ピカッとひらめいた!
概要
「ライムシティ」を舞台に、名探偵のピカチュウと共に謎を解いていくストーリーで、今までにないポケモンという位置付けで制作がされたという。NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』第215回で「株式会社ポケモン」の社長・石原恒和の特集で、ピカチュウに新たなる役割を与えるという名目で開発を進めていたのが本作である。章仕立てで話が進み全9章。
発売に関して
まず最初に『名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~』がニンテンドー3DSのダウンロード用ソフトとして配信された(現在は配信終了)。
2016年2月3日から配信開始されたが、「あらかじめダウンロード」が1月27日にありそれで購入する事もできた。また、同年1月27日(水)~2月29日(月)23:59の期間限定で、通常価格1,388円+税のところ、1,112円+税で購入できるキャンペーンを行っていた。ちなみに、国外では未発表及び未発売で、日本限定の早期アクセス版のダウンロード専用ソフトだった模様。
その後、大幅にエピソードが追加された完全版『名探偵ピカチュウ』が発売。パッケージ版、及びダウンロード版共に2018年3月27日に発売・配信開始。後に海外でも展開されている。
なお『名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~』をダウンロード(或いはその購入履歴があれば)しているとダウンロード版を購入する際に自動的に割引される。
なお、後述する実写映画版が大ヒットしたことを受け、2019年~2020年ごろをめどに、Switch向けソフトとして、完結編となる続編作を発売する予定であることが発表されたが、2023年現在も発売の見通しはおろか、続報のポケットモンスターオフィシャルサイトでのお知らせにすらもまったく行われない状況が現在でも続いており、一部では諸事情により企画倒れに終わったのではないかとする憶測も出ている。
ストーリー
舞台は人とポケモンが共存する街・ライムシティ。行方不明になった父親を探すため街に訪れたティム・グッドマンは人の言葉を話すピカチュウと出会う。しかし人の声に聞こえるのはティムだけだった。そしてとある事件が発生しティムとピカチュウのコンビが結成され、新しい物語が始まった。
登場人物
※本項目ではゲーム版のもの、実写映画版の人物についてはキャスト一覧を参照。
メインキャラ
CV:大川透
従来の可愛らしい声とは違い、中年の渋い声でティムと喋る事ができる。口が従来のω型でない分、表情がとても豊か。常に被っている探偵の帽子(鹿撃ち帽)がトレードマークで、虫眼鏡を常に持ち歩いており、作中ではどこからともなく取り出している。名探偵のためポケモンに知り合いが多く、街のポケモン達から聞き取りを行いながら、落ち着いた判断と閃きでティムをサポートしていく。その一方で美人に弱く、気に入った女性はティムにナンパしてもらうようにけしかける事も。
コーヒーが大好きで、人間用のマグカップで飲んでいる。行きつけのカフェがあり、コーヒーのうんちくを語り始めたら止まらない。
どこぞのばけねこポケモンのように走りやすさを重視して二足歩行で走る(ただし、全然速くない)。電撃が使えず、技を出せない代わりに、前述した人間顔負けの知能が最大の武器となる、のだが…?
なお、「なぜ中身が中年男性なのか」ということに関しては、終盤でその経緯が明らかとなる(後述する実写映画版ではよりはっきりと描写がなされている)。
CV:内田雄馬
行方不明の父親を探すため「ライムシティ」にやって来た少年。何故か(探偵の)ピカチュウの言葉を理解できる。だが他のポケモンの言葉は分からないため、ピカチュウに通訳してもらう必要がある。ピカチュウの性格に押され気味で弱々しい感じがあるが、事件となると父親譲りの鋭い洞察力を発揮し、かつて父親が捜索していたポケモンに関する事件に挑み解決していく。
CV:清水理沙
本作のメインヒロインでテレビ局の新人AD。ティムとはとある事件以来知り合いとなり彼の行く捜査先にて必ず毎回出会う。その為かティムはピカチュウから彼女との関係でよくひやかされている。
サブキャラ
CV:秋元羊介
ベイカー探偵事務所の所長でハリーの親友であり仕事仲間。ティムを温かく見守るもう一人の父親的存在。相棒ポケモンはアギルダー。
CV:広瀬有香
ベイカー探偵事務所のアシスタント。船の免許を持っておりモーターボートを乗りこなすスピード狂。相棒ポケモンはヤヤコマ。
CV:下田レイ
テレビ局のカメラマン兼ディレクター。快活な性格でエミリアと共に撮影を行っている。彼女が写したカメラの映像がポケモンの事件に関する重要な手掛かりとなる事がある。
CV:坂本くんぺい
探偵事務所の1階にある「ハイハットカフェ」のマスターで、ウエイトレスにルンパッパがいる。
CV:宝亀克寿
ライムシティの警部。ベイカーとはポリスアカデミーで出会い知り合った旧知の仲で、ハリーの巻きこまれた事故の捜査中に現場で倒れていたピカチュウをベイカー探偵事務所まで運んだ。
CV:浜田賢二
ライム警察署警部補でホリデイの部下。自信過剰で嫌味な性格をしておりティムやピカチュウの事を快く思ってはおらず相容れないが、とある事件で出会い協力する事になる。相棒ポケモンはライボルト。
CV:東地宏樹
エミリアたちの上司でテレビ局の敏腕プロデューサー。ティムにも優しく接してくれる。
CV:羽佐間道夫
テレビ局の社長。視聴率を上げることばかり考えているが現場にいた頃はプロデューサーとして大活躍していた。
ゲストキャラ・ポケモン
1章
ネックレスの女の子
タンティ駅前でエイパムに母親からもらった大切なネックレスを盗られてしまった女の子。本名は不明。ティムが最初に扱った事件の依頼人。
第1章に登場したポケモンたち。
2章
第2章に登場したポケモンたち。
3章
CV:茅野愛衣
ポケモン総合研究所・PCLの受付嬢。相棒ポケモンはフラエッテ。
CV:田中敦子
PCLの所長。相棒ポケモンはチラーミィ。
CV:脇知弘
PCLの研究員。相棒ポケモンはダストダス。
CV:小堀幸
PCLの研究員。相棒ポケモンはツボツボ。
CV:最上嗣生
PCLの研究員。相棒ポケモンはロトム。
CV:内山昂輝
第3章に登場したポケモンたち。
4章
CV:潘めぐみ
ポケモンレンジャー見習いの少年。相棒ポケモンはヒンバス→ミロカロス。
CV:阪脩
PCL初代所長で10年前に研究所でポケモンの万能薬を制作していたが手違いで今回の事件の中心にある「R」を作ってしまった。
CV:勝生真沙子
ライムリゾート開発リーダーで花の香りがする美人。相棒ポケモンはシュシュプ。
親方
ドッコラー運送会社の親方で名前は不明。相棒ポケモンはドッコラー。
第4章に登場したポケモンたち(ただしミュウは名前のみ)。
5章
リザードン、フーディン、ニャビー、ミミロル、ドゴーム、エレザード、バチュル
第5章に登場したポケモンたち。
6章
CV:坂口哲夫
マックス&ペラップとして活動している芸人で番組の司会も務めている。相棒ポケモンはペラップ。
CV:根谷美智子
CV:上田麗奈
腕はいいが奥手な性格のバイオリニスト。相棒ポケモンはコロトック。
CV:平川大輔
マックスが司会を務めている番組のディレクター。相棒ポケモンはホーホー。
CV:櫻井トオル
半年前に入社したアシスタントディレクター。相棒ポケモンはスコルピ。
第6章に登場したポケモンたち。
7章
CV:沖野晃司
ライム埠頭にある工場の工場長。
CV:増田俊樹
監禁され「R」の製造をさせられている元ワールスの助手。相棒ポケモンはヤナップ。
第7章に登場したポケモン。
8章
CV:鈴木弘子
船旅をしている裕福な老婦人。相棒ポケモンはブルー。
CV:藤原貴弘
プライム・トレジャー号の船長。相棒ポケモンはノズパス。
CV:勝杏里
とあるレシピを再現しようとしている料理人。相棒ポケモンはカクレオン。
第8章に登場したポケモンたち。
9章(最終章)
黄色の帽子の男
本名は不明。ポケモンカーニバルが始まる前にカプセル型のRを使う予定だった。
謎の人物
全ての「R」事件を引き起こした真犯人で真の黒幕。正体不明で今までの事件には表に出てこなかった。
その正体は……。
キーパーソン
行方不明であるティムの父親で(探偵)ピカチュウのパートナー。
親友のベイカーと共に探偵事務所を経営して様々な事件を解決しており、警察からも信頼を得ている。ただ生活は無頓着で住んでいた部屋は捜査資料などで散らかっている。コーヒーと甘いものが好き。2か月前に起きたポケモンに関する事件を追う過程で事故に遭い、行方不明となっていたがミュウツーの発言から生存していることが確認された。
CV:古谷徹
物語のカギを握るポケモンでテレパシーで人の言葉を話すがとても警戒心が強い。
ハリーの事故現場に姿を現し、自身の細胞の回収と「R」に関するものを全て始末する事をピカチュウと約束した。事件解決後に再度登場し、その時にティムにハリーが無事である事を伝え去っていった。
キーアイテム
- 「R」
ポケモンを凶暴化させる薬品。
ミュウツーの細胞が使われており、液体・気体・カプセル型の3種類がある。薬を使用すると狂暴化し目が赤くなり敵味方関係なく暴れ回る。薬が切れたらその副作用で疲労感に陥り記憶をなくす。「R」を作れるのはワールスとサイモンの2人のみ。
作中の描写や、ミュウツーと関りがあるという設定から、元ネタは、『金・銀・クリスタル』に登場した「はかいのいでんし」というアイテムだと思われる。
実写映画版
2017年12月に、本作を原作とした実写映画の企画が進行中であることが発表された。もちろん、ポケモンが実写化されるのはこれが世界初の試みであり、詳細が発表された際に世界中の映画関係者やポケモンファンたちを仰天させたのは言うまでもないだろう。公開はアメリカでは2019年5月10日、日本ではその1週間前の5月3日に公開された。
監督はロブ・レターマン、原案を『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』等のMCU作品で知られるニコール・パールマン、製作はモンスターバースシリーズやパシフィック・リムシリーズ、ダークナイト三部作等でお馴染みのレジェンダリー・エンターテインメントという、あまりにもガチ勢すぎる陣営が発表された。配給はワーナー・ブラザーズが担当するが、日本では従来の劇場版ポケットモンスターと同様、東宝が務める。
ストーリーは大筋で原作をなぞったものになっているが、事件の黒幕に関する描写や物語の結末が大きく異なっている(これは、映画公開当時、原作ゲームがまだ完結していなかったという事情もある)。
主題歌は、HONESTBOYZの「ELECTRICITY featuring Lil Uzi Vert」。日本語吹き替え版に限らず、全世界で上映されるオリジナル版でも採用されている。
原語版の予告編ではボニー・タイラーの「Holding Out For a Hero」が使用されている。日本語版の予告編やTVCMでは同曲のカバーであり、昭和時代のドラマ「スクールウォーズ」の主題歌だった麻倉未稀氏の「ヒーロー」が用いられているが、両曲共に本編には使用されていない。
詳細が発表された当初は、リアルな造形のポケモンに対して難色を示す声もあった上、同時期に『アベンジャーズ:エンドゲーム』や『名探偵コナン 紺青の拳』といった話題作が公開されることが決まっていたこともあり、興行的には苦戦することが予想されていた。
しかし、いざ映画が公開されると、まるで現実世界に本当にポケモンという生き物が存在するかのような見事な映像表現が大きな話題となり、ゲーム原作の実写映画としては異例とも言える大ヒットを記録することとなった。
通常、ゲームを原作とした実写映画はキャラクターの造形を無理やり実写に落とし込もうとして失敗したり、原作とはあまりにもかけ離れたストーリー故にファンから顰蹙を買ったり…といった要素が重なって大コケしてしまうことも珍しくないのだが、本作はストーリー構成の単調さや粗雑さにこそ手厳しい意見が見られたものの、CGで描写されたポケモンについては批判的な意見はほとんど見られなかった。
むしろ、視聴した者の中には、Twitterで有名なとある外国人男性のクリエイターと協力して出来上がったCGのあまりの完成度の高さ故に、「映画を観終わった後にこの世界にポケモンがいないことに絶望した」「街中にいる野良猫や鳥がポケモンに見えた」ひどい場合には「街中を歩いているポケモンの幻覚が見えた」なんて声もあった。
このことからも、CGで新たに再構築されたポケモンのデザインがファンから広く受け入れられたことが窺い知れる。
ちなみに、映画公開記念として発売されたポケカの公開記念拡張パックのカードでは上記についてを彷彿させる様な描写があるとされる映画のシーンから切り抜きされた実写とCGイラストのポケモンカードも存在する。
続編について
レジェンダリー側は公開前から続編が制作されることを発表しており、映画公開後には、一部報道でポケモンを題材とした新たなシェアード・ユニバースの構想を立ち上げようとしているという情報もあった。しかし、その後長らく音沙汰がなく、ファンの間では本当に続編が制作されるのか疑問を抱く者も出始めた。
その後、2021年5月3日に、主演を務めたジャスティス・スミスが続編の製作が頓挫したことを仄めかす発言をした(公式は未だ沈黙を破っていないが、主演俳優の発言である以上、十分信頼性のある情報とみるべきだろう)。さらに、脚本を担当していたベンジー・サミットとダン・ヘルナンデスも「続編の状況は困難で多くの大手スタジオが関与している」「自分たちには知り得ない権利問題が絡んでいる」と述べ、様々なスタジオの利権が絡んでいるため製作が難航していることを明かしていた。
2023年2月に続編の企画が再始動したらしいことが報じられた。
新たにジョナサン・クライゼルを監督に迎え、脚本を『キングス・オブ・サマー』のクリス・ギャレッタとする方向で交渉が進められているようだ。また、現時点で契約は結ばれていないもののライアン・レイノルズも何らかの形で続投するとみられるという。
キャスティング
ティム役は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』でフランクリン・ウェブを演じたことで記憶に新しい、アメリカの若手俳優:ジャスティス・スミスが担当。さらに、主人公の名探偵ピカチュウの声とモーションアクターを『DEADPOOL』(MARVEL)で主人公のデッドプール役を演じたことでお馴染みのライアン・レイノルズが担当することが発表され、世界中に激震が走った。良くも悪くもライアンといえばデッドプールのイメージが強すぎるためか、一部では「デップーが喋っているようにしか聞こえない」なんて声も散見された。ちなみに、映画公開後に公開されたライアンへのインタビュー記事では、彼がオファーを受けた際に製作スタッフからピカチュウのCG映像にデッドプールのセリフを当てた映像が送られており(別のインタビューにおいて、ピカチュウにライアンの演じるデッドプールの声を当てたところあまりにもピッタリだったため、その場でライアンにすることが決まったらしい)、ライアンはそれを見て出演を決めたことが明かされている。なお、この作品に出る前まではライアンはポケモンには全く興味がなく、せいぜいピカチュウの名前を知っている程度だったようだ。
本作のピカチュウはライアンのモーションキャプチャーやフェイシャルキャプチャーを基に表情や動きが非常に細かく作りこまれており、アニメに負けず劣らずとても表情が豊か。特に、予告編で一瞬だけ見せているしわしわ顔がブサかわいいと一部で話題になった。
他にも、映画オリジナルキャラクターとして、メインヒロインのルーシー役にキャスリン・ニュートン、ヨシダ警部補役として日本を代表する俳優の1人である渡辺謙が出演している。なお、ルーシーは原作におけるエミリア・クリスティー、ヨシダは原作におけるマイク・ベイカーに相当する役回りのキャラクターである。
吹き替えについて
ティム役の吹き替えを担当する竹内涼真は声の出演に留まらず、本編冒頭にもポケモントレーナー役としてカメオ出演している。これは監督が来日した際に竹内に惚れ込み、直々に出演をオファーしたからとのこと。
また、アニメ『ポケットモンスター』でお馴染みのキャストが多数ゲスト出演しており、ファンならば思わずニヤリとする配役がなされている(ポケモン役に関しては、一部を除いて基本的にアニメ版と同じ声優がキャスティングされている模様)。
なお、主役であるピカチュウの吹き替えを西島秀俊が担当していることに関しては、映画公開当日までのトップシークレットとなっており(試写会でも口外しないよう緘口令が敷かれたという)、初日の初回放映が終わった後に情報が解禁されることとなった。
キャスト一覧
キャラクター名 | 演者 | 日本語吹き替え |
---|---|---|
ピカチュウ | ライアン・レイノルズ ※1、※2 | 西島秀俊 |
ティム・グッドマン | ジャスティス・スミス | 竹内涼真 ※3 |
ルーシー・スティーヴンス | キャスリン・ニュートン | 飯豊まりえ |
ハワード・クリフォード | ビル・ナイ | 中博史 |
ヒデ・ヨシダ警部補 | 渡辺謙 | 渡辺謙 |
ロジャー・クリフォード | クリス・ギア | 三木眞一郎 ※4 |
ミス・ノーマン | スキ・ウォーターハウス | |
セバスチャン | オマール・チャパーロ | 三宅健太 ※5 |
アン・ローラン博士 | リタ・オラ | 林原めぐみ ※6 |
ジャック | カラン・ソーニ | 梶裕貴 ※7 |
ティムの祖母 | ジョゼット・サイモン | 犬山イヌコ ※8 |
DJ | ディプロ | 石川界人※9 |
コダック / ゼニガメ | 愛河里花子 ※10 | |
ヒトカゲ | 三木眞一郎 ※10 | |
メタモン / イーブイ→ブースター | 金魚わかな ※11 | |
プリン | かないみか ※10 | |
ミュウツー | 星埜李奈 / コタロー・ワタナベ | 木下紗華 ※12 / 山寺宏一 ※13 |
その他、役名なしでうえだゆうじ※14も出演している。
※1:ライアンは、声の他にもピカチュウのモーションキャプチャーとフェイシャルキャプチャーも担当している。
※2:鳴き声はお馴染みのピカチュウと同様、大谷育江が担当する。ちなみに、2019年5月24日に東京都で開催された三間音響監督と声優陣登壇の応援上映において三間監督が明かしたところによると、ピカチュウの鳴き声の収録は当初大谷氏をアメリカに呼んで行われる予定だった。しかしスケジュールの都合がどうしても付かなかったため、レターマン監督自らが直接会うために来日したとのこと。また、今作で使われたピカチュウの声は全て最初から撮りおろし(アフレコ)との事で、アニメ版からそのまま流用した既存(過去にて発売済みのゲーム用のボイスを含む)ボイス(音声データ)は一つもないという。
※3:冒頭に登場するポケモントレーナー役でカメオ出演もしている。
※4:アニメ『ポケットモンスター』でコジロウやサトシのリザードンなどを演じている。
※5:アニメ『ポケットモンスター』でサカキやアカギをはじめ多数のサブキャラを演じている。
※6:アニメ『ポケットモンスター』でムサシやサトシのピジョン、サトシのフシギダネなどを演じている。本作では中盤に登場するフシギダネの声も担当した。
※7:アニメ『ポケットモンスター』でバージル、シトロン、プニちゃんを演じている。
※8:アニメ『ポケットモンスター』でロケット団のニャースを演じている。
※9:アニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』でカキを演じている。
※10:アニメ『ポケットモンスター』でも同じポケモンの役を担当している。
※11:アニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』でイーブイを演じている。
※12:アニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』でルザミーネを演じている。
※13:劇場版ポケットモンスターの常連ゲスト声優としてファンにはお馴染み。『ミュウツーの逆襲』およびそのリメイク作である『EVOLUTION』では、ミュウツーのオリジナルにあたるミュウを演じているため、(作品こそ違うものの)コピーとオリジナルの両方を演じたことになる。
※14:アニメ『ポケットモンスター』でタケシやロケット団のソーナンスなどを演じている。なお、三間音響監督によると本作ではキモリの声を担当したとのことらしい。
ビデオ・オンデマンド配信
作品は日本国内外で発売、配信された。
※本記事ではBlu-rayディスクの仕様については基本的に日本盤のものを掲載する。
ただし、日本国外での発売元であるワーナーが発売した海外盤とは異なり映画館にて上映された3D上映のものを収録、音声圧縮形式といった点では日本盤とは別仕様となっている。
発売は2019年10月30日にポケモンセンターオンラインなどでDVDとBlu-rayのセットが(ポケモンセンターオンライン販売価格7,480円)発売された(日本の販売元は東宝、海外の発売元はワーナー)。
TSUTAYAでもレンタルできる。
音声切り替えは日本語吹き替え音声(吹き替え字幕あり)、バリアフリー音声ガイド(専用字幕あり)、日本語字幕、英語音声(日本語字幕)が可能。
特典について
封入特典にはリーフレット(ライムシティに登場するポケモンたちを紹介!)オリジナルポストカード (5種セット)、ライムシティ行きチケット。
数量限定で先着購入者への特典として話題だった「しわしわ顔ピカチュウ」生写真4枚セットが付いてきた。
特典Blu-rayディスクの内容
- 名探偵モード
音声特典とBlu-rayのシステムである小窓表示機能を使った特典機能では本編再生中に物語中にある各所のシーンに合わせてキャストや制作スタッフによる音声コメンタリー、該当シーンの舞台裏映像と登場ポケモンの情報などが映像に合わせてそれらをポップアップで画面に表示される機能を実装している(詳しいビデオ機能の仕様についてはBlu-rayの記事を参照)。
- 公開記念特番『竹内涼真 in ハリウッド完全版』(テレビ放送分と未放送分の内容をノーカット収録)
イベント映像集には製作報告会見、ワールドプレミア、初日舞台挨拶といった各種特典映像を収録。本編未収録の未公開映像。登場ポケモンのバリヤードによるコメンタリー映像『バリヤードが出演シーンを語る!?』。
ビデオ配信
Amazonの動画配信サービスPrimeVideoでアニポケ(劇場版ポケットモンスターを含む)と同じプラットホームにて配信されている。(映像は本編のみ、配信開始日は不明)※各種特典映像についてはDVDとBlu-rayメディア形態でのみ視聴可能。
配信形式はストリーミングで、圧縮音声フォーマット形式は日本国内と国外では異なる。
もう一つの配信サービスはドコモ運営のdTV。
余談
ゲーム版のテレビCMにはテレビ朝日のドラマ『科捜研の女』の主演を務める沢口靖子が出演している。そのドラマ作品のオマージュとされる証拠を捜す科学捜査に因んだ内容となっている(2つ目の関連映像を参照)。
実写版ではTwitterで海外のCGクリエイターが作品公開前に話題となっていた。作品のCG制作に参加して貰いたいとレジェンダリーからのオファーが来たとのことでリアルな実写ポケモンのグラフィックが実現したと言っても過言ではない。
本家との設定面での関わりはほぼ皆無だが、実写版の台詞ではカントー地方が存在する(ミュウツーは20年前にここから脱走してきたらしい)ようで、少なくとも映画版においてはアニメ版若しくはゲーム版と世界観を一部ながらも共有している可能性がある。また、ミュウツーが過去に劇場版に登場した個体と同一の存在であるとも受け取れる描写がなされている。
一方で、実写版の描写では古代からモンスターボールが存在し、古代エジプトでもポケモンが使役されていたらしい事が示唆されるなど、ゲーム版の本家ではヒスイ地方のガンテツボールとは異なるなど矛盾する描写もある(本家ではモンスターボールはシルフカンパニーが製作したものという設定がある)。古代からあるモンスターボールについては『LEGENDSアルセウス』の方も参照のこと。
実写版でのライムシティはロケ地のロンドン、そしてニューヨークと東京の雰囲気を取り入れているが、現実世界でいうとどこに位置しているかは全くの謎。作中の地図の形状を見るにアイルランドがモデルなのではないかという説がある。
ちなみに、同年に発売された『ポケットモンスター ソード・シールド』の物語の舞台はイギリスがモデルとなっており、ロンドンをモデルとした街も登場する。
映画をはじめとするポケモン関連作品は、これまでは必ずテレビ東京系列で放送されてきたのだが、本作の映画版に関しては、例外的に何故か日本テレビ系列の『金曜ロードショー』(『金曜ロードSHOW!』)にて地上波ノーカットで放送された(放送日は2020年5月22日)。
これは恐らく海外の映画会社により製作された実写作品と言う通常とは少し毛色の異なる作品であったことや、テレビ東京が(アニメ映画はともかく)洋画をはじめとする実写映画を放送できる専用の番組枠を持っていなかったこと等が原因と考えられる(ただし、同局では特別番組にて試写会見映像は放送していた)。
また放送当日に当時の新作であった『ポケモン剣盾』において隠れ特性持ちのガラルバリヤードとガンテツボール4種を無償配布する企画が行われた(ちなみに、放送時にもちゃんと『剣盾』のCMが流されていた)。
これ以外にもポケモン関連で様々なキャンペーンが行われていた。
関連映像
ゲーム版
映画版
関連イラスト
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ポケモンと生活 - 長らくここでYouTubeで話題となっていたものを観ていたファンが妄想していたことを映像内で9割方実現してしまったと言っても良い。
サトチュウ - この劇場版作品が公開されるはるか前から存在した、人とポケモンが一体になった姿(ゲームも含めればこの人が初出)。
ミュウツーの逆襲 この作品へのオマージュ要素が多く、特に実写版ではより顕著に描写されている(実際に名ピカの製作スタッフも認めている。なお、本映画の公開と同じ年にリメイク作である『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』が公開されている)。
劇場版スパイダーマン(サム・ライミ版)第1作 - ガスによる凶暴化と悪人の使用、不法格闘技への参加、大型風船を用いた大規模イベントでのグリーンゴブリンとの対決、意識転送装置の形状など、この作品へのオマージュ。
名探偵コナン 同じ“名探偵”を冠する作品であるため、コラボイラストが多い。また、実写版『名探偵ピカチュウ』と劇場版『紺青の拳』の公開されたタイミングはほぼ同じである(2019年のゴールデンウィーク)。
大逆転裁判 探偵もので同じく3DSソフトで発売されたカプコンのゲームシャーロック・ホームズ繋がりの作品。こちらにはSwitch版がある。
その他、pixivでイラストを検索すると『探偵オペラミルキーホームズ』や『ペルソナ5』等の探偵もののコラボイラストが幾つか見受けられる。