疾走する本能
Open your eyes for the next φ's!
概要
2003年1月26日から2004年1月18日までテレビ朝日系列で放映された平成ライダーシリーズ第4作目である。
メインプロデューサーは白倉伸一郎、シナリオライターは井上敏樹。井上氏は全話脚本を担当している。
作品のテーマは「異種族(他者)との共存」。(脚本の井上敏樹氏によれば差別もテーマであるとのこと。)https://youtu.be/Q20s5mUe6_w?si=ktuimbVr1suZ6Kf3(シネマトゥデイのインタビューにて。)
怪人(オルフェノク)へと変わってしまった者たちの苦悩や変身ベルトの争奪戦、ハードな描写や草加雅人を始めとするとても単純には善悪を論じ切れない複雑でアクの強いキャラクター達が本作の特色として挙げられる。
本作は前作『仮面ライダー龍騎』同様、2001年に発生したアメリカ同時多発テロ事件の影響を色濃く受けており、そのため勧善懲悪に対して懐疑的な作風となっている。
作風
前作『仮面ライダー龍騎』では「ライダーだからといって正義の味方とは限らない」という構図が話題となったが、本作では更に「ライダー=正義、怪人=悪」の図式をも排し、善悪二元論的な単純な価値観では割り切れない物語や、「正義とは何か?そもそも人間は守るに値する存在なのか?」「如何なる理由があろうと、戦うこととは敵対する誰かを殺すことに他ならない。では何を信じ、何のために”敵”を殺すのか?そして、その罪と責任にどう向き合うのか?」といった根源的なテーゼを直球で投げつけてきた作品である。
同時に「他人との相互理解の難しさ」「復讐と暴力の連鎖」「夢(信念)を貫くことのエゴイズム」「同じ夢を持っているのに立場や解釈の違いで起こる争い」といった、普遍的ながら極めて重たく解決の難しいテーマも盛り込まれている。
従来の本シリーズの中でも、登場人物の間で繰り広げられるドラマ性へ特に重点を置いた内容となっており、裏切りや欺瞞、行き違いや気持ちのすれ違いによる誤解、愛憎から発展する殺し合い、不信が不信を呼び泥沼化していく人間模様を多分に交えた人間関係が非常にドロドロとした物語が特徴である。
その作風故にリアルないじめや嫌がらせの場面も多く、登場人物達の凄惨な経緯や末路の描写など、朝の特撮ドラマでありながら昼ドラ並の重々しいストーリーが展開され、当時、賛否両論になった。
本作では一定の条件を満たせばだれでも仮面ライダーに変身できるという設定から物語中盤で主人公の巧が諸事情で戦意喪失して完全復帰するまでの間とは言えもう一人の主人公である木場が代わりにファイズに変身して戦うという平成シリーズでは異例の主人公交代を描写しているのも特徴である。この展開は初代仮面ライダーの一時的な主人公交代のオマージュを彷彿させる。
全50話、加えて劇場版『パラダイス・ロスト』を井上敏樹がすべて執筆していたこと、彼自らが執筆した小説版『異形の花々』ではより陰惨な描写が増えていることも有名。
また、物語性を重視し、怪人側の背景も描く構成となったのは、前作『龍騎』がライダー同士の戦いそのものに比重を置きすぎたことや、そのせいで怪人の扱いが弱くなってしまったことへの反省でもあったとのこと。
アギト、龍騎でも使われていたクリフハンガー要素がより強くなり、後半では主要人物が重大な危機に見舞われて終わる→次の回の最初で何事もなかったようにあっさり解決という方法自体がテンプレートと化してしまった。このことを後の世ではクリフハンガーをあっさり解決することを指してダメな時のファイズと呼ばれるようになる。
仮面ライダーシリーズで初めて「この番組はフィクションです」というテロップが流れるようになった。
物語
西暦2003年、九州で一人旅をしていた青年・乾巧は、旅先で知り合った美容師を目指す少女・園田真理とともに、自分達だけの世界を作ろうと企むオルフェノクと呼ばれる異形の怪人に襲われる。
真理は所持していたベルト・ファイズギアを装着して戦おうとするも、ベルトに拒絶され失敗してしまう。そこで今度は巧にベルトを着装させると、彼は仮面ライダーファイズに変身することに成功し、オルフェノクを撃退した。
オルフェノクがベルトを狙ってきたらしいことを知った二人はその後、クリーニング屋の菊池啓太郎と出逢い、事情を知った彼の勧めで東京にある彼の家で共同生活を始めることになる。
一方、東京で暮らしていた青年・木場勇治は、2年前に巻き込まれた交通事故によって両親を失い、自らもその後の昏睡状態を経て死亡したかに見えた。しかし、木場は病院で謎の蘇生を遂げる。
だが、昏睡していた2年間に彼を取り巻く状況は一変していた。両親の財産は親戚に奪われ、唯一の拠り所であった恋人すら従兄弟に奪われてしまっており、怒りと絶望から木場はホースオルフェノクとして覚醒し、従兄弟と恋人を殺害してしまう。
すべてを喪った上に自らの変容と罪に絶望し、自暴自棄になる木場。そんな彼の前にスマートレディと名乗る女性が現れ彼女からオルフェノクの組織・スマートブレイン社への勧誘を受ける。そして木場は、自分と同じようにオルフェノクとして覚醒した長田結花と海堂直也の2人と行動を共にするうちに、人類を敵視するスマートブレイン社の姿勢に反発し、人類とオルフェノクの融和を考えるようになる。
オルフェノクを憎み抹殺を試みる謎の青年草加雅人や最高幹部ラッキークローバーも参戦。
様々な立場の人間・オルフェノク達の信念と思惑が絡み事態は混沌を極めていく。
乾巧と木場勇治。2人の男を中心としたライダーズギア、ひいては人類の未来を巡る戦いが今、静かに幕を開けた。
総合的な評価
暗い、シリアス
平成ライダー初の怪人側の人間ドラマを描いた事で当初から波乱を呼んだ作品であり、怪人でありながら人間の心を持つ者と、人間でありながら悪事を働く者らが登場する等、『龍騎』同様にこれまでの仮面ライダーの常識を覆す作品としてニチアサ枠を飾った。
世界観は基本的に人間vs怪人といった従来の構図に戻されており、人間同士の戦いを描いた龍騎よりは実のところ陰鬱さが抑えられている印象はあるものの、視聴者の評価としてはただでさえシリアスで重いストーリーが繰り広げられた、この時期までに放送された平成一期前半(『仮面ライダークウガ』から『仮面ライダー龍騎』)の中でもずば抜けて暗い印象を持つ層が多い。またアクの強いストーリーや劇中描写故に苦手な人もいたらしく、当時はBPOやテレビ朝日に「朝から重すぎる話を見せられて気分が悪い」「もっと子供に安心して観せられる内容を放送してくれ」等のクレームなど少なからず批判を喰らった。
なぜそう感じた層がいるかというと、恐らく前三部作が、一応子供向けという体裁で作られているためか、
など、シリアスな要素を中和する部分があったためである。
それに対して本作は、
- 主人公自体はお人好しで根は心優しいという王道なキャラクターだが、暗い性格でその一面を普段は見せない上に、口下手のためあらゆる面で誤解を招きやすい。
- その他のキャラクターもほぼ全てが人間的に問題がある* *(怪人を倒すことに異常にこだわる「正義の味方」という観念に対する強烈なカウンターキャラである上に性格の二面性が激しい草加雅人、優しい人物だがナイーブで傷つきやすく、勘違いや思い込みで感情が暴走しやすい一面を持つ木場勇治など)。
- 結果的に、仲間同士で協力しようとする場面はあるが様々な問題で上手くいかないことが非常に多い
といったように、その他では上記3作品の方がシリアスな部分もあったりするものの、本作の555はキャラ設定自体は王道に見えてもキャラの性格の問題点が強調されており、明らかに子供を眼中に置いていないという部分に暗さを感じた人が多かったのだと思われる。
また本作は前作と同じく群像劇を主に描いているのだが、敵味方の分かりやすい前作に比べて各キャラがそれぞれ独自の考えで動くことが多いなどより複雑な内容である。このようなストーリーの難解さも、放送当時は難色を示される要因になったと思われる。
(※当時は放送を見逃すと録画を視聴するか、放送終了後にDVDを見るなど再び視聴する手段が限られていた)
更にアギト、龍騎にあった夏のギャグ回なども存在せずひたすらシリアスな内容が繰り広げられており、これも好みの分かれる要因になっていただろう。
特に草加雅人に関してはそもそも敵側ではなく怪人を倒す味方ライダーの枠だが、その難のある性格から当時は嫌う層が非常に多かったようで、555のストーリーが暗いと感じる要素は彼に詰まっていると語るファンもいる。
草加を演じた村上幸平氏本人もこのキャラは放送している間かなり嫌われていて、なかなかキャラの性格が受け入れられていなかったと述懐している。
また他にも当時のファンにトラウマを与えたシーンも少なくなく、中でもあるメインキャラの死亡シーン(※ネタバレ注意)はあまりに悲惨で、今も多くのファンの間で語り草となっている。同期の作品と合わせて当時のニチアサは最も重かったとも言われている。
とはいえ555のデザイン自体は好評で、携帯電話を始めとする電子製品をモチーフとしたギミック豊かなライダー、ライダー達の使うガジェットの演出が非常にクールなこともあり、大人のファンからは不評であったが子供には支持されており、好調な売上を記録していた。
(※そもそも子供といっても当然ながら人によって考え方の違いがあり、シリアスを好む層もいればコメディを好む層もいるため「子供向け=明るい作品」とは単に言えない部分もある。)
また当時としては少し難解だった内容は、時代が進むごとに視聴する手段や作品の情報量が増えたことでストーリーの理解がしやすくなり、各キャラクターの行動理由や心理も分かりやすくなったことから評価が上がってきている。
それに伴って人間的に問題としながらもそれが同時に魅力にもなっている個性豊かな、味のあるレギュラーキャラ達(主人公らしからぬ無頼漢に見えて根は優しく純粋な格好良さを秘めた巧、怪人を倒すことにこだわりすぎるがゆえに卑怯な行動を取り、ヒーローとは言い難い性格と批判されながらもそれを抜きにすれば正義の味方の一面もあるとされ、善人とも悪人とも評し難い濃いキャラ性で人気を獲得した草加、副主人公としてストーリー上で大きな存在感を示してくれた木場、そんな彼らの裏で本作の数少ないコメディリリーフであると同時にシリアスでも良き狂言回しを務めた海堂直也など)の存在が再評価されており、平成二期に入ってから公開された『仮面ライダー大戦』等の映画での活躍により、改めて注目された事で人気を高め、結果的に今では仮面ライダーシリーズの平成一期を代表する大人から子供まで広い範囲で愛される名作となっている。
草加に関しては演じた村上氏も語っているが放送当時と現在で特に大きく評価が変わったキャラクターの一人でもあり、本来はシリアスなキャラクターにもかかわらず本編の彼のシーンを元にしたネタ画像が多数作られ、結果的に近年のスピンオフ作品『仮面ライダー555殺人事件』ではファンの現在の評価を受けて、公式にコメディリリーフとして登場するなど愛されたキャラクターになったりもしている。
ストーリー内容はやはりヒーロー番組である都合もあってか怪人の悪行が主に描かれる事が多く、「差別」「共存」というテーマではあるもののやや怪人側に同情しにくい難点がある(これも内容の理解が進むにつれて怪人を憎む草加の評価が上がった理由の一つかと思われる)が、総合的にはどちら側の心情にも寄り添った作品であり、非常に考えさせられる内容だと思われる。
2021年に開催された「全仮面ライダー大投票」では仮面ライダー部門で奇しくもファイズらしく第5位、作品部門では第7位にランクイン。音楽部門でもオープニング曲である「Justiφ's」が第8位を獲得しているため、全部門でトップ10入りを果たしたことになる。
『仮面ライダー4号』という、本作そのものの続編と呼んで差し支えない作品(ただし語り部は仮面ライダードライブ・泊進ノ介)まで作られている。
登場人物
詳細は「仮面ライダー555の登場人物一覧」を参照。
主要人物
- 乾巧 / 仮面ライダーファイズ / ???…演:半田健人
- 園田真理…演:芳賀優里亜
- 木場勇治 / ホースオルフェノク…演:泉政行
- 草加雅人 / 仮面ライダーカイザ…演:村上幸平
- 三原修二 / 仮面ライダーデルタ…演:原田篤
周辺人物
ラッキークローバー
- 琢磨逸郎 / センチピードオルフェノク…演:山崎潤
- 影山冴子 / ロブスターオルフェノク…演:和香
- Mr.ジェイ / クロコダイルオルフェノク…演:ケネス・ヅリア
- 澤田亜希 / スパイダーオルフェノク…演:綾野剛
- 北崎 / ドラゴンオルフェノク…演:藤田玲
スマートブレイン
流星塾
警察関係者
登場仮面ライダー
仮面ライダー | 変身者 | 初登場 |
---|---|---|
仮面ライダーファイズ | 乾巧ほか | 第1話 |
仮面ライダーカイザ | 草加雅人、木場勇治ほか | 第10話 |
仮面ライダーデルタ | 三原修二、北崎ほか | 第26話 |
ライオトルーパー | 海堂直也、黒服ほか | 第47話 |
仮面ライダーサイガ | レオ | パラダイス・ロスト |
仮面ライダーオーガ | 木場勇治 | パラダイス・ロスト |
仮面ライダーミューズ | 胡桃玲菜、??? | パラダイス・リゲインド |
登場するライダーは本編では4タイプが、劇場版『パラダイス・ロスト』を含めると6タイプが存在する。
以下に示しているのは主にそのライダーに変身する人物であり、ファイズ、カイザ、デルタについてはベルトが奪われることで(敵を含め)他の人物が変身する場面もある。
なお、龍騎を除くそれまでの平成ライダーと同様に作中で「仮面ライダー」を定義するシーンはなく「ライダー」という呼称も使われていない。
また、本作の登場人物の特徴として、登場人物は主人公を筆頭に、全員が人間的に問題があること(上記の3人以外にも、気の強さから相手を罵倒する際は容赦なく時に言ってはならないことも言ってしまう少女、極度のお人好しであるが故に他人に利用されやすい人物、人類との共存を望んでいながらも裏では怪人として悪人を殺している女性、空気が全く読めず周囲の人間に常に火に油を注ぐような発言ばかりをする人物、ヘタレさが仇となって周囲の人間を危険にさらしてしまいがちな青年、オルフェノクを倒すために人間を利用したこともある人物など)、敵勢力に悪人とは言い切れない人物や悲しい過去を持つ人物や怪人となったことで狂ってしまった人物がいることが挙げられる。また人間側にも(人類のためとはいえ)目的のためなら手段を選ばない非道な人物や、あまり同情しづらい被害者も登場する。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 放送日 | 登場怪人 |
---|---|---|---|
1 | 旅の始まり | 2003年1月26日 | スティングフィッシュオルフェノク |
2 | ベルトの力 | 2月2日 | エレファントオルフェノク |
3 | 王の眠り | 2月9日 | オックスオルフェノク |
4 | おれの名前 | 2月16日 | カクタスオルフェノク、マンティスオルフェノク |
5 | オリジナル | 2月23日 | スクィッドオルフェノク |
6 | 3人×3人 | 3月2日 | - |
7 | 夢の力 | 3月9日 | オウルオルフェノク |
8 | 夢の守り人 | 3月16日 | オウルオルフェノク、スカラベオルフェノク |
9 | 社長登場 | 3月23日 | スネイルオルフェノク |
10 | 謎のライダー | 3月30日 | - |
11 | 謎のベルト | 4月6日 | - |
12 | 流星塾 | 4月13日 | - |
13 | 敵か味方か | 4月20日 | エキセタムオルフェノク |
14 | 巧の意地 | 4月27日 | - |
15 | 落ちた偶像? φ's vs χ | 5月4日 | - |
16 | 人間の心 | 5月11日 | フライングフィッシュオルフェノク |
17 | 巧、復活 | 5月18日 | フライングフィッシュオルフェノク、アルマジロオルフェノク |
18 | 九死に一生 | 5月25日 | トードスツールオルフェノク |
19 | 純白の正義 | 6月1日 | - |
20 | 美しき刺客 | 6月8日 | スコーピオンオルフェノク |
21 | 加速する魂 | 6月22日 | スコーピオンオルフェノク、ドルフィンオルフェノク |
22 | 雅人の告白 | 6月29日 | ワームオルフェノク |
23 | 偽りの友情 | 7月6日 | ワームオルフェノク、シーキュカンバーオルフェノク |
24 | 闇への扉 | 7月13日 | ラビットオルフェノク |
25 | 闇の実験室 | 7月20日 | - |
26 | デルタ登場 | 7月27日 | フロッグオルフェノク |
27 | 流星塾分裂 | 8月3日 | - |
28 | 暗黒の四葉 | 8月10日 | - |
29 | 超絶バイク | 8月17日 | - |
30 | 雅人の罠 | 8月24日 | スティンクバグオルフェノク |
31 | 折り紙の涙 | 8月31日 | ソードフィッシュオルフェノク |
32 | 絡み合う糸 | 9月7日 | - |
33 | 真理、死す | 9月14日 | ライノセラスビートルオルフェノク、スタッグビートルオルフェノク |
34 | 真実の姿 | 9月21日 | スタッグビートルオルフェノク |
35 | 復活の謎 | 9月28日 | - |
36 | 甦える記憶 | 10月5日 | オクトパスオルフェノク |
37 | カイザの正義 | 10月12日 | ピジョンオルフェノク |
38 | 彷徨える魂 | 10月19日 | バーナクルオルフェノク |
39 | ファイズ2 | 10月26日 | スロースオルフェノク、オクラオルフェノク |
40 | 人間の証 | 11月9日 | オクラオルフェノク |
41 | 捕獲開始 | 11月16日 | フリルドリザードオルフェノク、クラブオルフェノク |
42 | 折れた翼 | 11月23日 | クラブオルフェノク |
43 | 赤い風船 | 11月30日 | バットオルフェノク |
44 | 最後のメール | 12月7日 | - |
45 | 王の目覚め | 12月14日 | - |
46 | 新社長誕生 | 12月21日 | コーラルオルフェノク |
47 | 王の出現 | 12月28日 | アークオルフェノク |
48 | 雅人、散華 | 2004年1月4日 | - |
49 | 滅びゆく種 | 1月11日 | アークオルフェノク |
50 | 俺の夢 | 1月18日 | - |
音楽
- OPテーマ『Justiφ's』
作詞:藤林聖子/作曲:佐藤和豊/編曲:中川幸太郎/歌:ISSA(DA PUMP)
劇場用アレンジとして「Justiφ's -Accel Mix-」が存在している。
- 1st挿入歌『Dead or alive』
作詞:藤林聖子/作曲:吉田勝弥/編曲:近藤昭雄/歌:石原慎一
- 2nd挿入歌『The_people_with_no_name』
作詞:藤林聖子/ラップ詞:m.c.A・T/作曲:渡部チェル/編曲:RIDER CHIPS/歌:RIDER CHIPS featuring m.c.A・T
アクセルフォームテーマソング。
- 3rd挿入歌『EGO〜eyesglazingover』
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:渡部チェル/歌:ICHIDAI
- 『existence〜KAIXA-nized dice』
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:佐藤和豊/歌:谷本貴義
仮面ライダーカイザイメージソング。「右脳」という空耳でおなじみ。劇中未使用。
- 『DELTA STRIP〜White Ring』
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:吉田勝弥/歌:Ikuo
仮面ライダーデルタイメージソング。劇中未使用。
- 『Double Standard』
作詞:藤林聖子/作曲:森重卓/編曲:camino/歌:JUN
乾巧キャラクターソング。劇中未使用。
- 『Hang on』
作詞:藤林聖子/作曲:佐藤和豊/編曲:籠島裕昌/歌:菊池啓太郎(溝呂木賢)
菊池啓太郎キャラクターソング。劇中未使用。
- 『I wish』
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:小倉健二/歌:園田真理(芳賀優里亜)
園田真理キャラクターソング。劇中未使用。
- 『cross a river』
作詞:藤林聖子/作曲:佐藤和豊/編曲:籠島裕昌/歌:木場勇治(泉政行)
木場勇治キャラクターソング。劇中未使用。
- 『pray for you』
作詞:藤林聖子/作曲:隆勇人/編曲:辻陽/歌:長田結花(加藤美佳)
長田結花キャラクターソング。劇中未使用。
- 『夢のかけら〜Romantico』
作詞:藤林聖子・唐橋充/作曲:幸塚淑夫/編曲:亀山耕一郎/歌:海堂直也(唐橋充)
海堂直也キャラクターソング。劇中未使用。
- 『My name is Smart Lady』
作詞:藤林聖子/作曲:北村英志/編曲:吉田勝弥・北村英志/歌:スマートレディ(栗原瞳)
スマートレディキャラクターソング。劇中未使用。
- 『太陽の影 月の夜』
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:佐藤和豊/歌:園田真理(芳賀優里亜)・長田結花(加藤美佳)
関連作品
劇場版
2003年8月16日公開。本作の単独作品。
2014年3月29日公開。仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。
本作から乾巧/仮面ライダーファイズと草加雅人/仮面ライダーカイザが登場。
2015年3月21日公開。仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。
本作から乾巧/仮面ライダーファイズが登場。
Vシネクスト
2020年2月28日公開、同年4月22日Blu-ray/DVD発売。『仮面ライダージオウ』の2号ライダーである仮面ライダーゲイツを主役とした作品。
本作から草加雅人/仮面ライダーカイザが登場。
2024年2月2日期間限定公開&同年5月29日Blu-ray/DVD発売予定。本作の20周年記念作品で、TVシリーズから20年後を描いた正統続編。
スピンオフドラマ
2015年よりdビデオにて配信。『3号』の後日談となるスピンオフドラマ。
本作から乾巧/仮面ライダーファイズと海堂直也/スネークオルフェノクが登場。
2022年1月よりTELASAにて配信。『仮面ライダーリバイス』のスピンオフドラマ。
本作から海堂直也/スネークオルフェノクが登場。
2022年10月よりTTFCにて配信。『仮面ライダーゲンムズ』の正統続編となるスピンオフドラマ。
本作から園田真理とアークオルフェノクが登場。また、真理と同じ姿をしたスマートクイーンが新たに登場。
2024年1月よりTTFCにて配信。巧、雅人、真理に加え『パラダイス・リゲインド』に登場の新キャラクターを交えて展開されるスピンオフドラマ。
漫画
2019年9月27日より電撃マオウとTTFCにて連載。草加雅人/仮面ライダーカイザを主役としたスピンオフ作品。
コラボ
555 20周年を記念しゲームアプリ『戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』にて2023年10月27日より期間限定配信されたコラボシナリオで、井上敏樹氏が脚本を担当。『555』及び『シンフォギア』本編から独立した世界観で描かれ、シンフォギア装者達がライダーズギアを纏う。
余談
- 本作にはモルフォチョウとモアレ(黒いのような模様)がOPのみならず、劇中では度々登場しており、『仮面ライダーディケイド』のファイズの世界でもファイズのアイコンとして使用されている程、本作の象徴になっている。
- 本編未視聴者には夢が物語の主軸だと勘違いされることが多い。7・8話や最終回の台詞が有名なため、それが一人歩きしてしまったものだと思われる。
- 『魔法先生ネギま!』の登場人物・犬上小太郎が仮面ライダー好きという設定で2003年が舞台という事からネギと一緒に見ていたのは本作だと思われる。
- 大の仮面ライダー好きとして知られ、後に『シン・仮面ライダー』の総監督を務める庵野秀明氏は平成ライダーシリーズの中でも本作が特にお気に入りであると語っている。『シン・仮面ライダー』の制作発表でも「平成で最初にハマったのは555。555はカッコいい、素晴らしい」と作品愛を隠す事なく明言しているほか、映画『シン・ゴジラ』にも本作の小ネタをいくつか仕込んでいる。また、庵野氏の妻である安野モヨコ氏の漫画『監督不行届』でも彼の555好きに関するエピソードが描かれた事もある。
- プロデューサーの白倉伸一郎氏と脚本家の井上敏樹氏は仮面ライダーシリーズでは過去に『仮面ライダーアギト』でタッグを組んでおり、後に『仮面ライダー響鬼』の後半でもタッグを組んだ。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
爆竜戦隊アバレンジャー:同期のスーパー戦隊。
仮面ライダーX:仮面ライダーシリーズ第3作目で5人目(4人目はライダーマン)のライダー、すなわち「仮面ライダー5号」で旧世代のメカニカルな仮面ライダー。本作が平成ライダー第4作目なのに「555」という一見すると紛らわしいネーミングなのはこの為である。