キャスター(Fate)
きゃすたー
「魔術師」の英霊。由来はおそらく"spellcaster"「まじない師、呪文を唱える人」。
魔術を得意としており、魔術師としては聖杯戦争中最強格。中には神代の魔術を扱うものもいる。
半面、やはり他のサーヴァントに対しては白兵戦能力で大きく劣るものが多い。
クラス別能力 / クラススキル
陣地作成 | 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 |
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道具作成 | 魔力を帯びた器具を作成できる。 |
三大騎士クラス(セイバー、アーチャー、ランサー)とライダーはデフォルトで「対魔力」スキルを有している事から大幅に不利が付くため、ことサーヴァント戦に関してはアウェーであることも多い。その為、せっかく召喚したのにハズレ扱いするマスターもいる。同じ魔術師という点でマスターと役が被っているというのがマイナスに働くことも。
このクラスの利点は聖杯戦争に参加する魔術師で最も優れていることにある。言うなれば、強力な駒ではないが、そのゲームで一番優れているプレイヤーといった立ち位置で自陣での防衛戦や強力な魔術、高い魔力、そして権謀術数の数々を利用した謀略戦など、戦術的なサーヴァント戦よりも戦略的な行動に適したクラスである。
またマジックアイテムの制作やマスターの強化など、マスターの支援に関しては他のクラスよりも優秀であり、必然的にマスターとの連携が求められる。
なおキャスター以外のクラスでも何らかの理由でスキルとして所持しているサーヴァントが存在し、例えば「陣地作成」EXランクなら神殿ほどの規模を作成できるとマテリアルでは記載されている。
見た目は子供、中身は大人な童話作家。口を開けば悪態ばかりだが、あらゆる人物の核心を突く人間観察のスペシャリスト。
詳細はキャスター(Fate/EXTRA-CCC)を参照。
Observer on Timeless Temple
『炎上汚染都市 冬木』
ドルイドとして召喚されたクー・フーリン。師に学んだルーン魔術を駆使してトリッキーに立ち回る。
詳細はクー・フーリン(キャスター)を参照。
「万能の人」と呼ばれた天才芸術家であり、カルデアの頼れるご意見番。本来は史実通り男性だが、お気に入りの作品をモデルに自ら女体化したヤバい人。
詳細はダ・ヴィンチちゃんを参照。
『死界魔霧都市 ロンドン』
エキセントリックな言動がやかましいピエロのような男。とある戯曲の元になった伝承において、「悪魔」と呼ばれたホムンクルス。
詳細はメフィストフェレス(Fate)を参照。
コンピュータの祖形「解析機関」を発明した偉大な碩学。自身の夢を体現する蒸気機関の鎧を纏う。
詳細はチャールズ・バベッジ(Fate)を参照。
『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』
故郷の解放のために白人勢力と戦ったアパッチ族の戦士。今回は部族の伝統を受け継ぐシャーマンとしての姿で現界している。
詳細はジェロニモ(Fate)を参照。
電球をはじめ多くの技術を実用化し、人々の生活を変えたアメリカの発明王。スーパーマンっぽい首から下は歴代大統領の幻霊を束ねた礼装だが、頭がライオンの理由は謎。
詳細はトーマス・エジソン(Fate)を参照。
19世紀の神智学者。根源とも解される高次の存在と接触し、世界にオカルトの概念をもたらした魔術界の突然変異株。
詳細はエレナ・ブラヴァツキー(Fate)を参照。
『神聖円卓領域 キャメロット』
経の原典を求め、天竺への長い旅路を歩いた僧侶。本来はサーヴァントとして呼べないが、人理焼却の危機に際して召喚に応じる。
詳細は玄奘三蔵(Fate)を参照。
天空神の化身たるエジプト第6王朝の伝説的なファラオ。
詳細はニトクリス(Fate)を参照。
『絶対魔獣戦線 バビロニア』
不死の秘法を求める旅を終え、賢王としてバビロニアを善く治めたギルガメッシュ。暴君そのものであったアーチャー時よりも落ち着いている。
詳細はギルガメッシュ(キャスター)を参照。
冠位の資格を有し、アーサー王を導いた伝説の魔術師。人間ではなく、その営みを深く愛する半人半魔。
詳細はマーリン(Fate)を参照。
Epic of Remnant
『禁忌降臨庭園 セイレム』
魔女メディアの姉弟子であり叔母。知将オデュッセウスを誘惑した堕落の魔女。
詳細はオケアノスのキャスター及びキルケー(Fate)を参照。
人と魔神の血をひく神秘の女王。お金儲けが生きがいの生粋の商人。
近未来観測レンズ「シバ」の名前の由来であり、とある人物にとって大切な人。
詳細はミドラーシュのキャスター及びシバの女王(Fate)を参照。
Cosmos in the Lostbelt
イベント限定サーヴァント
ハロウィンイベント
最初のハロウィンにて聖杯の欠片を使いランサーからキャスターにクラスチェンジしたエリザベート。
詳細はハロウィンエリザを参照。
4度目のハロウィンにてアサシンからキャスターにクラスチェンジした酒呑童子。
明らかに魔法少女をパロった「護法少女」を名乗る。
詳細は酒呑童子(キャスター)を参照。
コラボイベント
聖杯の器であり、母性の化身として限界した特異な存在。
詳細はアイリスフィール〔天の衣〕を参照。
魔法のステッキを振り回して戦う魔法少女。
『stay night』のイリヤとは同一存在ではあるが、同一人物ではない為、真上の人とは無関係。
詳細はイリヤスフィール(プリズマ☆イリヤ)を参照。
イリヤの親友であり、もうひとりの魔法少女。
復刻版の『Re-install』にてプレイアブル実装。
詳細は美遊・エーデルフェルトを参照。
『Apocrypha/Inheritance of Glory』
英雄達の想いを受け継ぎ、人形から人へ、人から幻想へと至った少年。
詳細はジーク(Fate/Apocrypha)を参照。
どんな小さな恩も忘れない服飾の達人。
正体は『鶴の恩返し』の鶴本人。
詳細はミス・クレーンを参照。
『盈月剣風帖』
平和な世作りを志す江戸時代の軍学者。
神の国に住まう「完璧なヒト」として設計されたホムンクルス。
詳細は由井正雪(Fate)を参照。
『隈乃温泉殺人事件』
現代に隠れ住む魔女。
「クラスは……キャスター?そう。アサシンに強いのなら、それでいいわ」
詳細は久遠寺有珠(キャスター)を参照。
水着サーヴァント
なんとビーチバレーで戦う。キャスターとは。
詳細はマリー・アントワネット(水着)を参照。
夏のレースにてクラスチェンジしたネロちゃま。華やかさもレア度もセイバー時以上。
詳細はネロ・クラウディウス(水着)を参照。
カリブ海の島にてアサシンからクラスチェンジしたシャルロット。魔術師ならぬ手品師(マジシャン)。
詳細はシャルロット・コルデー(水着)を参照。
北極のテーマパークにてアサシンからクラスチェンジし、ナイスバディに成長した武則天。道術でキョンシーを操る。
詳細は武則天(水着)を参照。
ハワトリアの地にてバーサーカーからクラスチェンジしたモルガン。
8周年の節目にかつての姿でまさかの実装。
詳細は水妃モルガンを参照。
ぐだぐだイベント
織田信長に仕え、反旗を翻した武将。
NPCとしてのみ登場。
詳細は明智光秀(Fate)を参照。
出雲大社の巫女にして、歌舞伎踊りの始祖でもある芸妓。
謎のカラクリ武者を引き連れ、封魔の剣舞で悪を討つ。
詳細は出雲阿国(Fate)を参照。
イベントで登場
2021年クリスマスイベント『サンタフランのクリスマスプレゼント!』にて3代目サンタクロースに選出されたフラン。キャスターだがやることがちょっぴり過激。
詳細はフランケンシュタイン(クリスマス)を参照。
『ますます』より参戦。
目を離すと増える群体のねずみメイド。うどんにされて食べられたサーヴァント幼生の祟り。おにぎりをいっぱい作ってくれる。
詳細はマンガで分かるキャスターを参照。
本作の女性主人公。上記のキャスターの改造によりまさかのサーヴァント化を果たしてしまった。
詳細はリヨぐだ子を参照。
メレスレ陣営のサーヴァント。老女のような姿をしており、スラヴ圏の怪物を使役して戦う。
東ローマ帝国イサウリア朝の初代皇帝。
巨大砲塔と鎖を使った火力戦を得意とする。
詳細はレオ3世(Fate)を参照。
女性の服飾面での自由化を推進したことで知られるアメリカの女性解放活動家。とある眼鏡の少女を依代として召喚された疑似サーヴァント。
能力はブルマを生み出すこと。ただそれだけ。
詳細はアメリア・ジェンクス・ブルーマー(Fate)を参照。
※1:特殊スキル「ダブルクラス」を付与されキャスターのクラス別能力を併せ持った状態で召喚されているため、事実上キャスターでもある。
※2:『Apocrypha』でルーラーとして呼ばれたため人理にそう記録されたが、本来はキャスタークラスとのこと。ただし本人があまり強い英霊でないこともあって「頑張ってちょっと引っかかるかどうか」の適性らしい。
※3:『Grand Order』ゲーム内では、当初は実際にキャスターとして登場しており、その後カルデアに召喚された際にルーラーに変化したと語られている。
このクラスに属する者たちは魔術師であれ作家であれ学者であれ、義理や忠誠心よりも自身の欲望や嗜好を優先する傾向が強い。そのため馬が合えば他のクラスよりも良好な関係を築けるが、一方で意見を違えれば容赦なく見捨てられてしまうマスターにとって危険度の高いサーヴァントと言える。
実際にこれまで登場したキャスターの内、4人がマスターを裏切っており、そのうち3人がマスターを殺害または死に追いやっている(献身的に黙って尽くしていたが、主にサーヴァントとしての戦闘での強さの問題からマスター側から縁切りされてしまった者もいる)。
更に言えば明智光秀の様に主君を裏切った事で歴史に名を残した英霊もいる。
その一方で、マスターと真っ当な関係を築き、聖杯戦争で優勝して願いを叶えるところまで到達した者が存在するという実績もある。
『FGO』ではアサシンクラスに対して有利を取れるが、これは初代キャスターと初代アサシンの絡みからか。魔術で気配遮断を解いてしまうからという見方もできる。事実、『AZO』では孔明がアサシンの気配遮断を解いて見せた。
他にもスキル性能からしてサポート型や回復役に適したサーヴァントが多く、なおかつレアリティが低くともスキルレベルを上げておけば一級品の活躍を見せる者も多く、『FGO』においては「スキルレベルの高さが特に強さに直結するクラス」と評される。
スカディに至っては「第3再臨で完成する為、最終再臨はしなくても良い」とまで言われた程。
クラス適性について
魔術師だけでなく劇作家・童話作家・哲学者・音楽家・発明家・医師・科学者などの文化人、時には「文学そのもの」までもこのクラスに割り当てられることがある。そのため、シリーズ全体での比率的には生粋の魔術師ではない者の方が多い。
また、ダ・ヴィンチちゃん・アマデウス・紫式部など(Fateの世界では)生前本当に魔術の心得があったという設定がされていることでキャスタークラスになった英霊もいる。
とある作家の英霊は自身を「物語るが故にこそキャスターに区分された」と語っている。「呪文を唱える魔術師」のイメージから「広義の意味で何かを『語る』英霊=文化人の英霊」がキャスタークラスに割り当てられるのかもしれない。これならばお経を唱える僧侶がいる事にも説明が付く。
またダ・ヴィンチちゃんのプロフィールには「叡智の偉人であったが故にキャスターのクラスを与えられた……のではない(中略)……魔術の才能をも有していただけの事」とあり、逆に言うと「叡智の偉人(=文化人)」はキャスタークラスの適性を持つということだろう。こちらも「優れた頭脳から知恵や策略を行使する魔術師」のイメージが連想されるためと考えられる。
クラススキルの面から考えても、魔術師の工房・科学者の研究室・軍師の陣など自分に有利なフィールドを用意できる「陣地作成」は彼らにとって汎用性が高くとても活かしやすいため、自身の戦闘力の低さをカバーできる。といっても物理攻撃を持っているキャスターでもなければ三騎士クラスに勝つのは難しいのだが…。
作成される陣地や道具は個人で異なるようで、そのサーヴァントに合ったものが作成できる。
なお型月世界では"魔法"と"魔術"は区別されているが、SF作家のアーサー・C・クラークの名言に「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」というものがあり、科学者や発明家がキャスタークラスの適性を得ている理由に説得力を持たせる事が出来る。道具作成のスキルもデフォルトで付いてくる為、正に天職といっていいクラスである。
補足しておくと、かつて数多に存在していた"魔法"は科学技術の進歩や神秘が薄れた事で"魔術"に格下げされた為、的外れという訳でもない。