「星々のように テラスタル!」
「なりたい自分に 変身しろ!」
概要
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場する新要素。
- 『ポケットモンスター X・Y』から登場した「メガシンカ」
- 『ポケットモンスター サン・ムーン』の「Zワザ」
- 『ポケットモンスター ソード・シールド』の「ダイマックス」
に代わる新しいバトルシステムで、同様に舞台のパルデア地方独自の地質が関わっている模様(正確には、遠く離れたキタカミの里とブルーベリー学園の2か所にも、同様の現象が確認されている)。
使ったポケモンはトレーナーが持つ「テラスタルオーブ」に貯められたテラスタルエネルギーの影響を受け、全身が宝石のように光り輝き、頭に各「テラスタイプ」を象徴したスワロフスキーとも見紛う豪勢な冠・テラスタルジュエルが乗るようになる。
頭が多数あるポケモンはどれかひとつの頭に付くが、ジヘッドやタルップルのような頭に付かない例外もある。
「テラスタイプ」は全てのポケモンが1つずつ持ち、テラスタル中ポケモンは自身が持つタイプの力がパワーアップし、一致技の威力・演出が大幅に強化される。
興味深いのは、テラスタイプがポケモンごとに決まっているわけではなく個体によって各々異なり、テラスタイプ次第では全く別のタイプに変化できるという点である。
例えばイーブイは本来ノーマルでテラスタイプもノーマル。しかし、テラスタイプがみずやほのお、むしのイーブイもいる。
PVではセキタンザンがみずタイプに変わり水技を半減、バンギラスがゴーストタイプに変わり格闘技を無効化する、といった芸当を見せた。
この仕様故に、ジムリーダーの切り札枠のポケモンが専門外のタイプであることも多く、ベースタイプとテラスタイプをうまく組み合わせて弱点を突き返す、自分の弱点を消してくる等「ストーリーだから」と舐めてかかると躓くような目に遭うことも。
やろうと思えば、本作の全ポケモンが18タイプ全てにテラスタル可能であるが、野生のポケモンや卵から生まれたポケモンはもとのタイプと同じタイプのテラスタイプしか持っていない(複合タイプのポケモンはどちらかランダムとなる)。
そのため、進化後にタイプが変化するポケモンの場合、該当するタイプのテラスタルを発動するためには野生の個体を直接捕まえるか、下記の方法でテラスタイプを変化させる必要がある。
例外として、各地に固定で配置されている光の柱のようなエフェクトを纏うシンボルが本来のタイプと異なるテラスタイプ(いわゆるブイズの場合は例外的に自タイプのテラスタイプ)を持っている。ただしこれらは固定配置だけに種族が決まっており、なおかつテラスタイプも一定なので実用性についてはある程度格差がある。
また、配信される個体が通常と異なるテラスタイプを設定されていることもある。
それ以外の種族・タイプの組み合わせはテラレイドバトルで入手できるが、どんな組み合わせのポケモンが配置されるかは完全にランダムであるため狙った組み合わせを入手するのは困難である(期間限定で配信される最強レイドのみ種族とテラスタイプが固定されている)。
従って、狙ったテラスタイプのポケモンを入手するにはテラスタイプを後天的かつ能動的に変更する手段に頼ることになるが、チャンプルタウンの「宝食堂」では、ポケモンのテラスタイプを変更できる特別な料理が開発されている。
ただし提供材料として、対応するタイプの「テラピース」が一食につき50個必要。
テラピースはテラレイドバトルで集めることが出来るが、1回最大6個しか入手できない上タイプも18種あるため変更にはかなり手間が掛かる。フィールド上でもたまにピースを拾えるが、狙って集めるのは困難で現実的ではない為、集めるにはほぼレイド周回するしかない。
『ゼロの秘宝 前編:碧の仮面』ではキタカミ図鑑を完成すると入手できる「きらめくおまもり」が登場し、所持することでレイドでの獲得量が増加するため、レイドでの入手がより推奨されるようになった。
しかし、『後編:藍の円盤』では状況が一変。どうぐプリンターの銀レア枠でピースがボロボロ出てしまう他、テラリウムドームで落ちているピースはパルデアで拾える量をはるか超える(1つでピース10個強)のである。レイドには任意タイプ(ステラ除く)のピースを確実に回収できる利点が残ったものの、日ごろのブルレクとプリンターガチャで全タイプに渡り備蓄ができるため、最終的にピース集めにレイド周回は必須ではなくなった。
テラピースステラに関しては野生のステラテラスタイプのポケモンを倒すか捕まえると10個手に入る他、どうぐプリンターからでも手に入る(尚、他タイプと異なり最大まで改良する必要がある)。
テラスタルを利用した専用の新技「テラバースト」もあり、わざマシンによりほぼすべてのポケモンが習得可能。テラスタルをした場合は技そのもののタイプが変わり、なおかつ攻撃と特攻の高い方でダメージ計算を行う。これにより、ほぼ全てのポケモンが変化先のタイプで物理特殊の噛み合った一致技を打つ事が出来る。
言ってみれば強化されためざめるパワーのような性能であるが、上記のようにテラスタイプは後から任意で変更することも可能なので奇襲性はめざパのそれを大きく上回る。
一方で、テラスタルをせずに放った場合は威力80のノーマル特殊技のままである。テラスタルはバトル中に1匹しか使用できない上に解除もできないため、戦況によっては技スペースの無駄遣いになってしまうリスクも伴うのは気を付けるべきだろう。
なお、様々な体勢・ニュートラルポーズのポケモンがいる都合から、演出上のレアケースが幾つかある。
コイキングの場合、横倒しで跳ね続ける状態で頭に付くため、テラスタルジュエルが何度も地面に叩きつけられてしまう。ただし冠や全身を覆う結晶には実体がないのか、損傷によってテラスタルが解除される恐れはない。
スナノケガワの場合は頭頂部のネジが半回転を繰り返すため、そのネジ上に付くテラスタルジュエルもぐるぐる回転し続けてしまう。こちらも遠心力で冠がすっ飛んで解除される心配はない。
テラスタルの仕様
- 今までと同じく技コマンドで使うか否かを選択でき、一回のバトルで使用できるのは一度のみ。
- メガシンカ同様ターン経過や交代では解除されず、ひんしになるかバトルの終了で元に戻る。
- ただしテラレイドバトルを含む野生個体については、最大HPのおよそ1/8前後を切ると解除される。
- 発動中ポケモンは保有していた「テラスタイプ」と同じタイプに変化する。
- 変化先と同じタイプの攻撃技を使うと、タイプ一致技として扱われ、威力が1.5倍に上がる。
- 元のタイプの一致補正は失われずに残るため、最大3種類のタイプを一致技として使う事も可能。
- 元々のタイプとテラスタイプが一致していた場合、特性「てきおうりょく」と同じ効果が働き、威力が2倍にまで強化される。
- 元から「てきおうりょく」を有するポケモンの場合、乗算ではなく重複となり、威力上昇は2.25倍止まりに。同特性の効果もテラスタイプと同じわざを使用した時にしか発揮しなくなる(タイプ不一致のテラスタルを行った場合、元は2倍だった一致技の倍率が1.5倍に下がる)。
- スキン系の特性と併用した場合、タイプはノーマル技では無く変化後のタイプとして扱われる。例えば、フェアリースキンニンフィアのハイパーボイスを強化したい場合、ノーマルでなくフェアリーテラスタルを発動させる必要がある。
- 一般的なエンカウントやタマゴ孵化、過去作から連れてくる等で入手したポケモンは、必ず自身と同じタイプのテラスタイプを有している。
- 複合タイプの場合は、どちらか一つがランダムに当てがわれる。
- ダイマックス同様、専用のどうぐを持つ必要はなく、テラスタル後も持ち物の効果は全て発揮される。
- でんきの麻痺無効、いわの砂嵐下による特防上昇、ゴーストの交代封じ無効やのろいの効果変化といった、各タイプ特有の性質も会得する。
- ただし、他の戦闘中にタイプが変わる要因の例に倣い、既に受けている状態異常を治癒する効果はない。例えば麻痺を受けた後で電気タイプにテラスタルしても、麻痺したままである。
- 逆に元のタイプ特有の性質は失われる。状態異常への耐性のみならず、「くろいヘドロ」を持たせた毒ポケモンや、積み技として「のろい」を採用しているポケモンなどは特に注意が必要。
- 意識しにくいところでは、「どくどく」の必中効果が消える、ぜったいれいどの命中率が低下する、飛行テラスにより「浮いている」状態になるためフィールドの効果を得られなくなる、といった変化もある。
- テラスタル中、元々のタイプは攻撃時の一致補正以外に影響しない、と覚えておこう。
- テラスタル中はタイプを変更する効果は一切受けない。
- 相手からのみずびたしなどを受けない、自身のへんげんじざいが発動しない、飛行テラスタルではねやすめを使用しても飛行タイプのまま、炎テラスタル中もえつきるや電気テラスタル中でんこうそうげきはタイプが消えないため連打できる、といった影響がある。
- ただし、タイプが変わった後にテラスタルしても元のタイプは元に戻らない。例えばパーモットがでんこうそうげきを撃ってから電気タイプにテラスタルした場合、「格闘単タイプのポケモンが電気テラスタルした」という扱いになり、電気タイプの一致補正は1.5倍止まりになる。
- また、タールショットは内部的にタイプが変化している扱いとなるらしく、テラスタル中に受けた場合素早さは低下するが、炎技の倍化効果は受け付けなくなる。
- テラスタイプの強化を受けた技の内、基礎威力が60より低い技は、威力が60に引き上げられる。
- ただし、連続わざと先制わざは除く。
- テクニシャンなど他の補正で60を超えた場合は適用されない。逆にこの補正が適用されたわざをテクニシャン持ちが使ったとしても、威力は60のままである。
- 一度使うとオーブ内のエネルギーが空になり使えなくなってしまうが、パルデア地方に点在する結晶体に触れたり、ポケモンセンターに行くことでチャージすることができる。他人のテラレイドバトルに参加した場合もチャージされている。
- 言い換えれば、テラレイドバトルを回す際にいちいちポケモンセンターに戻ってチャージし直す必要はない。
- ポケモンリーグや学校最強大会は例外であり、勝利するごとに毎回自動でチャージされるので、どのバトルでもここぞという場面で全力をぶつけることができる。
- 他のイベント戦の前後で手持ちを回復してもらい、テラスタルオーブもチャージしてもらえる場面もある(その時は、台詞でチャージした事を教えてくれる)。
- DLC藍の円盤をクリアするとエネルギーを消費しなくなり、無制限にテラスタルを使用できるようになる。
- DLC藍の円盤をクリアすると解禁される19番目のテラスタイプ、ステラテラスタイプは仕様が大きく異なるため、該当記事を参照。
テラスタイプ一覧
テラスタイプ | 冠のデザイン(テラスタルジュエル) |
---|---|
ノーマルタイプ | ダイヤモンド |
ほのおタイプ | 燭台 |
みずタイプ | 噴水 |
くさタイプ | 複数の花 |
でんきタイプ | 電球 |
こおりタイプ | 氷の結晶 |
かくとうタイプ | 拳圧で突き上げる拳 |
どくタイプ | ドクロ |
じめんタイプ | 地球の断面模型 |
ひこうタイプ | 4つの風船 |
エスパータイプ | 瞳 |
むしタイプ | 触角と小さな翅 |
いわタイプ | ギリシャ風神殿 |
ゴーストタイプ | ゆうれい |
ドラゴンタイプ | ドラゴンの首と翼 |
あくタイプ | パンクなフキダシ |
はがねタイプ | 鉄斧 |
フェアリータイプ | ハートジュエリー |
ステラテラスタイプ | テラパゴスを模した宝石 |
野生のテラスタルポケモン
テラレイドバトル以外にも、野生のポケモンの中にはテラスタルの力を発動するポケモンが徘徊している。
こちらはテラレイドバトルと違ってマップ上に目印がないが、光り輝いているのが特徴で、出現位置や出現するポケモン、発動するテラスタイプが固定されている(例えば、セルクルタウンの南東の川辺にはひこうテラスタイプのニャースが現れる)。
テラスタル中はボールでの直接ゲット出来ず、一撃では倒せないが、ダメージを与えるとテラスタルが解除され、ゲット可能になる。この仕様上、うっかり過剰なダメージを与えて倒してしまい、捕獲しそびれる…という事故が起こりにくい。
テラスタルが解除された時点で既に相手は瀕死に近い状態(ゲージが赤になっている)にまで体力を減らしているので、後は眠らせてから適当なボールを投げれば左程苦労せずに捕まえられるだろう。
そして、テラスタイプに対応した技を必ず習得している(先述のひこうテラスタイプのニャースは、つばめがえしを習得している)。また、タマゴ技を覚えていることもある(そのため、忘れるとものまねハーブによる再習得が必要となるケースもある)。
更に、捕獲・撃破などでいなくなっても、現実の時間帯で日を跨ぐと復活する。テラレイドバトルと違ってランダム性はないものの、狙ったポケモンの性別や特性などの厳選ができる(周回にリアルで1日使うのが欠点)。
バグなのか、近付くと野生のテラスタルポケモンが消えてしまうことがあるが、セーブしてゲームを再起動すると復活するという報告がある(あくまでバグで消えた個体のみで、撃破・捕獲した個体は翌日まで復活しない)。
実はある場所でたそがれのすがたのルガルガンに進化できる特性マイペースのイワンコも野生のテラスタルポケモンとして出現する。エスパーテラスタイプ固定なので、他のテラスタイプが使いたいなら宝食堂でテラスタイプを変化させるか、夕方時に出現する野生のたそがれルガルガンを捕まえるのも手である。
注意点として、野生のテラスタルポケモンは周囲にいる普通の野生ポケモンと比較すると一回り以上高いレベルに設定されていることが多い。
先のニャースや、同じくセルクルタウン近辺に出現するディグダ等、頑張れば序盤でも入手できる者もいるが、ある場所に出現するLv75のこおりテラスタルルカリオのようにストーリー攻略中のPTで相手取るなら手持ち6匹をフル活用して総力戦を挑む必要があるようなものもいる。
そういった意味では、『LEGENDSアルセウス』のオヤブン個体のような立ち位置も担っていると言えるかもしれない。
対戦での使用例
「どのタイミングでどう使うか」が問われるのはこれまでと同じだが、「相手にどのテラスタイプが備わっているのか」という前提となる部分すら完全に読み切るのは不可能で、より戦略要素や逆転性の強いシステムとなっている。
これにより素のスペックには優れるが、4倍弱点や多数の弱点でそれが死んでしまっていたポケモンは一気に動きやすくなった。逆に元から弱点が少ない良複合のポケモンには旨みが少なく、結果としてバランスが取れているとも言えよう。
テラスタルによってそのポケモンが持つ役割や、そのポケモンの有利・不利が一変することもままあるため、見せ合いの段階でどのポケモンが軸であるか相手に悟られにくくなったとも言える。
一方でメガシンカやダイマックスのようにポケモンの種族値が変わったり、ダイマックスワザやZワザのように技自体の威力や性能が劇的に変わる訳でもないので、苦手ポケモンの対策をテラスタルの奇襲に依存し過ぎると奇襲を流された時のリカバリーが難しくなる。
場合によってはテラスタルでタイプ変更したせいで、選出したメンバー全員が特定タイプの技を半減出来ずに壊滅……なんて事もありえる。
(例:フェアリータイプのポケモンを炎テラスしたせいで、誰もドラゴン技を受けられなくなる等)
そのため、相手がテラスタルするかどうかを確認するためにまもるやみがわり等の様子見択を採用するのも有効。上手く噛み合えば過去作以上の情報アドが取れるだろう。
現在では多種多様な使い方が研究されており、いくつかは本編でも実演される。
とはいえこのシステムの弊害も少なからずある。
1つ目はポケモン対戦を始めたてのタイプ相性をまだまだ覚えていない初心者にとっては取っつきにくいこと。更には詳しくは後述するタイプごとの特殊な仕様(炎はやけどにならない等)も覚えなければいけないのでより難しい。
2つ目はタイプが弱いことで許されていた破格の能力を持ったポケモンがあまりに増えすぎて代わり映えしないこと(カイリューやウーラオス)
ダイマックス環境でダイジェットが溢れかえった現象のように、これらの点はあまり無視できない。
同タイプ
メイン技威力強化。テラスタルタイプとの一致補正が2倍になる。シンプルながら強力で、本編でもアオキが活用している。
元が複合タイプなら単一になることで弱点が減ることもあり、特に毒タイプや鋼タイプなど、元の耐性が優秀なポケモンは防御目的でもこれを選択していることがある。
ただ、防御面で優秀な複合タイプを持つ場合は注意(その場合はそもそもテラスタル自体との相性が悪いとも言えるが)。
覚えられる技の技の範囲が狭いポケモンが半減タイプを強引に突破するために選択するほか、ファイアローやニャイキングの様な自タイプの技を強化する特性持ちのポケモンとも極めて相性が良い。
特にてきおうりょくを持ったポリゴンZのはかいこうせんやすいほうを持ったオニシズクモのアクアブレイクは半減ですら余裕で消し飛ばす文字通りの一撃必殺技と化す程。
また、くろいヘドロを活用する毒タイプなど、所持アイテムによっては他タイプへのテラスタルがリスクを伴うためこちらで妥協することも。
なお、このタイプはテラピースを使わずに育成できるため、明確にテラスタルを絡めた戦術を想定しないポケモンは結果的に同タイプテラスのまま放置されていることも多い。
アタッカー+サブウェポンのタイプ
サブウェポン強化。上でも述べたが本来のタイプ一致補正は消えないので、実質2~3タイプの技を一致以上の威力で撃てるようになる。サブウェポンに乏しいポケモンは「テラバースト」でも良い。下記にもあるが本来の弱点をカバーできるタイプだと尚良く、カエデの戦術がこれに近い。相手にタイプを読まれにくいメリットもある。
いわはこびのオトシドリ等、「自身の本来のタイプとは違うタイプの技を強化する特性のポケモン」に使わせる事で火力を更に上げる戦術もある。
- アタッカー+弱点半減or無効のタイプ
本来のタイプ相性よりも受けるダメージを減らしつつ強烈な反撃をお見舞いする。タイプ一致補正が消えないのは同上で、本来の技でテラスタル後の弱点であるタイプをけん制できると尚良く、コルサの戦術がこれに近い。
キノガッサを始めとする四倍弱点持ちの格闘タイプはこれで岩タイプになる事でファイアロー対策が出来る様になった。
弱点の多いポケモン+多耐性or少弱点タイプ
優秀な種族値or技と引き換えに多弱点を背負ったポケモンを強化する。多耐性の鋼、弱点2つの水や毒が候補で、ハイダイの戦術がこれに近い。ユキノオーを始めとするこおりタイプやくさタイプに使われる戦法。
未実装だがメガニウム等、この戦術により大化けする可能性のある耐久ポケモンもいる。
特性との組み合わせ
主にふゆうやちょすい等、特定のタイプの攻撃を無効化する特性と組み合わせることでテラスタル後の弱点を補うパターン。
特にナンジャモが使うふゆう+電気はふゆうによる地面無効で実質弱点無しになり、ついでに麻痺も対策できる。特にサザンドラとの相性が良い。
まだ出てはいないがマスキッパも元のタイプが草の為、地面に対しての有利を残しつつ飛行タイプ相手に有利に戦う事が出来るようになる。
シビルドンやロトムはこの特性を元々持っている他、ミミズズはどしょくで同じ事が出来る。
また上記のようにいわはこびやはがねつかい等と組み合わせて技の火力を増加させる戦法も存在する。
フライゴンに関しては下記も参考に。
もちものとの組み合わせ
テラスタル後のタイプを加味したうえで持たせるアイテムを決めるパターン。
もくたんやしんぴのしずく等を持たせテラスタル後の技の威力を上昇させる戦法等がある。
他だとくろいヘドロ+毒テラスや、地面弱点+ふうせん等が考えられる。
またじゃくてんほけんは起動を外してしまうリスクはあるものの実質起動できるタイプが1つ増えることになるので使い方次第ではテラスタルと非常に相性が良い。
じゃくてんほけん起動後にテラスタルすることで防御面を固める戦法も有り。
ダブルバトルでは、味方の全体攻撃技(例:「なみのり」「じならし」)に対応するタイプに変化することで、能動的にじゃくてんほけんを発動できる。
また、ダブルバトルでじゃくてんほけんを発動させる為に敢えてゴーストテラスしてせいぎのこころ+ふくろだたきの併用で攻撃MAXにする戦法もある。
天候やフィールドとの組み合わせ
天候やフィールドの展開に合わせてテラスタルするパターン。
すなあらしのダメージを鋼テラス等で無効化するなどが挙げられる。
他にも威力上昇効果と組み合わせてテラスタルすることでメインやサブの威力を底上げすることもできる。
特定の天候で強化される技との併用も強力。
日照り+ソーラービーム+草テラスや、雨+かみなり+電気テラスなどが代表例。
ペリッパーが水単独になる事で4倍弱点を潰しつつ火力を更に上げたりグラードンが炎、カバルドンが岩、ヤドキングが氷となる事で始動による天気の恩恵を受ける事になったり等機転役との相性も抜群。
なかにはフィールド展開後に鋼テラス+アイアンローラーで大ダメージを狙うなんてものも……
タイプによる固有の耐性を得る
タイプによっては、相性以外にも固有の耐性等を得られるものがある。
ノーマルタイプ
一番有名なのはカイリューが「しんそく」をタイプ一致で撃つためにこのテラスタルを纏うことだろう。これだけで試合が決まってしまうことさえもある。
イッカネズミやガチグマ(アカツキ)など、強力な専用ノーマル技を持つポケモンもよく用いる。
また、ゴーストが弱点のポケモンがこのテラスタルで切り返すという場面もよくある。
くさタイプ
「ねむりごな」「キノコのほうし」を筆頭とした粉による技と、「やどりぎのタネ」を無効化できる。
弱点の多いタイプではあるが、草の持つ水・電気・地面への耐性は他タイプでは得にくいものであるため、ポケモンや状況によっては防御目的で草タイプへテラスタルするのが極めて有効に働く場合もある。
この手の使い方としては御三家としても三すくみ関係にある水タイプ、炎タイプのポケモンと相性が良い。特に炎タイプが草テラスした場合、相性関係がほぼ逆転した上に、一致で弱点を突きに来た相手にテラバーストが綺麗に刺さると攻防一体の性質を持っている。
最大の問題は弱点の多さ故その後どう戦うかという点であるが…
ヒードランやソウブレイズなどのもらいび勢が使えばテラスタル後も弱点を1つ消せる。
ほのおタイプ
やけど状態を予防できるため、物理アタッカーとの相性はかなりいい。
通りの良いフェアリータイプに耐性を付けられる点も大きい。
「ふゆう」持ちなら地面を無効化出来る。
特にフライゴンは元のタイプからも恩恵が大きく今まで机上の空論であった
『物理系のふゆう持ちポケモンに炎テラスタルを使う事で弱点を補いつつやけども封じながら強力な物理攻撃を行う』という連携が出来る様になった。
みずタイプ
水+氷という通りのいい組み合わせに両方耐性を持てる。環境面では特に連撃ウーラオスへの切り返しという点で優秀。
鋼にも耐性を持てるので、ハバタクカミを筆頭にフェアリータイプが用いることも多い。
でんきタイプ
まひ状態を予防できる。高速アタッカーと相性がいい。
また、テラバーストを用いればヘイラッシャ、ドヒドイデ、連撃ウーラオスのような頑強な水タイプへの対抗手段としても有効で、氷技との相性の良さから、パオジアンやセグレイブがその用途で採用することがある。
こおりタイプ
こおり状態を予防でき、「ぜったいれいど」を無効化できる。が、耐性面は劣悪であるため切り返しにはあまり向かない。
主目的はやはりタケルライコなどの電気タイプによる「テラバースト」での氷4倍弱点を持つ相手への奇襲だろう。攻めに特化したテラスタルといえる。
かくとうタイプ
防御自慢のポケモンがボディプレスを使用する事で更に火力を上げられる。
また、カラマネロやラランテスは戦法上ばかぢからを多用する為ほぼこのテラスタルになる。
どくタイプ
どく状態を予防でき、「どくどく」が必中になる。耐久型のポケモンに好まれるほか、どくダメージくらいしかダメージソースが無い耐久ポケモンへの対策に採用されることもある。
フェアリーや格闘といった通りの良いタイプに耐性をつけられるため、元々悪タイプのポケモン(ブラッキー、ディンルーなど)辺りが使うと効果が高い。
弱点もエスパーと地面のみなため、特性「ふゆう」を持つポケモンとの相性も良好。
じめんタイプ
麻痺撒きとして最もメジャーな「でんじは」を無効化できる。まひ状態自体は予防できない点に注意。
また、サブウェポンとしてよく用いられる「じしん」をタイプ一致にする目的もある。
ひこうタイプ
なにより地面技を無効化できる。鋼タイプ等が「じしん」をかわすために用いられる。
またカイリュー、ランドロスといった鳥ポケモンではない飛行タイプは一致技に悩まされがちであるため、「テラバースト」を念願の一致技として振るうために纏う場合も多い。
トドロクツキなど、同タイプでは無くても飛行タイプの技の通りの良さからアタッカーに採用される事もある。
このテラスタル中は接地していない扱いになるため、フィールドの効果を受けたい場合は注意が必要。
エスパータイプ
耐性面ではイマイチなので、採用する場合はタイプ一致テラスタルで攻撃性能を強化する狙いが多い。
サイコフィールドで強化された「ワイドフォース」などのエスパーわざや、能力ランクを上げた状態での「アシストパワー」などであれば半減でもゴリ押せる火力を得ることも夢ではない。
主にイエッサン、グレンアルマ、テツノカシラなどワイドフォースを強く使えるポケモン達に採用されることが多く、悪タイプがいないとその超火力でパーティが全壊することもある。
むしタイプ
格闘と地面に対し耐性を持てる。また地面耐性を持つタイプの中で唯一氷弱点を持たないのが特徴。
ヒードランに対しネタと実益を兼ねてることで有名である。またテツノイバラも弱点をカバーしつつ「ミサイルばり」を一致で撃つために用いる。
いわタイプ
通りの良い飛行に耐性を持てる上、「テラバースト」の通りも良い。
あまのじゃくでリーフストームを打ち続けるジャローダが草技が通らない飛行、炎タイプへの対策として採用していることがある。
カバルドンやサダイジャは特防をアップさせながら戦える様になる。
シングルのドサイドンは大体このテラスタルである。
ゴーストタイプ
交代を阻害する効果(「ほのおのうず」や「くろいまなざし」等)を無視して交代ができる。
「のろい」の効果も相手に呪いをかけるものに切り替わる。
また、ノーマルと格闘を無効化できる。特に「しんそく」を無効化するために、高速アタッカーのパオジアンやテツノツツミ、こだわりスカーフ持ちイーユイなどがこのテラスタルが選ぶことも。
ちょすい持ちを変化させれば連撃ウーラオスに強くなる。
ドラゴンタイプ
炎、水、電気、草の4タイプに対し一挙に耐性を持てるようになる。
そもそも採用率が非常に低いテラスタルで、アーマーガアやグライオンなどの耐性変化に用いられることがあるくらい。
攻めに関してはドラパルトがドラゴンアローを強化する目的くらいで、突ける弱点がひとつしかないためタイプ一致テラスでなければ貧弱。イメージに反して守りのテラスタルと言える。
あくタイプ
特性「いたずらごころ」効果を受けた変化技を無効化できる。
ただし無効化できるのはこちらに向けた技のみで、積み技や回復技のような使用者自身に使う技、「ステルスロック」「リフレクター」のような場に対して作用する技は先制での使用を許してしまう。
攻めで使用するのは一貫性の高い火力を押し付けるパオジアンや、はたきおとすを強化するハッサム等。ハッサムの場合シャドーボール耐性が付く副産物もある。
受けの場合は特殊アタッカーからのサイコショックによる奇襲に備えてハピナスが持つ場合がある。
回復封じ効果を持つサイコノイズを受けたくないポケモン(グライオン等)、ミラーコートを受けたくない特殊アタッカー(サーフゴー等)もこちらを採用することがある。
はがねタイプ
どく状態を予防でき、計11タイプに耐性を持つことができる。耐性を変化させて切り返すことに関しては最高峰。
ただし弱点は炎・地面・格闘とメジャーなため、メタられやすい点にも注意。こちらも「ふゆう」との相性はバッチリ。特にラティオスとラティアスは大体このテラスタル。
フェアリータイプ
環境に多いドラゴンタイプ、悪タイプへの対抗手段として用いられる。
攻めに関しても無効化されるタイプがないため通りが良く、攻守ともに優れたテラスタルであるといえる。
ハバタクカミがこのテラスタルを纏ったときの殺意は計り知れない。
こちらは一撃ウーラオスに強い。
ステラテラスタイプ
受けの耐性の変更はないため、他のテラスタルとは少々異なり元々のタイプの複合が優秀でなおかつ技範囲に優れるポケモンが使いこなせる。なので他のタイプと比べるとかなり使用率は少ない。
ハバタクカミはしんそくなどに対するノーマル先制技への耐性を消さずに広い技範囲の火力の底上げ出来るのでよく用いられる。
関連動画
余談
名前の由来は「照らす」or「テラ(10の12乗を示す接頭辞)※」or「テラ(ラテン語で大地)」+「クリスタル」と思われる。
※奇しくもポケモン自身の強化ではメガ(メガシンカ)→ギガ(キョダイマックスの英語名Gigantamax)→テラと世代を経るにつれスケールアップする形となっている。
ポケモンカードe(第5シリーズ)には、付けた基本エネルギーのタイプに変更する「クリスタルタイプ」というポケボディーが登場している。
テラスタルを使用してくるライバルトレーナー一覧
※太字はDLCで登場
タイプ | 使用してくるライバルトレーナー |
---|---|
ノーマルタイプ | アオキ |
ほのおタイプ | クワッスを選んだ場合のネモ、ニャオハを選んだ場合のクラベル校長、アカマツ |
みずタイプ | ハイダイ、ニャオハを選んだ場合のネモ、ホゲータを選んだ場合のクラベル校長 |
くさタイプ | コルサ、ホゲータを選んだ場合のネモ、クワッスを選んだ場合のクラベル校長、ゼイユ |
でんきタイプ | ナンジャモ、セイジ先生、2戦目のネモ |
こおりタイプ | グルーシャ |
かくとうタイプ | キハダ先生、スグリ、ニャオハを選んだ場合のネモ(ゼロの秘宝 番外編) |
どくタイプ | ミモザ先生 |
じめんタイプ | チリ |
ひこうタイプ | アオキ、オモダカ(藍の円盤クリア後) |
エスパータイプ | リップ、ジニア先生 |
むしタイプ | カエデ |
いわタイプ | オモダカ、タイム先生、ブルーベリー学園の裏番長 |
ゴーストタイプ | ライム、レホール先生、クワッスを選んだ場合のネモ(ゼロの秘宝 番外編) |
ドラゴンタイプ | ハッサク先生、カキツバタ |
あくタイプ | ペパー、ホゲータを選んだ場合のネモ(ゼロの秘宝 番外編) |
はがねタイプ | ポピー、ネリネ |
フェアリータイプ | ボタン、サワロ先生、タロ |
因みにDLCが登場するまでは主人公がホゲータを選んだ場合、ほのおタイプのテラスタルを使用するライバルトレーナーが不在となっていたが、DLC藍の円盤にてアカマツが登場したことにより、主人公が選んだポケモンに関わらず、18タイプ全てにテラスタルを使うトレーナーが揃うこととなった。
関連タグ
デルタ種:ポケモンが本来とは別のタイプになるという現象の先駆者。こちらは最初から別のタイプのポケモンとして存在している。
カロス神話:この神話に出てくる最終兵器がテラスタルのような結晶の形で似た輝きを放っていた。
クリスタルのイワーク:こちらはアニメ版限定の存在だが、この作品より遥か前の存在にもかかわらずその特徴がテラスタルに酷似しており、こいつの存在を思い出す古参勢も少なくないとか。
テラパゴス:テラスタルの根源、あるいはそれに関わる伝説のポケモン「ゼロの秘宝」。全タイプを併せ持った「ステラタイプ」のテラスタイプを秘めている。
夢の宝物?
パルデアの歴史では140年前にパルデアの大穴で野生のテラスタルポケモンを発見したのが始まりで、外部からその光るポケモンを連れ帰ったがすぐに体の光は失われ、長い間その現象は謎に包まれていた。
しかし10年前、エリアゼロの研究者オーリム博士orフトゥー博士は謎の存在「仮称ステラ」こと「ゼロの秘宝・テラパゴス」と接触。
それが持つ殻の六角形が多層的に組み込まれた構造が要因となってエネルギーが結晶化し、大穴の最深部に存在する結晶体となっていることを発見する。
この結晶体を元にテラスタルオーブが開発され、テラスタルがポケモンバトルに活用されるようになった。
この結晶体のもつ力の、他地方のメガシンカエネルギー・Zパワー・ガラル粒子との大きな違いとして、ポケモンのみならず機械の性能向上にも影響を与え、活用すればポケモン世界において現代の技術力では不可能なオーバーテクノロジーをも実現させることが可能。
まさに「この世の全てのものより価値がある財宝」という言葉が相応しい夢の万能エネルギーだが、逆に言えば使い方次第では世界の秩序を著しく乱す悪夢にも転じかねない。
この事実が広まることによるテラスタルの悪用や大穴の生態系流出などの悪影響を懸念してか、その元材料や効果などは研究に協力したクラベル校長や歴史に詳しいレホール先生など一部の者にしか知らされていない。
こうした背景がある為か、他地方のポケモンへの現象技術において、本来は特別な授業を受けなければテラスタルオーブを貰う事が出来ないなど、管理は厳重になっている。
またこの技術にも欠陥が無いとは言い切れず、実現するには高濃度の結晶化し続けたテラスタルジュエルが不可欠となるが、現状パルデアの大穴深部でしか起こらない現象の為、それら発明品は外部に一切持ち出すことができない。
小型化し外界でも使えるようになったテラスタルオーブも、恐らく大穴から離れ過ぎたパルデア地方外では使えなくなってしまう模様。
ただし冒頭のように、パルデアから遠く離れているとされるキタカミの里では、鬼が山の山頂にあるてらす池に巨大な結晶が沈んでおり、ここから発せられるエネルギーによりパルデアと同様のテラスタル現象が発生している。
当然トレーナーもテラスタルを使用することができる他、この地に古くから棲んでいるオーガポンもその力を利用することで通常とは異なった姿になる等、自身の戦力として活用していた。
また、同じくパルデア外にあるブルーベリー学園では、ブライアが開発した同等のエネルギーを照射・供給するシステム「テラリウムコア」が登場。
パルデアの土やてらす池の水といった「テラスタルエネルギーが溶け込んだ物質」を輸入し、燃料・媒介にして動くこのシステムは、運用されているテラリウムドーム全体へパルデアと同じテラスタル現象を根付かせる事に成功している。
また、パルデアの大穴には一部、根元が結晶体に侵食された樹木が存在している。これはポケモンのみならず、物にもテラスタルの作用が働く事の証拠でもある。
この浸食作用は大穴深部に近付くにつれ大きくなるのか、観測ユニット4は半分以上結晶体に浸食されているほか、最深部のゼロラボは完全に結晶体内部に埋もれてしまっている(元よりどちらも結晶体をくり抜いて建設した可能性もあるが)。
リコとロイの旅シリーズ
テラスタル現象自体はゲームと同様にパルデア地方特有の現象(地中のテラスタルエネルギーが原因だが謎が多いなどの設定も同様)だが、アニメでは脚本に制約が生じる関係か、パルデア地方以外でもテラスタルオーブを用いればテラスタルを行なうことができる。
しかし世界中でテラスタルオーブを活用するためには、パルデア地方のオレンジアカデミーにてテラスタルのバトル学の授業「テラスタル研修」を受講し、ジムリーダーとのジムテストを経て認められる認証制度の形式をとっているため、世界中からトレーナーがオレンジアカデミーに集まりテラスタル研修を受講している、という設定がある。
ただし上記はあくまでテラスタルオーブを世界中で使うための正規手段に過ぎず、テラスタルオーブ自体にトレーナーの認証機能は無いため、下記のアメジオのようにテラスタル研修を受けずに使用する例も見られる。
『テラスタルデビュー』編ではリコロイドットもオレンジアカデミーに留学し、テラスタルオーブを入手、テラスタル研修を受講している。
なお、テラスタル研修中は、ジムリーダーとのジムテスト以外でのテラスタルオーブの使用は禁止されている。
ちなみにテラスタルオーブのチャージ描写は見られないが、作中ではテラスタルの使用後に連戦する状況も無いため、設定の差異は不明。
『テラパゴスのかがやき』編まではパルデアのジムリーダーであるコルサを除くとフリード博士やハンベル、アメジオに限られていた。
このうち作中でテラスタルオーブの入手経路が描かれたのはアメジオのみで、その入手はハンベルから支給されるというものだった。
『テラスタルデビュー』編では上記のリコロイドットの他、同様にオレンジアカデミーに潜入したサンゴ、オニキス、アゲートらエクスプローラーズも所持していると考えて良いだろう。
テラスタル研修は次の過程により行われる。
ただし合格のためには必ずジムリーダーに勝利する必要はない。
1.基礎テスト:1vs1のシングルバトル
バトル時は必ずテラスタルを行なわなければならない条件がある。
1vs1のバトルにおいて適切にテラスタルを扱えるかを見る。
2.応用テスト:2vs2のシングルバトル
基礎テストと同様、バトル時は必ずテラスタルを行なわなければならない。
同じシングルバトルだが、今度はバトルするポケモンの交換も含め適切にテラスタルを扱えるかを見る。
ちなみに、57話時点でゲーム上では行える、テラスタルしたポケモンと他の手持ちポケモンを交代する描写は無い。
時を超える力
テラパゴスの捕獲後てらす池に向かうと、生前のオーリム博士/フトゥー博士が呼び出されるというイベントが発生。
博士曰くゼロラボでデータの整理を行っていたところで急に飛ばされたらしいが、主人公と一緒にいたコライドン/ミライドンを見て「ツバサノオウ/テツノオロチ」と思わず呼んでいることからしても、幻影の類ではなく過去の本人であると思われる(ただ本人曰く、こうして時を超えたことでパラレルワールドの未来と化した可能性もあるとのこと)。
このことから、高濃度のテラスタル結晶は離れた時空同士を繋ぐ作用がある事が判明し、パラドックスポケモン達を呼び出すタイムマシンがエリアゼロでしか稼働できなかったのは、時を超える作用としてテラスタル結晶の影響が必要だったためと推察できる。
同時に、タイムマシン完成前や大穴の外部で稀にパラドックスポケモンが確認されていた事や、かつてヘザーが体験したという未知の人物とのコンタクトにも説明がつき、それら自然に転移したものは、一定時間で元の時空に戻ってしまう事も仄めかされている。
パラドックスたちのいた過去/未来は、彼らが現代に現れたことによって直接つながらないパラレルな世界になってしまった……という仮説が浮上している。