バンギラス
ばんぎらす
基礎データ
全国図鑑 | No.0248 |
---|---|
ジョウト図鑑 | No.246 |
イッシュ図鑑 | No.294 |
マウンテンカロス図鑑 | No.104 |
アローラ図鑑 | No.249 |
ガラル図鑑 | No.385 |
パルデア図鑑 | No.318 |
ローマ字表記 | Bangiras |
ぶんるい | よろいポケモン |
タイプ | いわ / あく |
たかさ | 2.0m |
おもさ | 202.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | すなおこし/きんちょうかん(隠れ特性) |
おとしもの | ヨーギラスのツメ |
タマゴグループ | かいじゅう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | バンギラス | 野蛮+アンギラス(ゴジラシリーズに登場する怪獣) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Tyranitar | tyrant(暴君)+monitor lizard(オオトカゲ) |
ドイツ語 | Despotar | Despot(暴君)+Tyranitar(英語名) |
フランス語 | Tyranocif | tyran(暴君)+Tyrannosaurus(ティラノサウルス)+nocif(有害な) |
韓国語 | 마기라스 | 마(ma、魔)+日本語名の音写 |
中国語(簡体字・繁体字) | 班基拉斯 | 安基拉斯(アンギラス)+日本語名の音写 |
中国語(大陸・香港・台湾) | 班吉拉 | 日本語名の音写 |
ヒンズー語 | टाईरानीटर | 英語名に同じ |
ポーランド語 | Tyranitar | 英語名に同じ |
ロシア語 | Тиранитар | 英語名に同じ |
タイ語 | บันกิราส | 日本語名の音写 |
メガシンカ
バンギラス→メガバンギラス
概要
初登場は『ポケットモンスター金・銀』(第2世代)。
サナギラスがLv55で進化し、幼体であるヨーギラスが蛹の姿を経て辿り着く。
その分類名が示す通り鎧を纏ったようなデザインで、怪獣を彷彿とさせる風貌が特徴的なポケモン。肌は緑色の岩のようにゴツゴツとしており、背中はいくつもの鋭い背ビレで覆われている。目つきは鋭く獰猛さを醸し出している。
体の中心が菱形に開いており、そこからサナギラスの名残と思わしき青い模様が見える。これは背中にも同様の模様がある。首元やひざ部分などには黒い穴が開いてある。
進化前はサナギラスであるが、その殻を破ったというよりは、サナギラスの身体に四肢を付けたように見える。
色違いの個体は、全身の緑色から薄くなって黄緑に近い色となり、お腹にある菱形の模様の色が紫色となる。対戦で使用率の高いポケモンでもある為、色違いを見る機会も多い。
辺りの地形を変えるぐらい朝飯前の力持ち。実際、片腕を動かしただけで山を崩し地響きを起こすなど、とてもつもないパワーを秘めている。
その上、周りの事を気にしないふてぶてしい性格をしており、自分の住処を作る為山を崩したり、暴れて山が崩れ川が埋まり地図を書きかえることになるなど甚大な被害を被ることが度々ある。
それ故に、山ひとつを縄張りにしそれを自ら綺麗に整地し守るという生態を持つボスゴドラとは相容れない者同士である。
またパワーだけでなくどんな攻撃を受けてもビクともしない体を持っており、どんどん勝負を仕掛けてくる。山で戦う相手を求めて彷徨う。ガラル地方ではジュラルドンと争っていることが多いようだ。
第二のカイリューと評され、通称『600族』と呼ばれるステータスを持ち、そのヴィジュアルと相まって非常に人気の高いポケモンである。
しかし、進化レベルの関係でポケモン公式大会などでは使用制限が厳しかった過去があり、第2世代の場合他の選出ポケモンをレベル50にしなければ出場できず、第3世代以降は自動的にレベルが調整される「フラットルール」が適用されるまで、カイリューと同じく使用禁止ポケモンに指定されていた。
通称『600族』ゆえに、ミニリュウやダンバルなどと同じく典型的な大器晩成型のポケモンでもある。
第1形態のヨーギラスから最終形態であるバンギラスに行き着くまでに、膨大な経験値が必要となる。
ゲームでの特徴
第2世代で鳴り物入りで登場したのだが、まさかの使用トレーナー0と言うかなりひっそりとしたデビュー。そもそもヨーギラスとサナギラスがシロガネ山にしか生息していない為、その存在すら知らないままレッドまで倒してクリアするなんてことも珍しくなかった。
バンギラス自体は野生で出現するようになったのは第5世代から。ヨーギラスも参照。
BW・BW2では、サナギラスと共に15ばんどうろに出現する。ヨーギラスは出現しないのでタマゴを生ませよう。
ソード・シールドでは、シールド版のみ「砂塵の窪地」に出現する。DLC「冠の雪原」では、カンムリ雪原の海鳴りの洞窟に生息する。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
100 | 134 | 110 | 95 | 100 | 61 | 600 |
攻撃がとりわけ高く、よろいポケモンの名に恥じぬ物理・特殊耐久を備える。
特攻もいわタイプとしては高い部類になるが、やはり素早さは低め。
但し60族をギリギリ上回ると言う絶妙な数値であり、意外と調整のしがいがあるのがポイント。
一致技は「ストーンエッジ」「いわなだれ」「かみくだく」「しっぺがえし」「おいうち」のような物理技から「あくのはどう」「バークアウト」「パワージェム」といった特殊技まで一通り揃う。
二足歩行の怪獣型と言う恵まれた体格から、「ばかぢから」「けたぐり」「れいとうパンチ」「ほのおのパンチ」「つばめがえし」「だいもんじ」「れいとうビーム」「10まんボルト」とサブウェポンも豊富。
更に、生態の豪快さに反して「りゅうのまい」「でんじは」「ステルスロック」「ちょうはつ」「ほえる」と言った小技にも長けるのがポイント。
何よりその強さを支えるのが特性「すなおこし」。
細かい点は特性のページに任せる事として、本人がいわタイプと言う事もあり、第4世代以降は出すだけで実質特防が1.5倍になるため、数値以上の種族値を発揮する事かできる。
その硬さはかつて最強級の火力を誇った「こだわりメガネ」持ちラティオスの「りゅうせいぐん」すら調整次第で2回耐える程。
素の種族値こそ防御の方が高いが、この効果によって圧倒的な特殊耐久を得ることにより、同じ特性を持つカバルドンとの明確な差別化点となる。
スリップダメージによって多少火力が足りなくても補うことができ、「きあいのタスキ」や「がんじょう」を潰しやすいのも強み。
とはいえ「がんじょう」持ちは「すなあらし」が無効になることが多いのがネック。
同じ特性を持つカバルドン同様、その起点として採用される事が多い。
いわタイプの「すなおこし」持ち仲間や攻撃を受けると砂嵐を起こす蛇も出てきたが、技のバリエーションや戦術の多彩さからバンギラスの優位性は簡単には揺るがない。
相方としてはその昔はガブリアスが適任とされ、「すながくれ」と「ひかりのこな」を併用して次から次へと避けまくる凶悪なポケモンが誕生していた。
だが天候が永続でなくなった第6世代以降は鳴りを潜め、代わってドリュウズと組んでとあるバンドを結成しているとかなんとか。
また、第5世代では「すなのちから」を持つランドロスとの組み合わせも見られ、この組合わせは通称「バンギランド」と呼ばれるが、どうにも何かのテーマパークのような名前になるというネタもあり、AAもあったりする。
また、「600族」の中ではヒスイヌメルゴンに次ぐ鈍足であり、これは一見弱点のように思われるがかなりの利点になる。
というのも、天候を変化させる特性を有するポケモンが同時に場に出た場合、素早さの低い側の天候変化が採用されるので、「すなあらし」状態を引き起こしやすくすることができるためである。
さらに、素早さ種族値も61と60族を1だけ上回る絶妙な数値でもあるためそこも利点となりうる。
もちろん「トリックルーム」を利用する相手にも対応可能。
ただ天候特性持ちはもっと鈍足なポケモンもいるため気を付けるべし。
強力なポケモンではあるものの、当然弱点も存在する。
まずは弱点数7タイプ。高火力揃いのかくとうタイプが4倍弱点である為、攻撃が比較的高い相手であれば不一致であっても一撃で沈められてしまう事も少なくない。
その代わり耐性・無効も7タイプ存在するため、得意・苦手がはっきりとしている。
また、「すなあらし」状態はいわ・じめん・はがね(と一部の特性を持つポケモン)以外には敵味方問わずダメージを与えてしまうため、パーティ編成には注意が必要。
特に「きあいのタスキ」を持たせる相手をかなり縛る。
だからといって「すなあらし」を無効化するポケモンだけで組もうとすると今度は弱点が被る。
ところどころに癖は見られるものの、600族らしく強力なポケモン。
立ち回りが上手ければ強いポケモンなので600族の中でも特に上級者向けのポケモンといえる。
第2世代
当時あく技が特殊扱いである為、当時最強の攻撃力を活かせる一致技は「いわなだれ」のみであり、攻撃力が同値のカイリューよりマシではあるがその高い種族値を持て余し気味であった。
一応当時の努力値の仕様上全振りすれば不一致のかくとう技すら耐える鎧っぷりを発揮できるのだが、当時の大会ルールの都合レベル55進化であるバンギラスは強制的にエースにせざるを得ず、弱くはないものの惜しい部分が目立った。
第3世代
「すなおこし」を得たものの、いわタイプの特防1.5倍ボーナスもなければ砂嵐と相性の良いポケモンも殆どいなければ、「きあいのタスキ」も存在していない……といった事情から、バンギラス自体が足枷でしかなく、加えて大会には出禁状態とかなり不憫。
一応、知る人ぞ知る戦法としてエアームドとハピナスと組んでグルグル回す、所謂受けループの原点となる戦法こそはあったものの、察しの通りそんな戦術を好んで使うようなトレーナーは少なく、あく技が特殊扱いなのも変わっていない為この世代でもマイナーに甘んじる事に。
第4・5世代
様々な仕様変更の恩恵を受け、ようやく本領発揮。フラットバトルの採用もあり大会でも解禁され、いよいよトップメタに上り詰めた。
なお、持ち物は半減実である「ヨプのみ」がメジャー。
かくとうが強い環境と言う事もあった為、いかにバンギラス対策が徹底されていたかが見て取れる。
第6世代
特性「すなおこし」の効果が半永続から5ターン制限、新たに弱点としてフェアリータイプが登場と少し弱体化。
一方メガシンカを獲得し、はがねにあく技が半減されなくなったのは追い風。
しかしバンギラスは「すなおこし」ありきのポケモンなので採用は稀。
採用機会があるとすれば例えばかつて行われた「ポケモン危機一髪!」(持ち物がきのみと「じゃくてんほけん」に限られる)等の特殊ルールくらい。
しかもこの隠れ特性、第6世代で育成するならば厳選が非常に面倒なので覚悟すべし。
第6世代でバンギラスを育てる場合野生のヨーギラスを探す(群れ限定、Yのみ)か、フレンドサファリにいるサナギラスを捕まえるしかない。
どちらも隠れ特性が混じっていることが多いが、ヨーギラスの群れは出現率が非常に低い上に隠れ特性の混じる確率も低く、サファリのサナギラスは捕まえやすいが、隠れ特性が通常特性と同じ「だっぴ」なので55まで上げて進化させないと分からない。
第7世代
強力なフェアリータイプが増加し更に相対的に弱体化。
一方、バンギラス本人もカプ・テテフと言う強力な相棒を得た。
素の数値で受けるのが少し厳しくなった為、この世代ではメガシンカ型が主流に。
あまりにも多いバシャーモ対策に、シングルでも「まもる」が採用される事が増えた。
この世代では、かくとうタイプよりもむしろランドロスに落とされる事が増えている。
第8世代
環境で目立っていたフェアリータイプが数を減らし、ゴーストタイプが増加したこと、「ロックブラスト」の新規習得、ダイマックスによる耐久底上げと「じゃくてんほけん」とのコンボの発見に伴って、メガシンカを失ってさらに「おいうち」も剥奪されたものの相対的には大きく強化された(というか「ダイマックスで上昇する耐久>メガシンカで上昇する耐久」なのでダイマックスはむしろほぼ上位互換)。
その使用率は衰えることがなく、シリーズ6の禁止ポケモンに選ばれたほど。
この世代のシングルバトルでは、通常戦では当然のこと、ダイマックスなしレギュレーション、禁止級伝説解禁レギュレーション、果ては禁止級伝説・幻無制限レギュレーションに至るまで活躍。シリーズ6を除いて全てのシーズンで使用率30位以内に入る快挙を成し遂げた。
このまま第9世代でもトップメタとして暴れ回る。そう思われていたのだが……
第9世代
新技として「パワージェム」を習得。特殊一本でも無理なく戦えるようになった。
一方かくとう技のサブウェポン「ばかぢから」、ダブルバトル用のじめん打点「10まんばりき」がわざマシン再編の影響もあって没収されてしまった。
じめん技は「じしん」があるため大きな問題ではないのだが、かくとう技は不安定な「けたぐり」か威力不足の「かわらわり」任せになる事に。
ダイマックスが廃され、代わりにテラスタルが登場したのだが……正直な話、ダイマックスと違いテラスタルはバンギラスとの相性が非常に悪い。
と、言うのもバンギラスの強みである「すなおこし」との強烈なバッティングが大問題。
いわ以外のタイプに変化すると特防1.5倍の恩恵が消え、更にいわ・じめん・はがね以外のタイプに変化すると自分が蒔いた砂でダメージを喰らって数値以上どころか数値以下の耐久に成り下がってしまう。
元々受けて返すのに向いたポケモンである為、耐久を引き下げるのは致命的。
そのため実質テラスタイプの選択肢はいわ以外存在しないと言う状況に陥ってしまっているのだ。
一応「ぼうじんゴーグル」で砂ダメージを抑える方法はなくもないが、わざわざそこまでやってまでテラスタルをバンギラスで切るメリットがあるかと言うと……。
そして、その影響もあってかこの世代では今までの活躍は何だったのかと言わんばかりに採用率がガタ落ちしている。
シリーズ1(A)では強力な特殊型ポケモンの数が少ない事もあり、バンギラスの強みが活かせる役割対象がほとんどいないと言う状況に陥っていた。
サザンドラやサーフゴーと言った強力な特殊ポケモンも、揃ってバンギラスの弱点を突いてくる事が少なくなく、出したくても出せない事が多くなりがち。
受けループ使いですらテラスタイプはがね+「ラスターカノン」型に対象を絞ってテラスタイプはがねでいわタイプを捨ててまで無理やり対サザンドラの役割を持たせると言う有様。
更に、いわ耐久型として優れた性能を持ったキョジオーンの登場も痛い。
テラスタイプの融通性ではキョジオーンに敵わない上に、事故率もキョジオーンの方がはるかに低い。せめてキョジオーンさえいなければもっと期待度は上がったであろう。
あくタイプアタッカーとしても欲しい能力が高水準で纏まったドドゲザンの登場が痛い。
その後シリーズBでパラドックスポケモン、シリーズCで準伝説である四災、シリーズDで過去作の準伝説ポケモンが解禁されて特殊型のポケモンが増加したのだが、「いかさまダイス」+「ロックブラスト」型でどうにか対処できたパラドックスポケモンと違い、同じあくタイプばかりでその対策に巻き込まれかねない四災や天敵まで増えた準伝説環境ではもはや採用のリスクは大きいとしか言えず、その採用率は遂に見る影もなくなってしまった。
では活躍の場は無いかというと、ダブルバトルでは初期環境からシリーズCまでは一定の活躍をしていた。
特に多いのはルガルガンと組んだ「バンギルガン」構築。
ドドゲザン、コノヨザルといった「まけんき」アタッカーの登場によって締め付けられた「いかく」持ちが数を減らしているのも有利に働いている。
また、シングルと違い集中的に狙われるとは限らない=場持ちさせやすいという事もありこちらではテラスタルを活用する事は少なくない。
主に選ばれるのは弱点対策+対くさを意識したひこう。しかしこちらもシリーズDの準伝説解禁を機に勢いを無くしてしまった。その後もヒスイウインディと組み合わせた砂パが偶に使われる程度である。
実を言うと、バンギラス自体はそこまで大きな弱体化は施されていない。
元々「すなおこし」自体需要が大きく、高い種族値やカスタマイズ性・砂パのエース適性・あくタイプ特有の「いたずらごころ」耐性等は依然として健在なのだが、パルデア地方はあまりにもバンギラスに厳しかったと言わざるを得ないだろう。
今までバンギラスに与えるのは危険とされていた技であったが、もはやここまでしないとバンギラスのこの世代での再浮上は難しいという公式が意図しての事だろうか。
そしてぼうじんゴーグルをはたき落としてすなあらしのスリップダメージを通すという独自のコンボがある。
しかし、またもや強力な物理のオーガポンが追加されたせいで頭を抱える羽目になっており、やはり伸びているとは言い難い状況が続いている。
炎オーガポンに対しては先制すれさえすれば打ち勝てるが、基本的にはほぼ何もできないのが痛すぎる……。
なお、オーガポンは岩タイプにもなれるので組ませるのも手。
何も対抗するばかりがポケモンではないのだ。
元のタイプを維持しつつ技の威力を補強するステラテラスタイプが登場し、ようやく環境で暴れ回る……
とは、残念ながらなっていない。
そもそもオーガポンやウーラオス、ハッサムにランドロスと苦手な物理アタッカーが最上位陣に居座ってしまっている点と、強力なあくアタッカーとの競合と言う点。
この二点が全く改善されていないため、伸びそうで伸びないのである。
ただ、それでも現状のSVにおいてはイーユイに対してはタイプ一致技を両方半減出来、チョッキを持たせればガチグマにもけたぐり等を搭載すれば打ち勝てる(相手が性格補正のC252でもH252振り砂下チョッキならだいちのちからも確定3発に抑える)。しかしやはり相手を選ぶため、相手のパーティに入っていない場合は腐りがちになるなど、汎用性の低さは少々否めないか。
前作の剣盾においても、特殊が多い伝説環境で暴れていたのでそこに期待なのだが、弱体化されてなお強いザシアンや最強格の物理のコライドン、前世代から大きく強化されたザマゼンタとは相性最悪なのが気がかり。
実際レギュレーションGではコライドンがトップメタに入ってしまったせいか、やはりなんとも微妙な立ち位置で収まってしまっている。
この世代では未来からやってきそっくりさんのテツノイバラが登場したのだが、よりにもよってパラドックスポケモン最弱を競い合う程弱い。
どこまでもSVはバンギラスに対する当たりが強いようである。
使用トレーナー
ゲーム版
- グリーン:ライバル及びセキエイリーグチャンピオン・ジムリーダー(カントー)※1
- ワタル:セキエイリーグチャンピオン※2
- ゲン:ポケモントレーナー
- ヒョウタ:ジムリーダー(シンオウ)※4
- ギーマ:四天王(イッシュ)※5
- タケシ:ジムリーダー(カントー)※6
- マクワ:ジムリーダー(ガラル)※7
- サターン:ギンガ団幹部
- ワルダック:シャドーのボス(ポケモンコロシアム)※8
- ヤライ:ゴーゴー4兄弟 (ポケモンレンジャー)
- スパーク:チームインスティンクトリーダー
- クリフ:GOロケット団幹部
- シルバー:GSC・HGSSライバル※9
- キリヤ:ポケモンマスターズライバル※10
※1:いずれも強化後
※2:ポケモンスタジアム金銀
※3:バトルタワー
※4:プラチナ強化後
※5:BW2(強化後チャレンジモード時)
※6:BW2・PWT及びポケモンマスターズ
※7:チャンピオンカップ再戦
※8:ダークポケモン
※9:ポケモンマスターズでのチャンピオン時のバディ。色違い。
※10:レンタルポケモン、ストーリーイベントのみ
アニメ版
- シゲル
- ハンター→ビシャス(『時を超えた遭遇』)
- ポケモンハンターのリョウ(AG6話)
- ヒトミ(『蒼海の王子』)
- ポケモンハンターJの依頼主の部下(DP71・72話)
- DP139話の少年
- アラン
- コジロウ(新無印3話のロケット・ガチャット)
漫画版
番外作品
詳細はバンギラス(番外作品)にて
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- 劇場版『セレビィ 時を超えた遭遇』
- ロケット団幹部仮面のビシャスのポケモンとして登場。と言ってもこのバンギラス、経歴からして異色とも言える個体で、元は年老いたハンターに捕らえられたポケモンの一匹で、ビシャスのダークボールで凶暴化する前は、おくびょうで大人しそうな本来の設定を感じさせない性格だった。(目つきもどこか穏やかである。)
- ビシャスの主力としてサトシ一行を苦しめたが、ビシャスがサトシ一行に敗北すると、ダークボールの呪縛から解放されたのか、湖を泳いでどこかへ去っていった。ちなみにビシャスに捕まる前と後ではサイズが異なる点にも注目されたし。
- こちらでの鳴き声は声優ではなくサウンドエフェクトとなっている(『ゾイド』のレブラプターの咆哮)。
- サトシのヨーギラスの母親
- 金銀編にて、シロガネ山の麓にあるポケモン保護区域で暮らす♀のバンギラスが密猟者に襲われ、当時まだ卵だった自分の子供であるヨーギラスと引き離されたという、人間の被害者として登場している。このバンギラスは襲われた際に胸にケガをしており、現在でもその傷跡が残っている。
- その後サトシ達がこのヨーギラスを保護し、ウツギ博士の頼みで母バンギラスの元へ送り届けることになる。
- 上記の経緯から人間には強い敵意を抱いており、初めはヨーギラスを送り届けたサトシ達に対しても攻撃を仕掛けてきたが、無事に生まれた自分の子供と再会し、子供からの説得でサトシ達への攻撃を止めた。しかしその直後に自分とまだ卵だった自分の子供を引き離した密猟者達に捕まってしまうが、必死の抵抗の末に密猟者達を倒し、自分の子供と無事に再会する。その後は親子二人、幸せに暮らしていることがウツギ博士の口から語られている。
- 深い縁があるためか、AGのバトルフロンティア編OPで子供と一緒に登場している。
- ポケモンハンター・リョウのバンギラス
- AG6話「ロケット団!みだれひっかきでサヨウナラ!!」でポケモン密猟者のリョウのポケモンで登場。最初はサナギラスだったが進化してさらにパワーアップした。ソーナンスの「カウンター」ですら相手にならない程の強力な「はかいこうせん」を持ち、逃げるアーボック達の盾となって食い止めようとするロケット団に容赦なく「はかいこうせん」を食らわせ続けた。
- DP71・72話
- ポケモンハンターJの依頼主の部下のポケモンで登場。
- DP139話
- オーキド博士の講演会に参加していた少年のポケモンで登場。この時、本物のオーキド博士とコジロウが変装した偽オーキド博士がいた為、「本物ならその原因がわかる」として質問していた。案の定ロケット団は吹っ飛ばされたが、オーキド博士によって原因は「足にトゲが刺さっていた」と判明した。
- 劇場版『ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』
- アバンにて、『裂空の訪問者 デオキシス』のゲスト・ヒトミのポケモンで登場した。
- 『ミュウツー覚醒への序章』
- 『神速のゲノセクト_ミュウツー覚醒』の公開記念に放映された『ミュウツー覚醒への序章』ではポケモンハンターダンクのポケモンとして登場したが、ミュウツーのサイコキネシスでバンギラスが入っていたと思われるモンスターボールを破壊されると、ダンクの命令を無視して野生に返った。
- アランのバンギラス
- CV:三宅健太
- 『XY&Z』、カロスリーグ決勝戦の1体目で登場し、ピカチュウと対戦。
- フィールドを「すなあらし」状態に変え、「あくのはどう」を撃ち出すが回避されてしまう。この時「あくのはどう」がフィールドの岩に当たり、その岩がフィールドに流れる川に落ちたのをヒントに、ピカチュウが「アイアンテール」で打ち上げた水をスプリンクラーのように使われ「すなあらし」を打ち消されたほか、いつぞやのイワークのように水を被ったことで電気が効きやすくなり、「10まんボルト」の反撃を受けてしまう。(ゲームに例えるならみずびたしを受けて水タイプに変わった、ということだろうか。)続いて打ち出された「エレキボール」を「ストーンエッジ」でガードし、更に尻尾で砕いた「ストーンエッジ」を打ち出すが「アイアンテール」で全て打ち返される。
- その後はピカチュウの着地を狙って接近し、「かみくだく」で「アイアンテール」を防いでから投げ飛ばして追撃を狙うが、ピカチュウが空中回転による速度上昇で威力を上げた「エレキボール」が直撃し敗北した。
- 特性は「すなおこし」。カロスリーグ決勝戦時点で習得している技は「かみくだく」、「あくのはどう」、「ストーンエッジ」。
- 劇場版『みんなの物語』
- こちらでは物語の舞台であるフウラシティのイベント用のポケモンで、あるトラブルに巻き込まれ、パニックを起こして暴れてしまうが、最終的にサトシとピカチュウの手によって鎮静化され、事なきを得た。
- 新無印3話
- 記念すべき初めてのロケット・ガチャットで排出されたポケモンでコジロウが使用した。ギャラドスと共にサトシのピカチュウ相手に有利になるも、フシギソウの加勢が入った事で状況が逆転、ピカチュウに敗北した。
- シゲルのバンギラス
その他
AG | 187話 |
---|---|
BW | 82話・134話 |
XY | 141話(神話) |
SM | 80話 |
特別編 | 最強メガシンカAct1(メガ、冒頭のみ)・Act3(メガ) |
劇場版 | 波導の勇者・ボルケニオンと機巧のマギアナ |
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
3章からワタルの手持ちが登場し、シルバーに貸し与えていた。レベルの高さとあまりの狂暴さにシルバーは使いこなす事ができなかったが、ゴールドの手持ちを次々に倒す。しかし、最後はトゲたろう(トゲピー)と相うちする形で敗れる。その後はワタルに返された。なお、バンギラスが初めて登場したときに砂嵐を巻き起こしていたことから、特性「すなおこし」はこのシーンが元ネタではないかとされている。第9章でも登場しており、トゲたろうは覚えていたのか笑顔を見せていた。
8章ではネジキがプラチナとのバトルで使用した。
ゴールデンボーイズ
『月刊コロコロコミック』において1999年11月号から2001年9月号、丁度『ポケットモンスター 金』『ポケットモンスター 銀』(1999年11月21日発売)『ポケットモンスター クリスタルバージョン』(2000年12月14日発売)発売当時に連載されていた漫画作品であるが、“黒いバンギラス”が事実上のラスボス格として扱われている。
残念ながら人気がなかったわけでもないにもかかわらずタンバシティまでの冒険で打ち切りとなってしまった今作ではあるが、
- かつて「島中のポケモンを総動員して漸く封じ込めた」とすら伝えられるタンバシティに封印されていた大いなる災い
- 主人公ゴールドが連れている時間移動で現れたピカチュウが半透明になり、未来を変えてしまうほどの絶大な破壊をもたらすことが示唆されるジョウト地方の未来を懸けた戦い
- 海を飛び越え渡るほどの凄まじい跳躍力
- 跳躍し海を飛び越えようとする中、ゴールドの持つぎんいろのはねに応じ姿を現わしたルギアの力によりタンバシティに押し戻されようやく気絶したほどの絶大な耐久力
- レベルボール(今作においては「バトル中のポケモン一体だけではなく、トレーナー及びゲットしようとするトレーナーに協力するトレーナー全員が出しているポケモン全員分のレベルに比例する捕獲力を持つ『伝説のボール』扱いを受けている)の力により、今までの冒険で出会ってきたトレーナーとポケモン達の助けを借りてようやく再びボールに封印できた規格外のレベル
など神話の魔物の如き扱いを受け、打ち切りながらも数多の絶大な力の描写と熱い最終決戦の展開に当時の視聴者に大きな印象を残し人気を得たラスボスとなった。
……もっとも、何より恐ろしいのは
- あたりの ちけいを かえるぐらい あさめしまえの ちからもち。まわりを きにしない ふてぶてしい せいかく。(『ポケットモンスター 銀』)
- かたうでを うごかしただけで やまをくずし じひびきを おこす とてつもない パワーを ひめる。(『ポケットモンスター クリスタルバージョン』)
など“黒いバンギラス”の強さの描写が、当時のバンギラスのポケモン図鑑説明の時点ですら決して誇張や比喩表現とは言えないことかもしれない……。
余談だが電撃ピカチュウに登場したゴーストの強化個体“ブラックフォッグ”が登場している。こちらも漫画オリジナルの設定が加えられ凄まじい力を持つ。
余談
初めてデザインが公開されたのは1997年、「ゲーム批評」という雑誌の14号の表紙(杉森建がデザインを担当した)である。尤も、この時表紙に描かれたモンスターはお腹の色・腕の形・背中のトゲの数が現在のバンギラスとは異なっており、バンギラスそのものというよりはそのプロトタイプだったと思われる。