ゲッコウガ
げっこうが
基礎データ
全国図鑑 | No.0658 |
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セントラルカロス図鑑 | No.009 |
ぶんるい | しのびポケモン |
タイプ | みず / あく |
たかさ | 1.5m |
おもさ | 40.0kg |
とくせい | げきりゅう / きずなへんげ(第7世代から、特殊個体) / へんげんじざい(隠れ特性) |
他言語版の名称
英語 | Greninja |
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イタリア語 | Greninja |
スペイン語 | Greninja |
フランス語 | Amphinobi |
ドイツ語 | Quajutsu |
韓国語 | 개굴닌자 |
中国語 | 甲賀忍蛙 |
概要
『ポケットモンスター X・Y』(第6世代)に初登場したポケモンであるケロマツの最終進化形。
青ベースのスタイリッシュな忍者のような外見になり、マフラーのように首回りへ巻き付けた長いピンクの舌が印象的。前作水御三家のダイケンキが侍をモチーフにしたのに続き、今回は忍者と和の要素を引き続き意識している。
体色も全身が引き締まった紺色となり、その影響で分かりづらいが鼻の穴もある。肘及び膝部分の白くて丸い部分は、進化前のケロマツとゲコガシラが泡があった時の名残だと思われる。
モチーフは指の間の水かきが目立つ細身のボディから、滑空する事で有名なトビガエルだと言われている。忍者にも「飛び加藤」と呼ばれた加藤段蔵が存在しており、狙っているのかもしれない。
名前はカエルの鳴き声の「ゲコ」と、もっとも有名な忍術の流派の1つ「甲賀流」から(中国語名などだとそのまんま)。また「月光」がかかっているとの説もある。
最大の特徴は、身体の各部から水を金属並みに硬化させる性質を持った特殊な粘液を分泌できる事。戦闘の際は太腿の十字模様に手を当て、水で出来た手裏剣や忍者刀を生成して変幻自在の戦を繰り広げる(手裏剣以外は他媒体で披露する傾向にある)。
このように非常に精悍な容姿と戦いを見せるポケモンだが、基本的に無駄な争いは好まない平和的な気質でもあり、ゲーム上でも非戦闘時ではケロマツ・ゲコガシラから引き続き糸目の呑気な表情がデフォルト。手足の白い部分を触られると嫌がり、舌マフラーを触られると顔が(><)になって喜ぶ姿が見られる。
第六世代においては破格の優遇を受けているポケモンであり、アニメでは唯一無二の強化形態を手に入れ大活躍し、スマブラにも参戦するなど、今では同世代の代表格としての地位を不動とした人気ポケモン。
そのこともあってか、2016年6月7日に結果発表された「ポケモン総選挙720」では、伝説ポケモンやピカチュウなどを差し置いて1位を獲得した。
ここまでならアニメ+スマブラ効果とも呼べそうであるがそこから4年後の2020年に行われたTwitterのみの投票企画「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」でも、名だたるポケモンを押しのけ、
2位のルカリオに3万8300票もの差をつけての堂々1位。
登場から6年以上経っても衰えない人気には驚くばかりである(翌年2021年の投票企画「#キミにきめた」では16位だが、一般的な人気投票とは趣旨が異なるのでノーカンでもいいと思われる)
色違いは全体的に黒くなり、よりあからさまにニンジャらしいカラーリングとなる。
黒装束にスカーフのような真紅の舌から、元ネタは横山光輝原作の東映特撮ドラマ『仮面の忍者赤影』の主人公である飛騨忍者赤影だと思われる。
ゲーム上の特徴
種族値・わざ・特性
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
72 | 95 | 67 | 103 | 71 | 122 | 530 |
わずかに特殊に寄った両刀の高速アタッカー。もちろんこの手のお約束で防御面は脆い。
水御三家でこのような素早さに特化した能力の持ち主は初めてとなる。
タイプはこれまた水御三家初の「みず・あく」複合。この複合自体は先輩やメガシンカポケモンがいるが、このポケモンたちとはまた違った動きを見せるため特に差別化を意識する必要はない。
特筆すべきはやはり高い素早さだろう。122という値は登場当時は全御三家中最速であり、現在でも(強化形態であるメガジュカインやサトシゲッコウガを除けば)水御三家最速、全体でもマスカーニャに次ぐ俊足。
もうひとつゲッコウガを語るうえで欠かせないのが隠れ特性の「へんげんじざい」。
これは自分のタイプを繰り出した技と同じものにするという非常にトリッキーな特性であり、事実上自分の技をすべてタイプ一致(威力1.5倍の補正がかかる)で繰り出せる。これによりスペック上はやや不足気味の火力を補うことができる。
ただし自分のタイプ相性まで変化するため、使いどころ次第では自分の首を絞める結果になりかねない。忍者のごとく敵の裏をかくクレバーな運用が求められる。
技のレパートリーは多く、「へんげんじざい」を採用する場合はタイプ一致にこだわる必要もない。
忍者モチーフの技がなかなか多く、先制技かつ連続攻撃技である専用技「みずしゅりけん」をはじめとして、「じんつうりき」「かげうち」「つじぎり」「えんまく」「みがわり」「まきびし」「かげぶんしん」といった忍術らしい技を数多く覚える。
その他も「なみのり」「たきのぼり」「ハイドロポンプ」「あくのはどう」「れいとうビーム」といった王道のものから、「くさむすび」「いわなだれ」「アクロバット」などと豊富な攻撃技を持ち、「ちょうはつ」「とんぼがえり」「くろいきり」などの搦め手も習得できる。
先制技の「みずしゅりけん」があれば、最速にされる事が少ないファイアローを返り討ちにできてしまう。
また、ゲッコウガと同速のポケモンが存在しないため素早さを気にせず「めざめるパワー」を粘る事が出来るのも大きな利点だった。
対戦での活躍
第6世代
物理技の方は主力技だった「つじぎり」「たきのぼり」「アクロバット」などがやや火力不足気味であったため、特殊一本で採用される事の方が多い......というのは『XY』までの話。
『ORAS』で「ダストシュート」「けたぐり」といった有用な物理技を教え技で習得。フェアリータイプやメガガルーラさえも倒せるようになり、物理型・両刀型ゲッコウガが増えてますます読み辛くなっている。
持ち前の器用さと高い素早さも相まって、対策の難しいポケモンとなっている。
第7世代
「げきりゅう」と「Zワザ」を組み合わせた瞬間火力に特化した型も出現。火力だけで言えば「げきりゅう」が発動した「ハイドロカノンZ」の技威力はなんと450にまで到達する。
タイプを変えつつ弱点を突く「へんげんじざい」型と火力の一点特化を狙う「げきりゅう」「きずなへんげ」型のいずれも優秀で、甲乙つけがたい状態になっている(一応数自体はへんげんじざい型が多いが)。
また、あくタイプながらも使用率は特に高く、御三家の中では一位。その順位は、ミミッキュ、ランドロスに次いで3位と水御三家最強の座をほしいままにしている。
第8世代
しかしここまで人気が出たにもかかわらずポケモン剣盾ではまさかのリストラ。DLCの鎧の孤島、冠の雪原でも復帰は叶わなかった。
一方で本編ではないがポケモンユナイトへの参戦を果たした(詳細は後述)。
出られたら出られたでエースバーン相手に有利だったのだが......。
第9世代
第9世代となるポケモンSVでは待望の復帰。
2023年1月27日からの星7テラレイドバトルにて解禁された。
先に登場したリザードン・エースバーンと同じく「さいきょう」の二つ名付き、特性は「へんげんじざい」、テラスタイプはどくとなる。
レイドバトルの詳細および攻略法については個別記事を参照されたい。→ 最強のゲッコウガ
USUM以来、久々にオシャボ厳選ができるというのも見逃せない点でありファンは嬉々としてオシャボ選びに勤しんだ。
ちなみに、“ゲッコウ(月光)”とつく名前から、現状ではムーンボールに収めたいという人が多いようだ。
新技としては
- 物理型でメインウェポン候補となる「アクアブレイク」
- 「ねっとう」の代替となる「ひやみず」
- サブウェポンに「くさわけ」「マッドショット」「かわらわり」「ローキック」
- 変化技なら「つるぎのまい」「カウンター」「すりかえ」
などを習得。
カウンター・すりかえはタマゴわざのため、ものまねハーブで遺伝させよう。
前者は低耐久を補う「きあいのタスキ」と相性の良い技の1つである。後者はやはり相性の良い火力アイテムである「こだわりメガネ」をサポートに昇華させる技となっている。
前作でエースバーンが大暴れしたこともあって、今作からは「へんげんじざい」に「場に出るごとに1回まで」という制限が設けられた。
この世代ではマスカーニャ、ドラパルト、ハバタクカミ、テツノツツミ、レジエレキ、ヒスイマルマイン、レイスポスと、自身を上回る俊足がわんさと存在しているため、取り敢えず最速に仕上げて「いのちのたま」や「きあいのタスキ」を持たせるのでは腐りがち。「こだわりスカーフ」で素早さを増強するか、いっそそれらを捨ててひかえめ準速に育てるという手もある。
そんな中でもタイプ相性上本来苦手なはずなれんげきウーラオスなどのかくとうアタッカーへの安定択として「カウンター」を持っていることは強みの1つ。
なお、ネモの自宅にはゲッコウガを描いたと思われる『しのび しのぶ』という絵画が飾られている。ネモの家にはストーリー開始直後に赴けることもあり、早い段階からこれがゲッコウガ参戦の伏線になっているのではないかという推測の声は存在していた。
本作はゲッコウガが連れ歩きできる初めてのシリーズ作品だが、そのモーションは糸目で棒立ちというのほほんとしたもの。さらに今作ではステータス画面でもこの糸目の棒立ち姿を見せてくれる(それまでは戦闘中同様の待機モーションだった)。
更にピクニック時でもこの表情。糸目で寝転がる様は誰が呼んだか休日のサラリーマン。
今作の草御三家マスカーニャが「へんげんじざい」持ちであること、並びにエースバーンが先に参戦していたことで、「へんげんじざい」系の特性を持つ御三家が初めて一堂に会することとなった。
またこのゲッコウガの参戦により、アニポケXY編でのサトシの手持ちを『SV』で再現できるようになった(ピカチュウ・ゲッコウガ・ファイアロー・ヌメルゴン・ルチャブル・オンバーン)。
シリーズ4で解禁されて早々に環境に進出したが、「へんげんじざい」の弱体化は大きく、それまでの世代ほどの活躍はない。
前評判通り、スピードを削ったひかえめ準速型も目立ち、スピードを削った分パワーを追求した「げきりゅう」みずテラスタル型も多い(というより、シーズン8開始から1週間過ぎ程度では約4分の3がみずテラスタル型である)。テラスタルは他に、かくとう対策のゴースト、フェアリー対策のどくが目ぼしいところ。
持ち物は高速勢に対する出落ち防止のための「きあいのタスキ」や「こだわりスカーフ」がメイン。
シーズン8終盤にはハバタクカミやパオジアン、ディンルーに強い「きあいのタスキ」ASやんちゃ「へんげんじざい」で「かげうち」「ローキック」「くさむすび」搭載型が上位陣で使われるようになった。やんちゃ型自体はORAS環境に一定数存在していたが、ここまで使用率上位にしっかり刺さる環境となったのは久しぶりである。
使用トレーナー
ゲーム版
※1 最初に選んだケロマツを進化させた場合
※2 主人公がフォッコを選んだ場合
※3 主人公がハリマロンを選んだ場合
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
- カロス組の登場に伴い実装。他のカロス御三家の最終進化系同様、野生での出現は現時点ではなく、入手するにはケロマツから進化させなければならない。
- 他の水御三家同様、出現率はやや低め(天候が雨の時には多少上がるが)であり、タマゴからの孵化も候補の多い5kmタマゴからとなるため、飴集めや個体厳選の難易度は高めである。ただし、2021年7月上旬に行われたイベントで種ポケモンであるケロマツが★1のレイドおよびリサーチの報酬となったため、厳選難易度は一時的に緩和された。
- 性能はというと、ステータスは原作同様、そこそこ高めの攻撃と低めの耐久性といったところ。覚える技は、通常技が「あわ」「だましうち」「みずしゅりけん」の3つ、ゲージ技は「なみのり」「ハイドロポンプ」「つじぎり」「つばめがえし」「ハイドロカノン」(限定技)の5つとなっている。「ハイドロポンプ」以外はいずれも単発の威力は低いが小出しにしやすい技で纏められており、どちらかと言えばトレーナーバトル向けの性能と言える。
- 当初は覚える技があまりパッとしなかったことや、みず御三家は汎用性の高いラグラージの独壇場であったこともあり、やや厳しい立場に置かれていた(ラグラージと比べると耐久が低く、長時間の戦闘が苦手である点、出現率が雨天時を除いてあまり高くなく、相応に入手難易度が高いこともネックであった)。このため、どちらかといえばコレクション用のキャラと見做されていた。
- しかし、2023年8月に開催されたケロマツのコミュニティ・デイで新規習得した通常技「みずしゅりけん」によって凄まじい速度でゲージ技を連発できるようになり、同時にエネルギー効率の良いタイプ一致のゲージ技「ハイドロカノン」を習得したため、使い勝手が大きく強化された(どれくらいかというと、「みずしゅりけん」3発で「ハイドロカノン」「つじぎり」1発分のゲージが貯まる。「つじぎり」に至っては発動後に「みずしゅりけん」を2発撃てばもう一度発動できるようになる)。耐久が低いという欠点は据え置きだが、短いスパンでゲージ技を連発して相手に圧を掛ける戦法が取れるようになり、PvPにおいてはラグラージとはまた違った運用が可能となった。「つじぎり]」の試行回数を稼ぎやすくなり、バフの発動を狙いやすくなったのも強化点といえるか。
- また、「みずしゅりけん」と「ハイドロカノン」を習得したことで、ジム・レイド戦においてもそれなりに活躍できるようになった。とはいえ、こちらはメガ進化組やゲンシカイオーガの壁が厚く、そこまで推奨されているわけではない。
- ちなみに、連れ歩き機能が存在する作品にゲッコウガが登場したのは本作が初なのだが、ゲッコウガを相棒にして連れ歩いてみると、ポケパルレで見せていた糸目のぬぼーっとした表情でペタペタと歩き出す。戦闘中の低く身構えたカッコいい姿勢とのギャップにやられた人も少なくないとかなんとか……。この仕様は上述のSVにも受け継がれている。
『ポケモンユナイト』
人気キャラなだけあって稼働開始時からプレイアブルキャラクターとして参戦しており、タイトル画面に登場するなど本作の顔役の一人となっている。
- 紙耐久・高火力・高機動・高継戦火力を特徴とし、LoLでいうところの典型的なアサシンである。攻撃モーションはやはり忍者をイメージしたアクションが多く、敵を撹乱して確実にキルを奪うという戦法を得意とする。オブジェクト性能もかなり高く、ロトム程度なら単騎で素早く削りきれる。
- 主力となるのは連射性能が高くて隙が少ない通常攻撃であり、これによって高い継戦性とDPSを誇る。遠隔型タイプだが、敵との間合いによって通常攻撃が近接と遠隔に自動で切り替わるという性質を持ち、遠くから当てるとヒット時にわざの待ち時間を減らす効果、近くで当てると威力が増加するという変化がある。
- わざ1のみずしゅりけんは移動しながら遠距離火力をばら撒け、強化状態になると自分の体力を回復できるようになる。もう一方のなみのりは使用時に敵に突進するムーブ技でリスクが高いが「HPが半分以下の敵に対して威力増加」「このわざで敵を倒しきると待ち時間がゼロになる」という効果を持ち、いかにもアサシンと言った性質である。
- わざ2は補助技であり、自分の分身を作って敵の自動ターゲットを肩代わりさせた上で、分身も敵に攻撃するかげぶんしんが撹乱・生存・火力増強に使えて強力。もう一方のえんまくは使うと短距離を移動しつつ完全なステルス状態になり移動速度を上げて通常攻撃を強化する暗殺スタイル。ただし、見えなくなるだけで無敵ではないので広範囲な技には注意。
- レーン選択は基本的に中央が推奨される。まず、ゲッコウガ自体がレベル差火力でゴリ押すタイプのポケモンなので敵レーンよりもレベルを上げることが定石である点。次に、ゲッコウガのパワースパイク(戦力が発揮されるレベル)が7と遅めであり、そこに至るまでのケロマツ・ゲコガシラ状態はゲッコウガとは対照的に非常に弱いためである。ゲッコウガがレーンに来ても大して活躍できないどころか相方負担を増大させてしまう。
- 中央ファームでレベル5になればゲコガシラに進化してかげぶんしんを覚えることが出来、まだ相手もそれほど強力でない最初の蜂戦ガンクに間に合う。ガンクを終えたら速やかに二周目のファームを開始してゲッコウガになるべきである。
- このため、リスポーンした中央二周目の野生を勝手に食らうチームメイトがいるとその試合は一気に不利になる。ハイパー、エリート帯あたりのリザードン、サーナイト、ガブリアスなどがやりがちであるため見かけたら通報してしまおう。
- 使用率が高く、2021年7月-11月にかけてピック率の高い環境キャラではあるが、ピック画面で自分が下になったら即ゲコピック中央宣言などしないで上のメンバーが中央を選択しないか様子見しよう。
- 最大の弱点は低耐久値である。非常にキル能力が高いキャラながら自身もキルされやすいという弱点があり、ファイアローあたりは天敵である。正面切って戦うよりかは先制攻撃や横からの一撃で耐久的有利を作るなどアサシンらしく振る舞いたい。
『大乱闘スマッシュブラザーズ』
第4作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』から参戦。
スピードタイプでありながらコンボ性や決定打が豊富であり、特に1on1ではみずしゅりけんで相手を動かして隙を作り、そこへコンボを狙っていくといった相手を翻弄させる戦法が可能。
体格の大きいキャラや動きが遅いキャラには有利に立ち回れる一方、ワザの発生が全体的に遅く切り返しを苦手としているため、4人乱闘での乱戦状態や同じスピードタイプとの接近戦は苦手としている。
そのため、いかに得意の機動力を利用して攻撃を仕掛けていくかがポイントなるファイター。
詳しい解説はゲッコウガ(ファイター)を参照。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラーの手持ち〉
〈ゲストなど〉
- ニンジャ・ライオットのゲッコウガ
- 映画「破壊の繭とディアンシー」でディアンシーを狙うニンジャ姿の盗賊・ライオットのパートナーとして登場。素早い動きを得意とするが、イベルタルによって石にされてしまう。
映画『名探偵ピカチュウ』
街の住民のパートナーとしてモブのゲッコウガが何体か登場するほか、ミュウツーを捕獲して薬品「R」の製造および研究を行っていたPCN研究所において、戦闘力を強化された個体が合計3匹登場する。
当初は隔離されて厳重に監視されていたが、ティム・グッドマンたちが施設の調査に訪れたことから、このことを脅威と感じたある人物が施錠を解除し、施設を探索していたルーシーに物陰から忍び寄り、舌で絡めとって天井から吊るし上げるという暴挙に及ぶ。さらに、彼女と合流しようとやってきたティムとピカチュウにも襲い掛かる。
素早い身のこなしで3人を追い詰めていくが、最後はピカチュウが機転を利かせてルーシーのコダックのサイコパワーを暴走させた際にその巻き添えとなり、3匹纏めて遥か彼方へ吹っ飛ばされていった。
また、終盤では施設を調査していたハリー・グッドマンの車に攻撃を仕掛けて橋の下に突き落とし、彼を亡き者にしようとしたことが明らかとなっている(当初、ハワードがホログラムでティムにこの時の様子を見せた際にはその様子が映されておらず、ミュウツーがハリーを襲ったかのようにミスリードされていたのだが、後にピカチュウが記憶を取り戻したことで真相が明らかとなった)。
他の媒体ではヒーロー然とした描かれ方をされる傾向にあるゲッコウガだが、本作では暗い施設で音もなく忍び寄り主人公たちを執拗に追い掛け回したり、秘密を探ろうとした人物を抹殺しようとしたりと、完全な悪役として描写されている(特に、暗がりからルーシーに忍び寄るシーンは割と冗談抜きで怖かったという意見が多い)。
なお、あくタイプのポケモンであるにもかかわらず、エスパータイプの攻撃が普通に通ったことに違和感を感じた視聴者もいたようだが、隠れ特性持ちの個体だったと仮定すれば一応辻褄は合う(主人公一行を追跡していた時は「みずしゅりけん」を使用しており、「へんげんじざい」の効果により一時的にみず単タイプになっていてエスパー技が通るようになっていた…というわけである)。
もっとも、製作側が本当にそこまで意図していたかどうかは不明だが。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- ワイのけろけろ
- 性別:♂️・特性:??????
- 性格:しんちょう・個性:ぬけめがない
- プラターヌ博士が送ったカロス御三家の一匹で、ミアレシティを出た時にワイが仲間に加えて名付けた。
- ケロムースは消火・クッション・ダミー人形・ラクライ(後のエックスのエレク)に服を奪われたワイの上裸を隠す為のブラジャー代わり・小石に包んで道導にしたりと重宝されている。
- 特に指示を与えずとも自己判断で行動に出ることが多く、上記のケロムースの活用も殆どは独断によるものである。ただし余計なことをしているケースは今のところなく、気の利いた優れた状況判断力がうかがえる。
- いつも寝ぼけたような顔をしているが、ジャンプ力に優れ、分身や身代わりなど忍者のような戦法が得意。相当な実力者であるフレア団の彼女達に気取られず一定の距離を保ちながら尾行したり、敵の気配に気付き対処法を取るなど、高い隠密能力の持ち主。
- デコボコさんどうでコレアから攻撃された際にゲコガシラに、クセロシキの攻撃を察知した際ゲッコウガに進化。エックスの指示に従いながらクセロシキのカラマネロと交戦した。長い舌は自分の耳を塞いで"さいみんじゅつ"を防いだり、相手を投げ飛ばしたりと役立っている。
- フレア団との最終決戦ではトロバをサポートし、フラエッテと共にバラのキリキザンを倒した。
- 12章本編中では活用されなかったものの、どうやら普通のゲッコウガと違う特性になっているらしい。
余談
英名「Gre"ninja"」が示す通りの忍びポケモンで、ネーミングはカエルの鳴き声「ゲコ」+甲賀忍者の「コウガ」からと思われる。他にも夜行性であることから「月光」や、トカゲモドキを指す「ゲッコー」説もある。
やはり公式でも「甲賀」を意識はしていたようで、2022年2月22日(忍者の日)に甲賀市のポケふたにゲコガシラ共々採用されており(こちらでのみずしゅりけんは十字ではなく、六芒星型となっている)、着ぐるみも製作されている(参考)。
ちなみに、アニメでは後述の通りに忍者系トレーナーに使って貰える一方で、原作ゲームでは意外なことに忍者系トレーナーから使われたためしがない。
というのも、第1世代:キョウ、第2世代:アンズ、第3世代〜第4世代:ニンジャごっこ、第5世代ダークトリニティと彼らの登場がゲッコウガのデビュー以前に偏っているから。ゲッコウガ登場後にも『BDSP』や『LEGENDSアルセウス』などで忍者トレーナーが登場したが、ゲッコウガが登場すらしていなかったのである。
『ポケモンSV』ではシュウメイという忍者かぶれの男性トレーナーが登場するが、彼すらゲッコウガを連れていないばかりか、こちらがゲッコウガを手持ちに入れて戦いを挑んでもこれといった反応が無い。
上述の通り高い人気を誇ったゲッコウガだが、実は当初は公式からの優遇はそこまでではなかった。
よく話題に挙がる隠れ特性に関しては同期も(性能に差異はあれど)新規特性を貰っており、待遇的にはそこまで差がついている訳ではない。
何だったら1番待遇が良かった特性はブリガロンの「ぼうだん」だったりする(ぼうだんは当時ブリガロン系統の専用特性であり、マジシャンはクレッフィにフーパ、へんげんじざいはカクレオンが所有していた)。タイプもしっかりと三すくみになっている。更に「サトシゲッコウガ」も第7世代限定な上に通常の対戦では使用できない(そもそもアニメの要素をファンサービスで逆輸入しただけである)。
アニメに関しても元々御三家の一角がサトシのエースとなっていることが殆どな事(今まで水御三家がエースを張っていなかった事を考えるとむしろ遅すぎるレベル)や、スマブラ参戦に関しても参戦理由が「個性があり、人気が出そうだったから」というのが理由(=ポケモン側がゲッコウガの参戦を指名した訳ではない)な為、元よりゲッコウガが極端に優遇されている訳ではなかった。スマブラに関しては桜井氏に先見の明があったと言えるが。
つまるところゲッコウガが高い人気を誇るようになったのはビジュアルや性能は勿論、メディアでの展開が全て追い風になったというのが大きな理由である。文字通り実力で勝ち取った人気といえよう。
ゲッコウガは商標登録の関係でXY発売前から名前だけは判明していたが、もちろん容姿などの情報はなかった。
そこで一部ファンの間では”ゲッコウガ=月光蛾”と推測されて、むしタイプの新たなポケモンであると勘違いされていた時もあった。
もちろんJanne Da Arcの月光花や∀ガンダムの月光蝶も全く関係ない。
また現実世界においてカエルの天敵はヘビだが、実はイッシュ御三家でタイプ相性的にも天敵の蛇ポケモンが既にいる。
対面したら素早さの関係上ゲッコウガの方が先手は取れるが、睨まれたら一気に不利になるので逃げるべし。
関連イラスト
関連タグ
0657.ゲコガシラ→0658.ゲッコウガ→0659.ホルビー
水御三家・最終形態
ポケモン | 該当地方 |
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カメックス | カントー御三家 |
オーダイル | ジョウト御三家 |
ラグラージ | ホウエン御三家 |
エンペルト | シンオウ御三家 |
ダイケンキ(ヒスイダイケンキ) | イッシュ御三家(ヒスイ御三家) |
ゲッコウガ | カロス御三家 |
アシレーヌ | アローラ御三家 |
インテレオン | ガラル御三家 |
ウェーニバル | パルデア御三家 |
エースバーン・マスカーニャ:隠れ特性が同じまたは同性能繋がり。こちらも全てのタイプが揃った。更に、「各御三家タイプにおいて、素早さが最速かつ体重が最軽量」という点も共通している。また、マスカーニャとは同じあくタイプ(+隠れ特性も同じ)という共通点もある。
#あくタイプが付随する御三家最終進化系。
カエルポケモン
関連項目があからさまにニンジャなのだ!
- ニンジャスレイヤー
- ムーンタスク:上記ネタに関連するゲッコウガ専用タグ。
- フロッグマン
- 千手扉間(卑劣様):水遁の使い手。ゲッコウガを卑劣様と呼ぶプレイヤーもいる。
- ニンジャブラック:ゲッコウガの色違いが黒、ニンジャブラックは召喚するロボがカエルという意味では共通。なお、ニンジャブラックの名前は系譜の元ネタと言えるジライヤである。
- ジライヤ:系譜の元ネタと同名。
- ドロロ兵長:青いカエル忍者。人気投票で一位な点も共通する。
- 飛鳥(閃乱カグラ):秘伝忍法がガマガエル。
- シャドーマン:スマブラSPではゲッコウガにスピリットが乗り移っている。
- シーク(ゼルダの伝説):同じく忍者のような姿からか、スマブラforの参戦ムービーでは共演していた。