「こんな世界は終わらせよう。もう1度やり直すために」
「さぁ、始まるぞ…新しい世界が」
「さぁ…ここからがハイライトだ!」
変身する仮面ライダー
概要
『仮面ライダーギーツ』の主人公。肩書は「不敗の男」、職業は「スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ」と呼ばれる世界的スター(厳密に何かは不明であるが、CMや写真集等に常時顔を出している等からモデルやタレントとしての活動がメインと思われる・第2話以降)。年齢は21歳。
タキシード姿が似合う天才肌の謎の青年。ジャマトの脅威より街の平和を守るデザイアグランプリに仮面ライダーギーツとして参戦している。
ガイウス・ユリウス・カエサルの横顔が彫られた金のコインを常に所持している。また、変身時には指でキツネの影絵を作り、中指・親指でフィンガースナップをする。
演者・共演者からも「謎が多い」と評される程掴めない人物であり、デザグラに何度も参加しては優勝を常連とするほど精通する等、その多くの謎は本編で徐々に明かされて行く。
なお、放送当初は「常時タキシードを纏う」という触れ込みであったが、実際に着用したのは先述の「スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ」として公的の場に出た時程度。本編ではDGPのユニフォームを除いて前々作主人公寄りのモード・フォーマル系ファッション(モノトーンのアウターに、派手な柄シャツを合わせるコーデが多い)を好んでいる。
人物像
一人称は「俺」。二人称は基本的には変身するライダー名で呼ぶが、例外として名前を呼んだ当初はライダーではなかった桜井沙羅は「タイクーンのお姉さん」「沙羅さん」、一ノ瀬宝太郎は普通に名前呼び。
常に自信に満ち溢れた性格であり、自分が劣勢に陥ってもなお「勝つのは俺だ」と涼しい顔で嘯く自信家。
天才的な戦闘センスを持ち、どんな状況でも余裕を見せて対処する立ち振る舞いはまさにスタイリッシュ。学生時代に初変身した段階でジャマト相手に無双を繰広げ、デザイアグランプリ常連優勝者として君臨しているという。本編内での(ダメージによる)変身解除が僅か5回しかないという事実もその強さの裏付けとなっている。
格上の相手に対してもスペックが劣る形態で互角以上に渡り合う(場合によっては圧倒してしまう)程の戦闘力を秘める。
しかし、デザ神となる度に運営にとっては不可解な願いを叶え続けている。
「諦めなければ夢は叶う」と語る辺り、願いを叶える自信を裏付ける確固たる信念がある様子。
常識に囚われず柔軟性に優れるがその一方、勝つためには平気で嘘を吐くこともあり、景和の同情を誘いブーストレイズバックルの譲渡を促したり、友人を失った道長に対して「こんな悲劇は忘れるに限る」と言い捨てる等、食えない言動を繰返す。
問い掛けて来た相手に対しては相手の問いに答えた後、「その言葉をお前は信じるか?」と逆に問い掛ける等、何かを隠している様にも思える。
しかし、その一方では退場(死亡)した参加者の息子の多額の治療費を匿名で寄付したり、自暴自棄となった鞍馬祢音に対して僅かな生き残りの可能性を挙げて簡単に諦めることを良しとしない、敵であった仮面ライダーパンクジャックが切り捨てられたことを知って助太刀に向かう、一貫して子供には優しく接してる等、完全な偽善ではなく、根本は他者を思いやれる心優しい人物らしい。
ミッション中ではピンチに陥った参加者に攻略方法を教えたり、悪意ある者の思惑に気付いて助けに入ると意外と面倒見も良く、無益な殺生を好まない行動もしている。
また、消滅者・脱落者を間際にしても平然としているものの、どこか沈痛な面持ちをする等の一面も持つ。
基本的には猛者として振舞っているが、第2話でウォーターレイズバックル仕様によって真価を発揮できなかった時や第9話序盤で突然ラスボスが消失した時等に思わず「あれ?」と動揺したり、第10話ではパンクジャックの再登場に驚いたり、終始彼のペースに振り回されていたことから、自身の知識や経験則から外れた場面や分野には弱い一面も見受けられる。最もウォーターバックルの件では直ぐに武器であるレイズウォーターを鈍器として代用するという機転で応戦。パンクジャックからも単独での機転が利いた立ち回りをかなり警戒されていたため、単純に弱点として露呈してはいる訳ではない。
普段は余裕を持った立ち振る舞いで基本的に怒りを露わにすることも少ないが、その分、本気の怒りを見せた際には静かながらも一方的にその場の相手を容赦なく叩きのめす戦闘スタイルとなる。
ただし、その分普段のテクニカルな戦い方が抑えめとなり、寧ろ強敵相手には冷静さを欠く点こそが最大の弱点になりやすい(しかし、この点を突かれて英寿が真っ向から敗北したのは、本編ではニラムが変身する運営専用ライダーである仮面ライダーゲイザーのみで、英寿の持ち前の実力故に同格以上の実力者でなければ「冷静さを欠く」という弱点を突くのも困難を極める)。
プレイヤーのライダーを自身の手で殺すことには躊躇するタイプであり、洗脳されたパンクジャックを前にマグナムシューターの必殺技の引き金を引けなかったり、仮面ライダーバッファとの戦闘で必殺技発動時にジャマトバックルの負荷で苦しむ彼に手を止めたことも。
何度も優勝しつつその真の目的は他者からは窺い知れない部分があり、他人に問われてもはぐらかしておりゲームマスターにも訝しがられている。
「俺はここにいる」と呟く等、誰かを探していることが示唆されていたが、第7話でその「誰か」が自身の母であることが判明した(英寿曰く、「命がけで戦う価値がある存在」)。
マシンやアイテムにニックネームを付けるという可愛い一面もあり、劇中ではブーストライカーを「コンちゃん」、スパイダーフォンを「スパ太郎」、モンスターバックルを「パンチゴン」と呼んでいる(「コンちゃん」呼びに関しては、後の作品で明かされたとある存在に因んで名付けたと思われる)。
更に明言はされていないが、恐らく牛肉が好物。食事シーンで牛肉を頬張るシーンが多く、わざわざ景和にステーキを奢ったり、「やっぱり肉は牛だな」というシーンも存在する。また、ギーツあにめによると寿司も好物らしい。
苦手なものはギーツアニメによるとよると暗い所、幽霊の類いが苦手であるらしく、夜中にトイレに行く際はコンちゃんを召喚した呼び出してついて来て貰っていることが判明した(本人曰く、「幽霊は倒し方が分からない」)。
願い
以下、これまで叶えた/書いた願い。
各章 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
??? | 生まれ変わった俺が世界を守る覚悟を決めた時、それを実現する力 | 4回叶えている |
本編以前 | 俺が死ぬまでデザイアグランプリに参加出来る世界 | 1番最初の参加時のもの |
本編以前 | 俺が働かなくても暮らせる世界 | - |
黎明編 | 俺が世界スターとなっている世界 | 「スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ」と呼ばれる様になる |
邂逅編 | デザイアグランプリの運営者と家族になっている世界 | ツムリを姉、ギロリを父として年季の入った日本家屋で生活 |
謀略編 | 俺がDGPのスタッフとなっている世界 | グランプリ自体が無効になったため、劇中では初めて願いが叶えられずに終わった |
乖離編 | 俺がDGPのゲームマスターとなっている世界 | グランプリ自体が中断 |
慕情編 | 「DGPが存在しない世界」→「誰もが幸せになれる世界」 | 口頭で述べていたため、括弧書き。デザイアロワイヤルは中断となったが、自らの能力で創世に至った |
MOVIEバトルロワイヤル | ??? (リンク先ネタバレ注意!) |
祢音には「生き別れた母親を探している」が、「『母に逢いたい』という願いがデザイアカードに書けなかった(書いた所、文字が消去されて受け付けなかった)」と語っており、「運営に都合の悪い願いは書けない」と推察した彼はデザイアカードに運営を探るかのような別の願いを記入している。
最初に叶えた願いは「俺が死ぬまでデザイアグランプリに参加できる世界」。これによって必ずグランプリにエントリーされる様にし、それに続く形で叶えた「俺が働かなくても暮らせる世界」によって生活基盤を整えている等、自分の優位性を保つ目的でいくつか願いを叶えている模様。
「俺がスターとなっている世界」は行方不明の母に向かって自分の存在をアピールしていること、「デザイアグランプリの運営者と家族になっている世界」は運営を探ることが目的であると自ら語っている。
一見すると分かりにくい面もあるが、叶えて来た願いのほぼ全てがデザイアグランプリ攻略、引いては運営の謎を解明するのためのものであり、下記の通り、日常の隅々にまでも逆転の手札を仕込んでいる等、常勝者にありがちな驕りや浮かれ上がりは全くといって良い程見受けられない。真の願いが願いとはいえ、尋常ならざる決意と覚悟をもってデザグラに臨んでいることが窺い知れる。
その目的は単に「行方知らずの母親を慕って会いたい」というものではなく、「会って確かめたいことがある」と語られている。それが「何故俺みたいな存在が生まれたのか」「俺が生きている意味は何なのか」ということであり、彼自身が何らかの意味で特異な存在であることも示唆されている。
なお、(仮に母が亡くなっていたとして)死者蘇生も可能なことは既に示唆されている。また世界を守る上で、若しくは運営にとってどれほど不都合なものでも一応願いの受理はしていることを踏まえれば、願いを受け付けすらしなかったという事実がどれほどイレギュラーな話かは分かるであろう。
そして参加権譲渡という形で景和が復帰し、景和がデザイアカードに書いた願いは「退場した全ての人たちが蘇った世界」というものだった。つまり、母親にはデザイアグランプリにとって大きな不都合の秘密が隠されていると考えられる。
しかし、第18話ではまた新たな謎が生まれた。
ジーンが英寿の家族について調査した所、彼の母の名は美歌であり(父の名は一誠)、英寿が探しているミツメとは名前が異なる。ジーンはそのことに疑問を抱いているが…?
さらに、第24話回想では高校時代、ジャマト相手に生身で颯爽と戦う姿をジーンに見初められたことにより、マグナムバックルを含めた変身アイテム一式を与えられデザイアグランプリの参加者に選出されたことが判明した。
「西暦元年よりデザグラに参加している」という第2話の発言、及びミツメの存在との関連は未だ不明なものの、上記の両親(美歌・一誠)の件と併せるに少なくとも現代の人間として生きてきたことは確かな様である。
先行登場
『仮面ライダーリバイス』最終話のラストに先行登場。
しあわせ湯にて一輝が彼の自転車のカゴに置いてあったハテナミッションボックス002に触れていたところへ突然横から現れ、
英寿「触るな、それは俺の戦利品だ」
と、さも自分のものであるかの様に強奪。
一輝「いや、そっちが勝手に…」
英寿「ここに出現したお宝なんだよ」
『REVICE DRIVER』
といって開封。中身のリバイスドライバーレイズバックルを見せた後、
英寿「さて。ミッション再開と行くか…またな」
と半ば強引な形でリバイスの力を継承、去り際に一輝の肩を叩いて行った。
そしてデザイアドライバーにブーストレイズバックルと共にリバイスドライバーレイズバックルをセット、ブーストリバイスフォームに変身するようなカットでフェードアウトした。
なお、一輝は「またな」とのセリフに思わず「 また……?」と、意味深に捉えている。
また、『ギーツ』本編ではブーストレイズバックルは何回も使える訳ではない貴重な切り札と明かされた(必殺技を使用しなければその限りではないが)。
しかしこの時マグナムではなく、敢えて貴重なアイテムを使ってまでブーストリバイスフォームに変身して何をしようとしていたのか…。
後に、『MOVIEバトルロワイヤル』で再会した際にはこの一件でお互いに面識があることが言及されている。このラストシーンがバトルロワイヤルの前日談と捉える事もできるだろう。この時手に入れたリバイスドライバーレイズバックルも映画で重要な役目を果たす事になる。
黎明編/邂逅編の活躍
- 第1話『黎明F:ライダーへの招待状』
ダウンジャケットにリュックという出で立ちで曇天の海岸に佇み、コイントスを繰返していた所ツムリの接触を受け、
ツムリ「おめでとうございます。今日から貴方は仮面ライダーです」
英寿「……ああ。知ってるよ」
と、言葉を交わした。
時は流れ、自身と他2人のみとなったデザイアグランプリ最終戦。ミッションが開始し早速臨むと思いきや、神殿でくつろいでいた。「余裕ですね」と尋ねてきたギロリに対しては「俺には切り札がある」と自信を見せ、その後ブーストライカーを呼び出し上空からジャマーエリアへ突入。落下する祢音を華麗に救出、一緒にいた景和を見て「なんだぁ、カッコつけて損したなぁ。彼氏いたんだー」と軽口を叩きながらも(誤解したのか冗談なのかは不明)。
「…諦めない限り、世界は変えられるからな」
と、確固たる表情で2人に告げ、反論する景和に対しても「恐竜が絶滅したって世界は再生して来た。こんな世界は終わらせよう。もう1度、やり直すために 」と宣言。
そして宣言通り、戦いを終わらせるために仮面ライダーギーツに変身。その圧倒的な戦闘センスと切り札であるブーストの力でスラグフォートレスジャマトを撃破し、デザ神に君臨した。
そして彼の願い…「世界のやり直し」によって戦いの被害は全てリセット。そして景和や祢音を始めとした「厳正な審査(?)」の結果選出された一般人達に続々とデザイアドライバー・ライダーコアIDが入ったビックリミッションボックス001が届く中、
「ようこそ…俺の世界へ」
と、1人呟くのであった。
こうしてギーツの世界は新生され、正真正銘新たな物語が始まることとなる。
- 2話『邂逅Ⅰ:宝探しと盗賊』
新世界で“スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ”と称される超有名人となった英寿だが、現状には完全に満足していない様子。ツムリとはタメ口で会話しており、「叶えられる世界にも、限度があるんだろ?」と尋ねているが、無言で返された。
なお、彼の願いが「自分がスターになっている世界」であったことが判明している。
神殿に集められたメンバーの中でも案の定異彩を放っていた。
そしてこの世界で最初の戦いである宝探しゲームでもギーツで戦闘。ウォーターレイズバックルを回収、威力不足に驚きつつも機転を効かせて戦った。その後のサロンでの休憩所では景和や祢音と再会。道長と険悪になっていたところをギロリに警告されあっさり身を引く。
ルークジャマト出現に伴い、ミッション目標が殲滅戦に変わり、アームドウォーターで応戦する一方、景和/タイクーンより問われた戦う理由について「恵まれない世界中の子供達のため」と語る。彼からブーストバックルを譲り受け、ブーストアームドウォーターに変身し、ジャマトを撃破した。
ところが、前述の理由はブーストバックルを手にするため、景和を化かす嘘であったと判明、「キツネは昔から人を化かす動物って、相場が決まってんだよ」と告げた。
そして戦闘終了後、この戦いで消滅した孝人の息子が入院している病院に「名無しの狐」名義で多額の治療費を寄付した後、英寿は無言で去って行くが、その時の彼は日頃の不敵な笑みとはまるで異なる、責任を感じているかの様な沈痛な面持ちを浮かべていたのであった。
- 3話『邂逅Ⅱ:ゾンビ狩り』
2つ目のミッションはゾンビ狩りという名のスコアバトルということで、デザイア神殿で道長に「自分のスコアが上であったらバックルを全部貰う」という賭けを提案する。
ゾンビ狩りミッション・第1ウェーブではジャマトにやられそうになっていたナーゴこと祢音を助ける。そしてアームドウォーターでジャマト達を一気に倒し、最終的にギーツが1位という結果で終わり、約束通り道長の持っていたゾンビレイズバックルを手に入れ、代わりに道長に自身の持っていたハズレであるウォーターレイズバックルを渡す。
第2ウェーブではダパーンの裏切りに遭い、再度危険に晒されたナーゴを助ける。この際、ダパーンの方に全くジャマトが襲い掛からないことから、彼がゾンビであることを見抜く。
ギーツに邪魔されたことにより、癇癪を起こしたダパーンに攻撃されるも、ゾンビフォームの攻撃力、リボルブオンの回転なども活用して全部避けきり、ゾンビストライクで返り討ちとした。
そしてデザイア神殿にで、祢音も奏斗の狙い通りにゾンビに感染したことが発覚。絶望する景和らに「ゲームはまだ終わりじゃない」と言葉を掛ける。
- 4話『邂逅Ⅲ:勝利条件』
ゾンビ化が進み希望を失いかける祢音のもとへ景和と向かい、ゾンビ化すればポイントが稼げるとうそぶきながらも、彼女を再起させるとある情報を与える。
第3ウェーブに突入しゾンビフォームで戦闘する中、道長の協力によって拘束を抜けて暴走する奏斗/ダパーンを止め、且つゾンビ達を掃滅するべく、景和に託されたブーストバックルを用いてナーゴがブーストアームドハンマーに変身する。
実は昨夜の祢音に対して、ゾンビ化は完全となる前にミッションをクリアできれば、元の健康な身体に治る。つまり、諦めずに生き残ればダメージがリセットされることを教え、勇気付けていたのである。
ブーストの力で一気に攻勢に出る彼女をタイクーンと共に援護し、ゾンビ軍団を全滅させた。
リザルトでは第1位に輝く中、消滅しかける最下位の奏斗に「諦めない人間には希望がある。それが、デザイアグランプリだ」と諭す。
その際、脱落して消滅した奏斗を見て、やはり悲しみを押し殺して俯いていた。
- 5話『邂逅Ⅳ:デュオ神経衰弱』
『ガツンと一軒家』なる番組のロケクルーが自身の別荘の1つを訪れていた際に他の同僚達と別荘の工事に来た道長に遭遇。「2度とお前には負けない」などと彼からいわれるも、余裕そうな態度を全く崩さなかった。
今度のミッションは2人1組のタッグミッションであり、抽選によって前回助けた祢音と組むことに。トランプジャマトに挑むが、普通に撃破しても復活することに何かからくりがあると踏む。
第1回戦終了後、景和から「ゾンビを道長に返す代わりにマグナムを譲る」と持ち掛けられた際には「ブーストもセットで」と頼み、ゾンビを返還する代わりにマグナム・ブーストを得る。
互いにコンビネーション力を高めるべく祢音と音楽を用いた戦闘シミュレーションを行い、第2回戦では祢音が手にしたクローレイズバックルを彼女に持たせ、自身は相性も良いマグナムフォーム→マグナムブーストフォームで戦闘する。
同じスートのジャマトを同時撃破すれば大きなポイントとなると見抜き、ナーゴのアームドクロー必殺技・クローストライクと合わせてマグナムシューター40Xの「マグナムタクティカルブラスト」を発射、予測通りスコアを得る。
その後はスコア獲得手段が分かれば、と2人一気にスコアを稼ぎ、頭一つリードするが……
- 6話『邂逅Ⅴ:逆転のブースト』
突如森魚が「デュオ交代チャンス券」を使用。彼と道長がコンビとなるが、景和はただでさえコミュニケーションが取れないパンクジャックと組まされる。それには流石に同情し、英寿は交換条件に貰っていたブーストバックルを彼に返却する。
正体が違法ディーラーと判明し、遂に素を現した森魚の手段を選ばぬ態度を見て、以前彼の様に手段を選ばずに勝利を目指した者がいた旨を話す。自身を倒すを改めて宣言する道長には、「誰かを蹴落とさなきゃ勝てない様な奴には負けない」と返答。
実は彼の親友・今井透が、参加者からの暴行を受けた直後にジャマトに倒されたことを知っていた。
如何なる逆境でも、自分自身に負けない者に勝利の女神は微笑む。彼のスタンスに道長は怒りが収まらないものの、何か思う所はあった模様で……
3第回戦、バッファがゾンビブーストフォームで戦い、こっそりデュオ交代チャンス券で彼とデュオを再結成していたタイクーンと同時にトランプジャマトを撃破する中、自身はアームドハンマーマグナムとなり祢音と共に残りの4体を撃破、全ジャマトを倒しミッション終了。最下位となった森魚は消滅、リタイア扱いとなり記憶を消されて“元の生活”に戻されていく。
そして彼らに新たなラスボスが迫っていた。
- 7話『邂逅Ⅵ:ラスボスと缶けり』
ラスボス・ナイトジャマトが出現したことで最終決戦が始まるが、人々の生命力を吸収し強化したナイトジャマトに逃げられてしまう。その後他の参加者に、かつてライダーが全滅しエリア内の人々が根絶やしにされたまま終了したゲームがあったことを語る。ギロリから帰宅を促された際に祢音から食事に誘われ、彼女とたまたま居合わせた景和にそれぞれ励ましの言葉をかける。
後日ナイトジャマトが出現、自らの手でクリアしようとする景和の覚悟を後押しするも、タイクーンはクリア条件の缶蹴りに失敗し負傷してしまう。とどめの一撃を喰らいそうになった景和をギーツに変身して守るが…
「また、化かされたな」
実は、前線に向かうよう仕向けた景和を助けることでシークレットミッションの報酬を得ることが目的であったと明かす。ニンジャフォームに変身し、缶を蹴ることには成功したものの、缶をエリア外に出せずにクリアにはならず、2度も騙された景和から「もう信じないよ。」と告げられるも、景和はそのまま意識を失う。
- 8話『邂逅Ⅶ:切り札ニンジャ』
再出現したサボテンナイトジャマトを倒すべくギーツ・ニンジャフォームに引続き変身。ジャマトを蹴散らすが、道長/バッファからペナルティ承知で妨害を食らう。
しかし2人で揉めている間に肝心のナイトジャマトには逃げられてしまい、姉を連れ去られ更に負傷してしまった景和も連れて、一行はデザイア神殿へ一時撤退する。
姉を助けるために協力を頼むも取り合って貰えずに嘆く景和に対し、「自分の姉さえ守れれば…自分達さえ幸せなら、誰かが幸せになれなくても構わないというのか? …誰よりも傲慢なのは、お前の方じゃないのか?」と逆に問い返し、「願いがあるなら戦え」とユニフォームを渡す。
現れたサボテンナイトジャマト打倒のため、ギーツ マグナムフォームで応戦。タイクーンが自ら囮となっているのを見て「どこまでもお人好しだ」と軽く呆れながらニンジャフォームにチェンジしようとするのだがレイズバックルがドライバーを拒絶。さらに勝手に英寿の手を離れ……
直後、ナイトジャマトの棘連射を喰らうタイクーンであるが、そこには身代わりに置かれた丸太が。
何と、ニンジャバックルは英寿の変身を拒否。自らの意志で景和の元に馳せ参じたのであった。
ニンジャの圧倒的俊敏性とブースト上乗せによる強さでタイクーン・ニンジャフォームが囚われた人々を助けたのを確認し、ギーツ・バッファ・ナーゴは缶けりにダッシュ。ギーツは缶をバッファごと蹴飛ばし、ナーゴがダメ押ししたことで、遂にジャマーエリア外に缶が飛び出しナイトジャマトは消え去った。……が、しかしどうやらミッションは続くということに、彼は勘づいていた。
負傷に伴い、脱落扱いとなって消滅しかける景和からニンジャバックルを返還され、「また…化かしている?」と問われた際には微笑みながらも「…あぁ…そうかもな…」と返し、彼の脱落を看取った。
そして、思い出した真実・景和消滅に打ちひしがれる沙羅に景彼手裏剣折り紙を握らせ、決意の表情で英寿は敢然と言い放つ。
「後は任せろ…タイクーン」「こんな世界…俺が終わらせる!」
- 9話『邂逅F:Wake_up! モンスター』
ジャマーエリア拡大に伴い、缶がエリア内に進出。しかも、ナイトジャマトはそれを缶ごと飲み込み、パワーアップしてしまうという前代未聞の状況を「ジャマトってのは進化する怪物」とし、それに対応するしかないと言い切る。打開策として緊急ミッションの卵孵化が与えられた時も、「どんなゲームであろうと勝ち抜けばデザ神となる」と道長や祢音に言い聞かせるのであった。
卵を抱えながらニンジャフォームで戦うギーツは分身の術で適当に叩いたナイトジャマトの身体より缶の反応を見付けることに成功、シークレットミッションであったため、報酬としてブーストバックルを得る。
だが、祢音の卵がプロペラレイズバックル、道長のは(半ば強引に)ドリルレイズバックルとして孵化したのに対し、彼の卵はいつまで経っても孵化する吉兆すら見せない。
先に戦うバッファ・ナーゴに後追いする形でブーストライカーを駆る英寿は卵に早く目覚める様に言い聞かせながらブーストライカーを吹かして行く。
はたき落とされて包囲された2人をブーストフォームで助け出し、「後は任せろ」と撤退を勧めるも、自身の願いのため、尚も立ち上がるバッファに感化され、彼を卵で庇う。
「起きろ、寝坊助!俺はもう、目覚めたぜ?」
そして孵化・覚醒した「寝坊助」ことモンスターレイズバックルでモンスターフォームに変身。「こんな世界は1発KOだ!」の宣言通り、モンスターストライクを発動してラスボスをワンパンで爆砕、デザ神の栄冠を獲得するのであった。
脱落していく道長・祢音にそれぞれこの世界最後の対話を交わした後、リセットされた世界ではスーツを着こなしていた。
しかし、彼が願った世界はツムリさえ否定的な意見を述べる程のもの。果たして彼の目的とは…
謀略編の活躍
- 10話『謀略Ⅰ:新世界のビート』
前回のデザイアグランプリで優勝したことで、デザイアカードに記入した「デザイアグランプリの運営者と家族になっている世界」が実現。ツムリを姉、ギロリを父とした家族で生活することに。家族との食事の場や、ツムリのデザイアグランプリ参加者へのミッションボックス配布に付いて行く中で(誰が呼んだか弟を名乗る不審者)、参加者を決める権限がゲームマスターにあることを知る。
新たなゲームが始まり、第1回戦では晴家ウィンとチームを組むが、彼がパンクジャックに変身したことに驚く。ミッションの合間にそのことを問い詰めるが当の本人からははぐらかされてしまう。
再開したミッション中に腹痛を訴えたパンクジャックが離脱する(英寿を不利にさせるための嘘)も、持っていたのがブーストレイズバックルであったのが幸いし、1人でジャマトを蹴散らしてミッションクリアとなった。その後は追加エントリーにより復帰した祢音と再会し、彼女との会話を楽しむ中で、自らのデザイアグランプリに参加する目的が「母を探すこと」であることを明かし…
- 11話『謀略Ⅱ:ジャマトの迷宮』
冒頭、ギロリから今回の願いが「俺がDGPのスタッフとなっている世界」であることとこれまでの願いや言動も合わせ、何故運営側に近付くのかを問い質される。その場では「運営に興味がある」とはぐらかしたが、その後自身を呼び出した祢音には真実を語る。
その真相は、「母に会いたい」という願いが却下されたため、運営側が母に関する情報を秘匿していると考えたことから、願いの強度や運営を探るような行動を取っていた、というものだった。
その後、始まった迷宮脱出と謎解きを行う今回のゲームにおいては、一般人である少年・葉山良樹とペアになる。
戦いの最中、突如現れたジャマトライダーには流石に苦戦、ナーゴからビートレイズバックルを一時拝借してビートブーストフォームで一掃を狙うも即座に蘇ってしまい、やむなく迷宮の中へ撤退する。
迷宮内の広間で脱出への手掛かりを探す中、祢音に何故再エントリーできたのかを尋ね、彼女から父親である鞍馬光聖が怪しいとの答えを得る。
丹波一徹ことケイロウが、ペアの景和達を守るために戦い負傷してしまったところに駆け付けると、「死を覚悟するな。必ず勝ち抜けると信じろ!そうすれば、運は巡ってくる。」と、フィーバーブーストフォームへ変身。超パワーを遺憾なく発揮して、ジャマトライダーを退けた。
- 12話『謀略Ⅲ:スロット★フィーバー』
前回ブーストバックルを使用したためにブーストバックルは飛んでいったが、その時の既視感と、そして良樹の姉を守ろうとする姿勢に何かを思い出しそうな景和に対し、「触ってみろ」と自身のIDコアを触らせ、彼の記憶を取り戻させる。
咎めに来たゲームマスターには景和が直談判。負傷して戦闘が極めて困難な一徹からライダーの権限を継承することで景和は仮面ライダータイクーンとして復帰する。
その後はウィンの策謀を見破ったり、祢音達に暗号を解かせたりしながら、自身はフィーバーマグナムフォームでジャマトを片付ける。
そして全員無事に脱出し、一徹脱落を見守った。
- 13話『謀略Ⅳ:ドライバーを奪還せよ!』
謎の少女にドライバーを盗まれるところから始まったかくれんぼゲーム(1度はドライバーを取り返し、その際「これはおもちゃじゃないよ。下がってな」と発言したことで一部視聴者からネタにされた)。
生身ながらもポーンジャマト相手に善戦するが、持ち前の顔の広さを駆使した祢音、コミュ力ですぐに取り返した景和と異なりドライバー回収には苦戦気味。
更にはまたもジャマトライダーまで襲来しピンチになるが、そこへニラムが届けたコマンドツインバックルの片割れ・コマンドジェットバックルが飛来。駆けつけた景和ことタイクーンに、「ドライバーを一時的に借りる代わりに窮地を抜けてドライバーを取り返したら自分が持つバックルを譲渡する」という約束で彼のデザイアドライバーを借りる。
コマンドジェットバックルでレイジングフォームとなり、レイジングソードの仕様を瞬時に理解してポーンジャマトを次々斬り倒し、フルチャージされたコマンドキャノンバックルでコマンドフォームへ強化変身、その強さを以てジャマトライダーを撃破。
その後、化かすことなく約束通りにドライバーを返却しつつ、レイズバックルを全て譲渡した。
ところがウィンに焚き付けられた道長が、落ちていたジャマトライダーのドライバーを奪取。
これでドライバーを持っていないのは英寿と、運営という後ろ盾があるウィンのみとなるが……
- 第14話『謀略Ⅴ:怒りのグレア』
冒頭、景和よりドライバーを差し出されるが、道長・ウィンに妨害されてしまう。しかし、この状況でも英寿は余裕の表情を崩さなかった。
その後ツムリからウィンがゲームマスターに裏切られたことを聞き、彼の元へ。窮地を救ってくれた英寿に、ウィンはデザイアグランプリに出資している祖父によって運営に就いたこと、そして英寿の母・ミツメは先代デザグラナビゲーターであったことを語る。
そこで英寿はデザイアドライバーを道長に奪取させたのは、ウィンから「グランプリ裏側を少しでも聞き出すためであったこと」を彼に明かす(余裕を崩さなかったのもこのたためであった)。さらに、ゲームマスターの正体も予め看破しており、ウィンは英寿の用意周到さに脱帽。協力してドライバーを奪還することを決意する。
ところが、ウィンがドライバーを取り戻した所にゲームマスター…もとい、ギロリが現れ仮面ライダーグレアに変身。
圧倒的なパワーでねじ伏せた後、グレアはパンクジャックを洗脳。彼から攻撃を受け、英寿はドライバーを取り落としてしまう。
さらに、その直後にタイクーン・コマンドフォームがかくれんぼジャマトを倒してしまい、ゲームは終了。
これによって英寿はゲームオーバーとなり脱落、コアID諸共ジャマーエリアから消失してしまった。
- 第15話『謀略Ⅵ:仮面ライダーの資格』
最終ゲーム当日、DGPに関する記憶を失った状態で起床した英寿はスターとしての仕事をこなす最中にジャマトの襲撃を受ける。
城ジャマトによって破壊されて行く街を彷徨う中、撃墜され変身を解除した道長を見つけ駆け寄るが、彼は外したドライバーを英寿に押し付け退場してしまった。
しかし、ベルトを押し付けられた際にコアIDに触れたことで記憶を取り戻し、負傷したタイクーンとナーゴを連れてデザイア神殿まで撤退する。そして、ゲームマスターにDGPに再参加させる様に申し出るが…。
ギロリ「無駄だ。お前に、仮面ライダーの資格はない!」
ツムリ「あります」
ギロリ「何?」
ツムリ「浮世英寿様には、仮面ライダーの資格があります」
実は、英寿は以前より「自分がリタイアにより、DGPの記憶を失った場合」を予め想定しており、自室のポスター(や部屋のあちこち)に手掛かりとなるメモを残すことで、記憶を失った状態でもある程度立ち回れる様にしていた。仮面ライダーに遭遇しコアIDに触れたことも偶然ではなく、全てメモによる指示通りであった。
さらに、最初に叶えた願い「俺が死ぬまでデザイアグランプリに参加出来る世界」が有効である以上、逆説的に「英寿は生きている限り、その他のいかなる状況下であっても仮面ライダーたる資格を得られる」ため、ギロリに対し反感を抱いていたツムリからギーツのコアIDとドライバーを受取り、ゲームに復帰。道長が残したゾンビに加え、景和から拝借したマグナム・コマンド・ブーストを駆使してジャマト達を一蹴し、城ジャマトをコマンドフォームで撃破した。
しかし、ギロリの悪あがきにより、ゲームは未だクリアされず…
- 第16話『謀略IR:キツネ狩り』
英寿/ギーツの存在を許せないギロリは彼のクリアを認めない上で、ゲーム最終戦として「キツネ狩りゲーム」を開催し、「ヒュプノレイ」を使って洗脳させた運営スタッフが変身するライダーの兵士達を差し向け、プレイヤーに「狩人」としてギーツを討伐して貰う形で英寿/ギーツ排除に乗り出した。
流石の英寿も際限なく出現するGMライダー達に苦戦しており、真っ向から応戦することを諦め、逃げることを優先していた。
ただ、景和や祢音に対しては彼らの葛藤を察した上で「俺を倒せばお前達の願いは叶う。その願いを叶えたいなら俺を容赦なく倒せば良い」と勧めていた。
途中、ヒュプノレイで洗脳状態となったはずのウィン/パンクジャックが出現し、動揺しながらも交戦。しかし、その直後頭部の装甲が外れてヒュプノレイが出現。そのままパンクジャックの遠隔操作による自爆に飲み込まれたかに思われたが、後に間一髪逃れていたことが判明。
逃走する中でツムリから怪我の手当と食料の差し入れを受けた際には、「“姉さん”、俺を心配してんのか?」「こんなことやって、“姉さん”は大丈夫なのか?」とギロリの行動とゲームのルールで板挟みとなり苦悩する彼女を気遣っていた。
その後、覚悟を決めた景和と交戦。両者共にレイジングフォームに変身して激突し、戦いの中で成長した景和を賞賛していた。その後、コマンドフォーム・キャノンモードに変身したタイクーンに対応するため、コマンドフォーム・ジェットモードへと変身。抜群の戦闘センスで景和を圧倒した。しかし、ギロリが仮面ライダーグレアに変身しギーツを排除しようと攻撃していた一瞬の隙をついてタイクーンがギーツを攻撃し直撃しそうになるが…
その弾丸は何とグレアに直撃。実は、景和は始めからギロリを信用しておらず、自分が英寿と交戦することでギーツ排除のために彼自ら手を下すことを予測し、敢えてギロリの命令に従う振りをしていた。
加えて祢音の告発により、ゲームプロデューサー・ニラムが介入。彼の「ゲームマスターの地位を剥奪する宣言」により、窮地に立たされたギロリは自暴自棄となってプレイヤー達に襲い掛かるが、英寿は景和・祢音と共に応戦。激闘の末、「コマンドツインビクトリー」を喰らわせ、撃破することに成功した。
そして、ギロリが消滅したことで仕切り直しとなったデザイアグランプリに向けて期待に胸を弾ませていた。
『MOVIEバトルロワイヤル』
コラスによってデザイアロワイヤルに巻き込まれるものの、ゲームの最中に再会した五十嵐一輝と共に事態を解決する。
他DGPライダーが鏡の世界のライダーに圧倒される中でリュウガを切り伏せるなど不敗のデザ神としての強さを見せつけた。
また、「家族が幸せなら、それで十分」と口にする一輝の本当の願いを悟り、彼に代わって「五十嵐一輝が戦いの記憶を忘れない世界」という願いを叶えているなど相変わらずの気遣いの良さを見せている。
さらに、空の裂け目を起点に破滅の門を建設しようとしていた轟戒真/仮面ライダーシーカーに対してシェイクスピアの格言「人は皆泣きながら生まれて来る。こんな世界に生まれたことが悲しいからだ」を引用し、「人間は始めから運命を背負わされている。生きるために戦わなければならない運命をな」と投げ掛けていた。
そしてラストシーンではギロリが今回の一件をニラムに報告するが……
「ようやく、彼の常軌を逸した強さの理由が分かった…浮世英寿、彼はこの時代の人間じゃない」
果たして、これから明かされるであろう彼の生い立ちは一体どの様なものなのだろうか…?
乖離編の活躍
- 第17話『乖離Ⅰ:ようこそ!新しいシーズンへ!』
景和と祢音に加え、新たな参加者として、以前のDGP最終戦で共に勝ち残った五十鈴大智、我那覇冴と再会。そんな中でも「今度も俺が勝つさ」と自信をのぞかせる。
そして始まった第1回戦、全く息が合わない他の参加者達に呆れる中で戦闘は1度終了。その後、新たなゲームマスターに就任したチラミよりサロンでの共同生活、参加者の中にデザスターがいるという新ルール説明を受ける。ちゃっかり自分の生活スペースをパーテーションで区切りつつサロンを後にし、サポーター・ジーンと初対面。コマンドジェットバックルを授けるように指示したのは彼であることを知る。参加者同士でデザスターの探り合いをするサロンに戻った際に自らの願いを明かし、「誰がデザスターでも不思議じゃない」と返す。
ゲームが再開する中で大智の指示を受け、ジーンが設定したシークレットミッションをクリア。報酬・パワードビルダーバックルを用いてパワードビルダーブーストフォームへと変身。校長室を作り校長ジャマトをおびき寄せることに成功し、その勢いのまま不良ジャマトを薙ぎ倒し校長ジャマトを撃破する。しかしオーディエンスの支持率では、シークレットミッションを見抜いた大智がトップとなる。
- 第18話『乖離Ⅱ:ブラボー!ジャマーボール対決!』
第2回戦「ジャマーボール」では引き続きパワードビルダーバックルを使い、パワードビルダーフォームに変身してゲームに挑戦。他のプレイヤー達と連携して着実に点数を稼いでいくが、前半戦はジャマトチームの勝ち越しで終了する。
その後は再度ジーンと対面。英寿の家族について調べたジーンから、彼の証言と実際の家族構成に矛盾があることを指摘された(このことについて、英寿は否定する様子はなかった)。
大智の策略で景和がデザスター疑惑をかけられた際は、「ギロリを騙した前例がある」という理由から景和を庇うことはせず、「疑いを晴らせなきゃ脱落はお前で決まりかもな」と景和に忠告した。
ジャマーボール後半戦でも奮闘するが、ジャマトチームのメンバーが増えた上に、ルークジャマトが豪徳寺武の姿に擬態するところを見た景和の戦意が鈍ったこともあって更に点差を広げられてしまい、ライダーチームは窮地に陥る。
- 第19話『乖離Ⅲ:投票!デザスターは誰だ!』
ジャマトチームに10点差でリードされ、残りタイムが後僅かとなる中、パワードビルダーバックルにマグナムシューター40Xレイズバックルを装填してマグナムシューター40Xを装備。乱射した銃弾で2つのボールを的確に弾いてゴールまで運んで行くという高度な大技でシュートを決めたことで、結果的に33VS33の同点となり、延長戦にもつれ込んだ。
その際、ジャマーガーデンから自力で帰還した道長の存在に気付き、彼に差し入れを届ける(その中の1つにジョークのつもりか、牛めし味のおにぎりがあった)。この時、退場したプレイヤーで助かったのは道長だけであることを知る。
さらに、デザイア神殿に戻った後、眠れない景和のために自身の腹ごしらえも兼ねてか、夜食として牛ステーキを焼くという景和的にも視聴者的にもかなり凄い飯テロを展開。
英寿「やっぱり肉は牛だな」
景和「うん……けど、夜食の域超えてない? 」
その後も牛ステーキを食してる最中に(牛モチーフのバッファの変身者である)道長の話題を持ち出して景和をむせさせたり、付け合わせの黄パプリカがバッファの複眼の形状を彷彿とさせるバツ型であったり…とやたらとバッファと牛料理を絡めた要素か小ネタが多かった。
ジャマーボール延長戦ではゲームに勝利する決意を固めた景和のため、彼の前でジャマト達を攻撃して豪徳寺の姿に擬態させ、その光景を他のプレイヤー達にも見せ付ける。その後は景和が守ろうとしていた食堂防衛を引受けつつ、ギガントブラスターで足場を作る等してタイクーンを援護し、ライダーチーム勝利に繋げた。
終了後、デザスター投票で大智が脱落したことやゲームでの活躍もあり、オーディエンスからの支持率は英寿がトップとなった。
- 第20話『乖離Ⅳ:ジャマトからの宅配便!』
第3回戦「時限爆弾ゲーム」ではフルーツ型の時限爆弾を配達中だった配達ジャマトに戦闘を仕掛け、その際に「最速でジャマト一体を撃破する」というシークレットミッションをクリアしたことでマグナムレイズバックルを入手した。
なおこの時、たまたまそばにいたタイクーンとともにデザスターによるものと思しきフルーツ爆弾による妨害攻撃を受けたため、景和共々デザスターでないことが確定している。
その後、パイナップル型の爆弾から伸びたコードに捕まっていた桜井沙羅を救助するための手がかりを得るべく、タイクーンと共にパイナップル型の爆弾を運ぶ配達ジャマトの捜索を開始。
しかし、そこに突然現れた道長がバッファ ジャマトフォームに変身して攻撃を仕掛けて来たため、タイクーンを配達ジャマトの捜索に向かわせ、自身はバッファと交戦する。
夜まで続いた二人の戦いは、最終的にバッファがジャマトバックルの負荷で変身解除されたことで中断。ジャマトバックルの負荷に苦しむ道長に心配そうに声をかけるも、道長からは立ち去る前に「お前を倒すのは時間の問題だ」と言い捨てられた。
だが道長の発言はあれど、フィーバーフォームですらてこずるジャマトフォームを相手に四十分以上も交戦しておきながら、目立った負傷はおろか息一つ切らした様子がなく、その卓抜した実力の高さが消耗した道長との対比で改めて示された。むしろ、その英寿相手にここまで善戦してのけた道長の成長が際立っている。
- 第21話「乖離Ⅴ:ゲイザーの鉄槌!」
今度は冴の家族がターゲットとなってしまったため、梨型のフルーツ爆弾を運ぶジャマトを景和とともに捜索していた。その最中にジャマト軍団の奇襲を受け、交戦。途中でケケラが景和のために設定したシークレットミッションをクリア。2つの報酬のうち、自身はブーストバックルを取り、景和にはフィーバースロットレイズバックルを渡した。
その後、アジトを発見したことで冴とともに向かい、マグナムブーストフォームとブーストフォームでジャマト軍団を一掃。爆弾魔ジャマトの撃破は冴に譲る形となった。
- 第22話『乖離Ⅵ:追跡!チラミ鬼をつかまえろ!』
ジャマトが現れないことに痺れを切らしたチラミにより開始された「鬼ごっこゲーム」に当初は困惑しながらもすぐにルールを理解し、チラミ/仮面ライダーグレア2を追跡。しかし、GMライダーやグレア2のヒュプノレイ、エリア内の様々なトラップに阻まれ、なかなか捕まえることはできなかった。また、デザスターである祢音が妨害されたように装い「英寿がデサスターではないか。」と主張されるものの、逆に「デザスターはお前じゃないのか?」と詰問。
結果的に「なぜ自分を疑わず英寿がデザスターだと確信できるのか」という疑問を抱いた景和が、彼女がデザスターであることに気づく。
そして冴が庇ってくれたということもあったとはいえ、かつての天真爛漫さが失せ勝利のみを貪欲に求めるようになっていた袮音に対し「変わったな」とどこか寂しげに述べていた。
- 第23話『乖離T:いざ!推しのためなら』
チラミがベロバ達の手によってヴィジョンドライバーを強奪されたことでデザイアグランプリは中断となり、ニラムからドライバーの奪還を依頼されるが、「創世の女神」の正体を推察すると共にDGP運営の正体について教えるよう要求した。しかし、当のニラム本人は「君たちが知る必要は無い」としらばっくれたままであった。
その後、ベロバ達のアジトであるジャマーガーデンに向かい、ジーンと合流。仮面ライダージーンと共にジャマト達を一掃していたが、そこにバッファが参戦し、再度交戦することとなる。両者互角の戦いをり広げていたが、ジーンとベロバの会話を聞いて油断した隙に攻撃され、変身解除となった(ちなみに、劇場版含めてダメージによる変身解除は今回が初である。流石無敗のデザ神。)しかし、ベロバの言葉で運営側の人間の正体を察し、その主張をジーンに述べていた。
その後、英寿が勘づいたことによってジャマーガーデンは不要と考えたベロバが仮面ライダーベロバに変身。「レーザービクトリー」で周りを焦土に変える程の爆発に巻き込まれてしまった。
- 第24話『乖離SP:緊急特番!デザグラのすべて!』
どうやら無事であった模様で、ジーンと共に『緊急特番!デザグラスペシャル』を視聴。彼から自身のファンとなった経緯が語られ、DGP初エントリーが高校生の頃であったことが明かされた。なお、エントリー前の時点でジャマトに全く臆さないどころか、既に生身で互角以上に渡り合える戦闘能力を有していた。
その後、ベロバが「ジャマトグランプリ」の開催を宣言。それと同時にジャマト達が市街地へと襲撃したことを受けて「散歩」と称してジャマト達の元へ向かい、タイクーン、ナーゴ達と共にジャマト軍団と交戦した。
慟哭編の活躍
これ以降はDGPプレイヤー・仮面ライダーギーツとしてではなく、度々見せていた「エース」という人間の本質や秘密が掘り下げられて行く。
基本的な態度こそ変わらないが、理想の世界を叶えるために戦う姿を見世物として楽しむオーディエンスに対しての風当たりが強い。
- 第25話『慟哭Ⅰ:ジャマトグランプリ♡』
ジャマトグランプリを止めるべく景和・祢音と共にジャマトが出現した鬼塚寺に現れるが、激戦によって境内は荒らされ、最早祭りの準備どころではなくなってしまう。今まで気に掛けていた道長に対しては、「そいつに何言っても無駄だ。」と完全に突き放した態度をとっている。
1度戦いの嵐が去った鬼塚寺を訪れ、ジャマトに襲われていた少年・ショウタに再開。病気の母のために祭りに参加したかったと語るショウタに英寿は心を動かされる。
そして第2ターンがスタート。道長がナイトジャマトと共に人々を襲う中、ジーンがギーツの助っ人として出現。2VS2の激戦を繰広げるも道長がシークレットミッションをクリアして手に入れたコマンドツインバックルによって徐々にギーツが押され始め…
- 第26話『慟哭Ⅱ:真紅のブースト!』
コマンドフォームとなったバッファ相手にも持ち前の高い実力で善戦するが、櫓から放たれた雷によってタイクーンとナーゴが変身解除に追い込まれ、第2ターンが終了。二ラム&ジーンの協力を拒否したことで次ターンでは1人での戦いを強いられる。
「すずなり鬼祭り」は中止となったが、悲しむショウタの姿を見た英寿は景和・祢音のみならず、沙羅・ジョン・ツムリまで協力させて祭りを開催させる。規模は小さいながらも、境内に子供達の楽しげな声が響く中、第3ターンがスタート。
景和達を祭りの護衛に残し、道長&ナイトジャマトに対して1人で立ち向かう。櫓からの攻撃も受け苦戦を強いられ、5つの櫓が完成してしまう。空に雷雲が広がり町に危機が訪れるが…
「俺の、覚悟を思い知れ…!」
覚悟を決めた英寿に対して創世の女神が反応。宇宙から4つのブーストバックルが飛来し、英寿の持つブーストバックルと合体、ブーストマークⅡレイズバックルが誕生する。
新たな力を手に入れた英寿はブーストフォームマークⅡに変身。強大な力でバッファとナイトジャマトを圧倒し全ての櫓を破壊、さらにはナイトジャマトも撃破し、無事にかみなりジャマト祭りを阻止することに成功した。
一方で何かに気付いた二ラムは「かつてのデザ神の願いが同時に叶うとはねぇ…」と4枚のデザイアカードを手にしていた。
その4枚のカードに書かれたプレイヤー名は「A」「Ace Garfield」「八雲栄守」「エース・リー」。
さらに、4枚全てに同じ願いが書かれていた。
「生まれ変わった俺がいつか、世界を守る覚悟を決めた時、それを実現する力」
- 第27話『慟哭Ⅲ:たのしい戦国ゲーム♡』
ブーストマークⅡレイズバックル使用及びブーストフォームマークⅡへの変身により、常時眠気に襲われるという副作用を発症しており、珍しく座りながら昼寝していたことが景和・祢音の口から語られた。
その後、第2回戦「戦国ゲーム」が開催され、ニラムのヴィジョンドライバーが狙われたため、再びブーストマークⅡに変身。一人で忍者ジャマトや道長、ジャマトライダー2体、ルーク、ビショップを圧倒し、撤退に追い込んだ。しかし、再び副作用で眠ってしまった。
目覚めた後、ジーンの口から自身が輪廻転生しているのではないか、副作用が「極限のスピードに身体が慣れていない」ことによるものではないのか、と問い詰められるが、前者についてはしらばっくれ、後者については「時差ボケみたいなもんだろ」と口にするだけであった。
その後は外出したものの、再び副作用で気絶したように眠ってしまう。そのままジャマトライダー達に襲われたところをジーンに助けられたが、ベロバが仮面ライダーグレア2に変身、ジャマトライダーを洗脳してGMライダーに変身させたことで状況が一変。ジーンは変身解除され、自身はGMライダーの銃弾でトドメを刺されそうになるが…?
- 第28話『慟哭IV:絆のレーザーブースト』
間一髪景和/タイクーン&祢音/ナーゴが助けに来たことで撤退に成功。デザイア神殿で目覚め、ツムリから事情説明を受けた。その後、自身を守るために怪我を負ったジーンの下に向かい、「少し付き合えよ」と誘って外に出た。
英寿の正体
慟哭編で明かされた彼の正体、それは「輪廻転生を繰返す転生者」である。
"浮世英寿"とは現在の氏名であるが、毎回生まれる度に「エース」と命名され、母からの贈り物であるコインも人生のどこかで彼の手元に現れていたものである。
そして、転生の度に前世の記憶を継承してり、本人曰く「大抵の不幸は経験して来た」「死ぬことにはもう慣れてる」。
その在り方から、生に対する感覚が薄れているジーンら未来人とは対極の存在となっている。
彼が何度もデザ神になれたり、自分の願いを叶えるのに断固たる自信があったのも何度も転生を繰り返してデザグラを数千年近く戦ってきた経験則から来たものであることが判明した。
ジーンとの会話の中で自身の過去や悠久の時の中で戦う中でその内に秘めていた覚悟を語り、「今をどう生きるか」について彼に説いた。自身の言葉に涙するジーンを見たことで、互いに古き時代に思いを馳せていた事から「俺達は、似たもの同士なのかもしれないな」と呟いた。
その後、パワードビルダーフォームでジャマト達を蹴散らし、ベロバが変身したグレアⅡに対してブーストフォームマークⅡで応戦して圧倒する。
しかし、副作用により変身解除してしまい、絶体絶命の危機に陥るが、そこに2人の戦いを物陰から見守っていたジーンがベロバを攻撃。デザイアドライバーにレーザーレイズライザーをセットし、ギーツをレーザーブーストフォームにパワーアップさせた。彼からその経緯を聞いたことで納得し、彼と共に自身の決め台詞を言った。マークⅡをさらに上回る戦闘力を見せつけ、ジャマトとグレアⅡを圧倒し、撃破。べロバを追い詰めたものの、道長/バッファが参戦したことで撤退を許してしまった。
その後、「今をどう生きるか」を探すために旅立つジーンからライザーを預かり、「お前は俺のサポーター第1号だ。」とこれまでの感謝と労いの言葉を掛けた。
- 第29話『慟哭Ⅴ:サプライズ!闘牛ゲーム!』
祢音への誕生日プレゼントを買うため景和と共に外出。「俺の真実を知っても、お前は驚かないんだな」と景和に呟くも、彼からは「英寿は英寿だから」と返され、普段通りに接してくれる彼に少しだけ笑みを見せた。
道長が提案した「闘牛ゲーム」が開始される中、ジャマト陣営を一気に叩ける最高のチャンスを取って祢音の誕生日のためにも勝とうと祢音にいうが、11年前の祢音誘拐事件現場で会った彼女の父でデザグラのスポンサー・鞍馬光聖と会話し、彼が娘の誕生日プレゼントのはずの花束を渡してないのを見て鞍馬家の抱える秘密に嫌な予感を覚えた彼は祢音の代わり第2回戦でビショップジャマトと対決。
公正なルールに見せ掛けたワンサイドゲームのカラクリを破り、ステージギミックとして暗躍していた古代魚ジャマトを炙り出し、ブーストフォームマークⅡとなって試合を有利に進めるもベロバの暴露した彼女の重大な秘密を知る。
驚愕するよりも、遊び半分で他人の不幸を嗤うその悪性にとうとう英寿の堪忍袋の緒は切れ、レーザーブーストフォームに変身。
「ナーゴの気持ちを踏みにじった、お前を許さない…!」
周囲が呆気に取られる程の冷徹且つ的確に急所や隙を狙った情け容赦ない猛攻でビショップジャマト達を圧倒した。その際、オーディエンス視聴用カメラを撃ち落として追撃したことから祢音を非難する彼らへの怒りも抱いていた模様。実際にベロバが秘密を暴露した同時刻に祢音が自身のプライベートルームに戻ると、祝福していたはずのオーディエンスの面々が手の平を返すように誹謗中傷をしている。
この時ばかりは普段の余裕あるスタイリッシュさがある戦闘ではなく、変身直後不意打ち気味に近付いて敵を床に叩き伏せる、古代魚ジャマトをレーザーレイズライザーで射撃し、怯ませた隙に首元を撃ち抜いて追撃、ビショップのカウンターパンチを受け流した瞬間に反撃、柱に避けた相手を柱ごと撃ち抜き、上記のカメラを撃ち落とす等、相手の防御すら許さず徹底的に追い詰める泥臭い戦法を取った。
- 第30話『慟哭Ⅵ:手紙の中の王子様』
ビショップジャマトを撃破した英寿はキューンがいるオーディエンスルームを訪れ、祢音の前で素直となれないことで煮え切らない彼に対し、元々オーディエンスへの風当たりが強いこともあり、「何もするつもりがないなら自分達の時代に帰れば良い」と辛辣な言葉を送る。だが、これはキューンを奮い立たせるためのものであり、結果として彼に活を入れるのに一役買った。
それから祢音/ナーゴと古代魚ジャマトの対決が始まり、バトルエリアに介入できない英寿は「戦えナーゴ…勝つしかないんだ」と健闘を祈るしかなかったが、キューンが祢音を助けるべくバトルエリアへ向かっていった際には笑みを浮かべ、自身はキューンを追い出そうと集まったポーンジャマトたちを撃破した。
余談であるが、この第30話は当話放送前のインタビューで英寿を演じる簡氏が印象に残っている回として挙げている話である。
- 第31話『慟哭Ⅶ:天国と地獄ゲーム♡』
ジャマトグランプリ最終戦「天国と地獄ゲーム」が開始し、英寿はゲームに巻き込まれた人々を救出する中、バッファと遭遇。ブーストフォームマークⅡに変身して応戦したが、バッファの急成長に押されて穴に落ちそうになるが、レーザーブーストフォームにフォームチェンジしてバッファと激闘を繰り広げていた所でゲームが一旦終了。
2人の前にベロバと遅れて駆け付けた景和が現れ、犠牲となった人々の幸せが創世の女神の力に変えられていたというDGPの真実と女神の正体を思わせ振りに語るベロバに英寿は不審感を抱く。
そこで彼は、デザイア神殿のサロンで串焼きを食べながらサマスと共にいたニラムに次々と疑問をぶつける。「何故前世の記憶を持つ自分の様な存在が生まれたのか」と聞き、ニラムは「未来人と現代人の間で子供が出来るはずはないが、それを可能とする術があった」と語る。
それから暫くして、悪い予感に襲われる英寿の前に大智が姿を現し、「母・ミツメこそ『創世の女神』であり、人々の幸せを犠牲として誕生したのが英寿」という衝撃の事実を告げる。同時に、今まで母親を探す為に叶えていた自分の願いすらも誰かの不幸を対価としていた(劇中では色々な人に言われていた「くだらない願い」を実験も兼ねて実際に何度も叶えてしまっていた)ことを知った英寿はショックを受け、言葉を失う。
事実を聞いた景和からも「俺達家族は…只家族で暮らせればそれだけ幸せであった。なのに、創世の女神がそんな幸せすらも奪ったんだ!」と激しい怒りをぶつけられるが、何も言い返すことが出来なかった(英寿自身に非はないが、上述の事実から後ろめたさを感じたのであろう)。
そんな中、天国と地獄ゲームが再開し、景和はタイクーンに変身して人々を救出しに向かうが、現れたバッファの攻撃で穴へと落下、消滅してしまう。英寿は天空に浮かぶ邪神をただ見詰めるしかなかったが、そんな彼の前に道長が現れ、宣戦布告するのであった。
- 第32話『慟哭F:最後の審判』
戻って来たジーンから過去のDGPが今と違うこと、その切っ掛けが女神と化したミツメである事を知る。その真相を確かめるべくバッファと1VS1の戦いで隙を突きヴィジョンドライバーを奪取することに成功。
創世の女神から聞こえた慟哭から母・ミツメであることを確信し、この時代からの退去を望むニラムが変身したゲイザーと対峙する。最初はブーストフォームマークⅡで挑むも願いを集約させた力ですらゲイザーには一撃当てるのがやっとであった上に副作用で窮地に陥るが、ジーンの助太刀によりレーザーブーストフォームに変身。
互角の戦いを繰り広げ、お互いの必殺技が激突しそうになったその時、横槍を入れて来たバッファのゾンビストライクによってゲイザー諸共穴の下へと引っ張り落とされ、泡となって消滅してしまった。
他人を化かしながらも、世界を護るために戦い続けた狐の、呆気ない不敗神話の幕切れだった。※今回のジャマトグランプリでこそ最終的には消滅してしまったが、デザイアグランプリとしての不敗は守られている。
慕情編の活躍
- 第33話『慕情Ⅰ:バッファ無双』
道長によって新たに作り変えられた世界では行方不明扱いとなり、1週間が経過していた。
バッファの前に次々と2度と変身できなくなるプレイヤー/仮面ライダー達の姿と「DGPは必要ない!」と主張する道長の言葉を聞き、自身の存在意義に苦悩したツムリは遂に彼の名前を呼び、助けを呼んだ。
その時、彼女の願いに呼応するかのように荘厳な鐘の音と共に英寿が復活。本人も突然の出来事に最初は困惑していたが、状況をすぐに理解し、「狐だから化けて出て来たみたいだ」と呟き、ギーツに変身。
その後、彼が銃口を向けたのは…道長/バッファではなく、チラミ/グレア2を含むDGP運営であった。
- 第34話『慕情Ⅱ:ギーツの矛先』
前話で銃口を向けたチラミ/グレア2とそのまま交戦。母を創世の女神に変え、彼女の意思を無視して散々利用して来たDGP運営への怒りをぶつける形でグレア2を圧倒。満身創痍のグレア2に止めを刺そうとするが、そこにバッファが乱入。止めは彼に譲る形となった。
その後、スエルに招待されてデザイアロワイヤル開催を宣言された際には、かつて自身が経験したゲームを思い出し、「デザグラの破壊」に向けて覚悟を決めた。
ビル屋上にいた際に現れたツムリとは普通に会話。「そんな顔するな。俺の姉さんには笑顔が似合う」という等、運営側といえどツムリに対しては敵意は一切ない模様。
ゲームが開始されると、バッファにトドメを刺されそうになっていた景和・祢音・沙羅をブーストフォームマークⅡの能力で救出し、その場を撤退した。
その後、景和と祢音に自身の野望を伝えたが、2人がデザグラ存続派として戦うことを知る。景和の「これまで女神が犯して来た罪を彼女自身に償って貰う」という発言に対しては、「母さんに罪はない!俺が証明してみせる…!」と反論していた。
- 第35話『幕情Ⅲ:姉の願い 弟の願い』
スエルによって提示されたIDコア集めに意気込んで向かおうとしたところ、ジーンと邂逅。デザグラの破壊の意志を改めて示すと、複雑な感情になりつつも英寿のサポーターとして揺るがないジーンから改めてレーザーレイズライザーを受け取る。
ゲームが開始され、大智/ナッジスパロウの前へ出現。レーザーブーストフォームで交戦するが、大智には道長/バッファと同様脅威としてみられており、早々に撤退される。
その夜、道長のもとへ差し入れを持って現れる(またもや牛めしおにぎり)。腹ごしらえをしつつ、最終目標こそ異なれど彼との利害一致を再確認。道長の次なるターゲットを察し、ゲーム再開の正午を迎える。
英寿は戦闘には参加せず、大智に騙されて迷っていた祢音らの下に現れる。その際、彼女らと近くにいた景和に対し、「デザロワでは全ライダーが敵であること」を忠告した。その際に祢音より「英寿はデザグラ破壊派なのに何で私達を攻撃して来ないの?」と問われたが、「俺の敵は運営だ。お前らじゃない」と言い残し、立ち去って行った。
- 第36話『幕情Ⅳ:かりそめの共闘』
変わらず道長とは事実上の協力関係で、彼からアルキメデルに関する忠告を受ける。これに対し英寿は「優しいな」と返していた。
直後、復活した晴家ウィンと邂逅。ウィンより「運営はこの時代からの撤収を画策している、時間がない」と忠告を受ける。英寿の目的を達成するにも余り時間がなくなっていた。
その夜、再度食料を持って道長の下に現れる。この際、妙に上手いパンクジャックの絵を披露している。
持参した食料ですき焼き鍋を作り(当然ながらまた牛肉)、道長と仲良く鍋を囲む英寿であった。
翌日正午、祢音や沙羅を狙う道長にくっ付いて現れるが、アルキメデルが変身したダンクルオステウスジャマト出現に気付いて彼を静止。暫く静観する。
景和・祢音によって沙羅が助けられたタイミングでアルキメデルの前に現れ、道長と同時変身。
ブーストフォームマークⅡの高速移動を使いバッファとの連携で攻撃するが、例に漏れず副作用に見舞われたためレーザーブーストフォームにチェンジ。この際、攻撃が通用しないバッファをわざと蹴って壁代わりとし、ジャマトに蹴りを入れるという何とも英寿らしい戦法を取った。
道長「おい! 何で蹴ってんだよ?」
英寿「お前最強なんだろ? バン!」(バッファにレーザーレイズライザーを発砲)
そして、バッファの攻撃で怯んだ隙にブーストタイム「レーザーブーストビクトリー」でアルキメデルを撃退した。アルキメデルが取り落としたIDコアはバッファに譲渡している。
- 第37話『慕情V:純白の破壊』
ニラムを化かしたジーンからヴィジョンドライバーを受取り、女神の間でデザロワのゲームマスター・スエルと対面。母の解放を望むが、既に手遅れと言われて女神の間から追放される。
その後、道長/バッファと景和/タイクーンが交戦している様子を陰から見ていたが、そこに女神の情報を調べ上げてきたパンクジャック/ウィンによって道長、景和共々集められ、彼の口からデサグラの真実と自身の出生の謎を知る。
女神ことミツメは紀元前の古代のデザ神と禁断の恋に落ち、祈った結果、創世の女神としての力を得た上、輪廻転生を繰返す英寿の祖先となる最初の命を授かったという。
英寿の輪廻転生の能力は本人がデザ神として願ったものではなく、後に彼自身の願いに創世の力が反応して発現したものであったことが発覚。なお、ミツメに会いたいと願う本当の理由は「なぜ自分は輪廻転生をし続けるのか」問うためであった。
母を救い出しグランドエンドを止めるために再度スエルの元に近づくが、彼から命令を受けゲイザーに変身したニラムの妨害を受け、ジャマグラの最終戦の続きと言わんがばかりに交戦を開始する。
レーザーブーストに変身し最初は互角に渡り合うも、創世の女神となった母の命が消えかかっていることもあって頭に血が登り冷静さを欠いていたため見る見るうちに劣勢となり、ドミニオンレイの攻撃であしらわれ変身解除に追い込まれる。
その間にもグランドエンドが進み、女神像の崩壊が始まってしまう。
その瞬間、創世の女神よりこぼれ落ちた欠片が英寿の元に飛来。
すがる様にそれを握りしめ、纏っていた雰囲気が一変する。
「…忘れてたまるか…! あああああああああっ!!!!」
その怒りの矛先は、あらゆる命を弄ぶ運営か、母に辿り着けない自身の無力さか、足掻いても抗っても望みを叶えられない世界の不条理か。
その想いは慟哭となり、突如新たなバックルがドライバーに出現する。
『SET』
「うわあああああああああああっ!!!」
『BOOST MARKⅢ』
ゲイザーも思わず後退するほどの獄炎を放ち、漆黒の炎に包まれながら、純白の狐……ブーストフォームマークⅢに変身した。
運営が知らないバックルに動揺を隠せぬゲイザーをよそに空間破壊によってドミニオンレイを捻じ曲げて撃墜し、その瞳がゲイザーを捉えた…
ゲイザー「こんなライダーが存在するはずがない!」
- 第38話『慕情F:九尾の白狐!』
ブーストフォームマークⅢに変身した状態でゲイザーに対して尻尾で攻撃、余波で空間を削り取るほどの力を発揮する。結果としてゲイザーに勝利し、その後、創世の女神を拘束する鎖を破壊し、彼女を掴もうと手を伸ばしたが、スエルによって彼共々ワープしたことで失敗。そのまま地面に叩きつけられる形で変身解除し、気絶してしまった。
直後に肉体は漆黒の炎に包み込まれてしまい、精神は暗闇の中で自分と同じ顔をした狐面の男と邂逅し、その際に男から英寿の望む理想の世界は何かと問われると同時に、母を奪った運営への憎悪や2000年掛けて何も成せていないことを指摘されるも、「破壊と再生を繰り返して理想の世界を叶える」という己の決意を示すと同時に意識を取り戻す。目覚めた直後にジーンと対話し、彼に激励された後ミツメの元に向かう。
スエルによりグランドエンドが開始される中、崩壊する女神の内部空間で2000年の時を越え遂にミツメと邂逅する。その際に、英寿が見せた表情や言動は普段の余裕に満ちた姿ではなく母を求める幼い少年のようなものだった。彼女との対話で、互いが悠久の時を経ても確かに互いを想っていたこと、そしてエースの転生・記憶保持は母から継承した「創世の力」の一端が、「母を忘れたくない」という"慕情"から発現した結果もたらされたものだったことを知る。
そうして互いの愛を確かめ合った後、彼女は消滅してしまった。
スエル「デザイアグランプリ…これにて終幕…」
「この世界は終わらない!」
ミツメの最期を見届けた後は、創世の力でグランドエンドによる記憶の消去に抗い、自らの存在が誰かの不幸の上に成り立っているわけじゃないことを証明するため、この世界で過ごした全ての記憶を守るために、グランドエンドを完了させ世界から撤退しようとするスエルに挑む。自らの意思で理想の世界を叶えるという誓いのもとに「仮面ライダーギーツⅨ」に変身、スエルの変身したゲイザーを圧倒、完全勝利しグランドエンドを阻止、そして創世の力を発現して自ら世界を書き換えていった。
創世編の活躍
- 第39話「創世I:俺のデザグラ」
創世の力で創り直した新世界にて、スエル一派の未来人が創世の力を諦めていないこと、ジャマトの残党がいることを察し運営として新しいデザイアグランプリを開催する意志を示す。ツムリとウィンを協力者に、自身は現代に現れたジャマトを討伐すべく活動するようになる。
創世の力に関してはまだ完全に使いこなせてはおらず、この時点で行えたのは全ての仮面ライダーの記憶の復活と破損していないIDコアの復元のみで、ナーゴやハクビなどの破損したIDコアの復元までは出来なかった上、創世の力はかなり体力を消費するらしく、直後に凄まじい空腹に襲われ、ツムリからわんこそばを振る舞われていた。
その後は各地で出現するジャマト達の掃討を行っていた際に景和と道長に再会し、この世界が自分が作り直した世界であることを明かす。それからはジャマトに襲われていた祢音を助けるも、直後にジャマトに寄生された民間人に包囲されてしまう。
- 第40話『創世Ⅱ:タイクーン覚醒』
ジャマト達を片付けてサロンでツムリと今後のことを話合っていたが、そこにやってきた道長・景和から、2人がベロバ・ケケラに会ったこと、この2人がグランドエンドの直前に創世の女神に力を行使させたことでこの世界に居続けている事を知った。そして道長・景和が戦う意志を固めたことを聞くと、2人にドライバー・バックルを渡し、当面の目的はポーンジャマト殲滅であることを伝える。
そんな中、景和の姉・沙羅が家に帰って来なかったことを知り、彼より「大智が姉を攫った」と聞くと、2人で大智の元に事情を聞きに行く。はぐらかそうとする大智に対し「自分を化かそうとしても無駄」と警告すると彼はマーレラジャマトに変貌。タイクーンと共に交戦する中で大智の言動から嫌な予感を感じた英寿は、景和を沙羅の元に行かせる。残った彼は大智と一進一退の攻防を繰り広げたが、彼の口から沙羅にジャマトを寄生させた事実を語られ、「これで僕は、君に勝った…!」と捨て台詞を吐かれた上に撤退を許してしまった。
- 第41話『創世Ⅲ:漆黒の将軍』
祢音に沙羅の死を告げ、寄生を続けるジャマトを倒すが、対処法が不明なステージ2のジャマトには手を出せず退散した。その後途方に暮れる彼女を「ナーゴに責任は無い」と慰めた。スエル一派の動向を警戒しツムリを変装させるべく彼女とショッピングをしていた所をジットに見つかり、ウィンと共に彼と激しい格闘戦を繰り広げるも、苦戦していた。その後は景和に連れ去られたツムリをウィンとともに探していたが見つからず、ウィンに対して「タイクーンを信じよう」と呟いた。
彼の心は完全に崩壊していたことに気付けずに…。
- 第42話『創世Ⅳ:女神完成 闇の刃』
祢音と話していた景和の元に現れ、ツムリの居場所を問い詰めたが、彼からは「さあね」と煽られた上、「ツムリに女神となって貰う」という目的が彼の口から語られたことで、到底納得できるはずもなく、「お前がやっていることは運営側の連中がやって来たことと同罪だぞ」と忠告するも、逆に彼から「デザグラで失ったものはデザグラで取り返す。何も間違ってはいないだろ」と返答され、彼を改心させるには至らなかった。
その後、満身創痍の大智の息の根を止めようとしたタイクーン・ブジンソードをギーツⅨの力で制止し、「もう勝負はついている」と諌めたが、「こんな奴を庇うのか!」と反論された。それでもなお、「タイクーン、お前はこんな奴じゃないはずだ…!」と説得を試みたが、聞き入れて貰えず、撤退を許してしまった。その後、荘厳な鐘の音を聞いたことで、タイクーンがツムリを利用して願いを叶えたことを察した。
- 第43話『創世V:その名はギャーゴ!』
景和/タイクーンが叶えた世界はジットやベロバ、ケケラ達の策略により、ギャングライダーズ達が人々を襲うディストピアと化していたため、ギャングライダーズとその手下達を止めるために道長と共に変身。しかし、いくら暴れ回っているとはいえ、生身の一般人相手には手が出せず、ギャングのヘッド・仮面ライダーターボンの相手を道長/バッファに任せ、自身はターボンの攻撃により、倒壊した柱を創世の力で修復したが、撤退を許してしまった。なお、彼ンと対面した際、互いに顔見知りであったことが発覚。以前のDGPで彼が退場していたことを道長に伝えている。
その後、サロンにて景和がターボンを倒して彼に代わる形でギャングのヘッドとなっていたことを知り、「背に腹は変えられなくなったか…」と呟いた。
その後、娘を救うための力を求めてDGPエントリーを求めた鞍馬光聖に対し、彼の願いを問う。誠心誠意の土下座と共に語られた願いを受け入れ、創世の力で仮面ライダーギャーゴコアIDとデザイアドライバー、ファンタジーレイズバックルを与えた。
仮面ライダーギャーゴに変身し、プレミアムベロバ・仮面ライダーブラーリと戦う光聖を妨害しようとしたケケラ/プレミアムケケラに「あっちはここからがハイライトだ」と投げ掛け、ギーツⅨに変身した状態で制止して交戦。彼のレーザーレイズライザーを弾くなど手段を奪っていたものの、相手の長い舌を活用した戦法によってレーザーレイズライザーの回収を許してしまった。
- 第44話『創世Ⅵ:ネオン、かがやく』
プレミアムケケラにレーザーレイズライザー回収を許したものの、終始優位に立ったが、「ギーツ、お前にこの世界は守れない」という捨て台詞と共に彼の撤退を許してしまった(ただし、あくまでこの時の英寿の目的は「光聖による祢音救出」であったため、ケケラを倒す程の本気を出していなかった可能性も高い)。
その後、サロンにて道長から大智に知恵の樹の所在を問いただしたことを聞き、沙羅を救う手立てがあった可能性を知った。道長が景和に対し、「助かる脈があったってのに…、バカ野郎…」と愚痴った際には「なら、元の世界に戻すまでだ。ツムリを救ってな」と宣言した。
その後、プレミアムベロバに変貌。病院を襲撃したベロバに立ち向かおうとする祢音と鞍馬家の願いを感じ取り、創世の力でギャーゴのIDコアをナーゴのIDコアに更新。彼女のライダーへの復帰を支援した。
戦いを終え、サロンで高らかにライダー復帰を宣言する祢音に対し、「ああ、頼りにしてるよ」と労いの言葉を掛けた。
- 第45話『創世Ⅶ:願いのゆくえ』
サロンでで道長にナーゴ復活のカラクリを教え、ウィン・祢音にも「より強く願う力が合わされば、元の世界に戻すだけの力を得ることが出来ること」を伝え、ツムリ奪還及び景和の説得を改めて決断した。
その後、道長・祢音とともに大智の元に向かい、知恵の樹の在処を問い質した上で彼より知恵の樹に取り込まれた人々を救える可能性があることを聞き出すことが出来た。この際、大智に対して彼の所業が彼自身に幸せをもたらさなかったことを突き付けつつ「人の記憶を取込むってことは、その人の幸せを知るということだ。同時に人の幸せを踏みにじった罪悪感もな」とその訳を指摘。その上で「お前を救える方法はただ1つ。自分の過ちを償うことだ」と説いた。
その後、景和と決闘することとなり、ギーツⅨに変身してタイクーン・ブジンソードと交戦。
オーディエンスの支援により、様々なバックルを使用するタイクーンに押され、最終的に変身解除してしまった。
しかし、英寿の意図は別にあった。実は、最初から景和と戦う気はなく、景和に必要なのは「力」ではなく、「言葉」による説得と考えていた。
駆け付けたツムリより創世の力を継承し、入替わるような形で白髪の変わり果てた姿に変貌。ギーツⅨに変身し、景和とツムリの願う力を糧に世界を作り替え始め…。
- 第46話『創世Ⅷ:さよなら、ミッチー』
世紀末ゲームが始まる前の状態に世界を創り替えた代償からか、かつて女神の石像があった創世の間にて有刺鉄線=創世の呪縛で拘束され、さらには手が石化し始めるなど徐々に創世の神への変化が始まりつつあった。
しかし、その状況でも景和に対し道長と祢音が沙羅救出のために奔走していることを語り、彼を説得。その言葉を聞いた景和が再び「仲間を信じる」ことを決意したことで、彼の心を救うことに成功した。
- 第47話『創世Ⅸ:ホンモノの仮面ライダー』
創世の神へと徐々に変化しつつある中、仲間の戦いを眺めることしか出来ずにいた。そこへジットが現れ、ジリオンドライバーの権能で自らを意思なき創世の神に変化させようとする。
しかし、地上で戦うタイクーンに共鳴するかのように「自らの意思で創世の力を操る」という覚悟を決め、創世の呪縛を断ち切ることに成功、元の黒髪の姿に戻る。
そして、仮面ライダーリガドに変身したジットと対決。一進一退の攻防を繰り広げるが、最終的にリガドの動きを見切り勝利。しかし、その直後にスエルが現れ、ジットをデータ体として吸収してしまう。その後、ケケラとの決着をつけた景和の元に赴き、労いの言葉と自らが覚悟を決めるに至れた感謝を述べた。
だが、再度現れたスエルによって「終幕のデザイアグランプリ」が宣言され…。
- 第48話『創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌』
終幕のDGPによって強制変身させられ、互いの幸せを奪うため戦う周囲の仮面ライダー達のそれぞれの武器を高速移動で取り上げて戦いを中断させる。デザイア神殿でこの状況に頭を悩ませる中、英寿はツムリを連れて久々の浮世家に帰宅する。そしてそれを追うように、ある人物が現れ…。
その人物の手引きによって英寿はスエル/仮面ライダーリガドΩの下に到達。ギーツⅨに変身し、リガドΩ相手に一進一退の攻防を繰広げる。その最中、鞍馬財閥介入によってオーディエンスの心が離れたため、リガドΩは動けなくなり、一転優勢に。止めを刺そうとするも、リガドΩが発動した「リバース」能力によって自分だけ変身前まで時間が戻されてしまう。そして、リガドΩの背後から現れたのは…。
ツムリ「この時をずっと待っていた…ごめんなさい。英寿」
マグナムシューターを手にしたツムリ…しかも、英寿が良く知る方のツムリであった。彼女は英寿の頭に銃を向ける。
驚きを隠せない英寿であったが、直ぐに笑顔となり、
「やっと呼び捨てにしてくれたな、姉さん。覚悟はできてるよ」
彼がそう呟いた次の瞬間、銃声が響いた。
最終回
- 第49話『黎明Ⅰ:ここからがハイライトだ!』
ツムリに撃たれた英寿であったが、その存在は消えていなかった。
相手側こそ想定外であったと思われるが、英寿は元々人間ではなく、神となる覚悟を決めていた。ここで人間としての浮世英寿は死亡したが、その存在は神として転生し、生きていたのだ。
元々過去の願いにより、永遠に転生し続けることを運命付けられていた英寿。しかし、母親に会うという自分の願いを果たした今、彼はその永遠の命を仲間達の未来と願いに託すことを選んだのだった。
創世の力を得た存在は意志なき神と化すのが運命である。しかし、英寿はその運命に抗い、あくまでも「浮世英寿」という一個の存在であり続けることを選択。
自らの意志で「創世の神となる」という願いを掲げ、それを叶えることで創世の力を誰かの悪意に利用されることがない、本当の意味での「神」となることを決めたのである。
その後、景和達の願いに応えるようにリガドΩとの決戦にブーストライカーを駆りながら参戦。マグナムブーストフォームで善戦し、さらには景和達3人の消された変身能力を復活させる。
『READY FIGHT FOR DESIRE』
「叶えよう…俺達の願いを!」
景和「ああ…変身!!」
祢音「変身!!」
道長「変身!!」
こうして彼らは再変身。
世界を救うべく、4人でスエル/リガドΩとの最終決戦に臨む。
リガドΩ「どこから…こんな力が…!?」
バッファ「お前をブッ潰して!」
ナーゴ「幸せな世界を創る!」
タイクーン「それが…俺達の願いだ!!」
長い共闘して来た彼らは息があった連携攻撃をリガドΩに叩き込む。
リガドΩ「このままで…終わると思うな…!」
タイクーン達の連携攻撃に圧倒されるリガドΩは再度リバースを発動するものの…
「知ってるか? 神様には時間なんて関係ないんだぜ?」
最早完全な神と化した英寿/ギーツには時間操作は通じない。そのままギーツⅨとなり、ブーストナインビクトリーでリガドΩを撃破。
全ての悲劇を引き起こした張本人であり、母の仇でもあるスエルに引導を渡し、2000年間にも及んだDGP運営との因縁に遂に終止符を打った。
その後、遂に英寿は誰もが幸せとなれる世界の創世を開始。DGP運営は消滅し、ジエンドライダー達も変身が解除される。
そして荘厳な鐘が鳴り響き、新世界創世が完了した。
しかし、そこに英寿の姿はなかった。
彼が叶えたのは紛れもなく誰もが幸せになれる世界であるが、彼は「自分が忘れられた世界」を創り上げ、自らはそれを「誰も知らない神」として見守ることを選択した。
とはいえ、信仰心を保つためか、はたまた「完全に忘れて欲しくない」という誰かの意志か、街の外れには英寿を祀る神社が建立されており、ツムリはそこに巫女として務めていた。
勿論神社の神紋(社紋)はギーツのクレスト。そしてブーストマークⅨバックルを模した聖石が安置され、絵馬にはかつて戦っていた(元)ライダー達のものを始め、沢山の願い事が書かれていた。
そんな絵馬の1つを取って眺める、御神体の英寿。
「きっと叶う。願い続ける限り…この世界も、人も、幸せになれる」
かつての戦友達や、この番組を応援したすべてのオーディエンス、そして未知の生命を追い掛ける若き戦士にそっとエールを送り、去って行った。
「…幸せになれよ」
Ace with us
スピンオフ作品
ハイパーバトルビデオ『どやさ!? 男だらけのデザイアグランプリ 王蛇はオレだ〜!』
いつもの英寿とは異なりかなりキャラ崩壊を起こしている。
道長、景和とのダンス対決では某芸人と似た格好で踊り、昔の某男性アイドルグループのデビュー曲の歌詞にある「しゃかりきコロンブス」を平気で口走った。某学校系番組をパロったコーナーでは「スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズは、ちょっと長すぎたー!」と叫び、自分でも二つ名が長かったと自覚していることが明かされた。
一発逆転のチャンスがある障害物競走では、最初こそ余裕綽々に乗り越えるも2つ目の障害であるドーナツがありえない高さに配置されていたため、ギーツに変身して道長共々掴むがバッファは角、ギーツは鼻につくというシュールな絵面になった。その後バッファが最後の障害物に挑んでいる間に一足先へゴールにたどり着くと、バッファと優勝を競い合うため障害物競走で景和から拝借した(厳密には景和が落としたのを拾ってくすねた)Vバックルレイズバックルで龍騎フォームに変身。
同じくVバックルレイズバックルで王蛇フォームに変身したバッファと一騎打ちに持ち込むも、角でゴールテープを切ったバッファに敗北。優勝した道長にスターの称号を明け渡すも、実際は道長の夢オチだった。
ギーツエクストラ「緊急特番!蔵出し!デザグラスペシャル」
ジーンが未公開カット含めて英寿の好きなところを長々とプレゼンする中、長すぎるとトークを断絶したベロバが英寿の事を「スマートで強くて色気ダダ漏れでセクシーで執念深くてお母さん大好きっ子」と纏めており、ジーンは大体合ってると認めた。終盤ジーンとの対談にて本人が登場し、ジーンにまたデザグラに参加するなら?と聞かれると「俺以外全員女の世界」と答え、ジーンにどつかれた。
『ファイナルステージ』
かつて仮面ライダーだった者達はIDコアに触れることで英寿のことを思い出したようで、劇中では景和たちは変わらず英寿について言及している。新生デザイアグランプリには最初エントリーされていないと思われていたが…。
勿論不参加な訳もなく遅れて参戦…と思いきや、ステージ開催地に影響を受けた結果ご当地ギーツという姿に変化しており、口調や姿もどこかその地域ごとに染まった物となっている(光聖やウィンにも「そんな口調だったか…?」と困惑されている)。
最初からギーツⅨの力を使わずご当地の力を使っていたのは、「本気を出したらデザグラの勝負にならないから」というハンデによる物であり、舞台のオーディエンスに向けたご当地サービスも兼ねていたようだ。
しかし、突如ニラムの力の結晶を使って生まれた擬態ゲイザーの襲撃に遭い、仲間たちを庇って創世の力ごとヴィジョンドライバーに取り込まれてしまう。
擬態ゲイザーの正体たるクローバージャマトはジャマトを放てばオーディエンスの「ギーツを見たい」という願いに呼応して英寿が再び世界に戻ってくると予め想定して舞台デザイアグランプリを利用していたのだ。
そして、英寿を吸収して手に入れた創世の力を利用し、クローバーは新たに自身を「仮面ライダージャマトゲイザー」として作り替え、会場中の人間をジャマトに変えようと道長や景和たちを圧倒する。
人類に対し復讐を目論むジャマトゲイザーだったが、ヴィジョンドライバーに突如異変が起こる。英寿はクローバーに取り込まれて封印の鎖に閉じ込められた中でもなお、必死な抵抗を続けていたのだ。
祢音「負けちゃダメだよ、英寿!!」
景和「そんな鎖に…黙って捕まってる男じゃない!」
道長「出てこい、ギーツ!!!」
そして、ツムリとオーディエンスの呼びかけと願いに呼応し、英寿は封印の鎖を破壊し逆にジャマトゲイザーの動きを封じながら脱出に成功。久しぶりに変身前の姿で景和たちと再会した英寿は、仲間たちとオーディエンスに礼を言いながら変身。
各地にバラ撒かれたジャマトに対してもジーンとオーディエンスの呼びかけによって生成されたプレゼントボックスから出現したブーストバックルを使用し、ブーストフォームの加速力で瞬く間にジャマトの群れを一掃していく。
残ったジャマトゲイザーに対しても、卑劣な作戦を行ったクローバーには一切の容赦もせず4人全員が最強フォームへとチェンジする。
「ここは誰もが幸せになれる世界だ。誰かの幸せを奪うヤツは、俺が許さない!」
「ここからが本当の……」
「「「「ハイライトだ!!」」」」
ギーツⅨの力でジャマトどころかジャマトゲイザーにすら一方的に格闘戦も殴り倒し、封印の鎖も無効化する程の力の差を見せつけた後に「ブーストナインビクトリー」でジャマトゲイザーを撃破。クローバージャマトに対しては「いつか道端に咲く幸せな四つ葉のクローバーになれるといいな」と声をかけた。
変身解除後、自身の状態を改めて聞かれた際には「今会える神様」と返答しており、神と化した現在でも特に不自由なく過ごせていると仲間たちに報告し、以前と変わりなく戻ってきたことを景和たちに喜ばれていた。
祢音「いやいやちょっと待って待って…今会えるアイドルみたいに言わないでよ!」
「まぁ…元スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズだしな…」
道長「……相変わらず鼻に付く野郎だな」
ツムリ「まあいいじゃないですか。……おかえりなさい、英寿」
景和「おかえり!」
祢音「おかえり!」
道長「…………おかえり」
「………ただいま!久しぶりの再会で積もる話もあるだろうし、皆で語り合おう…行くぞ!」
「オーディエンスの皆も……またな!」
『4人のエースと黒狐』
「化けて出てきてやったぜ、救いをもたらす神様がな!」
本作では『FINALSTAGE』以降の時系列であり、景和たちには変わらず神様として認識されている様子。突如現れたジャマト世界樹とオパビニアジャマト率いる大量のジャマト軍団を鎮圧するためにタイクーンらから遅れて駆けつけ、ギーツⅨの力でジャマト軍団を一気に蹴散らしつつ世界樹を「ブーストナインビクトリー」で破壊してしまう。
…が、「神殺し」を名乗る危険人物・メラの用意した謎のスイッチによって、破壊された筈の世界樹が世界ごと修復・分割。分割された世界には景和、祢音、道長もそれぞれの世界に送られたのだが、しかもその世界樹ごと英寿もバラバラになって…。
「根性ォォォォォォ!!!!!!」
「ラッキー★生きてるゥーッ!」
「子曰く『戦いは奇を以って勝つ』」
「…………。」
世界と世界樹が四分割されると共に、英寿も四人になってしまった。
しかも四人の英寿は、西部劇のガンマンでありながら銃を投げる力の英寿、大正時代の装いをした知恵の英寿、海岸に流れ着いた運の英寿、そして公園でオカリナを吹く?の英寿など、揃いも揃って癖の塊の様なキャラばかり。
この4人の英寿たちに、ツムリらは「こんなの英寿じゃない!」と解釈違いを起こし、祢音と冴は困惑し、景和は振り回され、道長は「はぁ!?」という声とともに理解不能過ぎてもはや呆れる始末。
これはDGP運営を撃破する程の驚異的なパワーを持つ創世の神の力(ギーツⅨ)と英寿の戦闘能力を無力化するために仕掛けた罠であり、英寿が培ってきた力・知恵・運・創世の力を4分割して弱体化させるというメラの理論的な作戦による物である。
実際能力を分割されてしまった英寿たちは次々とオパビニアジャマトに捕まり、しまいにはXギーツレイズバックルへと変えられてしまう。メラは手に入れた英寿の4分の3の力を使い、仮面ライダークロスギーツへと変身。神殺しの力に加えて創世の神の力を取り込んだメラは、本格的に「世界滅亡ゲーム」を開始する。
残った英寿は敢え無くジャマトに返り討ちに遭い、景和に救出された後にツムリに手当されるも、メラからはもはや英寿としてカウントされていないのか、景和達は宣戦布告を受ける。
当然英寿も前線に向かおうとするが、あまりにも戦力にならないために無茶をさせないようツムリにロープで縛られてしまう始末。しかし、そこへ遅れて来た一徹に「良い目をしている。以前私らを助けてくれた時と同じ強い目だ」という激励と共に拘束を解いてもらった英寿は、メラや景和が戦う前線へと向かう。
クロスギーツに対しマグナムフォームへと変身して立ち向かう英寿だったが、大した有効打も与えられず一方的に叩きのめされ、あっという間に変身解除させられてしまう。
メラ「どうしてそこまでして戦う?力も知恵も運も、全部俺に奪われたってのに!」
「一番大事なものは……ちゃんとここに!あるからな……!」
しかし、それでも英寿は必死に立ち上がり、強く胸を叩いて告げた。
景和「敵を倒す力も、敵を化かす知恵も、勝利を引き寄せる運もないけど……俺たちの知ってる英寿だ…!」
彼に残されていたもの……失われていなかったもの、それは浮世英寿という「心」そのもの。
最後まで立ち向かい、何度でも立ち上がり、あきらめずに願い続ける意志だったのだ。
それに気がついた仲間達は、彼が自分達に告げたこと、励まされたことをそれぞれ思い出し、ある想いを込める。
だが、その様子に興醒めしたクロスギーツは無情にもⅩギーツビクトリーを発動。ジャマト世界樹から波動を放って世界を壊滅にまで追い込む。
それでも、皆は諦めなかった。
道長「最後に勝つのは…!!」
祢音「英寿だよ…!」
冴「ギーツしかいない!!」
ウィン「ギーツ…!」
一徹「英寿!!」
景和「英寿……君だ!!!」
それぞれの想いを胸に、英寿へ願った。
最後に勝つのは英寿だ、と。
「…………世界は、滅亡しちまったのか…?俺は…負けたのか…?」
ツムリ「いえ、皆さんの…オーディエンスの想いが、あなたを守りました」
クロスギーツによって滅亡した世界で、ツムリに起こされた心の英寿は、自身が皆の願いによって生き残ったことを告げられる。
そして、その願いと想いが形になったとあるバックルと、一徹がガッチャードから託された空のライドケミーカードを受け取る。
ツムリ「あなたはまだ……仮面ライダーです」
「……ああ…知ってるよ」
奇しくもあの時と似た会話を交わし、英寿はメラの野望を打ち砕くべく、世界の命運をかけた彼との最終決戦へ向かう。
まさかの生存を遂げていた英寿に驚くメラとメロを前に、新しいバックルと絞り滓の力で新しい姿へと変身する。
「何よりも強いのは……心だ」
メロ「心ぉ…?」
「俺達がバラバラに願うなら世界の滅亡は止められないかもしれない…でも、皆で一つになって願う心があれば、俺達皆でなら叶えられる…俺達皆で…理想の世界を…!!」
メラ「……ならその心ごと…ブッ壊してやるよ…!!」
「俺達で作り変えよう……この世界を!」
メラ「変身!」
「変身!」
『DARKNESS BOOST』
『X GEATS』
『ALL AS ONE』
『GEATS ONENESS』
『『READY FIGHT!!』』
メラのクロスギーツに対抗するために英寿が新たに変身した姿は、「仮面ライダーギーツワンネス」。いつもの華麗さやスタイリッシュの欠片もない泥臭い接近戦で必死に食らいつくが、やはり同じギーツでも4分の3もの差は大きくクロスギーツ相手には劣勢を強いられる。
しかし、徐々にではあるがギーツワンネスは以前のギーツと遜色のない動きで少しずつクロスギーツとの形勢が逆転していく。
クロスギーツ「なんでだっ!?ギーツの力をもってしても…ギーツに敵わねェなんて…!」
「人の強さは、一人の力や知恵や運で決まる訳じゃない。応援してくれてる人の分だけ、一緒に戦う仲間の分だけ…強くなれる!!」
圧倒的に優位な状況下で苦戦し始めたメラに対し愛想を尽かしたメロは勝手にメラの肉体を巨大化させる暴挙に出てしまい、「神殺し殺しのメロ」として彼の元から去ってしまう。
仲間にもあっさり見限られたクロスギーツは怒りのまま再びギーツワンネスに猛攻を叩き込んでいくが…。
景和「諦めなければ、いつか勝てるんでしょ?」
祢音「だったら、勝つしかないじゃん!」
そこに現れたのは、タイクーンやナーゴをはじめ、世界の滅亡前にギーツ(英寿)を信じた仲間たち。仲間であるメロにあっさり裏切られたメラと違い、英寿には心強い仲間たちが彼のピンチに駆けつけてくれたのだ。
応援してくれる仲間やオーディエンスの想いを胸に、ギーツワンネスは「ワンネスビクトリー」を発動。クロスギーツを見事に打倒し、ジャマト世界樹と共に「世界滅亡ゲーム」を終了させた。
クロスギーツを撃破したことで奪われた4分の3を取り戻しいつもの姿と性格に戻った英寿だったが、分割時に起こした数々の奇行を指摘され恥ずかしがりながら崩壊した世界を創世の力で修復するのだった…。
「あ゛ぁ゛ーもう!!!!皆忘れろ!!こんな世界……忘れるに限る!!」
そこにあるのは神様としての「仮面ライダーギーツ」ではなく、一人の人間である「浮世英寿」として仲間たちと接する姿だった…のかもしれない。
劇場版のラストでは、オーディエンスの面々に対してツムリと共に話しかけるシーンで幕を閉じる。
「オーディエンスの皆、一緒に願おう…誰もが幸せになれる世界を!」
『最強ケミー★ガッチャ大作戦』
宝太郎「おわぁ〜ガッチャ!!!何して遊ぶ!?」
「………ガッチャ??」
本作では大智が管理していたジャマトとは異なる変異種のジャマトを調査・退治するために景和らから遅れて参戦。相変わらずの強さで瞬く間にジャマト達を一掃してしまうが、突如現れたクロスウィザードの魔法によって景和や祢音たちがケミー化させられる羽目になる。
何故か『ギーツ』組の中で唯一ケミー化を免れた英寿は、クロスウィザードの力で生み出された存在・ギーツケミーや錬金術師の九堂りんねとペアを組み、クロスウィザードの挑戦を受けることとなる(ギーツケミーに対しては「ペットは飼わない主義」と邪険にしており、ケミーに愛着を持つ宝太郎にはライバル意識を持たれていた)。
テンフォートレス戦では神様になる前と同様の化かしっぷりで(狐うどんを食べながら)宝太郎と景和(タイクーンケミー)を翻弄し、ギーツケミーに銃弾を撃たれた所を庇われるのを不思議がりながらもりんねと協力してフォートレスを捕獲。
続くゼグドラシル相手には同じ重力操作能力を持つレーザーブーストフォームの力で互角の勝負を繰り広げるが、ホッパー1と同じ属性であるビートルクスの力を借りてレベルナンバー10のケミー2体を手に入れた宝太郎に関心する姿も見せていた。
「よぉ、化けて出てきてやったぜ…!」
その後クロスウィザードの夢の力で理想の世界に引き込まれた所、創世の力による物か一人クロスウィザードの理想の世界に飲み込まれることなく同じく違和感を抱いた宝太郎の元に白い姿で上空から突然飛来し、「本物の母さんにちゃんと謝りたい」という宝太郎の願いを聞き入れ創世の力でクロスウィザードの能力を強制的に解除させるという荒業で仲間たちを救出する。
皆と楽しく遊びたいというクロスウィザードの願いに快く応じる宝太郎だったが、直後釘宮調査官が来襲しクロスウィザードを吸収、ウィザードマルガムと化してしまう。釘宮がクロスウィザードを言葉巧みに騙し錬金術師と直接の関係のないジャマトを呼びつけたのは、ジャマトの暴動を止めるべく駆け付けるであろう英寿を誘き出すための罠だったのだ。
ウィザードマルガムらを止めるべく当然変身して迎え撃つ英寿と宝太郎たちは、ジャマトやジャマトライダーを瞬く間に叩きのめしていく。ギーツⅨの力でウィザードマルガムにも優勢に立ち回っていた英寿だったが、魔法の力による二重のトラップで動きを封じられ道長、スパナ、宝太郎の3人が釘宮と対決。身動きも取れない中で宝太郎が絶望しかけた際には、「諦めるな!必ず勝機は訪れる!」と鼓舞している。
スパナと道長の連携で魔法の拘束を解かれた英寿は再びウィザードマルガムと激突し、魔法の力が弱まった隙を付いて彼を斬り裂く場面もあった(決着そのものは魔法の力を弱めた張本人に譲っている)。
しかし、敗北してもなお英寿に拘る釘宮。途轍もない執念を見せる彼に対し、ふと英寿は疑問を投げかけた。
「しつこいヤツだな…何者なんだお前は?何故錬金術師が俺に拘る?」
釘宮「………まさか…覚えてないのか!?この私を…!私はお前を倒すという野望を叶えるためにここまでやってきたんだぞ!!2000年前にお前に抱いた憎しみを、忘れたことはない…!!」
釘宮の正体…それは、かつて転生する前の2000年前の英寿と対決した超・古代人だったのだ。
2000年前から既に無敵とも言える実力を持っていたエース(英寿)は、当時の釘宮をあっという間に叩きのめしてしまう。当時のデザイアグランプリでは負けた者に対して勝者がトドメを刺すのが戦士のしきたりではあったが、エースは釘宮に対し「命を奪う価値もない」と吐き捨てその場を去ってしまった(英寿の性格を考えると、それらしい理由を適当に作ってわざと釘宮を殺さず見逃したというのが本心と思われる)。
しかし、首の皮一枚で命を拾った釘宮は自身のプライドを酷く傷付けたエースに対し逆恨み同然の怒りを抱き、以降錬金術師としての腕を磨き上げながら転生して彼を倒す機会を窺っていたのだ。なお、流石に2000年前かつ所詮一試合程度しか戦わなかった薄い縁から、英寿は釘宮のことは殆ど覚えていなかった様子。
再びクロスウィザードを吸収し執念のまま道長や景和、スパナたちを取り込んだ強化されたウィザードマルガムは、最後に足元を固定化し再び身動きできなくした英寿に対し光弾を打ち込むが…。
「お前っ……。どうして…?」
絶体絶命の英寿を救ったのは、すんでの所で駆けつけたギーツケミーだった。ウィザードマルガムの攻撃で傷付いたギーツケミーに対し何故自分を助けたのか問いただす英寿だったが、その答えを聞く暇もなくギーツケミーは釘宮によって吸収され、彼はギーツを模した化物こと「ギーツキラー」へと変貌する。
多くの人やケミーを苦しめ利用した釘宮に対し、宝太郎と英寿は共に怒りのまま変身する。
宝太郎「釘宮っ!!よくも皆を…!!お前だけは許さない!!!」
「………お前がどんなヤツだろうがどうでもいい、叩き潰す。行くぞ宝太郎」
「「変身!!!」」
『ガッチャーンコ!スチームホッパー!』
『GET READY FOR BOOST & MAGNUM』
2体のケミーを取り込んだギーツキラーに対し苦戦するギーツとガッチャードだったが、釘宮の野望を止めんとレベルナンバー10の5体のケミー達が一体化し、宝太郎を仮面ライダースターガッチャードへと強化させた。それでもなお足掻くギーツキラーに対し、英寿は再びギーツⅨへと変身して迎え撃つ。
「俺に殺られることが願いだったんだろ?叶えてやるよ」
宝太郎「これがケミーと人間の絆の力だ!!」
以前とは違い一切の容赦もなくした英寿は、宝太郎と共に釘宮を圧倒。ギーツナインビクトリーを発動し、スターガッチャードとのダブルライダーキックでギーツキラーを完全撃破するのだった。
「2000年もご苦労だったな」
ギーツキラーの撃破後、クロスウィザードや景和、錬金アカデミーの面々も元に戻されたが、直前に致命傷を負っていたギーツケミーは既に手遅れの状態だった。
ギーツケミーに労いの言葉を掛ける英寿だったが、その面影からあることに気付く。
ギーツケミー「英寿…やっと…気付いてくれたね…。」
「………『コン』?コン、お前だったのか…!?」
ギーツケミーの正体、それは英寿と幼少期から生活を共に送っていた愛犬・「コンスタンティン(愛称・コン)」であった。子供の頃から英寿にとってコンはかけがえのない家族であり、コンにとっても英寿は大好きな存在だった。
しかし、英寿の高校生時代(時期的には上記の「浮世英寿」として仮面ライダーになる前)のとある日、不幸にもコンは英寿の目の前で車に轢き殺されてしまう。2000年もの間転生を繰り返しつつ生きてきた英寿にとっても、この突然の家族の死は心に少なくない傷を残していた。
だが、亡くなった後のコンは魂として現世に留まっており、陰ながら英寿を見守り続けてきた。そこでクロスウィザードのケミー化の魔法を受けそうになった英寿を守ろうと咄嗟に庇った所、ケミー化の魔法とギーツの力の一部が混ざり合うことで狐の姿であるギーツケミーへと生まれ変わっていたのが、英寿だけが変身能力と人間の姿を維持できた真相であった。
ギーツケミーが何度も英寿を助けていたのは、かつての主人でもあり今も大好きな英寿を守りたかったからだったのだ。
「英寿とまた会いたい」という願いを叶えたギーツケミー···改めコンは、涙を流す英寿に自分の一生は不幸などではなく幸せであったこと、そしていつも自分を優しく世話してくれた英寿に改めて感謝の言葉を告げながら成仏していった…。
コン「もう一度英寿と会えて、嬉しかった…」
「…安心して眠ってくれ…ありがとな、コン…」
またも悲しい別れとなってしまった両者ではあったが、交通事故の時とは違い改めて少しでもお互いの真意を話せたこと、英寿にとってもコンにとっても、大切な家族ともう一度だけ会うことができたのは、短い間ではあったが幸福な時間だっただろう。
その後、英寿は一人でかつて自身が住んでいた浮世家の自宅に訪れていた。そこにあったのはかつてコンが寝床にしていた犬用のハウスもあり、笑顔を浮かべながらハウスを見つめる英寿の姿があった…。
ちなみに主人公とはいえ前作キャラにしては登場する形態が多い。基本のマグナムブーストに始まり、最終フォームのギーツⅨ、何気に初登場のモンスターマグナム。空を飛べるという有用性を買われたアームドプロペラに、再登場の期待が薄かったレーザーブーストまで登場している。更に特殊だが、赤いきつねと映画とのコラボCMではブーストマークⅡも登場していたりする。
『ガッチャード』第17話冒頭の「前回までのあらすじ」にも一瞬だけ登場している。
更にガッチャードのイベントである『ガッチャンコFESTIVAL!!』でまさかの登場。
『ジャマト・アウェイキング』
「お手並み拝見といくか…。」
本作では本編の時間軸の英寿と未来から来たエースの2人が登場。
現在の英寿は、「パトロール」を兼ねて大智の研究施設を訪問。その最中、新たなジャマトが発見されたとツムリから連絡を受けた大智から、新種の個体は嘗て自身が「人間とジャマトの共生」のために生み出したものだという経緯を聞き、彼からクイーンジャマトを止めるよう頼まれたため、現場へ急行した。
しかし、そこには自身と全く同じ姿をした白英寿が変身した仮面ライダードゥームズギーツが佇んでおり、彼の実力を試すため、ギーツⅨに変身。両者実力が拮抗し、一進一退の攻防を繰り広げていたが、持久戦になることを見越した白英寿が突如ゲートを開き、別次元へと誘導した。
その別次元の中で、白英寿は自身の正体と目的を語ったが、多数の幸福のために小さな幸せを蔑ろにする白英寿のやり方に賛同できず対立。白英寿は英寿の動きを封じるため嘗てのジットのように創世の鎖で彼を拘束した。
自身と同一の存在が作り出した創世の鎖はそう簡単に引きちぎることができずしばらく身動きが取れない状態が続いたが、別次元から道長の自分と同じ誰もが幸せになれる世界を感じとり彼の覚悟に応えて創世の力を発動させてプロージョンレイジバックルの生成に寄与した。
その後、創世の鎖を引きちぎり、ドゥームズギーツと対決。道長を景和達の元へ行くように促し、未来の自分自身と一騎打ちを繰り広げた。
その後、ゴッドジャマトの覚醒を感知したのか、両者は戦いを中断。白英寿はゴッドジャマトの起源であるある人物を抹殺しようとしたが、「神様だからって驕るな」と制止、彼に「人間を信じる」ことの重要性を説いた。そして、英寿の予想通りその人物の憎しみを道長が受け止めたことで最悪の未来は回避され、白英寿は元の世界へと去っていった。
今作ではTV本編のようなことが起きないために定期的にパトロールとして大智のラボにいるジャマト達が暴走しないか観察していることが明かされた。
彼らからも来た瞬間に喜ばれるなどかなり懐かれている。
なお、簡氏は本作の登場シーンのほとんどがエースとの会話、つまり一人で二役を演じるシーンが主であったため、仲間との共闘や坂本監督回では定番の生身アクションをやりたかったことを語っている。
『アウトサイダーズ』
ツムリ「私が信じる神様は、誰もが幸せになる世界を叶えようとしています。だからこの方だって、幸せになる権利があった筈です」
本作には英寿本人は登場しないが、ツムリの口から言及される形で本編の回想シーンが使用されている。なお、相変わらず神社の祠はツムリが管理している様で、とある願いを書いた絵馬の主である檀黎斗と接触する最中、名前こそ出していないが英寿を思わせる台詞も度々発言している。
ep.6では仮面ライダーゼインがギーツⅨのゼインカードでギーツバスターQB9を召喚しているため、一応ゼインと英寿本人は面識そのものはあると思われる(事実上、ep.6にて『ゼロワン』〜『ギーツ』までの4作品のライダー主人公達のゼインカードが全て登場した)。
ep7で新生デザグラのプロデューサーに就任して新たな力を得たジーンが悪のライダーの集まりであるアウトサイダーズであろうと「罪を憎んで人を憎まず」の理念こそ英寿の理想の世界と語り、英寿が愛用したマグナムシューター40Xで仮面ライダーエボルXにトドメを刺した。召喚の際にギーツのモチーフである狐の鳴き声が用いられている。
余談
演者エピソード
- 簡は同時期に放送されていた『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の主人公・桃井タロウ役のオーディションにも最終選考まで残っていた。スパンが約半年程空いていたとはいえ、東映側とは既にご縁があったようだ。
- さらに、『MOVIEバトルロワイヤル』のパンフレットによると、前作『仮面ライダーリバイス』の主人公・五十嵐一輝役のオーディションも受けていたとのこと。
- なお、簡は英寿を演じるにあたり、『仮面ライダーカブト』の天道総司/仮面ライダーカブトを参考にしているとの事。
- 他にも『呪術廻戦』の五条悟や『かぐや様は告らせたい』の白銀御行(特に実写版で白銀を演じた平野紫耀)も参考にしているとの事。
名前の由来
完成され、更に成長する主人公
- 構想の段階でコロナ禍やウクライナ戦争といった情勢を踏まえ、未熟な主人公ではなく、既に完成された人物像にした上で、そこから更に成長する主人公として設計されている。このようなキャラ設定は令和ライダー初の事態で、むしろ未熟ながら成長する役割は、準主人公であるが景和が担っている。
- 本編開始前からライダーとして活動していた主人公としては、『仮面ライダービルド』の桐生戦兎以来で、令和ライダーとしては初。
準主人公との関係性
- 第2話では上記の通り、「狐は昔から人を化かす動物」と景和に説明したが、彼は同じく人を化かす(正確には自分自身が“化ける”)動物と言われているタヌキモチーフのライダーである。
- また、一部ファンからはタイクーンのモチーフが狸=化けるというイメージで「いつか景和が“化ける”展開も来るかもしれない」と言われていた。
- そして16話では景和も遂に化けた。
ポーズについて
- 指でキツネを作った後、カメラ目線&ドヤ顔で指パッチンをするという新鮮でシンプルかつインパクトのある変身ポーズをする。そのためPV解禁後はこれを描いたイラストが多い。
正体について
- 「英寿の輪廻転生」設定は当初から決まっており、英寿の圧倒的な強さや飄々とした立ち回りはそれに基づく部分も多いため、クランクイン前に簡にのみ中澤祥次郎監督から伝えられた。
- しかし、簡はその設定を緊張のあまり番組制作発表の場で堂々と言ってしまい、何も知らない他のメインキャストは当然ながら唖然としたとのこと。幸い本作の制作発表は例年と異なり収録形式であったため、該当箇所はカットされ視聴者へのネタバレは回避された。後に吾妻道長役の杢代が動画インタビューにて簡が製作発表終了後に様々な大人達から怒られていた事を明かしている。生配信でなくて本当に良かった……
- アクションシーンなどでも、この正体を加味した上で余裕を出すように意識しているという。
- 上述の『MOVIEバトルロワイヤル』ではシェイクスピアの格言を引用していたが、オーディオコメンタリーによると実際にシェイクスピアと会っていたことが判明している。
- 後の『ガッチャ大作戦』では2000年前の彼の姿が描かれている。この頃からデザグラでは無類の強さを誇っていたことが明かされており、この時代では剣と盾を持って戦っていたようだ。
- 因みに具体的な転生先はあまり描かれなかったが、ギーツあにめによるとジャングルやサンタクロースの友人にも転生していた模様。
- 第29話で祢音の出生を暴露したベロバに憤怒したのも、自身の出生と彼女の出生を重ね合わせており、他人事とは思えなかったことが理由と思われる。
その他
- 29話ではロケ地が『ビルド』の代表戦と同じ場所で、内容も敵との一対一の3回勝負と酷似していた。そのときの英寿の戦闘がいつもの魅せるような動きが嘘のように冷徹にかつ確実に有効な攻撃を容赦なく叩き込む本気のブチギレモードだったためハザードフォームを連想した視聴者も多かった模様(なおビルドでは暴走はしていないし『ビルド』の該当シーンにも登場していないが)
- なお、この演出は杉原輝昭監督が考案したもの。「動」の怒りだと道長と同じになってしまうため、「静」の怒りで表現したという。
- 簡氏が出演しているフジテレビ系放送の木曜夜ドラマ、わたしの宝物(2024年10月17日から)の第6話にて、職場の店長の子供と遊ぶワンシーンがあるのだが、そこで「変身して!」と頼まれ取ったポーズが1号の右手を左上に突き出した後、左手に入れ替え前に突き出しお馴染みの指パッチンをするという組み合わせたものだった。
- ドラマ自体が托卵をテーマとしモラハラや不倫等非常にシリアスな展開になってきている中、簡氏の演じる役は登場時間が少ないもののギーツを見ていた視聴者を中心に癒しキャラという声が多かったが、まさかの演出に大いに沸いたようだ。
関連タグ
どんな名前だ・キラキラネーム:「えいす」ならともかく、実際の振り仮名は「えーす」で、名前のローマ字表記も「Ukiyo Ace」となる。もっとも、上述の通り「えーす」とは現代日本に生まれても名乗るべくして名乗った事情がある。
令和ライダー主人公