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ライコウの編集履歴

2023-08-09 14:14:26 バージョン

ライコウ

らいこう

ライコウとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。

「ららいー!!」


基礎データ

全国図鑑No.0243
ジョウト図鑑GSC:No.238 HGSS:No.243
英語名Raikou
ぶんるいいかずちポケモン
タイプでんき
たかさ1.9m
おもさ178.0kg
とくせいプレッシャー/ちくでん(隠れ特性)(第6世代まで)→せいしんりょく(隠れ特性)(第7世代から)
タマゴグループタマゴみはっけん

概要

ポケットモンスター金・銀』(第2世代)に初登場した伝説のポケモン。


名前の由来は「雷光」「雷皇」「雷公」などだと思われる。特に中国名の「雷公」は雷神も意味する。


まんまのような容姿をしており、デザイナー斉藤むねお氏も認めている。牙の形状からサーベルタイガーもモチーフになっているのかもしれない。


勇ましく蓄えた髭や背中にある体毛は、雨雲のような形と性質を有しており、それを利用していつでもを撃ちだせる。

スピードも雷に例えられるほど素早く、体内に渦巻くエネルギーが時折電撃として奔る。その雄叫びは雷が落ちた時の音に匹敵し、それら伝承から雷と共に地上に降り立った存在と云われている。


荘厳なエンテイ、クールなスイクンとは違って、見た目通りの非常に荒々しい性格をしている一方、非常に友情に厚く、でんきタイプのピンチには駆け付けるという(「ポケモン全キャラ大事典」:小学館/2006年)


エンジュシティにおいてはカネの塔(現焼けた塔)が焼け落ちた際、亡くなったとされるが、それを悲しんだホウオウにより、エンテイ、スイクンらと共に復活を果たしたという伝説が残っている。


ゲーム上での特徴

ライコウはプレイヤーを良くも悪くもヤキモキさせたポケモンとして印象付けられている。

初の徘徊型伝説という点もさる事ながら、対戦用として考えた場合、最大の障害「めざめるパワー」厳選が待っていた。

厳選環境は第5世代まで困難を極め、特に第3世代では良い個体値のライコウを手に入れるには『ポケモンコロシアム』必須かつゲーム開始から厳選可能まで約24時間かかるという常人には到底手が出せない環境であった。


第6世代ORASになってやっと「未開の森」での固定出現となった他、個体値も3V固定なので大幅に厳選しやすくなった。

しかしそれでも「めざめるパワー」氷を粘るとなるとやはり時間がかかった。


性能

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
908575115100115580

伝説ポケモンだけあって、能力は全体的に高い。特に特攻・素早さに秀でており、特殊アタッカーとして活躍させるのが分かりやすい。


10まんボルト」や「かみなり」などの高火力のでんきタイプ技を覚え、でんきタイプには珍しい「めいそう」で火力を更に上げることが可能。


耐性面でも同じく「すばやさ」の高いひこうタイプ・でんきタイプに強く、「まひ」も無効である為仕事をしやすい。

初登場の『金・銀』では「10まんボルト」の習得方法がない為、ろくなでんき技が無かったのは内緒。


最大の欠点はでんき単であるが故に他タイプの攻撃技が少ないこと。

それでも「シャドーボール」「じんつうりき」といった技を覚えてくれるが、じめんタイプを呼ぶ関係上どうしても「めざめるパワー」氷が欲しくなる。

だが厳選難易度は上記の通りORASになるまで非常に高く、サンダースなどで代用するか、別の型を模索するかの2択を迫られていた。


第4世代

だが「めざめるパワー」を一切必要としない上に最速だけ粘ればよく、かつ特性「プレッシャー」を最大限活用できる夢のような戦術が第4世代中期に現れた。

まもる」「みがわり」、持ち物「たべのこし」を駆使した時間稼ぎ戦法、俗称ノイコウである。

「プレッシャー」持ちの中では3番目に素早く、弱点が1つしかなく第4世代当時は連続攻撃も少なかったことから、「どくどく」を当てられて一度このループに嵌ったら最後こちらの体力とPPだけが削れて倒れてしまうという恐るべきポケモンとして君臨した。

現在では連続技が多い上に先制を取られることも増えてきた為安定しないが、「でんきタイプ=即『めざめるパワー』必須」というわけではないことを知らしめた画期的な戦術と言える。

この型は何と言っても個体値への依存度が低い点が特筆点であり、第3世代オフ会対戦にも逆輸入されるに至っている。第3世代では事実上ポケモンコロシアムでしかライコウを厳選することができず、個体値ランダムの上シンクロのフィールド効果未実装とあって、厳選なら最速でありさえすれば成功というレベルで厳しいため、ある意味では必然と言えよう。


ちなみに、2010年に映画の前売り券特典としてでんじほう」「はどうだん」「しんそく」を覚えた色違い個体というやたら豪華なライコウが配布されている。

だが最大の問題点があり、この個体の性格が「うっかりや」固定。

「すばやさ」に補正がかかっていない為、どれだけ「すばやさ」を高めてもガブリアスに先手を取られてしまう(レベル50にして最小で2の差)。

かくとうタイプの特殊技「はどうだん」があるので、でんきが通らないいわ/じめん複合やはがね/じめん複合には対抗できる為、使いどころがないわけではないのだが……

これら3つの技が一般個体に解禁されたことはなかったが、『金・銀』のバーチャルコンソールが登場したことにより、同作で手に入れたライコウに「でんじほう」を覚えさせてから最新作に送ることで使えるようになる。


第5世代

第5世代ではそれまで見られなかった壁サポーターとしての運用が主体となり、特にローブシンをライコウの壁でサポートするコンビ「ライコウローブ」が環境で目立った。ウルガモスをエースに据えつつウルガモスの苦手なみずひこうをライコウで処理する「ライコウガモス」も有名であった。汎用性、総合力で大きく勝るボルトロスの登場は向かい風であったが、壁サポーターとしてはしっかりと差別化できたと言える。


第7世代

なお、隠れ特性は当初「ちくでん」だったようだ(未解禁だったがバトルハウスで確認できる)が、『サン・ムーン』からは「せいしんりょく」に変更された。

金・銀』のバーチャルコンソールで捕まえたライコウを第7世代に送ることで初めて手に入る。

また同世代『USUM』で「ららいー!!」という登場時の雄叫びが追加された(これまではランダムエンカウントなので存在しなかった)。


その第7世代では、強力なライバルであるカプ・コケコの出現により一気に苦境に立たされている。

互いに似たような数値を持ち火力面では一見勝っているように見えるが、あちらは「エレキメイカー」で火力を引き上げられる上にすばやさも高く、更には「めいそう」や壁技も覚えられるとあってライコウの利点が悉く上書きされ、結果ライコウは特にシングルで使用率を大きく落とすことになってしまった。「めざめるパワー」氷で落とせないじめんタイプが蔓延し始めたことで攻撃技の不足が露呈しているのも問題。「はどうだん」が一般解禁されていれば……

かたやダブルでは「バークアウト」が非常に優秀で、物理ボーマンダと組み合わせて戦うスタイルが確立されておりまだまだ現役。ただこちらも「せいしんりょく」がレーティング使用不可能なのが痛い。


第8世代

そして、時は第8世代。

ポケモン剣盾』のエキスパンションパス第2弾である『冠の雪原』で他の伝説ポケモンと共に解禁され、配布個体限定だったしんそくはどうだん、さらになんとねっとう」を習得。ライコウが虎モチーフのでんきタイプであることも合わせて、TIGERの電気ケトルとも揶揄された。

特攻・素早さの両種族値が115という高水準も相まって、地面タイプへの対抗技(しかも火傷付き)を手に入れたことでカプ・コケコと差別化できるようになった。

しかしぼうふうかいでんぱを獲得したサンダーが環境の中心に躍り出たのが運の尽き。ライコウは解禁直後に一瞬使われただけで廃れ、シーズン16には使用率126位のエレザードを下回る131位。それでも、シーズン18シングルバトルでは10まんボルトねっとうみがわりめいそうという技構成でHCS振りの型を投入したプレイヤーが最終6位にランクインしている。これによりシーズン18で71位であった使用率はシーズン19に54位と幾分か上場している。

ダブルバトルではやはりバークアウトが使える高速高耐久の単でんきタイプという時点で強力であり、バークアウトでんじはを軸としたサポーター型がWCS2022決勝トーナメントに残っていた。この世代で実質的に解禁されたせいしんりょくのおかげでねこだましに強い、天候さえ整っていればウェザーボールで打点が持てる、でんき単というタイプがダイジェットに強い、などの要素が絡み合ったのも活躍の要因としては大きい。


なお、GSCやHGSSでは運が良ければバッジ3個の地点でレベル40の強ポケモンが手に入り、またジョウト編では全体的に敵のレベルが低めなので、めざパのタイプ次第では終盤まで主力として単騎で無双することも可能だったりする。

これを活かし、HGSSでは「乱数を完全に調整してしまうことで、徘徊し始めた直後のライコウをIDくじ産マスターボールで捕獲して無双する」RTAチャートがあったりする。後年になるとこのチャートを走れなければ世界記録を狙う走者としての土俵に立てない状況となった。


使用トレーナー


番外作品

ポケモンGO

ポケゴライコウ

  • エンテイ、スイクン共々2017年9月]]~11月までの期間限定で世界中のジムにレイドボスとして登場した。9月中にアメリカ大陸に出現した後、10月からは日本を含むアジア・太平洋地域へと凱旋してきた。11月からはアジアを離れ、ヨーロッパ地域およびアフリカ大陸へと移動する。
  • 伝説ポケモンだけのことはあり性能はかなり高く、サンダーと並ぶでんきタイプ屈指の強豪の1つに数えられている。先んじて実装されていたサンダーと比べると攻撃力はやや劣るものの、防御力はこちらの方が高く、さらにでんきタイプ単体なので苦手なタイプがじめんタイプしかないため、耐久面ではこちらに軍配が上がる。
  • 習得できるわざでは、通常わざは威力は低いが比較的発生が早くゲージを溜めやすい「でんきショック」と、発生が異常に遅い代わりに威力が高い「ボルトチェンジ」を覚えられる。攻撃の回転効率やゲージの回収能力を考えると、基本的に「でんきショック」を習得させることが推奨されている。
  • 一方、ゲージわざは「ワイルドボルト」「10まんボルト」「かみなり」と、サンダーと比べると威力低めの技しか覚えられない。だがこれは「でんきショック」共々連射性能に特化していると考えることもでき、使い勝手自体は悪くないどころか寧ろ良好。サンダーと比べると間を置かずに高威力のゲージ技をガンガン使っていけるため、ダメージ効率の面で寧ろサンダーよりも優れているといっても過言ではない。
  • 最近ではサブ技として「シャドーボール」を習得できるようになったため、じめん・はがねタイプ等のでんき技の通りにくい相手にもある程度対抗可能になった。
  • 感覚的にはサンダースとほぼ同じ感覚で使っていけるので、あちらを使い慣れたプレイヤーなら操作に慣れるのにそこまで苦労はしないだろう。
  • 以上のことから、同じでんきタイプの伝説ポケモンではあるが、当初は「一撃重視・攻撃偏重型のサンダー」と「手数重視・耐久型のライコウ」といった具合に性能面でもわざの面でも棲み分けができていた。
  • ただ、現在はサンダーも期間限定ではあるが通常技で「でんきショック」を習得できるようになったため、現在では両者の性能差は殆どなくなっていると言われている。バトルでどちらを使うかは、タイプ相性を考慮してどちらが有利に戦えるかによって決めると良いだろう。

スマブラシリーズ』


アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ

  • スピンオフ『ライコウ 雷の伝説
    • 2000年にアニメのスピンオフが放送された。
    • ロケット団に捕まったポケモンたちを助けに来たが、ロケット団の「クリスタルシステム」に電撃を吸収され、「クリスタルフィールド」に閉じ込められて自分が放った電撃が自分に返されて倒れてしまった所を本作の主人公・ケンタに助けられ、ポケモンセンターで治療を受ける、
    • 再びロケット団のクリスタルシステムにやられ捕獲されてしまうが、一緒にロケット団の輸送機に入っていたマリナの活躍で脱出。
    • クリスタルシステムのコントロールシステムの破壊に成功するも、変貌した「ブラックホールクリスタル」に電気エネルギーを強制的に吸収される。しかしケンタたちとポケモンの体を張った救出劇でシステムを破壊し、ライコウはいずこかへと去っていった。

  • 無印180話
    • カスミとはぐれたトゲピーが野生のヘルガーに保護され、雨宿りしながら休んでいた際に近くを通り、飛び去る姿を見せた。

  • AG
    • キンセツシティジムリーダー・テッセンが作ったメカライコウが登場。

  • DP137話
    • ヒカリに襲いかかろうと電撃を放つが、ポッチャマがヒカリを守ろうと電撃を受け止め相打ちになった。…というポッチャマが見た夢である。

  • 劇場版『幻影の覇者 ゾロアーク
    • エンテイが「結晶塔の帝王」で、翌年にはスイクンが「時を超えた遭遇」で映画出演を果たしたものの、ライコウのみ映画出演がない状態が続いていたがようやく映画デビューを果たした。
    • 色違いの個体であり、他2匹と共にクラウンシティの守り神と伝えられ、街に危機が訪れるとそれを察知して現れる。
    • 通常色はゾロアークの幻影で登場。


リコとロイの旅シリーズ

  • 5話
    • ぐるみんの動画にて、マスターボールの説明画面にぬいぐるみで登場。

漫画版

ポケットモンスターSPECIAL

  • 第3章
    • 仮面の男」からホウオウを解放するためにマチスと共闘、でんき技の威力を上げる「じしゃく」を渡される。最終決戦ではゴールドをパートナーに選び、ピチュ(ピチュー)に電気の力を託した。
  • 第6章以降
    • リラの手持ちポケモンとして登場。6章ではガイル・ハイダウトに操られているリラの命令に従ってエメラルド達に襲い掛かったが、終盤ではゴールドやその能力を受け継いだピチュ達と再会している。
    • 第13章でもリラの主力として新生マグマ団・アクア団を蹴散らしている。

余談

  • 初出の『金・銀』では公式絵とドット絵でデザインの乖離が激しいことで有名。ドット絵では背中の紫色の体毛は赤く、頭はほっかむりを被ったような感じになっており、お世辞にもかっこいいとはいえないデザインだった。
    • こうなった原因としてはスペースワールド'99で使われた製品化される前のROMで登場した「ライ」という没ポケモンのグラフィックを基にしたためではないかと思われる(実際、そちらの方では製品化された方と見た目がかなり似ている)。
    • 『クリスタル』ではスイクンとエンテイ共々公式絵準拠に打ち直された。ただし『金・銀』のドット絵を微妙に改変した程度の2匹とは違ってこいつは1から新しく打ち直されている。

関連イラスト

金銀三犬雷光

雷皇ライコウ


関連タグ

ポケットモンスター ポケモン GSC HGSS

ポケモン一覧 でんきタイプ 伝説ポケモン


タケルライコ…ライコウのこだいのすがたパラドックスポケモンとされるポケモン


0242.ハピナス0243.ライコウ→0244.エンテイ


準伝説


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