追加キュア
ついかきゅあ
チームものの長期シリーズでは、作品の中だるみを防いだり、関連商品の商機を作るなどの目的で、初期メンバーが勢揃いしてから間を開けて新たなメンバーが加入する展開が多いが、プリキュアもその例に漏れず新メンバーの投入が行われる。
このように物語の途中に新たに参入したプリキュアを、当記事では「追加キュア」と呼称する。
なお、このような「初期」「追加」のカテゴライズはあくまでもファンが命名したものであり、公式の呼び名ではない。
登場時期は秋映画への出演も見越して20話台前半、時期にすると6月末〜7月前半の初夏になることが多いが、キャラクターによっては10話前後や30話台で登場するプリキュアもいる。作品によって追加キュアが2名以上登場する場合もある。
合体メカの存在しないプリキュアにおいては明確な定義付けは難しいが、一般的には春公開の映画「プリキュアオールスターズ」や映画「プリキュアスターズ」の公開日までに主人公達の仲間として迎え入れられていれば初期メンバーとして括られ、以降に加入するプリキュアが追加キュアとして認識されることが多い。
例えば、キュアフォーチュンは第1話から登場するものの、春映画までにメンバー入りせず映画にも出演しなかったため、追加キュアとして扱われることが多い。
ただメンバー入りしなかったものの春映画に先行出演したキュアハニーについては見解が異なる。
『デリシャスパーティ♡プリキュア』以降は春映画が無くなり、『ひろがるスカイ!プリキュア』以降はキービジュアルに夏季登場予定のキャラクターも載せるようになったため、区別は一層曖昧になっている。
プリキュアはバンダイと提携した女児向け玩具販促アニメであるため、追加キュアの展開に関しては上述した目的のうち商機の面が特に優先され、バンダイの意向が如実に反映されるものとなる。
数少ない例外である『スマイルプリキュア』は追加キュアが登場せず、一貫した作風により作品としては非常に好評であったが、中盤以降の商材の不足が否めず玩具売上としては苦戦し、追加キュアの商業的重要性を証明する形になった。
意外性を発揮するため年によってはかなり厳重に秘匿されることとなり、追加キュアの声優のオーディションはほとんどの場合、初期メンバーと同時期に行われるが、声優含む関係者には公式で情報が解禁されるまでは厳重な緘口令が敷かれている。
一方、女児向け作品の視聴者は男児向け場合よりも物語性を重視する傾向にあるため、制作スタッフはバンダイの意向と物語性の板挟みで苦慮している(このあたりの実例はキュアエースを参照)。
このため、敵の女幹部が改心するか、序盤からプリキュアに関与している重要人物が追加キュアに覚醒する展開が一般的で、全くの新キャラが追加キュアとして登場するのはキュアエースとキュアアースのみになっている。
また、メンバー間の日常の触れ合いが重視される作風から、正体を隠してミステリー展開を引っ張ることも少なく、主人公たちの見守る中で覚醒するか、登場時点では正体が不明でも直後の放送回で明かされるというものが大半になっている。
大きな確執があったのはキュアフォーチュンと初期メンバーとして扱われながら追加キュアの要素が強いキュアニャミーのみで、多少問題があっても早期に氷解して行動を共にするようになることが多い。
既存プリキュアのピンチに現れ卓越した活躍を見せるのもお約束だが、これまた早期に特別性は取り沙汰されなくなり、強化フォームや新たな合体浄化技の導入の際には他のメンバーと横並びで強化され差別化されることが多い。
また、ミルキィローズやキュアエースのように弱点が発覚したり、キュアパルフェのように6人体制になった場合の親しみやすさを出すために、あえて強く描かれなかった追加キュアもいる。
ほとんどが異世界出身の人物が追加キュアに選ばれ、人間界の人物が変身する追加キュアはあまり多くない。
気の強い性格の人物が多く、年上であっても初対面の段階から呼び捨てで接することが多いが、年下であろうと一貫して敬語を貫くキャラもいて両極端である。
追加プリキュアの登場に伴い、遊園地などで開催されるキャラクターショーも、前期バージョンから追加プリキュアが加わった後期バージョンに変更される。作品によっては前期の内容に追加プリキュアがサプライズ的に登場するアレンジバージョン、後期の後にさらに新しい内容のショーが制作される場合もある。
この項目では『MaxHeart』と『5GoGo!』を連続作品の2年目と捉え、それぞれの作品で初登場するプリキュアを「1年目から続くチームから見た追加キュア」として扱っている。
3人目、事実上初の黄キュア。妖精ポルンの力で変身する。正体は光の園のクイーンの「生命」。厳密にはプリキュアではないが、オールスターズではプリキュアとして扱われている。
6人目、シリーズ初の紫キュア兼妖精キュア。ミルクが青いバラの力で変身した姿。シャイニールミナスと同様に、プリキュアとして扱われている。
4人目、赤キュア。管理国家ラビリンスの幹部・イースが転生した姿で、シリーズ初の光堕ちキュア。プリキュアシリーズにおける追加戦士として登場したプリキュアとしては史上初(前述の2名は、厳密にはプリキュアではないため)。
3人目、黄キュア。プリキュアと全くの無関係だった一般人が追加キュアとして覚醒した初の事例。スタッフのネタバレで発覚したことでも有名。
4人目、紫キュア。物語開始直前、敗北とコロンの消滅によって変身能力を失っていた。厳密には復帰扱いであり、既に第1話から登場していた。主人公が登場する前に覚醒していた初の正規プリキュアにして、シリーズ初の高校生プリキュア。
3人目、青キュア(一部グッズなどでは紫キュアとして扱われている)。猫の姿をした妖精のセイレーンが改心し人間に変化した姿で、2人目の光堕ちキュア。青キュア初の追加キュアである。
4人目(登場順としては3人目)、黄キュア。中盤までは正体を伏せて活動していた。シリーズ初の小学生プリキュアにして姫キュアであり、異世界キュアかつ異種族であるパターンを確立させた。また、歴代で最も加入時期が遅い追加キュアでもある。
5人目、赤キュア。本編未登場という初の事例だったゆえ、登場直前でも正体が不明だった追加キュア。小学生プリキュアとしてはキュアミューズに次いで2人目で、初の成長変身型プリキュア。
4人目、紫キュア。存在自体は放映前から告知されている上に1話からプリキュアとして登場するものの正式に仲間になるのは第2クール終盤であり、関連玩具の発売予定が第1話放映時点で一般公開されていなかったため、玩具展開上は追加キュアとして扱われている。
4人目、赤キュア。ディスピアの娘と名乗っていたトワイライトが、浄化の末にホープキングダムの王女としての記憶を取り戻した姿。3人目の光堕ちキュア。
3人目、緑キュア。妖精のはーちゃんが人間に成長した姿。緑キュア初の追加キュア。
6人目、緑キュア。変身者のシエルの正体は「人間界出身の妖精」であり、初の亜人プリキュアでもある。
4人目、赤キュア。アムールと2人同時に登場した。3人目の小学生プリキュアであるが、ミューズはメイジャーランド出身の姫キュア、エースはトランプ王国出身の異世界キュアであるため、純粋な人間の小学生が変身するプリキュアは初となる。
5人目、紫キュア。マシェリと2人同時に登場した。4人目の光堕ちキュアで、シリーズ初のアンドロイドプリキュア。
5人目、青キュア。シリーズ初の敵でも味方でもない第三勢力かつ獣人のプリキュアでもある。
4人目、紫キュア。ラテがピンチに陥った際、テアティーヌの願いによって先代プリキュアを基にして地球から誕生した精霊。
5人目、青キュア。ローラ自体は第1話から登場しているため、ゆうこ(ハニー)といおな(フォーチュン)に近いが、亜人キャラとしては初のケースとなる。
4人目、紫キュア(キャラクターデザイナーや担当声優の発言と公式サイトにおけるキャラクター選択時のアイコンの背景色やキャラクター名の文字色から金キュアとしても扱われている)。なお、イメージカラーに金を名乗るプリキュアは過去にもキュアブルームとキュアサンシャインが登場したため、厳密には初ではないが、ブルームはピンクキュア、サンシャインは黄キュアとして扱われている)。ブンドル団に洗脳され、ジェントルーとして活動していたが、洗脳から解放され、自我を取り戻したことで覚醒した。また、シリーズ初となる出自が一般人である光堕ちキュア。
5人目、紫キュア。エル自身はローラ同様に第1話から登場しているが、ローラとは方向性が全く異なるため、メンバーの中では追加キュアの要素が最も強い。初変身は第31話と歴代で最も遅い。
ロイヤルキャンディは番外戦士であるため、追加キュアには含まれていない。『スマイルプリキュア!』には作品のテーマの都合上追加キュアを登場させる予定がなかったため、作中を通して正式な追加キュアは登場しなかったが、これが夏期以降に関連商品の売り上げが失速するという結果に繋がってしまった(出典)。
本作品では後半のストーリー・玩具展開の要を妖精枠に当たるニコが担うため純粋な追加キュアは設けられていない。
3人目、黄キュア。玩具の展開時期がずれており、また、第11話という微妙な時期に登場したものの春映画に登場したため、扱いが明確でない。
3人目、黄キュア(橙キュアとしても扱われる)。メインキャラクターでは初の男性プリキュア。登場時期は第9話だが、玩具展開は前述のキュアバタフライとセットで大きくずれ込んでおり、当初は変身者の情報なども秘匿されていたが、放送前から情報が公開されており、OP・ED映像にも初期から登場していた。
4人目、桃キュア(一部媒体では赤キュア)。追加か初期かどうか最もややこしいプリキュア。主人公以外のメインキャラクターでは初の桃キュアにして成人女性プリキュア。放送開始前から発表されたものの、登場した時期が第2クールを迎えた第18話になった上、専用武器のミックスパレットを使用するためファンの間でも扱いが不明瞭であった。放送終了後に発売された「ひろがるスカイ!プリキュアオフィシャルコンプリートブック」では追加キュアとして扱っていた旨が記載されているが、その後もファンやメディア記事では見解が分かれている状況である。
3人目、青キュア。第11話で先行登場し第12話で本格的に登場するも、目的の違いから仲間になることはなく第17話まで一ヶ月以上もの間変身者すら不明なまま別行動を続けるなど、追加戦士のお約束に忠実なキャラクターとして登場した(元々、キュアリリアンと同時に登場する予定だったものの、ユキのキャラクター性を考慮して上で先行登場したため)。変身アイテムや浄化技もキュアワンダフル・キュアフレンディと異なるものを使用しているが、放送前からキャラクターは公開されており、OP映像にも登場するなど上述のキュアフォーチュンに近いものになっている。
4人目、緑キュア。第19話で登場。関連アイテムはニャミーとセットで展開されている。キュアニャミーと同様に放送前から情報が公開されており、OP映像にも登場している。
4人目、紫キュア。トランプ王国出身の異世界人。物語開始前からプリキュアとして活動しており、第1話冒頭から登場するも、第6話までは単独で活動し、正体も伏せられていた。
企画当初は中盤でチームに合流する追加キュアとなる予定だったが、企画部から春映画に登場させるよう要請されたことで初期メンバーとなり、新たにキュアエースが追加キュアとして作成された。このため、追加キュアの典型的な特徴が色濃く出ている。
プリキュアシリーズには作中のごく一部のエピソードのみで主人公の仲間として登場する「助っ人」的な変身少女戦士も登場する。
それらは追加戦士というより番外戦士として扱われている。
追加戦士と番外戦士の違いは、TV放映終了後に「映画 プリキュアオールスターズ」シリーズおよび春のプリキュア共演映画でチームの仲間として登場するかしないかというところで判断される。あえてぶっちゃけた話をすればバンダイで低年齢向けの玩具展開がされるか否かである。
なお、番外戦士はキュア○○の名が冠せられないことも多い。
TV本編
ふたりはプリキュアSplash☆Star |
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ハートキャッチプリキュア! |
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スマイルプリキュア |
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ドキドキ!プリキュア |
ハピネスチャージプリキュア! |
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Go!プリンセスプリキュア |
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キラキラ☆プリキュアアラモード |
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HUGっと!プリキュア |
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ヒーリングっど♥プリキュア |
トロピカル〜ジュ!プリキュア |
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デリシャスパーティ♡プリキュア |
ひろがるスカイ!プリキュア |
映画キュア(映画限定プリキュア)
- 坂上あゆみ/キュアエコー
- 白キュア。映画「プリキュアオールスターズ」限定プリキュアで、プリキュアオールスターズNewStageで初登場。2013年公開のNewStage2および2015年公開の春のカーニバル♪では登場しなかったが、2014年公開のNewStage3と2016年公開の奇跡の魔法!では声付き登場し、2018年放送のHUGっと!プリキュア第37話と2023年公開のプリキュアオールスターズFはモブとして登場している。
- モフルン/キュアモフルン
- 黄キュア。映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!限定プリキュア。リンクルストーンではなく願いの石の力で変身する。モフルン自体も主人公と同じ世界出身なのである意味亜人プリキュアの先駆者。また、初の無生物のプリキュアでもある。
- コメコメ
- キュアプレシャスのパートナー妖精で人間化する能力を持つ。本編では変身しないが映画「デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!」のラストバトルにおいて敵の光線の力を使って「お子さまランチドレス」に変身した。
- パムパム
- メンメン
- プリム/キュアシュプリーム
- 緑キュア(通常形態では白キュアの要素も強い)。プリキュアオールスターズF限定プリキュアで、キュアエコーに次ぐ2人目の幻のプリキュアでもある。その正体から悪キュア扱いされることも多い。
- プーカ/キュアプーカ
- 兎山大福
- 「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!」限定の少年戦士。ラストバトルで変身し、暴走するムジナにを止めようと応戦する。
- 兎山悟
- 本編では単なる協力者だったが、映画ではラストバトルで大福と共に変身した。こちらも少年戦士である。
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