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日本の動物コレクションの編集履歴

2023-12-20 00:39:30 バージョン

日本の動物コレクション

にほんのどうぶつこれくしょん

日本の動物コレクションとは、フルタ製菓のチョコエッグの大人気シリーズである。

これは単にオマケではない…

見れば分かる、欲しくなる、チョコエッグ

チョコエッグ日本の動物コレクション

Fruta


概要

1999年に初めて販売されたフルタ製菓の「チョコエッグ」は、中が空洞になった卵型のチョコレート菓子で、空洞の中にカプセルに入った玩具(フィギュア)が入っていた食玩である。


このフィギュアの造型を担当した海洋堂は、オーストラリアで販売されていた同種のチョコレート菓子「ヤウイ」のフィギュアが、同地の動物であることに目を付けた。動物というモデルは、流行廃り関係なく動物・自然好きを中心に一定の売り上げが見込め、版権を気にしなくて良いことや、種類が非常に多いといった利点も多く、フルタ製菓に日本の動物のフィギュア化を提案した。

同社には古生物を含めた動物全般に精通し、博物館依頼の復元モデル(学術的な正確性と、観客を惹きつける躍動感の、両方を兼ね備えたモデルでなければならない)の製作歴がある松村しのぶ氏が原型師として所属していたということも大きかった。

原型の精巧さと、中国工場での素材研究や塗装技術の飛躍的な向上、1個150円という安価な価格から、この「日本の動物コレクション」は、動物フィギュアのみならず食玩の一大ブームを巻き起こした。


しかしブームの最中の2002年に、海洋堂はフルタ製菓と袂を分かつことになる。

前年の2001年、フルタ製菓はディズニーキャラクターの版権を取得したが、これは動物という無版権キャラクターで成功を収めた海洋堂の功績を蔑ろにするような行為であり、それ以外にもラインナップの無断公表や金銭面での確執などの問題が重なってのことである。

(余談だが、フルタ製菓内でも相当な揉め事が生じたらしく、同時期に海洋堂とのパイプ役だった重役が部下を引き連れて退職しており、ミリタリー系の食玩を扱うエフトイズを起業している)

新たに海洋堂がパートナーとして選んだのは玩具会社のタカラ。名称を「チョコQ」と変更しつつも、「日本の動物コレクション」として、弾数やフィギュアのナンバリングはそのまま継続した。

これにより、もとより精巧なフィギュアは、2023年現在から見ても異次元といっても差し支えないレベルの完成度となり、しかも価格は据え置きであった。


2006年、タカラはトミーと合併したことでタカラトミーとなり、「チョコQ」は系列会社のすばる堂から出されたが、この第11弾が食玩としては最後の弾になった。

ブームが過ぎ去ってしまったことや、同じタカラトミーの傘下企業ユージンやライバル企業エポック社などがカプセルトイで動物フィギュアを売り出したことで供給過多となってしまったこと、価格改定で1個180円に値上がりしたことなど、悪条件が重なってしまったことが原因とされている。


2013年、「日本の動物コレクション」はカプセルトイ「カプセルQミュージアム」として復活した。フィギュアのナンバリングは継続したが、弾数はリセットされ、第Ⅰ弾の「東北/北限のサル」を皮切りに、地方の動物相をクローズアップしたシリーズとなった(それまでのシリーズでは、1つの弾に北方系と南方系、高山と海洋、ごく身近なものから知る人ぞ知るマイナーなものまで、おおよそ均等になるようにモデルの動物が選ばれていた)。

カプセルトイに販売形態が変わったことで、食玩時代にはモデルに採用されなかったガやクモなどがフィギュア化されたことは大きかったが、弾ごとのラインナップの減少や、一部のフィギュアの塗装技術の低下、1個300円という高額化から、2015年の別巻「外来生物/新たな仲間たち」を最後に休止状態となった。


2023年現在も「カプセルQミュージアム」シリーズ自体は継続中であり、日本の動物に限らない「○○大全」シリーズや、イモムシやクモなど特定のグループからピックアップした「○○コレ!」(動物どころか野菜をフィギュア化した「ベジコレ!」なんてものも)シリーズなどがリリースされている。


「日本の動物コレクション」もいつの日にか、再びの復活を遂げるかもしれない…。




日本の動物コレクションのフィギュアの一覧

※本記事では、付属の解説書の表記に準拠して、当時の分類体系で紹介します。但し、一部の表記は解説書のものとは異なります(例:齧歯目は解説書では「げっ歯目」、有尾目は解説書では「サンショウウオ目」など)



第1弾

1999年9月に販売開始

第2弾

1999年12月に販売開始

第3弾

2000年2月に販売開始。モデル数は歴代最多

049アカメスズキ目アカメ科
050スッポンカメ目スッポン科
051タツノオトシゴヨウジウオ目ヨウジウオ科
052アオウミウシドーリス目ドーリス科
053アマミノクロウサギウサギ目ウサギ科
054アユサケ目キュウリウオ科
055オオハクチョウガンカモ目ガンカモ科
056オニイトマキエイエイ目イトマキエイ科
057カヤネズミげっ歯目ネズミ科
058トド鰭脚目アシカ科
059クマゲラキツツキ目キツツキ科
060ジンベエザメネズミザメ目ジンベエザメ科
061イノシシ(仔)偶蹄目イノシシ科
062ヤマセミブッポウソウ目カワセミ科
063アナグマ食肉目イタチ科
064マガモガンカモ目ガンカモ科
065セミクジラクジラ目セミクジラ科
066ヌートリア齧歯目ヌートリア科
067ミヤコタナゴコイ目コイ科
068シマヘビヘビ亜目ナミヘビ科
069ハヤブサワシタカ目ハヤブサ科
070ゲンゴロウコウチュウ目ゲンゴロウ科
071メグロスズメ目ミツスイ科
072ヤエヤマツダナナフシナナフシ目ナナフシ科
073ラッコ食肉目イタチ科
074ニホンイシガメカメ目ヌマガメ科
075イトウ婚姻色サケ目サケ科
076エゾシマリスげっ歯目リス科
077ヤンバルクイナツル目クイナ科
078ウスバカゲロウ(幼虫)アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科
079ニタリクジラクジラ目ナガスクジラ科
080ツキノワグマ食肉目クマ科
081ルリカケススズメ目カラス科
082アカスジキンカメムシカメムシ目キンカメムシ科
083アカテガニ十脚目イワガニ科
084オオムラサキチョウ目タテハチョウ科
085キジキジ目キジ科
086アカウミガメカメ目ウミガメ科
087ニホントカゲ(幼体)トカゲ亜目スキンク科
088オニヤンマトンボ目オニヤンマ科
089ミヤコヒキガエル無尾目ヒキガエル科
090ヤクシカ偶蹄目シカ科
091オオクチバススズキ目バス科
092ハコエビ十脚目イセエビ科
093ツバメスズメ目ツバメ科
094タンチョウツル目ツル科
095アカナマダアカマンボウ目アカナマダ科
096ニホンリス(夏毛)げっ歯目リス科

第4弾

2000年9月に販売開始。

第5弾

2001年3月に販売開始

121ツシマヤマネコ食肉目ネコ科
122エゾナキウサギウサギ目ナキウサギ科
123アカゲラキツツキ目キツツキ科
124カワネズミ食虫目:トガリネズミ科
125ニホンアカガエル無尾目:アカガエル科
126カマイルカクジラ目マイルカ科
127オオワシワシタカ目ワシタカ科
128エゾリス(冬毛)げっ歯目リス科
129ジュゴン海牛目ジュゴン科
130セマルハコガメカメ目ヌマガメ科
131イボイモリ有尾目イモリ科
132アユモドキコイ目ドジョウ科
133ホシガラススズメ目カラス科
134ニホンマムシヘビ亜目クサリヘビ科
135クロツラヘラサギコウノトリ目トキ科
136ホンシュウジカ偶蹄目シカ科
137ダイトウオオコウモリ翼手目オオコウモリ科
138ミズクラゲ旗口クラゲ目ミズクラゲ科
139ハクビシン食肉目ジャコウネコ科
140バンツル目クイナ科
141イシダイスズキ目:イシダイ科
142グリーンアノールトカゲ亜目イグアナ科
143ケナガネズミげっ歯目ネズミ科
144ルリボシカミキリコウチュウ目カミキリムシ科

第6弾

2002年9月に販売開始。この弾より、名称が「チョコQ」に変更

145カワウペリカン目ウ科
146ツシマテン食肉目イタチ科
147ミコアイサガンカモ目ガンカモ科
148トラフズクフクロウ目フクロウ科
149ニホンアシカ鰭脚目アシカ科
150エゾモモンガげっ歯目リス科
151アオウミガメカメ目ウミガメ科
152キタキツネ食肉目イヌ科
153オヤニラミスズキ目ケツギョ科
154クロアカコウモリ翼手目ヒナコウモリ科
155タカアシガニ十脚目クモガニ科
156リュウキュウイノシシ偶蹄目イノシシ科
157ハスコイ目コイ科
158ワカケホンセイインコインコ目インコ科
159ヒメアマガエル無尾目ジムグリガエル科
156トガリネズミ食虫目トガリネズミ科
161ニホンザルⅡ霊長目オナガザル科
162カスミサンショウウオ有尾目サンショウウオ科
163ザトウクジラクジラ目ナガスクジラ科
164オオミズナギドリミズナギドリ目ミズナギドリ科
165アカマタヘビ亜目ナミヘビ科
166オキナエビスガイ原始腹足目オキナエビスガイ科
166スズメスズメ目ハタオリドリ科
166ミクラミヤマクワガタコウチュウ目クワガタムシ科

第7弾

169アカコッコスズメ目ツグミ科
170ゴマフアザラシ鰭脚目アザラシ科
171イイズナ食肉目イタチ科
172ミズラモグラ食虫目モグラ科
173ニホンヤモリトカゲ亜目ヤモリ科
174エゾユキウサギウサギ目ウサギ科
175ニホンリス(冬毛)げっ歯目リス科
176カミツキガメカメ目カミツキガメ科
177エゾタヌキ食肉目イヌ科
178キンクロハジロガンカモ目ガンカモ科
179ツチクジラクジラ目アカボウクジラ科
180キヌバリスズキ目ハゼ科
181トウキョウダルマガエル無尾目アカガエル科
182ハブヘビ亜目クサリヘビ科
183キョン偶蹄目シカ科
184ウケクチウグイコイ目ウグイ科
185シャチクジラ目マイルカ科
186ヤマドリキジ目キジ科
187オオタカワシカタ目ワシタカ科
188オシドリガンカモ目カモ科
189イイダコ八腕形目マダコ科
190ハマグリマルスダレガイ目マルスダレガイ科
191オオスズメバチ膜翅目スズメバチ科

第8弾

この弾からフィギュアのカラーバリエーションが正式ラインナップとして登場


192ヒグマⅡ食肉目クマ科
193キクガシラコウモリ
194aマダラトカゲモドキ完全尾
194bマダラトカゲモドキ再生尾
195エゾシカ
196aハコネサンショウウオ(東日本タイプ)
196bハコネサンショウウオ(西日本タイプ)
197エナガ
197シマエナガ
198ゴイサギ
199タイマイカメ目ウミガメ科
200[[コノハズク]




関連商品


週刊日本の天然記念物


2002年6月から発刊された週刊分冊百科。発行元は小学館。価格は850円(創刊号のみ500円)。

天然記念物(に指定されている日本の動物(種の指定に限らず、生息地が指定されているものや在来家畜家禽も含まれている)を創刊号から45号まで1冊で1種類特集し、46~50号は地域別ガイドを紹介した。

付録として、海洋堂製作のフィギュア「立体動物模型」1体とトレーディングカードゲーム「わがままな天然列島」のカードが1枚付属した(カードは次号の動物のものを付属することで、次号予告の意味もあった)。

このフィギュアの原型も松村しのぶ氏が担当し、「日本の動物コレクション」と被る種類も多いが、フィギュア自体が一回り大きいため、飛翔するイヌワシやゲンジボタルなど大胆なポージングを可能とし、チョコエッグ・チョコQでは簡素であった台座が、生態の一部を反映した精巧な造形となっていた。


週刊日本の天然記念物のフィギュア一覧


No種類分類
01イリオモテヤマネコ食肉目ネコ科
02トキコウノトリ目トキ科
03アマミノクロウサギウサギ目ウサギ科
04ジュゴン海牛目ジュゴン科
05エゾシマフクロウフクロウ目フクロウ科
06カモシカ偶蹄目ウシ科
07モリアオガエルカエル目アオガエル科
08ライチョウキジ目キジ科
09ヤンバルテナガコガネコウチュウ目コガネムシ科
10ニホンザリガニ十脚目アメリカザリガニ科
11ヤマネげっ歯目ヤマネ科
12セマルハコガメカメ目
13秋田犬食肉目イヌ科
14ルリカケススズメ目カラス科
15奈良のシカ偶蹄目シカ科
16シマアカネトンボ目トンボ科
17ツシマテン食肉目イタチ科
18クマゲラキツツキ目キツツキ科
19ダイトウオオコウモリ翼手目オオコウモリ科
20ヤンバルクイナツル目クイナ科
21ニホンザル霊長目オナガザル科
22コウノトリコウノトリ目コウノトリ科
23岬馬奇蹄目ウマ科
24タヌキ食肉目イヌ科
25オオハクチョウガンカモ目
26タイスズキ目タイ科
27タンチョウツル目ツル科
28土佐のオナガドリキジ目キジ科
29イヌワシワシタカ目ワシタカ科
30岩国のシロヘビ有鱗目ナミヘビ科
31ミヤコタナゴコイ目コイ科
32キシノウエトカゲ有鱗目スキンク科
33トゲネズミげっ歯目ネズミ科
34カブトガニ剣尾目カブトガニ科
35オオサンショウウオ
36ナベヅルツル目ツル科
37ウスバキチョウチョウ目アゲハチョウ科
38アカウミガメカメ目ウミガメ科
39アホウドリミズナギドリ目アホウドリ科
40ホタルイカツツイカ目ホタルイカモドキ科
41ヒメハルゼミ半翅目セミ科
42オカヤドカリ十脚目オカヤドカリ科
43ゴイシツバメシジミチョウ目シジミチョウ科
44メグロ
45ゲンジボタルコウチュウ目ホタル科
46オオワシ
47甲斐犬食肉目イヌ科
48カジカガエルカエル目アオガエル科
49ニホンカウソアカメ食肉目イタチ科
50リュウキュウヤマガメカメ目






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