曖昧さ回避
概要
1996年に販売を開始した、ポケットモンスターシリーズに登場するポケモンのソフビ人形シリーズ。
ポケモンのフィギュアではタカラトミーの「モンスターコレクション」シリーズ(あちらはミニサイズながら、リアル造形である)と双璧をなす息の長い食玩であり、ポケモンの図鑑情報が記載されたシール(現在は廃止)と小さく二頭身化でデフォルメされているソフトビニール指人形が同梱されている。
小さいサイズかつ上記シリーズよりも安価で手頃に入手しやすいというメリットから2022年現在は3億個を突破している。同じポケモンでも収録弾によってポーズや構図が異なる。過去の構図は不定期に再録されることもある。
当初は100円と手頃価格だったが、樹脂素材の値上げや製造コスト面における大人の事情によりそこから約60円値上げした。
派生シリーズに技を使用したポケモンを立体化した『キメわざポケモンキッズ』、頭身を大きくし、指人形としての特徴を廃した『ポケモンキッズDX』シリーズ(シリーズ黎明期は『DXポケモンキッズシリーズ』というタイトルであった)、キョダイマックスポケモンを立体化した『キョダイマックスポケモンキッズ』がある。他にも、劇場版の公開時期には『ピカチュウ・ザ・ムービー10th ポケモンキッズスペシャルBOX』や『ポケモンキッズムービーズ』といったセット品が販売された事もあった。
これらのうち、『キメわざポケモンキッズ』シリーズは2005年に始まり、2014年に販売された『キメわざポケモンキッズXY』まで展開された長寿シリーズとなった。
その中にはレアな非売品も含まれている。キャンペーンなどで貰えた色違いバージョン(2003年の「色ちがいポケモンキッズ スペシャル編」〜2015年の「色違いのメガレックウザGETキャンペーン」までキャンペーンが行われた)やクリアバージョン(当初は『DXポケモンキッズシリーズ』の同梱品という扱いだったが、次第に単品版でも高レアリティ品として収録されるようになった)といったバージョン違いも存在する。
2005年に開催されたポケパークでも限定品が制作された。
この他にもポケモンファンなどの児童誌の付録としても収録されている。
ポケモンキッズシリーズのサブタイトルによっては、ポケモン×ポケモンにて同様なカップリングタグのイラストでも見かけるが、公式でもそれを意識した様なものもラインアップしている。
それに反応して、pixivのユーザーらは、公式カップリングのポケモンキッズの販売時には公式カップリングのタグがいつの間にか新たに追加され投稿された模様。
ポケモンキッズ化の対象は何もポケモンだけとは限らない。
ただし、こちらもキャラ全員を採用していないかについては性別違いのポケモンと同じく難しいらしい模様。
アニメとの関連
『ポケットモンスター』初期には『ポケモンキャラキッズ』としてサトシ、タケシ、カスミ、ジュンサーさん、ジョーイさん、シゲル、ムサシ&コジロウ、オーキド博士が立体化。
2019年の『ポケットモンスター』の放送時期には『ポケモンキッズサトシ&ゴウ編』にてサトシとゴウ、『ポケモンキッズ 目指せ!マスターズエイト編』ではダンデとキバナが立体化している。
造形について
ポケモンキッズ化に当たって立たせるのが困難なポケモンはポケモンの立っている地面ごとソフビにしてしまうケースも存在する他(ドードリオ、マダツボミなど)、一部のポケモンは隙間部分が樹脂で肉埋めされていたり(クレッフィや一部の四足歩行ポケモン。エビワラー(ポケモンキッズスペシャル版)のように初期のポケモンキッズの中には足の間が肉埋めされていない物も存在する(後年に販売されたエビワラーは頭身そのものが見直されている))、造形の関係で天面を向いているポケモンもいる(ゴースなど)。
イレギュラーなケースとして、『ポケモンキッズスペシャル』収録のサワムラーはウルトラヒーローシリーズよろしく、分割された上半身と下半身が接合された造形になっていたという例がある。
食器系のポケモンであるヤバチャとポットデスでは裏に贋作か真作なのかを識別できる模様もちゃんと設定通りにあり、その中心には小さな空気穴が空いているその中は空洞になっており、その細かい部分はあえて完全な肉埋めをしないで人形本体を潰れにくい様に工夫されているが、ソフビ人形で恒例であるはずの指穴は裏面の細部まで再現するために埋めている。
パッケージ
一貫して単品版のパッケージは直方体である。
『ポケットモンスター 赤・緑』期でのパッケージデザインはゲームボーイの本体を模しており、2018年の復刻弾でも再現された。
初期から長年バンダイのロゴのみだったが、2023年以降はバンダイナムコのブランドロゴ(大文字英語)が付くようになっている。(元々の販売者表示が「株式会社バンダイキャンディトイ」から業務体制変更されたので、「株式会社バンダイ」に変更)
ライセンス管理元と商品許諾は制作委員会の小学館集英社プロダクション。(ShoPro)
クレジット表示についてはテレビアニメ版(サトシとリコとロイの旅シリーズ)の制作委員会の企業の表示になっている。
『ポケモンキッズアドバンス』の頃は『ポケットモンスター ルビー・サファイア』のポケモン図鑑を模していたが、『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』の頃からオリジナルデザインに変更された。
また、パッケージに描かれてるポケモンは『ポケモンキッズアドバンス8』まで統一されていたが、『ポケモンキッズアドバンス9』以降は梱包されているポケモンがパッケージに描かれるようになった。
今までは、ポケモンキッズのパッケージに印刷されたの図と同じアニメの作画で描き下ろされたキャラシールが恒例で付いていたが、『ポケットモンスター サン&ムーン』最終回以降頃(?)にはいつの間にかなくなっている。ひっそりと廃止された模様。(公式がまさかの思いきって紙の使用量削減化を実施か?)
パッケージのロゴの変遷
2019年の『ポケットモンスター(第7シリーズ)』までのロゴは「Pokémon」のみだったが、『ポケットモンスター(第8シリーズ)』では「ポケットモンスター」のロゴと品質表示面の左上に「Pokémon」に変わった。
余談
息の長いシリーズではあるが、モンコレによろしくシリーズ全ての地方のポケモンが商品化されている訳ではない。(性別違いは数少ないものでピカチュウ、ニャオニクスくらいしか出ていないが、造形コスト或いは原料の調達可能範囲上による量産化問題があるのだろうか?)
特にアローラ地方のポケモンは他シリーズと比べても立体化が少ない傾向にある。
ここまでくるとファンからは平等化して欲しい声もありそうだが…。
まさかの公式としては欠番(?)ポケモンが存在する、大人の事情でシリーズの最終回までにスケジュール的に間に合わなかった可能性があると思える。…といっても『ポケットモンスター(第8シリーズ)』以降は、後に穴埋めされる見通しだが。
欠番についての余談だが、アニポケ(各旅シリーズ)出演を長年自粛している身のポリゴンについては全員商品化済みなので安心してほしい。
欠番ポケモンキッズの一覧
(※)性別違いを除く
バケッチャ、パンプジンには大きさ違いという細かい設定まで再現されている。
ピカチュウは「ピカチュウピカピカ大集合!編」にてバリエーションが豊富にあるのに他のポケモンが少ないとは…。
関連タグ
仮面ライダー:同様の商品として「仮面ライダーキッズ」がある。