概要
基本的には1話限りの怪獣や宇宙人と戦うウルトラシリーズだが、ウルトラマンA以降の作品にて、シリーズを通して登場する悪役(スーパーヴィラン)が登場するようになった。
異次元人やヒューマノイド型宇宙人、悪トラマン等が該当することが多く、特定のカテゴリーに分類される怪獣を使役または召還し、主人公達に攻撃を仕掛けてくることが多い。
該当する者達は、基本的にはストーリーにがっつり絡み、主人公や登場人物と何かしらの関係がある場合も多くそれがストーリーの基盤となっていることがほとんどである。
歴史
本シリーズにスーパーヴィランが初めて登場したのは、ウルトラマンAに登場する異次元人ヤプールであり、この頃はお隣の仮面ライダーや様々な特撮ヒーローが活躍していた時代であった。そんな特撮ヒーロー番組に必ずといって良いほど登場するのが悪の組織で、ウルトラシリーズにも新たな風を吹かせるためにヤプールが登場することとなった。
昭和シリーズでは、毎作品ごとに登場する訳ではなく、終盤のクールで登場ということもあった。
その後も軍団や集合体などの形式で時々登場する程度の頻度だった(中には示唆のみで最後まで正体不明だったものも)が、ウルトラマンオーブにて登場したジャグラスジャグラーが人気になったのを機に、以降の新世代作品では個体単位で登場するスーパーヴィラン(俳優が顔出し出演)が定番の存在となった。
新世代作品初期の頃(それこそ新世代という名称がついたばかりの頃)はその是非について賛否が分かれることが多かった(今でも否定的な意見は存在する)。理由はレギュラーで登場し主人公達に攻撃を仕掛けてくる以上、ストーリーのパターン化や、巨大特撮的ではないということが危惧され従来のファンからの批判を買ったことが大きい。ただし、ほとんどが懐古的意見として逆に否定派が叩かれてしまうことも多い。そのためメリットデメリット共に考え、賛成派も否定派もただ不毛な議論をするよりかは、そのキャラクターや作品を楽しむことが大切だということを頭に入れておいて欲しい。
ましては気に入らない、嫌いだからと言って中の人への誹謗中傷等は決して許されない(悪しき歴史を繰り返してはならない...)。
ちなみに新世代作品といってもウルトラマンXとウルトラマンブレーザーには黒幕的な登場で、レギュラーでの登場はしていない。
一覧
色枠は勢力、白枠は個体。
昭和ウルトラマン
名前 | 関連怪獣 | 登場作品 | 登場頻度 |
---|---|---|---|
ヤプール | 超獣 | ウルトラマンA/ウルトラマンタロウ/ウルトラマンメビウスほか | 『A』ほぼ全編、以降の作品は一時的 |
ブラック指令 | 円盤生物 | ウルトラマンレオ | 終盤 |
ヘラー軍団 | ヘラー軍兵士、怪獣軍団 | ザ☆ウルトラマン | 下記細字名参照 |
ヘラー | 〃 | 〃 | 終盤 |
ロイガー | 〃 | 〃 | 終盤 |
平成ウルトラマン
名前 | 関連怪獣 | 登場作品 | 登場頻度 |
---|---|---|---|
キリエル人 | キリエロイド | ウルトラマンティガ | 不定期 |
宇宙球体スフィア | スフィア合成獣、グランスフィア | ウルトラマンダイナ | ほぼ全編 |
カオスヘッダー | カオス怪獣、カオスウルトラマンなど | ウルトラマンコスモス | ほぼ全編※3 |
ウルティノイド | スペースビースト | ウルトラマンネクサス | 下記細字名参照 |
ダークファウスト | 〃 | 〃 | 序盤※1 |
ダークメフィスト(溝呂木眞也) | 〃 | 〃 | 中盤※3 |
ダークザギ | 〃 | 〃 | ほぼ全編※1 |
ボガール | ディノゾール、ケルビム | ウルトラマンメビウス | 序盤 |
エンペラ星人軍および暗黒四天王 | インペライザー、アーマードダークネス、ゴーストリバース | ウルトラマンメビウス | 終盤 |
新世代ヒーローズ
名前 | 関連怪獣 | 登場作品 | 登場頻度 |
---|---|---|---|
異形の手のモノと闇のエージェント | スパークドールズ | ウルトラマンギンガ/ウルトラマンギンガS | 下記細字名参照 |
ダークルギエル | 〃 | ウルトラマンギンガ/ウルトラマンギンガS | ギンガほぼ全編※1、S終盤 |
バルキー星人(SD) | 〃 | 〃 | 『ギンガ』前半、以降は一時的※4 |
ナックル星人グレイ | 〃 | 〃 | 『ギンガ』後半、以降は一時的※4 |
チブル星人エクセラー | チブロイド、スパークドールズ | ウルトラマンギンガS | ほぼ全編 |
ガッツ星人ボルスト | 〃 | 〃 | ほぼ全編 |
アンドロイド・ワンゼロ | 〃 | 〃 | 前半※2 |
ジャグラスジャグラー | 魔王獣、怪獣カード | ウルトラマンオーブ※3/ウルトラマンZ | ほぼ全編(ただしZは立ち位置が特殊) |
惑星侵略連合 | ウルトラマンオーブ | ほぼ序盤 | |
ストルム星人ケイ(伏井出ケイ) | ベリアル融合獣、怪獣カプセル | ウルトラマンジード | ほぼ全編 |
ウルトラマンベリアル | ベリアル融合獣 | ウルトラマンジード/ウルトラゼロファイト | ジード後半※1 |
チェレーザ(愛染マコト/ウルトラマンオーブダーク) | 怪獣クリスタル | ウルトラマンR/B | 前半 |
美剣サキ | 怪獣クリスタル | ウルトラマンR/B | 後半※3 |
ウルトラマントレギア(霧崎) | スネークダークネス、ウーラー、グリムド、怪獣リング | ウルトラマンタイガ | ほぼ全編 |
ヴィラン・ギルド | 多数の怪獣・宇宙人 | ウルトラマンタイガ | 不定期 |
セレブロ(カブラギ・シンヤ) | ゲネガーグ、デストルドス、怪獣メダル | ウルトラマンZ | ほぼ全編 |
闇の三巨人 | 闇怪獣 | ウルトラマントリガー | 下記細字名参照 |
カルミラ | 〃 | 〃 | ほぼ全編※4 |
ダーゴン | 〃 | 〃 | ほぼ全編※3 |
ヒュドラム | 〃 | 〃 | ほぼ全編 |
宇宙浮遊物体スフィア | スフィア合成獣、スフィア融合獣 | ウルトラマンデッカー | ほぼ全編 |
バズド星人アガムス | テラフェイザー、チャンドラー | ウルトラマンデッカー | ほぼ全編※1※3 |
その他の連続シリーズ
名前 | 関連怪獣 | 登場作品 | 登場頻度 |
---|---|---|---|
ゴーデス | ブローズ、ゲルカドン、デガンジャ、バランガス | ウルトラマンG | 前半 |
バルタン星人 | パワードドラコ、パワードゼットン | ウルトラマンパワード | 下記細字名参照 |
パワードバルタン星人 | 〃 | 〃 | 第1話と終盤 |
サイコバルタン星人 | 〃 | 〃 | 終盤 |
グア軍団 | ファイティング・ベム、怪獣戦艦 | アンドロメロス | 下記細字名参照 |
モルド | 〃 | 〃 | ほぼ全編 |
ギナ | 〃 | 〃 | ほぼ全編 |
ジュダ | 〃 | 〃 | ほぼ全編 |
ケイト | ファイヤーゴルザ、ガンQ、ゼットン | ウルトラギャラクシー大怪獣バトル | 後半※4 |
ペダン星人ダイル | キングジョーブラック | ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO | 不定期※3 |
キール星人グランデ | タイラント、レッドキング | ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO | 後半※3 |
レイフ星人サイキ | ベゼルブ、クグツ怪獣 | ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA | ほぼ全編 |
アブソリューティアン | 並行同位体軍団 | ウルトラギャラクシーファイト | 下記細字名参照 |
アブソリュートタルタロス | 〃 | 〃 | 第二部以降 |
アブソリュートディアボロ | 〃 | 〃 | 第三部以降 |
アブソリュートティターン | 〃 | 〃 | 第三部以降 |
短編作品
名前 | 関連怪獣 | 登場作品 |
---|---|---|
バット星人グラシエ | 地獄の四獣士 | ウルトラゼロファイト(第一部) |
ダークネスファイブ | ウルトラゼロファイト(第二部) | |
魔導のスライ | 〃 | |
地獄のジャタール | 〃 | |
極悪のヴィラニアス | タイラント | 〃 |
氷結のグロッケン | 〃 | |
炎上のデスローグ | 〃 | |
ジュダ・スペクター | スーパーグランドキング・スペクター | ウルトラファイトビクトリー |
レイバトス | 再生怪獣軍団 | ウルトラファイトオーブ |
ウルトラダークキラー | ダークネス軍団 | ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ |
※1正体を伏せたまま主要人物に紛れて登場していた。
※2後半から味方側の主要人物となる。
※3最終盤で和解または共闘関係となる。
※4本編完結以降に味方または共闘関係となる。
関連タグ
リシュリア星人イグニス(トリガーダーク):ウルトラマントリガーほぼ全編に登場したキャラクター。お尋ね者ではあるものの単純な敵味方とは言いづらい立ち位置で、終盤で完全な味方(サブトラマン枠)に落ち着いたため、厳密なスーパーヴィランには当たらないが、下記のダークネスヒールズに迎え入れられるなど、新世代のスーパーヴィランたちと並べられるような扱いが目立つ。
ダークネスヒールズ:本記事で挙げたスーパーヴィランの割合が高い悪役チーム。
ウルトラダークヒーロー:悪役にとどまらず第三勢力的な存在も含めた公式名称。