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劇場版ポケットモンスターの編集履歴

2024-05-17 09:41:11 バージョン

劇場版ポケットモンスター

げきじょうばんぽけっともんすたー

『劇場版ポケットモンスター』(または「ポケモン・ザ・ムービー」)は、アニメ版ポケットモンスターの映画シリーズ。

ポケモンの映画全般については「ポケモン映画」を参照。


概要

テレビアニメ『ポケットモンスター』の劇場版作品群。

第17作からは『ポケモン・ザ・ムービー』という題名に改名したが、第20作で再び『劇場版ポケットモンスター』に戻っている。


ゲーム作品に未登場のポケモンが映画で初めて登場することが多く、毎シリーズ2作目まではゲームに追加される形での登場、配布となり、シリーズ最終章になると次シリーズに先んじて次世代のポケモンが登場することが定番となっている(後述)。


映画に登場するオリジナルキャラクターには俳優や芸能人などの著名人が特別出演者として起用される事が定番となっている。

中でも山寺宏一(第1作以降)と中川翔子(第10作から第15作※1、第17作から第21作※2、第23作)が参加頻度が高く、同一シリーズにて演じたキャラクターの多さでギネス記録に登録されている

第7作から第9作ではベッキーが特別出演していた。


※1…第16作は短編映画のみの出演。

※2…第22作は劇場版の主題歌のみの参加。


大まかな歴史

第1作目~第9作目

1998年7月18日に、第1作となる『ミュウツーの逆襲』が公開され、観客動員数650万人という通常の劇場版アニメでは考えられないほどの記録的な大ヒット(公開当時基準)となり、それ以降は、夏休みに入る7月の中旬頃に毎年公開されるのが定番となった。

第7作以降、短編であるサイドストーリーはしばらくの間廃止されることとなる。


第10作目~第19作目

10作目から12作目までは連作として作られており、TV本編同様にサトシ達からの言及こそ無いもののそれぞれの作品で起きた事件が明確に因果関係のあるものとなっているため、ファンからは神々の戦い三部作という俗称で呼ばれていた。

短編であるサイドストーリーが第15作で久々に復活したが、第19作の公開を前に再び廃止される事になった。


第20作目~第23作目

完全にTV本編とは繋がらない独立した物語となった。

また、マンネリ化の打破のためか、作風も大きく変化している。これまでは「伝説ポケモンの脅威にサトシたちが対峙する」という内容が多かったが、これ以降は「“ポケモン”という存在を通して、人間たちが成長する過程や葛藤を描いた群像劇としての側面が強くなっている(リメイク作である第22作目『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』を除く)。

そのため、人間ドラマの比重が多くなり、過去作と比べるとポケモンバトルの描写の比重はやや控えめになっている。


第20作『キミにきめた!』は『サン&ムーン』以降のTVシリーズとは世界観が完全に切り離され、初代(つまり無印)の時分からのリブートとして展開されている。

第21作『みんなの物語』においては、完全なオリジナルの作品として展開されている。

第22作目として上記の『ミュウツーの逆襲』のリメイク作品となる『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』が公開された。

第23作目『劇場版ポケットモンスター ココ』は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、製作中だったが公開延期に追い込まれ、2020年12月25日()に公開がずれ込んだ。

やむを得ない事情とはいえ、1998年以降でに映画が公開されなかった初の年となった。


その後の劇場版公開について

上記の『劇場版ポケットモンスター ココ』公開以降次の作品の制作発表がされなくなり、毎年連続記録も完全に途絶えてしまった。公式X2022年11月8日(ココが地上波初放送された日)から一切の動きが無くなってしまった。


公式に明言されたわけではないが、制作が休止されたことは事実と考えてよく、サトシの物語が完結し新シリーズに移行した現在でも、劇場版に関してはまったく音沙汰の無い状態が続いている。

ファンの間では、映画で旧世代の復活や新世代との競演が見たいという声も無くはないが、残念ながらその見通しは全く立っていないのが現状。


理由は定かではないが、後述のように展開がマンネリ気味で年々興行収入が減少の一途を辿っていたこと、近年は他にも集客力のあるアニメ映画が東宝や任天堂から多数出るようになり(『鬼滅の刃』や新海誠作品、劇場版名探偵コナン映画マリオ等)、配給元としても最早ポケモン映画に拘り続ける必要性が薄れていたためではないかと考えられる。


こうした昨今の邦画界では、アニメ映画でも興収が50億を突破することも珍しくなく、人気作品の映画であれば100億突破もあり得、最新作である『ココ』の発表興収は20億円程度は、(コロナ禍やそれに伴う公開延期の影響もあったとはいえ)お世辞にも大ヒットしたとは言い難い結果に終わっている。


これでは東宝側から潮時と見切りをつけられてしまっても不思議ではないし、ポケモン最盛期であった1990年代の比ではない程増えた「製作側に要求されるレベルやノルマ」に応えるエネルギーが足りなくなったポケモン側としても、シリーズ停止に強く反論できなかったことは想像に難くないだろう。


色々な事情があったにせよ、少なくとも他の映画作品との競合に敗れたということだけは間違いなさそうである。


特別なポケモンの配信に関しても、現在ではオンラインサービスの充実により「ふしぎなおくりもの」による無償配布若しくは、有料DLCの配信という形で済ませられてしまうため、わざわざ劇場版の特典として設定する必要性が薄れていたという事情もある。


とは言え、ポケモンがアニメ分野を完全に見限ったという訳では断じてなく、テレビアニメのシリーズは継続して放送されている他、2022年以降は夏休み期間中にAmazonプライムビデオ新作オリジナルOVAや歴代映画の一挙配信などが実施される等、"夏にポケモン映画"という取り組み自体は一応継続されていると言える。


また、劇場版アニメのシリーズの中には、『ドラゴンボール』のように長期の休止期間を経て、シリーズが復活した事例もある。今後、制作陣やファンの間で再始動に向けた機運が高まれば、ポケモンがスクリーンに帰ってくる可能性がないわけではない。


本編アニメとの繋がり

19作目までは、旅のメンバー・手持ちポケモンなどを上映当時放送されていたテレビ本編と合わせるなどして、大まかな時系列は本編とリンクするように作られていたが、映画の出来事をサトシ達が本編で言及することは滅多にないので、基本的には別の世界の出来事の模様である(特に第5作は物語の舞台が旅の道筋と全く異なる位置にある)。


一方で本編と繋がっている事が言及された作品がないわけではなく、

  • 第1作(初代『ポケットモンスター』第66話やTVSPとリンク)
  • 第2作(初代『ポケットモンスター』第222話にて「オレンジ諸島でルギアと会った事がある」と言及)
  • 第5作(『めざせポケモンマスター』第10話にアルトマーレが登場し、サプライズゲストとしてカノンが登場)
  • 第7作(ラルースがシュウの出身地だとされている。またラルースシティにデオキシスが現れロンド博士が研究していたことも明かされているが、映画の出来事に関してはサトシたちからの言及は無し)
  • 第9作(サトシ達がキャプチャ・スタイラーの存在を知っているため、少なくとも、『アドバンスジェネレーション』第155話の後)
  • 第10~12作(アラモスタウンにてヒカリが購入したみかづきのはねがTV本編にも登場する他、後にディアルガ・パルキア・ダークライ・シェイミ・アルセウスが本編に登場、もしくはその存在が作中で初めて言及された際にサトシ達が彼らの存在を既に認識している描写がある)
  • 第16作(地上波で序章が放送。時系列はイッシュリーグの後)

などは本編と繋がっている事が示唆されている。


一部の視聴者からは「元々アニメと映画を連動させようと考えていたが、『ミュウツーの逆襲』の際に諸々の事情で、本編とのリンクがうまくいかなかったことから、放映日程の突然変更や海外でのアニメ版展開の際に融通が利くようにつながりを曖昧にしているのでは?」という意見もある。

先の『ミュウツーの逆襲』にだけ前日譚後日譚が存在するのがその根拠とされる。


一覧

ポケットモンスター(無印・オレンジ諸島編・金銀編)

これらの5作はアメリカ合衆国でも上映された。


記念すべき第1作となる『ミュウツーの逆襲』は、当時のテレビアニメの劇場版としては日本国内で史上最高の大ヒット。2014年に『妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』が公開されるまでは、その記録が破られる事はなかった。


第1作・第2作の脚本担当の首藤剛志色々あって第3作の製作途中より体調を崩しており、3作目の途中から園田英樹が脚本を担当。

当然ながらヒットシリーズながらも少しずつ興行収入が落ちてきたポケモン映画の新たな脚本担当という重圧はかなりのものだったようで、第4作の制作の際に、首藤は園田から「勝ち逃げですか」と皮肉を言われたことがあったという。

以降、第17作まで園田が劇場版の脚本を担当し続けることになる。


アドバンスジェネレーション

このシリーズから、前売り券特典として通常のゲームで入手困難なポケモンのデータ配布が開始。


ダイヤモンド&パール

第11作『ギラティナと氷空の花束 シェイミ』は前売り券が238万4198枚を売り上げており、2009年7月9日に「最も前売り券が売れたアニメ映画」としてギネス・ワールド・レコーズから世界記録の認定を受けている。


ベストウイッシュ

メイン(長編)サイド(短編)メインポケモンゲスト声優(役)公開日興行収入
14ビクティニと黒き英雄ゼクロム・ビクティニと白き英雄レシラム-ビクティニゼクロムレシラム水樹奈々(ビクティニ)、高橋英樹(ゼクロム)、谷原章介(レシラム)、つるの剛士(ドレッド・グランギル)、石原さとみ(カリータ)、大地真央(ジャンタ)、山寺宏一(モーモント)、中川翔子(セード、オード)2011年7月16日43.3億円
15キュレムVS聖剣士ケルディオメロエッタのキラキラリサイタルキュレムケルディオ中川翔子(ケルディオ)、高橋克実(キュレム)、ローラ(マリン)、山寺宏一(コバルオン)、夏菜(短編ナレーション)2012年7月14日36.1億円
16神速のゲノセクト ミュウツー覚醒ピカチュウとイーブイフレンズゲノセクト、ミュウツー/メガミュウツーY高島礼子(ミュウツー/メガミュウツーY)、平成ノブシコブシ(吉村崇(エリック)・徳井健太(イシツブテ))、吉岡聖恵(いきものがかり)(イーブイ)、山寺宏一(赤いゲノセクト)、中川翔子(ニンフィア(短編))、前田敦子(短編ナレーション)2013年7月13日31.7億円

XY

第18作・第19作は冨岡淳広が脚本を担当。


オリジナル作品

第21作『みんなの物語』において、初めて監督が湯山邦彦氏から矢嶋哲生氏に交代した。

これは湯山氏本人の意向であり、「キミにきめた!」では交代を見据えて矢嶋氏を副監督に置いていた。

脚本に関しては、第20作は米村正二が担当しているが、一部に首藤剛志の脚本も使用。第21作はシリーズ初参加の梅原英司高羽彩が担当。第23作では矢嶋哲生が脚本として参加する他、冨岡淳広が4年ぶりに復帰する。


スタッフ・作風共に大幅なテコ入れを施したものの、興行成績の低迷を食い止めるには至らず、『ココ』の制作を最後に劇場版ポケットモンスターの公開は休止される運びとなった。


作品名メインポケモンゲスト声優(役)公開日興行収入
20キミにきめた!ピカチュウホウオウマーシャドー佐藤栞里(マコト)、本郷奏多(ソウジ)、古田新太(ボンジイ)、山寺宏一(マーシャドー)、中川翔子(ジョーイ)2017年7月15日35.5億円
21みんなの物語ルギア、ゼラオラ川栄李奈(リサ)、大倉孝二(カガチ)、濱田岳(トリト)、芦田愛菜(ラルゴ)、野沢雅子(ヒスイ)、山寺宏一(オリバー市長、ゼラオラ)、中川翔子(リク)2018年7月13日30.9億円
23ココセレビィ、ザルード上白石萌歌(ココ)、中村勘九郎(ザルード)、山寺宏一(ゼッド博士)、中川翔子(カレン)2020年12月25日20.2億円

リメイク作品

第22作は全編フル3DCGで展開される、シリーズ初となるリメイク作品となっている。

作品名メインポケモンゲスト声優(役)公開日興行収入
22ミュウツーの逆襲EVOLUTIONミュウツーミュウ市村正親(ミュウツー)、小林幸子(ボイジャー)、レイモンド・ジョンソン(海賊風トレーナー)、山寺宏一(ミュウ)2019年7月12日29.8億円

先行登場したポケモン

(※1)厳密には先行登場ではなく逆輸入。

(※2)帽子の柄としての登場。


関連タグ

ポケモン映画 アニポケ アニポケシリーズ一覧

伝説ポケモン ピカチュウ短編映画 ポケモンパラレル映画シリーズ


山寺宏一 中川翔子 ベッキー


サトシ&ロケットパーティー


サトシ(アニポケ)サトシのピカチュウロケット団:シリーズを問わず全ての劇場版に登場(ただし第15作では、ロケット団の3人の台詞が一切ない)。


タケシ(アニポケ):サトシやピカチュウ、ロケット団の3人と並び、第1作から第13作までのほとんどの劇場版に登場していた。

上記のように『サン&ムーン』の映画は制作されてないが、『サン&ムーン』で声優を担当する人は何らかの役で担当している者もいる。


アニポケ関連曲一覧:劇場版アニメの主題歌一覧はこちら。


劇場版アンパンマン:劇場版ポケモンと同じく夏休みの定番映画となっている。公開時期は、決まってポケモンよりも先(6月下旬〜7月上旬)となっている。


外部リンク


外部リンク興行参考データ

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