レジギガス
れじぎがす
「……ズッ ズッ!!」
基礎データ
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』(第4世代)に初登場した伝説のポケモンで、所謂レジ系のマスターとなる存在。
4m近い身長を持つ、まさしく巨人と呼ぶにふさわしい巨大なポケモン。映画だとより大き目に描かれていて、十数m〜数十m前後の身長があるようにも見受けられる。
長く太い腕、短い脚、胴と一体化した頭部など、いびつながらも力強さを感じさせる造形で、全身は白と黄色を基調としており、腕や脚、腰回りに文字と思しき黒い帯のような模様がある。
また、長年眠っていたためか、肩と足の部分には緑の植物が茂っている。
レジ系のポケモンに共通の点字の様な7つの点でできた顔を持ち、その左右には上から茶・水・灰色をした左右対称の目玉模様が3対付いている。
シンオウ地方では大地を司るポケモンとも呼ばれており、その巨躯でなんと大陸を縄で縛って引っ張り動かしたという伝説が残されている。
その他、特殊な氷山、岩石、マグマ、電気、結晶等から自分の姿に似せて幾つものポケモンを創ったとされ、現在それらは5種類確認されている。
また、かの創造神アルセウスとも戦ったという説もあり、詳細についてはレジ系の記事を参照。
普段は古代遺跡の最深部などで石像のように佇み、まったく動かずに眠り続けている。ゲーム上で調べても「ポケモンの像」と判断される程で、体に刻まれていると思わしき文章が表示されるのみ。
しかし、天変地異等の「動くべき時」が来ると動き出し、その強大な力を発揮するとも伝えられている。
対戦では伝説と思えぬ不遇ぶりから、誰が呼んだか「レジワロス」などといった不名誉な渾名も存在し、良くも悪くもネタに事欠かないポケモンである。
入手手段
第4世代
初登場作品の『ダイヤモンド・パール」では、クリア後に立ち入れるようになる「キッサキしんでん」の最奥に1匹だけ存在しており、レジアイス、レジロック、レジスチルの3匹を連れていく事で動き出し、バトルが出来るようになる。
「GBA版RSEにしか出現しない3匹を全て捕獲して、それをDPに送り、キッサキ神殿のダンジョンを突破してようやく入手可能になる」と言うやたら面倒な入手条件である。
にもかかわらず、全国図鑑完成に必須だったため、当時全国図鑑を完成させようとした者はレジギガスという高い壁に阻まれる事態になっていた。
(ちなみに後述のBW2が発売されるまで、レジギガスの入手手段は上記の条件を満たすか、アニポケ劇場版の前売り券での配布しかなかったため、この状況は第5世代の序盤も同様であった)
更にレジ3匹まで手持ちが固定なので、捕獲要員の数が限られ、他の伝説ポケモンに比べて捕獲・厳選難易度がやや高い。
上記では貫禄のレベル70だが、『プラチナ』では長く眠りすぎていたのか野生のポケモンとしては初めてのレベル1で登場する(同作ではレベル1のコイキングも登場する)。
その結果捕獲難易度がかえって上がっており、一撃で倒してしまわないように技「みねうち」が必須であった。捕まえても個体値厳選が非常に面倒臭かった。
映画『ギラティナと氷空の花束 シェイミ』の前売券に付属した引換券で、レベル100のレジギガスを受け取ることができた。
ちなみに、この「親がテンイむらのレジギガス」をプラチナに送ると、シンオウの各場所でそれぞれレベル30のアイス、ロック、スチルと出会う事ができる。
配布ながらGTSに放流することもできた。
第4世代でのレジ捕獲イベントはこれのみであるため、キャンペーンが終了した現在ではほとんど出会うことができなくなっている。
リメイク版のBDSPでは、レジ系3種をハマナスパークで全種捕獲できるようになったので、入手難易度が若干ではあるが改善された。
第5世代
「ポケモンBW2」では他のレジ達共々久々に登場。
今まで通りレジ3匹を手持ちに入れ、ネジ山の最深部にいるレジギガスのところへ行くとバトルができる(Lv68)。この時連れていく3匹はどのソフトで捕まえたものでも構わない。
ただ、レジロックは両バージョンに登場するが、レジスチルはB2、レジアイスはW2にしか出てこない。
キーを交換すれば1ソフト内で本来出現しないほうのレジ系とも出会うことができるが、いずれにしても3匹揃えるには通信環境が必須であることに変わりない。
第6世代
『ルビー・サファイア』のリメイク作品であるORASにも出現。
劇中の異常気象に何かを感じたのか、海を越えて子供たちの様子を見に来ているのが確認できる。
全国図鑑を入手し、捕獲したレジ3匹を手持ちに加えてキナギタウンのある民家にいる少女に話かけると、レジギガスの話を聞く事が出来る。
これは出現のフラグの1つであり、出現条件のヒントでもあるのだが、そのヒントは4種類あり、しかも1本のソフトにつきどれか1つしか見る事が出来ない。
具体的なその条件とは、やはりレジ3匹を手持ちに加えたうえで、
1.レジアイスに氷系のアイテム(とけないこおり、ヒウンアイスなど)を持たせ、
2.レジアイスにNNを付け、
3.レジアイスのいた小島の横穴に、
4.朝か昼に行く。
というもの。
条件をすべて満たせば、レジギガスが出現し戦闘となる。
ゲーム内での手続きこそ面倒臭いままであるが、ついにソフト間の通信を一切行わずに捕獲できるようになった事を考えると、入手難易度は大きく下がったと言える。
第7世代
『ウルトラムーン』限定で、ウルトラワープライドの黄色いホールから行ける洞窟に一匹のみ出現する。
バージョン指定とはいえ、今までのように手持ちを固定する必要はない分、捕獲はかなり楽である。
第8世代
レジロック・レジアイス・レジスチル・レジエレキ・レジドラゴの5匹を手持ちに加えた状態で、カンムリ雪原の「巨人の寝床」に存在する、複数の岩に囲まれた赤く光っていない巣穴を調べる事で出現する。
また、肝心の戦闘もダイマックス状態かつ、レベル100の状態と非常に難易度が高い。
『プラチナ』とは逆に強すぎである。
ただし、HPを削り切れれば捕獲チャンスが発生するので、ねむり状態にするといった手間が不要なのが幸いなところ。また、特性のスロースタートはここでも相変わらず発動するので、最初の5ターンは攻撃と素早さが半減した状態と闘うことになる(それでも生半可なレベルの個体ではあっさりやられるので油断は禁物だが)。この間に、対ダイマックス技を持つザシアンやザマゼンタ、ムゲンダイナ等で一気に勝負をつけてもらおう。
なお、レジエレキとレジドラゴは1つのアカウントにつきどちらか片方しか手に入れることができないので注意。このため、5匹すべてを揃えるには2つのソフト(もしくは1つのソフト+Switchのアカウント2つ)を用意してエレキとドラゴを1匹ずつ入手し(HOME経由で)1つのソフトに集めるなり、誰かに貸してもらうなりしなければならない。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
110 | 160 | 110 | 80 | 110 | 100 | 670 |
見た目や逸話に違わず大変驚異的なステータスを有しており、種族値は特攻以外オール100超えという凄まじさで、準伝説でありながら合計値がカイオーガやグラードンといった禁止級伝説に匹敵する。
特に攻撃は驚異の160を誇り、巨大ながら素早さも100族と決して鈍足ではなく、一番低いステータスが(基本的に)使わない特攻に振られHPとBDの差もないため配分上の無駄も少ないというほとんど欠点のないステータスを誇る。
……しかし、通常のランクバトルで使える準伝説扱いのポケモンがデメリットなしでこのようなステータスを備えているわけがなく、攻撃と素早さが5ターンの間半減するデメリット特性「スロースタート」の存在により、大変扱いにくいポケモンとなっているのが実情。
例えば種族値160であり特化した場合には実数値(Lv.50時)で233にすら達する攻撃が、スロースタートの手にかかれば個体値Vで特化した場合ですら116に落ちこんでしまう。
素早さについては種族値100、特化した場合は実数値(同上)で167であるが、その特化した場合ですら83まで落ちる。83と言えば素早さ特化のカビゴンに抜かれる数値である。
ステータスだけなら禁止伝説に匹敵する割に、レーティングバトル(ランクバトル)に制限なしで出られるのは確実にこの特性ゆえであろう。
なので、ぶっちゃけ特殊型や耐久型にしてしまう人もおり、覚える技の少なさも相まって、「はかいこうせん」がメイン技という面白い構成もいることはいる。
とはいえ、際立った補助技も回復技も無く延命手段が乏しいため、結局のところ専門家と比べると微妙というのが現実。
攻撃技は、相手の残り体力が多いほど威力が上昇する専用技「にぎりつぶす」を筆頭に、「3色パンチ」「じしん」「ストーンエッジ」「アイアンヘッド」などレパートリーにこと欠かないが、問題は変化技の乏しさである。
補助技の代表格である「まもる」、さらには回復技の「ねむる」を覚えず、回復技はスロースタートと噛み合わない「ドレインパンチ」のみ。
その為「かげぶんしん」に、「あやしいひかり」や「でんじは」、「みがわり」などを組み合わせて5ターンを凌ぐしかない。
実際にやってみるとわかるが「鬼畜か」と言いたくなる程の超難易度であり、殆どの場合5ターン済む前に倒れてしまう。
なんとか5ターン凌いだとしても、その頃にはもう虫の息なんてのはザラ。ゴリゴリのアタッカーに5回も行動を許して生き残れる訳がなく、仮に生き残れていたとしてもそれは耐久型であり、解除後も大した活躍は見込めない。そのうえボロボロにされている状態なので、適当な技でつつかれただけで沈んでしまうだろう。
「ほろびのうた」なんて歌われれば解除される事もなく滅びていく。
そしてなんとか上手いこと軽いダメージで済んだとしても、何かの拍子に手持ちに引っ込んで再度出したらまた5ターン稼ぎ直しである。
そのためスロースタートの解除を狙うなら、基本的にはダブルバトルで「いえき」「なやみのタネ」等でレジギガスの特性を消すか上書きするかして戦うスタイルにしたい。
ただし、その戦法は大体読まれてしまうのはご愛嬌と言う事で。
第5世代
特性を打ち消す技が増えた事やデスカーンの登場により、覚醒は以前よりも容易になった。
一番厄介なのはダブルバトルにおけるアイアントの「なかまづくり」で、アイアント自体がかなり速いため妨害されにくい。
さらにアイアントの特性は「はりきり」が多いため、コンボが決まると命中率こそ落ちるもののただでさえ高い攻撃力が1.5倍となり手がつけられなくなってしまう。
とはいえ、無理に覚醒を狙うとパーティ構築への負担とプレイングの難易度が大きくなるため、基本的には高い耐久を活かして起点役として変化技メインに動くことになるだろう。
「でんじは」や「あやしいひかり」による状態異常撒きやはたきおとすでの道具剥奪はハマればなかなかに強力。
特にダブルバトルでは「こごえるかぜ」による素早さ操作や「ワイドガード」による護衛などもでき、悪くない活躍が見込める。
意外にも5ターン生き残ることも多いが、耐久に努力値を割き技をサポートに振り分ける都合上、今度はスロースタートが解除された後のうまみが少ないことが欠点か。
第6世代
ほぼノーリスクで種族値を傘増しするメガシンカの登場により、より立場が厳しくなった。
第7世代
Zワザで何とかなると思われ、じこあんじZによる回復能力を手に入れた。
が、スロースタート発動中、本来特性の対象外である特殊技をZワザ化しても威力が上がらないという重大なバグが確認されている。もちろん発動中は物理技も威力が上がらない。スロースタートの5ターンを過ぎれば通常の威力になる。
第8世代
そして時代は流れ、第八世代のポケモン剣盾に。
レジギガスは当初ガラル地方には参戦できず保留組だったものの、DLC第2弾『冠の雪原』にて無事に参戦。
なんと今作では「まもる」と「ねむる」をようやく覚えることができた。
当たり前の技が当たり前に使える嬉しさ。苦節十三年の快挙である。
貴重な技スペースを2つも割いてまで採用するかは考え物だが、片方だけでも動かし易さは格段に変わる。
また、マタドガスとガラルマタドガスの特性「かがくへんかガス」下では全ポケモンの特性の効果が無くなり、最初からフルパワーで相手と殴り合う事が出来る。この場合は時間稼ぎに縛られることなく通常のアタッカーと同じ技構成でバトルに臨めるため、ダブルバトルでは非常に頼りになる。相手の特性も発動しないので、相手の「いかく」に邪魔されずに済むという大きなメリットもある。
ただし、今作では色んなポケモンに「インファイト」が配りまくられ、耐久型の主要技だった「どくどく」が覚えられなくなったのは痛い。
だが、それを差し引いても過去最高に動きやすい環境であることは事実であり、多くのノーマルタイプがメインウェポンである「おんがえし」を没収され、代用品として「のしかかり」や「すてみタックル」を採用せざるを得なくなる中、命中安定の「にぎりつぶす」で体力を減らさず安定した高火力を出せるのは非常に大きい。メガシンカが削除されたことも、素の高い種族値を押し付けることが得意なレジギガスにとっては追い風。「どくどく」を失った耐久型でも、5ターン経てば無振りの攻撃実数値が「180」もあるのでダメージソースには困らない。
先述した、アイアントの「なかまづくり」で「はりきり」をもらう戦法もダイマックスとの相性が良い。
ダイマックス技は必中となるため、「はりきり」を得ると実質攻撃種族値366からの必中技がバンバン飛んでくるというなかなかにえげつない絵面となる。
そして「にぎりつぶす」のダイマックス時の威力は高水準の140。ここにいのちのたまを持たせればHP振りのパルシェンをダイアタックで確定1発で木っ端微塵にできる(普通の補正込みのにぎりつぶすでも高乱数1)。「ギガインパクト」なら防御特化のクレセリアすら高乱数1発という破格の火力を叩き出す。
ただ、雨+顎+鉢巻+先制「エラがみ」で無振りのパルシェンを半減から粉々にするウオノラゴン等、ライバルがいないことはない。
とはいえ「ダイアタック」のすばやさダウンが有効に働く場面も多く、選択肢の1つとしては十分有用。
「冠の雪原」が解禁されて以降、ダブルバトルでは「かがくへんかガス」を持つマタドガス及びガラルマタドガスとコンビを組ませるプレイヤーが多く、その相性の良さもあってかダブルバトルにおける使用率が40~50位にまで上昇するという大快挙を成し遂げた。
シーズン8で本物の禁止級が解禁されてもこの順位はあまり変動せず下手な禁止伝説より使われているのが分かる(レジギガスが禁止級の枠を取らないというのも大きいが)。
…なお、相方のマタドガスが倒された途端に「スロースタート」が再び発動する点、そして「かがくへんかガス」という名称などから、レジギガスがいけないガスをキメているように見えてしまうというプレイヤーも。
古代のシンオウ地方であるヒスイ地方の為当然登場するが、こちらはある3つのプレートを所持していると捕獲出来るため多少難易度が緩和されている。捕獲すると新規アイテム「まっさらプレート」が手に入る。
ちなみに本作は特性の概念が存在しないため「制約なしの本気のレジギガスが見られるのでは?」と期待されていたものの、何故かレジギガスだけ解除不能の状態異常扱いでスロースタート強制付与という憂き目に…(ただし、「逆に特別感がある」と前向きに捉える声もある)。
手持ちとして戦わせるための対策は一応ある。
簡易努力値ともいえる『ガンバリ系アイテム』で攻撃と素早さを真っ先に最大まで上げるとそれはそれは素晴らしい数値に到達する。他のポケモンもそうだが、ガンバリ系アイテムを使用すると本来不得手な種族値の分野でもそこそこ活躍できるようになるくらいの強力な補正をかけられる。
得意とする分野の種族値は特に伸びがいいため、こうまでなってしまえば5ターン半減を帳消しと言わずとも強引に踏み倒すような戦い方ができる。少なくとも半減中でもそこら辺のポケモンより攻撃種族値が高くなるといえば補正のすごさが分かるだろうか。
伝説について
レジギガスには前述の通り「縄で大陸を縛り、引っ張って動かした。」という内容の伝説が、出身地方であるシンオウ地方に残されている。また、後にシンオウ地方となるヒスイ地方の図鑑にもこの伝説が記されている。大陸を作ったのがグラードンで、地方を形作ったのがレジギガスだったということだろうか。
さて、ここまで来て感のいい人なら気づいたであろう。思い出してみてほしい。このポケモンの高さは3.7m、体重も420.0kgという気になる数字である。大陸を引っ張るきょだいポケモンにしてはちょっと...
おいそこ、小さいとか言わない!
ちなみに、この「縄で大陸を縛り、引っ張って動かした。」という伝説は、ポケモンカードゲーム ハイクラスパック 「VSTARユニバース」収録のレジギガスsarに描かれている。
興味のある人は検索すべし。
番外作品
ポケモン不思議のダンジョン
クリア後のダンジョン「ばんにんのどうくつ」のボスとして登場。相変わらずスロースタートを発動するためこいつ自体の脅威度は控えめだが、同時に登場するサワムラー・ドータクンのセットはかなり厄介。一周目ではチャームズが同行する。
同ダンジョンに登場する3体のレジ系とは異なり2周目で倒せば確実に仲間にすることができる。
仲間になってもスロースタートはネックだが、同作に登場する専用道具「いにしえのゆびわ」を入手すれば悪い状態にならなくなるので、なんとスロースタートを完全克服することができる。ただし、体の大きさは☆4(最大サイズ)であるため、同行者が少なくなってしまう点は難点。
ポケモンレンジャーバトナージ
正真正銘最強の存在である裏ボスとして登場。見た目通りゆっくりと歩くためキャプチャラインから取り逃がすことはないのだが、なんと歩くたびに衝撃波が発生し(しかもかなりの高ダメージ)まともなキャプチャがままならない。
普通の攻撃でも部下のレジ系の技を使いこなし、ダメージも攻撃範囲の広さも部下より遥か上。さらに、隙はかなり大きいが、超強力なパンチを放つなど規格外の強さを誇る。
…とはいえ対処法もしっかり用意されていて、カバルドン神殿でキャプチャ出来るネンドールやガブリアスを連れて行けば難なく攻略してしまえる。初挑戦の時は仕方がないが、楽しみたいならば縛りプレイをお勧めしたいところ。
ポケモンGO
- 2019年に有料スペシャルリサーチ及びEXレイドで出現した。長らくそれ以外の入手方法がなく、とても貴重な一種であったが、2021年6月に2週間限定で遂に恒常レイドに出張する運びとなった(しかも色違いも同時に実装された)。
- CPも4913とケッキングに次ぐ2位で総合的なステータスも最強クラス。
- ゲージ技の中で最高威力の200を誇る「ギガインパクト」を覚え、対ゴーストタイプ以外はタイプ相性を考慮せずとも大ダメージを叩き出せる。いまひとつないわタイプやはがねタイプには「きあいだま」で対処可能。両方を半減するゴーストタイプ対策で「かみなり」の採用もありか。
- 本作には特性のシステムが存在しないために暴れ放題なのでは…と思うかもしれないが、そんなうまい話があるわけもなく、本編の特性「スロースタート」を反映してか、通常技が「めざめるパワー」、「しねんのずつき」と威力がイマイチ且つチャージが遅めのものしか覚えないことに注意(通常技が「あくび」しか無いケッキングよりはまだマシだが)。ラインナップがフルゲージ技のみなのも恐らく同じ理由であろうと考えられる。
- トレーナーバトルでも上記に加えゲージ技全てを軽減される輩の存在の影響で採用率は低い。今後の改善に注目である。強いて運用法を考えるとすれば、高火力のギガインパクトによるゴリ押しくらいしかない。このため、主な出番は必然的にジムの攻略やレイドバトルで駒が足りない時の助っ人になるだろう。今後のテコ入れに期待しよう。
- 一方、レイドボスとして相手取る場合は、ボスである関係上HPが大幅に底上げされていること(しかも防御力もそこそこ高いためにかなりタフ)や、高火力のフルゲージ技のオンパレードであることもあり、とんでもない難敵となっている。
- とにかく攻撃力が洒落にならない程高いため、基本的にゲージ技の直撃を受ければ並程度の耐久力では一発で即死、タイプ相性によりダメージ軽減ができたとしても体力の半分~8割近くが一撃で一気に消し飛ばされてしまう。
- しかも、上でも書かれているように本作では特性のシステムが存在しないため、戦闘開始直後から洒落にならない威力の攻撃がバシバシ飛んでくる。通常でもかなり厳しいが、これで天候ブースト等掛かろうものなら最早地獄である。
- 攻略したければ、損害を顧みずにとにかく手持ちの強力なポケモンを次々に投入していくこと。そうでないと相当厳しい戦いになるだろう。
- ちなみに、一番安定してレジギガスの攻略ができるのはなんとゴルーグ。じめんとゴーストの複合であるためレジギガスのゲージ技をすべて半減することができる上に、タイプ不一致ではあるものの「ばくれつパンチ」で相手の弱点までつけてしまう。通常技に関しては場合によっては軽減できないケースもあるが、それでもレジギガスの高い攻撃力から繰り出される大技をすべて半減できるメリットは非常に大きい。とはいえ、入手が非常に難しいためそう簡単に用意できないのが悩みどころ。
漫画版
ダイヤモンドのぎー
・特性:スロースタート
・性格:のうてんき ・個性:からだがじょうぶ
- 第7章にて初登場。原作通り「キッサキしんでん」に棲んでいる。ギンガ団に破れた後吹雪をやり過ごすために神殿内に避難してきたプラチナが落とした空のモンスターボールに自ら収まり、彼女のバッグに潜んで同行していた。
- その後、やりのはしらでディアルガとパルキアの激突で生じた「穴」を閉じるべく己の身を投げ出そうとしたダイヤモンドを制止するように自分からボールを飛び出し、二匹の激突を止めるべく戦いに割って入る。
- 足跡から意思を読み取ったあしあと博士によれば「命じられる時を待っていた」「シンオウの地を守るためにトレーナーと共に戦う」という明確な目的を持っての参戦であるらしく、共に戦うトレーナーとしてダイヤモンドを選ぶ。
- スロースタートなど知ったことかと言わんばかりに単独でディアルガとパルキアを力で押さえ込む活躍を見せたが、至近距離からときのほうこうとあくうせつだんを叩き込まれてダウンするなど、あまり良いところがなかった。
- 続く第8章では正式にダイヤモンドの手持ちに加わっており「ぎー」というニックネームを付けられた。やりのはしらでの戦いが終結した後に再びボールに収まっていたが、ダイヤモンドがいくらアプローチしても反応を返さずボールから出てこない状態になっていた。
- が、ハクタイシティにギラティナが出現した際には再び自分からボールを出て応戦。妨害に現れたプルートの繰り出したヒードランと交戦を開始する。やっぱりスロースタートなど知ったことかと言わんばかりに機敏に動き回り、ヒードランを終始圧倒し頭を「にぎりつぶす」、背後から飛びかかってきた所を一本背負いでギラティナに叩きつけ、「ゆきなだれ」らしき技で纏めて生き埋めにするなど存分に暴れまわった(ちなみに何故かゆきなだれを食らったはずのヒードランがこおり状態になっているらしい描写がある)。
- 騒動終結後、キッサキしんでんには帰らずそのままダイヤモンドの手持ちとして同行する意思を表明。シリーズ初となる「主役格の手持ちにレギュラーメンバーとしてカウントされた伝説のポケモン」となった(2例目は10章終盤で伝説を手持ちにしたが11章で手持ちから外れ、3例目かつ女主人公では初の事例も最終決戦にてそのポケモンが眠りについた為、最後まで手持ちに伝説ポケモンがいたのはUBを持つ14章主人公ぐらいである)。
- 第9章でもラストに少しだけ登場。第7章の前日譚にあたる本章では「かつてクロツグが所持していたが、手に負えずキッサキ神殿に放った」事が明かされ、第7章で既にレジギガスが活動状態だったことの伏線が回収された。
『DP物語』
- 主人公「ハレタ」がギンガ団の野望を食い止めるための切り札として捕獲するため、スズナが全国を旅して手に入れたレジ3匹で目覚めさせるも、復活した直後は特性「スロースタート」のせいで動作が鈍かった。その鈍さはこっそり後をつけていたギンガ団のしたっぱも「本当にあれが伝説のポケモンなのか!?」と疑うほどであった。
- …が、スロースタートの効果が解除されると、レジ3匹を一撃でまとめて吹き飛ばし、ルカリオの「インファイト」をまともに喰らいながらも、「にぎりつぶす」の一撃でルカリオを戦闘不能にするといった圧倒的な戦闘力を見せる。加えてパワー一辺倒なだけでなく、神殿の床を引き剥がして盾にすることで、ポッチャマのハイドロポンプを防ぐといった頭脳プレーも見せている。
- この暴れぶりからスズナは「レジギガスは余りに強大な力と凶暴さを併せ持っていたため、眠らされていた」と推測した。だが最後はハレタのまっすぐな心に共感し、ポッチャマのなみのりで神殿の外まで押し流された後、彼の手持ちとして頼もしい主力となった。
アニメ版での登場
ダイヤモンド&パール
129話に登場。ポケモンハンターJに狙われるが、ジンダイとジンダイの手持ちのレジロック・レジスチル・レジアイスが身を呈して庇い救われる。Jが去った後に「めざめるパワー」でジンダイらを復元し、再びキッサキ神殿で眠りについた。
ギラティナと氷空の花束 シェイミ
劇中終盤に登場。大量のマンムーを引き連れて現れ彼らと共に氷山を食止める活躍を見せた。
光輪の超魔神フーパ
主にレジギガスがネタ扱いされる理由の1つが、この映画での鳴き声であり、国内外を問わず非常に反響を呼んだ。わずか1分の登場だが、主役ポケモンを差し置いて、観客の心を根こそぎ持っていった。そしてついには、Google の検索予測やTwitter のトレンドになってしまった。
この事から、一部のファンはレジギガスを本作品のヒロインと扱い、伝説のポケモン達を迷惑極まりないやり方でホイホイ呼び出しては再収納するフーパをしまっちゃうおじさん、しまわれちゃったレジギガスの様相をボッシュートと例えた。その後、トボトボと山を歩くレジギガスをレジキタク(レジ帰宅)と呼んだのだった…。
余談
他のレジ系同様に、封印されている場所、覚えている技、点字などから戦争との関連性をよく指摘されている。キッサキ神殿の場所はモデルの北海道に当てはめると稚内であり、そこには戦没者の慰霊碑が立っている。
現在までに2本の劇場版にて確認されているが、それぞれの鳴き声と、おそらく大きさが違う。
最初の個体は「にぎりつぶす」と「はかいこうせん」、後者は「うちおとす」を使用していた。
上述の通り性能面においてはスロースタートが足を引っ張り続けているものの、現在まで世代を経るごとに着実に強化されている。徐々に動きやすくなっていることから、「レジギガスは性能もスロースタートの影響下にある」との説もあるが…
ちなみに剣盾で登場から5世代を消費した。スロースタート解除なるか。
関連タグ
0485.ヒードラン→0486.レジギガス→0487.ギラティナ
準伝説
世代 | グループ | ポケモン |
---|---|---|
第1世代 | 三鳥 | フリーザー/サンダー/ファイヤー |
第2世代 | 三犬 | ライコウ/エンテイ/スイクン |
第3世代 | レジ系 | レジロック/レジアイス/レジスチル |
ラティ兄妹 | ラティアス(メガラティアス)/ラティオス(メガラティオス) | |
第4世代 | UMAトリオ | ユクシー/エムリット/アグノム |
ヒードラン レジギガス クレセリア | ||
第5世代 | 聖剣士 | コバルオン/テラキオン/ビリジオン |
四神/コピペロス | トルネロス(けしん/れいじゅう)/ボルトロス(けしん/れいじゅう)/ランドロス(けしん/れいじゅう) | |
第6世代 | - | - |
第7世代 | タイプ:ヌル→シルヴァディ | |
カプ神 | カプ・コケコ/カプ・テテフ/カプ・ブルル/カプ・レヒレ | |
ウルトラビースト | ウツロイド/マッシブーン/フェローチェ/デンジュモク/テッカグヤ/カミツルギ/アクジキング/ベベノム→アーゴヨン/ツンデツンデ/ズガドーン | |
第8世代 | ガラル三鳥 | ガラルフリーザー/ガラルサンダー/ガラルファイヤー |
ダクマ→ウーラオス(いちげきのかた)(れんげきのかた)→キョダイマックスウーラオス(いちげきのかた)/れんげきのかた | ||
レジ系 | レジエレキ/レジドラゴ | |
ポス馬 | ブリザポス/レイスポス | |
四神 | ラブトロス(けしん/れいじゅう) | |
第9世代 | 四災/災厄ポケモン | チオンジェン/パオジアン/ディンルー/イーユイ |