東北本線
とうほくほんせん
東日本旅客鉄道(JR東日本)を第一種鉄道事業者、日本貨物鉄道(JR貨物)を第二種鉄道事業者とする鉄道路線の一つで、幹線。
本記事では主に黒磯駅(栃木県那須塩原市)〜盛岡駅(岩手県盛岡市)間の本線区間及び長町駅(宮城県仙台市太白区)〜東仙台駅(宮城野区)間の貨物支線(宮城野貨物線)について記載する。
黒磯駅以南の列車線については上野東京ライン・JR宇都宮線・湘南新宿ラインを、電車線区間については京浜東北線・埼京線を、仙台空港鉄道直通系統については仙台空港アクセス線を、仙石線直通系統については仙石東北ラインを、岩切駅(宮城県仙台市宮城野区)〜利府駅(宮城郡利府町)間の支線については利府線の記事をそれぞれ参照されたし。
路線データ
山手線や常磐線等の直通先の路線名で案内される系統は省略。
本線
路線名 | 東北本線 |
---|---|
路線区間 | 東京〜盛岡 |
路線愛称・系統名 |
|
路線記号 |
|
ラインカラー |
|
路線距離 | 535.3km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 136駅 |
信号場数 | 2箇所 |
操車場数 | 1箇所 |
最高速度 | 120km/h |
電化区間 | 全線
|
複々線以上 | 東京〜大宮 |
三線区間 | 東仙台〜東仙台信号場 |
複線区間 |
|
閉塞方式 |
|
保安装置 |
|
運転指令所 |
|
大都市近郊区間 |
|
特定都市制度適用区間 |
|
ICカード乗車券エリア |
|
第一種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本):全線 |
第二種鉄道事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物):田端信号場〜盛岡 |
※1:日暮里はホーム無し。
※2:田端信号場はホーム無し。
※3:仙台空港鉄道直通系統のみ。
※4:仙石線直通系統のみ。
※5:小牛田〜一ノ関〜平泉間は通過利用のみ。一ノ関・平泉はSuica一部対応駅。
支線(尾久支線)
路線区間 | 日暮里〜赤羽 |
---|---|
路線愛称 | 宇都宮線 |
路線記号 | JU |
ラインカラー |
|
路線距離 | 7.6km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 3駅※ |
最高速度 | 120km/h |
電化区間 | 全線(直流1,500V) |
複線区間 | 全線 |
閉塞方式 | 複線自動閉塞式 |
保安装置 | ATS-P |
運転指令所 | 東京総合指令室(ATOS) |
大都市近郊区間 | 東京近郊区間:全線 |
特定都市制度適用区間 | 東京23区:全線 |
ICカード乗車券エリア | Suica首都圏エリア:全線 |
第一種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
※日暮里はホーム無し。
支線(赤羽〜武蔵浦和〜大宮)
路線区間 | 赤羽〜大宮 |
---|---|
路線系統名 | 埼京線 |
路線記号 | JA |
ラインカラー | 緑 |
路線距離 | 18.0km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 12駅 |
最高速度 | 100km/h |
電化区間 | 全線(直流1,500V) |
複線区間 | 全線 |
閉塞方式 | 移動閉塞式 |
保安装置 | ATACS |
運転指令所 | 東京総合指令室(ATOS) |
大都市近郊区間 | 東京近郊区間:全線 |
特定都市制度適用区間 | 東京23区:赤羽~浮間舟渡 |
ICカード乗車券エリア | Suica首都圏エリア:全線 |
第一種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
支線(宮城野貨物線)
路線区間 | 長町〜東仙台 |
---|---|
路線愛称 | 宮城野貨物線 |
路線距離 | 6.6km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 3駅 |
最高速度 | 100km/h |
電化区間 | 全線(交流20,000V) |
複線区間 | 全線 |
閉塞方式 | 複線自動閉塞式 |
保安装置 | ATS-SN |
運転指令所 | 仙台総合指令室(CTC) |
第一種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
第二種鉄道事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物) |
支線(利府線)
利府線の記事を参照されたし。
支線(仙石線・東北本線接続線)
路線区間(※) | 松島〜高城町 |
---|---|
路線系統名 | 仙石東北ライン |
ラインカラー | 青緑・水色併記 |
路線距離 | 0.3km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 2駅 |
非電化区間 | 全線 |
単線区間 | 全線 |
大都市近郊区間 | 仙台近郊区間:全線 |
ICカード乗車券エリア | Suica仙台エリア:全線 |
第一種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
※:松島・高城町は構内扱いの為ホームは無し。
概要
関東地方と東北地方を縦断する幹線。以下の六線から構成される。
- 東京駅(東京都千代田区)と盛岡駅を結ぶ「本線」。
- 日暮里駅(東京都台東区)から尾久駅(荒川区)を経由して赤羽駅(北区)までを結ぶ「尾久支線」(宇都宮線の一部)。
- 赤羽駅から武蔵浦和駅(埼玉県さいたま市南区)を経由して大宮駅(大宮区)までを結ぶ「支線」(埼京線の一部)。
- 長町駅から仙台貨物ターミナル駅(宮城県仙台市宮城野区)を経由して東仙台駅を結ぶ「支線」(宮城野貨物線)。
- 岩切駅と利府駅を結ぶ「支線」(利府線)。
- 松島駅(宮城県宮城郡松島町)と高城町駅(同町)を結ぶ「仙石線・東北本線接続線」(仙石東北ラインの一部)。
2002年(平成14年)11月30日までは、本線は東京駅から青森駅(青森県青森市)を結ぶ路線だった。JRグループ各線で最長距離であったが、12月1日に東北新幹線が八戸駅まで延伸された際に並行在来線の盛岡駅~八戸駅(青森県八戸市)間が目時駅(三戸郡三戸町)を境に第三セクターのIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道にそれぞれ転換された。
また2010年(平成22年)12月4日の東北新幹線全線開通時には八戸駅~青森駅間も青い森鉄道に経営分離された。
仙石線・東北本線接続線以外の支線を含む全線が電化されているが、黒磯駅を境に以南は直流電化、以北は交流電化されている。
以前は黒磯駅まで交流電車が乗り入れていたが、2018年(平成30年)1月1日〜3日にかけて行われた工事でデッドセクションが移設され駅構内の殆どが直流化された為、交流電車の乗り入れが出来なくなった。
黒磯駅以南は大都市近郊区間の東京近郊区間及び交通系ICカード乗車券「Suica」首都圏エリア、矢吹駅〜平泉駅間及び利府線・仙石東北ラインは仙台近郊区間及びSuica仙台エリア、北上駅〜盛岡駅間はSuica盛岡エリアに指定されている。但し仙台エリアの一ノ関駅・平泉駅はSF残高を利用した乗降のみ利用可能で定期券等は利用不可。また小牛田駅〜一ノ関駅〜平泉駅間は通過利用のみ可能で、一ノ関駅・平泉駅以外の駅では利用出来ない。
東京駅〜黒磯駅間の列車線及び尾久支線には宇都宮線の愛称が付けられている他、東京駅を経由して東海道本線と直通運転を行う系統には上野東京ライン、新宿駅を経由して横須賀線と直通運転を行う系統には湘南新宿ライン、電車線を経由して東海道線及び根岸線と直通する系統には京浜東北線、武蔵浦和駅経由の支線を通る系統には埼京線、仙台空港駅へ乗り入れる系統には仙台空港アクセス線、仙石線と直通運転を行う系統は仙石東北ラインの系統名がそれぞれ付けられている。
各線の詳細はそれぞれの記事を参照のこと。
沿革
開業〜国鉄分割民営化まで
1883年(明治16年)7月28日に日本鉄道の路線として、現在の高崎線区間も含めた上野駅〜大宮駅〜熊谷駅間が開業したのが始まり。
その後延伸を繰り返し、1891年(明治24年)9月1日に青森駅まで延伸された。
但しこの時はまだ上野駅が起点であり、東京駅については駅自体の開業が1914年(大正3年)と上野駅以北の開業より遅く、東京駅〜上野駅間の開業は電車線(現在の京浜東北線及び山手線)が1925年(大正14年)、列車線が1928年(昭和3年)である。これを以て東北本線の東京駅~青森駅が全通した。
1962年(昭和37年)4月20日には岩切駅〜品井沼駅間の利府駅経由の山線のうち松島駅(初代)〜品井沼駅間が、7月1日には利府駅〜松島駅間が廃止され塩釜駅経由の新線に切り替わった。なお、残った岩切駅〜利府駅間は支線(利府線)として扱われる事になった。
1973年(昭和48年)4月1日に東京〜上野間の列車線が廃止されると、以降2015年(平成27年)3月14日の上野東京ライン開通による列車線復活までは中距離以上の列車は上野駅から発着する形になっていた。
国鉄民営化後
1987年(昭和62年)4月1日の国鉄分割民営化に伴いJR東日本が第一種鉄道事業者、JR貨物が第二種鉄道事業者として継承。民営化後は東北地区の客車普通列車の電車化が進められ、1996年(平成8年)3月までに寝台特急及び一部の臨時列車を除き客車列車は淘汰された。
2001年(平成13年)12月1日から宇都宮線の新宿駅発着列車を延伸する形で湘南新宿ラインの運行を開始。
2002年(平成14年)12月1日に東北新幹線が八戸駅まで延伸されると、並行在来線として盛岡駅〜目時駅間がIGRいわて銀河鉄道に、目時駅〜八戸駅間が青い森鉄道に経営分離された。後年の2010年(平成22年)12月4日には八戸駅〜青森駅間も青い森鉄道に分離された。
2007年(平成19年)3月18日からは、同日開業した仙台空港鉄道仙台空港線との直通運転を開始し、直通系統は仙台空港アクセス線と命名された。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で東北本線及び沿線自治体が甚大な被害を受け、宮城県内の製油所が津波で壊滅した為震災直後から被災地の燃料不足が発生していた。この為根岸線根岸駅発郡山貨物ターミナル駅行の緊急燃料輸送列車が磐越西線経由で、東北本線の復旧後は東北本線経由で運行された。
また震災で仙石線沿線が壊滅し長期運休を余儀なくされた事で、仙台駅と石巻駅を結ぶ直通快速を石巻線経由で運行。仙石線復旧後は仙石東北ラインとして引き続き東北本線からの石巻方面直通列車が運行されている。
迷要素
問題点として東京駅~大宮駅間は私鉄の競合路線がなく、上野東京ライン含め都内はほぼ同じルートを走行していることが挙げられる。
JRの共有ルートの中でも特に東十条駅付近にある踏切は埼玉殺しと呼んでも差し支えないほどのライフラインになっており、ここで踏切侵入や人身事故が発生するだけでドミノ倒し式に東京駅〜宇都宮駅間が湘南新宿ラインをも巻き込んで運休なんて事が普通にありうるほど深刻な障害になっている。その結果ただでさえ混雑している埼京線や本数の少ない武蔵野線に湘南~含む4路線分の客がなだれ込む輸送量に不釣り合い過ぎる大混雑が発生してしまう。
常磐線沿線からの乗り換え手段に乏しいのも厄介な問題であり、日中は唯一の乗換駅である上野駅まで南下するか、武蔵野線に接続する新松戸駅まで北上するかの二択しか手段がない。
またJR日暮里駅は東京駅から北上するすべての路線が通っており、高崎線・東北本線と常磐線の分岐点であることから停車したほうが自然であるにもかかわらず、JR東成田エクスプレスVS京成スカイライナー戦争という大人の事情で高崎線・東北本線にスルーされてしまう。さらには京浜東北線の快速すらも通過する。西日暮里駅も同様。
運行形態
かつては首都圏と東北地方を結ぶ長距離列車が多数設定されていたが、現在定期の特急・急行は東武日光線直通の「きぬがわ・スペーシアきぬがわ」「日光・スペーシア日光」、高崎線系統の「草津・四万」「あかぎ」、常磐線系統の「ひたち」「ときわ」を除き設定されていない。また普通列車も区間ごとに限られており、地域輸送がメインとなっている。
本項では黒磯駅以北について記載する。
郡山駅〜福島駅
毎時1〜2本程度の運行頻度。基本的にはこの区間での運行だが、一部は区間便や郡山駅を跨いで運行する。また朝には福島駅を跨いで藤田駅始発・終着列車も設定されている。
福島駅〜仙台駅
過去には都市間輸送列車として快速「仙台シティラビット」が運行されていた。
福島駅〜白石駅間は福島・宮城県境区間の為毎時1本程度の運行頻度。日中は白石駅で福島駅方面と仙台駅方面の列車が接続する。
白石駅〜岩沼駅間は毎時2本程度で、槻木駅からは2往復阿武隈急行直通列車が乗り入れる。
岩沼駅〜仙台駅間は仙台市近郊の為一気に本数が増加する。これは岩沼駅からは常磐線直通列車、名取駅からは仙台空港アクセス線も運行される為である。また仙台空港アクセス線は快速列車が設定されている。
仙台駅〜小牛田駅
仙台駅を跨ぐ列車は岩沼駅発着の1往復のみ。
基本的には仙台駅〜松島駅・小牛田駅間の運行で毎時1〜4本程度運行される。一部は小牛田駅を跨いで石越駅・一ノ関駅発着で運行される。
また仙台駅〜岩切駅間は利府線、仙台駅〜塩釜駅間は仙石東北ラインも運行される為その分の本数が増える。
この他に仙台駅と陸羽東線新庄駅を結ぶ臨時快速「快速湯けむり号」が運行されている。
東日本大震災前は気仙沼線気仙沼駅発着の快速「南三陸」や、夏季には三陸鉄道直通の「リアス・シーライナー」も運行されていた。
小牛田駅〜一ノ関駅
宮城・岩手県境区間の為ほぼ毎時1本の運行頻度。一部は小牛田駅〜石越駅間の区間運転。
小牛田駅を跨いで仙台駅方面と石越駅・一ノ関駅を結ぶ列車も設定されている。
駅一覧
仙台空港アクセス線、利府線、仙石東北ラインは省略。
本線
東京駅~黒磯駅
列車線は上野東京ライン・JR宇都宮線、貨物線は湘南新宿ライン、電車線は京浜東北線を参照。
黒磯駅~福島駅
駅名 | 乗換路線 | 備考 |
---|---|---|
黒磯 | 宇都宮線宇都宮方面 | |
↑直流電化/↓交流電化 | ||
高久 | ||
黒田原 | ||
豊原 | ||
↑栃木県/↓福島県 | ||
白坂 | ||
新白河 | 東北新幹線 | 運行系統上の境界 |
白河 | 当駅発着あり | |
久田野 | ||
泉崎 | ||
矢吹 | 当駅発着あり | |
鏡石 | ||
須賀川 | ||
安積永盛 | 水郡線 | |
(貨)郡山貨物ターミナル | ||
郡山 | 運行系統上の境界 | |
日和田 | ||
五百川 | ||
本宮 | ||
杉田 | ||
二本松 | ||
安達 | ||
松川 | 当駅発着あり | |
金谷川 | ||
南福島 | ||
福島 |
福島駅~仙台駅
●:停車 ○:一部停車 レ:通過
駅名 | 特急 | 快速 | 乗換路線 | 備考 |
---|---|---|---|---|
福島 | ||||
(矢野目信号場) |
| |||
東福島 | ||||
伊達 | ||||
桑折 | ||||
藤田 | 当駅発着あり | |||
貝田 | ||||
↑福島県/↓宮城県 | ||||
越河 | ||||
白石 | 当駅発着あり | |||
東白石 | ||||
北白川 | ||||
大河原 | 当駅発着あり | |||
船岡 | ||||
↑阿武隈急行梁川まで直通運転 | ||||
槻木 | 阿武隈急行 | |||
岩沼 | ○ | 常磐線 | 当駅発着あり | |
飯腰 | レ | |||
↑仙台空港鉄道仙台空港アクセス線仙台空港まで直通運転 | ||||
名取 | レ | ● | 仙台空港鉄道仙台空港アクセス線 | |
南仙台 | レ | レ | ||
太子堂 | レ | レ | ||
長町 | レ | レ | 仙台市地下鉄南北線 | 宮城野貨物線分岐点 |
仙台 | ● | ● | ||
↓利府線利府まで直通運転 |
仙台駅〜一ノ関駅
●:停車 ○:一部停車 レ:通過
駅名 | 特快 | 快速 | 乗換路線 | 備考 |
---|---|---|---|---|
仙台 | ● | ● | ||
東仙台 | レ | ○ | 宮城野貨物線接続点 | |
東仙台信号場 | レ | レ | JR貨物管理 | |
岩切 | レ | ○ | 利府線 | |
↓利府線利府まで直通運転 | ||||
陸前山王 | レ | ○ | 仙台臨海鉄道分岐点 | |
国府多賀城 | レ | ○ | ||
塩釜 | ● | ● | 仙石東北ライン | |
松島 |
| |||
愛宕 | ||||
品井沼 | ||||
鹿島台 | ||||
松山町 | ||||
小牛田 | 運転系統上の境界 | |||
田尻 | ||||
瀬峰 | ||||
梅ケ沢 | ||||
新田 | ||||
石越 | 当駅発着あり | |||
↑宮城県/↓岩手県 | ||||
油島 | ||||
花泉 | ||||
清水原 | ||||
↑岩手県/↓宮城県 | ||||
有壁 | ||||
↑宮城県/↓岩手県 | ||||
一ノ関 |
一ノ関駅~盛岡駅
●:停車 ○:一部停停車
現在の使用車両
直流電化区間の車両及び水郡線、常磐線のみで運用される車両は省略。
JR東日本所属
- E531系3000番台
勝田車両センター所属の交直流両用の電車。
東北本線においては黒磯駅構内完全直流化に伴い、黒磯駅〜新白河駅間の全列車及び白河駅始発の上り列車で運用。
- 701系100・1000・1500番台
仙台車両センター・盛岡車両センター(1000番台のみ)所属の交流区間用電車。
仙台車は新白河駅〜一ノ関駅間及び利府線・常磐線で、盛岡車は一ノ関駅〜盛岡駅間で運用されている。
また仙台車は黒磯駅構内完全直流化まで黒磯駅〜新白河駅間、盛岡車は盛岡駅〜八戸駅間転換前は盛岡駅〜青森駅間、転換後は青森車両センター(現・盛岡車両センター青森派出所)に転属の上で八戸駅〜青森駅間でも使用されていた。
- E721系0・500・1000番台
仙台車両センター所属の交流区間用電車。
0・1000番台は新白河駅〜一ノ関駅間及び利府線・常磐線で運用されている。701系同様に黒磯駅構内完全直流化まで黒磯駅〜新白河駅間でも運用されていた。
500番台は仙台空港アクセス線用車両で、後述のSAT721系と共通運用で併結が可能。
- E655系「和」
交直流両用の団体列車用特急形電車。
「お召し列車」専用の特別車両「E655-1」のみ東京総合車両センター、その他の「ハイグレード車両」は尾久車両センター所属。
仙台車両センター小牛田派出所所属の仙石東北ライン用ハイブリッド気動車。
仙石東北ライン及び送り込み運用として仙台駅〜小牛田駅間で使用される。
- キハ100形0番台
盛岡車両センター・同センター一ノ関派出所所属の気動車。
盛岡車は釜石線直通列車として花巻駅〜盛岡駅間、一ノ関車は北上線の送り込み運用として一ノ関駅〜北上駅間で運用されている。
- キハ110系0・100・150番台
小牛田運輸区→仙台車両センター小牛田派出所・盛岡車両センター所属の気動車。
0番台のうち小牛田車は臨時快速「快速湯けむり号」として仙台駅〜小牛田駅間で運用されている。震災前は同区間で快速「南三陸」の指定席車両として運用されていた。
盛岡車は急行「陸中」及び後継列車の快速「はまゆり」の指定席車両として花巻駅〜盛岡駅間で運用されている他、間合いで普通列車の運用にも就く。
100・150番台のうち盛岡車は釜石線・花輪線直通列車及び間合運用で東北本線普通列車として花巻駅〜盛岡駅間で使用されている。
小牛田車は100番台が東日本大震災前に快速「南三陸」の自由席車両として仙台駅〜小牛田駅間で運用されていた他、小牛田転属前は水郡線の列車として安積永盛駅〜郡山駅間で乗り入れていた。
この他に郡山総合車両センター所属車が黒磯駅構内直流化時から2020年(令和2年)3月13日まで黒磯駅〜新白河駅間でE531系3000番台と共に運用されていた。
EDC方式
- E001形「TRAIN SUITE 四季島」
尾久車両センター所属のクルーズトレイン。
- ED75形700番台
仙台車両センター所属の交流区間用電気機関車。かつては客車普通列車を牽引していたが、現在は定期運用存在せず主に工事列車や配給列車の牽引を行う。
過去にEF81形が故障した際には寝台特急「北斗星」「カシオペア」の牽引機を務めた事もあった。
また福島運転所(現・福島統括センター)所属車が寝台特急「あけぼの」や急行「津軽」「八甲田」を牽引していた。
- EF81形
尾久車両センター所属の交直流両用電気機関車。クルーズトレイン「カシオペア紀行」等を牽引する。
田端運転所閉所前は同所に所属し、寝台特急「北斗星」「カシオペア」「エルム」「あけぼの」「はくつる」「ゆうづる」、臨時寝台急行「ホワイトスノー安比・盛岡」を牽引した。
客車
尾久車両センター所属の客車。
寝台特急「カシオペア」として運用され、廃止後はクルーズトレイン「カシオペア紀行」として不定期に運用されている。
JR貨物所属
- EH500形「ECO-POWER金太郎」
仙台総合鉄道部所属の交直流両用電気機関車。全区間で運用する。
愛知機関区所属のディーゼル機関車。
仙台貨物ターミナル駅〜仙石線貨物支線石巻港駅間の貨物列車牽引機。
IGRいわて銀河鉄道所属
- IGR7000系0・100番台
運輸管理所所属の電車。0番台はJR東日本からの譲受車、100番台は新造車。東北本線直通列車として北上駅〜盛岡駅間で運用される。
過去の使用車両
国鉄民営化後の車両のみ記載。数が多い為所属と特記事項以外の詳細は各記事を参照。
JR東日本所属
電車
各地に配置され、特急・急行・臨時快速で運用された交直流両用の特急形電車。
青森車両センターに配置され、定期運用終了後は秋田車両センター(現・秋田総合車両センター南秋田センター)・仙台車両センターに転属した交直流両用の特急形寝台電車。
青森車両センター所属の交流用特急形電車。
仙台電車区→仙台車両センター所属。国鉄民営化時に使用されていた電車。
- 719系0番台・700番台「フルーティア」
仙台車両センター所属の交流用近郊形電車。
0番台は2020年3月14日に運用を離脱した。
700番台は0番台を改造したジョイフルトレイン。
臨時快速「フルーティアふくしま」として運用されていまが、2023年(令和5年)12月24日の運行をもって引退した。
気動車
- キハ40形500・2000番台
小牛田運輸区・八戸運輸区(現・盛岡車両センター八戸派出所)所属(500番台は小牛田のみ)。
- キハ48形500・1500番台
小牛田運輸区所属。
小牛田運輸区・盛岡車両センター所属。
小牛田運輸区・盛岡車両センター所属の急行形気動車。
- キハ100形200番台
八戸運輸区所属。
- キハ110系200番台
小牛田運輸区所属の陸羽東線・陸羽西線用車両。
100番台の代走で快速「南三陸」として運用された。
小牛田運輸区(こがね)・盛岡運転所(エーデルワイス)→盛岡車両センター(kenji)所属のジョイフルトレイン。
機関車
- EF510形500番台(メイン画像)
田端運転所(現・田端統括センター)所属の交直流両用電気機関車。
寝台特急「北斗星」「カシオペア」牽引機。
客車
尾久客車区所属の客車(座席車)。
尾久客車区→尾久車両センター、青森運転所(現・盛岡車両センター青森派出所)所属の客車(寝台車)。
盛岡客車区(現・盛岡車両センター)所属の普通列車用客車。
JR貨物所属
仙台総合鉄道部所属のディーゼル機関車。DD200形に置き換えられ定期運用を離脱した。
三陸鉄道所属
臨時快速「リアス・シーライナー」で運用された北リアス線・南リアス線(現・リアス線)用気動車。
青い森鉄道所属
- 青い森701系0・100番台
運輸管理所所属。0番台はJR東日本からの譲受車、100番台は新造車。
八戸駅以北の移管前はIGR7000系と共通運用だった為、北上駅〜盛岡駅間で運用された。