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カマキリの編集履歴

2021-09-22 08:15:17 バージョン

カマキリ

かまきり

カマキリ目に属する昆虫の総称。蟷螂(とうろう)とも言う、人気の高い昆虫の1つ。

概要

カマキリは、カマキリ目昆虫の総称である。分類上、「網翅目(もうしもく)カマキリ亜目」に分類することもあり、網翅目は他にゴキブリ亜目がある(通常はゴキブリ目といい、ゴキブリシロアリを含む)。つまり昆虫の中でもかなり近い仲間といえる。


ひらがな表記のかまきりも使われる。漢字では「蟷螂螳螂」と書く。英語名はギリシャ語の「予言者」に由来する「mantis」(マンティス)。


名前の通り両手(前足)が状になっており、それを使い他の昆虫などを捕まえ食べる肉食昆虫。

ゴキブリに近い昆虫であり、擬態を得意とするが、自らの意志でカメレオン式の体色変化をすることはできない。脱皮時に、それまでの環境を考慮した体色に変化させることは結構ある。(脱皮時に確定する)


鎌脚を構えてから振り下ろすまでの速度はわずか0.05秒であり、絶対にありえないが人間大のカマキリが出現すればその腕力は3tにも及ぶとされる。そんな奴が気配を消して襲ってくるのだからたまったものではない。


誤解されやすいものの、この鎌は獲物を千切る刃物ではなく、相手をしっかりと確保するようにデザインされたものである。(刃物はどちらというと口元の大顎に当たる)


真後ろを見ることもできる大きな複眼と逆三角の、小さな、非常に長大な、ド派手なと特徴的な外見をしている。幼虫と成虫では翅の長さ以外は外観があまり変わらない。

基本的にメスのほうがオスより大きい。


地方によってはオガミムシ(待機時には左右の鎌を合掌するように合わせていたりするため)と呼ばれたりする。西洋でも「praying mantis」(祈る予言者)の名が送られている。


主な種類



似ているけど違う昆虫

カマキリのような「前脚を鎌として獲物を捕らえる」スタイルはよほど効率的な捕食手段らしく、全く違う昆虫間で多くの収斂進化が発生している。



食性

主にバッタチョウなど自身より小さな昆虫や小動物を捕食する事で有名だが、蟷螂の斧という諺にある通り、自分と同程度または少しばかり大きい動物を捕食する事もある。その例としてスズメバチ、小型鳥類や蜘蛛ネズミなど天敵でもある面子が揃っており、海外では、ハチドリを捕食した例も確認されている。要は鎌で捉えられる生き物ならほぼなんでも食べるというわけである。(さすがに硬い甲殻を持つ生き物は襲わないだろうが)

末恐ろしい事にインドでは人工池に飼われていたグッピーを睡蓮の葉にとまって捕食していたという例も確認されており、水面近くでも足場があれば優れたハンターと化す事がわかるだろう。また、このインドのカマキリは同じ場所で狩りを繰り返しており、カマキリに学習能力があるという可能性が示唆されている。


幼虫の際には虚弱で鎌も小さい為、アブラムシ(と天敵ではあるがアブラムシの液目当てで寄って来るアリも)を主食としている。


飼育下ではヨーグルトを食する他、牛乳蜂蜜を与えれば飲む事もある。牛乳は固形物では無いので容易に栄養補給しやすいというメリットがあるが、夏場は腐りやすいリスキーな餌である。

意外にも昆虫ゼリーを舐めたという記録も確認できる。


天敵

モズ蜘蛛スズメバチアリなど。アリやスズメバチを相手にした場合、1体1での戦闘ならともかく、仲間を呼ばれた際には勝ち目がなくなる。

幼虫の頃の天敵としては巣を張らない蜘蛛カエルトカゲなどが挙げられる。幼虫時代の天敵は成虫になると逆に捕食対象にしてしまう辺り、カマキリの食欲がどれほど旺盛かがわかるだろう。

そしてハリガネムシなどの寄生虫の類には滅法弱い。水中昆虫に寄生する彼らは宿主が捕食されるとカマキリに新たに寄生して新しい水場へ運んでもらうまでの宿主とし、生息範囲を広げる…というわけである。


夏にはよく日向ぼっこをしたり、ハリガネムシに水場へ誘導されたり、自分より大きな物に対し威嚇の姿勢を取るなどの理由から、雨の日のカエルよろしく、車に轢き潰されたり、通行人に踏まれたりする事が多い。



共食い

カマキリの非常によく知られる事柄は、交尾における共食いである。


なんと、一部のカマキリのメスは交尾中に、オスの頭部を食べてしまう事があるのだ。

そうするとオスの交尾モードは抑制されないまま維持できるといわれる。

そして交尾が済むと、オスはメスにバリバリと食べられてしまうことも多い。

オスは隙があれば概ね逃げられるし、不憫のように見えるが、子孫繁栄のためならば同種のオスであっても「産卵のためのエネルギー」になる方が勝者であるとも言われる。


なお、メス同士であっても「共食い」「同士討ち」のケース存在する。同じカゴで飼ってはダメ、ゼッタイ。


ちなみに、共食いはよくカマキリの特徴として語られてきたが、共食いを行わない種も少なからず存在し、カマキリ全般の習性ではありません。


擬態能力

餌となる昆虫が植物に寄って来る事が多い為、主に草や枯葉、東南アジアのハナカマキリランの花、コノハカマキリは木の葉と言った具合に植物に擬態する物が多い。中にはアリカマキリのように他の昆虫に擬態する種類もある。



みんなのトラウマ

産卵の際は大量のを卵鞘(地域によって、ジイノヘンズリ(自慰)、金玉、烏のヨドという)と呼ばれる物にくるむ。

孵化の際は、そっからお子様が一度にわらわらでてくる。見るとSAN値がゴリゴリ削られる。

これは必ずしも「自然を切り離された現代人」の感覚ではなく、壱岐ではかつてこの幼生をアマンシャグメと呼び、ソレが「後ろ手に縛られた」状態であると説明した。

先ほど「mantis」は「預言者」だと説明したが、これは産卵時にメスがそのの積もり方を予測し、雪中に卵がうずもれないように高さを調節して生むのが由来とされている。また、前足を揃えて佇んでいる姿が祈りを捧げているように見えるからとも言われる。


また、カマキリはハリガネムシに寄生されていることがあり、それがカマキリの体内から出てくる姿もなかなかのものである。


カマキリの積雪予報

先述した積雪予報だが実は眉唾らしい。毎年相当数の卵鞘が分厚い積雪に埋もれており、雪が解ければ問題なく孵化するのを確認されている。

しかしながら、よほどのもの好きでない限り、雪を掘り返してまでカマキリの卵を探したりはしない。

大半の人間の目には、雪が降れば積雪よりも高い位置に産み付けられた卵しか見ることができなくなるため、まるでカマキリが積雪に対応して卵の高さを変えているように錯覚してしまう、というのが真相。


メディアでの扱い

スマートな体つきに加え捕食の際に使用される大きなカマを持つなど、非常に格好良く、かつ人気の高い昆虫の1つである。昆虫テーマのキャラクターやモンスターの定番モチーフである。


闘虫での扱い

虫同士を戦わせる某娯楽映像での黒星の多さが原因で「噛ませ犬」と呼ばれたり、「昆虫界のヤムチャ」などと比喩されることもある。


実際に勝率は高くはなく、オオスズメバチリオックなどといった強豪相手に封殺されることも珍しくない。


一応フォローすると、カマキリは狩りのスタイルが元々待ち伏せ型の奇襲タイプであり、逃げ場のない狭いケースの中では本領を発揮しにくいことが挙げられる。

またその体が華奢なせいもあって、真っ向からの殴り合いは得意ではなく、パワーに関しても20㎝クラスのなどの毒蟲、「固い」「重い」「強い」を地で行く甲虫共に対しては無力に等しいことも原因の1つである。


乱暴な例えになるが、某騎士王破滅の魔獣に街ごと蒸発させられるような感じと言えば(スケールはともかく)いかに不利な相手との戦いを強いられてその上理不尽な評を下されているか理解できるだろう。


幸い攻撃のリーチは長いので、敵の死角から奇襲を仕掛けることが出来れば、クモなどの体が柔らかい相手からならば十分白星を奪える可能性はある。


…といった現況だったが某狩猟ゲームにてカマキリそのものなラスボスが登場。(リンク先ネタバレ注意)

カマキリをモチーフにしたキャラクター

腕が鎌になっていたり武器として鎌を持つキャラクターが多い。ただし本来の用途とは違い、刃物としての切れ味が強調される傾向にある。

スーパー戦隊シリーズ

昭和戦隊

平成戦隊

仮面ライダーシリーズ

バッタがモチーフのライダーが登場する作品には高頻度で登場している。

昭和ライダー

平成一期

平成二期

令和ライダー

その他特撮

ゲーム

漫画

アニメ

コスプレより

関連タグ

 昆虫

かまきり 蟷螂 螳螂 mantis マンティス

共食い ハリガネムシ

蟷螂女

エンプーサエムプーサ

蟷螂の斧

カマキラズ/カマキリモドキ

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