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エンテイの編集履歴

2024-11-11 07:22:27 バージョン

エンテイ

えんてい

エンテイとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。

「ええいー!!」


基礎データ

全国図鑑No.0244
ジョウト図鑑(GSC)No.239
ジョウト図鑑(HGSS)No.244
ローマ字表記Entei
分類かざんポケモン
タイプほのお
高さ2.1m
重さ198.0kg
性別比率不明
特性プレッシャー
隠れ特性もらいび(第6世代以前)→せいしんりょく(第7世代以降)
タマゴグループタマゴみはっけん

各言語版での名称と由来

言語名称由来
日本語エンテイ炎+帝王+皇帝+炎帝
英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語Entei日本語名の音写
韓国語앤테이日本語名の音写
中国語炎帝炎帝
ヘブライ語אנט英語名の音写
ヒンズー語एंटी英語名の音写
ロシア語Энтей英語名の音写
タイ語เอ็นเต日本語名の音写

概要

金・銀』(第2世代)で初登場した伝説のポケモン

名前の指す意味は恐らく「炎帝」。


獅子の様な風格を持つポケモンで、全身は茶色の毛に覆われており、背中には噴煙を思わせる鬣を持つ。また、体の各部に金属的な器官を持ち、特に口元のそれは形状と相まって口髭の様にも見える。

また、爪は閉まっているだけで引出すことも可能。


マグマの情熱を宿して大地を駆け巡り、全てを焼き尽くすを吹き上げる。

火山の噴火から生まれたと考えられ、新しい火山が出来る度に生まれて来ると伝わっている。

そのため、火山と密接な関係にあると考えられて、エンテイが吠えると世界のどこかの火山が噴火すると云われている。


また逞しいポケモンでみなぎる力を押さえ切れず道という道を、火山のマグマよりも熱い炎を噴き出しながら駆け巡る。『ポケモン全キャラ大事典』のオーキド博士のコメントによれば、真夏に熱風が吹くのはエンテイが雲の中を駆け抜けているからという伝承があるらしい。ほのおなのにどうして水分の塊である雲に飛び込んで行けるのであろうか?


日本では何故か三犬というカテゴリーに分類されるが、デザイナー斉藤むねお氏曰く、元ネタは見た目通りライオンとのこと。他の2匹共々「三猫」「三獅子」が正しいのかもしれない。

なお、メディアミックス作品ではモチーフが♂のライオンであったり、劇場版では少女の父代わりとして登場したため、男性的な扱いを受けることが多い。



ゲームでの特徴

GSC

焼けた塔でのイベント後、ライコウと共にジョウト地方各地へと徘徊する(Lv.40)。

当時、海外では『おや:PCNYa/PCNYb/PCNYc/PCNYd』個体が配布されていた。


RSE

他ソフトから連れて来る必要がある。

海外では第3世代で『おや::10ANIV/10ANNIV/10ANNI/10ANIV/10JAHRE』個体が配布されていた。


FRLG

主人公が最初にフシギダネを選んだ場合、全国図鑑入手後にカントー地方の草むらを逃げ回る様になる(Lv.50)。


DPt

他ソフトから連れて来る必要がある。


HGSS

リメイク前同様ジョウト地方各地に徘徊する(Lv.40)。

2010年6月18日 - 8月31日の間で劇場版で「おや:クラウン(ID・06180)」という色違い個体が配布された。


BW』・『W2

過去作から連れて来る必要がある。

BW』でのみ、上記の映画個体を迷いの森に連れて行くとイベントが発生する


XY

別ソフトから連れて来る必要がある。


ORAS

ルギアホウオウを捕獲後に手持ちに入れ、おおぞらをとぶで行ける未開の森に20 - 39分に上陸すると出現する(Lv.50)。


SM』・『USUM

UM』のみ、ウルトラワープライドで行ける黄色のワープホール先で出現する(Lv.60)。

スイクンを入手するには、『SM』で登場するエンテイと一緒に手持ちに入れる必要がある。


海外では『サン』『US』限定で「おや:2018 Legends」個体と韓国で「おや:코리안리그」個体が配布されていた。


LPLE

当然ながら未登場。


剣盾

DLC『冠の雪原ダイマックスアドベンチャーで捕獲可能(Lv.70)。


BDSP

導きの部屋でレジロックレジスチルレジアイス捕獲後、ブリリアントダイヤモンドでのみ「ジョウトの石板」が交換可能となり、これを持ってジョウトの部屋に入ると三犬が出現する(Lv.70)。

3匹共に捕獲するとホウオウが捕獲するための「にじのせきばん」が解禁される。


LEGENDSアルセウス

未登場。


SV

DLC後編『藍の円盤で解禁。

『スカーレット』版のみ、シナリオクリア後にブルーベリー学園エントランスロビーに現れるおやつおやじからブルレク達成報酬で「エンテイのおやつ」が貰え、パルデア地方東3番エリアに出現する(Lv.70)。


また、本作ではウガツホムラという良く似たポケモンがいるが…?


性能

種族値

HPこうげきぼうぎょとくこうとくぼうすばやさ合計
115115859075100580

第6世代以前

銀幕おデビューされた。だが、それが長い受難の始まりでもあられた……

捨てエンテイ


全体的に高い能力を持ち、「HP」・「こうげき」が特に高く、次いで「すばやさ」が高いが、第6世代になるまで致命的な程物理技レパートリーが少なかった。そもそも第3世代までほのお技は特殊扱いであり、肝心の物理技も登場時はノーマル技以外ほとんど覚えられなかった。


第3世代に登場した大技「オーバーヒート」を何故か第3世代でだけ覚えず、第4世代で登場した実質最強ほのお物理技である「フレアドライブ」を覚えない。代わりに第4世代になって覚えたのは同じほのおに対抗出来る「ストーンエッジ」。違う、そうじゃない。


そんなエンテイに与えられた最大威力のほのお物理技は「ほのおのキバ(威力たったの65)」。特殊「だいもんじ」や不一致「ストーンエッジ」や「アイアンテール」の方が威力が高いという始末であった。


また、第3世代で初めて登場した際悪人に捕獲・洗脳され敵方として登場。おまけに戦闘形式がダブルバトル固定にもかかわらず味方のポケモンが放つじしん」で容赦なく殺されていた。そのため伝説のポケモンであるのに狙ったような不遇っぷりであったエンテイは、ネタ的な意味で「唯一神」と呼ばれ人気を集めた。(ちなみにこの語の由来はかつてインターネット上で話題になったこの方である)


ただ、13作目の映画の特別前売券にて手に入った色違い個体がフレアドライブ」を習得しており、5世代で技の優先度が上がった先制技しんそく」まで付いて来るという、正に夢の様なエンテイであった。しかし、映画限定であることや、それ以上に別の選択肢に「ぜったいれいど」が使えるスイクンがいるという時点でそちらに人気を奪い去られてしまった。


似た様な立場のポケモンを比べてみても、最高威力「フレアドライブ」が放てる上にサブ技も充実しているヒヒダルマ、「フレアドライブ」「しんそく」に加え「いかく」も「インファイト」もあるウインディがどちらも「すばやさ」のせいで中堅程度であり、サブに乏しいエンテイの評価も良くて中堅かそれ以下くらいであった。


通常エンテイはというと、まもる」+「みがわり」+「どくどく」or「めいそう」+「かえんほうしゃ」+「たべのこし」という時間稼ぎ戦法がこの頃に確立。「『すばやさ』100の特性『プレッシャー』持ち」「『どくどく』が無効のはがねにほのお技を撃てる」「『HP』を高めることでちきゅうなげ』を使われても『みがわり』が壊れない様になる」という特徴から意外な程エンテイとの相性が良く、ワンチャンスある程度には強いポケモンという評価が下されるようになった。


第4世代で「おにび」を獲得したことで、それを撒いて物理を受切るHB特化型も成立。


第5世代でははがねに強い耐久型として最低限の評価はされており、「タネマシンガン」軸キノガッサに対して「みがわり」を残せるという他三犬にはない差別化点もあった。


因みにVC版第2世代環境では、当時としてはほのおポケモンのサブウエポンとして希少な「ソーラービーム」を繰り出せ、「めざめるパワーかくとう)」でバンギラスに打点を持てる点などから、実機版環境よりは多少再評価されている。


レベル差を付ければにほんばれと合わせてパルシェンに「まきびし」+「だいばくはつ」の起点作りハッピーセットを許す前に安全に処理できたり、同様の組み合わせでスイクンに対面勝ちできたりする。後年の第3世代オフ会環境でも、同様に「にほんばれ」+「ソーラービーム」と「めざ格闘」を主軸としたうっかりやアタッカー型が使われている。


第6世代以降

時は変わり、『ポケモンXY』。バトルシャトレーヌルスワールのエンテイがなんとホウオウの専用技である「せいなるほのお」を使用してくることが判明。当時過去作から送る手段がなく詳細不明だったが、過去作からエンテイが送れるようになった後に調べてみると何と基本技に追加されていたのである。苦節14年、ついにの専用技を賜るに至った。


この技の効果は威力100、ほのお物理、追加効果で5割やけどという、エンテイにこの上なくぴったりな性能を有する。これにより、今まで苦手としていたバンギラスガブリアスと言った厨ポケの後出しを大きく牽制できる。変化技が使えなくなる代わりにとくぼうが1.5倍になる「とつげきチョッキ」登場も追い風で、「せいなるほのお」でやけどを負わせて物理受け、特殊受け両方を兼ね備えることができるようなった。


やけどを負わないほのおタイプに対しては「ストーンエッジ」を打ち込めるため、ほのお単タイプとしてはトップクラスの性能と言われるまでに。特に劇場版限定の個体は「しんそく」を使用できるため勝ち抜き性能としても申し分ない。禁止級であるホウオウの固有技を使えるドーブル以外の唯一のポケモンであるため、上記のことも合わせてネタ的な意味を含まない唯一神と呼ばれるようになった。


その強化ぶりは2015年世界大会でエンテイ使用者がベスト4に名を連ねた程。お前さんホント強くなったよ(余談であるが、同大会のベスト8メンバーを紹介するページ(英語)でエンテイが「『せいなるほのお』を操る唯一のほのおポケモン」と紹介されている)。


エンテイエンテイ


第7世代

快進撃は続き、『USUM』で「じだんだ」を覚えられる様になり、苦戦していたヒードランへの対抗策を得た。


隠れ特性は当初「もらいび」であったようである(未解禁であったがバトルハウスで確認可能)が、『サン・ムーン』からは「せいしんりょく」に変更された。また同世代『USUM』で「ええいー!!」という登場時の雄叫びが追加された(これまではランダムエンカウントなので存在しなかった)。


第8世代

更に第8世代では「しんそく」「フレドラ」一般解禁、新たに「きしかいせい」「かみくだく」「てだすけ」等の技を習得、さらに下記にある隠れ特性「せいしんりょく」ランクマ解禁及び超強化が入り、最早かつての不遇振りは忘れ去られつつある。また、剣盾にはバクフーンがいないため、最速で「ふんか」を使えるポケモンとしても見出され、まさかの特殊型が再発掘されるという事態にもなっている。


……とはいえ、現在のエンテイの強さは「せいなるほのお」にかなり依存するものであり、この技が有効活用出来なくなると大きく弱体化することとなる。


特にヒードランに対しては、「せいなるほのお」が無力化されるだけでなく「ストーンエッジ」も等倍でしか通らない。一応「じだんだ」はあるが「じしん」に比べて打点が低く、「ふうせん」を持たれているとスカされる可能性もある。しかも、第7世代でこの技を半減する上に弱点も突かれ、かつ「やけど」すら無効化するカプ・レヒレまで出て来る始末。


サブウェポンも現在でこそ増えて来たが、「じしん」や「いわなだれ」といった汎用性の高い技を未だに覚えられていない。他に撃てる技がなく「せいなるほのお」を選ばざるを得ない場面も多い。


また、技が充実してきた第8世代においても自力でこうげきを強化する手段に乏しい。配布限定(ランクマッチ使用不可)の「とおぼえ」か、ダイマックスした上での「きしかいせい」かの2択くらいしかない。そのため、「めいそう」が有効活用できる他の三犬と異なり積み戦術を展開することが難しい。「めいそう」を使った特殊型にする例もかつては見られたが、最早過去の話であり、「ふんか」との相性もあまりよくない(そもそも「めいそう」は技を受ける前提で使う技であるため)。


第8世代では「せいしんりょく」に特性「いかく」を受けない効果が追加されたため、物理アタッカー寄りのエンテイは三犬の中でも最も恩恵が大きい。ダブル適性がさらに上昇したのは嬉しい限り。さらに「とくせいパッチ」登場で、それまで「プレッシャー」であった個体にもこの特性を付けられるようになった。


改善しつつあるとはいえサブウェポンが限定されることや、積み技の少なさから全抜きを狙うエースとしてではなく、「いかく」や「やけど」で火力が削がれず「せいなるほのお」のやけどで相手に負荷をかけながら戦う、準伝説らしい高い種族値による安定感のある物理アタッカーとして運用されている。


いずれにしても第6世代を境にそれまでの不遇振りが嘘の様に超強化され、名実共に唯一神の異名に恥じぬポケモンとなった。何せ第8世代現在で「いかく」無効・やけど無効・ひるみ無効でさらにこちらは好き放題やけどをばらまけるという高いスペックを獲得したため、特に物理アタッカーのポケモンにとっては敵に回すと非常に厄介な存在となったのだから……


加えて、これほどの高性能でありながら、エンテイ自身のダイマックスアドベンチャーの突破難易度も非常に低く、すぐ戦力として加入させやすい。技が「かえんほうしゃ」「かえんぐるま」「かみくだく」「しんそく」といずれも威力がそこまで高くないものばかりの上、全体攻撃技が1つもないことから、これらの技のタイプを弱点としていなければ普通に耐えきれてしまうからである。道中でほのおタイプの弱点を突けるいわ・じめん・みずタイプ若しくはこれらのタイプの技を使えるポケモンをチョイスしていけば割とすんなり攻略できてしまう。


ただし、時折こちらの裏をかくようにダイマックス技で大ダメージを与えてくることもあるので油断は禁物。ダメージをなるべく残さず決戦に挑み、できるだけ力尽きないというダイマックスアドベンチャーの原則はここでも徹底しておこう。


実際、ランクバトルシーズン20ダブルバトルでは、使用率30位を記録。シーズン21になると、自身と相性の良い「ひでり」持ちのグラードンを使える禁止級伝説解禁、こだわり系アイテム持ちが相対的に強くなるダイマックスなし、というルールを味方に付け、使用率13位まで大躍進。


シーズン22に至っては、ゴリランダーザシアンアマージョモロバレルエルフーンと、有利なポケモンが使用率10位以内に多数いたことから、使用率5位ともはやトップメタと化した。同ルールで行われるシリーズ10の最終シーズンであるシーズン23でも使用率5位をキープと勢いは衰えなかった。



第9世代

当初は内定していなかったが、ゼロの秘宝の後編の藍の円盤にて解禁。

めぼしい新技はくさわけすてみタックル(すてみタックルは厳密には第3世代以来となる再習得)。


テラスタルとの相性はなかなかであり、このポケモンもカイリューが示している通り、ノーマルテラスしんそくが非常に強力となっている。すてみタックルもノーマルテラスタルとシナジーがあり、しんそくで火力が足りない場合に一考の余地がある。


ランクマ環境的には、上位使用率のポケモン達に圧をかけていけるため非常に期待されている。

特にカイリューやパオジアンに関しては、ひるみを気にせずにせいなるほのおで大幅に火力を削ぎながら攻撃でき、一見不利そうな水ウーラオスに対してもテラスを併用すれば対処が容易になる。

またハバタクカミやサーフゴーのフェアリー鋼を半減に出来るのも優秀であり、上記にもある相性の良いノーマルテラスになるだけで、ゴースト技を透かすのにも使えてしまう。

ただ、特殊でひたすらゴリ推してくるガチグマやテツノツツミなどは少々苦手。


当然ながらダブルバトルでも期待値は高く、やはり8世代の同様にせいしんりょくのいかくと怯み無効が単純に強い。それに加えてテラスタルもあるため、かなり強力なポケモンに仕上がっているだろう。


この世代では「ものまねハーブ」をアイテムとして獲得しており、「いばる」+「ものまねハーブ」型も作れるようになった。特殊型を起点にコンボを決めれば、そのままA2段階上昇のテラスタル「しんそく」で3タテすることも夢ではない。


シングルバトルではシーズン14から早速使用率29位とベスト30に入っており、ダブルバトルでも使用率22位とそこそこの地位に就いている。シーズン15最終2位構築には、いじっぱりC無振りだがタケルライコアカツキガチグマを見るためにわざわざ「めいそう」と「テラバースト(フェアリー)」を搭載した変則の型が残っていた。


使用トレーナー



番外作品

ポケモンカードゲーム

こちらを参照


ポケモンGO

伝説いぬ

ライコウ、スイクン共々2017年9月11月までの期間限定で世界中のジムにレイドボスとして登場。エンテイは9月中はヨーロッパ地域およびアフリカ大陸10月北アメリカ大陸に出現した後、11月に満を持して日本を含むアジア太平洋地域へと凱旋してきた


その後、2018年9月にはフィールドリサーチのタスクを連続7日間達成することで入手できる「大発見」のリワードとして再度登場している。


過去作での扱いがイマイチであったことから、プレイヤーの間では性能がどうなるか心配する声も上がったが、本作では物理と特殊の区別がないというシステム面の違いが追い風となり、ファイヤーと並ぶほのおタイプ最強格の1匹(もちろんウインディやブースターより強い)に数えられるほどの強キャラの座へと躍り出た。……というより、伝説ポケモンであるという設定を鑑みれば、こちらがエンテイ本来の強さに近いと言えるのかもしれないが。


ファイヤーと比較すると攻撃と防御の種族値は劣るもののHPで大きく上回り、かつ二重弱点を抱えないため耐久面での有意性が高い(攻撃の低さもあくまで伝説ポケモンの中ではやや低めという話であり、ほのおポケモン全体でみれば上位である)。


覚える技は通常技に「ほのおのキバ」「ほのおのうず」、ゲージ技に「かえんほうしゃ」「だいもんじ」「オーバーヒート」「アイアンヘッド」(2019年に追加)「ニトロチャージ」(2020年に追加)「ねっさのだいち」(2023年に追加)を揃える。


ファイヤーと異なり「ほのおのキバ」があることでレイドバトルでは連射性が利き、小回りが利くのがポイント。

一報、トレーナーバトルに於いては出は遅いもののチャージに特化した「ほのおのうず」と小出しにしやすい上に発動後に確実に攻撃が1段階上昇する「ニトロチャージ」の相性が抜群で、高めの攻撃力を更に高めつつ攻め立てていける。サブ技もはがね技の「アイアンヘッド」やじめん技の「ねっさのだいち」があるため、ある程度融通が利きやすいのもポイント。


総括するとサンダー(火力中心)に対するライコウ(バランス型)の関係とよく似ているが、一方で、こちらはサブウェポンが豊富なので使い勝手は微妙に異なると言える。

状況に応じて両方を使い分けると良いだろう。


少なくとも、扱いづらさが目立った嘗ての本編に先んじて抜群の出世を遂げたポケモンと言える。前述通り本編でも後に大出世を遂げるが、こちらは主のわざに頼らずとも流石の準伝説ポケモンの貫禄を見せつけたと言えるだろう。


ポケモンマスターズ

ルスワール&エンテイ

2021年7月28日にBPバディーズ呼出券で仲間になるルスワールのバディでプレイアブル化。ほのおタイプのサポートロール。

ルスワールいわく、手持ちの中では「一番しっかりもの」であり、一緒にいると安心との事でバディーで1匹選ぶとしたらとなったらエンテイになったという。

技構成

かえんぐるま
自分のこおり状態を解除する。10%の確率で相手をやけど状態にする
ジワナオールG
味方のバディーズ全員を回復付帯状態にする
せいなるほのお
自分のこおり状態を解除する。50%の確率で相手をやけど状態にする
じぇんじぇんです
味方のバディーズ全員の防御と特防を4段階あげるトレーナー技

バディーズ技

内気な三女のファイアーインパクト
ほのおタイプ物理のバディーズ技。

パッシブスキル

マスターパッシブスキル:ほのおのカリスマ
味方全員の技の威力を10%あげる+味方全員の技で攻撃を受けたときのダメージを10%軽減。
この効果は自分のチームに「ほのおのタグ」を持つ味方のバディーズが多いほどさらに上昇する
被攻撃時技ゲージ増加9
技で攻撃を受けたときに自分のわざゲージを1増やす
攻撃時HP回復G3
技での攻撃が成功したときに40%の確率で味方全員のHPを回復する
妨害状態解除
初めて自分がひるみ状態やこんらん状態やバインド状態になったときだけその状態を解除する

レジェンドバトル

「相手の発動した場の効果が永遠になる」「相手が怯み状態から回復するたびに、ひるみ耐性が強化される」という特殊ルールでのバトルとなる。

「ふんか」「ねっぷう」「じならし」のような全体技を使用するためにアタッカーも体力が削られてしまうので、回復役を編成し、アタッカーの攻撃回数を稼ごう。また、「バインド」「やけど」の追加効果を厄介なため、アタッカーやサポート役が受けてしまった場合はリタイアしてやり直しをするのも有り。


悪の組織編

最終章であるポケモンによって呼び出された別個体がある人物に他2匹と共に使われてた。


ポケモン不思議のダンジョン

救助隊シリーズ

パッチールイベント関連の最初のボスとして登場。ダンジョンの難易度もさることながら伝説のポケモンだけあって能力が高く実力はかなりのものだが、部屋攻撃の「ねっぷう」を覚えるリザードンの存在もあり、なかなかパッとしない存在だった。ちなみに少し仲間になりにくいため、難易度を考えると中々仲間にできないレアなポケモンだったりする。


救助隊DXでは味方につけさえすれば3犬中最強。タイプ一致だけで部屋攻撃2つ周囲攻撃2つ4マス技1つと全く隙がない。強いて難点を挙げるとすれば他タイプの技がやっぱり不足気味なことか。


探検隊シリーズ

特定の道具を所持したときのみ出現する特別な徘徊ポケモンとして登場。これまで範囲攻撃が「すいへいぎり」と「いあいぎり」しかなかったエンテイだが、タイプ一致の「ふんえん」を習得したことで強化された。かしこさもリーダー向けのDグループであり、リザードンとの差別化も果たした。…が、大きさが☆2になっているためメンバー構成に若干ながら支障をきたす。

なお、時・闇において上向きでふんえんを使うと「エンテー」と書かれたタイルに変化する。では修正されたが、この頃のエンテイはそういう扱いをされて当たり前のようなところがあった。


冒険団シリーズ

『炎の冒険団』のみ、クリア後に仲間にできる。


マグナゲート

あいにくの欠席。


ポケモン超不思議のダンジョン

シナリオで初めて対面する伝説のポケモンとして登場。その後も初めて主人公達が一時的な進化を行って戦ったり、見事なツンデレぶりを見せてくれたりと、非常にアツいシーンが多い。


クリア後に調査団ランクがある程度上がっていることが前提となるが、つぶやきを聞いて初対面した場所に向かえばバトルにもならずに仲間にできる(むしろヒードランのほうがお邪魔虫)。


教え技によりとうとう「ねっぷう」を習得できるようになった……のはよしとして、先のせいなるほのお」が部屋攻撃、超威力、まずまずのPP、(部屋攻撃としては)破格の命中率、本編同様の異常な「やけど」率というぶっ壊れ性能になっており、当然ステータスもトップクラス、欠点といえば強すぎるゆえに調査を渋りがちなことくらいしかない

ねっぷう」なんて初めから要らなかった。ポケダンでも唯一神の異名は伊達ではない。「せいなるほのお」は偉大である。


ポケモンレンジャー

初代

主人公達がサマランドにある遺跡の4つの試練を攻略した事で、地底火山の噴火と共に石像から復活した。リザードンハガネールゴーゴー団アジトと並ぶ本作におけるトラウマ要素の一つ


最初はゴーゴー団のボスのスタイラーでキャプチャされ、主人公に襲いかかってくる。初っ端からブーバーを二匹呼び出すので、キャプチャが困難。しかし、エンテイ自身はキャプチャディスクに反応して攻撃して来るので、ヘルガーのポケアシストなどで纏めて囲むとブーバーをキャプチャできる。


また、本作のラスボスを務めており、ライコウスイクンと共に登場。三連戦のトリを務め、攻撃方法も変化する。中でも火の結界を張る能力と火柱を発生させる能力が厄介である。特に前者は一定回数囲んで消さないとエンテイをキャプチャできないし、後者の火柱のおかげで大きく囲む事が困難となっている。シャワーズや、ゴローニャのポケアシストが有効。当時の本家対戦環境からはありえない程の待遇である。(いわゆる三犬の中で、冠作品(それも劇場版)があるため、ここまで優遇されてもおかしい話ではないが)それにしても何故石像にされていたのか。それはエンテイにしかわからない……


ポケモンレンジャー光の軌跡

主人公のライドポケモンとして登場。レンジャーサインを描く事で呼び出す事ができ、突進で巨大な岩石を砕いて道を開ける能力を持つ。


スマブラシリーズ

DX以降の作品に登場。モンスターボールから登場すると、「ほのおのうず」で相手を空中に拘束する。DX当時は吹っ飛ばし能力がなかったが、X以降追加された。


ポケモンスリープ

2024年5月に開催された「エンテイリサーチ」にて実装された。チームに一匹しか編成できない特別なポケモンであり、メインスキル「おてつだいブースト」を持つスキル得意として設定されている。

エンテイのおてつだいブーストはチームに編成しているほのおタイプの種類が多いほど効果を増すスキルで、その性質上ほのおタイプで固めたパーティーで最も輝く。ほのおタイプは食材、スキル、きのみ得意がバランスよく揃っているため、その週の料理や立ち回り方によって融通が利きやすいのも嬉しいところ。またエンテイ自身が「ピュアなオイル」「あんみんトマト」と汎用性の高い食材を拾ってくるため、どのジャンルの料理でもバランスよく作成できる。ほのおタイプが拾うヒメリのみが好物に設定されているトープ洞窟などでは間違いなく最適解となるが、遭遇・厳選・育成の全てが高いハードルとなるため、うまく妥協点を見つけながら運用していきたい。


余談だが「エンテイリサーチ」ではBGMとフィールドのグラフィックが専用のものになっている。BGMはライコウ同様にエンジュシティのものをベースにしており、ラテン風のアレンジが好評。一方フィールドグラフィックの方は炎が上がり溶岩が湧きだす荒野と化したワカクサ本島というとんでもないものであり、この状況下でリサーチャーに寝泊まりするよう笑顔で求めるネロリ博士がサイコパス扱いされたのは言うまでもない(そもそもイベントのお知らせからして「活動が活発になっている火山周辺で寝泊まりしてくれ(意訳)」というもの)。





アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ

劇場版結晶塔の帝王ENTEI

厳密には本物のエンテイではなくアンノーンの力とミー・スノードンの空想により生み出された模造品。声や雰囲気などが彼女の父・シュリー博士に似ていたため、ミーはこのエンテイを「エンテイになって帰って来たパパ」として見ており、エンテイ自身もミーの父親だと思っている。CV担当の竹中氏がシュリー博士と兼役なのもこれらが理由だと思われる。


人語を理解して駆使でき、通常のほのおタイプの技とは異なるピンク色の火炎やチャージ可能な火炎や火球弾、結晶を操る力などを駆使して戦う。

また、渾身の力で発射する、蒼い「はかいこうせん」的なものも使用した。

じんつうりきを使って催眠術に掛けることもでき、ミーの「ママが欲しい」という願いを叶えるためにサトシのママ・ハナコに掛けて拐っている。


最後には夢の世界から覚める決意をしたミーの意思を尊重し、アンノーン達を鎮めて消えていった。

短い時間ではあったがミーのために戦うその勇姿はまさしく「父親」であった。


事件終結後にシュリー博士は遺跡で発見。無事に保護されてエンディングでミーと再会している。


無印259話「エンテイとおんせんのなかまたち!」

本物が登場したのは劇場版から2年後のこの回であるが、前後編でもない普通の回である(今となれば伝説のポケモンが通常回に出ることは珍しいことではないが、当時としては大きな衝撃だった)。

ポケモン温泉でロケット団の仕業により竜巻が起きた際にロケット団のメカをとんでもない威力の「かえんほうしゃ」で破壊してロケット団を撃退する。

ナオヤという少年がムウマを使ってゲットを試みようとし、「くろいまなざし」を使って逃げられなくして攻撃するが攻撃は全く効かず、エンテイは「ほえる」でムウマを強制的にボールに戻してどこかへと去っていった。


戦慄のミラージュポケモン

ドクター・ユングが作った「ミラージュシステム」から生まれた再現した一体で登場する。


劇場版『幻影の覇者ゾロアーク

通常のエンテイと色違いのエンテイが登場したがこちらでは色違いの方が本物で、通常色のエンテイはコーダイが作り出したコピーデータとゾロアークが化けたものであった。

ゾロアークはゾロアを助けるために従っており、スイクンからエンテイに変わったあとに炎を纏って暴れている。

色違いの方はクラウンシティの守り神と伝えられるポケモンであり、街に危機が訪れるとそれを察知して現れる。


劇場版『キミにきめた!

ホウオウを目指すサトシたちの前に現れ圧倒的な力を見せつけた。1シーンのみだったライコウやスイクンよりもかなり優遇されている。

ただ「その辺にいてもあまり不思議すぎず、会えたらすごいなぁぐらいのルックス。日常の延長線上にいる“ちょっとすごい動物”みたいな感覚」という理由で選出されてもいるため、エンテイに対するトレーナーの反応が伝説や幻のポケモンに遭遇したにしては大分シュールでもある。

ちなみに、劇場版で本物の通常のエンテイが出るのはこの作品が初

因みに、『遥かなる青い空』でもサトシの発言のみであるが、終盤にて登場している。


アニポケ・リコとロイの旅シリーズ

エンテイ(六英雄)

かつて、いにしえの冒険者・ルシアスと共に旅したといわれる6匹のポケモン達「六英雄」の1匹。第25話(リコとロイの旅立ち編最終話)でダイアナの口から明かされた。


漫画版

ポケットモンスターSPECIAL

3章で登場。

生命エネルギーを与える「命の炎」の持ち主で、これによって悪しき細胞だけを焼き切ることもでき、カツラミュウツーの細胞の侵食から解放された。

更に普通のほのおポケモンの火炎では溶けても自動的に再生する「仮面の男」の特殊な氷すら溶かしきる特別な炎も操る。クルミのドブルくん(ドーブル)はこれをスケッチして習得した。


「仮面の男」に敗れていかりの湖に沈んだゴールドシルバーを助け出し、うずまき列島へと連れていって目を覚ますまで見守っていた。

ホウオウを解放するためにカツラに力を貸したり、シルバーをパートナーに選んだりしている。


穴久保版ポケットモンスター

結晶塔の帝王の公開を記念したエピソードにて登場。本作の例に漏れず普通に喋る。道端でケガをしていたピチューを手当てしたピッピの優しさに感心して願いを叶えてあげようと姿を現すが、エンテイの力で願いを叶えていく内に徐々に傲慢になっていきレッド達からの忠告にすら耳を貸さなくなっていくピッピに表情を曇らせる。


その後、願いによって富と名声を手に入れたピッピの元へかつてケガを手当てしたピチューが花束を届けに来たが、周囲の女性に可愛がられるピチューに嫉妬して花束を投げ捨てて追い返したのを見てとうとうピッピを見限り、バトルに突入する。場数を踏んでいるとは言え伝説のポケモン相手にはさすがのピッピもまるで歯が立たず、最後はエンテイが作り出した結晶の中に閉じ込められる形で懲らしめられるのであった。


……しかし、一連の出来事は映画を鑑賞している途中で寝落ちをしたレッド達が見た夢の内容で、本物のエンテイは登場しなかった。


ポケモントライアドベンチャー

地方最大の活火山にもかかわらず突然活動がなくなったメラグラー火山にて調査に来たソロとカツヤの前に現れて襲い掛かるが、カツヤとヒコザ(ヒコザル)とのバトルで強さを認め、彼らを案内する。

当初はコレクターであるソロがコレクションにするために捕獲を試みようとしたが、汚れを落としたり傷を治したりと打算的な事をしたり、捕獲しようとした結果落石やら気が立ってるポケモンからエンテイを守った形になった事から信用したのか、野生のイワーク襲撃時に落ちそうになったソロを庇って落下しそうになるもソロが助けるために咄嗟に投げたハイパーボールに入り、一時的に手持ちとなる。

実はエンテイは火山の異変を感じ取り、メラグラー火山の主・ヒードランを助けるためにやってきたようで、火山の異変の原因が判明し解決するためにカツヤ達と協力。

事件後は「自由に大地をかけめぐる姿が似合う」として手持ちから外れ、最後はソロにすり寄って別れた。




余談

唯一神

上記にも書かれているが不遇さ加減でよくネタにされていたポケモンだった。

  • 第2世代ではそもそも高い攻撃を生かす方法がなかった
  • ウインディが取得できる高威力先制技であるしんそくもなかった
  • 第3世代で登場した「オーバーヒート」を覚えない数少ないほのおタイプだった。
  • ほのおタイプに対して攻撃できる物理技のサブウェポンも相変わらずなかった
  • 第4世代で登場した「フレアドライブ」を覚えない数少ない物理ほのおタイプだった。
  • 第5世代まで劇場版で配布された個体以外は「ほのおのキバ」以上のほのお物理技を覚えなかった
  • そんな彼を弄って「唯一神エンテイ様が華麗に参上!皆の者我にひれ伏せい!」等と書かれた常套句があちこちに書き込まれていた。

今となっては全てが過去の話である。「フレアドライブ」を覚えて馬力面が改善されたブースターもそうだけれど、強くなれたのは良い事なんだよ。でも引き換えに何かキャラクターとしては大切なものを失った気もするんだ。それでも、「せいなるほのお」のおかげで御大のように畏怖される称号に昇格したのは間違いない。


関連イラスト

炎帝エンテイ

無題炎帝


関連タグ


0243.ライコウ0244.エンテイ→0245.スイクン


関連ポケモン+人物α等

第2世代の伝説・幻ポケモン


ウルトラムーン組


ポケモンマンホール関係


劇場版関連


他 関連ポケモン+人物等


その他


外部リンク

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