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編集者:Mitake
編集内容:フレイル型モーニングスターの実在性について

概要

打撃武器の一種で、持ち手の先端に着いた鉄球を振り回し、叩きつけて攻撃する。

柄と鉄球が鎖で繋がれている「フレイル型」と、柄と鉄球が直接繋がっている「メイス型」の二種類が存在し、またはそれらの鉄球部分そのものを呼ぶ場合もある。

史実で使われていたものは、メインイラストのように鉄球へ鋭いトゲが多数付いており、これが星が光っているように見える事から明けの明星-Morning Star-に例えられたのが名前の由来とされる。決して頭部を叩くと星が飛ぶからではない。

ドイツ読みでは『Morgenstern-モルゲンシュテルン-』。

上記のように2種類が存在しており、原形は棍棒に類するメイス型だが、ゲーム作品では主に柄と打撃部分を鎖で繋いだ鎖分銅の派生種と言えるフレイル型が主流で、鉄球にトゲの無いものも多い。

現実の中世欧州の歴史では、使いやすいメイス型モーニングスターが主流であった。実際、欧州各地の博物館に保管されているフレイル型モーニングスターの現存品は、大抵はより後の時代に作られたレプリカで、その実用性は一部の歴史家から疑われている。とはいえ棘付き鉄球フレイルの視覚的インパクトは強いためか、中世から近世の絵画に描かれているのも事実であり、論争の的となっている。

(農具から派生する非棘付き鉄球タイプのフレイルは普通に使用されていた)

フレイル型はその重量と遠心力を利用する事から扱い辛いという欠点はあるものの、鉄球自身の質量とその威力を増す棘、また遠心力を乗せた一撃の破壊力は高く、その質量と運動エネルギーからくる衝撃で、強固な板金鎧の上からでも骨折や内蔵破裂などの打撲ダメージを浸透させる。

またフレイル型の鎖部分の自在性は、相手が盾を構えようと、鉄球部分が盾の外枠を回り込んで攻撃できるという点でも優秀である。

ただし、扱い方を間違えば自分自身を打撃し、最悪後頭部に直撃する扱いの難しさもある(ひと昔前の日本でいえば、ブルース・リーの真似をしようとしてヌンチャクで痛い目を見る状況)。

綺麗な名前とは裏腹になかなかえげつない武器である。

本来は戦士、騎士が愛用する鈍器系武装だが、RPG等では(ゲームバランスの関係で)刃物の所持を禁止されている事の多い僧侶が使用する(ただし固定クラス制ではなくスキル制だとそういう制限は少ない)。

尤も現実世界の中世でも十字軍みたいな騎士兼僧侶は珍しくはなく、更には詭弁だが「僧侶として、流血沙汰は避ける」としてオド司教(第一回十字軍を興した人物)等に愛用されたらしい。

つまりRPGでよく突っ込まれる「僧侶は髭も剃れない」と言うネタに対しては「他者を傷つける目的でなければ問題ない」とされている。そう考えるとトゲも刺さらない程度の短かさ(場合によってはトゲではなくイボ)なのだろう。

また、敵キャラとして登場する巨人族や鬼族が、その腕力や恐ろしさを誇示するために使う事もある。

ドラゴンころしの登場後は巨大メイス的な剣が流行るようになってしまったが…。

凶悪な外見の武器にもかかわらず、pixiv内では何故か美少女が(フレイル型・メイス型問わず)これを持っている絵が描かれる事が多い。ギャップ萌えというものだろうか?

使用するキャラクター

剣や銃などに比べるとややニッチな印象を受ける為か、メイン武装にしているキャラクターは少なめ。

一方、巨大な鉄球、長い鎖、短い柄など史実の武器よりもデフォルメされたものが多い。

フレイル型

メイス型

両方

斧との複合

の柄の石突にフレイルを繋げた複合武器。イメージとしては鎖鎌をさらにゴツくしたようなもの。

その他

ゲーム

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