曖昧さ回避
- 『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の1種。本項で解説。
- 『BEMANIシリーズ』を中心に作曲活動を行うコンポーザー。→BlackY
- 『宇宙円盤大戦争』及び『UFOロボグレンダイザー』に登場したキャラクター。→ブラッキー隊長
- 『レッキングクルー』シリーズに登場するマリオのライバル。2023年よりスパイクに改名。→ブラッキー(マリオシリーズ)
基礎データ
全国図鑑 | No.0197 |
---|---|
ジョウト図鑑 | No.185 |
シンオウ図鑑 | No.168 |
イッシュ図鑑 | No.096 |
コーストカロス図鑑 | No.082 |
アローラ図鑑 | No.158 |
ガラル図鑑 | No.201 |
ヒスイ図鑑 | No.030 |
パルデア図鑑 | No.184 |
ローマ字表記 | Blacky→Bracky(2023年6月19日変更) |
分類 | げっこうポケモン |
タイプ | あく |
高さ | 1.0m |
重さ | 27.0kg |
性別比率 | 87.5%♂・12.5%♀ |
特性 | シンクロ |
隠れ特性 | せいしんりょく |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ブラッキー | black(英語で「黒」)+月※1 |
英語・スペイン語・イタリア語 | Umbreon | umbra(ラテン語で「陰」)+eon(永遠)※2 |
ドイツ語 | Nachtara | nacht(夜)+a※2 |
フランス語 | Noctali | nocturne(夜の)+li※2 |
韓国語 | 블래키 | 日本語名の音写 |
中国語 | 月亮伊布※3 | 月亮(月)+伊布(イーブイ) |
ヒンズー語 | आम्ब्रियन | 英語名の音写 |
ロシア語 | Амбреон | 英語名の音写 |
タイ語 | แบล็กกี | 日本語名の音写 |
- ※1:「lucky(英語で「幸運な」)」を含むとする説もある。ポケモンで「ラッキー」といえばこのことであるが、直接の関係はなさそうである。
- ※2:イーブイの進化形に共通して付く接尾語。
- ※3:第5世代までは台湾が「月精靈(精靈=精霊)」、香港が「月伊貝(伊貝=イーブイ)」、それ以外が「月精灵(精灵=精霊)」という訳となっていた。
進化
イーブイ → ブラッキー
概要
『金・銀』(第2世代)より登場したイーブイの進化系。同期エーフィとは対を成す。
先方は明らかに猫又然とした姿をしているが、こちらもポケカでブロック塀の上を歩いているイラストや屋根の上で寝っ転がるイラストが度々描かれるなど、黒猫がモチーフとなっている可能性がある。
月の波動を受けてイーブイのDNAが変化し、闇夜生活に適した体へと進化した。
楕円体の耳や尻尾を持ち、真っ黒な全身のあちこちに黄色いリング状の模様がある。
血の様に赤い瞳は、夜間でも獲物の姿をハッキリ捉える暗視能力を持っている。
狩りの際はその黒い体毛で闇に溶け込み、じっと獲物の隙を窺った後に奇襲をかけ、喉笛目掛けて喰いかかる。
「げっこうポケモン」の分類通り、全身にある輪っか模様は月光を浴びるとほのかに輝く性質があり、その身に秘められた不思議な力を発現させる。
この光には近寄る者を恐れさせる効果がある様で、獲物に襲い掛かる際や、敵への威嚇時などにも光っている様子が確認出来る。
その他、全身の毛穴から毒素が混じった汗を噴き出すことも出来、緊急時にはそれで目潰しを仕掛けて身を守る。
その怪しくもシックな情感漂う容姿に惹かれる者も多く、それでありながらイーブイ系特有の可愛さも完備しているため、エーフィとは別ベクトルで高い人気を博している。ポケモン・オブ・ザ・イヤーでは一族最高の5位を記録している。
♂比率が圧倒的に高いにもかかわらず♀が求められがちなこの一族にあって、順当に♂で育てたがる人が多いことも特徴と言える。
色違いは通常黄色の模様が青色に、瞳が赤色から黄色に変化しており、原色とは異なった美しさを引出している。
『SM』(第7世代)からは、一手間掛ければムーンボールに入れられる様になり、色合いやエフェクト等も含め色違いに良く似合う。
ゲーム上の特徴
十分懐いた状態で夜にレベルアップすると進化する。
なつき度となかよし度が統合された『剣盾』(第8世代)以降は、ブラッキーに進化させたい場合フェアリー技を忘れさせておく必要がある(覚えている場合必ずニンフィアに進化してしまう)。
『GSC』・『HGSS』では、まいこはん・タマオや四天王・カリンが手持ちに入れている。
このうち、カリンはやや特殊な扱いで、一般的にヘルガーをエースとしているが、『HGSS』の強化パーティのみブラッキーをエースとしている。メタ的には同作に登場するロケット団幹部アポロのエースがヘルガーであるため、競合を回避したものと思われる。
これを受けて、「GOTCHA!」や『ポケモンマスターズ』ではヘルガーとブラッキーを両方登場させる措置が取られている。
ちなみに、当初は殿堂入り前に通信交換なしで入手出来る唯一のあくポケモンであった(同時期に新登場したはがねであれば、コイル系統・フォレトス、銀限定ならエアームドと、2 - 3種類いる)。
この点については、『クリスタル』ではニューラ(こおりのぬけみち)、『HGSS』ではヤミカラスとバンギラスに進化するヨーギラス(どちらもサファリゾーン)も殿堂入り前に入手出来る様になっている。
『剣盾』ではワイルドエリアのげきりんの湖でシンボル出現していたが、その条件は何故か天候が砂嵐の時であり、時間帯は関係なかった。「曇りであれば昼夜問わず出現する」エーフィと共に違和感の大きい演出となった。他5種の進化形にはそれぞれ最適な天候があったため、それに合わせられた形だろうか・・・
『LEGENDSアルセウス』では、紅蓮の湿地で発生する時空の歪みから出現する。
クリア後にはセキがシャワーズと共に手持ちに加える。初戦でイーブイがいたが、このイーブイが♂・シャワーズが♂・ブラッキーが♀であることから、このイーブイはシャワーズに進化し、後からブラッキーが加わったと見て良いであろう。
『SV』では、各地の洞窟内に夜のみ野生個体が出現する。
また、「ブイズパ」を組むボタンが先発として起用している。ちなみにエーフィはおらず、他に競合するようなトレーナーもいないことから、「当人が昼夜逆転した生活を送っているためではないか」といった考察がなされていたりする。
対戦での評価
対のエーフィと異なり、高い数値を全て防御面に充てた耐久型ステータスをしている。あくとしてもこの配分は珍しい。
「とくぼう」は一族の中で最も高い。反対に、攻撃面は物理も特殊も低め。
この特徴から「めざめるパワー」などの必要性も低く、性格補正さえ合わせれば「旅パ」個体でもそれなりの戦力となるため、初心者向けのポケモンとされる。
一般的には素直に耐久型とするか、「積みアタッカー」として育成される。イメージ通りに「どくどく」でダメージを与え、「つきのひかり」で回復することも多い。
「積みアタッカー」というのは、主に「のろい」と「しっぺがえし」のシナジーを利用したもので、元々高くない「すばやさ」を犠牲に、「のろい」で「こうげき」と「ぼうぎょ」を上げて行く。そして後攻となった際に技威力が2倍となるタイプ一致技「しっぺがえし」で相手に大ダメージを与えていくという戦法である。
また、低耐久な習得者が多い傾向にある「くろいまなざし」*を最も使いこなせるポケモンの一種でもある。これまたイメージ的にもピッタリである。
いずれにせよ、相手にすれば非常に厭らしい戦法を多く取れるが、逆に決定力はかなり低いので短期決戦はしようと思っても出来ない。「ちょうはつ」や「みがわり」にも滅法弱い。
苦手タイプに通せる技も乏しいので、基本的に不利対面では逃げるが勝ちである。
第2世代
火力と物理耐久を増強する「のろい」、「かげぶんしん」を無効化する「だましうち」、回復技の「つきのひかり」、まひ状態狙い「のしかかり」など、耐久型としての技は当初から一通り揃っていた。当時流行していたかくとう技や偶に見られたヘラクロスの「メガホーン」などにさえ気を付ければ十分立回れた。
00カップ予選でも地区大会やマリオスクール番組代表決定戦上位構築に残るなどしていた。
第3世代
「てだすけ」を獲得し、ダブルバトルでも一定数使われる様になった。
第4世代
この当時までは「くろいまなざし」→「バトンタッチ」で後続ポケモンに逃走防止を引継げるコンボが存在しており、対戦だけでなく捕獲要員としても需要があった。
また、「しっぺがえし」威力倍増が相手の交代際にも発動しており、合えて「くろいまなざし」を使わないという読み合いも作れた。
第5世代
上記の仕様が変わって戦略の幅が狭まった。また、強力なかくとうやむしポケモンが増加したため、選出自体がしにくい場面も増加した。
加えてあくにも耐久寄りステータスを有するバルジーナが登場し、シェアを争う様になった。ひこう複合で両タイプに抵抗出来る上、特性「ぼうじん」で同じく猛威を振るった天候ダメージや「こな」「ほうし」系妨害を無効化出来ることも評価された。
強化点としては、隠れ特性「せいしんりょく」を得てダブルバトル・トリプルバトルに強くなった。
バルジーナとの差別化には繋がらなかったが、「イカサマ」・「バークアウト」という2種類のタイプ一致技が追加されたことで、新たな戦法も生まれた。
前者は自身ではなく相手の「こうげき」の値を利用してダメージを与える技、後者は確定で相手の「とくこう」を下げる技で、共に耐久型あくポケモンにはうってつけであった。
第6世代
フェアリー出現が非常に痛い。高火力なポケモンが多く、対抗手段も碌に得られなかったため、出て来たら撤退必至となってしまった。
ただし、彼らとファイアローによってかくとうやむしポケモンが抑止される様になったこと、同時に行われたタイプ相性見直しにより、あく技がはがねに半減されなくなったことは救いであった。
また、多くの特殊技威力が下がったことで相対的に耐久型が有利となり、物理アタッカーが増加したために「イカサマ」が刺さりやすくなるといった恩恵も得ている。
第7世代
ファイアローの勢いは止まったが、フェアリーは止まらなかった。
もっとも、かくとうやむしポケモンはさほど復権しなかったため、ブラッキーは比較的優秀な部類と評価された。一族の中では概ねトップクラスの使用率を維持し続けた。
この世代のGSダブルではWCS2019世界大会準優勝パーティに入っている。相手のグラードンの「ひでり」にタダ乗りして「つきのひかり」での超回復をしてみせたり、相手のイベルタルの「ダークオーラ」を逆利用して「イカサマ」を強化したりと、使用者の環境読みが的中した格好となった。
第8世代
技体系の見直しによって生命線である「どくどく」が没収されてしまう。これによって純粋な耐久型は大幅に弱体化した。
逆に初めて「かみくだく」を覚えられる様になったが、用途はほとんど見つからなかった。
新要素「ダイマックス」についても、他進化形はメイン技で天候を変えたり、フィールドを展開したりできたが、唯一ブラッキーだけは特に恩恵がなかった。無理にダイマックスしたところで、良く使う技が軒並み「ダイウォール」となってしまうため、どのみち相性は悪かった。
耐久型のあく全般に共通する傾向ではあったが、ここまで来ると最早誰が「唯一王」なのか分からなくなってくるレベルである。
とはいえ、残された「あくび」や「ねがいごと」でサポートを入れつつ「イカサマ」で自身もダメージを入れに行く戦法などは機能し続けたため、全く居場所がなくなった訳ではなかった。特に初期環境では、汎用性が買われてシングルバトルで使用率ベスト30圏内にまで入っていた。
後期になると(リストラされていた)アシレーヌ復帰で競合したニンフィアに代わって一族首位の使用率となったこともある。
また、「禁止級1体エントリー可能、ダイマックス不可」のレギュレーションで行われたランクバトルシリーズ10や、こくばじょうバドレックスが猛威を振るったシーズン21でも活躍していた。
逆風も跳ね除けて活躍するという意味では流石一族の優等生といったところか。
第9世代
ダイマックスが廃止された上、技体系再度見直しで両壁や「でんじは」を覚えたため、かなり動きやすくなった。
初期ランクマッチでは、ドラパルト・マスカーニャ・サーフゴーといった高速ポケモンが活躍する環境であったため、その多くの足を奪える「でんじは」ががっちり噛み合った。
サイクル戦が盛んに行われる様になったことも追風で、持ち前の高耐久を活かしつつ「あくび」や「ねがいごと」でサイクルを乱して行くスペックは貴重であった。
自身がテラスタルする場合、どくタイプやゴーストタイプとの相性が良い。耐性を大幅に変えられる上、特にゴーストタイプは「のろい」の効果まで変わるため立ち回りに幅を出せた。しかも「つきのひかり」や「ねがいごと」で回復できるため、「呪い」となった「のろい」のリカバリーまで単独で行えた。
ただし先述の3種を筆頭に強いゴーストタイプやあくタイプも多かったため、一致抜群となるのを避けてフェアリータイプなどとすることも提唱された。その場合、「のろい(鈍い)」→「テラバースト」の積みアタッカーという選択肢もあり、技範囲の補強にも役立った。惜しむらくは「しっぺがえし」が没収されてしまったことか。
シーズン1終盤になると、半ばクッションとしての運用が目立つようになり、モロバレルとのクッション2体体制も珍しくなくなった。ただ出落ちするのではなく、2体がかりで隙あらば催眠技をバラ撒いてゆくのが非常に厭らしく強力であった。
パラドックスポケモンが解禁されたシリーズ2になると若干勢いは衰えたが、物理・特殊の両面である程度の数値受けができるサポーターとして一定数生き残った。ブラッキーの「あくび」で起点を作り、後続のエースで一気に暴れるバトル運びも強力であった。
シリーズ3になって四災が解禁されるとディンルーに起点作りを奪われるケースが激増したが、「でんじは」「あくび」「ねがいごと」「イカサマ」を織り交ぜた独自の立場は辛うじて守り抜いている。
DLCでは「どくどく」のわざマシンが復活したことで、ブラッキーも久々に習得出来る様になった。また、一族共通で「ほえる」も習得出来る様になったため、ブラッキーが苦手としていた「みがわり」への対策が可能となったのも嬉しい強化点であった。
「どくどく」復活を機に、それまで「イカサマ」「まもる」「あくび」「ねがいごと」でほぼ確定であった4枠の内「あくび」の枠がほとんど「どくどく」に取って代わられるに至ったといえば、復活の影響力の程が分かるであろう。
「禁止級」解禁戦となったレギュレーションGのダブルバトルでは、コライドンの「ひひいろのこどう」にタダ乗りしたり、「イカサマ」でこくばじょうバドレックスやルナアーラを抑えたりと相変わらずメタ的な強さを見せ、シーズン18では最終1桁構築に入っている。
準伝説・パラドックスポケモン以上が使用不能なレギュレーションHシングルバトルでは、使用率こそ然程ではないがクッションの1選択肢として十分候補には挙がる。一部ではカイリューの「マルチスケイル」対策「スキルスワップ」型も採用される様になった。
テラレイドバトルでは
当初サポート要員として注目を集め、上記に加えて「いやなおと」「うそなき」、相手の積み技、状態異常技等を封じる「ちょうはつ」、味方の火力を底上げする「てだすけ」、厄介な特性を書き換える「スキルスワップ」等、有用な変化技を一通り備えていたことから重宝された。
ところが、これらの技がバリア相手に何も出来ない上にバリアが張られた後ほぼ確実にデバフを解除されてしまうという大きな穴があることが判明し、それを知らない層がバリアを張られた後に文字通り「置物」になってしまうブラッキーを起用し続けた結果、野良マッチングではコアなプレイヤーから忌み嫌われるまでとなってしまった。
マイナス面はこれだけでなく、「ちょうはつ」はやや足が遅いため機能するとは言い難く、「スキルスワップ」も渡す特性が「シンクロ」と「せいしんりょく」という利敵となりかねない2つしか選べず、「てだすけ」に至っては「いけいけドンドン」がほぼ完全上位互換となるため、わざわざブラッキーを採用する理由に乏しかった。
このため「手軽ではあるが、最強には程遠いサポーター」となってしまっている。
一応、「バークアウト」や「どろかけ」はバリアの上からでも通る他、キタカミの里のテラレイドはデバフを解除して来ないことも多いため、相手を選べば活躍の余地はあった。
また、SNS等で連携が取れる状態でなら技を使うタイミングを合わせられるため、そのサポート性能を十二分に発揮できる。
……それでも最強のテラレイドバトルでは開幕バリアとかやり始めるポケモンもいたため、やや向かい風であった。
テラレイドバトルの味方NPC・チカが使うブラッキーは、あくまでNPCは使って来るサポーターとしてであるが、強い寄りの評価を受けている。
使用トレーナー
ゲーム版
- カリン:四天王(ジョウト)
- タマオ:まいこはん
- コゴミ:アリーナキャプテン
- モミ:ポケモントレーナー
- バク:ポケモントレーナー
- ゼロック:ブラッキーつかい
- セキ:コンゴウ団リーダー
- ボタン:ポケモントレーナー
- チカ:テラレイドバトルサポートトレーナー
- レオ:ポケモンコロシアム主人公
- チェッタ(ポケモンマスターズ)
- ミヅキ:ポケモントレーナー
アニメ版
漫画版
- カリン(ポケスペ)
- コゴミ(ポケスペ)
- タマオ(ポケスペ)
- 怪盗ハイドル(トライアドベンチャー)
番外作品
ポケモンコロシアム
ゲーム開始時点での主人公・レオの手持ち。トレーナーメモによると「昔からの仲間」とのこと。
オープニングではレオと共にスナッチ団からマシンを奪っていた。
HPと「ぼうぎょ」・「とくぼう」に優れており並大抵の攻撃では倒されない硬さを持つ。一方で攻撃は不得手だが、火力の低さからダークポケモンの体力を少しずつ削っていくのに向いている。また、「ちょうはつ」「あやしいひかり」「いやなおと」「つきのひかり」「どくどく」等持久戦主体の技構成にするのもいい。
特にちょうはつはラスボスの危険なコンボを封じられるなど汎用性が高い。
ポケモン不思議のダンジョン
『マグナゲートと∞迷宮』ではダンジョン研究家として登場。性別は♂。性格は真面目で、抜け目がない。
エーフィ♀と共にエンターカード(4枚あり、ある一定の組合わせで並べて地脈と呼ばれる大地エネルギーを操ることでマグナゲートを発生させられるもの)を開発した直後、ドクロッグとブニャットに追われ、エーフィとはぐれてしまう。その後も暫く逃走していたが、宿場町で行き倒れになりハーデリアに発見される。ドウコクの谷でエーフィを助けた後、彼女と共に主人公の仲間となる。
ポケモンGO
こちらでも耐久型性能である点は変わらず、特に「ぼうぎょ」種族値は全ポケモン中9位とかなりの高さを誇り、HPの種族値も25位とまずまずの高さであるため、ジム防衛での活躍が見込める。
…が、イーブイの進化形でジム防衛を行わせることを考えると、「ぼうぎょ」・「HP」・「こうげき」の全てが高水準で纏まったシャワーズの方が適任であったため(一応、防御力ではブラッキーの方が上回ってはいるが、HPと攻撃力では完全にシャワーズに軍配が上がる)、わざわざブラッキーを採用するという人は少なかった。
アタッカーとしても低過ぎる攻撃力が足を引っ張り、ブラッキーを使うくらいならバンギラスやヘルガーを採用した方が…という結論に至ってしまいがち。このため、対となるエーフィと比べるとイマイチ地味な存在となってしまっていた……2018年12月までは。
トレーナーバトル実装は低いCPでも活躍できる道が開け、高い耐久が存分に生かせる舞台が用意されたことで一気に覚醒。CP1500以下で戦う「スーパーリーグ」では難攻不落要塞として大活躍する様になった。
数少ない難点を挙げるとすれば、あく技のみしか覚えられないので、攻撃範囲が狭いことであったが、こちらもコミュニティ・デイで一族専用技である「とっておき」や限定技「サイコキネシス」が実装されたことである程度改善されている。
進化させるには相棒ポケモンに設定して一緒に10km歩き、相棒状態を維持したまま夜に進化させるという特殊な手順を踏まなければならないので少々面倒だが、進化先を指定出来るので、サンダース・シャワーズ・ブースター等と比べれば入手・個体厳選はしやすい方であろう。
ポケモンマスターズ
カリン&ブラッキー
2021年5月27日にBPバディーズ呼出券で解禁された。あく物理アタッカーで、攻撃技に必中技「だましうち」とあくチェンジであくと化した「すてみタックル」の2つがあり、反動軽減を盛った「すてみタックル」でガンガン攻めるのが推奨される。
技
だましうち |
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攻撃が必ず命中する |
クリティカット |
自分の急所率を1段階あげる |
すてみタックル |
相手に与えたダメージの1/4を自分も受ける(パッシブスキル「あくチェンジ」によりあく技に変化している) |
素敵でしょ? |
自分の攻撃を2段階上げる+回復付帯状態とする |
バディーズ技
ワイルドでタフなダークインパクト |
---|
あくの物理バディーズ技 |
パッシブスキル
あくチェンジ |
---|
ノーマル技があくとなる |
反動ダメージ軽減5 |
効果タグに反動を持つ技を使った際の自分の反動ダメージを軽減する |
ひるみ無効 |
ひるみ状態とならない |
チェッタ&ブラッキー
2021年7月30日にプレイアブル化した。こちらはあくサポート型で、特殊タンク兼デバッファー。パッシブの被攻撃時HP回復G1・被攻撃時技ゲージ増加4で、攻撃を受けつつ回復とサポートをこなす。
このブラッキーはイーブイだった頃ライヤーが一番気に入る進化をしようと大切に育てていたらある夜突然に進化したらしい。慎重に決めようとしていた矢先の突然の進化だったが、ライヤーは面白いと気に入ってくれたとのこと。
技
たいあたり |
---|
追加効果なし |
スピーダーG |
味方全員の「すばやさ」を2段階上げる |
バークアウト |
相手の「とくこう」を1段階下げる |
元気にしちゃう系? |
味方のHPを最大HPの約60%回復する |
味方の状態異常、味方のこんらん状態やひるみ状態やバインド状態を解除する |
味方をこらえる状態とする |
自分のボルテージが上がっている時は味方を回復付帯状態とする |
バディーズ技
奇想天外のだましうち |
---|
★6EXアップ後、初めてバディーズ技を使った際のみボルテージが2段階上がる |
パッシブスキル
被攻撃時HP回復G1 |
---|
技で攻撃を受けた際に20%の確率で味方のバディーズ全員のHPを回復する |
被攻撃時技ゲージ増加4 |
技で攻撃を受けた際に50%の確率で自分の技ゲージを1増やす |
どくやけどまひ同調 |
相手の技で自分がどく・もうどく・まひ・やけど状態になった際に付与した相手を同じ状態異常とする。味方による場合は除く |
ミヅキ&ブラッキー
2023年11月21日(イーブイの日)に合わせて実装。バディーズ技「夜空に浮かぶブラックホールイクリプス」を使った後パッシブスキルの効果でこわもてゾーンを展開するあくテクニカル。パッシブスキルにより、相手を対象としたポケモンの技を使った時と相手を対象にしたバディーズ技を使った後に相手の防御を2段階下げる。
技
かみつく |
---|
30%の確率で相手をひるみ状態とする |
つきのひかり |
自分のHPを最大HPの約50%回復する。天気がひざしがつよい状態の時は約60%回復、天気があめかあられかすなあらしの時は約40%回復する |
かみくだく |
20%の確率で相手の「ぼうぎょ」を1段階下げる |
元気もりもり! |
自分の「こうげき」を2段階、味方全員の「とくぼう」を2段階あげる |
バディーズ技
夜空に浮かぶブラックホールイクリプス |
---|
相手の防御が下がっている程威力が上がる |
★6EX+EXロール解放後、初めてバディーズ技を使った時のみボルテージが2段階上がる |
パッシブスキル
B技後こわもてゾーン化 |
---|
バディーズ技を使った後ゾーンをこわもてゾーンとする(こわもてゾーンはあくの攻撃威力を上げる) |
こわもてゾーン時急所無効G |
ゾーンがこわもてゾーンの時は相手の攻撃が味方のバディーズ全員の急所に当たらない |
相手にP技B技後防御2↓9 |
相手を対象にしたポケモンの技及びバディーズ技を使った時に相手の「ぼうぎょ」を2段階下げる |
ポケモンユナイト
諸元
ロール | ディフェンス |
---|---|
タイプ | 物理 |
攻撃範囲 | 近接 |
進化 | イーブイ→ブラッキー(Lv,4) |
技1 | スピードスター→くろいまなざし/イカサマ(Lv.4) |
技2 | うそなき→ねがいごと/バークアウト(Lv.6) |
ユナイト技 | ムーンライトセレナーデ(Lv.8) |
特性 | せいしんりょく |
価格 | 12000コイン/575ジェム |
技詳細
くろいまなざし |
---|
相手1体を暫く一定範囲から出られなくする。また、範囲内では自身の攻撃力が増加する。 |
範囲内への第3者の出入りは自由であるが、攻撃力増加の影響は受ける。 |
イカサマ |
移動しながら行う2段攻撃。当てた相手の移動速度を下げる追加効果があり、2段目にはノックバックも付く。 |
本編とは異なり、1段目は通常攻撃の扱いで、2段目のみ「ブラッキーか相手の高い方の攻撃力を参照する」というダメージ計算となっている。 |
ねがいごと |
使用すると、付近の味方ポケモンにダメージ軽減効果を付与し、最後に体力を回復する。 |
回復までの間に対象ポケモンが倒れた場合、自動的に次に近い味方ポケモンに効果が引継がれる。付近に誰もいない場合、ブラッキー自身が対象となる。 |
バークアウト |
自身の周囲に多段ヒットする音波を放ち、当てると1段ごとに攻撃力と移動速度を低下させる(最大6段分まで蓄積)。最終段には、さらに行動不能の追加効果が付く。 |
使用中には軽いシールド効果を得られる一方、自身の移動速度も若干低下する反動がある。 |
ムーンライトセレナーデ |
周囲のポケモンのシールド効果を吸収しながら飛び上がり、着地時にダメージと行動不能を与える。 |
その後も暫くの間、周囲のポケモンのシールド吸収・移動速度低下と、自身の移動速度上昇・体力回復を自動で続ける。 |
本作では4種類目の「ブイズ」として2023年5月25日参戦。「ブイズ」参戦はグレイシア以来約10ヶ月、♂に限るとニンフィア以来約1年半振りとなる。
追加効果が優秀な、サポート型寄りディフェンダー。「イカサマ」の威力が地味に高く、選択すればある程度攻撃にも参加出来てしまう。
裏を返せば、純粋な耐久力では他のディフェンス型に1歩劣る。1体で攻撃を凌ぎきるというよりも、相手チームの攪乱や分断を図りながら味方と歩調を合わせるイメージで立回って行きたい。
ユナイト技は後出しが有利になる仕様ではあるが、着地時を除いて即効性がある効果ではないため、余り出し惜しみしているとあっさり押し切られてしまうことも多い。初心者向けながらその辺りの読合いが必要になってくる点も、ブラッキーらしいというべきか。
参戦時にはイベント「イーブイフェスティバル」が開催されており、それに合わせてホロウェア「チェックスタイル」が「ブイズ」共通で実装されている。
元々ニンフィア用にデザインされていたロリィタファッションを水平展開した形で、本作のブラッキーは♂。即ち、ニンフィア以来の「[**[男の娘]]」でもある。ブラッキーのものはグレー系の色合いにコルセット状の装飾とキャスケット状の頭飾りが特徴。
2024年4 - 6月にかけてはバトルパスシーズン23メインキャストに抜擢され、Lv.100到達報酬として「雅スタイル」が実装された。陰陽師のような雰囲気で、特殊ムービーとトレーナー向けの衣装・アイコンフレームが同時に制作された。
他に、光沢のあるマントを持った「伯爵スタイル」、忍者の様な「忍びスタイル」が編集時点で実装されている。いずれも有償購入限定品である。
ようこそ!ポケモンカフェ〜まぜまぜパズル〜
編集時点では不定期にイベントや課金コンテンツの題材となるゲスト枠と扱われている。
標準の制服以外に、シルクハットとタキシードの様な「ハロウィン」衣装が実装されている。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- タマオのブラッキー
- 無印183話にて、エンジュのサクラの姉・五姉妹の三女であるタマオのポケモンで登場。
- アヤコのブラッキー
- ヒカリの母・アヤコのパートナーで登場。DP138話での親子バトルではニャルマーとの絶妙なコンビネーション技を見せつけてヒカリを圧倒して勝利している。
- バージルのブラッキー
- BWではバージルのポケモンで登場。「ブイズ」使いの彼であるが、最初のイーブイが進化したのがこのブラッキーである。
- グラジオのブラッキー
- ハルヒのブラッキー
- 新無印79話ではコハルに瓜二つな日蝕城の当主となるハルヒのポケモンでエーフィと共に登場。エーフィと対になる首飾りが掛けられている。ハルヒが幼い頃、夜に野生のクロバットに襲われそうになったハルヒとエーフィを守るためにブラッキーに進化したという。かつて、日蝕城の当主であったヒサシが弟に暗殺されそうになった際にエーフィとブラッキーが食い止めたと言い伝えられている。
- その他
- BW4話で、スワマに捨てられたポカブが痩せて汚れで黒くなっていたため、サトシから「ブラッキーではないか?」と思われていた(当然、イッシュにブラッキーは野生で生息していないため見付けたら大発見な模様)。またこの話でニャースもブラッキーに変装している(喋るニャースはもっと珍しい気が……)。
無印 | 272話 |
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AG | 11話(映像)・77話 |
XY | 90話(サナの話)・138話 |
SM | 65話・66話・86話・98話(映像)・99話 |
新無印 | 49話・63話(イメージ)・103話・120話 |
劇場版 | 裂空の訪問者・氷空の花束・みんなの物語 |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- スピネルのブラッキー
- ライジングボルテッカーズと敵対するエクスプローラーズの構成員の1人・スピネルのポケモンで、12話で登場。イーブイ系統をアニポケの敵組織の一員が手持ちとするのは史上初(悪役自体ならザンナーのエーフィが初)。
- 詳細はリンク先で。
漫画版
『ポケスペ』
- 3章ではカリンのポケモンで登場。彼女がマスクド・チルドレンの時にはイーブイが連れていたことから、付合いの長さが窺える。
- 6章ではコゴミの手持ちでお気に入りポケモンで登場。エメラルドのサマヨール相手にあざやかな身のこなしを発揮して「だましうち」「あやしいひかり」で倒している。
- 9章ではまいこはん・タマオのポケモンで登場。
余談
「毒素が混じった汗を吹き出す」という設定は、当初どくポケモンとしてデザインされていた名残である。長年「どくどく」をメインウェポンのように扱ってきたのも自然な成り行きか。
なお現在に至るまで、どくの進化形は実装されていない。
第5世代までは、様々なタイプに月や月光に関連する要素があった(ピッピ系統や「つきのひかり」はノーマル、ブラッキーはあく、そして後続・ルナトーンやクレセリアはエスパーであった)。
だが、『XY』(第6世代)でフェアリーが追加されて以降は、新技「ムーンフォース」を筆頭に同タイプとの関連が強まる様になり、ピッピ系統や「つきのひかり」もフェアリータイプに振り分けられた。
その後も月系ポケモンとしてエスパー・ゴーストのルナアーラが登場しているなど、絶対の法則でもないのだが、ブラッキーの場合は「ムーンフォース」で効果抜群のダメージを受けながら「つきのひかり」で体力を回復するという色々と矛盾した状況に置かれたことから、一際異彩を放っている。
なお、ブラッキーは「ムーンフォース」を習得できない。
「フォース(force)」という単語には「暴力」「武力」という意味があるため、少量だけなら回復作用で済むが過剰に摂取すると身体に毒ということであろうか。
2023年4月20日には『レッキングクルー』のブラッキーが「スパイク」へと改名された。元々英語版では「スパイク」名義であったが、「ポケモンの方が有名になりすぎたため」という説もまことしやかに語られている。
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図鑑番号順
0196.エーフィ→0197.ブラッキー→0198.ヤミカラス
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