ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
編集者:ボガート
編集内容:できない。

6期鬼太郎

ろっききたろう

「ゲゲゲの鬼太郎」アニメ版の第6シリーズ。またその主人公である鬼太郎の愛称。

「見えてる世界がすべてじゃない。見えないモノもいるんだ。ほら、君の後の暗闇に」

「見えない世界の扉が開く」

概要

2018年4月1日から放送がスタート。全97話。

原作者・水木しげる没後初のTVシリーズ。

2018年『ゲゲゲの鬼太郎』TVアニメ化50周年に当たり、本作は記念作品でもあるが、企画自体は「そろそろ鬼太郎やろうよ」と自然に立ち上がったもので、「気が付けば50周年だった。まさに妖怪に呼ばれてスタートした作品」というスタッフの言である。

対象視聴者の年齢層が従来より引き上げられ、ストーリーテリングに重きが置かれた構成となっている。そのため、ねずみ男猫娘などの”鬼太郎ファミリー”も毎回登場するわけではなく、主人公の鬼太郎がほとんど姿を見せないこともある。

また、本作では犬山まなが、4期村上祐子以来となる人間側のレギュラーヒロインとして設定された。

物語全体が、最初の節目となる「八百八狸前・後編」以降、軸となるストーリーごとに「編」として区切られているのも特徴的である。

物語には、妖怪についての伝承・伝説が積極的に取り入れられている。また、演出上では原作者である水木しげる本人や、水木作品へのリスペクトが随所に見られ、登場人物の設定やエピソードのシークエンスとして表現されている。ディープなファンにとってはところどころでニヤリとさせられる構成になっており、放送後に考察が行われることも多い。

  • 第4話では水木御大に妖怪や怪異についての知識を授けた「のんのんばあ」を彷彿とさせる人物が、裕太の祖母として会話の中に登場している。

舞台は原作での鬼太郎及び原作者・水木しげる御大の居住地、調布市である。過去のシリーズでも東京が舞台になる事が多かったが、明確に調布市がメインとなるのは本作が初。

また、御大の故郷であり、鬼太郎たちの像が立ち並ぶ水木しげるロードが存在し、水木ファンの聖地ともなっている鳥取県境港市も登場する。

  • 作中では調布市が、ヒロインの一人犬山まなの居住地として、鳥取県境港市が彼女の田舎として登場する。特に鳥取県は約1,300万円の予算を投入して番組スポンサーとなり、2018年7月の1カ月間CMを放送するという力の入れ具合であり、放送時に大きな話題となった。

「平成鬼太郎」の集大成

昭和末期に放送された3期は、怪奇色の強かった1~2期から大きく路線変更され、当時の社会性に合わせた作風だった。

「人間と妖怪の共存」をテーマとし、ギャグやアクションも強化されて”明るく快活な正義のヒーロー”となった鬼太郎のキャラクターは、当時の子供たちに大好評を博した。

しかし、その一方で2期鬼太郎や原作のファンを中心に「鬼太郎は妖怪なのに、人間と仲良くなりすぎている。妖怪は恐ろしい存在であることを忘れず、距離を置くべきだ。」との批判を受けることとなった。

この点を踏まえ、平成時代に入って制作された4期以降、鬼太郎はヒーローでありつつもどこかニヒルでドライな部分を持ち、見た目通りの幼い子供ではないことを感じさせるキャラクターへと立ち返った。

演出面においても初期作品へのオマージュが見られ、あくまで鬼太郎は妖怪であることが強調されている。

その路線は本作の6期にも継承され、鬼太郎は登場当初から一貫して異質な存在として描かれており、時に恐ろしい妖怪としての顔を垣間見せる。

作風もよりダークなものとなり、平成最後の年に放送開始となった事にふさわしい集大成的な作品になっている。

主題歌

オープニング

ゲゲゲの鬼太郎氷川きよし

エンディング

第1話~第13話

「鏡の中から」まねきケチャ

第14話~第26話

GET A NOTE(ゲタノオト)」レキシ

第27話~第37話

「見えんけれども おるんだよ」氷川きよし

第38話~第49話

「No.999」go!go!vanillas

第50話~第62話

「RONDO」 BUCK-TICK

第63話~第75話

「うしみつジャンボリー」 スターダストレビュー

第76話~第86話

「あるわけないのその奥に」まねきケチャ

第87話〜第97話

「A.M.D.K.J.(あみだくじ)」SCANDAL

  • 「ゲゲゲの鬼太郎」はシリーズを通じ、また関係作品でも歌われている鬼太郎定番のテーマソング。「カランコロンの歌」ともに、作詞者は原作者の水木しげる。1期のEDだったカランコロンの歌は、4期・5期と同様アレンジ版がBGMに使用されている。
  • 「見えんけれども おるんだよ」の作詞者は水木しげるの娘である水木悦子。ED画面には3期EDへのオマージュが見られるほか、妖怪たちが現れるビル街の看板に他の水木作品過去のシリーズ登場したキャラクターたちの名前が書かれているという隠し要素がある。

ストーリー

作風

制作にあたり、幼少期の水木がのんのんばあから聞かされた「見えんから、おらんというのが、まちがいのもとじゃがナ」という教えが指針となったという。そのため、この言葉はアバンタイトルでの鬼太郎のセリフをはじめ、作品の随所で表現されている。

また、スタッフは本作で「現代社会の闇を描く」ことを明言しており、その言葉通り痛烈な風刺と皮肉が全面に押し出されたシリーズとなった。そのためか人間妖怪問わずキャラクターたちに対して感情移入や擁護ができない。

作品のテーマ

6期のテーマは「人と妖怪の距離感」と「多様性の在り方」。この2つを際立たせるため、物語の背景を「人間が妖怪の存在を忘れ去った時代」とし、妖怪の描写も”人と異なるもの”、”危険で恐ろしい存在”としての面がより強調された。

2つのテーマは妖怪と人間だけではなく、人間同士、妖怪同士という関係でも描かれ、自分と異なる存在や意見との向き合い方、また互いを認め合い、受け入れることの難しさと大切さが繰り返し語られた。

6期は「怖い」鬼太郎

全体的にホラー色が強く出された作品であり、OPでも『墓場鬼太郎』での鬼太郎誕生を彷彿とさせるショッキングなシーン(墓の土を突き破って現れる鬼太郎の手、本体から離れ落ちる目玉)が映し出されている。

本編の演出も強烈で、人が怪異によって殺害され、世間では事故死や変死で扱われるという近年のニチアサとは思えない壮絶な展開や、自らの愚かさによる自滅、人々の負傷や呪いに苦しむ様などが躊躇なく表現された。→6期鬼太郎におけるトラウマ一覧

善悪併せ持つ人間の姿

6期では、事件のきっかけを作るのは大半が人間であり、その浅ましさ、愚かさが妖怪とは異なる、ある意味それ以上の恐怖を感じさせる。

鬼太郎が事件の解決に乗り出すのは、直接助けを求められた時か、妖怪たちが事態に巻き込まれた場合に限られ、問題の根源に対してどのように対処するかは、あくまで当事者たちの手に委ねられている。

時には、罪を自覚することもできない人間が「救われる価値などない」と言わんばかりに突き放されることすらある。鬼太郎のさりげない一言や表情、妖怪たちの態度でようやく事態に気付いた彼らは、間も無く遭遇するはずの報いに脅え、恐怖する。

その一方で、善良な人間と純真な妖怪が互いを愛しく思いながらも、寄り添うことができないという悲劇や、見えないものと調和して生きる人々の姿も語られている。

陥った罠から自らの力で立ち上がろうとする、あるいは、業を背負いつつもあえて己の選んだ道を生きるというエピソードや、手前勝手だった人々が危難に際し、我を捨てて協力し合うなど、人間の逞しさや心の奥にある善性が描かれる話もある。

全般的に、物語は登場人物たちから一歩引いた視点で展開され、登場人物たちの行動や、彼らが知る由もない未来について視聴者に問いかけ、考えさせる作風となっている。

キャラクターデザイン

鬼太郎はこれまでの原作準拠(130cm、30kg)の身長、体重から離れ、4期以上に頭身が上がってすらりとした印象になった。さらに内巻きのヘアスタイルや細身の体、小さな顎におちょぼ口、整った横顔など、全体的に中性的な美少年風に描かれている。この新しいデザインによって、これまでの鬼太郎にはなかった、妖しい恐ろしさが加わった。

ねずみ男は5期の面影を残した顔立ちにして衣が3期以来の青灰色となり、一反木綿の目や子泣き爺のべべも青になった。ぬりかべの目は3期~5期を平均化したような細い垂れ目に描写されているなど、原点回帰ともとれる姿になる。

その一方で猫娘ねこ娘)のデザインは大きく異なり、すらりとしたモデル体型の美少女で、成人女性に近い雰囲気を醸し出している。ヘアスタイルもロングヘアをリボンでまとめたものとなり、放映前から大きな話題となった。

  • このデザインは視聴者層を広げることと、まなとの差別化を目的に、ファッションモデルの菜々緒をイメージして行われた。しかしあまりに革新的であったため、スタッフは「水木プロダクションから了承を得られるまで帰ってくるな」と命じられたという。幸い「東映さんを信頼していますので」と快諾を得られ、結果的にはその通り、大当たりとなった。

原作では、妖怪たちは概ね低い頭身で描かれているが、6期の鬼太郎ファミリーは全体的に頭身が上がっている。そのほか、ゲゲゲハウスが自身の幅よりも太い大樹に設えてあり、梯子が2段になっているのもこれまでとは異なる。

一般人の絵柄などは現代風のものとなっているが、水木しげるの画風を意識した顔の人物も過去作と変わらず登場している。

設定

キャラクターの性格などが現代風にアレンジされたほか、妖怪たちの行動やゲゲゲの森の存在にも、作品のテーマに沿った設定付けがなされた。

妖怪たちの距離感

「なるべく人間社会から距離を置こうとする鬼太郎」というキャラクター像は、それぞれ理由は異なるものの、過去のアニメでも描かれたことがあった。しかし、今期では鬼太郎だけでなく仲間の妖怪たちも人間界とは一線を引き、必要以上に関わることを良しとしていない。

一方で、「妖怪と人間、異なるものが共に存在していく上で一番大切なのは、お互いを理解し合うという事じゃ」「(人間がゲゲゲの森に来れたのは)これも何かの縁なんじゃろう」という、3話、4話での妖怪たちのセリフもある。また、妖怪を自然に受け入れる人々や、共存の道を選ぶエピソードも存在し、大切なのは互いの心構えであることが強調されている。

異界・ゲゲゲの森

妖怪の世界全体が人間界とはっきり異なった存在となった。ゲゲゲの森も通常の人間には感知できず、実に200年近く人間の出入りも無いなど、人間たちから殆ど知られていない異界として存在している。

調布市にある神社横の林が、ゲゲゲの森への入り口として描写されるが、負傷した鬼太郎を送り届けた犬山まなさえ、当初は立ち入りを拒まれている。妖怪たちにとっては、その場所を示すだけでも相手の人間を特に信頼した行為であり、まなにも余程の事が無い限り他者には口外しないように忠告した。まながゲゲゲの森に入れるようになったのは37話からである。

シリーズ初の描写

より多彩になった仲間の戦力

『一反木綿の切断攻撃』、『砂かけ婆の砂太鼓』、『妖怪漆喰で敵を自分の体内に塗り込むぬりかべ』など、実写版などを除いて平成アニメ版以降見られなくなった鬼太郎ファミリーの妖術が再び披露されている(一反木綿の切断攻撃は5期でも使用したが、妖怪に引き裂かれて補強した鬼太郎のちゃんちゃんこによるものだった)。

また、子泣き爺も5期の様に体の一部だけを石化する能力を披露した。

それだけでなく、『一反木綿の体をゴム代わりにパチンコ攻撃』、『砂かけ婆の砂塵扇』といった新技もある。

さらに、これまでは作品のアイドルや人間界の情報屋的な扱いが主で、戦闘にはあまり関わらなかった猫娘も大幅にパワーアップし、鋭い爪と牙、優れた五感と身体能力を武器にメイン物理アタッカーとして活躍する。

ただし上記の様に本作はストーリーテリングに比重を置いている為、バトル自体は割とシンプルな話が多い。

キャスト

レギュラーキャスト

6期のキャスティングは、全てオーディションにより行われた。

また作風ゆえか、続投するモブは居ても「準レギュラー」と呼べるキャラクターは殆どいない。

主人公である鬼太郎役は、『ルパン三世』シリーズの3代目・峰不二子役などで知られる沢城みゆきに決定。

次回予告の決め台詞「見えない世界の扉が開く」を語ってもらったところ、沢城の口調にぞくりとする恐ろしさを感じたのが決め手となった。沢城のほかにも低いトーンで発声した声優はいたが、人ならぬものの恐怖を感じさせた沢城の演技が抜きんでていたという。今期の鬼太郎は「友達ではない、恐ろしい存在である妖怪の代表」であり、スタッフはオーディションの段階でキャラクターをそこまで掴み、作り上げてきた沢城の実力に驚かされたと語っている。

目玉おやじ役には、1期2期や『墓場鬼太郎』および『劇場版妖怪ウォッチ~シャドウサイド鬼王の復活~』で鬼太郎役を演じた、正にアニメ鬼太郎を象徴する存在である野沢雅子が起用された。

2010年に死去した田の中勇の後任としての登板だが、野沢は田の中の死去に際し「代役など居ない」と故人を惜しんでおり、目玉おやじを演じるにあたっては「鬼太郎が成長し、父親になった感じで」と語っている。当然ながら野沢もオーディションによるキャストであり、彼女の作品への深い愛と、流石の貫禄を感じさせる結果となった。

また余談だが、『ボクらの時代』にて、野沢は長年の癖でうっかり鬼太郎のセリフも読んでしまい、沢城から「私、鬼太郎やってもいいですか?」と聞かれてしまったということが何回かあったと裏話が暴露された。

ねずみ男役は、前作5期で準レギュラーの蒼坊主役を務めていた古川登志夫が担うこととなった。

飄々としたキャラクターを得意とする古川は、昔からねずみ男役を演じたいと熱望しており、5期でもねずみ男役のオーディションを受けたが落選し、蒼坊主役での出演となった。それだけに役を射止めた喜びは大きく、ツイッターでハイテンションな報告を行った。→古川登志夫twitter

彼のねずみ男に対する愛は深く、その後もツイッターで度々キャラクターについて発言し、6期鬼太郎についての解説や考察も披露している。また、その情熱はシリーズ構成の大野を動かし、ねずみ男のキャラクター造形にも影響を与えることとなった。

猫娘役となった庄司宇芽香は、当初犬山まな役でオーディションを受けていたが、猫娘のデザインに惚れ込み、ダメ元で申し出ようと思った矢先にスタッフから猫娘役も受けるよう言われ、渾身の演技を披露したところ、見事抜擢されたという。

庄司は新人時代に5期に何度かモブで出演し、猫娘を演じた今野宏美の演技に影響を受けたと語っている。スタッフも庄司が選ばれた理由の一つに「5期猫娘の進化系の声」という印象があったことをあげている。

庄司は猫娘に情報提供する黒猫の声も兼任しているが、これは自身の飼い猫などを参考にした研究振りが、評価されたためである。

子泣きやぬりかべを演じる島田敏は、過去の鬼太郎シリーズでゲストキャラを多数担当した経験があるのはもちろん、本作まで田の中勇の代役として長らく目玉おやじを代演していた。今回は子泣き・ぬりかべの二役でレギュラーとなった。その多彩な声の使い分けで、子泣きとぬりかべ以外に本作でもゲストキャラを時々兼務している。

5期でぬりかべ女房を演じた田中真弓は本作で砂かけ婆役として出演し、一反木綿役の山口勝平も4期でのっぺらぼうとして出演経験があり、共に準レギュラーだった過去出演作から、本作でレギュラーに昇格した。

オリジナルレギュラー・犬山まな役を担当する藤井ゆきよは、2015年から放送されていた『ルパン三世(第四TVシリーズ)』で、やはりオリジナルレギュラー・レベッカ・ロッセリーニの声を演じていた。同作では峰不二子役の沢城みゆきとも共演経験があり、本作で沢城が鬼太郎役に抜擢されたため、実に同じ国民的長寿アニメシリーズにて2年ぶりのレギュラー共演となった(本作開始と同時期に放送された『ルパン三世PART5』でも、同役にて再び共演している)。

また、まなの母・犬山純子役の皆口裕子は、本作出演の前年に『劇場版妖怪ウォッチ~シャドウサイド鬼王の復活~』で猫娘を演じている。

他にも、銀河万丈田中秀幸ゆかな山村響など、本作も従来同様にベテランから若手まで個性あふれる実力派声優が、レギュラーとして配役されている。

中でも第39話では、三田ゆう子西村ちなみ今野宏美と3期以降の歴代猫娘役声優が揃うゲスト回となった。

キャラクターとしての6期鬼太郎

1話において「幼い頃、水木という青年に命を救われ育てられた」という過去が披露された。これにより鬼太郎の活躍についても「言わば、その恩返しとして人助けをしている」という理由付けと説明が、アニメシリーズで初めて行われている。また、第14話では「生まれてすぐ、たった一人で墓場に放り出された」という誕生秘話も具体的に描かれた。

これらの情報は、いずれも目玉おやじの言葉として語られ、「子供っぽい夢を見る余裕などなかった」鬼太郎の幼児期が壮絶なものであったことが、改めて明かされている。

第23話では、原作や従来のシリーズを踏まえ、1960年代から既に現在と変わらぬ少年の姿で活動していた事が、鬼太郎本人から披露された。ただし、途方もない話に呆れた人間から「あなた今いくつなわけ?」と聞かれた鬼太郎は「数えた事無いなあ」と答えており、具体的な年齢は不詳となっている。

これについてはゲゲゲの謎時点で丁度70歳になることが判明している。

一見可愛らしい容姿だが表情の変化は薄く、特に初期EDを始めとする暗い場面での無表情は、妖怪らしい不気味さを感じさせる。一方、目玉おやじや仲間の妖怪たちなど気を許した身内に対しては、外見年齢相応の豊かな表情を見せている。鬼太郎が物事に閉口した際などに見せる、顔に手を当てながら目を細めて口元をとがらせる”トボケ顔”は本作でも健在である。

性格

基本的には誰に対してもクールでニュートラル。口調も丁寧だが、本質的には確固たる信念を持つ熱血漢である。その反面、思うところのある相手に対してはきちんとした礼を言うことができず父親に叱責される、将棋で王手をかけられると気がかりを口実に逃げるなど、不器用で負けず嫌いな部分もある。

悩み事があっても一人で抱え込んでしまう癖があり、たびたびねこ娘を心配させている。

生真面目で誠実だが、その分駆け引きを必要とする交渉事は苦手で、最終章ではねずみ男に「コミュ障」とまで言われてしまった。

一方、悪に対しての容赦の無さは歴代屈指。

7話では、部下を死に追いやりながら自分の罪を認めなかった男を冷徹に地獄へ送り届けた後、人間の業の深さに対する痛烈な皮肉と警鐘を込めて「妖怪なんかより、よっぽど恐ろしい」と言い放ち、その言葉で自らの破滅の予感に青ざめた依頼人にも声をかける様子すら見せなかった。

ただし68話では、一度は道を踏み外した人間をあの世から案ずる父親からの依頼を受けて敢えて一度は地獄行きのバスで地獄へ送るも、その後の過程を経てその人間が更生の姿勢を見せると、普段の態度からは珍しく嬉しそうに笑顔を浮かべながら現世へと送り返したことがある。

人間界の文明には興味がないようで、父親とは対照的にスマートフォンなどの機器類についても関心を持たない(猫娘にスマホを買わないかと誘われても、興味はないと切り捨てている)為、まなはもっぱら猫娘とLINE(作中ではLEIN)でやりとりし、鬼太郎に直接連絡を取る際には手紙を書いている。

人間界のニュースは、猫娘のスマホの動画で知ることが多い。

美女・美少女に対して特に弱いという面は見られない。それどころか第10話で混浴温泉に入った際、既に入っていた濡女はともかく、全国の大きいお友達を狂喜させた花子さんのタオル一枚の姿を見ても、動じるどころか平然と会話できていた。同話では、さらりと猫娘に「次は一緒に温泉に行かないか」と誘ってもいる。

ただし、第13話で猫娘と人間の街へ買い物に出かけた際には、自分から荷物持ちを引き受けるなど、単なる朴念仁と言うわけではなく、紳士的な振る舞いは心得ているようである。また、第24話では、珍しく美女のウェディングドレス姿に見惚れて思わず頬を染めるなど、女性の美しさがわからないわけでもない。

バレンタインデーでは勇気を出した猫娘の告白を素直に受け入れ、恋人同士となる。しかし、吸血鬼ピーによる吸血鬼パンデミックを解決するための「まぼろしの汽車」により過去が改変され、せっかくの告白も無かったことになってしまった。

ねずみ男との友情

ねずみ男が怪しげな商売に手を出しては、トラブルのもとを作ったり巻き込まれたりし、鬼太郎が心配して、あるいは泣きつかれて助けに行くという間柄は変わっていないが、目立って一緒に行動することはない。

ただし、二人の奇妙な友情とその厚さは、第13話をはじめ第24話や第37話など、各所で表現されている。

1年目のクライマックスとなった第48話では、精神的なショックで戦闘不能に陥りかけた鬼太郎に、ねずみ男が全力で気合を入れて立ち直らせるという象徴的な場面が描かれた。

一方、鬼太郎も第62話ではねずみ男を謗る石動零に対し、「ねずみ男が過ちを犯せば、僕は怒るし、懲らしめもする。でも痛い目に遭って詫びれば、それを許したい!許せる自分でいたい!」と、信念を交えて語っている。

6期クライマックスである第95話では鬼太郎の消滅を目の当たりにしたねずみ男がショックのあまり、ぬらりひょん率いる妖怪大同盟に加わってしまう。しかし第97話では鬼太郎の復活を喜び、地球の危機に苦戦する鬼太郎を応援するよう電波ジャックで呼びかけるという、熱い展開が描かれた。

人間と妖怪に対するスタンス

妖怪に対して

同じゲゲゲの森に住まう妖怪たちには、互いの領分やルールを尊重し、必要以上の干渉はしないように心がけている。

また、6期では悪事を働く妖怪の多くが自業自得であることもあり、事件解決後、特にフォローするということはない。

人間との関わりの中で居場所を失ってしまった、悪気のない妖怪に対しても、積極的に世話を焼いたり説得しようとはせず、向こうから助けを求めない限りは無干渉である。

ただし、優しさや思いやりの気持ちが全くないわけではない。

第6話では無自覚なまま人に危害を及ぼしていたシロに対してまず説得を試み、ラストシーンでは風に乗って聞こえてきた、その首輪の鈴音に思いをはせている。第18話ではかわうその寂しさを見抜き、気遣う言葉をかけた。また、第24話では金目当てに多くの男性を騙し、ねずみ男の純情をもてあそんだ石妖に対しても、その心根に優しさを見出し、ねずみ男の懇願を入れる形で見逃している。

小説版では本人なりにゲゲゲの森に住む妖怪達を気にかけているが、全ての妖怪達が鬼太郎を快く思っている訳ではない模様。

人間に対して

人間に対する基本的な感情は非常にクールかつドライ。

人間を助けるのは「約束したから」と鬼太郎自身が語るように、その動機は育ての親である水木と過ごした過去にあり、人間という存在そのものに対しては複雑な思いを抱いていることが、物語の端々で示唆されている。

第3話では人間と妖怪が保つべき距離感について、まなに説き聞かせた。

一方、欲望のまま世界を傷つける人間を不要な存在と断じたたんたん坊たちには「見えないものを軽んじて闇を恐れない、今の傲慢な人間たちには腹が立つこともある」としながらも「僕は、自分と異なるものを認められない奴が、大嫌いだ!!」と激昂してもいる。

人間と妖怪、どちらの味方でもないというスタンスゆえに、第43話など、自ら妖怪の領域に踏み込んだ人間に対しては難しい立場に立たされる事もあり、最終話ではそれが鬼太郎自身を追い詰めることとなった。

第3話で鬼太郎が語った、

妖怪の世界と人間の世界は交わっちゃいけないものなんだ

人間と妖怪と、どちらか一つで良いなんて事は絶対に無い!!

という2つのセリフは、彼の心情や立場を表すとともに、6期のテーマを象徴するものとなっている。

戦闘スタイル

髪の毛針、リモコン下駄、霊毛ちゃんちゃんこ、体内電気、指鉄砲など、お馴染みの技を使う。

体内電気は主力技だった前シリーズから一転、使用頻度は少なめとなったが、相手に触れての放電のほか、遠距離からの飛び道具としても電撃を使用している。

霊毛ちゃんちゃんこは、防御や受け流しのほか、武器としては直接相手に叩きつけたり、槍状にして投擲している。また、今期からの新しい使い方として、腕に巻き付けて相手を直接殴る、地面を砕くほどの強烈な拳を繰り出すなどパワフルな描写が加わった。

また、リモコン下駄も従来の様に蹴り飛ばして遠隔操作で当てる以外に、「履いたまま使用する」ことで脚力と遠隔操作の念力を合わせた強力な蹴りを繰り出したり、手に嵌めて鈍器として使う等、今期の鬼太郎はインファイトでの強さが目立つ

指鉄砲は一撃必殺の決め技へと昇華。右手の人差し指に妖気を集中させ、左手を支えにして発射する。どこかで見たことあるとか言ってはいけない。

その威力はのびあがりを爆発四散させたり、たんたん坊の巨体を貫通するなど非常に強力。12話では、まなを媒介に要石の力を借りたことで、1クール目で最大の強敵となった刑部狸の怨念を、操る妖怪獣もろとも吹き飛ばし、光の束となって雲を切り裂き天をも貫いた。

  • レーザービームのような指鉄砲の表現は、6期が初というわけではなく、5期ですでに行われていたものである。だって放送コードがゲフンゲフン。一応、原作での”指そのものを銃弾として飛ばし、後ほど再生する”という手間を、妖気のみ発射する形態へ進化させたと解釈することもできる……かもしれない。

放送回

前述の通り基本はホラー全開だが、その分ギャグ回の時は壮絶に壊れる(いい意味で)。

話数サブタイトル登場妖怪概要/関連タグ放送日程
1妖怪が目覚めた日のびあがり/名無し名無し編異文化交流編2018年4月1日
2戦慄!見上げ入道見上げ入道電池組/ねこ姉さん4月8日
3たんたん坊の妖怪城たんたん坊/二口女/かまいたち4月15日
4不思議の森の禁忌山爺/油すまし/べとべとさん/水妖怪4月22日
5電気妖怪の災厄 電気妖怪かみなり五十嵐ゆり子4月29日
6厄運のすねこすりすねこすり5月6日
7幽霊電車奪衣婆/加牟波理入道/わいら/お歯黒べったり5月13日
8驚異! 鏡じじいの計略鏡じじい/がしゃどくろ5月20日
9河童の働き方改革河童(太郎丸・次郎丸)/いそがし5月27日
10消滅!学校の七不思議トイレの花子さん/ヨースケくん/濡れ女6月3日
11日本征服!八百八狸軍団刑部たぬき/団一郎/団二郎/団三郎/蛟龍総理6月10日
12首都壊滅!恐怖の妖怪獣-狸山まな6月17日
13欲望の金剛石!輪入道の罠輪入道6月24日
14まくら返しと幻の夢枕返し/夢繰りの鈴の少女 目玉おやじ(夢世界の姿)7月1日
15ずんべら霊形手術 ずんべら房野きらら7月8日
16潮の怪!海座頭海座頭/船幽霊7月15日
17蟹坊主と古の謎蟹坊主/小次郎7月22日
18かわうそのウソかわうそ7月29日
19復活妖怪⁉︎おばけの学校 見上げ入道/たんたん坊/二口女/かまいたち8月5日
20妖花の記憶妖花/トゥブアン8月12日
21炎上!たくろう火の孤独たくろう火/雨降小僧8月19日
22暴走‼︎最恐妖怪牛鬼牛鬼/迦楼羅8月26日
23妖怪アパート秘話ろくろ首/唐傘/あかなめ夏美9月2日
24ねずみ男失踪⁉︎石妖の罠石妖/海坊主9月16日
25くびれ鬼の呪詛くびれ鬼9月23日
26蠱惑麗しの画皮画皮9月30日
27襲来!バックベアード軍団アニエス/アデル/耳長/狼男ヴォルフガング西洋妖怪編10月7日
28妖怪大戦争独脚鬼/岩魚坊主/岸涯小僧/夜行さん10月14日
29狂気のフランケンシュタインヴィクター・フランケンシュタイン10月21日
30吸血鬼のハロウィンパーティー女吸血鬼カミーラ10月28日
31小豆洗い小豆はかり小豆婆小豆洗い/小豆はかり/小豆婆11月4日
32悪魔ベリアル百年の怨嗟べリアル11月11日
33狐の嫁入りと白山坊白山坊/ブエル葛見やよい11月18日
34帝王バックベアードバックベアード11月25日
35運命の魔女たち あまめはぎ/ひょうすべ/釣瓶落とし/タンコロリン12月9日
36日本全妖怪化計画-12月16日
37決戦‼︎バックベアード-12月23日
38新春食人奇譚火車火車名無し最終決戦編2019年1月6日
39雪女純白恋愛白書雪女・ゆき/沼御前青春学園ドキドキパラダイス1月13日
40終極の譚歌さら小僧さら小僧ビンボーイサム1月20日
41怪事! 化け草履の乱化け草履1月27日
42百々爺の姦計妖怪大裁判百々爺/大天狗/呼子/一つ目小僧2月3日
43永遠の命おどろおどろおどろおどろ小野崎美琴/小野崎彰悟2月10日
44なりすましのっぺらぼうのっぺらぼう/白粉婆2月17日
45真相は万年竹の藪の中万年竹2月24日
46呪いのひな祭 麻桶毛麻桶毛3月3日
47赤子さらいの姑獲鳥姑獲鳥3月17日
48絶望と漆黒の虚無畑怨霊3月24日
49名無しと真名-子ねこ娘/仔ねこ娘3月31日
50地獄からの使者 鵺//一つ目坊地獄の四将編/石動零4月7日
51閻魔大王の密約閻魔大王/牛頭/馬頭サヤ/大逆の四将4月14日
52少女失踪! 木の子の森木の子/山天狗桃山雅4月21日
53自己愛暴発!ぬけ首危機一髪ぬけ首チャラトミ/HIKAKIN4月28日
54泥田坊と命と大地泥田坊5月5日
55狒々のハラスメント地獄狒々岡倉優美5月12日
56魅惑の旋律吸血鬼エリート吸血鬼エリート/しょうけら5月19日
57鮮血の貴公子 ラ・セーヌ吸血鬼ラ・セーヌ/ザ・マンモス5月26日
58半魚人のかまぼこ奇談半魚人メイド鬼太郎/アルカリユリコ6月2日
59女妖怪・後神との約束後神6月9日
60漆黒の冷気 妖怪ぶるぶるぶるぶる裕太6月16日
61豆腐小僧のカビパンデミック豆腐小僧/天井嘗ニッケルカナ6月23日
62地獄の四将 黒坊主の罠黒坊主6月30日
63恋の七夕妖怪花あしまがり/笹の精・星華7月7日
64水虎が映す心の闇水虎鬼久保7月14日
65建国!? 魔猫の大鳥取帝国魔猫7月21日
66死神と境港の隠れ里死神/人面樹7月28日
67SNS中毒VS縄文人縄文人湊クリスティーン8月4日
68極刑! 地獄流し土蜘蛛8月11日
69地獄の四将 鬼童伊吹丸鬼童・伊吹丸8月18日
70霊障 足跡の怪タイタンボウ足跡の怪8月25日
71唐傘の傘わずらい唐傘9月1日
72妖怪いやみの色ボケ大作戦いやみ9月8日
73欲望のヤマタノオロチヤマタノオロチ/オグロ山の呼子9月15日
74地獄崩壊!? 玉藻前の罠九尾の狐・玉藻前9月22日
75九尾の狐-9月29日
76ぬらりひょんの野望ぬらりひょん/朱の盆/土転びぬらりひょん編10月6日
77人間消失! 猫仙人の復讐猫仙人10月13日
78六黒村の魍魎魍魎水葉10月20日
79こうもり猫のハロウィン大爆発こうもり猫10月27日
80陰摩羅鬼の罠陰摩羅鬼11月10日
81熱血漫画家 妖怪ひでり神ひでり神11月17日
82爺婆ぬっぺっぽうぬっぺっぽう11月24日
83憎悪の連鎖 妖怪ほうこうほうこう12月1日
84外国人労働者チンさんチンさん12月8日
85巨人ダイダラボッチダイダラボッチ/七人同行12月15日
86鮮血のクリスマス夜叉12月22日
87貧乏神と座敷童子貧乏神/座敷童子石橋綾2020年1月5日
88一反もめんの恋古籠火まーちゃん1月12日
89手の目の呪い手の目壬生陽子/妖対法1月19日
90アイドル伝説さざえ鬼さざえ鬼/ひとうお子/人魚1月26日
91アンコールワットの霧の夜-2月2日
92構成作家は天邪鬼天邪鬼2月9日
93まぼろしの汽車吸血鬼ピー/モンロー2月16日
94ぶらり不死見温泉バスの旅寝肥/埴輪武者2月23日
95妖怪大同盟邪魅/釜鳴り/足長手長/一つ目入道3月15日
96第二次妖怪大戦争-バックベアード爆弾3月22日
97見えてる世界が全てじゃない-大人まな3月29日

総評

作画は現代的であり変更点は多いものの、個々のキャラクター像や各シナリオに通底する水木節など、全体を俯瞰すれば原作、および関連する水木作品の要素が比較的忠実に盛り込まれている。

今までのシリーズよりヒーロー性を廃し、人間・妖怪の悪性鬱展開が露骨なまでに強調されている為、丸二年間それに耐えられたか否かで、視聴者からの印象・感想は大きく二分されている。

本作に対して、原作者の水木御大がどういった感想を抱いているかは、今や神のみぞ知るところとなった。しかし水木プロダクションを始め、御大の友人荒俣宏、弟子を標榜する京極夏彦など、御大と深い関りがある人たちからも「本作のアレンジは、おそらく水木大先生も納得して喜んでくれると思う」と、高評価である。死人に口無しのようなコメント。

受賞

「第57回ギャラクシー賞」のテレビ部門で特別賞を受賞

同賞は放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰するもので、アニメ作品での特別賞受賞は史上初の快挙となり、ファンはもちろん各関係者からも、驚きと歓喜の声が上がった。

原作の設定や味わいを損なうことなく、物語やキャラクターを現代に合わせた工夫、また、人間社会が抱える普遍的な闇を描き、子供たちへのメッセージとしたことなどが評価された。いくら受賞したからといって安易に子供たちにみせるようなアニメではないこと肝に銘じるように。

映画化

2021年3月7日にオンラインで行われた『生誕99年 水木しげる生誕祭』にて映画化が発表された。

タイトルは鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

6期をベースとする同作品では実父の目玉おやじと養父となる水木の出会いと鬼太郎の誕生が描かれ、TVシリーズ内で触れられていた「鬼太郎が人間を守って妖怪と闘う理由」につながる物語となっている。

余談

  • 本作は、これまでのシリーズにあった販促要素は少なく玩具などの関連商品販売も1年目後半に入ってからである。本作以降の「デジモンシリーズ」「逃走中」などもこの形式であり本作以降、高年齢層メインで視聴率対策を意識したアニメ枠に定着している。
  • 元々は「名無し編」で綺麗に終わらせられる内容だったが、好評を受けて早々に2年目の放映が決定したため、放送期間は5期に比肩するものとなった。しかし5期とは異なり特番の挿入など番組編成上の都合から、2期以来となる全100話に到達しなかった鬼太郎となった。
  • 作画監督である清山滋崇は、1期の作画監督でもあり、後にイベントで登壇している。
  • 音楽を担当した高梨康治は、実写映画での音楽も担当している。このため歴代でも特にロックな鬼太郎となっている。
  • OPでは4期以来久々に運動会のシーンが復活(5期はOPに取れる尺が短く、1番ずつしか流せなかったため、運動会の映像が作れなかった)。一方で「ゲゲゲのゲ」の場面で鳴くカエルが沼ではなく都会の路地裏になっているなど、時代に合わせた表現も行われている。
  • 歴代の鬼太郎シリーズ同様、6期でも前番組のドラゴンボールシリーズに関わった声優が多く出演している。OPも氷川きよしが引き続き担当した。→ゲゲゲのドラゴンボール)。
  • 予告動画とはいえ、鬼太郎が「幽霊族の奥義」とされる指鉄砲を髪の毛針よりも先に披露したことと最初期から使用しているのは非常に珍しい事例で、実際第1話では決め技として使用された。これまでのシリーズでも新しい試みはあったが、本作の場合、指鉄砲が本来なら放送コード的に厳しい(指そのものが飛ぶため)ことから、「珍しい」と話題になった。
  • アイキャッチでは、本編に登場する妖怪が水木しげる画の原作鬼太郎及び妖怪図鑑の絵で紹介される。そしてその横では、LINEスタンプ風の掛け合い入りイラストが3つ出てくるという、今と昔、アニメと原作の特色が両立したものとなっている。
  • 本作では猫娘砂かけ婆等、何人かの妖怪がスマートフォンを使用している。
  • 人間界でSNSのやり取りをしながら情報を収集しているのは、猫娘とねずみ男だけのようである。なお、目玉おやじは犬山まなと出会うまで、テレビは知っていたもののスマホの存在を知らなかった。
  • この世界の最も普及した検索エンジンは「Geegle(「ゲー」グル)」である。ちなみに、御大の幼少期のあだ名は「げげる」であり(当時、幼さゆえにしげると発音できなかった)、「ゲゲゲ」の語源となった。
  • 公式サイトが××年代懐古ウィルスに感染しましたエイプリルフール企画。感染されたメンバーらの姿は、1期(60年代)と変わらない。ただ一人、犬山まなが酷い事に…参考動画までもが感染されていた。
  • 本作の放送開始を記念し、東映アニメーションはYouTubeの公式チャンネルで、3期・4期の映画版を順次無料公開した(長編映画となる『日本爆裂』のみ非対象)。
  • 水木しげるは妖怪画集等で、近代から現代の妖怪として口裂け女トイレの花子さん(ゲゲゲの鬼太郎)人面犬などを描いている。
  • 2020年にパンデミックを起こした新型コロナウイルスの影響で、後番組であるデジモンアドベンチャーの制作がストップ。思いがけず空いてしまった枠の穴埋めとして、急遽、完結したばかりの6期鬼太郎があてられることになり、最終回が放映された3月29日から1ヶ月とたたない4月26日からという、スピード再放送となった。
  • 番組放送終了後、同じ放送局のバラエティー番組ドッキリGPの妖怪ドッキリでは、ナレーションを鬼太郎と目玉親父(初期は猫娘もナレーションを勤めていた)を務めている。俳優やタレントに疎い鬼太郎と、やたら詳しい目玉親父の掛け合いは必見である。

原作者の思い

原作の鬼太郎シリーズは中国をはじめとするアジア各国のほか、英語版、仏語版も発売されるなど、2010年代に入って後も世界的な展開を続けていた。しかし原作者の水木しげるは、自身の年齢からくる健康への不安も手伝って作品の先行きを案じていた。ある時、心配のあまり「鬼太郎はもうだめかも分からんな」と周囲にこぼしてしまい、アシスタントや悦子嬢から「鬼太郎は不滅です」「おばけは死なないっていうでしょ」と叱られたことを著書『わたしの日々』に記している(詳細)

しかし、鬼太郎は今ひとたび、新たな姿を得て現代日本に現れた。

水木先生、やっぱり鬼太郎は不滅です。おばけは死にませんでしたよ

関連動画

編集者:ボガート
編集内容:できない。