替えの表現だったという(※2)。「メドヴェーチ」という言葉は、「蜜」を差すmedu-/medv-、そして「食べる」のěd-から来ており、「蜜を食べる人」を意味する。「メドヴェーチ」という言葉を、サンスクリット語において「甘いものを食べる人」を差すमध्वद् (madhv-ád-)という言葉に関連づける試みは、注目に値する。付け加えるなら、サンスクリット語において、熊は名を呼ばれなかったという(※3)。本来の名をタブーとして避けることは、熊が人間にとって危険な動物であったことに関係している。その後、婉曲的な呼び方が日常的な呼び名として入れ替わっていった。古代の慣例は新たな時代にも繰り返され、今日のмедведьという、その起源から言い換えであった言葉が、ロシア語では再び(特に猟師の間で)畏怖の対象となり、婉曲的な別の名前へと取り換えられている(「足の曲がった人〔косолапый〕」、「茶色い人〔бурый〕」、「ポタープイチ〔потапыч〕」、「ミハイロ〔Михайло〕」、「ミーシカ〔Мишка〕」、「主〔хозяин〕」など)。多くのスラヴ系の言語では、«медведь»という言葉は二次的に、単に音声学的な理由の他、おそらく再び婉曲的な表現として、子音が置き換えられている。ウクライナ語ではведмідь (ʋedʲˈmʲidʲ)、ポーランド語ではniedźwiedź、チェコ語においてはmedvěd、方言ではnedvědと呼ばれる(パヴェル・ネドヴェドの家名を参照)。ハンガリー語では、スラヴ語からの借用語が用いられている(medve)。
ゲルマン系の言語で「熊」を差す言葉(ドイツ語のBär、英語bearなど)も、婉曲的な語源を持つと見られている。それらはゲルマン祖語のberoに由来し、「褐色の」を意味する。この言葉の起源に関する仮説として、スラヴ語で「(熊の)巣穴」などを差すберлога (berlóga)を呈示する説は、誤りとされる(※4)。バルト系の言語においても、印欧語の「熊」という名は同一の理由から失われており、本来どこにこの動物の名前(バルト・スラヴ祖語のtlākに由来するラトヴィア語lācis、リトアニア語lokysなど。プロシア語のclokisも参照)の意味があったのかは明らかではない。
※1 А. А. Реформатский «Введение в языковедение» (§ 18 «Табу и эвфемизмы») // М. Аспект Пресс, 1997.
※2 Черных П. Я. Историко-этимологический словарь русского языка: в 2-х т. Т. 1. — М., 1991.
※3 Никольский Д. Происхождение слова медведь Архивная копия от 11 ноября 2013 на Wayback Machine // Филологические записки. Воронеж. 1912.
※4 Якобы «место, где лежит бер», см.: Фасмер М. Этимологический словарь русского языка. Т. 1. — М., 2004. С. 158.
ゲルマン諸語において
英語のBearという言葉は、古英語のberaから来ており、スウェーデン語で人名としても用いられるbjörnなど、ゲルマン諸語における「熊」を差す一連の名詞(ドイツ語のBär、オランダ語のbeerなど)に属している。この形は慣習的に、インド・ヨーロッパ祖語における「茶色い」、英語のbrownにあたる言葉に関連づけられ、ゆえにBearという言葉は「茶色いもの」を意味すると考えられる(※1、※2)。しかし、ドナルド・リンゲはこの語源説明を「意味的に妥当である」とする一方、インド・ヨーロッパ祖語においては、この形で「茶色い」を意味する言葉が見つけられないとしている。彼は代わりに、bearという言葉を、インド・ヨーロッパ祖語で「野生の獣」を意味し、ラテン語ferusとの近縁関係にあるǵʰwḗr-ないしはǵʰwérに由来する説を唱えている(※3)。また別の論は、ゲルマン諸語における「熊」の語源を、ゲルマン祖語で「人」を意味するwerに求め(Werwolf)、その理由を「人間のように二本の足で立つ」という熊の特徴に関連づけている(※6)。動物の名に関するこの言葉の使い方は、「忌み言葉」を避ける目的から発したと考えられている。スラヴ諸民族と同様、原初のゲルマン諸族は、彼らの「熊」を意味する本来の言葉arktoを、この婉曲的な表現へと入れ替えていった。その理由は、動物の「真名」を口にすることが、強大な捕食者を「召喚」することにつながるのではないかという恐れによるものと考えられる。作家のラルフ・キーズは、「知られている限り、最古の婉曲表現」としている(※7)。
インド・ヨーロッパ祖語において「熊」を差す本来の言葉は、ギリシア語のἄρκτος (arktós)、ラテン語のursus、古インド語のŕ̥kṣa、ヒッタイト語のḫartaka-などから推論できるように、h2r̥tḱ-という語根を持っていたと考えられる。古アイルランド語(art)、ウェールズ語(arth)、ブルターニュ語(arz)のように、ケルト諸語においても語根が保たれている。その語根は、ケルトの神格「アルタイオス(Artaios)」や「アルティオ(Artio)」、ギリシア神話における「アルテミス(Ἄρτεμις, Artemis)」や「アルカス(Ἀρκάς, Arkas)」という名の中にも表れている(※6)。
分類群「クマ下目」に使われるArctoideaやHelarctosは、古典ギリシア語で「熊」を差すἄρκτος (arktos)に由来している(※8)。また「北極の(arctic)」「南極の(antarctic)」という言葉は、北の空に目立つ星座、おおぐま座を差すἀρκτικός (arktikós)から発している(※9)。
分類群「クマ小目」のUrsidaeやUrsusといった名称は、ラテン語のUrsusやUrsaから来ており、それぞれ「雄の熊」「雌の熊」を意味する(※9)。女性名Ursulaは、キリスト教の聖ウルスラに由来するが、それは本来「小さな雌の熊」(ラテン語Ursaの指小辞)を差す言葉である。Ursという男性名はスイスでは特に人気のあるものの一つで、州(カントン)と都市名の「ベルン(Bern)」も、ドイツ語で「熊」を差すBärに由来している。ゲルマン系の言語における人名Bernard (Bernhardtやその同系統の名も含めて)は、「熊・勇気」「熊・勇敢」、もしくは「大胆な熊」を意味する(※10、※11)。古英語の人名Beowulfは、「蜂の狼」という「熊」の呼び替えで、「勇敢な戦士」を意味している(※12)。
※1 Mallory, J. P.; Adams, Douglas Q. (2006). The Oxford Iintroduction to Proto Indo European and the Proto Indo European World. New York: Oxford University Press. p. 333.
※2 Fortson, Benjamin W. (2011). Indo-European Language and Culture: An Introduction (2nd ed.). Hoboken: John Wiley & Sons. p. 31.
※3 Ringe, Don (2017). From Proto-Indo-European to Proto-Germanic. A Linguistic History of English. 1 (2nd ed.). Oxford: Oxford University Press. p. 128.
※4 "bear (n.)". Online Etymology Dictionary. Archived from the original on 2017-02-02. Retrieved 22 January 2017.
※5 Postma, Laura. "The word for "bear"". University of Pittsburgh Slovak Studies Program. Archived from the original on 2017-11-22. Retrieved 21 March 2018.
※6 Friedrich Kluge: Etymologisches Wörterbuch der deutschen Sprache. Walter de Gruyter: Berlin 1957. S. 50, Sp II; S. 51, Sp I (Artikel Bär)
※7 Silver, Alexandra (10 January 2011). "Hooking Up and Using the John: Why Do We Use So Many Euphemisms?". Time. Retrieved 4 April 2019.
※8 Liddell, Henry George; Scott, Robert. "Arktos". A Greek-English Lexicon. Perseus Digital Library.
※9 "The Great Bear Constellation Ursa Major". Archived from the original on 30 November 2010. Retrieved 12 January 2017.
※10 "Ursa Major – the Greater Bear". constellationsofwords.com. Archived from the original on 2015-03-14. Retrieved 11 March 2015.
※11 "Bernhard Family History". ancestry.com. Archived from the original on 2015-04-02. Retrieved 11 March 2015.
※12 Sweet, Henry (1884) Anglo-Saxon Reader in Prose and Verse. The Clarendon Press, p. 202.
同義語・表記揺れ
クマ / くま クマさん / くまさん / 熊さん ベアー / ベア / bear / 곰