概要
なかよしに掲載された武内直子の少女漫画を原作とするメディアミックス作品。
原作漫画と同時に東映アニメーションでテレビアニメ化され、様々な年代の支持を受けた超人気作品。ミュージカル、実写ドラマ、リブートアニメも作られる。
同作者の短編漫画「コードネームはセーラーV」の派生作品。お姫様を守る戦士、輪廻転生、前世の恋人という少女漫画の要素を下敷きに、友情と恋愛と光と闇の戦いを描いた。味方キャラクターの名前はギリシャ神話、敵キャラクターの名前は鉱石から命名。
普通の少女が魔法使いに変身する魔女っ子(魔法少女)と、スーパー戦隊シリーズや後期東映不思議コメディーシリーズの戦闘要素を組み合わせた戦闘美少女系魔法少女の先駆け。
本作のヒットで「バトルヒロイン」が認識されて多くの派生作品が誕生し、ひとつのジャンルを築き上げるまでになった。無論、その後の作品にも大きな影響を与えている。
読者対象の少女だけでなく、大人の女性や男性にまで広く人気を博し、国内外問わずに社会現象を起こして日本のアニメ文化のひとつの象徴となる。
登場人物
セーラームーンの登場キャラクター一覧とセーラームーンの敵キャラを参照。
特徴
主人公たちは8頭身のプロポーションであり、設定年齢の14歳にしてはかなり大人っぽい。特徴的なセーラー戦士の衣装はセーラー服とレオタードをフィギュアスケート風にしたスカート付きのレオタードである。
原作者の武内直子は宝石商の娘であり、高校で天文学部だったことに加えて占星術を嗜んでいるため、キャラクター・ストーリー考案にそれらの知識を反映させたと言わる。
さらにハイブランドに親しんでいた原作者のキャラクターデザインは類似作品が多く生まれる中、現代までセーラームーンが人気を保持する要因と言える。
原作漫画
なかよしで1992年2月号から1997年3月号まで連載された。 旧版単行本は全18巻、新装版は全12巻、完全版・文庫版は全10巻。
前世からの恋愛と王政復古をテーマにしている。永遠をもたらす宝石を巡って、登場人物達が前世に支配されるさまを描くストーリーであり、今でいうところのメリバと鬱くしいといった感じだろうか。
月間連載のためか展開は駆け足気味。登場人物の殉職率が高くグロテスクな場面も多いが、あっさりした描写で進行する。
作者の旦那にも絶賛されたカラーイラストの美しさも特徴の一つ。絶頂期の1993年にはなかよしの発行部数が200万部越えを記録した。
旧作アニメ
「あたし月野うさぎ、14歳。中2。蟹座のO型、誕生石は真珠。性格は人よりちょーっとおっちょこちょいで泣き虫ってとこかな」
制作は東映動画(現・東映アニメーション)。テレビ朝日系列局(ただし一部系列局は放送日時差し替えまたは放送自体なし)で1992年3月7日~1997年2月8日まで放映された。5シリーズ全200話(+スペシャル版1話)。
佐藤順一、幾原邦彦、五十嵐卓哉などの名だたるアニメーターを輩出。
佐藤順一が初代シリーズディレクターを務めたテレビアニメは、「子供に夢を与えるアニメ作品」を目指して制作された。友情・努力・勝利を強く意識した少年漫画寄りのストーリーになっている。
同性愛、男装、両性などの表現がある。これには『少女革命ウテナ』『さらざんまい』を手掛ける90年代版テレビアニメの二代目シリーズディレクター・幾原邦彦の作家性が大きく関係している。
幾原邦彦の影響からか、同性愛に寛容な作風であり、クンゾイ、フィッシュ・アイ、そして百合界のカリスマを生んだ。
日常コメディ要素を盛り込み、華やかな変身バンクや迫力ある戦闘シーンが特徴。敵側の人間を殺さないのが原則で、説得や自滅等で戦闘を回避している。
当時、裏番組に人気番組があったにもかかわらず平均視聴率11.6%を記録。劇場版も3作公開された。日本以外では北米、中南米、アジア各国で放送されている。
テレビアニメ自体の人気、及びグッズ売り上げなどもさることながら、全編のシリーズ音楽を担当した有澤孝紀によるBGMは評価が高く、JASRAC国際賞を受賞している。
いわゆる無印終了直前に月野うさぎ役の三石琴乃が病気療養で休養となり、第一期ラストからR序盤まで荒木香恵が代役を務めた。その縁なのかちびうさ役に荒木の起用が決まった物と思われる。
近年もテレ朝チャンネルやアニマックス等で不定期に再放送されているが、2015年4月からはNHK・BSプレミアムにおいて第1シリーズの再放送を行っていた。自局制作以外にも『世界名作劇場』の諸作品他、過去の民放の重要作品を積極的に再放送してきた実績のあるNHKだが、『セーラームーン』もその中に名を連ねる事となった。
なお、このオンエアに際してはHDリマスターが施されており、単純なアップコンバートのみであった従来の再放送と比較して格段に画質が向上している。なお、BSプレミアムでのHDリマスター放送はRまで続いている。
作品一覧
- 1992年:美少女戦士セーラームーン
- 1993年:美少女戦士セーラームーンR(美少女戦士セーラームーンの続編)
- 1994年:美少女戦士セーラームーンS(美少女戦士セーラームーン・美少女戦士セーラームーンRの続編)
- 1995年:美少女戦士セーラームーンSuperS(美少女戦士セーラームーン・美少女戦士セーラームーンR・美少女戦士セーラームーンSの続編)
- 1996年:美少女戦士セーラームーンセーラースターズ(美少女戦士セーラームーン・美少女戦士セーラームーンR・美少女戦士セーラームーンS・美少女戦士セーラームーンSuperSの続編)
映画
- 1993年:美少女戦士セーラームーンR|メイクアップ!セーラー戦士
- 1994年:美少女戦士セーラームーンS
- 1995年:美少女戦士セーラームーンSuperSセーラー9戦士集結!ブラック.ドリーム.ホールの奇跡|スペシャルプレゼント亜美ちゃんの初恋美少女戦士セーラームーンSuperS外伝
各話リスト
※無印のみ記載。各シリーズのサブタイトルは各シリーズの記事を参照。
第1話 | 泣き虫うさぎの華麗なる変身 | 月野うさぎ、ルナにもらったブローチでセーラームーンに初変身。地場衛/タキシード仮面、クイン・ベリル、ジェダイト初登場。登場妖魔はモルガ。サトジュン演出回。 |
---|---|---|
第2話 | おしおきよ!占いハウスは妖魔の館 | 妖魔バーム登場。 |
第3話 | 謎のねむり病、守れ乙女の恋する心 | 妖魔フラウと変装ペン登場。 |
第4話 | うさぎが教えます!スリムになる法 | 妖魔未登場回。 |
第5話 | 妖魔の香り!シャネーラは愛を盗む | 妖魔イグアーラ登場。 |
第6話 | 守れ恋の曲!うさぎはキューピッド | 妖魔キュレネ登場。幾原邦彦演出回。 |
第7話 | うさぎ反省!スターの道はきびしい | 妖魔デレーラ登場。 |
第8話 | 天才少女は妖魔なの?恐怖の洗脳塾 | 水野亜美/セーラーマーキュリー初登場。妖魔ガロベン登場。サトジュン演出回。 |
第9話 | うさぎの災難!あわて時計にご用心 | 妖魔ガロア登場。 |
第10話 | 呪われたバス!炎の戦士マーズ登場 | 火野レイ/セーラーマーズ初登場。妖魔キガーン登場。 |
第11話 | うさぎとレイ対決?夢ランドの悪夢 | 妖魔ムーリド登場。幾原演出回。 |
第12話 | 私だって彼が欲しい!豪華船のワナ | 妖魔テティスと海水怪人登場。「きんぎょ注意報」の藤ノ宮千歳ゲスト出演。 |
第13話 | 女の子は団結よ!ジェダイトの最期 | ジェダイト、セーラー戦士に最後の戦いを挑む。ネフライト登場。 |
第14話 | 新たなる強敵、ネフライト魔の紋章 | ゾイサイト初登場。妖魔テスニー登場。サトジュン演出回。 |
第15話 | うさぎアセる!レイちゃん初デート | 妖魔ペタソス登場。レイが衛にデートを申し込む。幾原演出回。 |
第16話 | 純白ドレスの夢!うさぎ花嫁になる | 妖魔ウィドウ登場。 |
第17話 | モデルはうさぎ?妖魔カメラの熱写 | 妖魔キャメラン登場。 |
第18話 | 進悟の純情!哀しみのフランス人形 | 妖魔ジュモー登場。 |
第19話 | うさぎ感激!タキシード仮面の恋文 | 偽タキシード仮面登場。 |
第20話 | 夏よ海よ青春よ!おまけに幽霊もよ! | 妖魔未登場回。 |
第21話 | 子供達の夢守れ!アニメに結ぶ友情 | 妖魔カストル&ポルクス登場。当時のアニメ制作事情をモデルにしたメタ回。幾原演出回。 |
第22話 | 月下のロマンス!うさぎの初キッス | ネフライトの分身、クンツァイト登場。 |
第23話 | 流れ星に願いを!なるちゃんの純愛 | 妖魔ヤシャ登場。黒水晶登場。銀水晶を探すネフライトはなるの好意を利用するが… |
第24話 | なるちゃん号泣!ネフライト愛の死 | 妖魔グレープ&スズラン&ホウセンカ登場。みんなのトラウマ第一号。サトジュンと五十嵐卓哉演出回。 |
第25話 | 恋する怪力少女、ジュピターちゃん | 木野まこと/セーラージュピター初登場。最強妖魔七人衆(虹水晶)編開始。妖魔七人衆ゲーセーン登場。ムーンスティック初登場。 |
第26話 | なるちゃんに笑顔を!うさぎの友情 | 妖魔七人衆ボクシー登場。 |
第27話 | 亜美ちゃんへの恋!?未来予知の少年 | 妖魔七人衆ブンボー登場。 |
第28話 | 恋のイラスト、うさぎと衛が接近? | うさぎと衛はイラスト作家の夢野ユメミにモデルを頼まれる。妖魔ビーナ登場。星空のオルゴール初登場。 |
第29話 | 大混戦!グチャグチャ恋の四角関係 | まこと、古幡元基のアパートに押しかける。元基の彼女・西村レイカ、妖魔七人衆リコウケイダー登場。 |
第30話 | お爺ちゃん乱心、レイちゃんの危機 | 熊田雄一郎、妖魔七人衆ジジ登場。 |
第31話 | 恋されて追われて!ルナの最悪の日 | 妖魔バケーネ登場。幾原演出回。 |
第32話 | 海野の決心!なるちゃんは僕が守る | ゾイサイト眺めてじぶんとクンツァイトの写真。海野、なると接近。妖魔アカン登場。 |
第33話 | 最後のセーラー戦士、ヴィーナス登場 | 愛野美奈子/セーラーヴィーナス、アルテミス初登場。 |
第34話 | 光輝く銀水晶!月のプリンセス登場 | プリンセス・セレニティと幻の銀水晶登場。 |
第35話 | よみがえる記憶!うさぎと衛の過去 | 復活したセレニティを見てルナとアルテミスは過去の記憶を取り戻す。五十嵐演出回。 |
第36話 | うさぎ混乱!タキシード仮面は悪? | ダーク・エンディミオン、妖魔ミツアーミ登場。幾原演出回。 |
第37話 | めざせプリンセス?うさぎの珍特訓 | うさぎたちはプリンセスセミナーへ。妖魔シャコウカイ登場。 |
第38話 | 雪よ山よ友情よ!やっぱり妖魔もよ | 妖魔ブリザー登場。 |
第39話 | 妖魔とペア!?氷上の女王まこちゃん | うさぎたちはアイススケートへ。妖魔ゾイリンゲラー登場。 |
第40話 | 湖の伝説妖怪!うさぎ家族のきずな | 月野家は温泉旅行へ。湖の妖怪登場。 |
第41話 | もう恋から逃げない!亜美と衛対決 | 亜美、妖魔七人衆を狙うエンディミオンと対決。 |
第42話 | Sヴィーナスの過去、美奈子の悲恋 | 美奈子の過去判明(原作漫画とは内容が異なる)。カタリナとアラン、妖魔パピヨン登場。 |
第43話 | うさぎが孤立?S戦士達の大ゲンカ | セーラー戦士と仲間割れしたうさぎ、ダークキングダムに加入?妖魔オニワバンダナ登場。 |
第44話 | うさぎの覚醒!超過去のメッセージ | シルバー・ミレニアムとクイーン・セレニティ登場。 |
第45話 | セーラー戦士死す!悲壮なる最終戦 | みんなのトラウマ第二号。妖魔DDガールズ登場。宇田鋼之助とサトジュン演出回。 |
第46話 | うさぎの想いは永遠に!新しき転生 | 第一期最終回。幾原演出回。 |
スタッフ
- シリーズディレクター:佐藤順一 → 幾原邦彦 → 五十嵐卓哉
- シリーズ構成:富田祐弘 → 榎戸洋司 → 山口亮太
- キャラクターデザイン:只野和子 → 伊藤郁子 → 爲我井克美
- 音楽:有澤孝紀
- 作画:只野和子 → 伊藤郁子 → 爲我井克美
- 美術:椋尾篁 → 窪田忠雄 → 田尻健一
主題歌
本作の製作・放映時期は、90年代に入り、現在に至る「タイアップの関係で1~2クールごとに主題歌が代わる」作品がぼちぼちと現れていた頃であった。
しかし、その中にあって、本作のテレビアニメは全シリーズ200話+TVSP2話という長期シリーズにもかかわらず、わずか2曲である。
特に『スーパーズ』まで使用された『ムーンライト伝説』は、連続途中アレンジバージョンに変更されつつも、166話連続して使用された。これは『ルパン三世』TV第2シリーズで使用された『ルパン三世のテーマ』(155話)を抜き、『ゲゲゲの鬼太郎』OP(累計439話)、『鉄腕アトム』OP(累計245話)に次ぐ第3位の地位にある。
無印のみ記載。シリーズの主題歌は各記事を参照。
- オープニングテーマ
- 「ムーンライト伝説」(1-46話)
- 作詞:小田佳奈子 作曲:小諸鉄也 編曲:林有三 歌:DALI
- 「ムーンライト伝説」(1-46話)
- エンディングテーマ
- 「HEART MOVING」(1話-26話)
- 作詞:小田佳奈子 作曲:佐藤和郎 編曲:佐藤和郎 歌:高松美砂絵(さくらさくら)
- 「HEART MOVING」(1話-26話)
- 「プリンセス・ムーン」(27話-46話)
- 作詞:武内直子 作曲:さとうかずお 編曲:さとうかずお 歌:橋本潮(コーラス:アップルパイ)
- 「プリンセス・ムーン」(27話-46話)
新作アニメ
上記の90年代版アニメのリメイクではなく、「原作漫画」をアニメ化したリブート。2014年に放送された。
作品一覧
- 2014年:美少女戦士セーラームーンCrystal
- 2016年:美少女戦士セーラームーンCrystalSeasonⅢ(美少女戦士セーラームーンCrystalの続編)
映画
- 2021年:劇場版美少女戦士セーラームーンEternal
- 2023年:劇場版美少女戦士セーラームーンCosmos
詳しくは美少女戦士セーラームーンCrystalを参照。
ミュージカル
通称セラミュ。本作を原作にしたミュージカル。現在の2.5次元に近い。
1993年~2005年までのバンダイ版ミュージカルは、のべ46万人を動員。
2013年~2017年までのネルケ版ミュージカルはキャスト全員女性の宝塚スタイルを取る。
2018年と2019年には乃木坂46主演のミュージカルも上演された。
詳細はセーラームーン(ミュージカル)を参照。
テレビドラマ
2003年10月から1年間、TBS系列局(ただしテレビ山口は2004年4月から放送)で放送された特撮テレビドラマ。
第1部『ダーク・キングダム』編をベースに、オリジナル展開を織り交ぜたストーリーとなっている。映像制作はかつて東映不思議コメディーシリーズで競合した実写制作の方の東映で、平成仮面ライダーや戦隊のスタッフ陣が集結。脚本は小林靖子の単独執筆。
ラスボスはなんと月野うさぎの前世のプリンセス・セレニティ。月と地球を滅ぼしたセレニティとエンディミオンの恋を、21世紀の地球に転生したうさぎたちがどう考えて行動するかがテーマになっている。
詳細は美少女戦士セーラームーン(ドラマ)を参照。
関連グッズ
玩具
セーラームーンを語る上に欠かせないのが、バンダイから発売された玩具である。
第1作の当初こそなかなか売れなかったが、ムーンスティックの発売で同玩具が約42万個(PROPLICAムーンスティックの情報より)を記録する大ヒット商品となった。このことが、当初1年で終了予定とされていたセーラームーンがシリーズ化される要因となっている。
その後も変身ブローチや武器などが積極的に玩具化されたのは勿論、人形なども発売されて大ヒット。商品展開も大成功を収めた。2000年に90年代版テレビアニメが再放送された際には、デザインが多少変更された再販版が発売されている。これらの玩具は現在ヤフオク等のオークションやまんだらけ等の古物店で当時の値段の数倍になるプレミア価格で取引されている。
バンダイが20周年企画の一環で「PROPLICA」という新ブランドを設立し、コレクターズアイテムとして、最新技術を用いて音声も新たに収録し直した上で再度商品化されている。
カセットコレクション
MOVIC(アニメイトの関連会社)の製作により、アニメイト限定(=大きなお友達向け)で発売されたカセットブック(サウンドドラマのカセットテープ。今でいうドラマCD)のシリーズ。1993年から96年まで6本が発売された。実は書籍扱いであるためISBNが振られている。ちなみに無印分の初版には付録として出演声優による寄せ書きサインリーフレット(メッセージカード・印刷物)が添付されていた。
当たり前だが設定ベースは旧アニメ版。内容はぶっちゃけ公式が末期で「どうせ子どもたちは聞かないだろう 」と思って、やりたい放題やらかしている。だがそれがいい!(好きな人には)
言うなればアニメ無印初期に見られたギャグ脚本のカラーをベースに、それらでは少女漫画としてかけられていたリミッターを取っ払って限界突破させた、下ネタ・性的表現も解禁されている放送規制(ピー)音連発のなんでもありのギャグ作品。(ただし「三石琴乃による無印ラスト(当時、三石は病欠)のリベンジ」を主眼のひとつに置いたカセットコレクション3「PRELUDE OF ROMANCE」以外は。ただし、こちらはこちらでシリアス方面に公式が病気である)
無印のギャグ脚本が大好きな人には必聴かもしれないが、原作(あるいは「実写版」および「Crystal」)のイメージが強く、それを大事にしたい人は自身の精神衛生防護のためにも聞かないほうが身のためである。正直あえて言えば「セーラームーンキャラで『銀魂』のノリ」というフレーズを聞いた時に少しでも抵抗がある人は存在を忘れておいたほうがいい。いやマジで。
なにしろ「ゾイ斎藤とクンツァ伊藤がセーラー戦士たちの恥ずかしい秘密を集めてリベンジをかますために作り上げた『恥ずかしい秘密収集マシン(判定機能付き)』が、うさぎのカマした『恥ずかしい秘密(キモおっさんクラスのエロさ内包済み)』にオーバーフローを起こして自爆。しかも、タキシード仮面がノリノリでマシンの残骸(恥ずかしい秘密の音声データ収録済み)を回収しようとする」なんぞという内容を平然とかました上にコレが通常運転だってんだから、あぁもう!
主要スタッフとして、脚本は1巻と2巻と4巻(R)が隅沢克之、3巻が榎戸洋司、5巻(R2)が杉原めぐみ、6巻(S)が五月はじめ(小黒祐一郎)。監督(演出)は1巻から3巻までが、おなじみ我らが最大手監督幾原邦彦、4巻が本作における幾原の盟友にして後継五十嵐卓哉、5・6巻が佐々木憲世。あぁ、さもありなん。
ちなみに。4巻(R)初版では特別案内としてグッズの通信販売のリーフが添付されていた。そのグッズとはなんとSDキャラプリントの男性用トランクス(しかもご丁寧に内部太陽系戦士それぞれの専用柄で5パターン。……タキシード仮面が無い事が救いだったのだろうか?)と、同じく男性向け布団用シーツ(ノーマル頭身とSDキャラの2パターン)である。
コレだけでもカセットブックシリーズが女性・女児向けに作られたモノではないことがよーく解る。
ところが、なんと1998年に日本コロムビアからCD化されてしまった。アニメイト限定ならばいざしらず、よりにもよって子ども向け作品では一級ブランドであるコロムビアから一般売りにされてしまった以上、当時の少女たちの心痛や親たちの阿鼻叫喚は察するに余りあるかもしれない。(何度でも言うが、もともと子どもが聞くことを前提にして作られたシリーズではない)
幻の北米版
1993年に北米ローカライズ版のTVシリーズが企画され、アニメと実写の併用でパイロットフィルムも作られるも頓挫。その後、旧アニメ版完結後の1997年頃、ハリウッドから特撮映画版のオファーがあったものの、諸般の事情で頓挫。作者自身、アニメではなく実写で作りたかったそうだが、1992年当時の映像技術では困難が伴う上に、1992年時点では「無名の作家によるオリジナル特撮番組」は、かなりの冒険であったかも知れない。
その後2018年にパイロットムービーの画像がネットに上がった。この北米版の頓挫が実写版を作る原動力となったと言える。
コラボ
この他にも様々な企業とコラボしており、20周年後には商業施設ISETANとのコラボ、S.H.Figuartsによるフィギュア化や、PEACH JOHNとコラボした下着「セーラームーンなりきりブラセット」など、様々な展開が成されている。
さらに、2017年にはカプコンの『モンスターハンターダブルクロス』とのコラボが行われた(ちなみに、内容はルナになりきることのできるオトモ装備であり、女性ハンター用のセーラー戦士のコスプレ防具ではないので念のため)。
全美少女戦士セーラームーン
新作劇場版アニメ美少女戦士セーラームーンEternal公開直前記念として、2020年10月にNHKBSプレミアムにて放送された。「あなたの好きなキャラクター」・「あなたの好きなエピソード」・「あなたの好きな歌」の3つの部門で投票を募集し、応募数は約8万票。キャラクター部門では変身前と変身後は別カウントされ敵キャラやサブキャラにも投票が行われた。ただ分散されている為か同一の存在(月野うさぎ&セーラームーン等)を統合した正確な総合投票数は不明のままである。
放送時は新型コロナウイルスの流行やその感染対策の為、リモート出演者もいた。
順位
キャラクター部門 |
---|
エピソード部門 |
歌部門 |
トリビア
影響など
- 『大きいお友達』発祥の地(元々、掲載誌のなかよしは大きいお友達に人気の女児向けアニメをたくさん輩出している)。
- 『萌え』の語源説(土萠ほたる)の一説とされる。
- 『新世紀エヴァンゲリオン』との関係多数(綾波レイの名前は火野レイから、葛城ミサトの前髪と担当声優は月野うさぎから、碇シンジ役への緒方恵美の起用は劇場版セーラームーンRの影響など)。
- 女の子向け変身バトルヒロインアニメの嚆矢。
- セーラームーン以前から見られた「ゆめかわいい」系のデザインを有名にした。
- アニメ版は「大きい汗」の表現を根付かせた。
- 物語の舞台である麻布十番の知名度を上げ、旧アニメ版放送当時はバスしか公共機関が無く、それでも当時のファンが聖地巡礼に訪れる程であった。なお、旧アニメ版放送終了後の2000年に営団地下鉄南北線(現・東京メトロ南北線)と都営大江戸線が延伸開通し、麻布十番駅が設置され交通の便が改善された。(南北線の駅名は当初は麻布の予定だったが、麻布十番になったのも本作のヒットの影響ではと言う噂もある。)
- 少年向けの「ドラゴンボール」シリーズと共にストーリーアニメの長寿命化に貢献するも共に番組後半~末期は特番休止を多発させた。また根強いファンの存在が逆に災いして番組終了と共に時間枠からファンを手放す結果を誘発させ、両作品ともに終了後における各局ゴールデンタイムアニメの衰退を招いた。また互いの子孫と言えるあいつとこいつが先祖以上の長寿アニメになっている共通点もある。
- かねてより海外で行われていたTwitter他SNSサイトで「セーラームーンS」の1シーンをユーザー各自が自分の絵柄で描いたイラストが「#sailormoonredraw」他ハッシュタグを付加の上公開する騒ぎが日本でも2020年5月半ばから広まり「セーラームーン」そのものと同旧アニメ版(のS)、渦中のセーラームーン(月野うさぎ)等の人気と健在ぶりを見せ付けた。
- 本シリーズが声優を志すきっかけになった声優(特に女性声優)を多く輩出している(一例として、内田彩、竹達彩奈などが該当。なお内田は後に『ラブライブ!』で社会現象を生み出す原動力の一員になった)。
- 本作以降における各長寿シリーズアニメの礎を築いたと指摘される。ただし、これに関してはテレ東系の「期括り(クール分割)」や、のちのアニメ業界におけるジャンル多様化の影響も考慮に入れる必要があるため、本作のみの影響として語るには作品・シリーズごとの検証が必要とされる(そもそもセーラームーンシリーズ以前にも子ども向けの長寿アニメ・長寿特撮シリーズはいくつも存在していた ので、そこを履き違えて論を構築してはならない)。
- 本作と同じく東映アニメーションによって制作された『おジャ魔女どれみ』『デジモンアドベンチャー』『プリキュアシリーズ』などのシリーズに関しては同会社製作という事で(セーラームーン以前からも培われていた)ノウハウが代を重ねながら要素を組み替えつつ継承されているためセーラームーンの直接の影響下と言って差し支えない(ただし他作品の要素も同様に流入されている)。
- OLMの『ポケットモンスターシリーズ』および『ガールズ×戦士シリーズ』ならびに竜の子プロの『プリティーシリーズ』に関してはタカラトミー影響下である事から、その影響はセーラームーンのみにて繋がりを語れるものではなく、以下余談節にて後述する本作の派生作品(姉妹作品)の影響をキチンと考慮する必要がある。(なお先ほどの『プリキュアシリーズ』に関しても広告会社側の企画系列は姉妹作品側にある)
- サンライズのケロロ軍曹とアイカツ!の両シリーズに関してはトイ担当であるバンダイからの流れを見受けられる。また遊☆戯☆王新アニメシリーズに関しては制作会社上むしろ同時期の作品である赤ずきんチャチャやりりかSOSなどからの流れであり、広告企画会社の流れも姉妹作品側である。
実は穴埋め番組だった
東映アニメーションは当初、1992年度テレ朝土7枠はリメイク版キャンディ・キャンディを導入しようとしたが、テレ朝から「新鮮味が無い」と言われノーを突きつけられ(その後、代替措置に絵師にムカムカパラダイスを提供するも、他要因で原作者と絵師が対立)、次に当時放送中だったきんぎょ注意報!の2年目を呈示するもこれまたノーと言われた。
困った処にスタッフが「コードネームはセーラーV」を見付けるが、スポンサーを予定していたバンダイからセールスポイント不足を指摘されたのと、名前が万年筆の登録商標に抵触した為、往年の名作「キューティーハニー」、80年代後半の傑作「聖闘士星矢」、東映のお家芸「スーパー戦隊」の三つを掛け合わせ、セーラームーンは生を受けた。当初は1年限りの予定だったが、社会現象にもなったメガヒットと、テレビ朝日のネットワーク拡大運動の看板も背負い、次番組が決まっていたにもかかわらず、急遽延長となった※。
なお、次番組候補の一つが後に関西地区を除き、セラムンの30分後に放送され、パートナーとなった「SLAM DUNK」と言われている。
※Rが二部構成だったのも、急遽延長によるスタッフ再結集の時間と尺稼ぎの為で、「エイルとアン編」を製作中にスタッフを再結集し、態勢が整った時点で本編開始となった。
ANNネットワーク拡大運動に貢献
放送期間中、1994年のSを除き、テレビ朝日系列局が新設6・編入1の合計7局も増加した。
- 1992年:無印
- 秋田朝日放送10月開局。
- 1993年:R
- 山形テレビ4月編入で唯一の編入局 番組開始前の1991年の青森、1992年の秋田に続き、3年連続東北進出となった。
- 大分朝日放送10月開局。
- 1995年:SS
- 琉球朝日放送10月開局。
- 1996年:スターズ
- 岩手朝日テレビ10月開局で最終系列局
正に、テレ朝発展を影で支えた…筈だった。
様々な思惑に振り回される
そう、「筈だった」である。と言うのも、R後半からスターズ序盤まで関西地区を除き、30分後にSLAM DUNKが編成された為、後々影響を受ける事になる。当時、テレビ朝日はネット局を増やしながら番組を放送していた為予算の制限が掛かり、SLAM DUNKの原作ストック確保、本シリーズ、SLAM DUNK、果ては暴れん坊将軍の製作スケジュール、製作費確保・捻出の為、プロ野球・Jリーグ中継や期首期末特番への差し替えが増え、延長を重ねた反面、話数短縮の代償を払う羽目になる。
正に、某漫画に出てくる味にうるさいあの御方の名言だった「延命と自殺を同時に行う」行為そのものだった。
その時点から「テレ朝はセーラームーンとSLAM DUNKと暴れん坊将軍を看板番組として大切にしているのか?」や、「テレ朝は将来土曜夜アニメ枠を止めるのではないか?」等の不安や不信感を持つ視聴者も現れ、その視聴者の不満を突くかの様に1995年秋以後はTBS系バラエティ番組筋肉番付に視聴率を奪われる事態も起きた。やがて、その懸念は現実の物となる。
そんな中翌96年のスターズを以てシリーズ終了が決まった後、海外投資家マードック氏がテレ朝の経営に介入。組織改革が行われ、当時不採算番組が多かったアニメ番組の整理が進んだ。同年秋に最終系列局岩手朝日テレビが開局し、ANNネットワーク拡大運動が完成し、本シリーズ継続の理由が消滅。翌97年2月に5年に渡る放送に終止符を打った。さらに放送終了7ヶ月後には(成績不振に陥ってたとは言え)これまでの伝統と実績を否定するかの様に、放送枠が時間帯移動を余儀なくされた上、結局2000年9月に廃止された。
一方で、クレヨンしんちゃんと本作がヒットしていなかったら、テレ朝のアニメ削減は史実より早まっていたと言う説もあり、そしてセーラームーンの後継者が東映アニメーションとテレビ朝日(ただし制作ホストは朝日放送だが、場合によっては講談社も加わる)とのパイプを維持する事になる。
なお原作者の地元局であるテレビ山梨では本作を番宣ネットで、実写版を同時ネットで放送した実績がある一方、新アニメ版は放送されていない。
実写版セラムンがテレビ朝日で放送出来なかったのも、「東映の特撮番組は同一局では2本しか放送してはならない」自社規制があったとされ、さらに平成仮面ライダーが龍騎以降も続投となったことでテレビ朝日での放送が潰えたといわれている。むろん自社規制の存在からして都市伝説レベルのシロモノではあるが
他作品との「因縁」
新世紀エヴァンゲリオンとの因縁
第一期最終回(第46話)で庵野秀明が数カット手掛けたのは知る人ぞ知る事。
また、新世紀エヴァンゲリオンで碇シンジの緒方恵美起用は天王はるかに触発され、葛城ミサトは月野うさぎに影響されたと庵野秀明自身が公言している。
聖闘士星矢との因縁
本作を立ち上げる際に聖闘士星矢のコンセプトも参考にされたそうだが、奇しくも星矢はセーラームーンの前の1986~89年に時間帯・製作プロ・スポンサーが同一で放送された。
そして本作のメガヒットに対し、星矢の原作者・車田正美は当時のアニメ誌で「何時かセーラームーンを倒してやる」と公言したそうである。
21世紀に入り、実写版セラムンの導入に対し、90年代にOVAが一度はお蔵入りした冥王ハーデス篇に始まり、天界エリュオン編、エピソードG、ロストキャンバス等の派生作品で対抗(当時の星矢リバイバルの追い風もあった)。
また漫画を担当したエピソードGの岡田、ロストキャンバスの手代木に車田が掲げた打倒セーラームーンとして賛同真偽は不明)、冥王ハーデス編は09年に完結。12年~14年の聖闘士星矢Ωでは古谷徹がペガサス星矢役に復帰し、本シリーズやプリキュア等の後発作品のアイデア取り入れたのに対し、crystalも月野うさぎに三石琴乃の続投でそれぞれ対抗した。
星矢とセーラームーンはお互い対抗や切磋琢磨しあっており、恐らくΩの原企画とcrystalの原企画は当時のテレ朝新番組の枠を競った可能性もあり、それなら星矢がセーラームーンに一矢報いた事になる。無論これはあくまでも噂(以前の問題)だろうが。
愛天使伝説ウェディングピーチとの因縁
旧アニメ版初代シリーズ構成担当だった富田祐弘は本作自主降板後に、同じく本作の初代キャラクターデザイナーであった只野和子と共に『愛天使伝説ウェディングピーチ』(略称:ウェピー)を作っている。(旧アニメ版の「初代シリーズ構成・初代キャラクターデザイナー」という事はつまりは初代監督と共に以降旧アニメ版シリーズの全作品に共通して守られるべき「コンセプトデザイン」の原型を作り上げた、という事でもあり、その意味は本作にとって結構重い。また、この事象が当時のアニメ業界に与えた「意味」についてはジャンルの項目を参照のこと)。
つまり『ウェディングピーチ』は富田脚本・只野キャラデザによる本作のスタッフ的な姉妹作品ともいえる立場にある。ちなみに余談になるが「ウェピー」のアニメ版は『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の監督である湯山邦彦の旗下でOLM「TEAM OTA」が実制作を務めた。のち、このチームは富田只野の離脱後に『ポケットモンスター』を作り上げている(このシリーズのキャラデザはウェピーにおいてメイン作監として只野の薫陶を受けた一石小百合)。
そして漫画版作画者(兼、アニメ版キャラデザ補、かつ1次原著作の富田に次ぐ2次原著作権保持者)は東映不思議コメディ美少女シリーズ(の、うち『ぱいぱい』『いぱねま』『シュシュトリアン』)の小学館サイドコミカライズを務めた谷沢直である。
そして「ウェピー」製作の際、富田はウェディングドレスの広告と本作を安易に掛け合わせて「ウェピー」を作ったのだと言われている。また、本作無印時における一部の表現に対して特定のファンが過剰反応をした事に、富田と只野が共に作品の将来への危惧を感じ、それらの反応や意見に対して少女向け作品の「作り手」としてノーを突き付け意地を通すためにウェピーの制作へと至ったのではないか、とも言われている。
ただし富田はインタビュー等において時折、勢いがてら「ファン(インタビュアー)の望んだ答えを(それが事実でなくても)返す」癖を出すノリやすい人であるため、発言にブレが生じることがある。
実際には『ウェディングピーチ』企画のコア原案は1988年頃から少しずつ組まれており、そのコアに富田が参画した様々な作品の要素が流入・排除され続けることでブラッシュアップされて作品に至っており、ある意味で1995年時点での富田脚本の集大成とも言える作品。
ウェピーにおいてファンに公開された資料集での企画素案(いわゆるボツ案)には『イデオン』『ダンバイン』(転生)『マクロスシリーズ』(ロボット)『魔物ハンター妖子』(大剣ヒロイン)『ビックリマンシリーズ』(SDキャラ・多段変身)などの要素(どれも富田が脚本参加していた作品)が混ざった初期設定があったりするので、ウェピーにおけるセーラームーン要素もそれらの中で試行錯誤を繰り返されながら他の作品の要素と統合・収斂されて運よくウェピー内に生き残った要素のひとつと言える。それらの過程を見れば、決して「ウェピー」が本作のみを基盤にした安易な発想のもとに作られた作品ではない事は理解できる。
ちなみに『イデオン』『ダンバイン』の要素に関しては「ウェピー」ではなく本作無印最終章の方で遺憾なく全力で発揮された。
ウェピーはその作品の傾向から本作のファンには賛否両論を食らうことになったが、一方でセラムンの原作者自身は当時「ウェピー」に対しては大肯定&ガチハマりしており同人誌即売会でウェピーの同人誌を買いあさりまくり、あまつさえ『コードネームはセーラーV』でセーラームーンとウェディングピーチがミクスチャーされたような劇中劇「オーロラ♡ウェディング」を仕立てている。
ちなみに「ウェピー」では敵幹部のひとりであるポタモス(川浪ひろみ)役をセーラームーンでは言わずもがなおなじみすぎる三石琴乃が演じているが、そんな彼女を筆頭に「ウェピー」のラスボスである悪魔界の女王レインデビラ様を本作ではクイーン・セレニティであった土井美加が、初期の副幹部であるアクエルダを本作では愛野美奈子(セーラーヴィーナス/セーラーV)であった深見梨加が、それぞれ演じており「セーラムーン」とはまた違った味わいのある演技を魅せてくれている。
なお、ここからは余談になるがウェピーの企画ラインはその後もテレビ東京に残りプリティーシリーズおよびガールズ×戦士シリーズを生み出すに至っている。(ウェピー・プリティーシリーズ・ガールズ戦士シリーズは、すべてタカラトミー(ただしウェピーはTOMY時代)旗下の作品であり、ウェピーはそのルーツとして位置づけられている。またポケモンに関してもアメニティ系の玩具はTOMYの担当であった)
少女革命ウテナとの因縁
旧アニメ版二代目シリーズ構成担当の榎戸洋司と当時のシリーズディレクターの幾原邦彦の両名が自主降板した後に、ビーパパスという少数精鋭の制作チームを結成した。
この制作チームが生み出したのが、「少女革命ウテナ」である。
星のカービィとの因縁
実写版の前番組はアニメ版星のカービィであるが、実はカービィのデビュー年もセーラームーンと同じ1992年である。
クレヨンしんちゃんとの因縁
セーラームーンとクレヨンしんちゃんは本編で共にコラボした事がある。
セーラームーンSではしんのすけとみさえを維持させた様な親子が登場し、クレヨンしんちゃんでは、セーラームーンのパロディ、セーラームフーンが登場する。ムフーンのメンバーも、セーラー戦士の声優である。
春一番日本一アニメ祭りにもコラボしたが、そっちの方が先である。
また、しんちゃんもアニメが放送開始した年が、1992年である。
なお、セーラームーンシリーズの放送終了後に三石琴乃はクレヨンしんちゃんの方で上尾ますみ役で参加し長い付き合いとなる。
関連イラスト
関連動画
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セーラームーンが影響を受けた創作物
- 美少女仮面ポワトリン
- 東映不思議コメディーシリーズ美少女編の人気作。
- スーパー戦隊シリーズ
- チームを組んで悪と戦うという今も続く特撮ヒーローシリーズ。
両作品に影響を受けたと作者が公言している。
- 聖闘士星矢
- 転生、星を扱ったファンタジーバトルアクション漫画・アニメのルーツ。作品コンセプトはセーラームーンだけでなく、多数の作品に影響を与えた。
- 水戸黄門
- 90年代版アニメのスタッフが参考にしたと言われている。
- ダーククリスタル
- 1982年に全米で公開された映画で、ダークキングダム編は本作の影響を受けたのではとの指摘がある。
セーラームーンから影響を受けた創作物
作品
- 愛天使伝説ウェディングピーチ
- 少女革命ウテナ
- プリキュアシリーズ
- 同系列局、同制作会社の戦闘系変身ヒロインの後継。
- 聖闘士星矢Ω&セインティア翔
- 先祖作品でありながら、セラムン&プリキュアと言った後発作品のアイディア&コンセプトを逆輸入、なお、Ωは後のセラクリと競合し、破った模様。
- ムーンライトレディ
- どう見ても本作をオマージュしてるとしか…。
キャラ
- 月光刑事&美茄子刑事
- こちら葛飾区亀有公園前派出所に登場する特殊刑事課の刑事たちでどう見ても本作キャラをオマージュしてるとしか…。
- ノーベルガンダム
- 機動武闘伝Gガンダム登場するガンダムの一機でオマージュ要素が見られる。ちなみにスーパーロボット大戦ではその外見から参戦している彼らが興味を示すという声優ネタがある。