インテレオン
いんてれおん
「うぉれおん♪」
基礎データ
他言語版の名称
英語 | Intelleon |
---|
キョダイマックス
タイプ | みず |
---|---|
高さ | 40.0m~ |
重さ | ???.?kg |
エージェントポケモン・インテレオンがキョダイマックスした姿。
2020年6月実装のDLC「鎧の孤島」を進行することで、どのインテレオンであっても後天的にキョダイマックスの素養を付与させることができる。
詳細はキョダイマックスインテレオンにて
概要
泣き虫だったメッソンの最終進化形。カメレオンとバシリスクを合わせたような姿で、進化前と比べて身長がかなり伸び、体型もかなり細くなった。
そのスリムな体には多彩な機能が隠されている。特に指先には体内で圧縮された水をマッハ3の速度で噴射する仕組みがあり、相手の急所を正確に撃ち抜く事が可能。
カメックスの大砲同様、「あくのはどう」や「れいとうビーム」もこの指先から拳銃のように撃ち出している。
その他、目にはサングラスじみた特殊なレンズが、尻尾には鋭いナイフが隠されており、背中の皮膜は広げて風に乗る事で長距離滑空が出来るなど、臨機応変に使い分けている。
透明化して姿を消せる生来の保護色能力もより磨きがかかり、自らの意思で自由に行使できるようになった。
加えて体術も得意なのか、攻撃モーションの1つに肘鉄から膝蹴りに繋げるものがある。
その他の攻撃モーションも専用技をはじめ中々にスタイリッシュで格好良いものが多いので、一見の価値あり。
上記のような狙撃・潜入・暗殺に特化したような生態から見て、モチーフはスパイ……取り分けイギリス秘密情報部(MI6)に所属する世界的に有名な諜報員ジェームズ・ボンドであると思われる(彼の活躍する007シリーズにおいて銃は重要なモチーフであり、冒頭に「ガンバレル・シークエンス」と呼ばれる銃口をイメージした演出が入るのが恒例になっている)。
ただし、スパイモチーフにもかかわらずあくタイプは入らない。
名前の由来は「インテリジェンス(intelligence)」+「カメレオン(chameleon)」。
インテリジェンスは「知性」「知識人」の他に「機密情報」やそれを扱う「諜報活動」という意味も持ち、上記のコンセプトと合致している。
ほとんどの国では日本語名と同じ名前となっているが、フランス語では「Lézargus」となっている。Argusとはギリシャ神話の百目の巨人で、百目を交代で眠らせる事で見張り番を請け負っていたという逸話を持つ。転じて見張りを意味する言葉となり、「見張りトカゲ」という意味合いのネーミングである事が窺える。
その名の通り、高い知能を持ち冷静沈着で思慮深く、バトルのときには相手の弱点や癖を分析し戦略を立てるなど、頭脳プレーを得意としている。振る舞いも紳士的で、自身が認めたトレーナーには絶対的な忠誠心を示す一面もあるようだ。
色違いはかなりパンチの利いた派手な色合いをしている。こらそこ、歯磨き粉とか言わない。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
70 | 85 | 65 | 125 | 65 | 120 |
細身の体に違わぬ高速特殊アタッカー。
専用技として、急所にあたりやすく且つ、このゆびとまれやよびみず等を無視して選択した相手に攻撃できるねらいうちを持つ。威力こそ低めだが、トリトドン等に引き寄せられなくなるため、採用価値は十分にある。どちらかといえばダブルバトル向け、もしくは下記隠れ特性と併用するための技と言えるだろう。
なみのりやハイドロポンプ、水御三家の十八番であるハイドロカノンも覚えるので、火力ならハイドロポンプorハイドロカノン、安定性ならなみのりorねらいうちが良いだろう。
他にはこおり技2種、シャドーボール、あくのはどう、エアスラッシュなどを覚える。
攻撃も低くないため、タイプ一致のたきのぼり、アクアブレイクの他にふいうち、アクロバット、とんぼがえりを覚えさせるのも良い。
先制技は共にタマゴ技だが、「アクアジェット」と「こおりのつぶて」を習得できる。
難点は低い耐久……なのだが、インテレオン自体ダイマックスとの相性が良く、HP増加でげきりゅう発動圏内まで持って行きやすく、更にダイストリームで雨を降らせることで前作のげきりゅうゲッコウガよりも高い火力が出せる。特攻もゲッコウガより高いので並大抵の相手を一撃で消し飛ばせる火力を誇る。
更にエースバーンよりも1速いおかげで、タイプを変化させる前に高火力の水技で仕留める事が出来るのも評価点。狙った獲物は逃がさないという事だろうか。ただし、特性リベロでふいうちを通してしまうとあくタイプに変化するため過信はしないように。これを見越してみがわりでふいうちを透かすなどの頭脳プレーが求められる。
基本的に高速特殊アタッカーとして運用することになる(上記のように一応物理型もある程度は熟せるが)ため、性格は「おくびょう」もしくは「ひかえめ」を推奨。
元が臆病で泣き虫なメッソン、引っ込み思案なジメレオンであった事を考えると、何とも奇妙な偶然である。
しかし、層の厚いみずタイプと言う面で見るとやはり個性としてはなんとも薄い。
よく言えば「派手さは無いが、堅実にクレバーに仕事をしてくれる優秀なポケモン」だが、悪く言えば「絶対的な採用理由を探すのに苦労するポケモン」なのである。
よくも悪くも普通にみずタイプをやっていると言えよう。
隠れ特性はスナイパー。
上記の急所に当たりやすいねらいうちと相性が良く、他のスナイパーもちのポケモンとは違ってわざレコードで急所ランクを上げれるきあいだめも覚えれるため、利用価値は十分にある。
ただ、ゴリランダーやエースバーンの隠れ特性は更に強力(一方は伝説のポケモンの元専用特性、もう一方は一族専用特性とあんまりな格差である)なせいで、両者に比べるとやや見劣りする点は否めず、火力を期待できる「げきりゅう」の方が有用なことも多い。水御三家の隠れ特性はこいつを除いて微妙なものばかり与えられる傾向があり、インテレオンは他の水御三家と比べればマシなほうではあるがその傾向から逃れることはできなかったようだ。
そのためなのか、対戦でも他2匹とは違い使用率は振るわない。
……が、強化され過ぎた彼らが猛威を振るいまくった結果、ランクバトルのシーズン6ではランキング10位圏内の使用禁止に入ってしまったため、ガラル御三家で使用することができるのはインテレオンのみという事態になった。
これで使用率も大幅アップ……になると思いきや、実際の順位は前ルールとさほど変わっていなかった。使用率上位がいなくなった中での順位と考えると、相対的には寧ろ下がっているともいえる。
理由として、天敵のゴリランダーがいなくなって動きやすくなったみずタイプはインテレオンだけではないこと、そしてそれらのみずタイプでインテレオンが止まってしまうことが挙げられる。
更に言えば、インテレオンの最大の長所はエースバーンに確実に先手を取って水技でワンパンできることだったので、その役割対象がいなくなったために採用する理由が薄くなってしまったのである。先述の「絶対的採用理由の乏しさ」が直撃してしまったと言える。どこまでも同期に振り回される役回りなのか……
ルール発表当初は出場禁止を免れたインテレオンの作戦勝ちという見方も出ていたが、実際のところそうでもなかったのであった。
……そもそも「禁止指定を受ける=それだけ注目されて活躍している」ということなので、禁止指定されなかったこと自体が屈辱とも考えられる。
ちなみに2月から参戦している水御三家仲間はインテレオン同様に使用禁止を免れており、こちらの方は扱いに差が出ていない。
冠の雪原配信後のシリーズ7では、同期のゴリランダー・エースバーン等が復帰。
更にはインテレオンより速いカプ・コケコ・レジエレキといったでんきタイプ、インテレオンからの有効打がないカプ・レヒレ・スイクンといった耐久型のみずタイプが増えてきたために、更に肩身が狭い状況にいる。
と言っても全く活躍できないとわけではなく、キョダイマックスからの確定急所+特性無視はやはり強力で、なんだかんだで使用率はTOP100以内に常に位置している。
後はもう少し個性的な何かがあればもっと上を『狙えた』のだが、結局環境的に得られるものは何もなく地味な立ち位置で第8世代の活躍を終えてしまった。
第9世代
前世代では目立った活躍も少なく、辛酸をなめ続けたインテレオン。
エースバーンに続いて、いよいよパルデアの地に上陸する事に。
例によって例の如く、最強テラレイドバトルにより解禁された(最強のインテレオン)
しかし、キョダイマックスの没収はシステム上仕方ないとして、なんと「きあいだめ」が没収されてしまう。曲がりなりにも確定急所+スナイパーはインテレオンの数少ない長所だったのだが、単体でこれを行う事が不可能になってしまったのだ。ちなみに「ふるいたてる」も没収されている為、本作のインテレオンは特攻を上げる手段が一切ない。
めぼしい新技と言えばねっとうの代わりの「ひやみず」、二つ目となる急所に当たりやすい技「エアカッター」、そして「ちょうはつ」程度。
極めつけに今作にはゲッコウガが先行して参戦しており、更に高速みずアタッカーとしてはテツノツツミと言う存在がちらついてしまう羽目に。
ちなみに折角手に入れた「ちょうはつ」はこいつらも覚える。なぜ……。
遂に数少ない個性すら危うくなり、本格的に埋もれかねない状況に陥ってしまった。
果たして彼は、パルデアの地では目立つ事はできるのであろうか……?
使用トレーナー
ゲーム版
- マサル:ソード・シールド男主人公※1
- ユウリ:ソード・シールド女主人公※1※2
- ホップ:剣盾ライバル※3
- ダンデ:ガラルチャンピオン※4
- テツコ:ポケモンブリーダー※5
※1:最初にメッソンを選んで進化させた場合
※2:ポケマスではユウリ(21シーズン)のバディ
※3:主人公がサルノリを選んだ場合
※4:主人公がヒバニーを選んだ場合
※5:エンディング後
アニメ版
- ジャクリーン(新無印54話)
- ゴウ
- ダンデ
漫画版
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 劇場版『ココ』
- 本編に先駆けて登場。ミリーファタウンの市民の手持ちポケモンで、主人と連れ立って街を歩いている様子が描かれた。「見た目に似合わず大食い」という設定からか、アイスクリーム屋の方を気にする素振りを見せていた。
- ジャクリーンのインテレオン
- 新無印54話に登場。女優ジャクリーンの手持ちとしてスパイ映画の主役ポケモンに抜擢され、続編も作られた。ゴウのメッソンも彼女のインテレオンに憧れ、ついに…
余談
カメレオンの名前を冠しているのに何故、バジリスクがモチーフなのかと言えば、バジリスクの属するイグアナ科に『アメリカカメレオン』の別名を持つグリーンアノールがいるからだと思われる。また、イグアナ科には海で生活するウミイグアナといった種もいる。加えて背中に被膜があってそれで空を滑空するという能力からトビトカゲの要素も組み込まれていると推測される。
様々な爬虫類の要素を複合させて生み出されたポケモンと言うべきか。
みず御三家初のトカゲポケモンということから、キモリやヒトカゲみたいな竜に近い外見になるのではと言われていた(他にも、御三家初のドラゴン複合になるのではという声もあった)。実際は2世代前の忍者ガエルと似たようなコンセプトを辿ることとなった。ちなみにどちらも素早さが高いことも共通点だったり。
同時に“スパイを意識している御三家水ポケモン”という解釈で見ると、日本におけるスパイの代名詞ともいえる忍者がモデルのそのカエルとはある意味で“同類”と言えるかもしれない(両職とも世間から無駄にロマン扱いされてるのも一緒)。
泣き虫でどこか頼りない印象であったメッソンが、陰キャ風のジメレオンを経て、最終的に英国紳士風の(どこか気障な雰囲気すら漂わせた)イケメンになるという展開は良い意味でファンの期待を裏切ることとなり、特に女性プレイヤーの中には本気でインテレオンにハートをねらいうちされたという者が続出。
そんな女性ファンたちの願望や妄想を主人公(♀)に投影させた二次創作が一部では流行っているという。
後のアニメの方でも、進化したゴウの個体はかなりのイケボであった事から、改めてハートを撃ち抜かれたという声が多数挙がる結果となった。
一方、その細身の体型からは想像出来ない量のカレーを平らげる程の大食らいという意外な一面も(進化前は普通盛り)。素早い動きが得意なだけにエネルギーの消費量がとてつもないという事か。
発売前のリーク等では「細すぎる」など散々な言われようであったが、その生態やスタイリッシュなアクション、上記の様にメッソンからは(良い意味で)変わった姿や対戦面における優れた性能から、現在では批判的な意見は殆ど聞かれなくなっている(同じことは同期御三家やカセキメラにも言える)。
剣盾ポケモンで最も可愛いとの呼び声が高いタイレーツと並んで、デザイン面での掌返しを見事に実現してみせたポケモンである。
2022年夏に可動可能なビッグサイズのぬいぐるみ(120cm)の販売が発表された。(受注期間は終了)公式の特集ページでは椅子に座って優雅にくつろいだり、顔に手を当ててポーズを決めるといったイケメンぶりを見る事ができる。
2023年にはポケモンセンターからスパイ映画をテーマにした「Midnight Agent-the cinema-」のグッズが展開されており、イラストでメインを飾っている。
進化前のメッソンもユウリのフィギュアのパートナーに選ばれており、グッズ面ではかなり優遇されていると言えよう。
関連タグ
0817.ジメレオン→0818.インテレオン(キョダイマックスインテレオン)→0819.ホシガリス
水御三家・最終形態
同みず単タイプ
ポケモン関連
- ジュナイパー:ゲッコウガほど似てはいないが「クールな飛び道具使い」で「専用技が射撃」な御三家という共通点がある。他二匹より使用率が振るわないのも共通点か。
- ギーマ:ポケモンではなくトレーナーだが、細身であり黄色いマフラーを纏うという共通点あり。第7世代ではサーフィンをたしなむことが示唆されており、また他媒体ではマジコス時のバディがサメハダーであるとみずタイプとの関連性も一応ある。