※本キャラクターは、『「SSSS.GRIDMAN」の核心的なネタバレ』に繋がる存在です。
本記事を閲覧する時は、必ずそのことを念頭に置いた上で、自己責任で閲覧をお願いします。
曖昧さ回避
- 「電光超人グリッドマン」の没になった続編「電撃超人グリッドマンF」のキャラクター。
- 「SSSS.GRIDMAN」に登場するキャラクター。本記事で解説する。
- アニメ最終回及び「UNION」のPVに登場。→新条アカネ(現実)
- 「グリッドマンユニバース」における隠しキャラクター。→新条アカネ(ニューオーダー)
「また一緒にお昼食べようね」
プロフィール
概要
教室の窓際最後尾に座る響裕太の同級生。
昼食を忘れた裕太に「スペシャルドッグ」を渡したり、一緒に昼食を食べようと提案するなど好意的。
内海将に「才色兼備才貌両全の最強女子」「クラス全員に好かれるという奇跡みたいな女」「奇跡の寄せ集めみたいな美少女」と評され、第1回アバンでは屋上で一人ボーッとしているなど何処か浮世離れした雰囲気を持つクラスのアイドル的存在な一方で、口調はかなりユルく、「武士は食わねど高楊枝」を「武士は食わねど高笑い」と言い間違えたり、意外なことがあると硬直したりしてしまう、何処か抜けた面も持つ。
好物はトマトジュース。というよりも作中描写ではトマトジュース以外を口にすることは殆どない。
前日談となる小説で「運動は少し苦手そう」と評されるように、学校外ではほとんど引きこもり生活を送っているらしく、日に当たっていないため日焼けしていない。体を動かすことそのものが嫌いなようで、校外学習のラフティングでは川で溺れかけるなど、運動神経はあまり良くないようだ。
教室では仲が良いらしい丸佐蘭萌、古間亜子と会話している事が多く、第4回にて家が近かった宝多六花と昔は幼馴染のような関係だったと語られた。エンディングでは仲睦まじい様子だが、本編ではむしろ距離を置いているようにすら見える。
「……ただいま、アレクシス」
「やぁ、お帰り。アカネ君」
そんなクラスのマドンナである彼女のもう一つの顔は、怪獣フィギュアの製作者にして「怪獣騒動の黒幕」。
些細なこと(それこそ武史すら我慢しそうな行為)で抱えたストレスの憂さ晴らしに作った怪獣フィギュアを、相棒のアレクシス・ケリヴがツツジ台に実体化して暴れさせ、ドローンを飛ばして専用のタブレットで観戦していた。
話数 | ターゲット | ターゲットになった理由 |
---|---|---|
第1回 | 問川さきる | 彼女の教室でのボール遊びが原因で、裕太にあげようとしていたスペシャルドッグを潰されたから。その為かバウンドした火球をぶつけている |
第2回 | 担任 | 担任の歩きスマホが原因で自分にぶつかり、且つ謝られなかったから |
第4回 | やまと、タカト、今井、有井 | 六花らと参加した合コンに参加していた4人組の大学生ユーチューバー。六花に対する探りを入れようとしたアカネを意図せず妨害したり、アカネのSNSのレギュラン星人のアイコンをバルタン星人と混同して小馬鹿にしたような態度を取ったりするなどの不快な絡みを続けた為、怒りを買う。やまと以外の3人は秘密裏に襲われ殺害された。他の被害者と違いその後特に裕太たちや視聴者にも触れられないある意味最大の被害者 |
第6回 | 響裕太 | アンチを使って、グリッドマンに変身する前に殺そうとするも失敗に終わる |
第8回 | 台高祭 | 裕太たちに学祭当日に怪獣を出し暴れさせると宣言。これは裕太たちとの決闘の意味合いもあるが、学祭自体に対する嫌悪感もちゃんとあるらしく、皆が学祭で盛り上がっているのが気に入らないと口にする、学祭の日だけはやめてくれと懇願されても頑として聞き入れないなどの態度を見せた |
ストレスを与えた人間がきちんと謝罪の意思を示しても殺害のターゲットにするなど、怒りの沸点が低い上に容赦がなく、さらに人を殺すという行為にも一切罪悪感を抱いていない。
ストレスの原因となった人物の死を確認すると、
「よしっ!よしっ!死んだーっ!きゃははははっ!!」
と今にも飛び跳ねそうな勢いで喜んだり、デバダダンのレーザー砲が狙いから逸れて地面やビルなどの建物を破壊すると、
「ちょっと雑すぎ! ちゃんと狙って撃ってよ!」
と笑い顔を浮かべながら文句を言ったり、たった1人のターゲットを殺すためならその他大勢の犠牲や被害はどうでもいいと狂気的な一面も持ち合わせる。
また、怪獣に圧倒されるグリッドマンを見て面白がったり、怪獣が倒された際には普段のユルさからは想像出来ないほど声を荒げ、ディスプレイを思い切り蹴飛ばしたり、駄々をこねて物に八つ当たりすることもある。
「何あの剣……あんなのずるいじゃん!!!」
第1回でもグールギラスが敗北した際机にカッターナイフを突き立てたり、第3回でアンチがグリッドマンと引き分けになった時には、自宅前で待機していた彼に無言で弁当を投げつけたりしている。
一方で、一度殺害に失敗した人間を再び別の怪獣で殺害しようとするといった事はしておらず、ターゲットに関係なく現れて自身を妨害するグリッドマン以外は殺し損ねれば基本的に放置している。
実際に第7回であろうことか裕太にアレクシスを紹介する会食の場所として以前自身が殺した人物の遺族が経営している店を選び、そこで何食わぬ顔で料理を注文し、さらに裕太にその人物を殺害した事を動機含めて平気な顔で告白している。
裕太が「悲しむ人がいるでしょ!」と非難した際には「まぁ…そうかもねぇ……」と自身がやった事を些末な事と捉えて返答するなどその異常性が浮き彫りになり、彼女の冷酷さや命への無関心さに裕太は戦慄している。
要するにかなりの負けず嫌いであり、グリッドマンが新装備を発動するたびに、その次の戦闘ではそれをほぼ完璧に克服した怪獣を送り込んでいる。さらに各種描写からロボットアニメなどの王道展開を知らない、ないし嫌っている様子。
怪獣とヒーローの対決に関して様式美のようなものを持っており、怪獣より先にグリッドマンが登場した時は感情をあらわにしていた。
以上のことと上記の描写を踏まえて彼女を総評するなら「何事も自分の思い通りにならなければ気が済まず、少しでも機嫌を損ねると気が晴れるまで悪行を尽くす『聞き分けのない子供』」と言ったところ。
また、本編を見る限り
- 第4回で六花と一緒に登校したのになみことはっすからは声をかけてもらえない
- 一緒に朝食を食べる怪獣としてアンチを生み出す
- 人気者な割にはSNSのアイコンが「宇宙一の嫌われ者」という設定なレギュラン星人ヅウォーカァ将軍
- ボイスドラマでは「可愛いのに男の影がない」
- 人にぶつかれば反射的に謝罪する
- クラスメイトがはしゃいでいる様子を見て「私はそういうの得意じゃないから、本当は」と漏らす。
等、コミュ障、もしくはいじめられっこ的な側面も見え隠れしており、演者の上田氏自身も「アカネはコミュニケーションが苦手な子」とコメントしており、表向きの性格だけを見せていたとしても上述の『クラスのマドンナ的存在』という評価が疑問視されている。
人物像
容姿
青みがかった黒髪に青い瞳の六花に対して、赤紫がかった銀髪に赤い瞳と対照的な顔つきをしている。
制服の上からでも分かる巨乳で、制服の上から赤紫のパーカーを重ね着し、更にそれを胸元まで開けていたり、真夏にタイツを履いたりという独特な制服の着こなし。
ちなみに愛用のパーカーは色こそ違えどササヒラーをモチーフにデザインされたもので、よく見るとフードに4つの角がある。
基本的に自宅にいる時も制服のままであり、プライベートでも私服に着替える事は無い。
作中で私服に着替えていたシーンは第5回の校外学習での移動シーンのみであり、同話の残りの登場シーンでは水着姿のままで活動していた(これに関してはクラス全員私服を別の場所に置いてある為仕方がない事だが)。
また、対グリッドマン時にはやはり制服のままであり、タイツを脱いでひび割れたメガネとヘッドホンを着用している。
私生活
第2回で初めて彼女の自宅が描写された。
建物のデザインは二階建てで「電光超人グリッドマン」に登場する藤堂武史の自宅によく似ているが、自室の面積はアカネの方が広い。
場所は六花の自宅のすぐ近くで、第2回で宝多家と新条家が同時に映るカットがあったことから、互いに目視可能な距離にある。距離は曖昧だったが、第10回にて塀は挟むが隣も同然の目と鼻の先という位置関係だったことが発覚した。ただし、全く同じ場所の描写にもかかわらず、第1回では新条家が映っていない。更なるネタバレ(後述)と何か関係があると思われる。
またこれだけの豪邸に暮らしていながら親や使用人と言った周辺の人物がいない。
私生活はかなりだらしなく、彼女の部屋は、扉を開けるだけで何個かこぼれ出る程の数のゴミ袋で溢れかえっている。
家に帰るとすぐに穿いていたタイツを脱いでゴミ袋の上に投げ捨て、机の椅子の上であぐらをかいてくつろぎだすなど完全に緩み切っている。
プログラミングに関する技術
第3回で登場するアンチは、それまでの怪獣と異なり、人語を解したりグリッドマンに対し憎しみの感情をもったりするなどの高度な知性がある。
これはオートインテリジェンス機能が搭載されている為であり、アレクシス曰くこの機能はアカネが作ったとのこと。
仮に本作の怪獣が前作同様コンピュータープログラムの一種であると仮定した場合、アカネはかなり高度なプログラミング技術をもっているということになる。
ただし、今のところ怪獣製作の過程でプログラミングを行っているような描写は無く、あくまで原型フィギュア製作と設定の考案だけを行っているようにも見える為、実際彼女がそうした能力を有しているかははっきりしない。
特撮に対する情熱
特撮ヲタクとしての面
特撮作品、特に怪獣及び宇宙人好きで、第6回で本屋で会った将に打ち明け、両者で仲良く特オタトークしていた。
その際に彼に比肩するほど知識が豊富な上に怪獣愛が強い一面も覗かせており、また怪獣・宇宙人好き故に悪者にされやすい特撮における怪獣の扱いを嘆いていた。
「本当の主役は怪獣」が彼女が特撮を見る上でのスタンスらしい。
また、この時「事情があるとは思うけどさー、怪獣が出ない回とか作っちゃダメだよねー」と言っているが、第6回では発言と照らし合わせるかのように怪獣もグリッドマンも一切登場していない。
怪獣フィギュアについて
彼女の机の上にはフィギュアを創るための材料や道具が置かれており、部屋には何個ものガラスケースが並べられている。その中身は全てが自作あるいは購入した怪獣のフィギュアで、お気に入りらしき怪獣のものは複数体ある。ゴミ袋だらけだがガラスケースは転倒防止として突っ張り棒をしているなど怪獣フィギュアは大事にしており、この部屋自体がアレクシスさえディスプレイに入った状態でないと入らせてもらえないほど(彼の場合は体格の問題で入っている可能性があるが)、彼女にとっては特別で誰にも入られたくない大切な場所である。
なお、骨組みからディティール付けまで全てカッターナイフを使って手作業で制作しているが、そのフィギュアの出来はかなりのものであり、手先の器用さが見て取れる(実際、怪獣に1mmの興味も持たないであろうはっすからも褒められている)。絵をかくのも上手いようで、第3回ではノートにクオリティの高いヤメタランスの落書きを描いている。
ちなみにフィギュア制作には『スケール違いは邪道』など彼女なりのポリシーがある模様。
また、フルスクラッチが出来るモデラーなら「精巧なフィギュアを自作するならカッターナイフよりデザインナイフじゃね?」と疑問を抱くであろうが、よく見るとちゃんとデザインナイフの方もペン立てにあるのが確認できる。フィギュア製作時はカッターナイフとデザインナイフをうまく使い分けているのだろう。
そしてそのガラスケースには
- 『ウルトラマン』のゼットン、ゴモラ
- 『ウルトラセブン』のクレージーゴン、ロボット長官
- 『帰ってきたウルトラマン』のスノーゴン、ササヒラー、ビルガモ、ベムスター
- 『ウルトラマンタロウ』のタイラント
- 『ウルトラマンレオ』のシルバーブルーメ、ノーバ
- 『ウルトラマン80』のクレッセント、ギコギラー、ホー、ザンドリアス、アブドラールス、ロボフォー
- 『アンドロメロス』のメカバルタン
- 『ウルトラマンG』のブローズ、ギガザウルス、ゲルカドン、バランガス、マジャバ、シラリー、コダラー、バイオス
- 『ウルトラマンパワード』のパワードバルタン星人、パワードレッドキング(雄)、パワードペスター、パワードチャンドラー、パワードピグモン、サイコバルタン星人、パワードガボラ、パワードゼットン、パワードジャミラ、パワードケムラー、パワードダダ、パワードゴモラ、パワードドラコ
- 『ウルトラマンゼアス』のベンゼン星人、コッテンポッペ
- 『ウルトラマンネオス』のドレンゲラン、ザム星人
- 『ウルトラマンティガ』のゴブニュ(オグマ)
- 『ウルトラマンダイナ』のレイキュバス、マウンテンガリバー5号
- 『ウルトラマンガイア』のゾグ(第一形態)
- 『ウルトラマンコスモス』のガルバス、カオスクレバーゴン
- 『ウルトラマンネクサス』のペドレオン、ガルベロス、ラフレイア、ノスフェル、クトゥーラ、ゴルゴレム
- 『ウルトラマンマックス』のイフ(第四形態)
- 『ウルトラマンメビウス』のグローザム、ロベルガー、インペライザー
- 『大怪獣バトル』のEXレッドキング、キングジョーブラック
- 『ウルトラマンオーブ』のギャラクトロン、デアボリック
などがメジャー・マイナー問わず様々な怪獣フィギュアが確認されており、怪獣及び宇宙人好きかつヒーロー嫌いを反映してかヒーローのフィギュアは確認されていない。ただしパワードピグモンやガルバスのように人間に友好的か洗脳以外では人間に敵対していない怪獣や、ザンドリアスのように本来は温厚な性質だが何らかの事情で大暴れしていた怪獣に関しても購入または制作している(カプセル怪獣辺りは除外していそうだが)。
実際に発売されたものか自作なのかは不明だが、ノスフェルとクトゥーラは当時販売されていたウルトラ怪獣シリーズNに近い色付けがなされているほか、ササヒラーはブルマァク製のソフビ人形(おそらく出荷数が少ない初版なので数十万円する超プレミア品)だったため、仮に自作していたとしても実際に発売されたものも混じっていると思われる。
そのほかにも先述した通りSNSのアイコンとしてレギュラン星人のものが使われていたりとウルトラ怪獣に関する造詣は深い。
また、製作途中であった怪獣兵器ブラックキングのマスクが第5回で完成している。
余談
「日常の憂さを晴らすために怪獣を作って暴れさせる」という彼女の立ち位置は原典の藤堂武史に酷似している。
しかも彼女の自宅は元ネタである武史の自宅とほぼ同じデザインをしており、常に制服を着用し、両親不在でがらんとした豪邸であることも共通。所持しているカッターナイフもデザインやカラー含めて武史がある回で使用しようとしていた物と一緒であり、スタッフが武史のイメージをアカネに重ねていることはほぼ間違いない。
逆に、決定的な違いとして以下のようなものがある。
- 武史が根暗な陰キャで明らかに劣等感の塊なのに対し、アカネは社交的な性格の美少女で、家で吐く本音も自信に満ち満ちている(ただし、これも所詮強がりでしかなかった模様)。
- しかし逆に、武史の方は養生を重視した体調管理や自宅の整理整頓に気を使っている(ただ若干神経質と言える域にあり、このあたりに起因する理由で怪獣を製作したエピソードもある)ことを始め私生活はしっかりとしているのに対し、アカネの私生活は不摂生でだらしない。
- 武史は殺人に発展する恐れがある作戦を平気で実行するほど問題ある人物だがグリッドマン以外は標的であっても殺害は基本良しとせず、(最終的には洗脳されて実行されるが)人間動物問わず明確に命を奪う作戦には抗議するなど最低限の倫理観はある。作中で明確に殺意を見せたのはたった一度で、しかも相手は「もう一人の自分」とでも呼ぶべき存在。対してアカネには後述の理由もあるが殺人の自覚は無い、もしくは自覚していても何とも思っていないどころか楽しんでいる。
- 武史は30回以上もの連敗を耐えたのに対し、アカネはだいたい6連敗でこれまでの自信を失いかけている。ただしカーンデジファーと出会うまでの人生そのものが失敗の連続で以降も一部を除いて失敗し、日常含めて思い通りになっていない武史と、少なくともアレクシスと出会って以降は怪獣を使ってツツジ台を自分の思い通りにし、グリッドマンが来るまでは失敗知らずだったアカネを単純には比較できない。またメタ的なことを言うと、特撮版は全39話に対しアニメ版は全12話であり、そもそもアカネを30連敗に耐えるような強靭な精神にするのは作劇上無理がある。
なお、主人公の響裕太と同様、構想のみ存在していた特撮版の続編企画『電撃超人グリッドマンF』の時点で存在していたキャラクターでもある。
この企画の時点で既にアレクシス・ケリヴの傀儡であるという設定は存在しており、実際今作でも黒幕の一人という最重要人物と判明する。
その異常なキャラクター性から、「番組が深夜放送な理由」と称されることもあり、主役の裕太やグリッドマン以上に本作を代表するキャラクターと評され、円谷プロ作品全体で見ても近年における強烈な悪役の一人としてはウルトラマンベリアルの次に数えられるに至っていると言っても過言ではないかも知れない(見方を変えれば今作の真の主人公と言えるかもしれない)。
このpixivにおいても第2回の放送後から爆発的にファンアートの数が増しており、表向きの可愛らしさと本性のサイコパスぶりは視聴者にかなりの衝撃を与えたことが窺える。
また、本編内ではこのような紛うことない悪役ではあるのだが、公式でも本編外で悪役扱いされることは少なく、むしろあたかもグリッドマン同盟の一員の様にほかの3人と一緒にいたり、六花とダブルヒロイン扱いされることがほとんどである(未視聴者へのネタバレ防止という側面もあるのかもしれないが……)。
考察
第2回でアカネの裏の顔が判明した時、視聴者の間では「怪獣を使って気に入らない人間を消し去り、自分にとって都合の良い人物だけを残してきた」という考察がある。
因みにトランスフォーマーシリーズのTFがグリッドマン以外のキャラクターのモデルに数多く起用されているアニメ版グリッドマンだが、
- 殺人を一切躊躇せず、殺害に成功すればその死を喜ぶサイコパス
- ゴミなどの残骸が散乱し、自分のコレクションが数多く並べられた部屋
- 右側レンズのみひび割れたクリアイエローの眼鏡
- 白いストライプの走った紫系の服装
- どこかで見たような形状のヘッドホン
- 赤い瞳
といった特徴から、彼女のモデルになったのはまさかの汚プティマスことシャッタード・グラス版オプティマス・プライムだと目されている。
尤も、彼女の対抗馬とも言えるヒロイン宝多六花のモデルは同じシャッタード・グラスのメガトロンと予想されていることを考えると、妥当な配役と言えるかもしれない。
…のだが実は彼女に関してはもう一つモデルとなったTFが存在していると言われている。
彼女のパーカーに描かれているラインがTransformers Classics版のオプティマスプライムの天面部分のラインに似ているらしい。
そしてこのラインは同一の素体を使っている2008年のシャッタード・グラス版オプティマスでは再現されていないためそちらのみならば使われているはずがないが、前述されている通りパーカーはササヒラーをモチーフにデザインされており、ササヒラー自体に同じようなラインが存在するため、単なる偶然という可能性もある。
余談だが、トランスフォーマージェネレーションセレクトというシリーズのwebコミックではシャッタード・グラスのオプティマスプライム(漫画内ではパープルという名前)がアレクシス・ケリヴと同じ声のキャラクターとモニター越しで会話するという彼女を意識したような描写がある。
なお、WEBラジオ番組で明かされた話によると、当初は六花と容姿が逆だったとのことで、オーディション時点では六花に近い姿だったが、女性スタッフの意見を取り入れた結果、現在の形に落ち着いたとのこと。
特撮版の武史があのような性格になったのは実の親から積極的ネグレクトを受け、その親によって唯一愛情を注いでくれたばあやと無理やり引き離され孤独な家庭環境に追いやられたことが原因なのだが、アカネのアンチに対して言った「一緒に朝食を食べる怪獣」発言や第9回での特殊な状況下だがアカネが「親はいない」事を告白しているシーンから恐らくアカネも孤独な時間が多かったと考えられ、アンチに人間態への変身能力があるのも「一緒に食事をしてくれる人が欲しい」という深層心理が反映された可能性がある。
更に余談だが、円谷ヒーローシリーズに、幹部(?)が女性だけなのは初である。
外部出演
ステーションメモリーズ!
期間限定のスペシャルでんことして登場中。
でんこNo | GD02 |
---|---|
タイプ | トリックスター |
スキル | 愛されたい気持ち |
愛されたい気持ち
編成内の属性の数が2つの場合、アクセスされたとき、相手のHPを0にする。厳密には、「発動した場合、相手の現在HP分のダメージを一部を除く防御スキル無視で与える」効果。
ただし、「HPが0になる場合にHP1で耐える」スキルおよび「無敵状態」には効果がない(前者はHP1で持ちこたえられ、後者はそもそもダメージ自体与えることができない)。
スーパーロボット大戦30
シリーズ初参戦作品、初めて「もうただのロボットじゃん!」な連中のお祭りにお招きされる。
無料体験版時点で差分付き一枚絵で生足を披露してくれる営業担当。
本編では引き篭もりの心理を見事に突いたアレクシスに唆され、30世界の侵略を決意してしまう。
30世界の現在の状況を知り、そして今後を察するプレイヤーからはそれいじょういけないとしか言いようのない事態である。神様として被造物を好き勝手するだけならまだしも、完全な異世界に災厄をもたらさんとするアカネくんの運命やいかに。
ゲーム本編では六花と友人になった他作品の女性キャラ達や、「心を持ったロボット」である勇者ロボ達を嫌悪し、彼らを亡き者にしようと怪獣達を刺客として送り込むなどして暗躍。
規模が小さいとは言え、実際に神としてツツジ台の様な世界を創造した事もあり、あの壊れた機械とは違って本物の高次元人と見られがちだったが、同郷の人物やオリジナル勢力からは絡繰りを看破され、「只の人間」に過ぎないとされている(ちなみに、そのからくりについての言い回しは実は『V』通常ルートで真田さんがブラック・ノワールに言っていることと同じである)。
同じスパロボ30の参戦作品である『ナイツ&マジック』のコミカライズを手掛ける加藤拓弐氏はこれにちなみ、発売前にTwitterで彼女に関したイラストを公開外部リンク。だが、今回アカネと一緒に書かれた6人のヴィランに関してそのギャップの濃さに一部ファンから「濃すぎる奴らしかいない…!」「アカネちゃんも仲間入りか…」「救いはないんですか!」など様々な反応が反応が飛び交っていた。
ゲーム終盤でアレクシス・ケリヴとの決戦を終えた後、通常は原作通りそのまま去るが、予め隠し条件を満たしているとアカネがサポーターとして加入し、そのまま部隊に同行する。
サポートスキル「目覚めの時」は精神コマンド「覚醒」を与え、精神コマンド「希望」の消費ポイントを減らすという、隠し条件の中でも最強クラスの能力を所持している。
まさにこの時、彼女に救いが与えられた…。
なお、この条件のヒントは中断メッセージでアレクシス・ケリヴから聞ける。そう言えばグリッドマンの声とよく似た声の人もどっかでヒントをくれていたような…
また、後に発表されたDLC第2弾において本家本元・公式で怪獣退治の専門家(の息子)が登場。
まぁ光の巨人ではなく地球生まれの等身大パワードスーツ着用なんですが。
と思いきや、アカネを先に加入させてからULTRAMAN参入ミッションに挑むと光の巨人がいる事に興奮し、「すごい…やっぱりすごいよウルトラマン!と物凄く喜んでいた上にあまつさえ抱きつく。
ちなみに先に加入させていない場合は『単独行動しているところを接触して握手とサインをねだる』という場面を見る事も出来る。
……テンションが彼に近くなっている完全にプレイヤー側視点そのものの動きである。
真のラスボスであるサイクラミノスを倒すと原作通り、ほかの異世界組と一緒に現実に帰ってしまうが、原作のような悲壮感はなくむしろ晴れ晴れした表情で六花たちに別れを告げた。
スーパーロボット大戦DD
3章part15から登場。
原作とは異なり、本作のツツジ台は並行世界の地球の1つである第9世界の日本に普通に組み込まれていて、戦闘による被害の記憶と痕跡はそのままとなっているのだが、やはり犠牲者に関する記憶と情報にのみが操作されており、霧の怪獣に至ってはツツジ台の住人以外の人間はおろか、異世界人や他の侵略者と言った人外の存在でも認識できぬほど完璧にカモフラージュされているらしく、物語に本格登場する以前までの動向等も含めて詳細不明な点が多く、今後の立ち位置と暗躍が注目される。
関連イラスト
関連タグ
SSSS.GRIDMAN ダークヒロイン みんなのトラウマ S条アカネ
グリッドマンの上半身担当 グリッドマンの上半身担当の下半身 水着アカネ
核心部分のネタバレ
※この先、ネタバレ注意
実は怪獣のみならず、ツツジ台という町そのものを生み出した人物である。
怪獣少女アノシラス曰く「裕太達にとっては神様のような存在」。本人も自分が神のような存在であることを自覚している。
それを裏付けるかの如く、第7回では裕太の自宅に彼が帰宅する前にテレポートか鍵を使わずに勝手に入り込んだり、普通は飯屋に無いはずのお気に入りのトマトジュースを注文すると直ぐに出してもらえたりした。
かつては「独りぼっち」であり、鬱屈した感情を抱えていたが、それをアレクシスに付け込まれてしまった模様。
「ここに住む人は皆私の事を好きになるようになってる」
さらにツツジ台の人々全員に「新条アカネの事を好きになる」という設定(いわば洗脳)をしており、ファンの間で兼ねてより指摘されていた「自分にとって都合の良い人物だけを残してきた」ということがある程度は的を射ていたということが判明する事になる。
第1回では宝多家の近くの新条家が映っていなかったのは最初は宝多家の近くではなく、第2回以降に映っていたのはおそらく裕太とグリッドマンの関係を探り出す為に自宅の場所を宝多家の近くに変えた上、六花に「アカネとは幼い頃の付き合い」という設定を後から付け加えたという可能性があるかもしれない。
後にこの街だけでなく人間達さえもアカネが怪獣を使い、コンピューターワールド上で作り出した彼女の電子的な「創造物」という衝撃的な事実が判明し、それ故にそこに住む全ての人間は彼女から見ればただのNPCでしかなく、今までの破壊行為も殺人もアカネにとっては単に「物を壊しているにしか過ぎない」「不要なユニットキャラを削除しているだけ」との認識で実行していたということになる。
(実際はアレクシス曰く「ここで生まれた命」と評される電子生命体で、彼女の行為は命を奪う行為になる)
逆に言えば「好きになるように『設定』しないと誰も自分の事を好きにならない」という意味にもなり、ある意味で孤独で悲しい存在と言える。
ただし万能ではなく時折り不具合が発生し、その不具合を細かく修正する事ができない為、その不具合を消す為の行為が「怪獣による無関係なものを巻き込んでの対象物の破壊と修復」である。
さらに街を「自力で設定した自分の庭」と捉えるがゆえに、ツツジ台やそこに住む人が自分の意思に沿わない方向に変わっていくことをアカネは強く恐れ、実際に第8回ではいつもの不具合によるものか何らかの影響で力が弱まったのか、嫌いな台高祭が何故か3年ぶりに開催されることが決まり、破壊するためにピンポイントで怪獣を送り込んだ。
グリッドマンが怪獣を倒すこと自体は「どうやったらグリッドマンを倒せるか考えることを楽しめばいい」と前向きに考え直すことで許容していたが、次第に気に入らないので潰すことにした台高祭をグリッドマンが守り切る、自分が心を許せる友人として設定したはずの六花が自分の下から去っていくなど想定外の事態が許容量を超えるほどに積み重なっていき、そのことがアカネの恐れと絶望を加速させていくことになる。
終盤(第9回~最終回)の彼女の動向
第9回「夢・想」
グリッドマン同盟の3人をバジャックの能力で夢の世界に閉じ込め、アカネが彼らに本来求めていた役割を幻影の日常として体験させ、記憶を刷り込みなおそうと画策した。
しかしグリッドマンの「グリッドキネシス」による精神干渉に裕太がまず反応し、次いで憧れの女子とのあまりに上手くいき過ぎた日常に将が違和感を感じて誘惑を振り切り、最後は六花がぼんやりとした不条理を自覚して彼女のもとを去っていった。
特に六花に離れられた時には、先の2人以上に強く引き留めている。
3人全てから拒絶された事に絶望し投身自殺紛いの行動に出るが、人外じみた着地で生存しており、その際の絶望したかのようにフラフラと立ち去っていくアカネの様子から「アカネ自体が自身の意思以外の力でこの世界に囚われている」若しくは「死にたくても死ぬ事が出来ない」ようにも見える描写が為されている。
また、3人から拒絶された際には、涙声のような震える声で
「夢でも届かないの……?」
「どうしたらいいの?…どうしたら……」
と呟いており、夢の世界に三人を閉じ込めた行為は、単なる記憶の改竄だけでなく何か大切な想いを届けたかったことが窺える。そして、「夢でも」ということは、アカネは夢ではない場所でも、想いが届かなかった経験をしていることも意味する。
更には、これが夢であることを自覚した裕太に
「ずっと夢なら良いと思わない……?」
「私はずっと夢を見ていたいんだ」
と、悲しげな顔で本音らしきものを漏らしており、彼女がこのツツジ台にいる理由、彼女の辛い現実なども、視聴者に想像させることになった。
第10回「崩・壊」
殺したはずの問川たちが生きている夢さえ見ている(これまでのアカネの態度を見るに生きていて欲しかったという類の夢ではなく、自分がこれまで怪獣でしてきたことの全てが無駄だったという意味合いの悪夢であろう)。
バジャック撃破後は怪獣作りすらままならなくなり、雑に仕上げた怪獣をアレクシスに渡して外出。雨の中傘も差さずに町を彷徨う。
ビニール傘を差しだすアンチの気遣いを拒絶して絶縁宣言をし、件の怪獣が暴走を始め、町に霧を作り出す怪獣を次々と殺害してもおかまいなし。そんな中、怪獣の暴走を受けてジャンクの下へと急ぐ裕太たちを目撃し、ついにジャンクのことを知る。
そして、
裕太「新条さんは、あの宇宙人に利用されてるだけなんじゃないの?! だから――」
トンッ
「私も…グリッドマンと話してみたかったな…」
多くの怪獣を生み出してきたあの黄色いカッターナイフで、裕太を刺すという凶行に手を染めてしまうのだった。
第11回「決・戦」
ついに……
裕太を手にかけてしまったアカネは、返り血もそのままに呆然と町を彷徨う。
最早、何処かも分からない場所に腰かけているとそこに六花が現れたのだった。
六花は自分の精一杯の思いをアカネにぶつける。
そして、「アカネは私の事どう思ってるの?」という六花の問いにアカネは黙ってしまう。
その言葉にアカネが何かを言おうとした、その時……。
アレクシス「どうでもいい話の最中に失礼するよ」
六花「宇宙人……」
アレクシス「急いでくれアカネ君。やっぱり君が必要だ」
アカネ「私はもう……怪獣は作れない」
アレクシス「何か勘違いをしているようだねぇ。君自身が”怪獣”になればいいんだよ」
六花「え……」
アレクシス「インスタンス・アブリアクション」
最終回「覚醒」
アレクシスによって怪獣ゼッガーに変えられたアカネは、自分が殺してきた問川たち犠牲者の無数の白い手に覆われ、彼女たちの亡霊に向き合わされる。
そんな生き地獄からアカネを救出したのは、感情を持ち「失敗作」として放逐したはずのアンチだった。
アカネは「やっぱり君は失敗作だよ…」と口にしながら、救われた顔でアンチを見上げる。
しかしその直後、アンチはアレクシスに背後から刺されてしまい、絶望したアカネもまたアレクシスの中へと取り込まれてしまった。
しかし、裕太・新世紀中学生・アンチまでもがひとつとなり、完全体になったグリッドマンがアカネの心を救うために放ったグリッドフィクサービームを通して、裕太・内海・六花の声が届けられる。
六花「大丈夫。アカネは一人じゃないから」
内海「みんな万能じゃないから他人を必要とするんだ。新条さんが誰かを必要とすればこの街だってきっと広がっていく」
裕太「この街だけじゃない。新条さんの世界も…」
アカネ「私に広い世界なんて無理だよ!」
六花「だから私達を頼って欲しい。信じて欲しい。その為の関係だから」
Special Signature to Save a Soul
アカネ「私との関係?みんな私の…友達」
アカネ「ここは私が作った世界だからこの世界に私はいちゃいけないんだ。自分の意思で帰らなきゃいけないんだ!私の場所に!」
アカネはついに自らの意思で心の扉を開く。
グリッドマンがグリッドマン同盟の心を通じて彼女の心を修復したことでアレクシスは倒され、さらに街だけだった箱庭のような造り物の世界は、無限の可能性を秘めた本物の世界(惑星)に変わっていた。
「私は卑怯者なんだ……臆病で、ずるくて、弱虫で……」
グリッドマンに心を修復され、これまでおもちゃにしてきた世界が嘘偽りのない本物だと自覚したアカネは、自分が取り返しのつかないことをしたとして泣いて謝るアカネに、六花は渡しそびれていた定期入れを渡す。
「どっか行っちゃえってこと?」
「違うよ。どこへ行っても、私と一緒」
「アカネはさ、どこへ行ったって堂々としてないと。私達の神様なんだから」
「だから神様。最後にお願い聞いてくれませんか?」
「私はアカネと一緒にいたい。どうかこの願いが、ずっと叶いませんように」
「アカネが二度と都合のよい異世界に迷い込まないように」という意味で言葉にした親友の最後の願いに頷き受け入れるアカネ。
そしてアカネの姿は音もなく消え、六花は静かにアカネの帰還を見送った。
物語のエピローグ。アカネがいなくなったCWとそこで暮らす六花たちの様子が描写された後、突如画面は実写のパートとなり、六花の部屋に似た場所で一人の少女が目を醒まし、ベッドから起き上がる場面で物語は完結する。
写真立ての「AKANE」の表記やアカネの物と色合いがよく似たヘッドホンや、制服が確認できることから、現実のアカネと思われる。
現実のアカネの姿はとある人物とよく似ている。
この事から、その人物はモデルとなった人物の理想像が具現化した存在同様に、アカネが思い描く理想の自分像を元に作り上げた人物とも解釈できる。裕太の夢の世界ではアカネが六花のポジション(それでいて更に自分を恋人だと偽るなど盗人猛々しい真似に及んでいたが)に収まっていたり、六花の夢では六花がアカネのポジションに収まっていたりとそれを示唆する描写はある。
アレクシスに利用され自分で造ったとはいえ、多くの人達の命を奪ってきた事実には変わりはなかったアカネ。最終的には自分の身勝手で作った理想の世界を捨て去り、最愛の友人である六花とようやく心を通わせられた直後に永遠の別れを迎えるという死よりも重い罰でこれまでの暴虐の数々を償うこととなった。彼女の犯した非道の数々は死んで償えるものではなかったのである。
だが現実に帰った彼女の部屋にはあの定期入れが置かれていた。
これがある限り、アカネはきっと前向きに現実を生きられるに違いないだろう。
──今、私の眼には微かな光が見える。
揺れて輝くその光がたとえ流れ星に見えたとしても 私は願ったりなんてしない
私は今、私が願った世界にいるのだから
その後(本編最終回以降)
謎の美少女
DVD・ブルーレイ最終巻に収録されたボイスドラマ「帰ってきたアカネ」にて、将と六花の前に、アカネと瓜二つの女子が出現した。
彼女は容姿や声こそアカネとそっくりだが名前は異なり、特撮にも全く興味がない。更に過去には彼氏が何人もいたらしく、極めて社交的な人物として描写されている。
アカネ本人が戻ってきたとは考えにくいため、将はアカネがツツジ台に来たときに容姿だけをコピーした人物ではないかと推測している。もっとも、作中で彼の推測が的中した例はないのだが。
また、六花は既に彼女と意気投合する様子を見せており、二人が本当の友人関係になっていくことを示唆する形でボイスドラマは幕を閉じた。
ツツジ台に、笑い声が響いた。
吐く息は白く、頬に当たる雪は、すぐに溶けて輝く。
わたしたちは、ひとりじゃない。いつの日も。どこまでも。
黒アカネ
小説『SSSS.GRIDMAN_NOVELIZATIONS』に登場するもう一人のアカネ。
詳細は黒アカネ参照。
姫とサムライ
見た目は似ているが中学生で記憶喪失で性格もまるで異なる「新条アカネ」が登場する。
その正体は話の後半において明らかにされる。
SSSS.DYNAZENON
以下、SSSS.DYNAZENON第10回のネタバレ注意
ガルニクスの能力にとらわれたナイトが、アンチだった頃に食事をしていた場面でぼやかされながらも当時のアカネが登場。
ナイトの思い残した事は六花に世話になった事や2代目との出会い、そしてグリッドマンと戦った事ではなく、アカネと過ごした日々であった。
彼には虐待も同然の扱いをしてきたアカネだったが、それでも創造主とその子供としてどこか思う所があったのだろう。
本編最終回後の外部出演
アズールレーン
『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』コラボ「弧光は交わる世界にて」に登場。
本編完結後、セイレーンの招待でアズールレーン世界を訪れた。鏡面海域に作られた学園で「神としてではなく普通の女の子として暮らせる」はずだったが、敵が攻めてくるなど到底「普通」に暮らせる世界では無かったので憤慨。再会した六花たちと協力して事件の解決にあたる。
現地ではアズールレーンのやべーやつことローンと仲良くなった模様。ピュリっち先生に艤装を作ってもらった後はローンと共に出撃し、一人彷徨っていたムジナに先制攻撃を仕掛けたりとやりたい放題である。また、フィギュア材料購入の際に知り合ったロング・アイランドとも意気投合している。
イベント限定建造において戦艦として建造可能。
スキル構成は砲撃と火力に特化しており、窮地に陥ると自己回復しつつ更に火力を上げるなど殺意に満ちた構成になっている。装備で火力を引き上げればより活躍出来るだろう。
艤装はアレクシスを怪獣化させたようなデザインの「アレクシス・クライシス」。立ち絵、SDイラスト共に他のKAN-SENの艤装より遥かに巨大で迫力に満ちている。そのせいで夢芽と一緒に出撃させると敵怪獣と誤解されそうになる。
秘書艦としても採用する事ができるが、あらぬ場所をタッチした際の反応はかなり恐ろしい。一方、ケッコンするとデレてくれるほか、本編完結後の彼女の成長が窺える台詞を聞ける。
立ち絵ではひざ下が怪獣と融合した姿だが、寮舎のSDキャラでは普通の人間姿となる。
…が、出撃すると本当に立ち絵の通り怪獣に乗ってくるため、他キャラの倍以上のデカさを誇る。海域マップではデカすぎて1個上のマスが完全に隠れてしまう。
着せ替えスキン「ふたりぼっちの休日」では立ち絵には怪獣の姿は無くなり、代わりにゴミ袋などが見えるが、出撃するとやっぱり怪獣に乗ってくるためでかい。
ちなみに、生放送に乱入してきたアレクシス曰く、スパロボ30を一日中プレイして2周目に突入しているとか。アカネじゃなくてアレクシスの中の人じゃないのかとかツッコまないように。
というか今作の廃人枠はやはり君か。
更なる余談
『SSSS.GRIDMAN』は、現実の人間関係につまずき、「退屈」した悪魔が用意した箱庭の理想郷で多くの命を蹂躙してきた新条アカネが、その住人に背中を押されて現実に帰還するまでの物語といえる。
だからこそ、追放という結末を回避させないために下手に途中で改心させず最後まで悪役として振舞わせたのだろう。
現実世界でもグリッドマン同盟のように、趣味の特撮も受け入れてくれる信じられる友達と出会い、目いっぱい青春を満喫してほしいものである…。
…そんな彼女のその後を見たい人はこちらのページをチェックしてみよう。
ちなみに定期入れの飾りはトランスフォーマーでの正義のリーダーの証マトリクスに似ており、SGメガトロンモチーフの六花からマトリクスを受け取ったSGオプティマスモチーフのアカネが、正義側のノヴァプライムに転生したと考えると中々秀逸である(定期入れが入っていた紙袋のロゴはNOVA)。
ちなみにノヴァプライムの座右の銘は、「全てを償うまで」である。
更なる関連タグ
グリッドマンユニバースでは
SSSS.GRIDMANとSSSS.DYNAZENONのクロスオーバー映画だが、アカネ自身はグリッドマン最終回で現実世界に戻っている為か、主要キャラであり六花と並ぶもう一人のヒロインであるにもかかわらずガウマと共にキャストに名前が無い。
ファンの間では公開前から「現実世界に戻ってるから出ないのでは?」や「あえて名前を出さずにサプライズで登場させるのでは?」など、様々な考察がなされていたが…。
ここから先はネタバレです。未見の方は注意!
本作のシークレットゲストの一人であり、黒幕に利用されたことで「グリッドマンユニバース」として宇宙と一体化していたグリッドマン、彼を救おうとする裕太を救うために現実世界にあるアナログの壊れかけのパソコンを介してグリッドマンが封印していたアレクシス・ケリヴにインスタンス・ドミネーションを発動。怪獣使いの新条アカネとして介入した。
アレクシスと共に黒幕ことマッドオリジンと交戦し、グリッドマン復活の時間稼ぎを行う。
グリッドマンが復活し、マッドオリジンをツツジ台へ押し出した後はノワールドグマに苦戦しつつグリッドマン達を援護。
マッドオリジンがグリッドマン達の戦い方を読んでいることを知り、「こっちも新しい手を使えばいい」と提案したちせに「その通り」と答え、ちせの左腕のボディペイントを元にゴルドバーンを強化。グリッドマンの新形態ローグカイゼルグリッドマンの誕生に貢献する。
そしてローグカイゼルグリッドマン、フルパワーグリッドナイト、サウンドラス、アレクシスの連携でマッドオリジンを一度は撃破するが、再起したマッドオリジンによってアレクシスが取り込まれてしまう。
その後は戦線から離脱し、グリッドマン達がマッドオリジンを倒すのを見守った。
マッドオリジンの撃破に伴いアレクシスもまた消滅するのを見届けた後、成長したナイト(アンチ)と会話を交わし、今まで散々酷い事をしてきたにも拘わらず自分に命をくれたことに頭を下げて礼を言うナイトの頭を両手で優しく抱き締める様に撫でた後、再びツツジ台を去っていった。
六花とは先の約束もあるため、直接会う事はしなかった。
だが去り際にピアノを弾くように指で六花の肩を撫で、風のように消えていった。
そして現実に帰った彼女は、3人の同級生と共に川原のゴミ拾いをするのだった。